(87)シルフ
宿の一室に一人の男がいた。
備え付けのいすに座り、小さなテーブルの上で本を開いている。
本の内容は、魔界や魔物について記されたもので、教団関係者に見つかればタダではすまない代物だった。
男は、ならぶ文字を目で辿り、時折ページをめくった。
窓の外から、街の喧噪が響く中、彼は静かに本を読んでいた。
すると、不意に彼の膝の上、テーブルと腹の間に何かが乗ってきた。
「お?」
「・・・」
男が視線を本から外すと、彼は自分の膝の上に、緑髪の幼い少女が乗っているのに気が付いた。透き通りそうなほど薄い布を身に纏った、扇情的な格好の少女だ。
「私が本を読んでいるときに、邪魔はするなと・・・うむ、邪魔はしていないな」
少女の頭は男の胸ほどの高さにあり、膝の上に乗っている他はなにもしていない。
その上、膝の重みも彼女が本当に乗っているのかと疑いたくなるほど軽いものだった。それもそのはず、少女は風の精霊だ。
男があえて無視をすれば、問題なく読書は続けられる。
「まあ仕方ない。大人しくしていなさい」
「♪」
男の言葉に、シルフはにっこりと微笑んだ。
男は、少女の緑髪に手を乗せると、軽く撫でた。
ふわふわとした髪の感触が、彼の手のひらをくすぐり、シルフは頭を撫でられる感触に目を細めた。
(これで、ごろごろと喉でも鳴らせば、まるで猫だな)
文章を目で追いながら、手のひらの柔らかな感触に男はそう考える。
まあ、猫と言うには少々大きすぎるし、シルフ自身も猫に例えられるよりは猫と遊んだ方が楽しいだろう。
シルフの髪の毛を撫でながら、男は読書を続けた。
やがて、彼は切りのいいところまで読み進めると、頭を撫でる手を止め、本を閉じた。
「はい、おしまい」
「・・・・・・」
男の手が止まったことに、シルフは一瞬不満そうな表情を浮かべるが、すぐに読書の終わりの意味に気が付いた。
これで、本格的に構ってもらえるのだ。
「さて、それじゃあ何をしようか?」
男がシルフに目を落とすと、彼女はテーブルの上の本を指さした。
「これは何だ?だって?」
「・・・」
シルフは頷く。
「これは、とある精霊使いが記した魔界や魔物についての本だ。単純な読み物としてもおもしろいが、私より優れた精霊使いだけあって、魔術的にも非常に興味深い内容だ」
本の表紙を見ながら、彼は説明する。
「だが、重要なのは文章の表面通りの意味ではない。文中にちりばめられたメッセージにこそ意味があるのだ。私たちがこのメッセージに気が付いたのは偶然だったが、著者のメッセージに応えることが気が付いた者のつとめだ。だから私たちは彼女の助けを求め・・・ん?」
男は不意に言葉を断ち、シルフを見た。風の精霊は、男の言葉に疑問符を浮かべ、首を傾げていた。
「まあ、簡単に言うと、本の著者が助けを求めている、ということだ」
シルフには難しい話だったな、と男は内心反省した。
「さ、面倒な話はおしまいだ。何をする?風の使役の訓練か?それとももう寝るか?」
「・・・・・・」
男が選択肢を並べるが、シルフは顔を左右に振り、男を見上げた。
彼女の頬には微かに朱を帯びており、どこか恥ずかしげな表情を浮かべている。
「・・・」
彼女は目を閉じ、軽く顎をあげて、唇をつきだした。
「そうか」
男は彼女の求めに、軽く背を丸めて身を縮めると、シルフと唇を重ねた。
軽く触れては離し、軽く吸うっては離す。まるで、小鳥がついばむような、穏やかで静かなキスを、二人は何度も繰り返した。
宿の一室に、小鳥のさえずりのような小さな音が響いた。
そして、どれほどキスを繰り返しただろうか。男が顔をシルフから離すと、彼女の表情が蕩けているのに気が付いた。
普段からシルフはぽわーっとしたところがあったが、それに拍車がかかっている。
「気持ちよかったか?」
「・・・・・・」
男の問いに、シルフは頷いた。
「これで終わりにしておくか?」
「・・・・・・」
もちろん、続く問いに彼女は顔を左右に振った。
「じゃあ、ベッドに・・・」
「・・・」
男がそう言ってシルフを抱えあげようとすると、彼女は男の腰の上で、小さく尻を動かした。
