読切小説
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バレンタインデー

ベルゼブブ視点…場所、自宅(クリスマスに起きたこと)

「バレンタインでもやっぱりお前がチョコを食べるんだな…。」

「当たり前じゃない、こんな甘いお菓子食べないなんておかしいわよ?」

「と言ってもそれでもう40箱は食べてないか?…部屋がチョコ臭いんだが。」

「確かにあんたの汗臭い臭いがないのは嫌だけどこれはこれで良いと思わない?」

「それはそれで嫌だな…胸焼けしてきたからちょっと外出てくる。」

「ちょっと…どこ行くのよ、あんたはまだ駄目。」

「ちょ、なんで?!だってチョコ買ったし…。」

「あんたね…、それならここで食べたりしないでしょ?…私が一番好きなことは好きな人
と一緒にご飯食べることなんだから。」

「え…?」

「あんたも恋人なら…その、あたしの好きなことしてよ。」

「あ、おお…どうすればいい?」

「…居てくれるだけでいいの、私が食べ終わるまでどこにも行かないで。」

ギュ…。

「わ、分かった。」

「でも確かにあんた退屈そうだし…そうだ、良いこと思いついた!!」

「何だ…っておい!!」

「何よ?」

「何で自分にチョコ塗りたくってんだよ?!」

「鈍いわね…ちょっと待ってなさい、今脱いであげるから。」

「ちょ、だからなんで―ぶっ?!」パンツが顔にかかる。

「よし、後は…んっ、ちょっとヌルヌルするけど…これはこれでいいかも♪。」

「か、身体中チョコまみれに…しかも上手く隠れてて妙にエロイ…。」

「食べてばっかりだからたまには食べられるのも…悪くないと思わない?」

「た、食べて良いのか?」

「ここまでしたのに私を放置する気?ほら…舐めていいから、私のこと食べて?」

「…ゴクリ。」

「ぁん…そんなところから…?」


ロイド視点…場所、洞窟兼自宅(俺がノーパンになってるわけ)


ロイド「ん、なんじゃこりゃ?」

娘「お父さん、見て分からない…?」

嫁「可愛い娘のプレゼントに気づかないなんて…露骨にフラグをへし折る親父がいた!!」

ロイド「いや…、チョコなのは分かるがなんで…パンツの形なんだ?」

娘「だってお父さん、パンツが好きだから―」

ロイド「いや俺別に☆おパンツ☆が好きなわけではないぞ?!」

娘「違うの?…だってお母さんがそれあげると喜ぶって…。」

ロイド「てめえ…実の娘になんてこと言ってやがる?!」

妻「反省はしていない。」

娘「…食べてくれないの?」

ロイド「いや…食べるさ、食べるぞ!!」

母「…ニヤニヤ。」

はむはむ…。

ロイド「…あれ?」

娘「あ…。」

ロイド「これ…マジもんのパンツが入ってるじゃねえか?!」

母「当然よ、それパンツにチョコ付けただけなんだから。」

ロイド「だ、だだだ、誰のだ?!」

母「それは当然―」

娘「あ、あたしの…さっき脱いだやつ使ったの…。」

ロイド「え”。」

母「脱ぎたてのほかほかよ〜。」

娘「お、お母さん…。」

母「だから今この子はね…えぃ♪」娘のスカートを捲る。

娘「ひやっ?!」毛も生えてない綺麗なアソコが。

ロイド「ぶー!!」

母「あはは〜、逃げろ〜♪」パタパタ…。

娘「お母さんの馬鹿〜!!」パタパタ…。

ロイド「…無念。」


子分「あ、兄貴…?」

兄貴「パンツか…その発想は無かったわ。」


黒い少女(ドッペルゲンガー)視点…場所、マスターの店『DANDY』(黒い少女の恋物語)

少女「う〜ん、こうですか?」

マスター「あ、ちょっと違う…もっと泡立つように。」

少女「はい、…あの。」

マスター「…どうした?」

少女「ごめんなさい…私に教えるためにお店まで閉めて教えて貰って…。」

マスター「構わんさ、どうせあんたの旦那ぐらいしかお得意様がいないしな…それにしても優しいじゃないか?…チョコレート作ってあげるなんて。」

少女「はい、バレンタインですから…。」

マスター「いつまでもお熱いこって…俺と初めて会った時とは見違えてるよ。」

少女「ど、どんな風にですか?」

マスター「とても生き活きしているよ、旦那も幸せもんだな?」

少女「…///」

マスター「さて…そろそろ焼くぞ、早くしねえと旦那が来ちまうから―ってもう来たか。」

少女「!」

旦那「やぁ…ちょっと早かったかな?」

マスター「今から焼くとこですよ、もうすこし待ってあげて下さい。」

旦那「すまないね、…頑張ってるみたいだね?」

少女「は、…はい、ちょっと自信ないけど…。」

旦那「ふふふ、楽しみにしておくよ?」

ナデナデ…。

少女「…///」

マスター「…さぁ、最後の仕上げと行こうかお嬢ちゃん!!」

少女「はい!!」


レス視点…場所、イルミネーション広場(コラボ、俺得物語)

