情念の炎
屋台の赤提灯は夜道を照らすのみならず、客に店の存在を教える看板の役割をも果たしてくれる。
そんな広告塔たる提灯に対して、感謝しこそすれ悪意を抱いたり、ましてや粗雑に扱ったりする商人などいる筈が無いと、焼き鳥屋の屋台を引きながら武彦は考えていた。
その提灯の広告効果もあって、今夜も仕入れた鶏肉は完売。彼は今、上機嫌で軽い屋台を家に持ち帰る途中なのだった。
肉や野菜をたっぷり売りさばけて至極嬉しげな武彦だったが、風に揺られる赤提灯を見るとちょっと眉をひそめた。
この屋台を買ったときについてきた、ごく平凡な提灯。店の象徴とも呼べるそれは、紙が破れたり竹が折れたりする度に店主たる彼によって丁寧に修理されて来たが、それでも所詮は紙製品。
長年外気や雨風に曝され、全体的にかなり傷んできていた。
「もうそろそろ、換え時かねえ」
ジパングの民はモノを無駄遣いしない。壊れてしまった物でも、修理したり別の用途に転用したりして可能な限り長く使おうとするのだが、それでも限度というものはある。
五年近く蝋燭の火を囲い続けた赤い紙は、近頃いよいよ使い物にならなくなってきていた。
質素倹約こそが商人の美徳だと知ってはいても、ちょっと客が肩をぶつけたり、風に飛ばされて来た物がぶつかったりするたびに容易く壊れてしまうような提灯を無理に使うのは、ちょっと火災の危険が大き過ぎる。
木造家屋の密集するこの街を守るためにも、明日には新しい提灯を買ってきて、古いこいつにはもう暇をやろう。
寂しげに光る灯火を揺らしながら、武彦はそう考えていた。
さて、家に帰り着いてすぐに寝入ったその男。一日の疲れを癒すべく深い眠りに沈み込んでいた彼だったが、不意に強い感覚に襲われた。
じゅぷじゅぷいう音と共に与えられる、ゾワゾワした感覚。はっと目を覚まし股間の方を見ると、見たこともない少女が一心不乱に自分のものを舐めしゃぶっていた。
「な、何だ君は。誰なんだ一体」
「……? あ、御主人はま。 おひひゃいまひたか 」
唇の端に武彦のものを引っ掛けながら、上目遣いの視線を向ける少女。その身にまとう服の丈は極端に短く、胸くらいまでしかないが、それとは対照的に袖は大きくて幅が広い。
晒したお腹には明るい炎のようなものが揺らめいており、暗い室内を淫靡に照らしていた。
物の怪のものとすぐに見て取れるその炎に、武彦は反応した。
「!? その、炎は……君は、妖怪か」
「はぁい、そうですよぉ……付喪神の、亜香里でぇす。……ぅはぁむっ」
そう自己紹介した少女は、また彼の男根を咥え直し、唾液をずるずる言わせながら口唇愛撫に戻る。前髪をまっすぐ切りそろえた少女にきゅきゅっと鈴口を啜り上げられると、堪らず彼は悶えた。
「うはぁっ、ま、待て待て。なんでいきなり、こんな。夜這いか、よ、夜這いなのか」
「そんなじゃありませんよぉ。……分からないんですかぁ?」
少し機嫌を損ねた感じの美少女にそう問い詰められても、武彦には全く思い当たるフシがない。
頭に妙な飾りをつけ、髪を短く刈り揃えたそのスタイルは都の貴族たちのものに近い。が、彼女の体と足の先で燃え盛る炎や、その炎に照らされてくっきりと浮かび上がる目元の暗い影は、彼女がそんなお上品な世界の住人でないことを証明するに余りある。
だぼだぼの袖を引きずりながら、少女は未発達な身体と小さなお口で武彦をさらに気持ちよくしようとしてくれる。何もわからず、ただ唇と舌の搾精で感じさせられ続ける彼を見て、亜香里と名乗った少女はちょっと目を細めた。
「……そうですかぁ。分からないんですかぁ。もうずっと、五年くらいお仕えしていますのに。ちょっと姿が変わっただけなのに。薄情なお人……」
「五年、だと? そんなに昔から……」
