魔法の泉と、恐怖のローションガーゼ
8月15日、晴れ、午前中―――――
今日はブレイブハート・アカデミーのカリキュラムにおいて、一日完全自習の日と定められている。
他のバディたちは各々の課題克服のための修行に励んでいたり、あるいは部屋にこもって愛し合っていたり・・・・・・。そんな中、僕とジョアンヌはアカデミー内の道場にて、剣の稽古に励んでいた。
真夏の陽射しが道場の窓から差し込み、埃がキラキラと舞っている。静寂を破るのは、僕たちの荒い呼吸と、踏み込む足音、そしてスポンジ剣がぶつかり合う軽い音だけだ。
「そこッス!」
鋭い掛け声と共に、ジョアンヌの持つスポンジ製の剣が、僕の左肩を狙って振り下ろされる。僕は目を見開き、その軌道を「視て」いた。風を切る音よりも速く、肌を刺す気配よりも鮮明に。
(・・・・・・見える!)
視覚情報に加え、研ぎ澄まされた『心眼』が、彼女の攻撃ルートを光の線として脳裏に描く。それはまるで未来予知のように、彼女が振るう剣の軌跡をあらかじめ僕に教えてくれる。僕はそれに反応し、身体を捻って回避しようとした。
ポコンッ!
「あ痛っ!?」
しかし、僕が動くよりも早く、ジョアンヌの剣が空中で軌道を変えた。左肩を狙っていたはずの剣先が、まるで生き物のように跳ね上がり、僕の脳天を正確に捉えていたのだ。スポンジ剣ゆえの軽い衝撃と共に、僕はたたらを踏む。
「まだまだッスね、マコト! フェイントへの反応が遅れてるッスよ〜!」
ジョアンヌが楽しそうに笑う。悔しい。見えているのに、反応できない。
「くっ・・・・・・! もう一本!」
僕はスポンジ剣を構え直すが、結果は何度も同じだった。右から来ると分かっていても、防ごうとした手元をすり抜けられ、脇腹を突かれる。後ろに回られた気配を感じて振り返る頃には、既に喉元に切っ先を突きつけられている。いかに心眼で動きが見えていようとも、見えていたはずのジョアンヌの攻撃が、その寸前で霧散して変わっているような感覚を覚えるのだ。
「そこまでッス!」
鍛錬の時間はここまでだと、ジョアンヌの声が道場に響く。僕は息も絶え絶えに、道場の床に大の字になって倒れ込んだ。天井の木目がぐるぐると回って見える。
「はぁ、はぁ・・・・・・。参りました・・・・・・。全然敵わないや」
「でも、反応はすごく良くなってきてるッスよ! 最後の一撃なんて、あと数センチで躱せそうだったッス!」
ジョアンヌが僕の顔を覗き込み、冷たいタオルで汗を拭いてくれる。彼女は嬉しそうにニパッと笑った。その笑顔には、師としての厳しさと、バディとしての慈愛が混ざり合っている。
「・・・・・・不思議なんだ」
僕は天井を見上げながら、整わない呼吸の中で呟いた。
「『心眼』で見えているはずなのに、どうしてジョアンヌのフェイントだけは読み切れないんだろう。他の相手なら、動き出す前に分かるのに」
先日の『動くスイカ割り』では、目隠しした状態で、不規則な風船の動きさえも見切れた。けれど、ジョアンヌ相手だと、見えているはずの未来が霧散してしまうような感覚に陥るのだ。
「ふふっ、それは当然ッスよ。マコトが使ってる『心眼』の理屈を考えれば分かることッス」
「理屈?」
ジョアンヌが人差し指を立てて、解説モードに入る。とてもかわいい・・・
「マコト、この『心眼』は何でもお見通しだ〜〜っていう便利な力じゃないッス。これは本来、血と汗を流した厳しい修行の末に身につく、研ぎ澄まされた『経験則』や『洞察力』の極致ッスよ」
「経験則・・・・・・?」
「そうッス。相手の重心、視線、呼吸、筋肉の収縮、音でさえも重要ッス!・・・それら無数の情報を瞬時に統合して、例え目を閉じていようとも次の動きを予測する技術。それが心眼ッス」
「でも、僕はそんな達人みたいになるまで修行をした覚えはないけど・・・・・・」
「そこで『フルソウルリンク』の出番ッス!」
ジョアンヌが僕の胸をトンと突いた。
「私たちが結んだ魂の契約・・・・・・あれを通じて、私がヴァルキリーとして長い年月をかけて培ってきた修行や戦闘経験の一部が、マコトにも少しずつ流れ込んで、会得できているという訳ッスよ」
「えっ、ジョアンヌの経験が僕に?」
「そうッス。そのパスがガッチリ繋がるきっかけになったのが・・・・・・あの『ブラジャー目隠し』の修行だったッスね」
あの日、視界を塞がれた状態で、彼女の気配(オーラ)を感じ取ろうと必死になったあの瞬間。あれが、ジョアンヌの持つ膨大な戦闘データへのアクセス権を開放する鍵だったというわけか。理屈はイマイチ納得できないが、出来たのだからまあいいか・・・。
「だからマコトは、こんなにも早く素人離れした動きができるようになったッス」
ジョアンヌが悪戯っぽく笑う。それだけじゃあ私には勝てないッスよ〜♪と顔に書いてある。
「あくまで『共有』しているだけで、マコト自身の身体に染み込んだ経験値はまだまだ足りないッス。だから、私のフェイント――予知した動きをさらに更新させなきゃいけないような動きには、まだまだ読みが追いつかないッスよ」
「なるほど・・・・・・。つまり、単純にレベル不足ってことか」
「そういうことッス! 私を倒したければ、もっともっと私と愛し合って、リンクを深めて、経験値を稼ぐしかないってことッスね❤」
「・・・・・・望むところだよ」
僕は身体を起こし、彼女を見つめ返した。強くなるための道が「彼女と愛し合うこと」だなんて、なんて都合の良い、そして険しい道だろうか。でも、今の僕にはそれが何よりのモチベーションになる。
「んもうっ! マコトってば、どこまで私をメロメロにすれば気が済むッスか!」
ジョアンヌが嬉しそうに抱き着いてくる。汗ばんだ身体同士が密着し、鼓動が重なる。彼女の柔らかさと体温が、疲れた体に染み渡るようだ。
「さてと・・・稽古でいい汗かいたし、午後からはとっておきの場所で『禊(みそぎ)』をするッスよ!」
「禊・・・?」
「そうッス!覚えてるッスか?あの鍵の出番ッス!」
8月15日、晴れ、午後―――――
昼食を終え、部屋に戻った僕ら。ジョアンヌはクローゼットから、以前のデートで買ったショッパーを取り出し、ニヤリと笑った。
「さあマコト、禊(みそぎ)の正装に着替えるッスよ!」
彼女が取り出したのは、あの時――僕が思考回路をショートさせながらも選んだ(というか選ばされた)、清楚な白のビキニだった。
「着替えてくるから、待ってるッスよ〜❤」
ジョアンヌは鼻歌交じりに洗面所へと消え、僕は手早く海パンだけに履き替える・・・そして待つこと数分後。
「お待たせしましたッス!」という明るい声と共に、扉が開いた。
「・・・・・・どうッスか?」
少し照れくさそうに頬を染め、モデルのようにくるりと回ってみせるジョアンヌ。 眩しいほどの白。 一瞬下着姿かと勘違いしそうになるレース仕立てのようなデザインのそのビキニは、彼女の健康的な小麦色の肌と、暴力的なまでのKカップを優しく、そして可愛らしく包み込んでいる。
「すごい・・・・・・その、上手く言えないけど、すごく似合ってるよ、ジョアンヌ」
僕は極めて語彙力に欠けながら、それでいて混じりけのない素直な感想を漏らした。普段の活発なイメージや、夜の妖艶さとはまた違う、清純な破壊力。布面積はそれなりに際どいはずなのに、フリルのおかげで清楚さが際立っている。
「えへへ・・・・・・❤ マコトにそう言ってもらえると、選んだ甲斐があったッス」
ジョアンヌは嬉しそうに微笑むと、ベッドの上に置いてあったバスローブを手に取った。
「でも、この水着の『真価』はこれからッス。・・・・・・今はまだ、乾いてるッスからね❤」
意味深な言葉と共に、彼女はバスローブを羽織り、その魅惑的な肢体を隠してしまった。
「さあ、移動するッス! 鍵の準備はいいッスか?」
「う、うん」
