四つん這いオーク
馬車に荷物を載せた商隊が街道を進んでいた
現在、魔界に近い場所を進んでいるため、商人、御者、傭兵、皆一様に厳しく、緊張した表情をしていた
そして、その商隊を狙う者達ー
「今だぁっ!みんなかかれぇ!」
「ぷひぃいいい!!!!」
長の号令と共に一斉に襲いかかる魔物の群れ
豚の特徴を持った獣人“オーク”だ
「ひぃいい!魔物だぁ!!傭兵隊!傭兵隊!やつらを追い払え!」
「うぉぉぉおおお!!」
魔物と人間との戦いが始まった
鳴り響く怒号と剣戟
しかし、商隊の馬車の荷台の中にー
「ひぃいい!ダメだぁもう、終わりだぁ」
馬車の片隅で縮こまっている一人の青年がいた
顔面蒼白 身体はブルブルと震えて怯えている
「うぁあ こ、こんなことならこんな仕事するんじゃなかった」
僕は後悔した ちょっとお金がいいからってかじった程度の剣術で傭兵の仕事をしてみたのだが
はじめて見る“人を喰らう魔物”を見て足が竦んでしまう そしてあの数 も、もう終わりだぁ
「ぐわっ!」
荷車の近くで男の呻き声が聞こえた
「ぷっひっひっ イキのいい男は大好きだよ さぁ来なっ!可愛がってやるからよ! ぷひっ!」
「うわぁ!助けてくれー!」
隙間から覗くと僕に色々教えてくれたベテラン傭兵が魔物に連れ去られていった
「あっ…あぁ」
訓練ではまったく敵わなかったベテランさんがあんなにあっさり…
「も、もうだめだぁー!」
僕は剣も鎧も何もかも捨てて逃げ出した
「ぷひっ?1人馬車から逃げ出していったプヒ♩ぷひひ みんな気付いてないプヒ ぷひひっ♩独り占めプヒ♪」
一人のオークの娘が男を追っていった
「ハァッ!ハァッ!ハァッ」
僕は必死で走った 死にたくなかった 早く安全な場所に行きたかった
しかし、
「ぷひひっ!待つプヒ」
魔物が追いかけてきた 僕を捕らえて食べようと
見つかってしまったー
「うっうわぁああっ!誰かっ!誰か!助けてくれー!」
魔物から逃れたくてめちゃくちゃに走り回った
藪を抜けて 川を渡って 崖を飛んで 森の中を走り抜けて行った
だけど、魔物を振り切ることができなかった
魔物はしつこく僕を追いかけてくる
「ぷひっ!逃がさないプヒ ほぅら痛くしないから止まるプヒ」
馬鹿な事を言う魔物だ、痛くても痛くなくても食べられるのなんて誰でも嫌に決まってる
「嫌だっ!嫌だー!死にたくないっー!」
だけどそんな命をかけた追いかけっこも終わりに近づいていた
「ヒィヒィ ハァハァ」
体力の限界
今までの火事場の馬鹿力も長くは続かなかった
脇腹が痛い
息が上がる
足がもつれる
も、もうダメだ…
「ああっ!!」
ガッ
僕は石につまづき地面に倒れこんでしまった
「うわっうわぁぁあっ!」
後ろを振り向くとすぐそばまで魔物が迫っていた
僕は尻もちをついたまま後ろに下がる
「ぷっひっひっひ♥ ぷひぷひしてやるプヒ〜♥ぷひぷひしてやるプヒ〜♥」
魔物はニヤニヤといやらしい笑みでジリジリと近づいてくる
「誰かっ!助けてくれー! 死にたくないっ!死にたくないっ!主神さまっ!主神さまー!おかあさーん!」
「さぁお待ちかねの男プヒ♥」
もうダメだ!そう思ったその時!
シュルルルっ
「ぷひぷひ… ぷひっ!?」
突然近づいてくる魔物の動きが止まった
なんだ!?どうしたんだ!?主神様への祈りが通じたのか?
グィン
「ぷひいぃいいいぃいい!???」
魔物が急に 宙に浮き上がった
そして僕は気付いてしまった 更なる絶望を
「ひっひぃっ!」
僕と魔物の周りを取り囲むように おびただしい数の 触手が蠢いていた
聞いたことがある 魔界には魔物ですら餌食にする凶悪な植物が生息する
“触手の森”があることを
僕はそこに迷い込んでしまったのだ!!