思いの外長く付き合っているらしいことを告げられ、彼は驚いた。
彼女がさっき自分のこと指して言った付喪神、という単語。付喪神と言ったら確か、年月を経た道具が変化する妖怪のことである。
五年前というと、武彦がちょうど屋台の焼き鳥屋を始めたくらいの頃である。その事実と、亜香里という名を総合して武彦が導きだした答えは。
「お前、まさか……うちの提灯か!」
「はぁい♪ やっと分かってくれましたね! 提灯おばけの、亜香里でぇす♪」
ぱっと花が開いたように微笑んだ亜香里は、ご褒美のつもりなのか思い切り息を吸い込み、くわえ込んだ亀頭を両頬の内側で擦り立てた。外に張り出た敏感な所を、強く吸われながら粘膜で摩擦され、武彦はたまらずのけぞる。思わず口内射精しそうになりながらも、すんでのところで踏みとどまった彼を亜香里は満足気に見ていた。
「で、でも、なんでお前……付喪神? 妖怪になんてなっちまったんだ」
まさか亜香里は、明日には捨てられると知って怒ったのか。主人の精を吸い、恨み殺そうというのか。そう怯える彼のものを握りしめ、どこか虚ろな瞳の少女は囁いた。
「なんで、ですか。 ……ふふふ。知ってるんですよぉ。ご主人様があたしのこと、捨てようとしてるって」
やはり、怨恨を晴らすためにこの女はやってきたのか。そう硬直する武彦の竿を横からぺろぺろ舐めながら、亜香里が言った言葉はしかし、彼の意表を突くものだった。
「だからぁ、ご主人様に捨てられないように……ご奉仕しに来ました♪
まだまだ私、いっぱいお役に立てるんですから、思う存分使ってください……捨てるなんて、新しいの買うなんて、言わないでください」
その告白を裏付けるかのように、少女は小さな体中におもいっきり空気を吸い込み、渾身の力で武彦の尿道を吸い、奥からの射精を促す。
腰の底から愛撫されるような強烈な感触で思わず呻いた彼の隙を逃さず、ここぞとばかりに亜香里は責め立てる。溢れてきた透明な先走りを口の中でチロチロ舐めとりつつ、たっぷり竿に唾液をまぶして付喪神は言う。
「うじゅじゅじゅ……なんらか、おいひいのがれてきまひたねぇ……きもひいーんれふか? あかりで、ごひゅりんはま、いっひゃうんれすかぁ?
……んふふ。いーれすよぉ、らしちゃっれ。わらしのおくひに、ぴゅっひゅひてくらはいねぇ……」
「た、頼むから、咥えたまま喋らないで」
「ぅん? うふふふふ……なんれふかぁ? うふふ……ぇろぇろぇろ……」
「!!」
殊更に弱い部分を責められ、敏感な粘膜を舐められ啜られして、一気に武彦は限界へと追いやられた。布団を握りしめ、歯を食いしばった彼の忍耐を、幼い女はいとも簡単に崩す。
「うちゅ、んちゅちゅ……ちゅぅぅぅっ♪」
カリ首を上下の唇で挟み込み、裏スジを舌先でつつきながら思い切り吸い上げるバキュームフェラ。狭い口内で施される凄まじすぎる口愛撫を、一瞬たりとも耐えることなどできない。あっという間もなく、一日貯めこんだ精液が亜香里の口に放たれた。
「んむぅっ!? ……ふ、ふぅ……んぐ、こく、くっ……」
舌の上や上顎、喉の奥まで届いた大量の白濁を、少女は嫌な顔ひとつせず、どころかその濃い性臭を味わうかのような恍惚とした表情で飲み下していく。
自分より二回りは幼いであろう幼い女の子に自分の子種を飲ませるというあまりにも背徳的なこの光景に痺れる武彦の顔を見据えながら、一滴も零さぬよう陰茎を咥えたまま亜香里は精液を咀嚼していった。
「ごちそうさまです、ご主人様。美味しいですね……武彦様の精液。なんだか私も、熱くなってきちゃいました」
その言葉通り、彼女の腹に宿った灯火はみるみるうちに勢いを増し、暗い室内を昼間のごとく照らし始めた。