僕はドキドキしながら、以前のサブクエストで手に入れた『魔法の泉への転送鍵』を取り出した。部屋のクローゼットの奥にある、普段は目立たない小さな鍵穴。そこに銀色の鍵を差し込み、回す。カチリ、という音と共に、空間が歪むような感覚に襲われた。次の瞬間、僕らは湯気の立ち込める広大な洞窟へと転送されていた。
「わぁ・・・!これが魔法の泉なのかいジョアンヌ?」
視界が鮮明さを取り戻すと、目の前にはコバルトブルーに輝く美しい泉が広がっていた。天井からは巨大な鍾乳石が垂れ下がり、壁面から覗く水晶が淡い燐光を放っている。水面は鏡のように静まり返り、どこからともなく滴り落ちる水音だけが響く、静謐な空間。まさにファンタジーRPGの聖なる泉といった趣きだ。
「ここが・・・・・・『魔法の泉』なんだ・・・すごい神秘的だね・・・」
「泉と言いながらも、実際は温泉なのはご愛敬ッス!」
「よし、早速入ろうかジョアンヌ! ・・・・・・っと、その前にかけ湯をしないとね」
僕は温泉のほとりにしゃがみ込み、手桶でお湯をすくって肩にかけようとした。
・・・しかし。
「・・・・・・ん? あれ?」
桶ですくった液体が、サラサラとこぼれ落ちない。それどころか、タラーリと糸を引きながら、ゆっくりと重そうに滴り落ちていくではないか。肩口に当たる液体は温かで重く粘っこい感触だ。
「・・・・・・えっ? 何これ・・・・・・?」
ただのお湯じゃない。指先でこすってみると、とろりとした高い粘度と、独特の強烈なぬめりがある。
「・・・これ、まさか・・・ローション?」
「ふっふっふ〜♪なんとこの魔法の泉、泉質が『高純度マジック・ローション』で出来ているッスよ!」
「ロ、ローション温泉!?」
「そうッス! 全身ヌルヌルになりながら魔力を高める、最高の修行場ッス!」
「でも、驚くのはまだ早いッスよ〜〜♪」
ジョアンヌがそう言いながら、自らにかけ湯を1杯。ローションまみれでテカテカと艶やかに輝く彼女の素肌、そして気が付いた時には・・・
「あっ・・・!っす・・・スケスケ・・・!!」
目の前の光景に、僕は言葉を失った。ローションにまみれた白いビキニは、もはや「隠す」機能を放棄していた。薄い膜のように肌に密着し、Kカップの柔らかな双丘の形はもちろん、その頂点にあるピンク色の突起の形まで、くっきりと浮かび上がらせている。
上がダメなら下もダメ、秘所のアウトラインも扇情的なほど露わになっていて、肌の色が透けて見えるほどの透明感。それは裸よりも遥かに淫らで、僕の視線を釘付けにする。
「うぅ・・・刺激が強すぎる・・・」
視覚からの暴力的な情報量に、僕の理性は一瞬で消し飛んだ。下腹部に熱が集中し、海パンの中で僕のイチモツが「グンッ!」と大きく跳ね上がる。もはや隠しようもない。ガチガチに硬直して反り返ったそれが、海パンの生地をテントのように押し上げ、ジョアンヌに向かってその存在を主張してしまっていた。
「えへへ〜〜❤マコトってば分かりやすいッスねぇ❤海パン、パンパンになってるッスよ?」
ジョアンヌがニヤニヤと僕の股間を指差す。恥ずかしさと興奮で顔が沸騰しそうだ。
「さあ! 足元に十分気をつけながら温泉に入るッス! ヌルヌルで転びやすいッスからね!」
ジョアンヌに促され、僕たちは慎重に岩場の淵から泉へと足を踏み入れた。とろりとした重たい液体が、足首、膝、腰へと絡みついてくる。滑らないように互いの手を取り合いながら、ゆっくりと身体を沈めていくと、温かいローションが全身を包み込んだ。
「ふぅ・・・・・・。肩まで浸かると、なんか不思議な感じだね。重たいお湯みたいで」
「んふふ、気持ちいいッスよね・・・♪もう少し温まったら、ここで『禊(みそぎ)』を行うッス、さすれば勇者に新たなる力が・・・魔法の力が目覚めるはずッス!」
「魔法の力!?」
その言葉に、僕の「男の子心」が反応した。RPGゲームにおける花形のような概念である魔法。ファイアボールか、回復魔法か、はたまた身体強化か。このヌルヌルの泉に秘密があるなら、挑まない手はない。
「やるよ!どんな修行をすればいいんだい?」
意気揚々と、ジョアンヌに向き直ると、まるで言質取ったッスと言わんばかりにジョアンヌが意地悪な笑みを浮かべた。獲物を狙う肉食獣の、怪しく光る瞳へ。あれ・・・何だか物凄く嫌な予感がしてきた。
「やる気満々で嬉しいッス・・・・・・❤ 修行法は簡単ッスよ♪」
彼女は背後に隠していた手をスッと出した。握られていたのは、一枚の「粗目のガーゼ」。そして、それを当然のようにたっぷりのローション温泉に浸し、ヒタヒタにする。
「魔法の源(ソース)である『おちんちん』を・・・この魔法ローションを染み込ませたガーゼで、キュッキュとピカピカに磨き上げるッス❤」
「・・・・・・・・・はい?」
思考が停止した。
ガーゼ? 磨く? 源?、っていうかおちんちんを磨く?!?!
あまりの展開に固まる僕を見て、ジョアンヌは人差し指を立て、本日二度目の開設モードに入る。
「マコト、よく聞くッスよ。魔法の力・・・魔力という物は、実は選ばれた人だけじゃなく、万人皆が持ち合わせている物ッス」
「えっ、誰にでもあるの?」
「そうッス。そして魔力には、男女で磁石のN極とS極、プラスとマイナスのように、相反する引き合う性質があるッスよ」
ジョアンヌは僕の胸に手を当てる。濡れた手のひらの熱が、肌を通して伝わってくる。
「でも、普通の人には魔法は使えない。なぜなら・・・その魔力の出口には、『蓋』と呼ばれるようなもので封印がされているからッス」
「蓋?・・・・・・どうして封印されているの?」
「超古代の人類は、強すぎる魔力を使いこなせずに、どうしても暴走させてしまいがちだったそうッス。その反省から、人類は進化の過程で、無意識に魔力を封じ込める『自己防衛機能』を獲得した・・・それが『蓋』の正体ッス」
なんだか壮大な話になってきた。歴史の教科書にだってそんな話は乗っていないぞ・・・僕はゴクリと唾を飲む。
「つまり、魔法を使えるようになるためには、その進化の過程で閉じられた『蓋』を外してあげる必要があるッスけど・・・」
ジョアンヌの視線が、再び僕の股間へと落ちる。今なお海パンの上からでも分かるほどに屹立した、僕の欲望の象徴へ。
「その一番単純で、簡単な手法こそが・・・『ローションガーゼ』という訳ッスよ」
「ちょっ・・・え・・・?ど、どういうこと?」
「外からこじ開けるんじゃないッス。内側からの、圧倒的な圧力で吹き飛ばすッスよ!」
ジョアンヌはローションで濡れたガーゼを両手で持って左右に動かして見せる。脅しにしてはあまりにも艶めかしい・・・・・・って磨かれるのは僕なのだと焦りながら脳内が再起動を果たす。
「敏感なおちんちんの先っぽ部分をローションガーゼで刺激して、極限まで興奮を高める。そして・・・『男の潮吹き』による擬似的な高圧な魔力の奔流を発生させ、その勢いで蓋ごと吹き飛ばしてしまうッス!!」
「えええええ!?」
「さらに、この魔法の泉のローションは、マコトのような男の子の魔力とは『正反対の性質』を持っているッス。だから浸かっているだけで魔力が反応し、呼び水となって奔流を加速させる・・・だからここが『魔力の泉』と呼ばれているッスよ!」
なんという理論武装。つまりローションまみれのガーゼで先端をいじめ抜かれ、精液ではなく男の潮吹きを噴き出すほどの絶頂を迎えなければ、魔法使いにはなれないということなのだ。
「勇者候補のみんなはいずれ、YMP(ユーシャ・メロメロ・ポイント)を貯めてこの魔力の泉の修業にたどり着くッス!その時こそブレイブハート・アカデミー名物、通称『ローションガーゼの刑』・・・もとい、『聖剣研磨の儀』の成果が発揮されるという訳ッスね・・・だからみんなバディの勇者をローションガーゼでイジメたいだけじゃないッスよ・・・楽しんでいる組もいるみたいッスけど」
ジョアンヌがジリジリと距離を詰めてくる。手元のガーゼが、ヌチャヌチャと音を立てている。噂には聞いていた。コーイチをはじめとする他の候補生たちが、幾度となく味わってきた地獄と快楽の境界線。それを、まさか「修行」として受けることになるなんて。
