最終淫魔電車
高校の授業がいつに無く早く終わった日。一年生の折戸 啓示は、家に帰る為地下鉄に乗っていた。
まだ夕方とも言えない中途半端な時間のせいか、乗客の数は少ない。同じ車両に、セーラー服を着た綺麗な女子高生が一人乗っている切りだ。
歴史ある私立高校に通っているのだろうか、その少女が着ている制服は濃紺を基調として、胸元に赤いリボンを飾ったクラシックなデザインのものだった。
見慣れない、清楚かつ典雅な装いは啓示の目を引いたが、服装よりもそれを着ている人間の方がより美しい。
さらっさらの、シルクのような黒髪ロング。膝より少し上くらいの、控え目なスカート丈。適度に肉の付いた、健康的なふくらはぎを覆う白いハイソックス。
それら、いかにも真面目な女学生と言った装いとは対照的な、そこらの女優やグラビアアイドルなど物の数としない豊かさを誇る爆乳は背徳的なまでに魅力的で、盛り上がった制服の作るシワすら男を魅了してやまない。
長い睫毛と、大きめでぱっちり開いた目はどこか活動的で、制服の印象とは裏腹な彼女の容貌は、非礼を承知でいつまでもじっと眺めていたくなる、素晴らしい造形美だった。
どこの高校に通っているのかは分からないが、その大人びたセクシィな雰囲気から、たぶん自分より上の学年だろうと啓示は考えた。
そんな風にちらちら観察されているのも気付いていないのか、暇そうなその美少女は手持ちぶさたにしている。地下鉄の車窓には蛍光灯が等間隔に影を流して行くばかりで、見ていて面白いものなど何も無い。
その時、今まで膝を揃えてお行儀良くしていた少女が、不意に脚を動かした。啓示の他には誰も乗っていない地下鉄の車両、気が緩んだか、脚を組んだのだ。
両足が僅かに開かれ、その奥に白っぽい何かが垣間見えた時、啓示の心拍数は急上昇した。
組まれた脚によってもう見えなくなってしまっているが、先程一瞬だけ眼に映ったあの白い何かは、下着ではないだろうか。
興奮を悟られないよう、視線を気取られないよう、顔を俯けながら上目遣いで彼女の様子を伺う。しばらくそうしていると再び少女は脚を組み替えた。
一回目の時よりも脚が大きく動き、その為スカートの奥もよく見えた。暗がりではっきりとは観察出来なかったが、装飾の少ない、綺麗な白いパンティーが確かに見えた。
美少女の下着を眼に出来た興奮と、覗き見の罪悪感が男子高校生の脳内を満たした。みじろぎもせず、もうこれ以上見まい、覗きなんて卑劣な事はもうすまいと、啓示は顔を上げた。
靴下とスカートで隠され、膝回りのわずかな部分しか晒していない少女の脚はそれでも十分に見て取れるほど均整が取れており、色も抜けるように白く、美しかった。
一旦そのなまめかしい脚を眼にしてしまうと脚やソックスのみならず、彼女の履いている革製のローファーや綺麗に折り目が付けられたプリーツスカートまでもひどくいやらしく見えてきて、やりたい盛りの青年は大いに動揺させられた。
このまま脚ばかり見てると何だか変態的な事を考えてしまいそうで恐くなった啓示は、再び顔を下に向けた。と、同時に少女がまた脚を組み直し、隠された箇所がもう一度視界に入ってきた。
綺麗なおみあしに欲情させられかけていたところに不意打ちのようなパンチラで、啓示は息が止まりそうな思いをした。
覗き見がばれるかもしれないリスクも忘れ、白い薄布を一目拝もうと眼に力を込めるその姿を、浅ましいと笑える男性はこの世にいまい。
脚が閉じられ、もうどう頑張ってもパンツなど見えようもない状態に移ってしばらく。さすがに危険を感じ始めた啓示は、次の駅で降りる事を決心した。今度また脚を組まれたら、その時こそ覗きがばれそうな気がしたからだ。
綺麗なお姉さんのパンツが見られないのは惜しいが、痴漢で捕まるよりはマシだ。やけに長いこと駅に止まっていないような気がするが、もうそろそろ着いても良い頃だろう。そう彼が考えた瞬間。
今まで啓示に関心を払っていなかったはずの少女が、不意に立ち上がった。そのまま薄笑いを浮かべて、驚愕に動きを止めた啓示を見下ろす。
「ねえ、君。さっきからずっと、私のパンツ見てたでしょう」
「いっ……！？ み、見てませんよ！ し、失礼な」
言い逃れる台詞も噛み噛みで、まるで説得力が無い。勝ち誇った顔でいる美少女も、そんな言葉、まるで信じてはいない。
「へぇ……じゃあ、このカタイのは、一体なんなのかな？」
「！？」
座席に、啓示と向かい合って座り、腿を跨ぐ体勢を取った彼女は、制ズボンのファスナーを下げて、パンチラに興奮しきった若い肉棒を引きずり出す。先走りまで垂らした男性器を押さえられては言い逃れ出来ない、等と思う前に。
「ちょ、ちょっと何やってるんですか！ こんなところで……やめて下さい！」
「い・や。散々私の下着見ておいて、見られるのは嫌なんて通らないわよ……おしおき、してあげる」
膝立ちになった少女は、スカートを両手で持ちあげ、ガチガチになった肉槍にかぶせてしまった。
お姉さんのスカートの中に、醜悪な自分の性器が入っていると言うこの倒錯的なシチュエーションに、啓示はもう頭に血が上ってしまう。
興奮しきった若人を嘲笑うかのように、美女はペニスに手を添え、スカート越しにまさぐった。
