熊と少年
重い荷物を背負って険しい山道を慎重に歩き、これから住む小屋へ向かう。もうすぐ春が来る時期なので雪の大多数が溶けてるが残った雪が風景を白く塗りつぶしてある。まだ雪が残ってるとはいえ、これからの季節に備え、山菜や木々が芽吹こうとしている。俺ことアルフレートは辺りを見回し、観察して頭に叩き込む。それらから、どんな獣がいるのか、どのような場所に罠を仕掛けるか考えていた。無言のまま山を登っていき、少し開けた場所に出たところで小屋があるのが見えた。その小屋はしばらく使われていなかったのか、遠くからでもコケが生えていることが分かる。
「親父ぃ･･･独立祝いに小屋をくれるのはいいけど、もう少しきれいな小屋はなかったのかよ･･･」
ため息を吐きながらも、その小屋の周りをぐるりを回り、小屋の状態を調べた。コケが生えてるものの、丈夫に作られており、人が住むことには何の問題もなさそうに見えた。また、すぐそこに井戸があり、水を汲み上げ飲んでみる。特には問題はなく、飲み水として扱うことができる判断した。小屋の外側を確認すると、荷物を背負って中に入った。中は外ほどみずぼらしい状態ではなく家具が一通り揃っており、一人で暮らすには十分すぎるほど広いが、ほこりがあったり、蜘蛛の巣が張っているので誰の目から見ても、掃除が必要のようだ。
「狩人として、ようやく独立できたのに、最初の仕事が小屋の掃除とはね。」
荷物を降ろし、その中から、吹き掃除に使えそうなものを探した。生憎、雑巾などというものはなく、汗を拭くためのふきんを使うことにした。近くの井戸でふきんを水で濡らし、小屋のほこりや、蜘蛛の巣をふき取っていく。親父に一人前の狩人として生きるように育てられていたため、身の回りのことはある程度できるが、広い小屋を一人で掃除するのはしんどい。結局、半日かけて、小屋の隅々まできれいに掃除し、ベットなどの家具を整えていった。きれいになった小屋を見て、満足感と疲労感、あと空腹が俺を襲う。
「もう夜か･･･もう外を出るのは危ないな･･･」
ため息をさらに吐きながら、空腹を癒すために荷物から保存食である干し肉を取り出し頬張る。干し肉の塩加減を間違えたのか、酷くしょっぱく、硬い。
「狩人としての記念すべき独立初日の飯がこれになるとはな･･･」
本音を言えば、これから活動する山の地形や、植物、獣道などを確認して置きたかったが、思わぬことで時間を費やしてしまった。干し肉を食べ終わると俺は明日に備え、整えたばかりのベットに寝転び、疲労感に誘われるまま、眠りについた。
翌日、辺りが明るくなったことを確認し、俺は山を歩くための準備に取り掛かっていた。木の枝や岩などで傷つけないように手袋などをはめ、まだ冬の寒さが残るこの山で冷えないように外套を身につける。最後に弓矢を磨く。
“己の得物は自らの分身であり、最も頼れる味方だ。”
俺が幼い頃からの親父の口癖。親父は狩人として生きる術を教えてくれた。うまく隠れる手段。獲物の追い方。弓矢の扱い方と手入れの仕方。毒や病気の恐ろしさと対処法。そのどれもが俺が狩人として生きるためには必要なことだった。そして１４歳のとき、俺を一人前として認めてくれて独立を許し、今居る小屋を見繕ってくれた。親父にはもう返しきれないほどの借りがある。だから狩人としてうまくやっていくことが俺にできる唯一の恩返しであると思っている。
「だからさっさとこの山のことしらねぇとな･･･」
弓矢の手入れが終わると、小屋から出た。外はやはり寒く、草木が芽吹くのはもう少し先のことになりそうだ。だからこそ野生の生物が活発に動くこともなく、比較的安全に山を散策できる。本当なら、山に詳しい人から情報を聞くべきだったのかもしれなかったのだが、生憎この山の麓にある農村の人々には十分な作物と、麓でも薪が拾えるため危険な山を登る理由がなく、この辺りの地理に詳しい人物は居なかった。一応、昔この山で狩場としていた親父からもらった地図を頼りに周囲を確認する。親父が書いた地図は地形のことや、生えている草木のこと、そして獣道に関して書いており、細部は異なっていたが、大体の部分はあっていた。一通り山を歩き、昼ぐらいになったので、一旦、小屋に戻ろうとした時。不意に後ろの草むらから物音が鳴り響いた。俺は弓を構え、物音がなった方を見た。
「はれ？人間さん？」
声の主は熊のような耳と尻尾、それに手足や胸や隠すべき場所を熊の毛で覆われていた少女すなわち魔物だった。少女とは言っても、髪は肩のところまで伸びていて、身長は俺よりも頭一つ分高く、胸も俺が見てきた中ではかなり大きいほうである。彼女は眠たそうな目をこすり、大きくあくびをする。ちょうど眠りから覚めたような状態であった。
「人間さん人間さん何しているの？」
「えっ･･･」
目の前の魔物は近づいて、目線の高さを俺と同じにして、じっと俺の顔を見ている。体格に関しては大人びてはいるが、顔と性格、そして瞳は明らかに子供のそれとしか思えない。そのギャップに戸惑ってしまい返答がつまってしまった。それだけではなく、動きがぎこちなくなってしまい、魔物は少し首を傾ける。
「お･･･俺は･･･今、この、山を見て、回ってい･･･るだけだ。」
「そうなの？」
「あ･･･ああ･･･」
俺は別に女の子と話したことはないわけじゃないが、正直言うと、同年代の女の子と話したことはあまりなく、魔物とだってない。突然、ということも合って、たじたじになっている。多分･･･顔も赤い