「ぷひっ!ぷひいいいぃ」
魔物の身体は触手に巻きつかれ宙吊りの状態になっていた
捕らえられた憐れな魔物は悲鳴をあげ、暴れもがく
しかし、抵抗虚しく触手は緩むことはなかった
更に触手が魔物の身体をウネウネとまさぐり、衣服を無理矢理剥ぎ取っていく
「プヒンっここは!? やっやめろっ!そんなつもりでここに来たわけじゃ…」
パシィンッ!
「ぷひぃっ!」
パシンっ! パシィン!
「ぷひいぃん!」
パシィンッ! パシィンッ!パシィン!
「ひぃいいんっ!ぷひぃいい」
魔物の身体を鞭の様な触手で叩く
弱らせようってつもりなんだろう…
パシィン!パシィン!パシィン!
「ぷっぷひぃ ♥ぷひいぃいん♥ だっダメぷひ やめるぷひ そんな激しく…もごぉ!?んむぅう!?」
憐れな鳴き声をあげる魔物の口に強引に触手が突っ込まれる
魔物は暴れるがお構いなしだ
ドクッ ドクッ ドクッ
触手が脈動し 何かを注入する
溢れた液体が魔物の顔を汚す
「あむっ んむ うっんむぅう ハァハァ ぷっぷひぃ〜♥」
あれだけ暴れていた魔物が大人しくなった
…毒だ まだ息がある所を見ると神経性の毒らしい どこか笑顔になってるのは精神にも影響が及ぼしているようだ
そして更に、別の触手が取り囲む
びゅるるるるるるるるる!
触手からいっせいに粘液が発射された
魔物の身体は粘液に塗れ ヌルヌルのテカテカになる
…恐らく、溶解液… 肉を食べやすいようにドロドロに溶かすつもりだ…
ニュルンニュルン
クチュ グチョ
チロチロ
ペロペロ
ゴシゴシ
チュッチュ
フゥ〜
スッポンスッポン
パチンパチン
様々な形の触手がヌルヌルの魔物の身体を弄くりまくる
「ぷひっん♥ あっああぁ〜♥」
「らめぇ ♥らめぇ♥ そこはおっぱい いゃああぁ♥」
「ぷひゃぁあん 脇をひゃぁあん♥」
…何だ?これは一体 何をやっているんだ…?
だが、僕はすぐにその意味を知ることになる
ブィイィイイイイイイイイイイイイン
突然聞きなれない音が聞こえた
どうやら触手が鳴らしているようだ
なんだ!?あの触手は? どうしてこんな音を !? よく見ると震えている?
そして、その触手は魔物の股に
当てた
「ぷゃあああああああああ♥」
ブイィイイイイイン
「あっあっあっ あぁ〜〜〜〜♥」
ブイィイン ブイィイン ブイィイン
「ぷひゃん ぷひゃん ぷひゃあ りゃめぇそこおぉおぉぉおマメさんんんんん♥!!!!」
ブイィイイイイイイイイイイィイイィイィン
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あひゃあ ぷひぃ〜♥」
プシュっ!ビクンっ!ビクンっ!
森に響き渡るケダモノの如き悲鳴と共に魔物の身体が弓なりに反り上がり ヤバイ感じに痙攣している
…弄んでやがる…
捕らえた獲物をすぐに食べるのではなく 痛ぶって弱る姿をみて楽しんでる …
僕は触手の残虐性に寒気が走った
「ひぃいいい」
しかし、あることに気付いた
触手が全部魔物の方に向かっている
痛ぶるのに夢中で僕に注意が向いていない
今なら逃げられるんじゃないか
「よ、よしっ!」
僕は意を決して 逃げようと立ち上がろうとした時
モコモコ
突然僕の足元から触手が生えてきた
「ひぃっ!」
バレていた!
僕の浅はかな考えなんて触手には完全にお見通しだった
僕は絶望した もうおしまいだ!
「あっ あぁ…」
そして触手は…
ペコリ
おじぎした
「えっ? あぁ」
つられて僕も会釈してしまった
「キュルルル クルルルル キュルキュル クルル〜ル」
触手が何か話し始めた 触手語なんてわかりやしないが どうやら敵意はないらしい
それによく見たら愛嬌のある顔をしているじゃないか目玉もクリクリしてカワイイし
「あっ、 ハハハッ」
こいつもしかしたら人間は食べないイイ触手なんじゃないかな
お願いだ触手くん 僕を逃がしてくれ
「キュルルル〜ル キュル」
触手くんが何やら手振り(?)で合図をする
よかった、わかってくれた
そう思っていたが
ベチャリ
僕の目に前に無惨な姿になった魔物が突きつけられた
衣服は剥ぎ取られ身体中粘液でベチャベチャ 心が壊れてしまったのだろう だらしなく口を開き、目は上を向き うわ言のように あへぇとつぶやいている その姿に尊厳と言うものは見当たらない
「キュルルルルン♫」
「あ…あ…」
僕は呆然と魔物の姿を見ていた
「キュル? キュルキュルキュルキュルルル? キュ!?キュキュキュキュキュキュッキュー!!!」
触手が鳴きながら触手をウネウネと動かしだす
触手はこう言っているのだ
『次はお前の番だ』
シュルルルル
触手が口にねじ込まれ そのまま
「あっ!ひっ…モゴォ! ゴクン 」
うぇええ ヤバイ 毒を飲まされた! もう終わりだ!
