この世界で暮らす種族について
-人間-
人間。私達の世界に存在する「人間」と近い存在であり、この世界に最も多く生息する知的生命体である。
気性や性質は、非常に個体差が大きいが、一般的に理性的で温厚なものが多いとされる。
訓練を受けて居ない一般人の身体能力は、魔物達と比べると基本的に低いが、戦いの訓練を受けたり、実戦を潜り抜けてきたものや、神族から特殊な加護を受けたものなどはその限りではなく、「英雄」や「勇者」と呼ばれる魔物達を遥かに越える強さを持つ人間も存在する。
寿命も魔物達と比べると短く、普通は長くても80年と言われているが、体内に大量の魔力を持つものは、それ以上に長く生きる事も多く(魔物と共に過ごしている人間は日常的に彼女達の魔力を受けるため、自然と寿命が長くなる)、「人魚の血」や「インキュバス化」によって、魔物並の寿命を持つものも存在する。
人間達の間では「教団」と呼ばれる宗教団体が広く信仰されており、教団の教えにより、魔物に対して敵対心を持つものが多い。
だが、近年は魔物達と共存しようとするものも増えており、稀に国家規模で魔物との共存を試みる国も存在するという。
-魔物-
魔物。多くは魔王の配下であり、魔物と一括りにはされるが、様々な姿や習性を持った様々な種族が存在する。
ほぼすべてが人間の女性のような姿をしており、メスのみ存在が確認されている。
気性や性質は種族によって様々に異なるが、魔物達の多くは性欲旺盛かつ好色で、人間の男性、そして人間の男性との性交が大好きである。
人間と比べて本能的で、欲望や快楽に対して忠実である事が多い。
メスしか存在しないため、子を作るためには人間の男性と交わる必要があり、一部の魔物は人間、特に人間の男性が体内に持つ「精」と呼ばれる生体エネルギーを食料としているため、それを得るために人間の男性を交わる必要がある。
このように彼女達にとって、人間の男性は必須であり、多くの魔物は本能から人間の男性を襲い、性交を行おうとする。
魔物達は人間の男性を得るために様々な能力を持っており、人間の男性や性交に絡む事では強引な手段を取る事が多い。
自らが標的とした人間の男性が自らを拒否しようとも、強引な性交、誘惑、魔術、薬、奉仕、様々な手段を用いて
男性の身も心も魅了し、自らの虜にして、男性を手に入れようとする事だろう。人間と比べ長い寿命を持ち(種族により、人間より多少長い、数千年生きる等差が大きい)、一般的に人間と比べて高い身体能力や魔力を保有する。
人間達、主に「教団」の信徒達からは「人間の敵」とされ、魔物達に連れ去られた人間が帰ってこない(多くは彼女達と彼女達の住処にて暮らすようになるため)「人間を殺し、喰らう」とされる事もあるが、実際は多くの魔物達は、概ね人間に対して友好的で、人間、特に人間の男性が大好きである。
人間の男性が居なければ生きられない彼女達にとって、人間を喰らう事も、人間を殺す事も、とんでもない事であり、精を得るための成功の際にも決して吸い殺すような事はない。
魔物達の本能が特定の男性を恋人や夫と認識すると、
魔物達の身体は夫に適応して変化していく。
夫に対しては、これまで以上に「食欲」「性欲」「愛情」が沸くようになり、
逆に、それ以外の男性に対しての性欲や関心は薄れていく。
特に精の味は魔物の感情によって大きく左右され、
心から愛する夫の精は、他の男性の精が二度と口にできなくなる程に美味となる。
そうして夫以外の男性は、オスとしても獲物としても認識しなくなり、
夫のみをオスとして認識し、求めるようになっていく。
また、一部の魔物は人間やその他の種族の女性を魔物に変える力を持ち、仲間を増やすべく、女性にも積極的に襲いかかる事がある。
-神族-
人間達に神と称されるもの達。天界と呼ばれる世界に住んでおり、上位神族である「神」と、その部下である下位神族、「ヴァルキリー」や「エンジェル」が存在する。