明るく燃え盛る炎はより濃い陰影を生み出す。真っ直ぐ切り揃えられた長めの前髪は亜香里の目元を暗く隠し、釣り上がった口角も相まってどこか執念深く恐ろしい、呪いのような雰囲気を漂わせていた。
こくこくと精液を飲み干し、唇に張り付いた残りの雫も赤い舌でぺろりと舐めとった少女は、俺のものを小さな右手でやわやわと揉み刺激し、萎えられないように硬さを保ちながら膝立ちになって武彦の腰にまたがってきた。暗い目元のなかで黄金色に瞳を輝く瞳は魔性の快楽に揺れる。
「ご主人様……」
下半身を覆っていた衣服をいつの間にか脱ぎ捨てた亜香里は、じっと男の顔を見つめながらゆっくりと腰を降ろしていった。陰茎を捉えられたままの武彦は逃げることも出来ず、頭上の強姦者が自分の貞操を奪い去らんとするのを見ていた。
男が抵抗しないのを同意の証ととったか、ますます嬉しげな少女は遂に陰唇を男性器の先端に触れさせた。粘膜と粘膜が擦れ、ピリピリした刺激に二人の生殖器が粘液を分泌させる。
「ね、いいですよね。亜香里がご主人様の事、いっぱい気持ちよくしますから……私を使って、楽しんでくださいね……」
言い終わるなり、陵辱者は一気に腰へと体重を掛け、勢い任せに武彦の肉槍をくわえ込んだ。
幼い見た目に違わず、亜香里にはどうも男性経験が無いらしい。
付喪神としての肉体を手に入れたばかりなら処女であっても当然のことだろうが、未使用の膣がめりめり言いながら無理に男性器を迎え入れていく光景は、男に多くの引け目と少しの満足感を与えた。
「おい、亜香里……」
「あは、いいんですぅ……気にしないで、くださぁい……私は、ご主人様の道具だから……ご主人様は、私を使って気持ちよくなることだけ考えて下さい……」
股から真っ赤な血を流しながら、涙目になってそう懇願する少女の姿はこの世の何よりも背徳的。さっき射精した肉棒に力が戻るのを、武彦は感じていた。
「あは、ご主人様の、また硬くなったぁ……気持ち、いいんですね? 亜香里のからだ、ご主人様をちゃんと気持ちよくできてるんですね……」
「あ、ああ。きゅうきゅう締まって、これ、すごいよ」
「うふふ。うふふふふ……。……嬉しいです。ご主人様のために、もっといっぱい、頑張りますね……」
人外の体ゆえか、破瓜の鮮血はいつの間にか止まり、代わりにぬるぬるした透明な粘液が膣壁と竿の間から流れだし始めていた。
こんこんと溢れる粘液が絡んでもなお、処女の膣はギュウギュウにきつく、ちゃんとした大人である筈の武彦をも未経験の少年のようによがらせてしまう。
竿にがっちり食いついた貪欲なおまんこを力づくで動かし、密なひだを根元から先端に至るまでみっちり擦りつける亜香里の騎乗位搾精は、一度出した陰茎をまたすぐに限界へと追い詰めていった。
矮躯を酷使して、痛々しいほど積極的に亜香里は腰を打ち付ける。
膣奥に分泌された先走りを感じ取る余裕があったのかは定かでないが、器用にも騎乗位の動きを止めないまま、幼い強姦魔は顔を近づけてきた。
「……どうですか、ご主人様、また、いっちゃいますか?
……いっちゃうんですね? 亜香里のカラダで射精して、種付けしちゃうんですね?
いいんですよ。ご主人様なら、私に何しても……私は道具だから、使われたいんです……使われて使われて、壊れるまで使い潰されるのが望みなんです」
自分自身を卑下するような、それでいて付喪神としてのあり方を全肯定するような。譫言のように淫語をつぶやきながら、亜香里はラストスパートを掛けていく。
処女膣も、何度となく荒々しく男性器を突き込まれ、ようやくほぐれてきたらしい。苦痛の呻きに混じって上ずった嬌声を上げ始めた亜香里は、ぼうっとした目付きのまま切れ切れに哀願する。
「ああっ……ご、ご主人様ぁっ! ご主人様の、亜香里の膣内でびくびく言ってます……!