風の精霊のためか重みはないが、それでも小ぶりながらも柔らかな彼女の尻が、男の分身をズボン越しに擦った。
キスの快感に、静かに興奮していたのは、シルフだけではなかった。
「ここでするか」
「・・・」
男の言葉に、彼女は小さく頷いた。
すると二人は、言葉を交わすことなく動いた。
シルフが尻を浮かし、男が股間に手を伸ばす。
男がズボンの合わせ目を開く間に、シルフは空気をかき回すように指を回し、布の形で体に纏わせていた風を解除した。
シルフの幼い体が露わになる頃、男の屹立が下着から取り出される。
「準備は・・・大丈夫だな」
男は屹立を一方の手で握り、もう一方の手をシルフの両足の間にのばすと、彼女の股間を軽く撫でながら呟いた。
彼女の両足の付け根、肌に刻まれた亀裂は、内側から溢れる液体に濡れていた。
「挿入する・・・」
「・・・!」
男の言葉に、シルフはゆっくりと腰を下ろした。
男は風の精霊の慎ましやかな女陰を指で軽く広げると、肉棒の角度を調整した。
赤黒い亀頭と、桃色の亀裂が触れ合い、滴を溢れさせながら二人がつながっていく。
「・・・!」
肉を押し広げ、胎内に入り込んでいく屹立に、シルフは軽く背筋をのけぞらせて口を開いた。
体の内側からの圧迫感が、彼女に苦しげな表情を浮かばせるが、男はそれが快感によるものだと知っていた。
「そう、そのままそのまま・・・」
シルフの小さな体を抱き、ゆっくりと肉棒を根本まで納める。
そして、シルフの小さな尻が再び太股に触れたところで、彼女は背中を男に預けた。
「・・・!・・・!」
「よしよし、全部入ったぞ」
息をするのもやっとといった様子で、ゆっくりゆっくり呼吸するシルフの頭を、男は優しく撫でた。
体の小ささによるものか、彼女の膣はきつかった。
二人の目には見えないが、繋がっている場所を注視すれば、シルフの女陰が驚くほど広がっている様子が分かるだろう。
「どうだ?動けるか?」
「・・・」
シルフが呼吸を落ち着かせたところで男が問いかけると、彼女は頷いた。
「無理はするなよ」
男の言葉に、彼女はテーブルの縁をつかみ、ゆっくり腰を上下させることで応えた。
屹立の長さと太さに膣道が伸びきり、襞もなくすべすべとした粘膜の内壁が、男の肉棒をしごいていく。
溢れる愛液が肉棒に絡みつき、屹立が出入りする度に濡れた音を立てた。
「・・・!・・・!」
自ら腰を揺すり、屹立を女陰に出入りさせているシルフは、亀頭が体奥を小突く度に、小さく息を漏らした。
まるで、肉棒が直接彼女の肺を押し、息を搾り出しているかのようにだ。
だが、搾られているのはシルフばかりではなかった。
「うぅ・・・く・・・」
シルフが腰を上下させ、肉棒が彼女の内を出入りする動きにあわせ、男の口からも声が漏れていた。
肉棒を痛いほどに締め付ける膣が、彼を苛んでいるのだ。
襞があるわけでも、複雑に蠢くわけでもない、すべすべとした軟らかな肉の筒。
多少彼の分身にあわせて形が変わっているだけの、シルフの肉道は、圧迫感と締め付けだけで、彼を追いつめていた。
まるで、手で直接握られているようでありながら、手では再現できない満遍ない均等な圧迫感を肉棒にもたらしている。
彼女が腰を持ち上げれば、そのまま肉棒ごと男の腰も引き上げられそうになる。
シルフが腰を下ろせば、きゅっと締まった肉の穴を無理矢理押し広げていく感覚が、幾度も男を襲う。
このままでは、男の方が先に達してしまう。
幼い少女に一方的に写生させられてしまうことに対する屈辱や、シルフの賢明な奉仕への感謝、肉棒を苛む快感への抵抗など、様々な感情が一つになり、男は思わずシルフの体を抱きすくめた。
「・・・っ!?」
抱きしめられ、深々と肉棒を女陰に突き込まれ、シルフは口から吐息を漏らした。
膣の奥底が、男の亀頭によってさらに奥へと押し込まれ、彼の両腕が彼女の体を痛いほどに抱きしめる。
そのまま力を込められれば、シルフの体など簡単におれてしまいそうな抱擁だ。だが、シルフに不安感はなかった。男がそんなことをするはずがないと、知っているからだ。
「・・・!」
男の腕の中で、シルフは腰をくねらせ、肉棒を刺激しようとした。