「もしかして･･･君ってココに住んでるの？」
「き･･･昨日から･･･」
俺がそう答えると少女の顔が明るくなり、何か期待に満ちた顔になっていく。すでに心臓はバクバクと鳴っており、冷静さを保つだけで精一杯だった。
「じゃあ、私と友達になってもらってもいい？」
「え･･･あ･･･うん･･･」
「私の名前はカヤって言うの。人間さんの名前は？」
「アルフレート･･･」
戸惑いながらも自分の名前を言うと、彼女、カヤはとても嬉しそうに笑い、両方の熊の毛で覆われた手で俺の右手をしっかりと包み込む。毛で覆われたそれはとてもふかふかしていて、暖かく、緊張していた心を落ち着かせるもので、自然と笑みがこぼれた。
「よろしくね！アルフレートちゃん！」
「ああ、よろしくな！」
さっきまでのパニックが嘘のように消え、心の平静を取り戻した俺はしっかりと返事した。すっかり安心しきった俺に、空腹を告げる音が、二つ鳴った。そういえば、一旦小屋に戻り昼食をとろうとしていたところを思い出す。俺は笑い出し、カヤはやや恥ずかしそうに顔を染める。
「俺の小屋で飯でも食わないか？干し肉ぐらいしかないが、今の山のものよりかはマシだと思うけど。」
「ううぅ･･･ご馳走になります･･･」
お腹が鳴る音を聞かれたのが恥ずかしいのか、彼女は顔を伏せたまま答えた。
冬が終わり、春が近づく山の中を二人で歩く。時々、山のことでいろいろ聞いたりしたり、お互いの出身のことを聞いたりした。カヤはこの山に住む前は親のところで暮らしていて、三年前に親元から離れ、この山に来たと言う。
「へぇ、じゃあカヤは三年前から一人暮らしなのか？」
「んー、私が寝床にしている洞穴には私しか居ないけど、お友達なら何人か居るよ。でも、みんな魔物だから、男の子の友達はアーちゃんが初めてだよ。」
アーちゃん。彼女が俺の名前は長いからといって勝手に付けた呼び名。正直言って子供扱いされているみたいなので恥ずかしいが、いくら文句を言っても聞いてくれなかったので諦めた。
「ふーん。そうなのか。」
なんとなく返事をする。この辺りが比較的魔物に寛容だからか、彼女以外にもこの山に魔物がいるようで、これからの狩りにおいて、その魔物たちを巻き込まないような罠の仕方などを考えていた。彼女たちはただの獣とは違い、言葉を話すことができ、他の魔物とも会話できる。もし、魔物を巻き込んでしまったら、どんな責任を取らされるか分かったもんじゃない。性的な意味で。逆に魔物たちに恩を売ることができれば、これからの狩人生活が楽になるかも知れない。
「あ、あれがアーちゃんが住んでいる小屋？」
どうやら考え事をしているうちにあの小屋に着いたようだ。見た目はぼろいが、中のつくりはしっかりしており、広さも十分あるため、意外と住み心地がいいのは昨日知ったことだ。
「まぁ、見た目はあれだが、中は割と快適だぞ。」
「じゃあ、邪魔しますね。」
カヤを小屋に入れ、自分も入る。昨日の俺の健闘もあって、小屋の中は見違えるほどきれいになっており、十分、人が住めるほどになっている。自分の昨日した仕事の結果を改めて眺めながらも、荷物の中から、干し肉を取り出し自分の分とカヤの分を取り出す。
「こんなものしかないけど。」
「ううん。こんな時期に肉を食べれるだけでもありがたいよ。」
彼女は嬉しそうに干し肉を受け取ると、すぐさま硬くなった肉と格闘する。思いのほか硬かったみたいで、必死で干し肉と格闘するその姿はとても愛らしく、カヤが長身であることを忘れてしまいそうになる。自分も固い干し肉をほおばり、腹を満たす。食べ終わる頃には空腹だった俺の胃袋はご機嫌になり、飢えの感覚はなりをひそめた。カヤのほうに目をやると既に食べ終わってはいるが、何か申し訳なさそうにしている。
「カヤ、どうしたんだ？」
「えとね･･･ううん、なんでもないの。」
カヤがそう言うや否や、また、腹の虫がなる。今度は一つだけ。もちろん俺ではなく、熊少女からなったものだ。余りにもおかしかったので、笑いながらもう一枚、干し肉を彼女に渡す。
「あぅ･･･」
カヤは恥ずかしそうに受け取りながらも、干し肉をほおばる。相変わらずかわいらしい動作で食べるものだからつい見とれてしまった。そのことを彼女に言われて、恥ずかしくなり顔を赤く染め上げる。
これがカヤとはじめてあった日の出来事。今思えばこのとき既に俺はこの魔物の魅力に取り付かれてしまったのかもしれない。
それからカヤとはその日以来ほぼ毎日、山の中で会い、彼女がとってきた蜂蜜と俺の獲ってきた獲物を交換したり、一緒に山を下って麓の村の住人に冷やかされたり、川魚の産卵の季節の時にカヤの思わぬ特技に驚かされたり、楽しくも充実した時を過ごしていた。
季節はめぐり、山の木の葉は枯れ、あちらこちらで動物たちがせわしなく食料を蓄え始めるのが見える。秋が終われば再びこの地に冬がやってくる。この季節になると、獲物は肥えているものが狙いやすくなる。
そんなこんなで俺は、たくさんの獲物しとめ、冬を越すための準備ができたため、荷物を持って麓の村まで降りる。まだ俺はこの山のことは詳しくなく、冬の狩りをするにはまだ危険と思ったので、山を一旦降りることにした。村長に頼み込んで村の空き家を貸してもらえるようにしており、あとは、俺が食料を持っておりるだけでだ。
そういえば、二週間ほどカヤを見ていない。彼女もまた冬篭りの準備に追われているのだろうか。そんな疑問を抱きながら既に歩きなれた山道を散策していると、