人間達の「教団」は「神」を信仰する団体であり、教団を通じて神は人間達に自らの教えを伝え、時に命令を下す。
神の中でも頂点とされる「主神」は、禁欲的であることを良しとしており、魔物達を嫌い、教会や部下の下位神族を使って、魔王と魔物達へ頻繁に攻撃を行う。
「神族」と呼ばれるように神は一人だけではなく、サキュバスの魔力に侵され魔物となった「堕落した神」や、魔物側に味方する神、中立の神なども存在し、神族も一枚岩ではないという。
また、仕えている上位神族により、部下の下位神族の性質も大きく異なる。(魔物を嫌う主神の部下ならば同様に魔物を嫌い、堕落した神の部下は同様に堕落しており、快楽に忠実 等)
-エルフ-
現在では「エルフ」と「ダークエルフ」が確認されている。
美しい姿と長い耳を持った亜人種。人間と比べて高い魔力を持つ。
「エルフ」は人間や魔物を見下しており、非常に敵対的である。
森の中で独自の集落を作って暮らしており、関係の険悪さから人間や魔物との交流は薄い。
非常に禁欲的で、特に性に関する事に強い拒絶を示す。そのため魔物になってしまった同種にも厳しく、サキュバスの魔力に侵され、魔物となってしまった個体が現れると、集落から追放してしまう。
魔王に下り、自ら魔物となった「ダークエルフ」と呼ばれる種族も存在する。
エルフに似た姿をしているが、褐色の肌を持ち、性に肯定的で非常に好色、人間の男性を襲うため魔物として扱われる。
-妖精-
妖精達。小さく幼い身体と、虫のような美しい羽が特徴の種族。
「フェアリー」「リャナンシー」などがこの種族にあたる。
身体同様、中身も無邪気な少女のようである事が多い。
「妖精の国」に生息するほか、人間の世界の森林等にも多く見られる。
人間に対して友好的で、基本的に人間に害を及ぼす事は少ないが、
一部の個体はサキュバスの影響で魔物になっており、まるで魔物のように人間の男性を襲う。
更に、魔物化の有無に関わらず、気に入った男性を「妖精の国」へ連れ帰ってしまう事も多い。
魔物に対しても敵対しておらず、「インプ」や「ピクシー」等の子供のような魔物と仲良くしていることも多く、それも彼女達の魔物化に拍車をかけているようである。
-サキュバス(魔物)-
サキュバス。淫魔・悪魔とも呼ばれる魔物の一種で、「サキュバス」「アマゾネス」「アリス」、魔物と化した「フェアリー」や「エルフ」等の総称。
現在、魔物達を支配する魔王もサキュバスの一種であり、サキュバス種は魔物達の中核を為す存在である。
人間の男性の精を糧としており、魔物の中でも特に好色で、男性と交わる事が彼女達の全てとも言えよう。
身体、しぐさ、声、すべてが男性を誘惑するために作られており、高い魔力も相まって、彼女達の誘惑に抵抗できる人間は少ないだろう。
性交の際に、自らの魔力を相手に流し込むことによって男性は「インキュバス」に、女性は自らと同様の「サキュバス」へと変えてしまう。
-インキュバス(人間)-
サキュバスの魔力に侵され、大きく性質を変えてしまった人間の男性。
基本的に人間と姿は変わらず、あくまでも魔物に近い人間であり、本質的には人間ではあるものの、魔物として扱われる。
すべての魔物達が持つ、魔物特有の魔力を糧としており、魔物と交わる事でそれを得る。
人間であった時と比べて非常に長寿であり、性欲や精力も魔物並という、魔物にとって非常に都合のいい存在である。
魔物達の間ではサキュバスの魔力を薬にした「サキュバスの秘薬」が出回っており、サキュバス以外にも、自分の夫にこれを飲ませてインキュバスに変えようとする魔物は多い。
-人魚(魔物)-
海の中で暮らす魚の下半身を持った魔物「マーメイド種」の総称。
魔物達の中では理性的なほうであり、大人しい性格のものが多い。