膣道が屹立を擦り、快感をもたらす。
男は膣による刺激とは異質な快感に体を震わせつつも、シルフの薄い胸に指を伸ばした。
わずかな起伏の中央、軽く突出して存在を主張するシルフの乳頭を、男の指がそっと摘んだ。
摘みつぶすわけでも、そのまま引くわけでもなく、ただ優しく指で挟み、転がす。
意識の外にあった乳首への刺激は、シルフの背筋を走り、彼女の脳内に稲光を光らせた。
シルフの体が痙攣するように震え、彼女の背筋が反る。
男の胸に後頭部が押し当てられ、もっと胸を撫でてほしい、乳首を刺激してほしいとばかりに胸が突き出される。
そして、胴体の姿勢の変化に、屹立を締めあげる膣道が軽く変形した。
圧迫感の変化は、男に快感をもたらした。
上下の動きと、腰のうごめきによって蓄積されていた興奮と快感が、ついに限界を迎える。
「うぐ・・・あ・・・!」
男が、苦しげなうめき声とともに、彼女の内側に向けて精を迸らせた。
白濁は亀頭と接する膣底を打ち、肉棒と膣壁の間で愛液と混ざりあっていった。
同時に、射精する度脈打つ屹立により、シルフの胎内が押し広げられる。
肉棒のさらなる膨張と、腹の奥を叩く精液の感触は、彼女の口から吐息を搾り出した。
ただでさえ、断続的に軽い絶頂を味わっていたというのに、彼女は男の絶頂により一際高いところへ押し上げられていった。
二人の震えが、互いの性器をかき回し、締め上げ、さらなる快感を生み出していく。
そして、どちらからともなく絶頂を治める頃には、二人は肩を上下させながら呼吸するほど、へとへとになっていた。
「はぁ、はぁ・・・」
「・・・・・・・・・」
絶頂の余韻に浸り、意識をもうろうとさせながら、二人は虚空を見つめていた。
シルフの股間からは白濁が溢れだし、彼女が腰を下ろす男のズボンを濡らしていた。
だが、男には不快感はなかった。ただただ、胸の中の彼女の微かな重みが心地よかった。
「・・・・・・」
シルフが手を伸ばし、男の手を握った。
彼は無言で、その指をそっと握り返した。
細く小さいが、柔らかな指だった。
備え付けのいすに座り、小さなテーブルの上で本を開いている。
本の内容は、魔界や魔物について記されたもので、教団関係者に見つかればタダではすまない代物だった。
男は、ならぶ文字を目で辿り、時折ページをめくった。
窓の外から、街の喧噪が響く中、彼は静かに本を読んでいた。
すると、不意に彼の膝の上、テーブルと腹の間に何かが乗ってきた。
「お?」
「・・・」
男が視線を本から外すと、彼は自分の膝の上に、緑髪の幼い少女が乗っているのに気が付いた。透き通りそうなほど薄い布を身に纏った、扇情的な格好の少女だ。
「私が本を読んでいるときに、邪魔はするなと・・・うむ、邪魔はしていないな」
少女の頭は男の胸ほどの高さにあり、膝の上に乗っている他はなにもしていない。
その上、膝の重みも彼女が本当に乗っているのかと疑いたくなるほど軽いものだった。それもそのはず、少女は風の精霊だ。
男があえて無視をすれば、問題なく読書は続けられる。
「まあ仕方ない。大人しくしていなさい」
「♪」
男の言葉に、シルフはにっこりと微笑んだ。
男は、少女の緑髪に手を乗せると、軽く撫でた。
ふわふわとした髪の感触が、彼の手のひらをくすぐり、シルフは頭を撫でられる感触に目を細めた。
(これで、ごろごろと喉でも鳴らせば、まるで猫だな)
文章を目で追いながら、手のひらの柔らかな感触に男はそう考える。
まあ、猫と言うには少々大きすぎるし、シルフ自身も猫に例えられるよりは猫と遊んだ方が楽しいだろう。
シルフの髪の毛を撫でながら、男は読書を続けた。
やがて、彼は切りのいいところまで読み進めると、頭を撫でる手を止め、本を閉じた。
「はい、おしまい」
「・・・・・・」
男の手が止まったことに、シルフは一瞬不満そうな表情を浮かべるが、すぐに読書の終わりの意味に気が付いた。
これで、本格的に構ってもらえるのだ。
「さて、それじゃあ何をしようか?」
男がシルフに目を落とすと、彼女はテーブルの上の本を指さした。
「これは何だ?だって?」
「・・・」
シルフは頷く。