中に、おまんこに出して、妊娠させて……! ご主人様の赤ちゃんなら、何人でも産んであげますから……だから、交換するなんて言わないでぇっ!! 一生、お側に居させて下さいっ!」
「ぐっ……!」
人間ならばちょうど初潮が来るか来ないかといった、まだまだ幼い少女が吐くにはあまりも蠱惑的な言葉で、武彦は一気にこの付喪神に魅せられてしまった。
胸も尻もまだまだ未発達で、果たして本当に子を成す能力があるのかも怪しい少女が、自分の上にまたがって受精を乞い願う。非現実的とも呼べる光景に彼の理性は溶解していった。
「もう、もう出る……! 出すぞ亜香里……!」
「は、はい、下さい、ご主人様の熱くて濃いので、イかせてくださいっ!」
最後に一度、亜香里が一番下まで腰を落としきり、折りたたんだ両足で武彦の下半身をぎゅっと捉えた瞬間。口に出した時に匹敵する量の白濁が少女の子宮へ放たれた。
びくびくと脈動し、注ぎ込まれる子種汁を妖かしの胎は残さず吸い尽くす。
嬉し涙を流しながら喘ぐ少女の炎は、男の精によってますます猛るのだった。
さて、ひとしきり射精し終わり、流石に疲労した武彦は、上から退いてくれるよう亜香里に頼んだ。が、しかし。
「……え? どうしてですか。私はまだまだ、ご主人様にご奉仕できますよ」
一回しか中出ししてもらってませんし、と事もなげに言い放つ彼女の表情はどこか酷薄。腹と両脚の灯が揺らめくと、萎えかけていたはずの武彦のものは本人の意志に反して強制的に勃起させられてしまった。
「まだまだ。もっといっぱい、私を使ってください。……膣内射精されて、ぶっかけられて、このカラダの中も外も精液まみれになるまで汚して、壊してください……
使って使って使い潰して、壊れたらまた修理して、いつまでも私だけを犯し続けて下さいね……ずっとずっと、永遠に……」
さっきよりも楽そうに腰を動かし始めた亜香里の顔は、淫靡な炎に照らされて、まるで鬼火のようだった。
そんな広告塔たる提灯に対して、感謝しこそすれ悪意を抱いたり、ましてや粗雑に扱ったりする商人などいる筈が無いと、焼き鳥屋の屋台を引きながら武彦は考えていた。
その提灯の広告効果もあって、今夜も仕入れた鶏肉は完売。彼は今、上機嫌で軽い屋台を家に持ち帰る途中なのだった。
肉や野菜をたっぷり売りさばけて至極嬉しげな武彦だったが、風に揺られる赤提灯を見るとちょっと眉をひそめた。
この屋台を買ったときについてきた、ごく平凡な提灯。店の象徴とも呼べるそれは、紙が破れたり竹が折れたりする度に店主たる彼によって丁寧に修理されて来たが、それでも所詮は紙製品。
長年外気や雨風に曝され、全体的にかなり傷んできていた。
「もうそろそろ、換え時かねえ」
ジパングの民はモノを無駄遣いしない。壊れてしまった物でも、修理したり別の用途に転用したりして可能な限り長く使おうとするのだが、それでも限度というものはある。
五年近く蝋燭の火を囲い続けた赤い紙は、近頃いよいよ使い物にならなくなってきていた。
質素倹約こそが商人の美徳だと知ってはいても、ちょっと客が肩をぶつけたり、風に飛ばされて来た物がぶつかったりするたびに容易く壊れてしまうような提灯を無理に使うのは、ちょっと火災の危険が大き過ぎる。
木造家屋の密集するこの街を守るためにも、明日には新しい提灯を買ってきて、古いこいつにはもう暇をやろう。
寂しげに光る灯火を揺らしながら、武彦はそう考えていた。
さて、家に帰り着いてすぐに寝入ったその男。一日の疲れを癒すべく深い眠りに沈み込んでいた彼だったが、不意に強い感覚に襲われた。
じゅぷじゅぷいう音と共に与えられる、ゾワゾワした感覚。はっと目を覚まし股間の方を見ると、見たこともない少女が一心不乱に自分のものを舐めしゃぶっていた。
「な、何だ君は。誰なんだ一体」
「……? あ、御主人はま。 おひひゃいまひたか 」