「ちょ、ジョアンヌ?ま、まってよ・・・ガーゼは痛いんじゃ・・・」
「大丈夫ッス! ローション温泉の効果で摩擦係数はゼロ! 痛みはなく、ただただ『ザラザラした感触』と『ぬめり』が・・・・・・脳髄を直接刺激する快感に変わるだけッスよ❤」
逃げ場はない。というか逃げ出そうとも足元はローションで滑り、背後は岩壁。
何より、目の前には透けた白ビキニのジョアンヌが、期待に胸を膨らませて、僕の心の準備を待っている。
(・・・・・・逃げる? いや、違う)
僕は拳を握りしめた。今まで僕は、コーイチのアドバイスや心眼のおかげで、この「洗礼」を避けてきた。だが、真の勇者を目指すなら、そして男を磨くなら・・・・・・ここを通らずして何が男か。
「・・・・・・分かった。覚悟を決めるよ」
僕は滑る足場にてこずりながらも立ち上がり、温泉の縁に腰かける。
「やってくれ、ジョアンヌ!一思いにピカピカにしてやってくれ!」
「んふふ❤その意気ッス、マコト!たっぷり、ねっとり、ザラザラに・・・可愛がってあげるッスよぉ❤」
ジョアンヌが僕の股間に手を伸ばす。海パンが引き下ろされ、露わになった僕のおちんちんの先端に、ローションを吸って重くなったガーゼが熱く押し当てられる。まだ差し当てられただけなのに、鋭い快感が背筋を駆け上る。
「いざ・・・修行開始ッス❤」
ジョリッ・・・ヌチュゥ・・・❤ジュリュリュリュ・・・❤
「ひギィッ!!??」
初めて味わう、未体験の刺激。声にならない悲鳴が喉の奥で詰まった。粗いガーゼの繊維が敏感なカリ首の溝に食い込み、同時に溢れんばかりのローションがヌルリと絡みつく。ザラザラとした痛みスレスレの刺激と、蕩けるような快楽が同時に襲いかかり、脳内の回路が一瞬で焼き切れた。
「ほらほら、まだまだ磨き始めたばかりッスよ〜❤先っぽ、まだまだ磨くッスよ〜❤」
ジョアンヌの手が、容赦なく動く。キュッ、キュッ、とリズミカルに、しかし執拗に。一番感じやすい先端部分だけを狙い撃ちにして、ガーゼ越しに捏ね回す。
キュッ・・・ジョリッ・・・❤ぬちゃぁ・・・❤
「あがぁっ・・・・・・!ひっ・・・・・・!い、息が・・・・・・ッ!」
あまりの刺激に呼吸が止まる。酸素を求めて口をパクパクさせるが、喉から漏れるのは情けない喘ぎ声だけ。亀頭がガーゼに擦られるたび、そこから熱い電流が背骨を駆け上がり、脳髄を白く染め上げていく。腹の底がズクンズクンと重く、熱く疼き始め、内側から何かが暴れまわるような感覚に襲われる。
「んふふ❤ マコト、震えてるッス・・・・・・❤ 蕩けちゃいそうッスか?」
ジョアンヌの悪魔的な囁きが耳に届く。答えようとするが、言葉にならない。腰が勝手に跳ね、足の指が縮こまる。気持ちよすぎて、自分がどうなっているのか分からない。ただ、快楽の波に翻弄され、獣のようにのたうち回ることしかできない。
「あ、あぁぁぁ・・・・・・!だめっ・・・これだめ!・・・!こっ・・・こんなのっ!先っぽが溶けちゃうぅぅぅッ!」
「まだまだッスよ❤ 勇者の聖剣は、もっともっとピカピカにしなきゃダメッスからね・・・・・・❤」
ジョアンヌが手首のスナップを利かせ、ガーゼを扱く速度を上げる。
ザラザラとした繊維の感触と、ローションのヌルヌルとした粘り気。相反する二つの刺激が、僕の敏感な粘膜を容赦なく蹂躙していく。
ジョリッ、ジョリッ・・・・・・!ヌチュ、ズズズッ・・・・・・❤
「あっ、あっ・・・ジョアンヌっっ!・・・あぁっ!?」
快感の奔流が脳髄を直撃し、思考回路が焼き切れていく。もう、訳が分からない。
自分が温泉にいるのか、ジョアンヌに抱かれているのか、それとも快楽の海に溺れているのか。ただ分かるのは、股間から広がる熱が、僕の理性も羞恥心もすべてを溶かして支配しているということだけ。
「あっ・・・出る・・・!ジョアンヌ、出るっ!?」
叫んだ瞬間。しかし、その感覚はいつもの射精とは明らかに違っていた。白いモノが込み上げてくるのではない。もっと奥、膀胱の底あたりから、熱くて透明な何かが、制御不能な圧力で押し寄せてくる感覚。
それが「蓋」を内側から吹き飛ばさんばかりに圧を高めている。
「おぉ・・・マコトの中の『魔力』が、溢れ出そうとしてるッス❤」
「あががががっっ・・・!じょ・・・ジョアンヌ・・・!!!と・・・止めて!!!磨くのとめてぇぇぇぇ!!!!!」
「止めてあげないッス〜♪さあ、解放するッス!男の潮吹き、見せてごらんッスーー!!」
ジョアンヌが仕上げとばかりに、鈴口をガーゼでキュウッ!と強く拭い上げた。それがトドメとなり、身体の内側から噴き出すきっかけとなる。
「あ、あがぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
プシャァァァァァァァァァッ!!!!
僕の絶叫と共に、イチモツの先端から、透明な液体が勢いよく噴き出した。それは精液のドロリとした粘り気とは無縁の、サラサラとした大量の水。まるで壊れた蛇口のように、あるいは噴水のように、僕の意思とは無関係にどくどくと溢れ出し、放物線を描いて魔法の泉へと注がれていく。
「す、すごい圧ッス・・・!綺麗な放物線ッス!これがマコトの潮吹き・・・!」
「あぁっ、あぁっ・・・・・・! まだ、出る・・・・・・! 止まらないぃぃッ!」
暴れ回る脈打ちは一回では終わらない。ジョアンヌは当然のようにガーゼでおちんちんをねっとりと擦り続けており、僕の身体は凄まじい快感で痙攣し、透明な液体を撒き散らし続けた。
快感と虚脱感、そして排泄感にも似た背徳的な気持ち良さが、僕の意識を白く染め上げていく。
「はぁ、はぁ・・・・・・。も、もう許して・・・・・・」
魂まで放出しきり、僕はその場に倒れ込んでしまう。みんな・・・こんな思いをしてきたのか・・・こんなの・・・ダメだ・・・こんなの・・・二度とごめんだってみんなが慌てふためく理由が今になって身に染みて理解できた。
とはいえ思い切り潮を吹かされてしまったわけで、これにて修行は一区切り・・・にはならないわけで。僕を見下ろすジョアンヌの瞳は、悪魔のように怪しく、そして楽しげに輝いていた。
「マコト?何を安心して寝転んでいるッスか?」
「え・・・・・・?」
「修行はまだ始まったばかりッスよ?勇者の聖剣は、もっともっと磨き上げないと輝かないッスからね・・・❤」
ジョアンヌの唇が、三日月のように吊り上がる。それはまさに、愛し子をいじめるサディスティックな笑みだった。
「今日のところはもう1回くらい・・・ピカピカにするッス♪」
「ひっ!? ま、待っ・・・・・・!」
彼女の手が再び動き出す。敏感になりきった亀頭に、ローションをたっぷり含んだザラザラのガーゼが、容赦なく押し当てられた。
ジョリッ、ジョリッ・・・・・・! ぬちゃぁ・・・・・・❤
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!!!?」
「あはは❤いい悲鳴ッス!その調子で、もっともっと潮吹きの圧を高めるッスよぉ〜❤」
そうして、地獄のような、それでいて極上の快楽に彩られた2度目の潮吹きが終わった時。放心状態で仰向けに倒れ伏す僕の身体に、異変が起きていた。
「・・・・・・あれ?」
指先がピリピリと痺れる。いや、痺れじゃない。温かい何かが巡っている。そう、ちょうど丹田のあたりに、確かな熱の塊があった。それは性的な興奮とは違う、もっと力強く、純粋なエネルギーの奔流。
「こ、これは・・・・・・?」
僕が戸惑っていると、ジョアンヌが満足げに頷いた。
「ほんとマコトってばセンスに満ち溢れてるッスねえ・・・1回目の修行でもう目覚めちゃったッス!マコト!それこそが『勇者の魔力』ッス!」
「これが・・・魔力?」
僕はむくりと起き上がり、試しに手のひらを泉の水面に向けてみた。意識を集中させ、体内の熱を指先へと送るイメージを持つ。すると――。
ヒュオォォッ!