女性の服の裏地は、やはりとても肌触りがいい。硬めの布で作られたスカートでも、お姉さんの手で擦られるとなると凄まじい快感をもたらす。
「なん、で……どうして、こんなこと……」
「言ったでしょ？ おしおきだ、って。女の人のパンツ覗いておちんぽ勃起させちゃう変態さんは、悪い事考えられなくなるまでこうして搾っちゃうの」
学校で日常的に眼にしているゆえ、制服と言う物にそれほど強い執着を持たなかった啓示だが、男性器に弄るのに使われるとなれば話は別だ。
ロクに女性に触れさせたことも無い肉槍に美女が今まさに穿いているスカートを当てられ、竿にその硬い布を巻き付けられ、逆手で優しく擦られると、もう堪らない。
「……もう、えっちな汁が出始めてるわよ。スカートに犯されて、そんなに嬉しかったの？」
「いや……あ、あの……」
「言い訳しなーい。変態さんは変態さんらしく、はぁはぁ言ってなさい！」
啓示のものを掌中に収めたまま、少女はぐいと身を乗り出し、憐れな男子高校生を圧倒する。気圧されて車両の窓枠に身体を押しつけた弾みに、スカートの内でぐちゃりと粘っこい音がした。
お姉さまに握られたちんこの先端が、柔らかいパンツに触れたのだ。布越しにも分かるくらい熱くなった女陰から漏れた発情の証でじっとり湿った下着は、たった一擦りで啓示の抗う心を粉砕した。
「……！！」
「ん？ ……これかぁ。パンツで擦られるのがイイんだ？ ……ふふっ。やっぱり。可愛い顔して、凄いヘンタイなんだね君」
「い、いや、ちが」
「違わない違わない。おちんちんこんなガチガチにして、涙まで流して、どう言い逃れようっての？」
嬲るような口振りとともに少女はスカート手コキの速度を上げた。同時に、解放を望んで膨れる赤い亀頭に愛液漬けのパンティーをコシコシして、先走りと淫水を混ぜ合わせるような愛撫を加える。女性経験の無い少年が、そんな異次元の責めに耐えられるはずも無かった。
「……止め、止めて、お姉さん！ もう、出ちゃ……」
「いいよ？ 気持ちよくなったんなら、射精してみてよ。スカートとパンツにレイプされてよがっちゃうドＭさんの精子、私に見せて♪」
美女の嘲笑が甘い毒となって啓示の心を解きほぐす。命ぜられるまま、被食者は絶頂した。
「お姉さんごめんなさい……！」
握りしめられた男性器から大量のスペルマが、スカート内部に向かって吹き出る。パンティーの全面やお腹、当然スカートの裏地までも白い汚液をぶっかけられ、凌辱者はひどく満足げだった。
「……いっぱい出したわね。いい子いい子。……でも、ちょっと射精しすぎかな〜♪ こんなにぶっかけられちゃ、このパンツもう穿けないじゃない」
ローファーを脱ぎ捨て脚を浮かして、べたべたスカートの痴少女は啓示が一目見たいと願い続けた白い下着をあっさり脱いで見せた。
レースで縁取りされた、女学生らしいシンプルかつ清らかなパンツだったが、マーブル模様の濃厚ザーメンをたっぷり掛けられたせいで、その清楚さがかえって卑猥さを増していた。
食い入るように見つめる視線を痴女は見逃さない。針に掛かった獲物を釣り上げる前にじっくり弱らせるつもりなのだろうか。
「どうしたの？ ……やっぱり、私のパンツが気になるんだ？
もう、どうしようもない子ね君は。これは徹底的に躾てあげないと♪」
たっぷり出して萎えかけていた啓示の男性器に、ザーメン塗れの白パンツを巻き付ける。さらさらの布地が精液と愛液でぬめる感触は、一瞬で彼を立ち直らせた。
射精したばかりの陰茎に、脱ぎたてパンツがまとわりつき凌辱する。
先ほどまで陰唇に直接当たっていたらしい、精液とはまた違う熱い液体に濡れたクロッチ部分が裏筋を撫で上げると、そのゾクゾクさせられる感触に啓示はもう夢中になった。
自分でしごく時よりもずっと緩やかな上下動だったが、お姉さんのパンツ手コキは一人で出す時の何倍も気持ち良かった。
繊細な布は粘液に浸されて異常に滑りやすくなっており、敏感な生殖器を優しく、かつ激しく刺激する。
さっき絶頂したばかりなのに、休みなくこんな甘すぎる快楽を続けられたせいで啓示の鈴口からは早くも透明な汁が分泌し直して来ていた。
更に、先ほどまで少女の穿いていたパンツが今自分のものをいじめている、即ち少女は精液で汚れたスカートの下には何も衣服を身に着けていないという事実、啓示を大いに高ぶらせた。
裏地に掛かったザーメンが布地に染み込んで、表面にも卑猥な模様を作っているその制服の内には、生まれて以来啓示が今だ目にしておらず、また目にしたいと願って来た女の子の秘所があるのだと思うと、もう少女の正体とか、ここが公共の場ではないかということなど、彼にはどうでも良く思えてくるのだった。
「……どうしたの？ 必死な顔しちゃって。……スカートのナカ、気になるの？」
何もかもお見通し、といった風の美少女は、順手で勃起ちんこを握り締めぐにぐにしながら、そっと汚れたスカートの裾をめくって見せた。濃紺の裏地と白いスペルマの強烈なコントラストで、頭がくらくらしそうなほど興奮させられる。
「見たい？ 見たいなら、見せてあげてもいいよ。……おまんこはまだ、お預けだけどね」
そういってお姉さまは、ちょっとみじろぎした。と思うと、彼女の背面、尾骨のあたりから紫色の何かが伸び出て来た。