「･･･!･･･!」
誰かの声がする。俺は歩くのをやめ、耳を傾け、その声の方へと顔を向ける。誰かいる。不審に思い、息を潜め、音を立てないように近づく。
「･･･!!･･･!!」
近づくにつれ、声は大きくなり、変わった水音が聞こえてくる。やがて、何かが大きめの岩に座って何かをしている。よく見ると、その人物には、熊のような耳に毛で覆われた手。見間違うはずがない。カヤだ。そして、すぐに彼女が何をしているか理解した。
「はぁ･･･！はぁ･･･！」
カヤは右手を顔に当て、左手で自らの生殖器をいじり、自慰をしている。その姿はとてもいやらしく、それでいて彼女が持つ魅力を損なうこともなく、むしろ、よりかわいらしさを引き立てる。
そんなの光景を俺は夢中になっていた。だからだろうか、自分もまた股間を握り自慰に耽る。同じ場所で同じ行為をしているからだろうか。不思議な感覚に見舞われ気持ちがゆらつく。快楽に身を任せ、一心不乱に手を動かす、自分の背後の存在に全く気付かないまま。
「アーちゃん！」
「うわ！」
後ろから思いっきり抱きつかれた。ずっしりとした重量が、ふかふかの毛が、柔らかくて大きな胸が、俺に押し付けられる。
「カ、カヤさん･･･いつからそこに･･･」
「アーちゃんがオナニーしてすぐかな。アーちゃんとっても幸せそうだったから。」
まずい。ものすごくまずい。自慰をしていた魔物を目の前に、下半身丸出しで勃起している股間。どう考えてもご馳走タイムですね。ハイ、ありがとうございました！
「アーちゃん私でおなにーしてたんだぁ、うれしいな」
「ウレシイナラハナシ、ムグッ！」
「ダメだよ」
カヤは嬉しそうに、すばやく右手を俺の顔に当てる。その手からはとてもふかふかで、いいにおいで、甘くて、女の子の匂いってこんなのかな、だんだん思考がおぼつかなくなる。
「覗き見する変態さんには、お仕置きが必要だね。」
カヤはゆっくりと俺を寝転ばせると、勃起したままの俺のチンコに匂いを嗅いだり、頬ずりをする。もう幸せ気分な俺にはどーでも良くなって、彼女にされるままになる。
「アーちゃんのココ･･･とっても熱くて、いい匂い。とってもおいしそう･･･」
「あぁ･･･」
好物を目の前にした熊娘は大きな胸を使って俺のチンコを挟み込み、ゆっくりと上下に動かす。やさしく包み込むそれは、自分の手でこするよりも気持ちよくて、俺は情けない声を漏らしてしまう。
「気持ちいいの？アーちゃん。じゃあ、これはどう？」
大きな胸で挟み込んでも僅かに見えてしまう亀頭を淫乱熊は舐めまわす。獣だからか、魔物だからか、その下がもたらす快楽によって俺はすぐさま限界まで達した。簡単に出たそれはカヤの顔や胸に掛かり、いやらしい匂いをあたりに撒き散らす。
「あはっ♪もう、出しちゃったの？アーちゃん本当にかわいいなぁ」
カヤは飛び散った精液をおいしそうに舐め、次に亀頭を咥え、残っているものをだ啜りだす。カヤが余りにも上手に啜ったからか、自分の精をおいしそうに口に含む彼女に興奮したのか、下半身の分身は再び勃った。
「えへへ〜 また勃ったね。今度は口だけで気持ちよくしてあげる。」
口を大きく開け、俺の分身を咥えると、頭を動かし始めた。彼女の口内は唾液でぬめっており、頭を動かしながらも舌を動かすことも忘れない。それらが胸で挟まれた時とはまた違う快楽をもたらす。
それが射精の欲求を引き起こし、それに伴い、肉棒が硬くなっていく。さすがに射精したばかりと言うこともあって、すぐに射精すことはなかったが、かえってそのことがより多くの時間をかけ、じんわりとした俺に快楽を与える。俺に早く射精してほしいのか、より頭を大きく動かし、強烈な快感を作り出す。股間がだんだん熱を帯び始め、
「カヤ･･･ッ もう射精る･･･！」
そういうと、カヤは俺の男性器を喉元まで咥える。それと同時に肉棒が精を吐き出す。カヤは出た精を全て飲み込むと、口を股間から離す。ようやく開放される。そんな考えがよぎったものの、何度も精を放ったせいか体が思うように動かすことができず、意識が遠のいていく。
「おいしかったよアーちゃん。あれ？アーちゃん？アーちゃん！？」
カヤの声を聞きながら俺は意識を手放した。
「･･･んぁ･･･」
なぜか体全体があったかい。俺はゆっくりと目を開ける。視界がぼんやりとはしているが暗い場所にいるのは理解できた。顔を動かすと何か柔らかいものに触れる。大きくて、むにむにしてて、人肌並みの温度を持っていて、どこかで触ったことのある感触。すぐさまそれが女性の象徴であることが分かった。目の前に胸があることに気付き、慌てて離れようとしても強い力で体が拘束されていて動けない。ふかふかした手と足が俺に抱きついている。こんなことをするのは一人しかいない。
「カヤ･･･」
そっと声をかけてみるが返事はない。不審に思って顔を見ると、すやすやと眠っている。幼さを残すその顔は余りにも無防備で、体が自由に動かせるなら間違いなくいたずらしたくなるような寝顔。そんな顔を見ているとなんだか恥ずかしくなってきたので、首を精一杯動かし、周りの様子を見る。
暗くて時々、風の音がが聞こえ、動かせる範囲で動かすと、ごつごつしたものに触れる。ここがカヤの住んでいる洞穴と理解する。俺の小屋と違って、雨風が凌げる程度しか機能していないこの洞穴に彼女は住んでいるのか。こんな寂しいところで。俺がそんなことを考えていると、カヤは目を開け始めた。