僕の手のひらから、淡い緑色の光と共に、つむじ風のような突風が巻き起こった。
水面が激しく波打ち、洞窟内に爽やかな風が吹き抜ける。
「うわっ!か、風!?」
「おおっ! マコトの適正は『風属性』だったッスね!素晴らしいッス!」
ジョアンヌが目を輝かせて拍手する。僕の手から魔法が出た。ファンタジー映画のような現象に、心が躍る。
「すごい・・・!これがあれば、もっと色んなことができるんじゃ・・・」
僕が興奮してもっと風を操ろうとすると、ジョアンヌの表情がスッと真剣なものに変わった。彼女は僕の手を取り、その風を静かに霧散させた。
「ダメッスよ、マコト。忘れたッスか?さっき話した『蓋』の意味を」
ジョアンヌの瞳が、射抜くように僕を見つめる。
「超古代の人類が、なぜ自らの魔力を封印したのか・・・。それは、制御できない力は身を滅ぼすと理解していたからッス」
「・・・・・・あ・・・そうか・・・そうだったね・・・」
「今のマコトは、まだ魔力の源の『蓋』を無理やりこじ開けただけの状態。制御の仕方も知らないまま振り回せば、古代人と同じ過ちを犯すことになるッスよ」
僕を窘める厳しい口調。でも、その瞳には深い愛情と信頼があった。
「心眼は、マコトが私との修行で目覚めた後、たくさんの練習を重ねて、しっかりと身に着けた技術だからッス。もう実戦で通用するレベルまで、マコトが磨き上げたから許可してるッス・・・でも魔法はそうじゃないッスよね?」
「そうだね・・・。『血と汗を流して、途方もない反復練習によって身に付けた技術以外、戦闘に持ち出してはいけない』・・・だよね」
「その通りッス。付け焼き刃の魔法なんて、自分を傷つけるだけッスからね」
彼女の言う通りだ。たまたま出ただけの力に頼れば、いつか痛い目を見る。僕は素直に頷いた。
「分かった。・・・でも、ワクワクするのは止められないよ」
僕は期待に胸を膨らませて尋ねた。
「ねえジョアンヌ。その『魔法の修行』は、いつから始めるの?」
すると、ジョアンヌは再び悪戯っぽい、とろけるような笑みを浮かべた。
「決まってるじゃないッスか。・・・・・・まずは魔力の通り道をもっと太くするために、今夜から『聖剣研磨の儀・強化合宿』を始めるッスよ❤」
「えっ・・・・・・ま、また磨くの・・・・・・!?」
僕が条件反射で股間を隠して怯えると、ジョアンヌはクスクスと笑い、ガーゼを泉の彼方へ放り投げた。
「あはは、冗談ッスよ❤ もうザラザラなガーゼで磨かなくても、十分ピカピカに輝いてるッス!」
「ほ、ほんと?」
「本当ッス。・・・・・・でも」
彼女は僕ににじり寄り、豊満な胸を押し付けてきた。濡れた白ビキニ越しに伝わる体温と、Kカップの圧倒的な弾力が、僕の腕を包み込む。
「せっかくの『高純度魔力ローション』・・・・・・もっとしっかり、おちんちんに馴染ませなきゃダメッスよね?❤」
「え・・・・・・?」
「ガーゼじゃなくて・・・・・・私のこのおっぱいで、優しく、ねっとり・・・・・・馴染ませてあげるッス❤」
「えっ・・・・・・ご褒美・・・・・・?」
「そうッス。これは、男の子にとっては辛いローションガーゼを頑張ったマコトへの・・・とびっきりのご褒美ッス❤」
ジョアンヌは僕の股座に身を寄せると、豊満なKカップを両手で抱え、そのまま僕のおちんちんを、深い深い谷間へと導き入れた。
ムニュゥゥゥゥ・・・・・・ッ❤
「ひあぁっ・・・・・・!?」
先ほどまでのザラザラした刺激とは対極の感触。まるで最高級のシルクとマシュマロに同時に包まれたような、ありえないほどの柔らかさが僕のモノを飲み込んだ。高粘度の魔法ローションが潤滑剤となり、肌と肌の摩擦係数を極限までゼロに近づけている。
「んふふ・・・❤どうッスか?ガーゼより気持ちいいッスか?」
ジョアンヌが耳元で囁きながら、ゆっくりと胸を揺らす。巨大な双丘が波のようにうねり、僕のおちんちんを余すところなくねっとりと舐め上げるように愛撫する。
にゅぷぷ・・・❤にゅるるっ、にゅっぷん・・・❤
「あ、あぁ・・・っ!気持ちいい・・・!なにこれ、すごい・・・!」
ローションのトロトロ感と、ジョアンヌの体温、そして爆乳の圧力が混ざり合い、言葉では表現できない極上の快楽が生まれている。ローションガーゼではない柔らかさに包み込まれる安堵感も相まって、僕の神経は完全に蕩けてしまった。
「マコトのおちんちん、魔力が充填されて熱々ッスよ・・・❤私の胸の中で、ビクビク脈打ってるのが分かるッス・・・❤」
「あぁジョアンヌ・・・胸、柔らかすぎるよ・・・あぁ・・・堪らない・・・」
「ご褒美ッスから存分に堪能するッスよ❤そのまま、私のおっぱいに溶けてなくなっちゃえばいいッス〜❤」
ジョアンヌの動きが、徐々に大胆になる。大きな乳房で亀頭を包み込み、転がし、そして強く吸い上げる。2度の潮吹きで過敏になっていた先端に、あまりにも甘美な刺激が直撃する。
「あ・・・っ、あぁぁぁ・・・! だめっ、もう・・・気持ち良すぎて・・・!」
視界が白く霞む。
思考が停止する。
ただひたすらに、気持ちいい。
口元が緩み、涎が垂れるのも止められない。
「あはは❤ マコト、完全にイっちゃってる顔ッスね❤可愛いッス・・・❤」
ジョアンヌは僕のトロけた表情を見て、さらに愛おしそうに胸を押し付けてきた。
逃げ場のない、おっぱいの檻。そこは、世界で一番甘くて、危険な楽園だった。
「さあ、マコト・・・❤もうそろそろ限界ッスよね・・・❤おちんちん・・・ヒクヒクしてきたッスよ❤」
ジョアンヌの言う通り、極上のパイズリ奉仕に蕩け切っていた下腹部が、甘く疼き始めている・・・しかし今度は間違いなく潮ではない。慣れ親しんだ感覚・・・吹き出す白いマグマの予感が全身へと迸る。
「あぁっ・・・!出る・・・っ!今度は・・・あぁぁぁぁ・・・っ!」
「出してッス・・・・・・❤全部私のおっぱいで受け止めてあげるッス・・・❤」
びゅくっ!!!びゅるるるっ・・・!どぷっ!・・・どぷぷぷっ・・・!