レイ「…すまない、待ってしまったか?」

レス「ううん、僕も今来たところ。」

レイ「よかった…それにしても綺麗なところだ、私も見るのは初めてだよ。」

レス「気に入ってくれた?」

レイ「ああ、元よりレスと一緒なら…私はどこでも好きだがな。」

レス「それって…?」

レイ「あ、いや…ふ、深い意味は無いぞ?!…ただ純粋にだな!」

レス「ふふ、わかってるよ?レイを見てるとつい意地悪したくなって…。」

レイ「む…もうそんな事も言えるようになったのか、こいつめ。」

レス「うわ、まって、くすぐったい!ごめんごめんやめて!」

レイ「ふふふ、やめないぞ?」

…ギュ。

レス「…え?」

レイ「ずっと…こうしていられたら…いいのにな?」

レス「…そうだね。」

ギュ…。

レイ「そうだ、レス…お前に、渡したいものがあるんだが…。」

レス「…?何?」

レイ「その…形が少し崩れてしまっているが…その…受け取ってもらえないか…?」

レス「…これ、チョコレート?」

レイ「そちらでは、バレンタインという好きな人にチョコを贈るという習慣があるのだろ
う?」

レス「そうだけど…いいの?」

レイ「私はアレスのことは好きだ…だが同時に、レスのことも好きなんだ…。」

レス「…信じようと信じまいと―」

レイ「え?」

レス「僕は…レイがずっと好きだよ?」

レイ「…///」

レス「レイ…。」

レイ「レス…その…いいんだぞ?」

レス「…うん。」

…チュ。



サラ「キャ〜、チューしちゃったわよ?!」

リリス「ふふふ、レスも嬉しそうね。」

ホープ「でも…よろしいのでしょうか?」

ヴェン「構わんさ…二人の邪魔をするほうが野暮というものだろう?」

ホープ「そういうものですかね…。」

ヴェン「で、ここから私たちはどうする?」

サラ「みんなで戻ろっか?アレスも待ってるし。」

ヴェン「君たちも良ければ来ないか、歓迎するよ?」

ホープ「…え、でも。」

リリス「せっかくだから甘えちゃいましょう?」

サラ「そうそう、二人の話も聞きたいしね。」

ホープ「え、ちょっと、そんな?!」

サラ「レッツゴ〜!!」


クロノ視点(コラボ、Strange World)

デルフィーヌ「クロノ、何か手紙が来ているぞ?」

クロノ「ん、誰からだ?」

デルフィーヌ「…まさか違う女じゃ―」

クロノ「いや待て多分違うきっとちがううんほんとだ。」

デルフィーヌ「…何を焦っている、その手紙を見せろ。」

クロノ「え、ちょちょっと!!」

ペラリ…。

デルフィーヌ「…?」

クロノ「ど、どうした?」

デルフィーヌ「招待状…と書かれているが…?」

クロノ「なぬ、どこからだ?」

デルフィーヌ「孤島にある魔王城…と書かれているが…。」

クロノ「差出人は?」

デルフィーヌ「魔物娘一同と書かれている。」

クロノ「よし今すぐ行こう!!」

デルフィーヌ「おいこら待て!!」


ミリア視点 ルカの家にて(コラボ、リリムの散歩)