「あぁああああああああああ!!!!!」
身体が…身体が焼ける様に熱い!
「ぐぁあぁああ!!!」
ビリビリビリっ!
服なんか来てられない 僕は服を力任せに引きちぎる
「ぁぁああっ!」
僕は全裸になった でもまだ熱いっ!なんでだ!?
下をみると 僕の股間が今までの人生でなかったぐらいに 勃っている
僕はどうなっちゃったんだ!?
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いアツイ
冷まさなきゃ!冷まさなきゃ!死ぬっ!死んでしまうっ!
混乱している中、目に映った魔物の身体
今まで、恐怖で全く気づかなかったが
その体は 乳も大きくふくよかで抱き心地が良さそうだ
粘液でトロトロになっている姿もとても淫らだ
魅力的な身体をしている
魔物の股間を注視する
あそこに僕のち◯こを入れたら気持ち良さそうだ…
僕は考えと同時に魔物に襲いかかり ドロドロの股間にち◯こをあてがい
思い切り突き入れた
「ぷひゃぁあぁぁあああぁああん♥」
さっきまで大人しくしていた魔物が思い出した様に大きな嬌声をあげた
魔物のナカはとても気持ちいい、だがまだだ!まだ熱は冷めない
「うぁぁあぁぁあ!」
パンパンパンパンパンっ!
僕は何も考えず ただ自分の欲望に従い腰を振りまくった
「ぷひゃん ♥ひゃん♥ ひゃん♥ぷひいぃい ひぎいぃいん♥」
ついさっきまで恐ろしかった魔物が僕のちん◯で 豚の様に鳴き叫ぶ姿をみていると 嗜虐心が沸き起こった
「畜生! 魔物め散々ビビらせやがって!なにが魔物だ!ただのメスじゃねぇか! 下品なでけぇ乳しやがって!!」
罵声を浴びせながら、乳を力任せに鷲掴みにして 揉みまくってやった
「ぷっぷっぷひぃい〜ん ♥ご、ごしゅじんさまぁ〜♥」
下の締め付けが強くなった その上俺をご主人様だと? クックこいつマゾだ
「おらぁっ!四つん這いになれぃ!」
魔物を強引にひっくり返しただのケダモノの様に四つん這いにしてやったぜ
「豚は豚らしくケダモノの様に犯しまくってやるぜ!おらぁ!」
パシィンパシィン !
魔物の尻を叩きながら後ろから突きまくる
そして
ドピュッ!ドピュッ!ビュルルルルルルル
魔物のナカに欲望を思いっきり注いだ
「ぷひぃいいいいいいいいぃぃいぃいい♥ ひゃあぁぁああああん♥」
魔物は嬌声をあげ倒れこんだ
溢れでた精液が太ももを伝い地面に染み渡る
き、気持ちいい…
もういい、なんでもいい もっともっと気持ちよくなりたい!まだまだ体の熱も冷めていない!
「おらぁ豚!まだこっちは満足してねぇぞ!孕むまでやるぞ!孕むまで!」
「ぷ、ぷひいぃん♥」
青年は魔物の腰を掴み 四つん這いの魔物を犯しまくり、めちゃくちゃにセックスした
触手を通じ、また一組人間と魔物の夫婦が誕生した
そして、二人はこの後、森に…
住んだ
《触手視点》
僕はテンタクルスブレイン!
この森と言っていいのか わからないくらい 小さな小さな触手の森の店長さ!
店舗は小さいけれど、お客様には誠意を込めた対応と満足のいくサービスを提供するよ!