僕の幸せな悲鳴と共に、大量の白濁液がジョアンヌの谷間へと勢いよく放たれた。透明なローションと混ざり合い、白く濁った液体が彼女の肌を伝い落ちていく。
「んんっ❤こんなにいっぱい・・・出てるッス・・・❤」
ジョアンヌは溢れ出る僕の分身を胸で受け止めながら、慈愛に満ちた瞳で僕を見下ろし、最後に一度だけ、一番甘い声で囁いた。
「・・・愛してるッスよ、私のマコト❤」
「あぁぁ・・・僕も愛してるよぉ・・・ジョアンヌ・・・」
幸福感に満ち満ちながら、ジョアンヌに愛の言葉を返す。むっちりと挟み込まれた至福のKカップでヒクヒクと射精の余韻に打ち震えながら、ローションガーゼ・・・頑張ってよかったと思うのだった。
8月15日、晴れ、夕方―――――
ぐったりと、しかし最高に満たされた体を引きずって部屋に戻り、ソファで一息つく。ジョアンヌが用意してくれた冷たい炭酸飲料が心地良く身体をクールダウンさせてくれる。
「ぷはぁ・・・生き返った・・・ありがとうジョアンヌ・・・」
「ふふふ・・・今日はよく頑張ったッスねマコト!まさか初日で魔法に目覚めちゃんなんて・・・本当に凄い事ッス!私なんて1ヶ月かかって目覚めた・・・というか気が付いたッスからねえ・・・」
しみじみと遠くを見つめるジョアンヌに、ふとした疑問が頭をよぎる。僕の魔法はどうやら「風属性」らしいのは分かった。じゃあジョアンヌの魔法とはいったい何属性なのだろうと。
「ねぇジョアンヌ、君も魔法が使えるんだよね?いったい何属性なの?」
「あははは・・・私のは基本の型に当てはまらない特殊型だったッス・・・まぁその説明はまた今度・・・で、私の魔法は、一言で言えば『素晴らしいものを見つけ出す魔法』だったッス」
「へぇ・・・・・・。『素晴らしいものを見つけ出す魔法』かぁ。それって具体的にどういうことなの?」
ジョアンヌの魔法は『天恵(セレンディピティ)』というらしい。それは数ある選択肢の中から「正解」を見つけ出す力だという。だから既に魔法の効果が発現していたのにもかかわらず、気が付くのに1ヶ月もかかってしまったのだと笑いながらジョアンヌに思い出を語られた。
なるほどなあ・・・と感心しつつ、ふと下世話なことを思いついた
「待てよ?その魔法があれば・・・宝くじとか競馬とか、百発百中なんじゃない!?億万長者も夢じゃないよ!」
僕が興奮気味に言うと、ジョアンヌは呆れたように肩をすくめ、人差し指をチッチッと振った。
「甘いッスね、マコト。世の中そんなに上手くはいかないッスよ」
「えっ、ダメなの?」
「私の魔法は、あくまで『今そこにある価値』を見つけ出すものッス。よ〜〜く考えてみてほしいっスけど・・・宝くじや馬券は、買った時点では『ただの紙切れ』ッスよね?」
融通の利かない魔法だなって表情に浮かべながら、ジョアンヌは肩を落として話を続ける。
「それが『価値ある紙』に化けるのは、勝負が決まって当たりが出た後ッス。購入する瞬間のその紙には、何の魔力も輝きも宿っていない・・・だから、私の魔法ではギャンブルが出来ないという訳ッスよ」
「あぁ・・・なるほど。未来が見えるわけじゃないんだね」
「そうッス。おまけに私自身が目で見て、確かめられなきゃ効果が発揮されないッス・・・骨董品の贋作を見抜く力にはなるッスけどね!」
ひとしきり語り終えたジョアンヌは僕の顔を真っ直ぐに見つめた。その瞳が、柔らかく、熱を帯びて輝く。
「だからこそ・・・あの日、私がマコトを見つけたことには、それ以上の意味があるッス」
「え?」
「私の魔法がマコトに反応したのは、マコトが『将来勇者になるから』じゃないッス。『今現在のマコトの中に、とてつもない輝きが眠っているから』ッスよ」
彼女は僕の胸に手を当て、鼓動を確かめるように微笑んだ。
「結果が出る前の宝くじはただの紙。でも、マコトは違う。まだ何者でもない高校生に見えても、その魂は最初から『最高の大当たり』だった・・・私の魔法は、それを見抜いたってことッス❤」
「ジョアンヌ・・・」
ギャンブルには使えないポンコツな魔法かと思いきや、これ以上ない愛の告白に繋げられてしまい、僕は言葉を失った・・・反省しよう。なればこそ、彼女に見つけてもらえたこの「原石(僕)」を、曇らせるわけにはいかない。
僕は改めて、勇者の修業兼、男磨きへの決意を固めるのだった。
今日はブレイブハート・アカデミーのカリキュラムにおいて、一日完全自習の日と定められている。
他のバディたちは各々の課題克服のための修行に励んでいたり、あるいは部屋にこもって愛し合っていたり・・・・・・。そんな中、僕とジョアンヌはアカデミー内の道場にて、剣の稽古に励んでいた。
真夏の陽射しが道場の窓から差し込み、埃がキラキラと舞っている。静寂を破るのは、僕たちの荒い呼吸と、踏み込む足音、そしてスポンジ剣がぶつかり合う軽い音だけだ。
「そこッス!」
鋭い掛け声と共に、ジョアンヌの持つスポンジ製の剣が、僕の左肩を狙って振り下ろされる。僕は目を見開き、その軌道を「視て」いた。風を切る音よりも速く、肌を刺す気配よりも鮮明に。
(・・・・・・見える!)
視覚情報に加え、研ぎ澄まされた『心眼』が、彼女の攻撃ルートを光の線として脳裏に描く。それはまるで未来予知のように、彼女が振るう剣の軌跡をあらかじめ僕に教えてくれる。僕はそれに反応し、身体を捻って回避しようとした。
ポコンッ!
「あ痛っ!?」
しかし、僕が動くよりも早く、ジョアンヌの剣が空中で軌道を変えた。左肩を狙っていたはずの剣先が、まるで生き物のように跳ね上がり、僕の脳天を正確に捉えていたのだ。スポンジ剣ゆえの軽い衝撃と共に、僕はたたらを踏む。
「まだまだッスね、マコト! フェイントへの反応が遅れてるッスよ〜!」
ジョアンヌが楽しそうに笑う。悔しい。見えているのに、反応できない。
「くっ・・・・・・! もう一本!」
僕はスポンジ剣を構え直すが、結果は何度も同じだった。右から来ると分かっていても、防ごうとした手元をすり抜けられ、脇腹を突かれる。後ろに回られた気配を感じて振り返る頃には、既に喉元に切っ先を突きつけられている。いかに心眼で動きが見えていようとも、見えていたはずのジョアンヌの攻撃が、その寸前で霧散して変わっているような感覚を覚えるのだ。
「そこまでッス!」
鍛錬の時間はここまでだと、ジョアンヌの声が道場に響く。僕は息も絶え絶えに、道場の床に大の字になって倒れ込んだ。天井の木目がぐるぐると回って見える。
「はぁ、はぁ・・・・・・。参りました・・・・・・。全然敵わないや」
「でも、反応はすごく良くなってきてるッスよ! 最後の一撃なんて、あと数センチで躱せそうだったッス!」
ジョアンヌが僕の顔を覗き込み、冷たいタオルで汗を拭いてくれる。彼女は嬉しそうにニパッと笑った。その笑顔には、師としての厳しさと、バディとしての慈愛が混ざり合っている。
「・・・・・・不思議なんだ」
僕は天井を見上げながら、整わない呼吸の中で呟いた。
「『心眼』で見えているはずなのに、どうしてジョアンヌのフェイントだけは読み切れないんだろう。他の相手なら、動き出す前に分かるのに」
先日の『動くスイカ割り』では、目隠しした状態で、不規則な風船の動きさえも見切れた。けれど、ジョアンヌ相手だと、見えているはずの未来が霧散してしまうような感覚に陥るのだ。
「ふふっ、それは当然ッスよ。マコトが使ってる『心眼』の理屈を考えれば分かることッス」
「理屈?」
ジョアンヌが人差し指を立てて、解説モードに入る。とてもかわいい・・・
「マコト、この『心眼』は何でもお見通しだ〜〜っていう便利な力じゃないッス。これは本来、血と汗を流した厳しい修行の末に身につく、研ぎ澄まされた『経験則』や『洞察力』の極致ッスよ」
「経験則・・・・・・?」
「そうッス。相手の重心、視線、呼吸、筋肉の収縮、音でさえも重要ッス!・・・それら無数の情報を瞬時に統合して、例え目を閉じていようとも次の動きを予測する技術。それが心眼ッス」
「でも、僕はそんな達人みたいになるまで修行をした覚えはないけど・・・・・・」
「そこで『フルソウルリンク』の出番ッス!」
ジョアンヌが僕の胸をトンと突いた。
「私たちが結んだ魂の契約・・・・・・あれを通じて、私がヴァルキリーとして長い年月をかけて培ってきた修行や戦闘経験の一部が、マコトにも少しずつ流れ込んで、会得できているという訳ッスよ」
「えっ、ジョアンヌの経験が僕に?」