唇の端に武彦のものを引っ掛けながら、上目遣いの視線を向ける少女。その身にまとう服の丈は極端に短く、胸くらいまでしかないが、それとは対照的に袖は大きくて幅が広い。
晒したお腹には明るい炎のようなものが揺らめいており、暗い室内を淫靡に照らしていた。
物の怪のものとすぐに見て取れるその炎に、武彦は反応した。
「!? その、炎は……君は、妖怪か」
「はぁい、そうですよぉ……付喪神の、亜香里でぇす。……ぅはぁむっ」
そう自己紹介した少女は、また彼の男根を咥え直し、唾液をずるずる言わせながら口唇愛撫に戻る。前髪をまっすぐ切りそろえた少女にきゅきゅっと鈴口を啜り上げられると、堪らず彼は悶えた。
「うはぁっ、ま、待て待て。なんでいきなり、こんな。夜這いか、よ、夜這いなのか」
「そんなじゃありませんよぉ。……分からないんですかぁ?」
少し機嫌を損ねた感じの美少女にそう問い詰められても、武彦には全く思い当たるフシがない。
頭に妙な飾りをつけ、髪を短く刈り揃えたそのスタイルは都の貴族たちのものに近い。が、彼女の体と足の先で燃え盛る炎や、その炎に照らされてくっきりと浮かび上がる目元の暗い影は、彼女がそんなお上品な世界の住人でないことを証明するに余りある。
だぼだぼの袖を引きずりながら、少女は未発達な身体と小さなお口で武彦をさらに気持ちよくしようとしてくれる。何もわからず、ただ唇と舌の搾精で感じさせられ続ける彼を見て、亜香里と名乗った少女はちょっと目を細めた。
「……そうですかぁ。分からないんですかぁ。もうずっと、五年くらいお仕えしていますのに。ちょっと姿が変わっただけなのに。薄情なお人……」
「五年、だと? そんなに昔から……」
思いの外長く付き合っているらしいことを告げられ、彼は驚いた。
彼女がさっき自分のこと指して言った付喪神、という単語。付喪神と言ったら確か、年月を経た道具が変化する妖怪のことである。
五年前というと、武彦がちょうど屋台の焼き鳥屋を始めたくらいの頃である。その事実と、亜香里という名を総合して武彦が導きだした答えは。
「お前、まさか……うちの提灯か!」
「はぁい♪ やっと分かってくれましたね! 提灯おばけの、亜香里でぇす♪」
ぱっと花が開いたように微笑んだ亜香里は、ご褒美のつもりなのか思い切り息を吸い込み、くわえ込んだ亀頭を両頬の内側で擦り立てた。外に張り出た敏感な所を、強く吸われながら粘膜で摩擦され、武彦はたまらずのけぞる。思わず口内射精しそうになりながらも、すんでのところで踏みとどまった彼を亜香里は満足気に見ていた。
「で、でも、なんでお前……付喪神? 妖怪になんてなっちまったんだ」
まさか亜香里は、明日には捨てられると知って怒ったのか。主人の精を吸い、恨み殺そうというのか。そう怯える彼のものを握りしめ、どこか虚ろな瞳の少女は囁いた。
「なんで、ですか。 ……ふふふ。知ってるんですよぉ。ご主人様があたしのこと、捨てようとしてるって」
やはり、怨恨を晴らすためにこの女はやってきたのか。そう硬直する武彦の竿を横からぺろぺろ舐めながら、亜香里が言った言葉はしかし、彼の意表を突くものだった。
「だからぁ、ご主人様に捨てられないように……ご奉仕しに来ました♪
まだまだ私、いっぱいお役に立てるんですから、思う存分使ってください……捨てるなんて、新しいの買うなんて、言わないでください」
その告白を裏付けるかのように、少女は小さな体中におもいっきり空気を吸い込み、渾身の力で武彦の尿道を吸い、奥からの射精を促す。
腰の底から愛撫されるような強烈な感触で思わず呻いた彼の隙を逃さず、ここぞとばかりに亜香里は責め立てる。溢れてきた透明な先走りを口の中でチロチロ舐めとりつつ、たっぷり竿に唾液をまぶして付喪神は言う。
「うじゅじゅじゅ……なんらか、おいひいのがれてきまひたねぇ……きもひいーんれふか? あかりで、ごひゅりんはま、いっひゃうんれすかぁ?