…だけど
最近全くお客さんがこない…
どうやら最近、近くに子宝宝樹のいる 大型の触手の森ができたみたいだ
店員も数多くいて 休日には多くのカップルや親子連れで賑わうらしい
それに比べでこっちは…
子宝宝樹なんていないし、立地が悪過ぎる
なんせ藪を抜けて川を渡り崖を飛び降りなきゃこられないんだもん
あぁお腹が空いたなぁ
今は魔界から自然に供給される魔力でなんとか食いつないでいるけども それもそろそろ限界だ 空腹で頭がボーッとする
「ウジュル」
あぁ、つい愚痴ってしまったよ みんなごめんねこんな頼りない店長で
はぁこれでも昔は 沢山人が来てくれてたんだけどなぁ
僕らに責められてる所をお兄さんに見られて顔を真っ赤にしていたアリスちゃん
下僕がなかなか貴族にならなくて、そのくせエッチな目で自分を見てくるから疼いてしかたない沈めてくれと お忍びできていた貴族のヴァンパイアさん
最初来た時 どう責めていいかわからなくて 粘液をかけたら喜んだスライムちゃん
そして…
週8で来てくれた豚さん
あれはビックリしたね 朝きて帰って 晩にもう一回来たからね
あぁ懐かしいなぁ…
!!?あれ?誰か来た!?
えっ!?えっ!?もしかしてアレ!?
豚さんだぁぁぁあぁぁあ!!!!
やったぁ久しぶりぃ♫
えっ!?しかもちょっと待って、ちょっと待って
旦那さん連れて来たぁぁぁぁああ!!!!!
やっふぅーー!!!!僕らのこと忘れて無かったんだね! ぁぁ!嬉しすぎるよ
あぁ本当にお客さんなんて久しぶり…
みんな整列!!!
抜かりない様にお客様をおもてなしするぞ!!!
いらっしゃいませ!
マッサージ入ります!
お召し物脱がせますねー
おーいこれちゃんと畳んどいて
はい!でました『やめろ』
懐かしいなぁ 僕が生えたての頃 やめろって言われて本当にやめたら
『いやいや!やめろって言われて本当にやめるやつがおるかい!!』
って怒られたんだよな
よーし!みんな!今日はハードコースで行くよー!!
おーいムチ触手!もっと腰を入れて!
そんなんじゃ豚さん満足しないよ
ドリンク触手とローション触手 魔界産果物の配合の方は大丈夫!?
自前の粘液にとろけ3 まとい3
ちょっと貸して ペロリ んっ!大丈夫!
はーい!みんな一斉に責め立ててーー はーい激しくー激しくー!
おい ちょっとそこの新人ちょっときて
そこの穴は絶対に入れちゃダメ!そこは旦那さん専用 触手は絶対に入っちゃいけない神聖な場所なんだ 教えたろ!もう!
はい、お待たせしました バイブ触手です〜
あ〜ちょっと気持ち、気持ちもうちょっと強めでいっちゃって
ご挨拶が遅れて申し訳ありません 旦那様
私店長のテンタクルスブレインです
いや〜奥様には大変お世話になりまして いやいや
これからもどうぞご贔屓に宜しくお願いします
あっそろそろ頃合いですね
はい!どうぞ奥様です〜
奥様 いい感じに仕上がってますよ!
ハードコースを選択なされるなんて旦那様 大人しそうな顔をして なかなかやりてですねぇ!
あれっ!旦那様どうしたのですか?
旦那様 女性がこんな姿で待ってたら、がっつくぐらいで行かないと失礼に当たりますよ?
えっ!?もしかして旦那様…
“はじめて”ですか!?
なっなんと!?
お二人の大事な大事なはじめての場所を私共の触手の森を選んでくださるなんて…!!!
うっうう ホロリ
みんな!気合いを入れろ!
旦那様 心配いりません セックスのサポートをするのが触手の役割でございます
おーいドリンク触手!旦那様にドリンクを!
旦那様、これを飲めばたちまち元気いっぱいになりますよ!
おおっ!さすがあのドMの豚さんが選ばれた旦那様、すごい勢いだ!!
?
どうしたドリンク触手?えっ!?配合間違えた? タケリ9 ストイック1? ちょっ!
やらかした〜!!!
orz
パァァアァア
あっ! いい魔力♪
この後、正気戻った二人に土下座をした
そんな私共を二人は笑って許してくれ、しかもここに住むって言ってくれた
なんと言うか、触手冥利に尽きると言おうか 心が震えた
よし!みんな!お二人が快適に暮らせる様に頑張るぞー!!
ザッ!
えっ!?誰か来た?あ、あなた達は
「ごめんね、触手さん 今までお兄ちゃんと不思議の国に行ってたの、私思い出したよ 触手さんとお兄ちゃんとみんなでエッチしたの♥」
アリスちゃん!?
「ダーリンがぁ♥やっと貴族になったの で、この森の話したら是非行きたいって ♥」
ヴァンパイアさん!?そんな!?キャラまで変わって
「あう〜♥」
スライムちゃん!? あっまた粘液だね
み、みなさん…
プルプル
いらっしゃいませぇ!!!