「･･･ん･･･」
「カヤ･･･起きたか？」
初めて出会ったときのように眠たそうな目をするカヤ。さっき俺を押し倒したとは思えない。とりあえず、簡潔な要求を彼女に押し付ける。
「カヤ、起きたんだったら離してくれ。」
「ん〜 嫌。」
即効で拒否された。いくらなんでもあんまりだ。そんな俺の気持ちを知ってか知らずかカヤは再び目を閉じる。
「ああ、そうかい。だったらこっちだって･･･」
俺は体を必死に動かしてみるが、グリズリー相手ではビクともしない。しかし首から上は動かすこともでき、そして目の前には彼女の大きな胸。俺は口を大きく開け、恐らく乳首であろう箇所にむしゃぶりついた。
「ひゃう！」
間抜けた声と共に彼女は俺の体をより強く抱きしめ、それが俺に痛みを引き起こす。しかし、そんなことも気にせず、一心不乱に胸にむしゃぶりつく。時に嘗め回し、時に強く吸う。先ほど、股間でされたことを胸にする。
「あぁっ！」
彼女の喘ぎ声を聞きながらも、執拗に口だけで胸をいじりまくり、自然とカヤの弱点が分かってきた。
「そこぉ！だめぇ！」
彼女の声がだんだんと甘ったるいものに変わっていき、それが洞窟の中で響き渡る。それが面白くてたまらない。より一層胸いじりに熱が入り、思い切って胸を軽く噛む。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」
一段と大きな声を上げ、カヤが潮を吹く。彼女の顔は俺を押し倒した時とは違う蕩けきった顔をのぞかせる。その結果に満足した俺は彼女にもう一度自分の離してくれるように頼んだ。
「いいよぉ･･･でも･･･」
荒い息を立てながらも、彼女は力を緩め俺を開放する。だが、カヤの目は満足していないようで、まだ発情している目をこちらに向けた。
「アーちゃんのせいで･･･発情しっちゃった･･･私のおまんこの責任･･･取ってね･･･」
カヤが広げて見せた秘所は既にはずぶ濡れで、俺の欲望をぶつけられるのを今か今か待っているように見える。俺は黙ってうなずき、お互いの性器を密着させる。
「い･･･入れるぞ･･･」
「うん･･･きてぇ･･･」
ゆっくりと自分のモノをカヤの中へと入れていく。魔物の膣はするすると俺の欲望を飲み込んでいくが、俺のモノが半分くらい沈んだところで何かに当たった。
「これって･･･」
「うん･･･私の初めて、アーちゃんにあげるね･･･」
「カヤ･･･」
意を決し、思いっきり腰を沈める。俺の息子を全て挿入れたところで一旦落ち着かせる。深呼吸し緊張を緩ませて、前後に腰を動かす。
魔物の性器。数多の男を屈服させるためにどんな人間の娼婦よりも具合がいいと話で聞いたことがある。カヤもその例に漏れず、彼女の膣は俺の肉棒を優しく包み込み、無数のヒダがこれまでにない快楽を俺に押し付ける。
そんな快楽に俺が耐えられるはずもなく、敢え無く膣内に精を放ってしまう。結合部からは精子と破瓜の血が出ている。脈動を繰り返し、白い液体を流し込む自分の分身の足の早さに少し情けない気分になってしまった。
「ごめん･･･かっこわりぃところ見せちまったな･･･」
「いいよ、そんなアーちゃんもかわいくて大好きだよ。」
そう言いカヤは俺をやさしく抱きしめ、頭を撫でてくれる。普通なら子ども扱いに怒るのだが、今回ばかりは自分の情けなさの余りに反発することができない。
「本当にごめんな･･･」
「大丈夫。私にはこれがあるから。」
そう言うと、山の中で襲う前にしたように右手を俺の顔に当てる。そこから、彼女がくれる蜜の匂いがしてきて･･･だんだん幸せな気分になって･･･
「ほら、アーちゃんのおちんちん元気になったよ。」
カヤがやさしく俺に言うと、確かに俺の息子は元気になっている。むしろ出す前より硬くなっており、なんだかおれ自身もずっと交われるそんな気がしてきた。再び自分の中で火がともりだした感じがして、硬さを取り戻した息子と共に腰を大きく動かし、カヤを抱きしめる。
「アーちゃんも元気になったぁ」
カヤは嬉しそうに、甘い声を出し、彼女の膣がきつく締まっていく。それがさらに俺の興奮を煽り、胴体を密着させて腰をさらに奥を目掛けて突き、手でカヤの胸を思いっきり揉みまくる。もう止めれない。止まらない。
「はぁっ！はぁっ！」
「アっ、アーちゃんいい！気持ちいい！もっとぉ！」
お互いがお互いの体を貪るように、相手の動きに合わせていく。深く考える必要なんてない。何回出しても、俺は止まらなかった。
結局お互いの体力が尽きたところで眠った俺が目を覚ます洞窟の外は昼のようで、明るかった。隣ではカヤはまだ寝ている。俺を抱きしめたまま。こっそり抜け出そうとしてもやっぱりグリズリーの力には勝てず、諦めた。
「アーちゃん･･･行っちゃだめ･･･」
カヤは必死に眠そうな目を開け、こちらを見ている。絶対離さないという顔をしている。
「なぁ、カヤは越冬の準備できたか？」
「え？うん一応は･･･」
突然の質問に少し戸惑うカヤ。それでも腕の力は緩めない。
「じゃあ、俺の荷物は？」
「ここにあるけど･･･？」
それは良かった。あの中には越冬用の保存食が入っていて、余り動かなければ冬を乗り切れるだろう。
「じゃあ、しばらくここに住むわ。」
しばしの沈黙。余りにも突拍子がなく、この熊娘は戸惑いの表情へと変わっていく。
「えっ？･･･いいの･･･？」
「冬の間だけな。荷物の中の食料を少しづつ食べれば問題ないだろ。」