にゅるにゅると現れ、その長さと太さを誇示した謎の軟体は先端がハート型に膨れていた。作り物ではあり得ない質感を持ち、宙に浮いてうにうにうねる。突然見せられた、明らかにこの世の物でない謎の物質に驚く啓示に、追い討ちが加わる。
少女の背面、セーラー服の裾からも一対の皮膜が現れ出たのだ。動物図鑑で見たコウモリのものに良く似た構造のそれは、どう見ても翼だった。
とすると、尻の方から伸びたあの物体は、まさか尻尾だろうか。まるで西洋の悪魔のような様に、啓示の声が震える。
「……ば、化け物……！」
「その化け物さんのパンツでおちんちん擦られて今にもしゃせーしそうになっちゃってるのは、一体誰なのかな〜？」
正体を現してもなお楽しげな彼女は、怯える少年をなおも愛撫する。
見たこともない人外の出現に恐れ慄いていた啓示だったが、つるつるの白パンツ、その可愛らしいレースで張り出たカリをつつつっと撫でられると、圧倒的な気持ちよさに恐れも驚きも吹っ飛んでしまった。
こしゅこしゅと薄布で扱きたてられ、自分でも気付いていなかったフェティシズムが彼の理性を蝕んでいく。
羽根があろうが尻尾があろうが、こんなに自分を気持ちよくしてくれるお姉さんが悪い存在であるはずがない。化け物であろうとなかろうと同じことだ。
そんな風に判断を放棄したのがお気に召したか、少女は上機嫌になってますます念入りに手コキに力を入れる。
「そうそう。素直でよろしい。……ぬふふ。君みたいな可愛い子は、そうやってお姉さんに好き放題されているのが一番良いのよ」
ちょっとハスキーな、深みのある声でお姉様が囁く。その声で語られる事はなんでも正しい事であるかのような妄念に囚われ、啓示は完全にその身を任せた。
まだ少年らしいところの残った若々しい青年、彼の堕落を導いた淫魔は、その性に似合わない花のような笑顔で微笑んだ。
「……いい子ね、坊や。じゃあそろそろ、イかせてあげちゃおうかな？」
言葉通り、淫魔の手つきはじっくり感じさせて快楽に堕とすためのものから、射精させて精神的に餌づけするためのものに変わった。
竿を素早く扱き擦りながら、余った指で布を操り、先端を徹底的に責め嬲る。だらだら流れる我慢汁を亀頭に塗り広げ、更に性感を高め、漏れ出た透明の汁を使ってまたよがらせる。啓示が息を飲んだ瞬間、あっさり止めは刺された。
「さぁ、ぴゅっぴゅしちゃいなさい！」
「あっ……あああっ……！」
亀頭そのものをパンツでくるまれて、撫でさすられる。その制御しようのない快感が半ば無意識的な射精を引き起こした。
一回目よりも多い精液が、痴少女の上半身に降りかかる。赤いリボンや、大きく膨れた胸元、白く細い鎖骨や綺麗な喉までも、濃厚な子種汁に汚されていった。
「ぐ……はぁ、はぁ……」
「いっぱい出たね……それに、とっても濃い。気持ちよかったんだね♪」
今までに体験したことの無い程長い射精で、啓示は放心状態にあった。
しかしそれでも彼の下半身は、ザーメン塗れになったセーラー服のエロさゆえにか一向に怒張を収めようとしなかった。服を汚されて何故か満足げなお姉さんが膝立ちになりスカートをたくしあげ、洪水みたいにびしょびしょになった女性器を触れさせてきた時も、彼は逃れようとはしなかった。
「いっぱい出して、満足したかな？ でもまだまだ、離してあげないわよ。お姉さんもちゃんと、気持ちよくしてくれなくっちゃ」
スカートの裾を持ち上げ、薄い陰毛に覆われた女陰を見せつけて、凌辱者は迫る。熱く濡れた陰唇を剛直に寄せて、先端だけをわずかに触れさせて、紅潮した啓示の耳に囁いた。
「……ところで、坊や。君、まだ童貞だよね……？」
「！」
彼くらいの年齢ならばまだ女性経験の無い者も少なくないだろうが、しかしそれを見抜かれて平静ではいられない。驚き俯くその反応も予測の内だったのか、平然と少女は言葉を継いだ。
「なんで分かったの！って顔ね。……なんでもなにも、私達には分かるのよ。そういう種族なんだから」
そう言われて、啓示は今自分を犯そうとしている美女が人間ではないということを思い出した。
最初に翼や尻尾を見せられた時に感じた恐れは、もう彼の中からは消え去っている。今はむしろそれら魔性の証を美しいとすら感じていた。初心な少年に施された快楽調教は、人間としての価値観を書き替えるに余りあったのだ。
「じゃあ今から君の童貞、お姉さんが貰っちゃうね？ ……すぐにいっちゃうかもしれないけど、出来るだけ我慢しなさいね。その方が、もっと楽しめるから」
スカートをつまんだまま、見せつけるようにゆっくりと、美しき淫魔は腰を下げ啓示の怒張を飲み込んでいく。先端の方から少しづつ温かい肉の筒に取り込まれていく感触は、予め二回射精していなかったら間違いなく耐えられなかったろうと思える程に甘美だった。
生まれて初めて味わう生膣の強い締まりに、喪失する少年はただ翻弄されていた。かつては、クラスの気になる女子と、自室のベッドの上で初めてを捧げ合うような穏やかな脱童貞を理想としていた啓示だったが、そんな儚い幻想は目の前の強烈に魅力的な現実に、既に押し流されてしまっている。
根元の方までまんこに収められ、一瞬彼は溜め息を吐いた。
男性器を貪られ、狭い膣道と複雑かつ細かいヒダで無理矢理気味によがらせられ、それでも啓示は射精を我慢していた。