四つん這いオーク〜幸せの触手〜
完
現在、魔界に近い場所を進んでいるため、商人、御者、傭兵、皆一様に厳しく、緊張した表情をしていた
そして、その商隊を狙う者達ー
「今だぁっ!みんなかかれぇ!」
「ぷひぃいいい!!!!」
長の号令と共に一斉に襲いかかる魔物の群れ
豚の特徴を持った獣人“オーク”だ
「ひぃいい!魔物だぁ!!傭兵隊!傭兵隊!やつらを追い払え!」
「うぉぉぉおおお!!」
魔物と人間との戦いが始まった
鳴り響く怒号と剣戟
しかし、商隊の馬車の荷台の中にー
「ひぃいい!ダメだぁもう、終わりだぁ」
馬車の片隅で縮こまっている一人の青年がいた
顔面蒼白 身体はブルブルと震えて怯えている
「うぁあ こ、こんなことならこんな仕事するんじゃなかった」
僕は後悔した ちょっとお金がいいからってかじった程度の剣術で傭兵の仕事をしてみたのだが
はじめて見る“人を喰らう魔物”を見て足が竦んでしまう そしてあの数 も、もう終わりだぁ
「ぐわっ!」
荷車の近くで男の呻き声が聞こえた
「ぷっひっひっ イキのいい男は大好きだよ さぁ来なっ!可愛がってやるからよ! ぷひっ!」
「うわぁ!助けてくれー!」
隙間から覗くと僕に色々教えてくれたベテラン傭兵が魔物に連れ去られていった
「あっ…あぁ」
訓練ではまったく敵わなかったベテランさんがあんなにあっさり…
「も、もうだめだぁー!」
僕は剣も鎧も何もかも捨てて逃げ出した
「ぷひっ?1人馬車から逃げ出していったプヒ♩ぷひひ みんな気付いてないプヒ ぷひひっ♩独り占めプヒ♪」
一人のオークの娘が男を追っていった
「ハァッ!ハァッ!ハァッ」
僕は必死で走った 死にたくなかった 早く安全な場所に行きたかった
しかし、
「ぷひひっ!待つプヒ」
魔物が追いかけてきた 僕を捕らえて食べようと
見つかってしまったー
「うっうわぁああっ!誰かっ!誰か!助けてくれー!」
魔物から逃れたくてめちゃくちゃに走り回った
藪を抜けて 川を渡って 崖を飛んで 森の中を走り抜けて行った
だけど、魔物を振り切ることができなかった
魔物はしつこく僕を追いかけてくる
「ぷひっ!逃がさないプヒ ほぅら痛くしないから止まるプヒ」
馬鹿な事を言う魔物だ、痛くても痛くなくても食べられるのなんて誰でも嫌に決まってる
「嫌だっ!嫌だー!死にたくないっー!」
だけどそんな命をかけた追いかけっこも終わりに近づいていた
「ヒィヒィ ハァハァ」
体力の限界
今までの火事場の馬鹿力も長くは続かなかった
脇腹が痛い
息が上がる
足がもつれる
も、もうダメだ…
「ああっ!!」
ガッ
僕は石につまづき地面に倒れこんでしまった
「うわっうわぁぁあっ!」
後ろを振り向くとすぐそばまで魔物が迫っていた
僕は尻もちをついたまま後ろに下がる
「ぷっひっひっひ♥ ぷひぷひしてやるプヒ〜♥ぷひぷひしてやるプヒ〜♥」
魔物はニヤニヤといやらしい笑みでジリジリと近づいてくる
「誰かっ!助けてくれー! 死にたくないっ!死にたくないっ!主神さまっ!主神さまー!おかあさーん!」
「さぁお待ちかねの男プヒ♥」
もうダメだ!そう思ったその時!
シュルルルっ
「ぷひぷひ… ぷひっ!?」
突然近づいてくる魔物の動きが止まった
なんだ!?どうしたんだ!?主神様への祈りが通じたのか?
グィン
「ぷひいぃいいいぃいい!???」
魔物が急に 宙に浮き上がった
そして僕は気付いてしまった 更なる絶望を
「ひっひぃっ!」
僕と魔物の周りを取り囲むように おびただしい数の 触手が蠢いていた
聞いたことがある 魔界には魔物ですら餌食にする凶悪な植物が生息する
“触手の森”があることを
僕はそこに迷い込んでしまったのだ!!
「ぷひっ!ぷひいいいぃ」
魔物の身体は触手に巻きつかれ宙吊りの状態になっていた
捕らえられた憐れな魔物は悲鳴をあげ、暴れもがく
しかし、抵抗虚しく触手は緩むことはなかった
更に触手が魔物の身体をウネウネとまさぐり、衣服を無理矢理剥ぎ取っていく
「プヒンっここは!? やっやめろっ!そんなつもりでここに来たわけじゃ…」
パシィンッ!