彼女達の血には人間の寿命を延ばす効果があり、彼女達が夫の寿命を自分達とあわせるために使われる。
魔物達も夫の寿命を延ばすため、こぞってこの血を求めるという。
このように非常に高い需要を持つため、彼女達の一部は、自らの血を他の魔物達に売りさばいているものも存在する。
-精霊(非魔物)-
精霊とは、火・水・風・土 などをはじめとした自然界に存在する高濃度の元素が集まり、形を成したものである。
精霊達は元素そのものであるといえ、精霊が存在するという事は、対応する元素が豊かな土地だという事である。
「水の元素」から生まれたものは「水の精霊」、「火の元素」から生まれたものは「火の精霊」等のように呼ばれる。
本来この「精霊」は魔物ではなく、魔物と呼ばれるのは、この「精霊」と「魔物の魔力」が結びついたものである。
精霊は人間と契約を行い、精霊達と契約を行った人間は「契約者」と呼ばれる。
精霊は常に契約者の隣に存在し、契約者にその精霊の元素に対応した力を行使させる事が可能である。
「精霊使い」といわれる人間達が精霊の力を借りて行使する魔法は、通常の魔法に比べて非常に強力なものであるが、精霊達はその土地に存在する元素の力を使用するため、
対応する元素の少ない・弱い土地や(火ならば雪国や水辺、風ならば風の吹かない密閉されたダンジョン等)
対応する元素が汚染されている土地(水ならば水が汚い、土ならば荒れ果てた荒野等)
では、精霊達の力は弱まってしまい、同時に行使する魔法も弱くなってしまうという不安定な面も多い。
精霊達の姿は揺らめく炎そのものであったり、辛うじて人型に見える水の塊だったりと、非常に不安定かつ、定まらないものである。
知性や知能は比較的高く、人間と会話する事が可能で、人間と似た感情も存在する。
肉体は存在せず、人間に力を貸す以外の方法で他の物質には触れられず、干渉することはできない。
また、精霊達には性別も存在せず、オスでもメスでも無い。
そのためか、精霊のほとんどは、精霊達が持っていない肉体と性別を持った男女の恋愛や交わりに対して興味、憧れを持っているとされ、自らの契約者を恋人のように見る精霊も多いという。
彼女達は元素、いわばその属性の魔力そのものであるといえ、
そのため「魔物の魔力」と非常に結びつきやすい。
魔界を訪れたり、魔物から魔力を浴びせられるような事があれば、
すぐに以下で紹介する精霊(魔物)に変化してしまう事だろう。
-精霊(魔物)-
こちらは図鑑として掲載されているウンディーネ・イグニス・シルフ・ノームなど、精霊(非魔物)と魔物の魔力が結びつき、魔物に変化したものである。
精霊(非魔物)の際は定まっていなかった姿は人間の女性のような姿となり、
魔物の魔力の力で肉体も具現化され、自らでも物体に触れ、干渉する事が可能となった。
精霊(非魔物)の時に持っていた男女の恋愛や交わりに興味、憧れが魔物となる事で開花し、魔物の習性にしたがって人間の男性を求めるという。
こちらも精霊(非魔物)と同様、気に入った人間の男性と契約を行い、
契約者に自らの元素の力を行使させる事が可能である。
しかし、精霊(非魔物)と異なり、契約には彼女達と交わる事が必要で、更には行使する際にもあらかじめ交わり、互いの身体を通して力を受け取っておく必要があるが、精霊自体の強さも、行使できる魔法の強さも精霊(非魔物)のものとは段違いである。
また、精霊(非魔物)の際は土地から借りていた力を、魔物の魔力と契約者からの精で代用できるため、精霊達の苦手とする土地でも力が落ちることはない。
彼女達は魔物ではあるが、人間達の中には、姿も人間に近く、力も通常の精霊と比べ遥かに強い彼女達を「上位の精霊」として扱うものも多く、彼女達を従える「精霊使い」は魔物に魅入られたものとして排斥されるどころか、尊敬の対象になる事すらあるという。
人間。私達の世界に存在する「人間」と近い存在であり、この世界に最も多く生息する知的生命体である。