先程精液を搾り取ったパンツ手コキに匹敵する強い刺激が絶え間なく与えられていても、流石に二回連続射精した後ならば、初体験といえども秒殺されることはない。歯を食いしばって耐える少年を、サキュバスはあっさり突き崩した。
「じゃあ、動くわねー」
「ちょ、待っ……」
今動かれたりしたら、すぐに射精してしまう。その訴えも聞かず、美少女は啓示の肩に両手を掛けて、座席の反発でもって激しい上下運動を加えてきた。
暖かくて柔らかいおまんこにぎゅうぎゅう締められ、どうにか持ち堪えていた男子にこの腰使いは致命的だった。
声を出す暇も無いまま、啓示は射精させられた。出し続けても一向に量の減らないたっぷりザーメンが制服美少女の子宮へ流れ込んで行く。対面座位で搾精され、魔性の快感に溺れさせられる彼を組み敷き、淫魔はなおも腰を使い続ける。
「はい、童貞喪失おめでと〜♪ お姉さんとの初えっち、気持ちよーくイけたかな？」
「気持ち、いい、いいから、ちょ、ちょっと休ませ……」
「またまたー。おちんちんびんびんにしといて、遠慮なんかしないの。……もっといじめてあげる。もっともっと、可愛がってあげるんだから」
「あ……あ、あう……」
三十秒くらい経ってもまだ終わらない、異常に長い射精の最中も、淫魔はそのきゅっとくびれた魅惑の腰で啓示を責め立てていた。
多過ぎる愛液と精液で満たされた肉壺は、男根を、絶頂させ終わるや否や再び悦楽の高みに向かって押し上げていく。
膣の奥から逆流する初搾りがお姉さまの名器によく馴染む。ぬるぬるの襞が裏筋をぞりぞりするたび、エクスタシーの最中からさらに快感へ押し上げられるような異常な感覚が少年の神経を蝕み、ごく普通の人間を淫魔の伴侶へと作り替えていく。初エッチにして膣内射精を決めさせられた啓示は、その衝撃から立ち直る間もなく、二回目の絶頂へと追い込まれて行った。
「お姉、お姉さん！ お願いやめて、こんなの俺、死んじゃう！！」
「そういうことは、ちんちんちっさくしてから言いましょうねぇ〜」
愛液とも精液ともつかない白濁液が、ぶくぶくと泡だって卑猥な音を立てる。濡れに濡れた女性器は淫魔の絶頂を知らせるものだが、犯されている当人はそんなことに気づけない。ただただ呻いて、狂って、濃い子種を人外の子宮に注ぎ続けるのみである。
「あはっ、わたしもそろそろ、いっちゃいそうかも……ね、坊やの中出しザーメンで、お姉さんも気持ちよくしてくれる？ してくれるよね？ 大事な大事な赤ちゃん汁、ちゃんと私の子宮にくれるよね？」
頬を染め、欲情に蕩けた声で種付けを迫る淫魔の声も、啓示にはほとんど届かない。美女の強制する性感だけが、彼の脳内を占領していた。
「あふ、出して、お腹の中に、おまんこにもう一回射精して……ん、うぅんんっっ！！」
「あ、が……！」
今までで一番多いスペルマが、ぐちょぐちょの淫魔膣に溢れた。
既に人間としてはありえない、出せば出すほど増える多すぎる子種汁は、彼の人外への堕落を示すものか。魔物を喜ばせ孕ませる為だけに増産されたどろどろの精液はお姉さまの大好物であり、その甘味を胎内で感じながら、淫魔はイっていた。
忘我の境地に至り、虚ろな目で性の快楽を貪るサキュバスは、それでも啓示を離さず腰の動きも止めない。未だ満たされざる飢えに任せ、萎えられない男の蛇口からまだまだ甘露を搾り取ろうと、さらに腰使いを速めていった。
「き、気持ちいい……やっぱり坊やのせーえき、最高……もっといっぱい、飲ませて……」
射精しても終わらないセックス地獄に囚われた男に、逃れる術は無いのだ。
しばらく後。童貞喰いに浮かれた淫魔は、結局合計五発ほど膣で精を搾り取ってから、ようやくちんこを離した。
青褪めた顔で息を荒げる啓示は流石に辛そうだったが、ふと不審げな顔つきで辺りを見回した。
……おかしい。お姉さんに犯され始めてからかなり時間が経っているはずなのに、何処の駅にもこの電車は止まらなかったし、客が乗り込んで来る事も無かった。
そのお蔭で随分気持ちよい思いを出来たのだが、しかしこの列車は何処に向かっているのだろうか。まさか車庫か、と焦り始めた啓示に至極可笑しげに少女が言った。
「どうしたの？ ……まだ、気付いてなかったの？ この列車は、もう何処の駅にも止まらないのよ。私達以外の誰かが乗り込んで来る事も無いのよ」
股から大量の白濁を漏らし、全身精液塗れになって、まるで輪姦された女学生のような装いの彼女は、どこか嗜虐的な笑みを浮かべていた。
「……君はもう、私のことだけ考えていればいいの。他の面倒なことは、何にも気にしないでいいの。そのために、ここを作ったんだから」
底抜けに無邪気な、ある種の狂気すら感じさせる満面の笑みで、少女はにじり寄る。 胸元の赤いリボンをほどいて、優しく優しく語り掛けた。
「ねえ。次は、どうやって気持ちよくなりたい？
このリボンでこすこすしてあげようか？
それとも、ブラジャーでいじめられてみたいかな？
もしかして、靴下にも興味ある？
いいよ、どれでも。私の全てで、坊やを愛してあげる。だから坊やも、いっぱい私のことを好きになってね……♪」
再び性欲にたぎり始めた凌辱者を見て、啓示は現世への未練が急速に薄れていくのを感じていた。