……んふふ。いーれすよぉ、らしちゃっれ。わらしのおくひに、ぴゅっひゅひてくらはいねぇ……」
「た、頼むから、咥えたまま喋らないで」
「ぅん? うふふふふ……なんれふかぁ? うふふ……ぇろぇろぇろ……」
「!!」
殊更に弱い部分を責められ、敏感な粘膜を舐められ啜られして、一気に武彦は限界へと追いやられた。布団を握りしめ、歯を食いしばった彼の忍耐を、幼い女はいとも簡単に崩す。
「うちゅ、んちゅちゅ……ちゅぅぅぅっ♪」
カリ首を上下の唇で挟み込み、裏スジを舌先でつつきながら思い切り吸い上げるバキュームフェラ。狭い口内で施される凄まじすぎる口愛撫を、一瞬たりとも耐えることなどできない。あっという間もなく、一日貯めこんだ精液が亜香里の口に放たれた。
「んむぅっ!? ……ふ、ふぅ……んぐ、こく、くっ……」
舌の上や上顎、喉の奥まで届いた大量の白濁を、少女は嫌な顔ひとつせず、どころかその濃い性臭を味わうかのような恍惚とした表情で飲み下していく。
自分より二回りは幼いであろう幼い女の子に自分の子種を飲ませるというあまりにも背徳的なこの光景に痺れる武彦の顔を見据えながら、一滴も零さぬよう陰茎を咥えたまま亜香里は精液を咀嚼していった。
「ごちそうさまです、ご主人様。美味しいですね……武彦様の精液。なんだか私も、熱くなってきちゃいました」
その言葉通り、彼女の腹に宿った灯火はみるみるうちに勢いを増し、暗い室内を昼間のごとく照らし始めた。
明るく燃え盛る炎はより濃い陰影を生み出す。真っ直ぐ切り揃えられた長めの前髪は亜香里の目元を暗く隠し、釣り上がった口角も相まってどこか執念深く恐ろしい、呪いのような雰囲気を漂わせていた。
こくこくと精液を飲み干し、唇に張り付いた残りの雫も赤い舌でぺろりと舐めとった少女は、俺のものを小さな右手でやわやわと揉み刺激し、萎えられないように硬さを保ちながら膝立ちになって武彦の腰にまたがってきた。暗い目元のなかで黄金色に瞳を輝く瞳は魔性の快楽に揺れる。
「ご主人様……」
下半身を覆っていた衣服をいつの間にか脱ぎ捨てた亜香里は、じっと男の顔を見つめながらゆっくりと腰を降ろしていった。陰茎を捉えられたままの武彦は逃げることも出来ず、頭上の強姦者が自分の貞操を奪い去らんとするのを見ていた。
男が抵抗しないのを同意の証ととったか、ますます嬉しげな少女は遂に陰唇を男性器の先端に触れさせた。粘膜と粘膜が擦れ、ピリピリした刺激に二人の生殖器が粘液を分泌させる。
「ね、いいですよね。亜香里がご主人様の事、いっぱい気持ちよくしますから……私を使って、楽しんでくださいね……」
言い終わるなり、陵辱者は一気に腰へと体重を掛け、勢い任せに武彦の肉槍をくわえ込んだ。
幼い見た目に違わず、亜香里にはどうも男性経験が無いらしい。
付喪神としての肉体を手に入れたばかりなら処女であっても当然のことだろうが、未使用の膣がめりめり言いながら無理に男性器を迎え入れていく光景は、男に多くの引け目と少しの満足感を与えた。
「おい、亜香里……」
「あは、いいんですぅ……気にしないで、くださぁい……私は、ご主人様の道具だから……ご主人様は、私を使って気持ちよくなることだけ考えて下さい……」
股から真っ赤な血を流しながら、涙目になってそう懇願する少女の姿はこの世の何よりも背徳的。さっき射精した肉棒に力が戻るのを、武彦は感じていた。
「あは、ご主人様の、また硬くなったぁ……気持ち、いいんですね? 亜香里のからだ、ご主人様をちゃんと気持ちよくできてるんですね……」
「あ、ああ。きゅうきゅう締まって、これ、すごいよ」
「うふふ。うふふふふ……。……嬉しいです。ご主人様のために、もっといっぱい、頑張りますね……」
人外の体ゆえか、破瓜の鮮血はいつの間にか止まり、代わりにぬるぬるした透明な粘液が膣壁と竿の間から流れだし始めていた。
こんこんと溢れる粘液が絡んでもなお、処女の膣はギュウギュウにきつく、ちゃんとした大人である筈の武彦をも未経験の少年のようによがらせてしまう。
竿にがっちり食いついた貪欲なおまんこを力づくで動かし、密なひだを根元から先端に至るまでみっちり擦りつける亜香里の騎乗位搾精は、一度出した陰茎をまたすぐに限界へと追い詰めていった。
矮躯を酷使して、痛々しいほど積極的に亜香里は腰を打ち付ける。
膣奥に分泌された先走りを感じ取る余裕があったのかは定かでないが、器用にも騎乗位の動きを止めないまま、幼い強姦魔は顔を近づけてきた。
「……どうですか、ご主人様、また、いっちゃいますか?