寒い洞窟の中、一人ぼっちじゃ寂しいよな。そんな恥ずかしすぎる本音を隠して、何てこともないように言う。それでも俺の顔は赤くなっているとは思うが。
「アーちゃん･･･」
カヤは涙が流し、顔をぐっと近づける。そして、
「大好き！」
キスをした。
「親父ぃ･･･独立祝いに小屋をくれるのはいいけど、もう少しきれいな小屋はなかったのかよ･･･」
ため息を吐きながらも、その小屋の周りをぐるりを回り、小屋の状態を調べた。コケが生えてるものの、丈夫に作られており、人が住むことには何の問題もなさそうに見えた。また、すぐそこに井戸があり、水を汲み上げ飲んでみる。特には問題はなく、飲み水として扱うことができる判断した。小屋の外側を確認すると、荷物を背負って中に入った。中は外ほどみずぼらしい状態ではなく家具が一通り揃っており、一人で暮らすには十分すぎるほど広いが、ほこりがあったり、蜘蛛の巣が張っているので誰の目から見ても、掃除が必要のようだ。
「狩人として、ようやく独立できたのに、最初の仕事が小屋の掃除とはね。」
荷物を降ろし、その中から、吹き掃除に使えそうなものを探した。生憎、雑巾などというものはなく、汗を拭くためのふきんを使うことにした。近くの井戸でふきんを水で濡らし、小屋のほこりや、蜘蛛の巣をふき取っていく。親父に一人前の狩人として生きるように育てられていたため、身の回りのことはある程度できるが、広い小屋を一人で掃除するのはしんどい。結局、半日かけて、小屋の隅々まできれいに掃除し、ベットなどの家具を整えていった。きれいになった小屋を見て、満足感と疲労感、あと空腹が俺を襲う。
「もう夜か･･･もう外を出るのは危ないな･･･」
ため息をさらに吐きながら、空腹を癒すために荷物から保存食である干し肉を取り出し頬張る。干し肉の塩加減を間違えたのか、酷くしょっぱく、硬い。
「狩人としての記念すべき独立初日の飯がこれになるとはな･･･」
本音を言えば、これから活動する山の地形や、植物、獣道などを確認して置きたかったが、思わぬことで時間を費やしてしまった。干し肉を食べ終わると俺は明日に備え、整えたばかりのベットに寝転び、疲労感に誘われるまま、眠りについた。
翌日、辺りが明るくなったことを確認し、俺は山を歩くための準備に取り掛かっていた。木の枝や岩などで傷つけないように手袋などをはめ、まだ冬の寒さが残るこの山で冷えないように外套を身につける。最後に弓矢を磨く。
“己の得物は自らの分身であり、最も頼れる味方だ。”
俺が幼い頃からの親父の口癖。親父は狩人として生きる術を教えてくれた。うまく隠れる手段。獲物の追い方。弓矢の扱い方と手入れの仕方。毒や病気の恐ろしさと対処法。そのどれもが俺が狩人として生きるためには必要なことだった。そして１４歳のとき、俺を一人前として認めてくれて独立を許し、今居る小屋を見繕ってくれた。親父にはもう返しきれないほどの借りがある。だから狩人としてうまくやっていくことが俺にできる唯一の恩返しであると思っている。
「だからさっさとこの山のことしらねぇとな･･･」
弓矢の手入れが終わると、小屋から出た。外はやはり寒く、草木が芽吹くのはもう少し先のことになりそうだ。だからこそ野生の生物が活発に動くこともなく、比較的安全に山を散策できる。本当なら、山に詳しい人から情報を聞くべきだったのかもしれなかったのだが、生憎この山の麓にある農村の人々には十分な作物と、麓でも薪が拾えるため危険な山を登る理由がなく、この辺りの地理に詳しい人物は居なかった。一応、昔この山で狩場としていた親父からもらった地図を頼りに周囲を確認する。親父が書いた地図は地形のことや、生えている草木のこと、そして獣道に関して書いており、細部は異なっていたが、大体の部分はあっていた。一通り山を歩き、昼ぐらいになったので、一旦、小屋に戻ろうとした時。不意に後ろの草むらから物音が鳴り響いた。俺は弓を構え、物音がなった方を見た。
「はれ？人間さん？」
声の主は熊のような耳と尻尾、それに手足や胸や隠すべき場所を熊の毛で覆われていた少女すなわち魔物だった。少女とは言っても、髪は肩のところまで伸びていて、身長は俺よりも頭一つ分高く、胸も俺が見てきた中ではかなり大きいほうである。彼女は眠たそうな目をこすり、大きくあくびをする。ちょうど眠りから覚めたような状態であった。
「人間さん人間さん何しているの？」
「えっ･･･」
目の前の魔物は近づいて、目線の高さを俺と同じにして、じっと俺の顔を見ている。体格に関しては大人びてはいるが、顔と性格、そして瞳は明らかに子供のそれとしか思えない。そのギャップに戸惑ってしまい返答がつまってしまった。それだけではなく、動きがぎこちなくなってしまい、魔物は少し首を傾ける。
「お･･･俺は･･･今、この、山を見て、回ってい･･･るだけだ。」
「そうなの？」
「あ･･･ああ･･･」
俺は別に女の子と話したことはないわけじゃないが、正直言うと、同年代の女の子と話したことはあまりなく、魔物とだってない。突然、ということも合って、たじたじになっている。多分･･･顔も赤い
「もしかして･･･君ってココに住んでるの？」
「き･･･昨日から･･･」
俺がそう答えると少女の顔が明るくなり、何か期待に満ちた顔になっていく。すでに心臓はバクバクと鳴っており、冷静さを保つだけで精一杯だった。
「じゃあ、私と友達になってもらってもいい？」