気性や性質は、非常に個体差が大きいが、一般的に理性的で温厚なものが多いとされる。
訓練を受けて居ない一般人の身体能力は、魔物達と比べると基本的に低いが、戦いの訓練を受けたり、実戦を潜り抜けてきたものや、神族から特殊な加護を受けたものなどはその限りではなく、「英雄」や「勇者」と呼ばれる魔物達を遥かに越える強さを持つ人間も存在する。
寿命も魔物達と比べると短く、普通は長くても80年と言われているが、体内に大量の魔力を持つものは、それ以上に長く生きる事も多く(魔物と共に過ごしている人間は日常的に彼女達の魔力を受けるため、自然と寿命が長くなる)、「人魚の血」や「インキュバス化」によって、魔物並の寿命を持つものも存在する。
人間達の間では「教団」と呼ばれる宗教団体が広く信仰されており、教団の教えにより、魔物に対して敵対心を持つものが多い。
だが、近年は魔物達と共存しようとするものも増えており、稀に国家規模で魔物との共存を試みる国も存在するという。
-魔物-
魔物。多くは魔王の配下であり、魔物と一括りにはされるが、様々な姿や習性を持った様々な種族が存在する。
ほぼすべてが人間の女性のような姿をしており、メスのみ存在が確認されている。
気性や性質は種族によって様々に異なるが、魔物達の多くは性欲旺盛かつ好色で、人間の男性、そして人間の男性との性交が大好きである。
人間と比べて本能的で、欲望や快楽に対して忠実である事が多い。
メスしか存在しないため、子を作るためには人間の男性と交わる必要があり、一部の魔物は人間、特に人間の男性が体内に持つ「精」と呼ばれる生体エネルギーを食料としているため、それを得るために人間の男性を交わる必要がある。
このように彼女達にとって、人間の男性は必須であり、多くの魔物は本能から人間の男性を襲い、性交を行おうとする。
魔物達は人間の男性を得るために様々な能力を持っており、人間の男性や性交に絡む事では強引な手段を取る事が多い。
自らが標的とした人間の男性が自らを拒否しようとも、強引な性交、誘惑、魔術、薬、奉仕、様々な手段を用いて
男性の身も心も魅了し、自らの虜にして、男性を手に入れようとする事だろう。人間と比べ長い寿命を持ち(種族により、人間より多少長い、数千年生きる等差が大きい)、一般的に人間と比べて高い身体能力や魔力を保有する。
人間達、主に「教団」の信徒達からは「人間の敵」とされ、魔物達に連れ去られた人間が帰ってこない(多くは彼女達と彼女達の住処にて暮らすようになるため)「人間を殺し、喰らう」とされる事もあるが、実際は多くの魔物達は、概ね人間に対して友好的で、人間、特に人間の男性が大好きである。
人間の男性が居なければ生きられない彼女達にとって、人間を喰らう事も、人間を殺す事も、とんでもない事であり、精を得るための成功の際にも決して吸い殺すような事はない。
魔物達の本能が特定の男性を恋人や夫と認識すると、
魔物達の身体は夫に適応して変化していく。
夫に対しては、これまで以上に「食欲」「性欲」「愛情」が沸くようになり、
逆に、それ以外の男性に対しての性欲や関心は薄れていく。
特に精の味は魔物の感情によって大きく左右され、
心から愛する夫の精は、他の男性の精が二度と口にできなくなる程に美味となる。
そうして夫以外の男性は、オスとしても獲物としても認識しなくなり、
夫のみをオスとして認識し、求めるようになっていく。
また、一部の魔物は人間やその他の種族の女性を魔物に変える力を持ち、仲間を増やすべく、女性にも積極的に襲いかかる事がある。
-神族-
人間達に神と称されるもの達。天界と呼ばれる世界に住んでおり、上位神族である「神」と、その部下である下位神族、「ヴァルキリー」や「エンジェル」が存在する。
人間達の「教団」は「神」を信仰する団体であり、教団を通じて神は人間達に自らの教えを伝え、時に命令を下す。