「そうッス。そのパスがガッチリ繋がるきっかけになったのが・・・・・・あの『ブラジャー目隠し』の修行だったッスね」
あの日、視界を塞がれた状態で、彼女の気配(オーラ)を感じ取ろうと必死になったあの瞬間。あれが、ジョアンヌの持つ膨大な戦闘データへのアクセス権を開放する鍵だったというわけか。理屈はイマイチ納得できないが、出来たのだからまあいいか・・・。
「だからマコトは、こんなにも早く素人離れした動きができるようになったッス」
ジョアンヌが悪戯っぽく笑う。それだけじゃあ私には勝てないッスよ〜♪と顔に書いてある。
「あくまで『共有』しているだけで、マコト自身の身体に染み込んだ経験値はまだまだ足りないッス。だから、私のフェイント――予知した動きをさらに更新させなきゃいけないような動きには、まだまだ読みが追いつかないッスよ」
「なるほど・・・・・・。つまり、単純にレベル不足ってことか」
「そういうことッス! 私を倒したければ、もっともっと私と愛し合って、リンクを深めて、経験値を稼ぐしかないってことッスね❤」
「・・・・・・望むところだよ」
僕は身体を起こし、彼女を見つめ返した。強くなるための道が「彼女と愛し合うこと」だなんて、なんて都合の良い、そして険しい道だろうか。でも、今の僕にはそれが何よりのモチベーションになる。
「んもうっ! マコトってば、どこまで私をメロメロにすれば気が済むッスか!」
ジョアンヌが嬉しそうに抱き着いてくる。汗ばんだ身体同士が密着し、鼓動が重なる。彼女の柔らかさと体温が、疲れた体に染み渡るようだ。
「さてと・・・稽古でいい汗かいたし、午後からはとっておきの場所で『禊(みそぎ)』をするッスよ!」
「禊・・・?」
「そうッス!覚えてるッスか?あの鍵の出番ッス!」
8月15日、晴れ、午後―――――
昼食を終え、部屋に戻った僕ら。ジョアンヌはクローゼットから、以前のデートで買ったショッパーを取り出し、ニヤリと笑った。
「さあマコト、禊(みそぎ)の正装に着替えるッスよ!」
彼女が取り出したのは、あの時――僕が思考回路をショートさせながらも選んだ(というか選ばされた)、清楚な白のビキニだった。
「着替えてくるから、待ってるッスよ〜❤」
ジョアンヌは鼻歌交じりに洗面所へと消え、僕は手早く海パンだけに履き替える・・・そして待つこと数分後。
「お待たせしましたッス!」という明るい声と共に、扉が開いた。
「・・・・・・どうッスか?」
少し照れくさそうに頬を染め、モデルのようにくるりと回ってみせるジョアンヌ。 眩しいほどの白。 一瞬下着姿かと勘違いしそうになるレース仕立てのようなデザインのそのビキニは、彼女の健康的な小麦色の肌と、暴力的なまでのKカップを優しく、そして可愛らしく包み込んでいる。
「すごい・・・・・・その、上手く言えないけど、すごく似合ってるよ、ジョアンヌ」
僕は極めて語彙力に欠けながら、それでいて混じりけのない素直な感想を漏らした。普段の活発なイメージや、夜の妖艶さとはまた違う、清純な破壊力。布面積はそれなりに際どいはずなのに、フリルのおかげで清楚さが際立っている。
「えへへ・・・・・・❤ マコトにそう言ってもらえると、選んだ甲斐があったッス」
ジョアンヌは嬉しそうに微笑むと、ベッドの上に置いてあったバスローブを手に取った。
「でも、この水着の『真価』はこれからッス。・・・・・・今はまだ、乾いてるッスからね❤」
意味深な言葉と共に、彼女はバスローブを羽織り、その魅惑的な肢体を隠してしまった。
「さあ、移動するッス! 鍵の準備はいいッスか?」
「う、うん」
僕はドキドキしながら、以前のサブクエストで手に入れた『魔法の泉への転送鍵』を取り出した。部屋のクローゼットの奥にある、普段は目立たない小さな鍵穴。そこに銀色の鍵を差し込み、回す。カチリ、という音と共に、空間が歪むような感覚に襲われた。次の瞬間、僕らは湯気の立ち込める広大な洞窟へと転送されていた。
「わぁ・・・!これが魔法の泉なのかいジョアンヌ?」
視界が鮮明さを取り戻すと、目の前にはコバルトブルーに輝く美しい泉が広がっていた。天井からは巨大な鍾乳石が垂れ下がり、壁面から覗く水晶が淡い燐光を放っている。水面は鏡のように静まり返り、どこからともなく滴り落ちる水音だけが響く、静謐な空間。まさにファンタジーRPGの聖なる泉といった趣きだ。
「ここが・・・・・・『魔法の泉』なんだ・・・すごい神秘的だね・・・」
「泉と言いながらも、実際は温泉なのはご愛敬ッス!」
「よし、早速入ろうかジョアンヌ! ・・・・・・っと、その前にかけ湯をしないとね」
僕は温泉のほとりにしゃがみ込み、手桶でお湯をすくって肩にかけようとした。
・・・しかし。
「・・・・・・ん? あれ?」
桶ですくった液体が、サラサラとこぼれ落ちない。それどころか、タラーリと糸を引きながら、ゆっくりと重そうに滴り落ちていくではないか。肩口に当たる液体は温かで重く粘っこい感触だ。
「・・・・・・えっ? 何これ・・・・・・?」
ただのお湯じゃない。指先でこすってみると、とろりとした高い粘度と、独特の強烈なぬめりがある。
「・・・これ、まさか・・・ローション?」
「ふっふっふ〜♪なんとこの魔法の泉、泉質が『高純度マジック・ローション』で出来ているッスよ!」
「ロ、ローション温泉!?」
「そうッス! 全身ヌルヌルになりながら魔力を高める、最高の修行場ッス!」
「でも、驚くのはまだ早いッスよ〜〜♪」
ジョアンヌがそう言いながら、自らにかけ湯を1杯。ローションまみれでテカテカと艶やかに輝く彼女の素肌、そして気が付いた時には・・・
「あっ・・・!っす・・・スケスケ・・・!!」
目の前の光景に、僕は言葉を失った。ローションにまみれた白いビキニは、もはや「隠す」機能を放棄していた。薄い膜のように肌に密着し、Kカップの柔らかな双丘の形はもちろん、その頂点にあるピンク色の突起の形まで、くっきりと浮かび上がらせている。
上がダメなら下もダメ、秘所のアウトラインも扇情的なほど露わになっていて、肌の色が透けて見えるほどの透明感。それは裸よりも遥かに淫らで、僕の視線を釘付けにする。
「うぅ・・・刺激が強すぎる・・・」
視覚からの暴力的な情報量に、僕の理性は一瞬で消し飛んだ。下腹部に熱が集中し、海パンの中で僕のイチモツが「グンッ!」と大きく跳ね上がる。もはや隠しようもない。ガチガチに硬直して反り返ったそれが、海パンの生地をテントのように押し上げ、ジョアンヌに向かってその存在を主張してしまっていた。
「えへへ〜〜❤マコトってば分かりやすいッスねぇ❤海パン、パンパンになってるッスよ?」
ジョアンヌがニヤニヤと僕の股間を指差す。恥ずかしさと興奮で顔が沸騰しそうだ。
「さあ! 足元に十分気をつけながら温泉に入るッス! ヌルヌルで転びやすいッスからね!」
ジョアンヌに促され、僕たちは慎重に岩場の淵から泉へと足を踏み入れた。とろりとした重たい液体が、足首、膝、腰へと絡みついてくる。滑らないように互いの手を取り合いながら、ゆっくりと身体を沈めていくと、温かいローションが全身を包み込んだ。
「ふぅ・・・・・・。肩まで浸かると、なんか不思議な感じだね。重たいお湯みたいで」
「んふふ、気持ちいいッスよね・・・♪もう少し温まったら、ここで『禊(みそぎ)』を行うッス、さすれば勇者に新たなる力が・・・魔法の力が目覚めるはずッス!」
「魔法の力!?」
その言葉に、僕の「男の子心」が反応した。RPGゲームにおける花形のような概念である魔法。ファイアボールか、回復魔法か、はたまた身体強化か。このヌルヌルの泉に秘密があるなら、挑まない手はない。
「やるよ!どんな修行をすればいいんだい?」
意気揚々と、ジョアンヌに向き直ると、まるで言質取ったッスと言わんばかりにジョアンヌが意地悪な笑みを浮かべた。獲物を狙う肉食獣の、怪しく光る瞳へ。あれ・・・何だか物凄く嫌な予感がしてきた。
「やる気満々で嬉しいッス・・・・・・❤ 修行法は簡単ッスよ♪」
彼女は背後に隠していた手をスッと出した。握られていたのは、一枚の「粗目のガーゼ」。そして、それを当然のようにたっぷりのローション温泉に浸し、ヒタヒタにする。
「魔法の源(ソース)である『おちんちん』を・・・この魔法ローションを染み込ませたガーゼで、キュッキュとピカピカに磨き上げるッス❤」
「・・・・・・・・・はい?」
思考が停止した。
ガーゼ? 磨く? 源?、っていうかおちんちんを磨く?!?!