「ぷひぃっ!」
パシンっ! パシィン!
「ぷひいぃん!」
パシィンッ! パシィンッ!パシィン!
「ひぃいいんっ!ぷひぃいい」
魔物の身体を鞭の様な触手で叩く
弱らせようってつもりなんだろう…
パシィン!パシィン!パシィン!
「ぷっぷひぃ ♥ぷひいぃいん♥ だっダメぷひ やめるぷひ そんな激しく…もごぉ!?んむぅう!?」
憐れな鳴き声をあげる魔物の口に強引に触手が突っ込まれる
魔物は暴れるがお構いなしだ
ドクッ ドクッ ドクッ
触手が脈動し 何かを注入する
溢れた液体が魔物の顔を汚す
「あむっ んむ うっんむぅう ハァハァ ぷっぷひぃ〜♥」
あれだけ暴れていた魔物が大人しくなった
…毒だ まだ息がある所を見ると神経性の毒らしい どこか笑顔になってるのは精神にも影響が及ぼしているようだ
そして更に、別の触手が取り囲む
びゅるるるるるるるるる!
触手からいっせいに粘液が発射された
魔物の身体は粘液に塗れ ヌルヌルのテカテカになる
…恐らく、溶解液… 肉を食べやすいようにドロドロに溶かすつもりだ…
ニュルンニュルン
クチュ グチョ
チロチロ
ペロペロ
ゴシゴシ
チュッチュ
フゥ〜
スッポンスッポン
パチンパチン
様々な形の触手がヌルヌルの魔物の身体を弄くりまくる
「ぷひっん♥ あっああぁ〜♥」
「らめぇ ♥らめぇ♥ そこはおっぱい いゃああぁ♥」
「ぷひゃぁあん 脇をひゃぁあん♥」
…何だ?これは一体 何をやっているんだ…?
だが、僕はすぐにその意味を知ることになる
ブィイィイイイイイイイイイイイイン
突然聞きなれない音が聞こえた
どうやら触手が鳴らしているようだ
なんだ!?あの触手は? どうしてこんな音を !? よく見ると震えている?
そして、その触手は魔物の股に
当てた
「ぷゃあああああああああ♥」
ブイィイイイイイン
「あっあっあっ あぁ〜〜〜〜♥」
ブイィイン ブイィイン ブイィイン
「ぷひゃん ぷひゃん ぷひゃあ りゃめぇそこおぉおぉぉおマメさんんんんん♥!!!!」
ブイィイイイイイイイイイイィイイィイィン
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ あひゃあ ぷひぃ〜♥」
プシュっ!ビクンっ!ビクンっ!
森に響き渡るケダモノの如き悲鳴と共に魔物の身体が弓なりに反り上がり ヤバイ感じに痙攣している
…弄んでやがる…
捕らえた獲物をすぐに食べるのではなく 痛ぶって弱る姿をみて楽しんでる …
僕は触手の残虐性に寒気が走った
「ひぃいいい」
しかし、あることに気付いた
触手が全部魔物の方に向かっている
痛ぶるのに夢中で僕に注意が向いていない
今なら逃げられるんじゃないか
「よ、よしっ!」
僕は意を決して 逃げようと立ち上がろうとした時
モコモコ
突然僕の足元から触手が生えてきた
「ひぃっ!」
バレていた!
僕の浅はかな考えなんて触手には完全にお見通しだった
僕は絶望した もうおしまいだ!
「あっ あぁ…」
そして触手は…
ペコリ
おじぎした
「えっ? あぁ」
つられて僕も会釈してしまった
「キュルルル クルルルル キュルキュル クルル〜ル」
触手が何か話し始めた 触手語なんてわかりやしないが どうやら敵意はないらしい
それによく見たら愛嬌のある顔をしているじゃないか目玉もクリクリしてカワイイし
「あっ、 ハハハッ」
こいつもしかしたら人間は食べないイイ触手なんじゃないかな
お願いだ触手くん 僕を逃がしてくれ
「キュルルル〜ル キュル」
触手くんが何やら手振り(?)で合図をする
よかった、わかってくれた
そう思っていたが
ベチャリ
僕の目に前に無惨な姿になった魔物が突きつけられた
衣服は剥ぎ取られ身体中粘液でベチャベチャ 心が壊れてしまったのだろう だらしなく口を開き、目は上を向き うわ言のように あへぇとつぶやいている その姿に尊厳と言うものは見当たらない
「キュルルルルン♫」
「あ…あ…」
僕は呆然と魔物の姿を見ていた
「キュル? キュルキュルキュルキュルルル? キュ!?キュキュキュキュキュキュッキュー!!!」
触手が鳴きながら触手をウネウネと動かしだす
触手はこう言っているのだ
『次はお前の番だ』
シュルルルル
触手が口にねじ込まれ そのまま
「あっ!ひっ…モゴォ! ゴクン 」
うぇええ ヤバイ 毒を飲まされた! もう終わりだ!