「え･･･あ･･･うん･･･」
「私の名前はカヤって言うの。人間さんの名前は？」
「アルフレート･･･」
戸惑いながらも自分の名前を言うと、彼女、カヤはとても嬉しそうに笑い、両方の熊の毛で覆われた手で俺の右手をしっかりと包み込む。毛で覆われたそれはとてもふかふかしていて、暖かく、緊張していた心を落ち着かせるもので、自然と笑みがこぼれた。
「よろしくね！アルフレートちゃん！」
「ああ、よろしくな！」
さっきまでのパニックが嘘のように消え、心の平静を取り戻した俺はしっかりと返事した。すっかり安心しきった俺に、空腹を告げる音が、二つ鳴った。そういえば、一旦小屋に戻り昼食をとろうとしていたところを思い出す。俺は笑い出し、カヤはやや恥ずかしそうに顔を染める。
「俺の小屋で飯でも食わないか？干し肉ぐらいしかないが、今の山のものよりかはマシだと思うけど。」
「ううぅ･･･ご馳走になります･･･」
お腹が鳴る音を聞かれたのが恥ずかしいのか、彼女は顔を伏せたまま答えた。
冬が終わり、春が近づく山の中を二人で歩く。時々、山のことでいろいろ聞いたりしたり、お互いの出身のことを聞いたりした。カヤはこの山に住む前は親のところで暮らしていて、三年前に親元から離れ、この山に来たと言う。
「へぇ、じゃあカヤは三年前から一人暮らしなのか？」
「んー、私が寝床にしている洞穴には私しか居ないけど、お友達なら何人か居るよ。でも、みんな魔物だから、男の子の友達はアーちゃんが初めてだよ。」
アーちゃん。彼女が俺の名前は長いからといって勝手に付けた呼び名。正直言って子供扱いされているみたいなので恥ずかしいが、いくら文句を言っても聞いてくれなかったので諦めた。
「ふーん。そうなのか。」
なんとなく返事をする。この辺りが比較的魔物に寛容だからか、彼女以外にもこの山に魔物がいるようで、これからの狩りにおいて、その魔物たちを巻き込まないような罠の仕方などを考えていた。彼女たちはただの獣とは違い、言葉を話すことができ、他の魔物とも会話できる。もし、魔物を巻き込んでしまったら、どんな責任を取らされるか分かったもんじゃない。性的な意味で。逆に魔物たちに恩を売ることができれば、これからの狩人生活が楽になるかも知れない。
「あ、あれがアーちゃんが住んでいる小屋？」
どうやら考え事をしているうちにあの小屋に着いたようだ。見た目はぼろいが、中のつくりはしっかりしており、広さも十分あるため、意外と住み心地がいいのは昨日知ったことだ。
「まぁ、見た目はあれだが、中は割と快適だぞ。」
「じゃあ、邪魔しますね。」
カヤを小屋に入れ、自分も入る。昨日の俺の健闘もあって、小屋の中は見違えるほどきれいになっており、十分、人が住めるほどになっている。自分の昨日した仕事の結果を改めて眺めながらも、荷物の中から、干し肉を取り出し自分の分とカヤの分を取り出す。
「こんなものしかないけど。」
「ううん。こんな時期に肉を食べれるだけでもありがたいよ。」
彼女は嬉しそうに干し肉を受け取ると、すぐさま硬くなった肉と格闘する。思いのほか硬かったみたいで、必死で干し肉と格闘するその姿はとても愛らしく、カヤが長身であることを忘れてしまいそうになる。自分も固い干し肉をほおばり、腹を満たす。食べ終わる頃には空腹だった俺の胃袋はご機嫌になり、飢えの感覚はなりをひそめた。カヤのほうに目をやると既に食べ終わってはいるが、何か申し訳なさそうにしている。
「カヤ、どうしたんだ？」
「えとね･･･ううん、なんでもないの。」
カヤがそう言うや否や、また、腹の虫がなる。今度は一つだけ。もちろん俺ではなく、熊少女からなったものだ。余りにもおかしかったので、笑いながらもう一枚、干し肉を彼女に渡す。
「あぅ･･･」
カヤは恥ずかしそうに受け取りながらも、干し肉をほおばる。相変わらずかわいらしい動作で食べるものだからつい見とれてしまった。そのことを彼女に言われて、恥ずかしくなり顔を赤く染め上げる。
これがカヤとはじめてあった日の出来事。今思えばこのとき既に俺はこの魔物の魅力に取り付かれてしまったのかもしれない。
それからカヤとはその日以来ほぼ毎日、山の中で会い、彼女がとってきた蜂蜜と俺の獲ってきた獲物を交換したり、一緒に山を下って麓の村の住人に冷やかされたり、川魚の産卵の季節の時にカヤの思わぬ特技に驚かされたり、楽しくも充実した時を過ごしていた。
季節はめぐり、山の木の葉は枯れ、あちらこちらで動物たちがせわしなく食料を蓄え始めるのが見える。秋が終われば再びこの地に冬がやってくる。この季節になると、獲物は肥えているものが狙いやすくなる。
そんなこんなで俺は、たくさんの獲物しとめ、冬を越すための準備ができたため、荷物を持って麓の村まで降りる。まだ俺はこの山のことは詳しくなく、冬の狩りをするにはまだ危険と思ったので、山を一旦降りることにした。村長に頼み込んで村の空き家を貸してもらえるようにしており、あとは、俺が食料を持っておりるだけでだ。
そういえば、二週間ほどカヤを見ていない。彼女もまた冬篭りの準備に追われているのだろうか。そんな疑問を抱きながら既に歩きなれた山道を散策していると、
「･･･!･･･!」
誰かの声がする。俺は歩くのをやめ、耳を傾け、その声の方へと顔を向ける。誰かいる。不審に思い、息を潜め、音を立てないように近づく。
「･･･!!･･･!!」