まだ夕方とも言えない中途半端な時間のせいか、乗客の数は少ない。同じ車両に、セーラー服を着た綺麗な女子高生が一人乗っている切りだ。
歴史ある私立高校に通っているのだろうか、その少女が着ている制服は濃紺を基調として、胸元に赤いリボンを飾ったクラシックなデザインのものだった。
見慣れない、清楚かつ典雅な装いは啓示の目を引いたが、服装よりもそれを着ている人間の方がより美しい。
さらっさらの、シルクのような黒髪ロング。膝より少し上くらいの、控え目なスカート丈。適度に肉の付いた、健康的なふくらはぎを覆う白いハイソックス。
それら、いかにも真面目な女学生と言った装いとは対照的な、そこらの女優やグラビアアイドルなど物の数としない豊かさを誇る爆乳は背徳的なまでに魅力的で、盛り上がった制服の作るシワすら男を魅了してやまない。
長い睫毛と、大きめでぱっちり開いた目はどこか活動的で、制服の印象とは裏腹な彼女の容貌は、非礼を承知でいつまでもじっと眺めていたくなる、素晴らしい造形美だった。
どこの高校に通っているのかは分からないが、その大人びたセクシィな雰囲気から、たぶん自分より上の学年だろうと啓示は考えた。
そんな風にちらちら観察されているのも気付いていないのか、暇そうなその美少女は手持ちぶさたにしている。地下鉄の車窓には蛍光灯が等間隔に影を流して行くばかりで、見ていて面白いものなど何も無い。
その時、今まで膝を揃えてお行儀良くしていた少女が、不意に脚を動かした。啓示の他には誰も乗っていない地下鉄の車両、気が緩んだか、脚を組んだのだ。
両足が僅かに開かれ、その奥に白っぽい何かが垣間見えた時、啓示の心拍数は急上昇した。
組まれた脚によってもう見えなくなってしまっているが、先程一瞬だけ眼に映ったあの白い何かは、下着ではないだろうか。
興奮を悟られないよう、視線を気取られないよう、顔を俯けながら上目遣いで彼女の様子を伺う。しばらくそうしていると再び少女は脚を組み替えた。
一回目の時よりも脚が大きく動き、その為スカートの奥もよく見えた。暗がりではっきりとは観察出来なかったが、装飾の少ない、綺麗な白いパンティーが確かに見えた。
美少女の下着を眼に出来た興奮と、覗き見の罪悪感が男子高校生の脳内を満たした。みじろぎもせず、もうこれ以上見まい、覗きなんて卑劣な事はもうすまいと、啓示は顔を上げた。
靴下とスカートで隠され、膝回りのわずかな部分しか晒していない少女の脚はそれでも十分に見て取れるほど均整が取れており、色も抜けるように白く、美しかった。
一旦そのなまめかしい脚を眼にしてしまうと脚やソックスのみならず、彼女の履いている革製のローファーや綺麗に折り目が付けられたプリーツスカートまでもひどくいやらしく見えてきて、やりたい盛りの青年は大いに動揺させられた。
このまま脚ばかり見てると何だか変態的な事を考えてしまいそうで恐くなった啓示は、再び顔を下に向けた。と、同時に少女がまた脚を組み直し、隠された箇所がもう一度視界に入ってきた。
綺麗なおみあしに欲情させられかけていたところに不意打ちのようなパンチラで、啓示は息が止まりそうな思いをした。
覗き見がばれるかもしれないリスクも忘れ、白い薄布を一目拝もうと眼に力を込めるその姿を、浅ましいと笑える男性はこの世にいまい。
脚が閉じられ、もうどう頑張ってもパンツなど見えようもない状態に移ってしばらく。さすがに危険を感じ始めた啓示は、次の駅で降りる事を決心した。今度また脚を組まれたら、その時こそ覗きがばれそうな気がしたからだ。
綺麗なお姉さんのパンツが見られないのは惜しいが、痴漢で捕まるよりはマシだ。やけに長いこと駅に止まっていないような気がするが、もうそろそろ着いても良い頃だろう。そう彼が考えた瞬間。
今まで啓示に関心を払っていなかったはずの少女が、不意に立ち上がった。そのまま薄笑いを浮かべて、驚愕に動きを止めた啓示を見下ろす。
「ねえ、君。さっきからずっと、私のパンツ見てたでしょう」
「いっ……！？ み、見てませんよ！ し、失礼な」
言い逃れる台詞も噛み噛みで、まるで説得力が無い。勝ち誇った顔でいる美少女も、そんな言葉、まるで信じてはいない。
「へぇ……じゃあ、このカタイのは、一体なんなのかな？」
「！？」
座席に、啓示と向かい合って座り、腿を跨ぐ体勢を取った彼女は、制ズボンのファスナーを下げて、パンチラに興奮しきった若い肉棒を引きずり出す。先走りまで垂らした男性器を押さえられては言い逃れ出来ない、等と思う前に。
「ちょ、ちょっと何やってるんですか！ こんなところで……やめて下さい！」
「い・や。散々私の下着見ておいて、見られるのは嫌なんて通らないわよ……おしおき、してあげる」
膝立ちになった少女は、スカートを両手で持ちあげ、ガチガチになった肉槍にかぶせてしまった。
お姉さんのスカートの中に、醜悪な自分の性器が入っていると言うこの倒錯的なシチュエーションに、啓示はもう頭に血が上ってしまう。
興奮しきった若人を嘲笑うかのように、美女はペニスに手を添え、スカート越しにまさぐった。
女性の服の裏地は、やはりとても肌触りがいい。硬めの布で作られたスカートでも、お姉さんの手で擦られるとなると凄まじい快感をもたらす。