神の中でも頂点とされる「主神」は、禁欲的であることを良しとしており、魔物達を嫌い、教会や部下の下位神族を使って、魔王と魔物達へ頻繁に攻撃を行う。
「神族」と呼ばれるように神は一人だけではなく、サキュバスの魔力に侵され魔物となった「堕落した神」や、魔物側に味方する神、中立の神なども存在し、神族も一枚岩ではないという。
また、仕えている上位神族により、部下の下位神族の性質も大きく異なる。(魔物を嫌う主神の部下ならば同様に魔物を嫌い、堕落した神の部下は同様に堕落しており、快楽に忠実 等)
-エルフ-
現在では「エルフ」と「ダークエルフ」が確認されている。
美しい姿と長い耳を持った亜人種。人間と比べて高い魔力を持つ。
「エルフ」は人間や魔物を見下しており、非常に敵対的である。
森の中で独自の集落を作って暮らしており、関係の険悪さから人間や魔物との交流は薄い。
非常に禁欲的で、特に性に関する事に強い拒絶を示す。そのため魔物になってしまった同種にも厳しく、サキュバスの魔力に侵され、魔物となってしまった個体が現れると、集落から追放してしまう。
魔王に下り、自ら魔物となった「ダークエルフ」と呼ばれる種族も存在する。
エルフに似た姿をしているが、褐色の肌を持ち、性に肯定的で非常に好色、人間の男性を襲うため魔物として扱われる。
-妖精-
妖精達。小さく幼い身体と、虫のような美しい羽が特徴の種族。
「フェアリー」「リャナンシー」などがこの種族にあたる。
身体同様、中身も無邪気な少女のようである事が多い。
「妖精の国」に生息するほか、人間の世界の森林等にも多く見られる。
人間に対して友好的で、基本的に人間に害を及ぼす事は少ないが、
一部の個体はサキュバスの影響で魔物になっており、まるで魔物のように人間の男性を襲う。
更に、魔物化の有無に関わらず、気に入った男性を「妖精の国」へ連れ帰ってしまう事も多い。
魔物に対しても敵対しておらず、「インプ」や「ピクシー」等の子供のような魔物と仲良くしていることも多く、それも彼女達の魔物化に拍車をかけているようである。
-サキュバス(魔物)-
サキュバス。淫魔・悪魔とも呼ばれる魔物の一種で、「サキュバス」「アマゾネス」「アリス」、魔物と化した「フェアリー」や「エルフ」等の総称。
現在、魔物達を支配する魔王もサキュバスの一種であり、サキュバス種は魔物達の中核を為す存在である。
人間の男性の精を糧としており、魔物の中でも特に好色で、男性と交わる事が彼女達の全てとも言えよう。
身体、しぐさ、声、すべてが男性を誘惑するために作られており、高い魔力も相まって、彼女達の誘惑に抵抗できる人間は少ないだろう。
性交の際に、自らの魔力を相手に流し込むことによって男性は「インキュバス」に、女性は自らと同様の「サキュバス」へと変えてしまう。
-インキュバス(人間)-
サキュバスの魔力に侵され、大きく性質を変えてしまった人間の男性。
基本的に人間と姿は変わらず、あくまでも魔物に近い人間であり、本質的には人間ではあるものの、魔物として扱われる。
すべての魔物達が持つ、魔物特有の魔力を糧としており、魔物と交わる事でそれを得る。
人間であった時と比べて非常に長寿であり、性欲や精力も魔物並という、魔物にとって非常に都合のいい存在である。
魔物達の間ではサキュバスの魔力を薬にした「サキュバスの秘薬」が出回っており、サキュバス以外にも、自分の夫にこれを飲ませてインキュバスに変えようとする魔物は多い。
-人魚(魔物)-
海の中で暮らす魚の下半身を持った魔物「マーメイド種」の総称。
魔物達の中では理性的なほうであり、大人しい性格のものが多い。
彼女達の血には人間の寿命を延ばす効果があり、彼女達が夫の寿命を自分達とあわせるために使われる。
魔物達も夫の寿命を延ばすため、こぞってこの血を求めるという。