ミリア「まさか…また貴方に会えるなんてね?」

アレス「約束を守るのが俺の主義だからな、お前のおかげで彼女たちの熱烈な”歓迎”を受
けたからその礼に来たんだよ。」

ミリア「ふふ、別にいいのよ?レナもお世話になったんだし…そちらの魔王さんはお元気?」

アレス「ヴェンなら今、俺が城から出ているのを皆に説得している頃だろう。」

ミリア「あら、可愛い妻達をほったらかしてこんな所に来て感心しないわね?」

アレス「俺としても大事なことなんだよ。」

ルカ「ちょ、ちょっと、なんで二人ともあたしの部屋で待ち合わせしてるわけ?!」

ミリア「いいじゃない、ルカも会ってみたいって言ってたじゃない?」

アレス「ほぅ…それは光栄だな、ありがとうルカ。」

ルカ「そんなこと一言も言ってないわよ?!…後気安く呼ぶな!」

アレス「つれないな、そんなに怒ってたら可愛い顔が台無しだぞ?」

ルカ「うるさい!!あたしは忙しいのよ。」

アレス「せっかく美味しい紅茶を持ってきてやったのに…。」

ピクッ。

ルカ「…紅茶?」

アレス「あぁ、…いるか?」

ルカ「ふん、気が利くわね…丁度のどが渇いてたから頂くわ。」

アレス「素直じゃないな…みんなに好かれる理由が大体分かった。」

ルカ「いちいち一言余計なのよあんたは!!」

ミリア「で、ここに来た目的は何?」

アレス「あぁ…それなんだが…その…。」

ミリア「はっきりしない人は嫌いよ?早く言いなさい。」左手に黒い球体を出す。

アレス「わ、分かったからそれをしまえ!!…お前に渡すものがあってな。」

ミリア「渡すもの?…なにかしら?」

アレス「礼をしたいと言ったろ?…ほら。」

パサッ…。

ミリア「これは?」

アレス「バレンタインっていう風習を知っているか?」

ミリア「知ってるけど…普通は女の子が渡すものよ?」

アレス「この際それはナシだ、逆のだと思ってくれればいい。」

ミリア「でも貴方にはもっと渡すべき人たちが居るでしょう?受け取れないわ。」

アレス「彼女たちにはもう渡してある、最後がお前だ。」

ミリア「だとしても私は義理のは受け取らないことにしてるの。」

アレス「…俺は本気のつもりだがな。」

ミリア「え…?」

シーン…。

アレス「な、なんだ悪いか?!」

ミリア「ふふふ…いいえ、なら話は別よ…ありがたく貰っておくわ。」

アレス「くそ…やっぱりどうしてもお前だけは苦手だ。」

ミリア「アレス。」

アレス「あ?」

ミリア「…ありがとう。」ニコッ。

アレス「…お、おう。」

スーッ。

ミリア「あら?光が…。」

アレス「と…もう時間らしい、そろそろ戻らないと…。」

ミリア「えぇ、出来ればもっとあなたと話したかったわ。」

アレス「今度は…穏便にな?」

ミリア「ふふ、考えとくわ?」

アレス「けっ…じゃあな。」

…。

ルカ「で、何貰ったの?」

ミリア「ふふ…内緒よ♪」

ぎゅ…。

エクストラモード。

『もしもマモシネに出てきた嫁達がバレンタインチョコを貴方に送ったら?』

シュチュは各自で思い浮かべてください。
頬を染めているのを想像すると良いかもしれませんね…。


スラミー「は〜い、こんなの贈るのわ〜あなただけなんだよ〜?ダーリン♪」

ルー「存外、目を合わせると恥ずかしいものだな…すまない、こういうのは…慣れてないんだ。」

リザ「そ、そんなに嬉しかったのか…?それなら私も…その…嫌な気分では…ない。」

レイ「い、いや…こ、これはだな、気持ちの表れというか…感謝というか…と、とにかく受け取れっ!!」

ルカ「はい…、私が一番先にあげたんだから…ほかの人の貰っちゃ…やだよ?」

プリン「お兄ちゃん〜やっと見つけたよ〜、はい、一生懸命作ったんだよ〜褒めて〜♪」

サラ「はい、大丈夫…あなたのだけは本命だから…ね。…お返し、期待してるから♪」

レジーナ「すまねぇ、こういうのわからねぇから下手糞になっちまったが…どうかな?」

アヤ「ふふふ、皆さんには内緒ですよ?…感想、聞かせてくださいね?」

セーレ「ごめんね、渡すの遅れちゃって…、君のは…ちゃんとしたの渡したかったから。」

ユラ「ほらっ、…なによ?私だって女なんだから…ちゃんと答えなさいよ?」

たま「欲しい〜?欲しい〜?私のが欲しかったりするかにゃ〜?大丈夫、ちゃんとあげるにゃ♪」

なな「この想い…心を込めて形として、貴方に送ります…。」

アサギ「嫌じゃなかったら…、これ、私が食べさせてあげるわよ…?」

ちう「えと…その…頑張って作ってきましたっ…迷惑かも…しれないですが、もし良かったら、受け…受け取ってください!!」

アカネ「あんたとはいい酒が飲そうだし…あげるのは当然さね♪」

アオイ「べ、別に酔って何か無いですよ?!…ちゃんとした気持ちで渡しているんです…。」

クロエ「私は義理は嫌いだ…だ、だからお前に本命を渡す、それで察しろ…。」

ヒメ「わらわがこんな恥ずかしい事をするのもお主のせいじゃぞ?…だから食べたらちゃんと相手をするのじゃ…分かったな?」

ユキノ「この調子じゃ…チョコより私が先に溶けてしまいそうです…。」


以上、ありがとうございました…。
12/02/14 23:46更新 / ひげ親父

■作者メッセージ

はい…なんとか間に合いました…。
とにかく疲れてしまいました…ひげ親父です。
私はチョコは母親にもらいました…orz

レスさん、エンプティさん、デュドスアヴァさん。
ご協力ありがとうございました!!
皆さん方の作品も素晴らしいので是非見てください!

ここまでありがとうございました!!

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