あまりの展開に固まる僕を見て、ジョアンヌは人差し指を立て、本日二度目の開設モードに入る。
「マコト、よく聞くッスよ。魔法の力・・・魔力という物は、実は選ばれた人だけじゃなく、万人皆が持ち合わせている物ッス」
「えっ、誰にでもあるの?」
「そうッス。そして魔力には、男女で磁石のN極とS極、プラスとマイナスのように、相反する引き合う性質があるッスよ」
ジョアンヌは僕の胸に手を当てる。濡れた手のひらの熱が、肌を通して伝わってくる。
「でも、普通の人には魔法は使えない。なぜなら・・・その魔力の出口には、『蓋』と呼ばれるようなもので封印がされているからッス」
「蓋?・・・・・・どうして封印されているの?」
「超古代の人類は、強すぎる魔力を使いこなせずに、どうしても暴走させてしまいがちだったそうッス。その反省から、人類は進化の過程で、無意識に魔力を封じ込める『自己防衛機能』を獲得した・・・それが『蓋』の正体ッス」
なんだか壮大な話になってきた。歴史の教科書にだってそんな話は乗っていないぞ・・・僕はゴクリと唾を飲む。
「つまり、魔法を使えるようになるためには、その進化の過程で閉じられた『蓋』を外してあげる必要があるッスけど・・・」
ジョアンヌの視線が、再び僕の股間へと落ちる。今なお海パンの上からでも分かるほどに屹立した、僕の欲望の象徴へ。
「その一番単純で、簡単な手法こそが・・・『ローションガーゼ』という訳ッスよ」
「ちょっ・・・え・・・?ど、どういうこと?」
「外からこじ開けるんじゃないッス。内側からの、圧倒的な圧力で吹き飛ばすッスよ!」
ジョアンヌはローションで濡れたガーゼを両手で持って左右に動かして見せる。脅しにしてはあまりにも艶めかしい・・・・・・って磨かれるのは僕なのだと焦りながら脳内が再起動を果たす。
「敏感なおちんちんの先っぽ部分をローションガーゼで刺激して、極限まで興奮を高める。そして・・・『男の潮吹き』による擬似的な高圧な魔力の奔流を発生させ、その勢いで蓋ごと吹き飛ばしてしまうッス!!」
「えええええ!?」
「さらに、この魔法の泉のローションは、マコトのような男の子の魔力とは『正反対の性質』を持っているッス。だから浸かっているだけで魔力が反応し、呼び水となって奔流を加速させる・・・だからここが『魔力の泉』と呼ばれているッスよ!」
なんという理論武装。つまりローションまみれのガーゼで先端をいじめ抜かれ、精液ではなく男の潮吹きを噴き出すほどの絶頂を迎えなければ、魔法使いにはなれないということなのだ。
「勇者候補のみんなはいずれ、YMP(ユーシャ・メロメロ・ポイント)を貯めてこの魔力の泉の修業にたどり着くッス!その時こそブレイブハート・アカデミー名物、通称『ローションガーゼの刑』・・・もとい、『聖剣研磨の儀』の成果が発揮されるという訳ッスね・・・だからみんなバディの勇者をローションガーゼでイジメたいだけじゃないッスよ・・・楽しんでいる組もいるみたいッスけど」
ジョアンヌがジリジリと距離を詰めてくる。手元のガーゼが、ヌチャヌチャと音を立てている。噂には聞いていた。コーイチをはじめとする他の候補生たちが、幾度となく味わってきた地獄と快楽の境界線。それを、まさか「修行」として受けることになるなんて。
「ちょ、ジョアンヌ?ま、まってよ・・・ガーゼは痛いんじゃ・・・」
「大丈夫ッス! ローション温泉の効果で摩擦係数はゼロ! 痛みはなく、ただただ『ザラザラした感触』と『ぬめり』が・・・・・・脳髄を直接刺激する快感に変わるだけッスよ❤」
逃げ場はない。というか逃げ出そうとも足元はローションで滑り、背後は岩壁。
何より、目の前には透けた白ビキニのジョアンヌが、期待に胸を膨らませて、僕の心の準備を待っている。
(・・・・・・逃げる? いや、違う)
僕は拳を握りしめた。今まで僕は、コーイチのアドバイスや心眼のおかげで、この「洗礼」を避けてきた。だが、真の勇者を目指すなら、そして男を磨くなら・・・・・・ここを通らずして何が男か。
「・・・・・・分かった。覚悟を決めるよ」
僕は滑る足場にてこずりながらも立ち上がり、温泉の縁に腰かける。
「やってくれ、ジョアンヌ!一思いにピカピカにしてやってくれ!」
「んふふ❤その意気ッス、マコト!たっぷり、ねっとり、ザラザラに・・・可愛がってあげるッスよぉ❤」
ジョアンヌが僕の股間に手を伸ばす。海パンが引き下ろされ、露わになった僕のおちんちんの先端に、ローションを吸って重くなったガーゼが熱く押し当てられる。まだ差し当てられただけなのに、鋭い快感が背筋を駆け上る。
「いざ・・・修行開始ッス❤」
ジョリッ・・・ヌチュゥ・・・❤ジュリュリュリュ・・・❤
「ひギィッ!!??」
初めて味わう、未体験の刺激。声にならない悲鳴が喉の奥で詰まった。粗いガーゼの繊維が敏感なカリ首の溝に食い込み、同時に溢れんばかりのローションがヌルリと絡みつく。ザラザラとした痛みスレスレの刺激と、蕩けるような快楽が同時に襲いかかり、脳内の回路が一瞬で焼き切れた。
「ほらほら、まだまだ磨き始めたばかりッスよ〜❤先っぽ、まだまだ磨くッスよ〜❤」
ジョアンヌの手が、容赦なく動く。キュッ、キュッ、とリズミカルに、しかし執拗に。一番感じやすい先端部分だけを狙い撃ちにして、ガーゼ越しに捏ね回す。
キュッ・・・ジョリッ・・・❤ぬちゃぁ・・・❤
「あがぁっ・・・・・・!ひっ・・・・・・!い、息が・・・・・・ッ!」
あまりの刺激に呼吸が止まる。酸素を求めて口をパクパクさせるが、喉から漏れるのは情けない喘ぎ声だけ。亀頭がガーゼに擦られるたび、そこから熱い電流が背骨を駆け上がり、脳髄を白く染め上げていく。腹の底がズクンズクンと重く、熱く疼き始め、内側から何かが暴れまわるような感覚に襲われる。
「んふふ❤ マコト、震えてるッス・・・・・・❤ 蕩けちゃいそうッスか?」
ジョアンヌの悪魔的な囁きが耳に届く。答えようとするが、言葉にならない。腰が勝手に跳ね、足の指が縮こまる。気持ちよすぎて、自分がどうなっているのか分からない。ただ、快楽の波に翻弄され、獣のようにのたうち回ることしかできない。
「あ、あぁぁぁ・・・・・・!だめっ・・・これだめ!・・・!こっ・・・こんなのっ!先っぽが溶けちゃうぅぅぅッ!」
「まだまだッスよ❤ 勇者の聖剣は、もっともっとピカピカにしなきゃダメッスからね・・・・・・❤」
ジョアンヌが手首のスナップを利かせ、ガーゼを扱く速度を上げる。
ザラザラとした繊維の感触と、ローションのヌルヌルとした粘り気。相反する二つの刺激が、僕の敏感な粘膜を容赦なく蹂躙していく。
ジョリッ、ジョリッ・・・・・・!ヌチュ、ズズズッ・・・・・・❤
「あっ、あっ・・・ジョアンヌっっ!・・・あぁっ!?」
快感の奔流が脳髄を直撃し、思考回路が焼き切れていく。もう、訳が分からない。
自分が温泉にいるのか、ジョアンヌに抱かれているのか、それとも快楽の海に溺れているのか。ただ分かるのは、股間から広がる熱が、僕の理性も羞恥心もすべてを溶かして支配しているということだけ。
「あっ・・・出る・・・!ジョアンヌ、出るっ!?」
叫んだ瞬間。しかし、その感覚はいつもの射精とは明らかに違っていた。白いモノが込み上げてくるのではない。もっと奥、膀胱の底あたりから、熱くて透明な何かが、制御不能な圧力で押し寄せてくる感覚。
それが「蓋」を内側から吹き飛ばさんばかりに圧を高めている。
「おぉ・・・マコトの中の『魔力』が、溢れ出そうとしてるッス❤」
「あががががっっ・・・!じょ・・・ジョアンヌ・・・!!!と・・・止めて!!!磨くのとめてぇぇぇぇ!!!!!」
「止めてあげないッス〜♪さあ、解放するッス!男の潮吹き、見せてごらんッスーー!!」
ジョアンヌが仕上げとばかりに、鈴口をガーゼでキュウッ!と強く拭い上げた。それがトドメとなり、身体の内側から噴き出すきっかけとなる。
「あ、あがぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
プシャァァァァァァァァァッ!!!!