「なん、で……どうして、こんなこと……」
「言ったでしょ？ おしおきだ、って。女の人のパンツ覗いておちんぽ勃起させちゃう変態さんは、悪い事考えられなくなるまでこうして搾っちゃうの」
学校で日常的に眼にしているゆえ、制服と言う物にそれほど強い執着を持たなかった啓示だが、男性器に弄るのに使われるとなれば話は別だ。
ロクに女性に触れさせたことも無い肉槍に美女が今まさに穿いているスカートを当てられ、竿にその硬い布を巻き付けられ、逆手で優しく擦られると、もう堪らない。
「……もう、えっちな汁が出始めてるわよ。スカートに犯されて、そんなに嬉しかったの？」
「いや……あ、あの……」
「言い訳しなーい。変態さんは変態さんらしく、はぁはぁ言ってなさい！」
啓示のものを掌中に収めたまま、少女はぐいと身を乗り出し、憐れな男子高校生を圧倒する。気圧されて車両の窓枠に身体を押しつけた弾みに、スカートの内でぐちゃりと粘っこい音がした。
お姉さまに握られたちんこの先端が、柔らかいパンツに触れたのだ。布越しにも分かるくらい熱くなった女陰から漏れた発情の証でじっとり湿った下着は、たった一擦りで啓示の抗う心を粉砕した。
「……！！」
「ん？ ……これかぁ。パンツで擦られるのがイイんだ？ ……ふふっ。やっぱり。可愛い顔して、凄いヘンタイなんだね君」
「い、いや、ちが」
「違わない違わない。おちんちんこんなガチガチにして、涙まで流して、どう言い逃れようっての？」
嬲るような口振りとともに少女はスカート手コキの速度を上げた。同時に、解放を望んで膨れる赤い亀頭に愛液漬けのパンティーをコシコシして、先走りと淫水を混ぜ合わせるような愛撫を加える。女性経験の無い少年が、そんな異次元の責めに耐えられるはずも無かった。
「……止め、止めて、お姉さん！ もう、出ちゃ……」
「いいよ？ 気持ちよくなったんなら、射精してみてよ。スカートとパンツにレイプされてよがっちゃうドＭさんの精子、私に見せて♪」
美女の嘲笑が甘い毒となって啓示の心を解きほぐす。命ぜられるまま、被食者は絶頂した。
「お姉さんごめんなさい……！」
握りしめられた男性器から大量のスペルマが、スカート内部に向かって吹き出る。パンティーの全面やお腹、当然スカートの裏地までも白い汚液をぶっかけられ、凌辱者はひどく満足げだった。
「……いっぱい出したわね。いい子いい子。……でも、ちょっと射精しすぎかな〜♪ こんなにぶっかけられちゃ、このパンツもう穿けないじゃない」
ローファーを脱ぎ捨て脚を浮かして、べたべたスカートの痴少女は啓示が一目見たいと願い続けた白い下着をあっさり脱いで見せた。
レースで縁取りされた、女学生らしいシンプルかつ清らかなパンツだったが、マーブル模様の濃厚ザーメンをたっぷり掛けられたせいで、その清楚さがかえって卑猥さを増していた。
食い入るように見つめる視線を痴女は見逃さない。針に掛かった獲物を釣り上げる前にじっくり弱らせるつもりなのだろうか。
「どうしたの？ ……やっぱり、私のパンツが気になるんだ？
もう、どうしようもない子ね君は。これは徹底的に躾てあげないと♪」
たっぷり出して萎えかけていた啓示の男性器に、ザーメン塗れの白パンツを巻き付ける。さらさらの布地が精液と愛液でぬめる感触は、一瞬で彼を立ち直らせた。
射精したばかりの陰茎に、脱ぎたてパンツがまとわりつき凌辱する。
先ほどまで陰唇に直接当たっていたらしい、精液とはまた違う熱い液体に濡れたクロッチ部分が裏筋を撫で上げると、そのゾクゾクさせられる感触に啓示はもう夢中になった。
自分でしごく時よりもずっと緩やかな上下動だったが、お姉さんのパンツ手コキは一人で出す時の何倍も気持ち良かった。
繊細な布は粘液に浸されて異常に滑りやすくなっており、敏感な生殖器を優しく、かつ激しく刺激する。
さっき絶頂したばかりなのに、休みなくこんな甘すぎる快楽を続けられたせいで啓示の鈴口からは早くも透明な汁が分泌し直して来ていた。
更に、先ほどまで少女の穿いていたパンツが今自分のものをいじめている、即ち少女は精液で汚れたスカートの下には何も衣服を身に着けていないという事実、啓示を大いに高ぶらせた。
裏地に掛かったザーメンが布地に染み込んで、表面にも卑猥な模様を作っているその制服の内には、生まれて以来啓示が今だ目にしておらず、また目にしたいと願って来た女の子の秘所があるのだと思うと、もう少女の正体とか、ここが公共の場ではないかということなど、彼にはどうでも良く思えてくるのだった。
「……どうしたの？ 必死な顔しちゃって。……スカートのナカ、気になるの？」
何もかもお見通し、といった風の美少女は、順手で勃起ちんこを握り締めぐにぐにしながら、そっと汚れたスカートの裾をめくって見せた。濃紺の裏地と白いスペルマの強烈なコントラストで、頭がくらくらしそうなほど興奮させられる。
「見たい？ 見たいなら、見せてあげてもいいよ。……おまんこはまだ、お預けだけどね」
そういってお姉さまは、ちょっとみじろぎした。と思うと、彼女の背面、尾骨のあたりから紫色の何かが伸び出て来た。