近づくにつれ、声は大きくなり、変わった水音が聞こえてくる。やがて、何かが大きめの岩に座って何かをしている。よく見ると、その人物には、熊のような耳に毛で覆われた手。見間違うはずがない。カヤだ。そして、すぐに彼女が何をしているか理解した。
「はぁ･･･！はぁ･･･！」
カヤは右手を顔に当て、左手で自らの生殖器をいじり、自慰をしている。その姿はとてもいやらしく、それでいて彼女が持つ魅力を損なうこともなく、むしろ、よりかわいらしさを引き立てる。
そんなの光景を俺は夢中になっていた。だからだろうか、自分もまた股間を握り自慰に耽る。同じ場所で同じ行為をしているからだろうか。不思議な感覚に見舞われ気持ちがゆらつく。快楽に身を任せ、一心不乱に手を動かす、自分の背後の存在に全く気付かないまま。
「アーちゃん！」
「うわ！」
後ろから思いっきり抱きつかれた。ずっしりとした重量が、ふかふかの毛が、柔らかくて大きな胸が、俺に押し付けられる。
「カ、カヤさん･･･いつからそこに･･･」
「アーちゃんがオナニーしてすぐかな。アーちゃんとっても幸せそうだったから。」
まずい。ものすごくまずい。自慰をしていた魔物を目の前に、下半身丸出しで勃起している股間。どう考えてもご馳走タイムですね。ハイ、ありがとうございました！
「アーちゃん私でおなにーしてたんだぁ、うれしいな」
「ウレシイナラハナシ、ムグッ！」
「ダメだよ」
カヤは嬉しそうに、すばやく右手を俺の顔に当てる。その手からはとてもふかふかで、いいにおいで、甘くて、女の子の匂いってこんなのかな、だんだん思考がおぼつかなくなる。
「覗き見する変態さんには、お仕置きが必要だね。」
カヤはゆっくりと俺を寝転ばせると、勃起したままの俺のチンコに匂いを嗅いだり、頬ずりをする。もう幸せ気分な俺にはどーでも良くなって、彼女にされるままになる。
「アーちゃんのココ･･･とっても熱くて、いい匂い。とってもおいしそう･･･」
「あぁ･･･」
好物を目の前にした熊娘は大きな胸を使って俺のチンコを挟み込み、ゆっくりと上下に動かす。やさしく包み込むそれは、自分の手でこするよりも気持ちよくて、俺は情けない声を漏らしてしまう。
「気持ちいいの？アーちゃん。じゃあ、これはどう？」
大きな胸で挟み込んでも僅かに見えてしまう亀頭を淫乱熊は舐めまわす。獣だからか、魔物だからか、その下がもたらす快楽によって俺はすぐさま限界まで達した。簡単に出たそれはカヤの顔や胸に掛かり、いやらしい匂いをあたりに撒き散らす。
「あはっ♪もう、出しちゃったの？アーちゃん本当にかわいいなぁ」
カヤは飛び散った精液をおいしそうに舐め、次に亀頭を咥え、残っているものをだ啜りだす。カヤが余りにも上手に啜ったからか、自分の精をおいしそうに口に含む彼女に興奮したのか、下半身の分身は再び勃った。
「えへへ〜 また勃ったね。今度は口だけで気持ちよくしてあげる。」
口を大きく開け、俺の分身を咥えると、頭を動かし始めた。彼女の口内は唾液でぬめっており、頭を動かしながらも舌を動かすことも忘れない。それらが胸で挟まれた時とはまた違う快楽をもたらす。
それが射精の欲求を引き起こし、それに伴い、肉棒が硬くなっていく。さすがに射精したばかりと言うこともあって、すぐに射精すことはなかったが、かえってそのことがより多くの時間をかけ、じんわりとした俺に快楽を与える。俺に早く射精してほしいのか、より頭を大きく動かし、強烈な快感を作り出す。股間がだんだん熱を帯び始め、
「カヤ･･･ッ もう射精る･･･！」
そういうと、カヤは俺の男性器を喉元まで咥える。それと同時に肉棒が精を吐き出す。カヤは出た精を全て飲み込むと、口を股間から離す。ようやく開放される。そんな考えがよぎったものの、何度も精を放ったせいか体が思うように動かすことができず、意識が遠のいていく。
「おいしかったよアーちゃん。あれ？アーちゃん？アーちゃん！？」
カヤの声を聞きながら俺は意識を手放した。
「･･･んぁ･･･」
なぜか体全体があったかい。俺はゆっくりと目を開ける。視界がぼんやりとはしているが暗い場所にいるのは理解できた。顔を動かすと何か柔らかいものに触れる。大きくて、むにむにしてて、人肌並みの温度を持っていて、どこかで触ったことのある感触。すぐさまそれが女性の象徴であることが分かった。目の前に胸があることに気付き、慌てて離れようとしても強い力で体が拘束されていて動けない。ふかふかした手と足が俺に抱きついている。こんなことをするのは一人しかいない。
「カヤ･･･」
そっと声をかけてみるが返事はない。不審に思って顔を見ると、すやすやと眠っている。幼さを残すその顔は余りにも無防備で、体が自由に動かせるなら間違いなくいたずらしたくなるような寝顔。そんな顔を見ているとなんだか恥ずかしくなってきたので、首を精一杯動かし、周りの様子を見る。
暗くて時々、風の音がが聞こえ、動かせる範囲で動かすと、ごつごつしたものに触れる。ここがカヤの住んでいる洞穴と理解する。俺の小屋と違って、雨風が凌げる程度しか機能していないこの洞穴に彼女は住んでいるのか。こんな寂しいところで。俺がそんなことを考えていると、カヤは目を開け始めた。
「･･･ん･･･」
「カヤ･･･起きたか？」
初めて出会ったときのように眠たそうな目をするカヤ。さっき俺を押し倒したとは思えない。とりあえず、簡潔な要求を彼女に押し付ける。
「カヤ、起きたんだったら離してくれ。」
「ん〜 嫌。」
