サバティック妹ハーレム
ぴんぽーんとチャイムが鳴った。
「はーい♥」
ミチルは服を一瞬で着替えて、ととと、と玄関に軽快に走っていく。俺はだめだ。さっきまで搾り取られていて、足腰が立たない。何より、甘やかされ続けたせいで、そうやって働く気力が湧いてこない。すっかり俺は、妹に堕落させられてしまった。
「――――!?」
「……♥ ――――?」
「――――っ!!」
しかし、何やら玄関で言い争う声が聞こえる。
ダルいが身を起こして、念の為体を拭く――いや、吹くものがどこにあるかわからないな。面倒だ。何もしないでおこう。
どすり、と全裸で柔らかい最高級ソファに座っていると、どたどたと言い争いながらリビングへ向かってくる少女たちの気配がする。ミチルの同級生でも遊びに来たのだろうか。
「ですから! わたしはお兄様のお世話をしに参ったのです!」
「いきなり何よーっ! わたしだけで足りてるって言ってるでしょ!」
「ですから! お姉さまだけでは心配だとお母様が……! あ……♥」
リビングに入ってきたのは、ミチルと同じくらいの少女だ。スリットの入った修道服を着た、長耳に悪魔のような尻尾を鎖で縛った少女――ダークプリーストだ。エメラルド色の直毛を短めに揃えて、優しそうな目付きをした、体の起伏も少ない年端もいかぬ少女。
「お兄様!」
「……は?」
お兄様、そう呼ばれた。俺の妹はミチル一人だったはずだ。
しかし少女は陶酔したような顔で、俺の前に駆け寄って跪き、神に祈るような姿勢で俺に語りかけてきた。
「わたしはレミルと申します♥ お兄様、やっとお会いできました♥ 今日までご挨拶にも伺わなかった不心得者のわたしをお許しくださいませ♥ 本日より、わたしはお兄様の端女でございます♥ 未熟者ではございますが、この身体、お兄様のために精一杯使ってまいりたいと存じます♥ お兄様の言葉は堕落神に通ずる言葉♥ どうかわたしを導き、躾けてくださいませ♥ 女として慰め、端女として仕え、妹として愛し、牝として啼かされたいと存じます♥」
呆然とする俺に、ミチルが苦虫を噛み潰したような顔で解説する。
「こいつ、パンデモニウムにいるお母さんの娘」
「――あれ? ってことは」
「……わたしたちの、妹……くそぉ……まだわたし妊娠もしてないのに……」
がっくりと、ミチルはライバルの出現に肩を落とす。気に入らなくても、側室の出現を否定する感性は持っていなかった。
「……あれ? そんなに成長早いんだっけ?」
「うん、成長は早いし、パンデモニウム自体時空の流れがゆがんでるから……」
「ああ、そういうのもありなのか」
魔物関連ではそろそろ驚くこともなくなってきた。
「……ま、俺は断る理由もないけど……」
「ん、しょーがないよね」
「♥ ありがとうございます♥ 誠心誠意、お仕えいたしますね♥」
つきましては――とレミルは立ち上がり、軽く膝を上げてスリットから白い右足を覗かせる。
その足には、ミチルと同じくびっしりと魔の刻印が刻まれていた。
「お兄様はどうも――年端も行かぬ少女がお好きとのことで……♥ 留学生として、魔王軍サバトに滞在させていただくことになりました♥ お兄様の欲望を満たすため、幼化の術は会得済みです♥ それに――お兄様がどういうプレイがお好みかということも♥」
そう言って膝を上げたまま、レミルはゆっくりとスリットを横に捲っていく。少女の陰り、その秘すべき場所が俺の目の前で顕になった。
「お兄様――どうか、この迷える哀れな子羊を御覧ください――♥ 寂しくて、夜な夜な泣いております♥ お兄様の口から出る言葉はわたしの神の言葉♥ お兄様の肉棒はわたしの崇めるもの♥ わたしを躾ける鞭を、わたしを縛る鎖を、わたしを記す白紙の聖典を、わたしに跨る手綱をお兄様に捧げます♥ どうか、その聖なるお言葉と肉棒で、わたしのはしたない牝を敷き、お導きください――♥」
俺は口を開いた。レミルははっとしたように、その場にひざまずく。神の言葉を受け取るように、ダークプリーストらしい敬虔な態度で。俺は、その欲望を――
――近親サバティック妹ハーレム。それは、お兄ちゃんが大好きな妹たちによる、甘い甘い煉獄である。
「はーい♥」