にゅるにゅると現れ、その長さと太さを誇示した謎の軟体は先端がハート型に膨れていた。作り物ではあり得ない質感を持ち、宙に浮いてうにうにうねる。突然見せられた、明らかにこの世の物でない謎の物質に驚く啓示に、追い討ちが加わる。
少女の背面、セーラー服の裾からも一対の皮膜が現れ出たのだ。動物図鑑で見たコウモリのものに良く似た構造のそれは、どう見ても翼だった。
とすると、尻の方から伸びたあの物体は、まさか尻尾だろうか。まるで西洋の悪魔のような様に、啓示の声が震える。
「……ば、化け物……！」
「その化け物さんのパンツでおちんちん擦られて今にもしゃせーしそうになっちゃってるのは、一体誰なのかな〜？」
正体を現してもなお楽しげな彼女は、怯える少年をなおも愛撫する。
見たこともない人外の出現に恐れ慄いていた啓示だったが、つるつるの白パンツ、その可愛らしいレースで張り出たカリをつつつっと撫でられると、圧倒的な気持ちよさに恐れも驚きも吹っ飛んでしまった。
こしゅこしゅと薄布で扱きたてられ、自分でも気付いていなかったフェティシズムが彼の理性を蝕んでいく。
羽根があろうが尻尾があろうが、こんなに自分を気持ちよくしてくれるお姉さんが悪い存在であるはずがない。化け物であろうとなかろうと同じことだ。
そんな風に判断を放棄したのがお気に召したか、少女は上機嫌になってますます念入りに手コキに力を入れる。
「そうそう。素直でよろしい。……ぬふふ。君みたいな可愛い子は、そうやってお姉さんに好き放題されているのが一番良いのよ」
ちょっとハスキーな、深みのある声でお姉様が囁く。その声で語られる事はなんでも正しい事であるかのような妄念に囚われ、啓示は完全にその身を任せた。
まだ少年らしいところの残った若々しい青年、彼の堕落を導いた淫魔は、その性に似合わない花のような笑顔で微笑んだ。
「……いい子ね、坊や。じゃあそろそろ、イかせてあげちゃおうかな？」
言葉通り、淫魔の手つきはじっくり感じさせて快楽に堕とすためのものから、射精させて精神的に餌づけするためのものに変わった。
竿を素早く扱き擦りながら、余った指で布を操り、先端を徹底的に責め嬲る。だらだら流れる我慢汁を亀頭に塗り広げ、更に性感を高め、漏れ出た透明の汁を使ってまたよがらせる。啓示が息を飲んだ瞬間、あっさり止めは刺された。
「さぁ、ぴゅっぴゅしちゃいなさい！」
「あっ……あああっ……！」
亀頭そのものをパンツでくるまれて、撫でさすられる。その制御しようのない快感が半ば無意識的な射精を引き起こした。
一回目よりも多い精液が、痴少女の上半身に降りかかる。赤いリボンや、大きく膨れた胸元、白く細い鎖骨や綺麗な喉までも、濃厚な子種汁に汚されていった。
「ぐ……はぁ、はぁ……」
「いっぱい出たね……それに、とっても濃い。気持ちよかったんだね♪」
今までに体験したことの無い程長い射精で、啓示は放心状態にあった。
しかしそれでも彼の下半身は、ザーメン塗れになったセーラー服のエロさゆえにか一向に怒張を収めようとしなかった。服を汚されて何故か満足げなお姉さんが膝立ちになりスカートをたくしあげ、洪水みたいにびしょびしょになった女性器を触れさせてきた時も、彼は逃れようとはしなかった。
「いっぱい出して、満足したかな？ でもまだまだ、離してあげないわよ。お姉さんもちゃんと、気持ちよくしてくれなくっちゃ」
スカートの裾を持ち上げ、薄い陰毛に覆われた女陰を見せつけて、凌辱者は迫る。熱く濡れた陰唇を剛直に寄せて、先端だけをわずかに触れさせて、紅潮した啓示の耳に囁いた。
「……ところで、坊や。君、まだ童貞だよね……？」
「！」
彼くらいの年齢ならばまだ女性経験の無い者も少なくないだろうが、しかしそれを見抜かれて平静ではいられない。驚き俯くその反応も予測の内だったのか、平然と少女は言葉を継いだ。
「なんで分かったの！って顔ね。……なんでもなにも、私達には分かるのよ。そういう種族なんだから」
そう言われて、啓示は今自分を犯そうとしている美女が人間ではないということを思い出した。
最初に翼や尻尾を見せられた時に感じた恐れは、もう彼の中からは消え去っている。今はむしろそれら魔性の証を美しいとすら感じていた。初心な少年に施された快楽調教は、人間としての価値観を書き替えるに余りあったのだ。
「じゃあ今から君の童貞、お姉さんが貰っちゃうね？ ……すぐにいっちゃうかもしれないけど、出来るだけ我慢しなさいね。その方が、もっと楽しめるから」
スカートをつまんだまま、見せつけるようにゆっくりと、美しき淫魔は腰を下げ啓示の怒張を飲み込んでいく。先端の方から少しづつ温かい肉の筒に取り込まれていく感触は、予め二回射精していなかったら間違いなく耐えられなかったろうと思える程に甘美だった。
生まれて初めて味わう生膣の強い締まりに、喪失する少年はただ翻弄されていた。かつては、クラスの気になる女子と、自室のベッドの上で初めてを捧げ合うような穏やかな脱童貞を理想としていた啓示だったが、そんな儚い幻想は目の前の強烈に魅力的な現実に、既に押し流されてしまっている。
根元の方までまんこに収められ、一瞬彼は溜め息を吐いた。
男性器を貪られ、狭い膣道と複雑かつ細かいヒダで無理矢理気味によがらせられ、それでも啓示は射精を我慢していた。