「これは、とある精霊使いが記した魔界や魔物についての本だ。単純な読み物としてもおもしろいが、私より優れた精霊使いだけあって、魔術的にも非常に興味深い内容だ」
本の表紙を見ながら、彼は説明する。
「だが、重要なのは文章の表面通りの意味ではない。文中にちりばめられたメッセージにこそ意味があるのだ。私たちがこのメッセージに気が付いたのは偶然だったが、著者のメッセージに応えることが気が付いた者のつとめだ。だから私たちは彼女の助けを求め・・・ん?」
男は不意に言葉を断ち、シルフを見た。風の精霊は、男の言葉に疑問符を浮かべ、首を傾げていた。
「まあ、簡単に言うと、本の著者が助けを求めている、ということだ」
シルフには難しい話だったな、と男は内心反省した。
「さ、面倒な話はおしまいだ。何をする?風の使役の訓練か?それとももう寝るか?」
「・・・・・・」
男が選択肢を並べるが、シルフは顔を左右に振り、男を見上げた。
彼女の頬には微かに朱を帯びており、どこか恥ずかしげな表情を浮かべている。
「・・・」
彼女は目を閉じ、軽く顎をあげて、唇をつきだした。
「そうか」
男は彼女の求めに、軽く背を丸めて身を縮めると、シルフと唇を重ねた。
軽く触れては離し、軽く吸うっては離す。まるで、小鳥がついばむような、穏やかで静かなキスを、二人は何度も繰り返した。
宿の一室に、小鳥のさえずりのような小さな音が響いた。
そして、どれほどキスを繰り返しただろうか。男が顔をシルフから離すと、彼女の表情が蕩けているのに気が付いた。
普段からシルフはぽわーっとしたところがあったが、それに拍車がかかっている。
「気持ちよかったか?」
「・・・・・・」
男の問いに、シルフは頷いた。
「これで終わりにしておくか?」
「・・・・・・」
もちろん、続く問いに彼女は顔を左右に振った。
「じゃあ、ベッドに・・・」
「・・・」
男がそう言ってシルフを抱えあげようとすると、彼女は男の腰の上で、小さく尻を動かした。
風の精霊のためか重みはないが、それでも小ぶりながらも柔らかな彼女の尻が、男の分身をズボン越しに擦った。
キスの快感に、静かに興奮していたのは、シルフだけではなかった。
「ここでするか」
「・・・」
男の言葉に、彼女は小さく頷いた。
すると二人は、言葉を交わすことなく動いた。
シルフが尻を浮かし、男が股間に手を伸ばす。
男がズボンの合わせ目を開く間に、シルフは空気をかき回すように指を回し、布の形で体に纏わせていた風を解除した。
シルフの幼い体が露わになる頃、男の屹立が下着から取り出される。
「準備は・・・大丈夫だな」
男は屹立を一方の手で握り、もう一方の手をシルフの両足の間にのばすと、彼女の股間を軽く撫でながら呟いた。
彼女の両足の付け根、肌に刻まれた亀裂は、内側から溢れる液体に濡れていた。
「挿入する・・・」
「・・・!」
男の言葉に、シルフはゆっくりと腰を下ろした。
男は風の精霊の慎ましやかな女陰を指で軽く広げると、肉棒の角度を調整した。
赤黒い亀頭と、桃色の亀裂が触れ合い、滴を溢れさせながら二人がつながっていく。
「・・・!」
肉を押し広げ、胎内に入り込んでいく屹立に、シルフは軽く背筋をのけぞらせて口を開いた。
体の内側からの圧迫感が、彼女に苦しげな表情を浮かばせるが、男はそれが快感によるものだと知っていた。
「そう、そのままそのまま・・・」
シルフの小さな体を抱き、ゆっくりと肉棒を根本まで納める。
そして、シルフの小さな尻が再び太股に触れたところで、彼女は背中を男に預けた。
「・・・!・・・!」
「よしよし、全部入ったぞ」
息をするのもやっとといった様子で、ゆっくりゆっくり呼吸するシルフの頭を、男は優しく撫でた。
体の小ささによるものか、彼女の膣はきつかった。
二人の目には見えないが、繋がっている場所を注視すれば、シルフの女陰が驚くほど広がっている様子が分かるだろう。
「どうだ?動けるか?」
「・・・」
シルフが呼吸を落ち着かせたところで男が問いかけると、彼女は頷いた。
「無理はするなよ」
男の言葉に、彼女はテーブルの縁をつかみ、ゆっくり腰を上下させることで応えた。