……いっちゃうんですね? 亜香里のカラダで射精して、種付けしちゃうんですね?
いいんですよ。ご主人様なら、私に何しても……私は道具だから、使われたいんです……使われて使われて、壊れるまで使い潰されるのが望みなんです」
自分自身を卑下するような、それでいて付喪神としてのあり方を全肯定するような。譫言のように淫語をつぶやきながら、亜香里はラストスパートを掛けていく。
処女膣も、何度となく荒々しく男性器を突き込まれ、ようやくほぐれてきたらしい。苦痛の呻きに混じって上ずった嬌声を上げ始めた亜香里は、ぼうっとした目付きのまま切れ切れに哀願する。
「ああっ……ご、ご主人様ぁっ! ご主人様の、亜香里の膣内でびくびく言ってます……!
中に、おまんこに出して、妊娠させて……! ご主人様の赤ちゃんなら、何人でも産んであげますから……だから、交換するなんて言わないでぇっ!! 一生、お側に居させて下さいっ!」
「ぐっ……!」
人間ならばちょうど初潮が来るか来ないかといった、まだまだ幼い少女が吐くにはあまりも蠱惑的な言葉で、武彦は一気にこの付喪神に魅せられてしまった。
胸も尻もまだまだ未発達で、果たして本当に子を成す能力があるのかも怪しい少女が、自分の上にまたがって受精を乞い願う。非現実的とも呼べる光景に彼の理性は溶解していった。
「もう、もう出る……! 出すぞ亜香里……!」
「は、はい、下さい、ご主人様の熱くて濃いので、イかせてくださいっ!」
最後に一度、亜香里が一番下まで腰を落としきり、折りたたんだ両足で武彦の下半身をぎゅっと捉えた瞬間。口に出した時に匹敵する量の白濁が少女の子宮へ放たれた。
びくびくと脈動し、注ぎ込まれる子種汁を妖かしの胎は残さず吸い尽くす。
嬉し涙を流しながら喘ぐ少女の炎は、男の精によってますます猛るのだった。
さて、ひとしきり射精し終わり、流石に疲労した武彦は、上から退いてくれるよう亜香里に頼んだ。が、しかし。
「……え? どうしてですか。私はまだまだ、ご主人様にご奉仕できますよ」
一回しか中出ししてもらってませんし、と事もなげに言い放つ彼女の表情はどこか酷薄。腹と両脚の灯が揺らめくと、萎えかけていたはずの武彦のものは本人の意志に反して強制的に勃起させられてしまった。
「まだまだ。もっといっぱい、私を使ってください。……膣内射精されて、ぶっかけられて、このカラダの中も外も精液まみれになるまで汚して、壊してください……
使って使って使い潰して、壊れたらまた修理して、いつまでも私だけを犯し続けて下さいね……ずっとずっと、永遠に……」
さっきよりも楽そうに腰を動かし始めた亜香里の顔は、淫靡な炎に照らされて、まるで鬼火のようだった。
11/10/07 21:17更新 / ナシ・アジフ