「あぁああああああああああ!!!!!」
身体が…身体が焼ける様に熱い!
「ぐぁあぁああ!!!」
ビリビリビリっ!
服なんか来てられない 僕は服を力任せに引きちぎる
「ぁぁああっ!」
僕は全裸になった でもまだ熱いっ!なんでだ!?
下をみると 僕の股間が今までの人生でなかったぐらいに 勃っている
僕はどうなっちゃったんだ!?
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いアツイ
冷まさなきゃ!冷まさなきゃ!死ぬっ!死んでしまうっ!
混乱している中、目に映った魔物の身体
今まで、恐怖で全く気づかなかったが
その体は 乳も大きくふくよかで抱き心地が良さそうだ
粘液でトロトロになっている姿もとても淫らだ
魅力的な身体をしている
魔物の股間を注視する
あそこに僕のち◯こを入れたら気持ち良さそうだ…
僕は考えと同時に魔物に襲いかかり ドロドロの股間にち◯こをあてがい
思い切り突き入れた
「ぷひゃぁあぁぁあああぁああん♥」
さっきまで大人しくしていた魔物が思い出した様に大きな嬌声をあげた
魔物のナカはとても気持ちいい、だがまだだ!まだ熱は冷めない
「うぁぁあぁぁあ!」
パンパンパンパンパンっ!
僕は何も考えず ただ自分の欲望に従い腰を振りまくった
「ぷひゃん ♥ひゃん♥ ひゃん♥ぷひいぃい ひぎいぃいん♥」
ついさっきまで恐ろしかった魔物が僕のちん◯で 豚の様に鳴き叫ぶ姿をみていると 嗜虐心が沸き起こった
「畜生! 魔物め散々ビビらせやがって!なにが魔物だ!ただのメスじゃねぇか! 下品なでけぇ乳しやがって!!」
罵声を浴びせながら、乳を力任せに鷲掴みにして 揉みまくってやった
「ぷっぷっぷひぃい〜ん ♥ご、ごしゅじんさまぁ〜♥」
下の締め付けが強くなった その上俺をご主人様だと? クックこいつマゾだ
「おらぁっ!四つん這いになれぃ!」
魔物を強引にひっくり返しただのケダモノの様に四つん這いにしてやったぜ
「豚は豚らしくケダモノの様に犯しまくってやるぜ!おらぁ!」
パシィンパシィン !
魔物の尻を叩きながら後ろから突きまくる
そして
ドピュッ!ドピュッ!ビュルルルルルルル
魔物のナカに欲望を思いっきり注いだ
「ぷひぃいいいいいいいいぃぃいぃいい♥ ひゃあぁぁああああん♥」
魔物は嬌声をあげ倒れこんだ
溢れでた精液が太ももを伝い地面に染み渡る
き、気持ちいい…
もういい、なんでもいい もっともっと気持ちよくなりたい!まだまだ体の熱も冷めていない!
「おらぁ豚!まだこっちは満足してねぇぞ!孕むまでやるぞ!孕むまで!」
「ぷ、ぷひいぃん♥」
青年は魔物の腰を掴み 四つん這いの魔物を犯しまくり、めちゃくちゃにセックスした
触手を通じ、また一組人間と魔物の夫婦が誕生した
そして、二人はこの後、森に…
住んだ
《触手視点》
僕はテンタクルスブレイン!
この森と言っていいのか わからないくらい 小さな小さな触手の森の店長さ!
店舗は小さいけれど、お客様には誠意を込めた対応と満足のいくサービスを提供するよ!