屹立の長さと太さに膣道が伸びきり、襞もなくすべすべとした粘膜の内壁が、男の肉棒をしごいていく。
溢れる愛液が肉棒に絡みつき、屹立が出入りする度に濡れた音を立てた。
「・・・!・・・!」
自ら腰を揺すり、屹立を女陰に出入りさせているシルフは、亀頭が体奥を小突く度に、小さく息を漏らした。
まるで、肉棒が直接彼女の肺を押し、息を搾り出しているかのようにだ。
だが、搾られているのはシルフばかりではなかった。
「うぅ・・・く・・・」
シルフが腰を上下させ、肉棒が彼女の内を出入りする動きにあわせ、男の口からも声が漏れていた。
肉棒を痛いほどに締め付ける膣が、彼を苛んでいるのだ。
襞があるわけでも、複雑に蠢くわけでもない、すべすべとした軟らかな肉の筒。
多少彼の分身にあわせて形が変わっているだけの、シルフの肉道は、圧迫感と締め付けだけで、彼を追いつめていた。
まるで、手で直接握られているようでありながら、手では再現できない満遍ない均等な圧迫感を肉棒にもたらしている。
彼女が腰を持ち上げれば、そのまま肉棒ごと男の腰も引き上げられそうになる。
シルフが腰を下ろせば、きゅっと締まった肉の穴を無理矢理押し広げていく感覚が、幾度も男を襲う。
このままでは、男の方が先に達してしまう。
幼い少女に一方的に写生させられてしまうことに対する屈辱や、シルフの賢明な奉仕への感謝、肉棒を苛む快感への抵抗など、様々な感情が一つになり、男は思わずシルフの体を抱きすくめた。
「・・・っ!?」
抱きしめられ、深々と肉棒を女陰に突き込まれ、シルフは口から吐息を漏らした。
膣の奥底が、男の亀頭によってさらに奥へと押し込まれ、彼の両腕が彼女の体を痛いほどに抱きしめる。
そのまま力を込められれば、シルフの体など簡単におれてしまいそうな抱擁だ。だが、シルフに不安感はなかった。男がそんなことをするはずがないと、知っているからだ。
「・・・!」
男の腕の中で、シルフは腰をくねらせ、肉棒を刺激しようとした。
膣道が屹立を擦り、快感をもたらす。
男は膣による刺激とは異質な快感に体を震わせつつも、シルフの薄い胸に指を伸ばした。
わずかな起伏の中央、軽く突出して存在を主張するシルフの乳頭を、男の指がそっと摘んだ。
摘みつぶすわけでも、そのまま引くわけでもなく、ただ優しく指で挟み、転がす。
意識の外にあった乳首への刺激は、シルフの背筋を走り、彼女の脳内に稲光を光らせた。
シルフの体が痙攣するように震え、彼女の背筋が反る。
男の胸に後頭部が押し当てられ、もっと胸を撫でてほしい、乳首を刺激してほしいとばかりに胸が突き出される。
そして、胴体の姿勢の変化に、屹立を締めあげる膣道が軽く変形した。
圧迫感の変化は、男に快感をもたらした。
上下の動きと、腰のうごめきによって蓄積されていた興奮と快感が、ついに限界を迎える。
「うぐ・・・あ・・・!」
男が、苦しげなうめき声とともに、彼女の内側に向けて精を迸らせた。
白濁は亀頭と接する膣底を打ち、肉棒と膣壁の間で愛液と混ざりあっていった。
同時に、射精する度脈打つ屹立により、シルフの胎内が押し広げられる。
肉棒のさらなる膨張と、腹の奥を叩く精液の感触は、彼女の口から吐息を搾り出した。
ただでさえ、断続的に軽い絶頂を味わっていたというのに、彼女は男の絶頂により一際高いところへ押し上げられていった。
二人の震えが、互いの性器をかき回し、締め上げ、さらなる快感を生み出していく。
そして、どちらからともなく絶頂を治める頃には、二人は肩を上下させながら呼吸するほど、へとへとになっていた。
「はぁ、はぁ・・・」
「・・・・・・・・・」
絶頂の余韻に浸り、意識をもうろうとさせながら、二人は虚空を見つめていた。
シルフの股間からは白濁が溢れだし、彼女が腰を下ろす男のズボンを濡らしていた。
だが、男には不快感はなかった。ただただ、胸の中の彼女の微かな重みが心地よかった。
「・・・・・・」
シルフが手を伸ばし、男の手を握った。
彼は無言で、その指をそっと握り返した。
細く小さいが、柔らかな指だった。
12/11/28 18:49更新 / 十二屋月蝕
戻る
次へ