即効で拒否された。いくらなんでもあんまりだ。そんな俺の気持ちを知ってか知らずかカヤは再び目を閉じる。
「ああ、そうかい。だったらこっちだって･･･」
俺は体を必死に動かしてみるが、グリズリー相手ではビクともしない。しかし首から上は動かすこともでき、そして目の前には彼女の大きな胸。俺は口を大きく開け、恐らく乳首であろう箇所にむしゃぶりついた。
「ひゃう！」
間抜けた声と共に彼女は俺の体をより強く抱きしめ、それが俺に痛みを引き起こす。しかし、そんなことも気にせず、一心不乱に胸にむしゃぶりつく。時に嘗め回し、時に強く吸う。先ほど、股間でされたことを胸にする。
「あぁっ！」
彼女の喘ぎ声を聞きながらも、執拗に口だけで胸をいじりまくり、自然とカヤの弱点が分かってきた。
「そこぉ！だめぇ！」
彼女の声がだんだんと甘ったるいものに変わっていき、それが洞窟の中で響き渡る。それが面白くてたまらない。より一層胸いじりに熱が入り、思い切って胸を軽く噛む。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」
一段と大きな声を上げ、カヤが潮を吹く。彼女の顔は俺を押し倒した時とは違う蕩けきった顔をのぞかせる。その結果に満足した俺は彼女にもう一度自分の離してくれるように頼んだ。
「いいよぉ･･･でも･･･」
荒い息を立てながらも、彼女は力を緩め俺を開放する。だが、カヤの目は満足していないようで、まだ発情している目をこちらに向けた。
「アーちゃんのせいで･･･発情しっちゃった･･･私のおまんこの責任･･･取ってね･･･」
カヤが広げて見せた秘所は既にはずぶ濡れで、俺の欲望をぶつけられるのを今か今か待っているように見える。俺は黙ってうなずき、お互いの性器を密着させる。
「い･･･入れるぞ･･･」
「うん･･･きてぇ･･･」
ゆっくりと自分のモノをカヤの中へと入れていく。魔物の膣はするすると俺の欲望を飲み込んでいくが、俺のモノが半分くらい沈んだところで何かに当たった。
「これって･･･」
「うん･･･私の初めて、アーちゃんにあげるね･･･」
「カヤ･･･」
意を決し、思いっきり腰を沈める。俺の息子を全て挿入れたところで一旦落ち着かせる。深呼吸し緊張を緩ませて、前後に腰を動かす。
魔物の性器。数多の男を屈服させるためにどんな人間の娼婦よりも具合がいいと話で聞いたことがある。カヤもその例に漏れず、彼女の膣は俺の肉棒を優しく包み込み、無数のヒダがこれまでにない快楽を俺に押し付ける。
そんな快楽に俺が耐えられるはずもなく、敢え無く膣内に精を放ってしまう。結合部からは精子と破瓜の血が出ている。脈動を繰り返し、白い液体を流し込む自分の分身の足の早さに少し情けない気分になってしまった。
「ごめん･･･かっこわりぃところ見せちまったな･･･」
「いいよ、そんなアーちゃんもかわいくて大好きだよ。」
そう言いカヤは俺をやさしく抱きしめ、頭を撫でてくれる。普通なら子ども扱いに怒るのだが、今回ばかりは自分の情けなさの余りに反発することができない。
「本当にごめんな･･･」
「大丈夫。私にはこれがあるから。」
そう言うと、山の中で襲う前にしたように右手を俺の顔に当てる。そこから、彼女がくれる蜜の匂いがしてきて･･･だんだん幸せな気分になって･･･
「ほら、アーちゃんのおちんちん元気になったよ。」
カヤがやさしく俺に言うと、確かに俺の息子は元気になっている。むしろ出す前より硬くなっており、なんだかおれ自身もずっと交われるそんな気がしてきた。再び自分の中で火がともりだした感じがして、硬さを取り戻した息子と共に腰を大きく動かし、カヤを抱きしめる。
「アーちゃんも元気になったぁ」
カヤは嬉しそうに、甘い声を出し、彼女の膣がきつく締まっていく。それがさらに俺の興奮を煽り、胴体を密着させて腰をさらに奥を目掛けて突き、手でカヤの胸を思いっきり揉みまくる。もう止めれない。止まらない。
「はぁっ！はぁっ！」
「アっ、アーちゃんいい！気持ちいい！もっとぉ！」
お互いがお互いの体を貪るように、相手の動きに合わせていく。深く考える必要なんてない。何回出しても、俺は止まらなかった。
結局お互いの体力が尽きたところで眠った俺が目を覚ます洞窟の外は昼のようで、明るかった。隣ではカヤはまだ寝ている。俺を抱きしめたまま。こっそり抜け出そうとしてもやっぱりグリズリーの力には勝てず、諦めた。
「アーちゃん･･･行っちゃだめ･･･」
カヤは必死に眠そうな目を開け、こちらを見ている。絶対離さないという顔をしている。
「なぁ、カヤは越冬の準備できたか？」
「え？うん一応は･･･」
突然の質問に少し戸惑うカヤ。それでも腕の力は緩めない。
「じゃあ、俺の荷物は？」
「ここにあるけど･･･？」
それは良かった。あの中には越冬用の保存食が入っていて、余り動かなければ冬を乗り切れるだろう。
「じゃあ、しばらくここに住むわ。」
しばしの沈黙。余りにも突拍子がなく、この熊娘は戸惑いの表情へと変わっていく。
「えっ？･･･いいの･･･？」
「冬の間だけな。荷物の中の食料を少しづつ食べれば問題ないだろ。」
寒い洞窟の中、一人ぼっちじゃ寂しいよな。そんな恥ずかしすぎる本音を隠して、何てこともないように言う。それでも俺の顔は赤くなっているとは思うが。
「アーちゃん･･･」
カヤは涙が流し、顔をぐっと近づける。そして、
「大好き！」
キスをした。
12/01/12 21:29更新 / のり