先程精液を搾り取ったパンツ手コキに匹敵する強い刺激が絶え間なく与えられていても、流石に二回連続射精した後ならば、初体験といえども秒殺されることはない。歯を食いしばって耐える少年を、サキュバスはあっさり突き崩した。
「じゃあ、動くわねー」
「ちょ、待っ……」
今動かれたりしたら、すぐに射精してしまう。その訴えも聞かず、美少女は啓示の肩に両手を掛けて、座席の反発でもって激しい上下運動を加えてきた。
暖かくて柔らかいおまんこにぎゅうぎゅう締められ、どうにか持ち堪えていた男子にこの腰使いは致命的だった。
声を出す暇も無いまま、啓示は射精させられた。出し続けても一向に量の減らないたっぷりザーメンが制服美少女の子宮へ流れ込んで行く。対面座位で搾精され、魔性の快感に溺れさせられる彼を組み敷き、淫魔はなおも腰を使い続ける。
「はい、童貞喪失おめでと〜♪ お姉さんとの初えっち、気持ちよーくイけたかな？」
「気持ち、いい、いいから、ちょ、ちょっと休ませ……」
「またまたー。おちんちんびんびんにしといて、遠慮なんかしないの。……もっといじめてあげる。もっともっと、可愛がってあげるんだから」
「あ……あ、あう……」
三十秒くらい経ってもまだ終わらない、異常に長い射精の最中も、淫魔はそのきゅっとくびれた魅惑の腰で啓示を責め立てていた。
多過ぎる愛液と精液で満たされた肉壺は、男根を、絶頂させ終わるや否や再び悦楽の高みに向かって押し上げていく。
膣の奥から逆流する初搾りがお姉さまの名器によく馴染む。ぬるぬるの襞が裏筋をぞりぞりするたび、エクスタシーの最中からさらに快感へ押し上げられるような異常な感覚が少年の神経を蝕み、ごく普通の人間を淫魔の伴侶へと作り替えていく。初エッチにして膣内射精を決めさせられた啓示は、その衝撃から立ち直る間もなく、二回目の絶頂へと追い込まれて行った。
「お姉、お姉さん！ お願いやめて、こんなの俺、死んじゃう！！」
「そういうことは、ちんちんちっさくしてから言いましょうねぇ〜」
愛液とも精液ともつかない白濁液が、ぶくぶくと泡だって卑猥な音を立てる。濡れに濡れた女性器は淫魔の絶頂を知らせるものだが、犯されている当人はそんなことに気づけない。ただただ呻いて、狂って、濃い子種を人外の子宮に注ぎ続けるのみである。
「あはっ、わたしもそろそろ、いっちゃいそうかも……ね、坊やの中出しザーメンで、お姉さんも気持ちよくしてくれる？ してくれるよね？ 大事な大事な赤ちゃん汁、ちゃんと私の子宮にくれるよね？」
頬を染め、欲情に蕩けた声で種付けを迫る淫魔の声も、啓示にはほとんど届かない。美女の強制する性感だけが、彼の脳内を占領していた。
「あふ、出して、お腹の中に、おまんこにもう一回射精して……ん、うぅんんっっ！！」
「あ、が……！」
今までで一番多いスペルマが、ぐちょぐちょの淫魔膣に溢れた。
既に人間としてはありえない、出せば出すほど増える多すぎる子種汁は、彼の人外への堕落を示すものか。魔物を喜ばせ孕ませる為だけに増産されたどろどろの精液はお姉さまの大好物であり、その甘味を胎内で感じながら、淫魔はイっていた。
忘我の境地に至り、虚ろな目で性の快楽を貪るサキュバスは、それでも啓示を離さず腰の動きも止めない。未だ満たされざる飢えに任せ、萎えられない男の蛇口からまだまだ甘露を搾り取ろうと、さらに腰使いを速めていった。
「き、気持ちいい……やっぱり坊やのせーえき、最高……もっといっぱい、飲ませて……」
射精しても終わらないセックス地獄に囚われた男に、逃れる術は無いのだ。
しばらく後。童貞喰いに浮かれた淫魔は、結局合計五発ほど膣で精を搾り取ってから、ようやくちんこを離した。
青褪めた顔で息を荒げる啓示は流石に辛そうだったが、ふと不審げな顔つきで辺りを見回した。
……おかしい。お姉さんに犯され始めてからかなり時間が経っているはずなのに、何処の駅にもこの電車は止まらなかったし、客が乗り込んで来る事も無かった。
そのお蔭で随分気持ちよい思いを出来たのだが、しかしこの列車は何処に向かっているのだろうか。まさか車庫か、と焦り始めた啓示に至極可笑しげに少女が言った。
「どうしたの？ ……まだ、気付いてなかったの？ この列車は、もう何処の駅にも止まらないのよ。私達以外の誰かが乗り込んで来る事も無いのよ」
股から大量の白濁を漏らし、全身精液塗れになって、まるで輪姦された女学生のような装いの彼女は、どこか嗜虐的な笑みを浮かべていた。
「……君はもう、私のことだけ考えていればいいの。他の面倒なことは、何にも気にしないでいいの。そのために、ここを作ったんだから」
底抜けに無邪気な、ある種の狂気すら感じさせる満面の笑みで、少女はにじり寄る。 胸元の赤いリボンをほどいて、優しく優しく語り掛けた。
「ねえ。次は、どうやって気持ちよくなりたい？
このリボンでこすこすしてあげようか？
それとも、ブラジャーでいじめられてみたいかな？
もしかして、靴下にも興味ある？
いいよ、どれでも。私の全てで、坊やを愛してあげる。だから坊やも、いっぱい私のことを好きになってね……♪」
再び性欲にたぎり始めた凌辱者を見て、啓示は現世への未練が急速に薄れていくのを感じていた。
11/08/19 10:16更新 / ナシ・アジフ