このように非常に高い需要を持つため、彼女達の一部は、自らの血を他の魔物達に売りさばいているものも存在する。
-精霊(非魔物)-
精霊とは、火・水・風・土 などをはじめとした自然界に存在する高濃度の元素が集まり、形を成したものである。
精霊達は元素そのものであるといえ、精霊が存在するという事は、対応する元素が豊かな土地だという事である。
「水の元素」から生まれたものは「水の精霊」、「火の元素」から生まれたものは「火の精霊」等のように呼ばれる。
本来この「精霊」は魔物ではなく、魔物と呼ばれるのは、この「精霊」と「魔物の魔力」が結びついたものである。
精霊は人間と契約を行い、精霊達と契約を行った人間は「契約者」と呼ばれる。
精霊は常に契約者の隣に存在し、契約者にその精霊の元素に対応した力を行使させる事が可能である。
「精霊使い」といわれる人間達が精霊の力を借りて行使する魔法は、通常の魔法に比べて非常に強力なものであるが、精霊達はその土地に存在する元素の力を使用するため、
対応する元素の少ない・弱い土地や(火ならば雪国や水辺、風ならば風の吹かない密閉されたダンジョン等)
対応する元素が汚染されている土地(水ならば水が汚い、土ならば荒れ果てた荒野等)
では、精霊達の力は弱まってしまい、同時に行使する魔法も弱くなってしまうという不安定な面も多い。
精霊達の姿は揺らめく炎そのものであったり、辛うじて人型に見える水の塊だったりと、非常に不安定かつ、定まらないものである。
知性や知能は比較的高く、人間と会話する事が可能で、人間と似た感情も存在する。
肉体は存在せず、人間に力を貸す以外の方法で他の物質には触れられず、干渉することはできない。
また、精霊達には性別も存在せず、オスでもメスでも無い。
そのためか、精霊のほとんどは、精霊達が持っていない肉体と性別を持った男女の恋愛や交わりに対して興味、憧れを持っているとされ、自らの契約者を恋人のように見る精霊も多いという。
彼女達は元素、いわばその属性の魔力そのものであるといえ、
そのため「魔物の魔力」と非常に結びつきやすい。
魔界を訪れたり、魔物から魔力を浴びせられるような事があれば、
すぐに以下で紹介する精霊(魔物)に変化してしまう事だろう。
-精霊(魔物)-
こちらは図鑑として掲載されているウンディーネ・イグニス・シルフ・ノームなど、精霊(非魔物)と魔物の魔力が結びつき、魔物に変化したものである。
精霊(非魔物)の際は定まっていなかった姿は人間の女性のような姿となり、
魔物の魔力の力で肉体も具現化され、自らでも物体に触れ、干渉する事が可能となった。
精霊(非魔物)の時に持っていた男女の恋愛や交わりに興味、憧れが魔物となる事で開花し、魔物の習性にしたがって人間の男性を求めるという。
こちらも精霊(非魔物)と同様、気に入った人間の男性と契約を行い、
契約者に自らの元素の力を行使させる事が可能である。
しかし、精霊(非魔物)と異なり、契約には彼女達と交わる事が必要で、更には行使する際にもあらかじめ交わり、互いの身体を通して力を受け取っておく必要があるが、精霊自体の強さも、行使できる魔法の強さも精霊(非魔物)のものとは段違いである。
また、精霊(非魔物)の際は土地から借りていた力を、魔物の魔力と契約者からの精で代用できるため、精霊達の苦手とする土地でも力が落ちることはない。
彼女達は魔物ではあるが、人間達の中には、姿も人間に近く、力も通常の精霊と比べ遥かに強い彼女達を「上位の精霊」として扱うものも多く、彼女達を従える「精霊使い」は魔物に魅入られたものとして排斥されるどころか、尊敬の対象になる事すらあるという。
12/12/25 00:56更新 / 健康クロス
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