…だけど
最近全くお客さんがこない…
どうやら最近、近くに子宝宝樹のいる 大型の触手の森ができたみたいだ
店員も数多くいて 休日には多くのカップルや親子連れで賑わうらしい
それに比べでこっちは…
子宝宝樹なんていないし、立地が悪過ぎる
なんせ藪を抜けて川を渡り崖を飛び降りなきゃこられないんだもん
あぁお腹が空いたなぁ
今は魔界から自然に供給される魔力でなんとか食いつないでいるけども それもそろそろ限界だ 空腹で頭がボーッとする
「ウジュル」
あぁ、つい愚痴ってしまったよ みんなごめんねこんな頼りない店長で
はぁこれでも昔は 沢山人が来てくれてたんだけどなぁ
僕らに責められてる所をお兄さんに見られて顔を真っ赤にしていたアリスちゃん
下僕がなかなか貴族にならなくて、そのくせエッチな目で自分を見てくるから疼いてしかたない沈めてくれと お忍びできていた貴族のヴァンパイアさん
最初来た時 どう責めていいかわからなくて 粘液をかけたら喜んだスライムちゃん
そして…
週8で来てくれた豚さん
あれはビックリしたね 朝きて帰って 晩にもう一回来たからね
あぁ懐かしいなぁ…
!!?あれ?誰か来た!?
えっ!?えっ!?もしかしてアレ!?
豚さんだぁぁぁあぁぁあ!!!!
やったぁ久しぶりぃ♫
えっ!?しかもちょっと待って、ちょっと待って
旦那さん連れて来たぁぁぁぁああ!!!!!
やっふぅーー!!!!僕らのこと忘れて無かったんだね! ぁぁ!嬉しすぎるよ
あぁ本当にお客さんなんて久しぶり…
みんな整列!!!
抜かりない様にお客様をおもてなしするぞ!!!
いらっしゃいませ!
マッサージ入ります!
お召し物脱がせますねー
おーいこれちゃんと畳んどいて
はい!でました『やめろ』
懐かしいなぁ 僕が生えたての頃 やめろって言われて本当にやめたら
『いやいや!やめろって言われて本当にやめるやつがおるかい!!』
って怒られたんだよな
よーし!みんな!今日はハードコースで行くよー!!
おーいムチ触手!もっと腰を入れて!
そんなんじゃ豚さん満足しないよ
ドリンク触手とローション触手 魔界産果物の配合の方は大丈夫!?
自前の粘液にとろけ3 まとい3
ちょっと貸して ペロリ んっ!大丈夫!
はーい!みんな一斉に責め立ててーー はーい激しくー激しくー!
おい ちょっとそこの新人ちょっときて
そこの穴は絶対に入れちゃダメ!そこは旦那さん専用 触手は絶対に入っちゃいけない神聖な場所なんだ 教えたろ!もう!
はい、お待たせしました バイブ触手です〜
あ〜ちょっと気持ち、気持ちもうちょっと強めでいっちゃって
ご挨拶が遅れて申し訳ありません 旦那様
私店長のテンタクルスブレインです
いや〜奥様には大変お世話になりまして いやいや
これからもどうぞご贔屓に宜しくお願いします
あっそろそろ頃合いですね
はい!どうぞ奥様です〜
奥様 いい感じに仕上がってますよ!
ハードコースを選択なされるなんて旦那様 大人しそうな顔をして なかなかやりてですねぇ!
あれっ!旦那様どうしたのですか?
旦那様 女性がこんな姿で待ってたら、がっつくぐらいで行かないと失礼に当たりますよ?
えっ!?もしかして旦那様…
“はじめて”ですか!?
なっなんと!?
お二人の大事な大事なはじめての場所を私共の触手の森を選んでくださるなんて…!!!
うっうう ホロリ
みんな!気合いを入れろ!
旦那様 心配いりません セックスのサポートをするのが触手の役割でございます
おーいドリンク触手!旦那様にドリンクを!
旦那様、これを飲めばたちまち元気いっぱいになりますよ!
おおっ!さすがあのドMの豚さんが選ばれた旦那様、すごい勢いだ!!
?
どうしたドリンク触手?えっ!?配合間違えた? タケリ9 ストイック1? ちょっ!
やらかした〜!!!
orz
パァァアァア
あっ! いい魔力♪
この後、正気戻った二人に土下座をした
そんな私共を二人は笑って許してくれ、しかもここに住むって言ってくれた
なんと言うか、触手冥利に尽きると言おうか 心が震えた
よし!みんな!お二人が快適に暮らせる様に頑張るぞー!!
ザッ!
えっ!?誰か来た?あ、あなた達は
「ごめんね、触手さん 今までお兄ちゃんと不思議の国に行ってたの、私思い出したよ 触手さんとお兄ちゃんとみんなでエッチしたの♥」
アリスちゃん!?
「ダーリンがぁ♥やっと貴族になったの で、この森の話したら是非行きたいって ♥」
ヴァンパイアさん!?そんな!?キャラまで変わって
「あう〜♥」
スライムちゃん!? あっまた粘液だね
み、みなさん…
プルプル
いらっしゃいませぇ!!!
四つん這いオーク〜幸せの触手〜
完
14/04/28 00:01更新 / さ