ミチルは服を一瞬で着替えて、ととと、と玄関に軽快に走っていく。俺はだめだ。さっきまで搾り取られていて、足腰が立たない。何より、甘やかされ続けたせいで、そうやって働く気力が湧いてこない。すっかり俺は、妹に堕落させられてしまった。
「――――!?」
「……♥ ――――?」
「――――っ!!」
しかし、何やら玄関で言い争う声が聞こえる。
ダルいが身を起こして、念の為体を拭く――いや、吹くものがどこにあるかわからないな。面倒だ。何もしないでおこう。
どすり、と全裸で柔らかい最高級ソファに座っていると、どたどたと言い争いながらリビングへ向かってくる少女たちの気配がする。ミチルの同級生でも遊びに来たのだろうか。
「ですから! わたしはお兄様のお世話をしに参ったのです!」
「いきなり何よーっ! わたしだけで足りてるって言ってるでしょ!」
「ですから! お姉さまだけでは心配だとお母様が……! あ……♥」
リビングに入ってきたのは、ミチルと同じくらいの少女だ。スリットの入った修道服を着た、長耳に悪魔のような尻尾を鎖で縛った少女――ダークプリーストだ。エメラルド色の直毛を短めに揃えて、優しそうな目付きをした、体の起伏も少ない年端もいかぬ少女。
「お兄様!」
「……は?」
お兄様、そう呼ばれた。俺の妹はミチル一人だったはずだ。
しかし少女は陶酔したような顔で、俺の前に駆け寄って跪き、神に祈るような姿勢で俺に語りかけてきた。
「わたしはレミルと申します♥ お兄様、やっとお会いできました♥ 今日までご挨拶にも伺わなかった不心得者のわたしをお許しくださいませ♥ 本日より、わたしはお兄様の端女でございます♥ 未熟者ではございますが、この身体、お兄様のために精一杯使ってまいりたいと存じます♥ お兄様の言葉は堕落神に通ずる言葉♥ どうかわたしを導き、躾けてくださいませ♥ 女として慰め、端女として仕え、妹として愛し、牝として啼かされたいと存じます♥」
呆然とする俺に、ミチルが苦虫を噛み潰したような顔で解説する。
「こいつ、パンデモニウムにいるお母さんの娘」
「――あれ? ってことは」
「……わたしたちの、妹……くそぉ……まだわたし妊娠もしてないのに……」
がっくりと、ミチルはライバルの出現に肩を落とす。気に入らなくても、側室の出現を否定する感性は持っていなかった。
「……あれ? そんなに成長早いんだっけ?」
「うん、成長は早いし、パンデモニウム自体時空の流れがゆがんでるから……」
「ああ、そういうのもありなのか」
魔物関連ではそろそろ驚くこともなくなってきた。
「……ま、俺は断る理由もないけど……」
「ん、しょーがないよね」
「♥ ありがとうございます♥ 誠心誠意、お仕えいたしますね♥」
つきましては――とレミルは立ち上がり、軽く膝を上げてスリットから白い右足を覗かせる。
その足には、ミチルと同じくびっしりと魔の刻印が刻まれていた。
「お兄様はどうも――年端も行かぬ少女がお好きとのことで……♥ 留学生として、魔王軍サバトに滞在させていただくことになりました♥ お兄様の欲望を満たすため、幼化の術は会得済みです♥ それに――お兄様がどういうプレイがお好みかということも♥」
そう言って膝を上げたまま、レミルはゆっくりとスリットを横に捲っていく。少女の陰り、その秘すべき場所が俺の目の前で顕になった。
「お兄様――どうか、この迷える哀れな子羊を御覧ください――♥ 寂しくて、夜な夜な泣いております♥ お兄様の口から出る言葉はわたしの神の言葉♥ お兄様の肉棒はわたしの崇めるもの♥ わたしを躾ける鞭を、わたしを縛る鎖を、わたしを記す白紙の聖典を、わたしに跨る手綱をお兄様に捧げます♥ どうか、その聖なるお言葉と肉棒で、わたしのはしたない牝を敷き、お導きください――♥」
俺は口を開いた。レミルははっとしたように、その場にひざまずく。神の言葉を受け取るように、ダークプリーストらしい敬虔な態度で。俺は、その欲望を――
――近親サバティック妹ハーレム。それは、お兄ちゃんが大好きな妹たちによる、甘い甘い煉獄である。
18/10/14 00:34更新 / 犬侍
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