僕の絶叫と共に、イチモツの先端から、透明な液体が勢いよく噴き出した。それは精液のドロリとした粘り気とは無縁の、サラサラとした大量の水。まるで壊れた蛇口のように、あるいは噴水のように、僕の意思とは無関係にどくどくと溢れ出し、放物線を描いて魔法の泉へと注がれていく。
「す、すごい圧ッス・・・!綺麗な放物線ッス!これがマコトの潮吹き・・・!」
「あぁっ、あぁっ・・・・・・! まだ、出る・・・・・・! 止まらないぃぃッ!」
暴れ回る脈打ちは一回では終わらない。ジョアンヌは当然のようにガーゼでおちんちんをねっとりと擦り続けており、僕の身体は凄まじい快感で痙攣し、透明な液体を撒き散らし続けた。
快感と虚脱感、そして排泄感にも似た背徳的な気持ち良さが、僕の意識を白く染め上げていく。
「はぁ、はぁ・・・・・・。も、もう許して・・・・・・」
魂まで放出しきり、僕はその場に倒れ込んでしまう。みんな・・・こんな思いをしてきたのか・・・こんなの・・・ダメだ・・・こんなの・・・二度とごめんだってみんなが慌てふためく理由が今になって身に染みて理解できた。
とはいえ思い切り潮を吹かされてしまったわけで、これにて修行は一区切り・・・にはならないわけで。僕を見下ろすジョアンヌの瞳は、悪魔のように怪しく、そして楽しげに輝いていた。
「マコト?何を安心して寝転んでいるッスか?」
「え・・・・・・?」
「修行はまだ始まったばかりッスよ?勇者の聖剣は、もっともっと磨き上げないと輝かないッスからね・・・❤」
ジョアンヌの唇が、三日月のように吊り上がる。それはまさに、愛し子をいじめるサディスティックな笑みだった。
「今日のところはもう1回くらい・・・ピカピカにするッス♪」
「ひっ!? ま、待っ・・・・・・!」
彼女の手が再び動き出す。敏感になりきった亀頭に、ローションをたっぷり含んだザラザラのガーゼが、容赦なく押し当てられた。
ジョリッ、ジョリッ・・・・・・! ぬちゃぁ・・・・・・❤
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁッ!!!?」
「あはは❤いい悲鳴ッス!その調子で、もっともっと潮吹きの圧を高めるッスよぉ〜❤」
そうして、地獄のような、それでいて極上の快楽に彩られた2度目の潮吹きが終わった時。放心状態で仰向けに倒れ伏す僕の身体に、異変が起きていた。
「・・・・・・あれ?」
指先がピリピリと痺れる。いや、痺れじゃない。温かい何かが巡っている。そう、ちょうど丹田のあたりに、確かな熱の塊があった。それは性的な興奮とは違う、もっと力強く、純粋なエネルギーの奔流。
「こ、これは・・・・・・?」
僕が戸惑っていると、ジョアンヌが満足げに頷いた。
「ほんとマコトってばセンスに満ち溢れてるッスねえ・・・1回目の修行でもう目覚めちゃったッス!マコト!それこそが『勇者の魔力』ッス!」
「これが・・・魔力?」
僕はむくりと起き上がり、試しに手のひらを泉の水面に向けてみた。意識を集中させ、体内の熱を指先へと送るイメージを持つ。すると――。
ヒュオォォッ!
僕の手のひらから、淡い緑色の光と共に、つむじ風のような突風が巻き起こった。
水面が激しく波打ち、洞窟内に爽やかな風が吹き抜ける。
「うわっ!か、風!?」
「おおっ! マコトの適正は『風属性』だったッスね!素晴らしいッス!」
ジョアンヌが目を輝かせて拍手する。僕の手から魔法が出た。ファンタジー映画のような現象に、心が躍る。
「すごい・・・!これがあれば、もっと色んなことができるんじゃ・・・」
僕が興奮してもっと風を操ろうとすると、ジョアンヌの表情がスッと真剣なものに変わった。彼女は僕の手を取り、その風を静かに霧散させた。
「ダメッスよ、マコト。忘れたッスか?さっき話した『蓋』の意味を」
ジョアンヌの瞳が、射抜くように僕を見つめる。
「超古代の人類が、なぜ自らの魔力を封印したのか・・・。それは、制御できない力は身を滅ぼすと理解していたからッス」
「・・・・・・あ・・・そうか・・・そうだったね・・・」
「今のマコトは、まだ魔力の源の『蓋』を無理やりこじ開けただけの状態。制御の仕方も知らないまま振り回せば、古代人と同じ過ちを犯すことになるッスよ」
僕を窘める厳しい口調。でも、その瞳には深い愛情と信頼があった。
「心眼は、マコトが私との修行で目覚めた後、たくさんの練習を重ねて、しっかりと身に着けた技術だからッス。もう実戦で通用するレベルまで、マコトが磨き上げたから許可してるッス・・・でも魔法はそうじゃないッスよね?」
「そうだね・・・。『血と汗を流して、途方もない反復練習によって身に付けた技術以外、戦闘に持ち出してはいけない』・・・だよね」
「その通りッス。付け焼き刃の魔法なんて、自分を傷つけるだけッスからね」
彼女の言う通りだ。たまたま出ただけの力に頼れば、いつか痛い目を見る。僕は素直に頷いた。
「分かった。・・・でも、ワクワクするのは止められないよ」
僕は期待に胸を膨らませて尋ねた。
「ねえジョアンヌ。その『魔法の修行』は、いつから始めるの?」
すると、ジョアンヌは再び悪戯っぽい、とろけるような笑みを浮かべた。
「決まってるじゃないッスか。・・・・・・まずは魔力の通り道をもっと太くするために、今夜から『聖剣研磨の儀・強化合宿』を始めるッスよ❤」
「えっ・・・・・・ま、また磨くの・・・・・・!?」
僕が条件反射で股間を隠して怯えると、ジョアンヌはクスクスと笑い、ガーゼを泉の彼方へ放り投げた。
「あはは、冗談ッスよ❤ もうザラザラなガーゼで磨かなくても、十分ピカピカに輝いてるッス!」
「ほ、ほんと?」
「本当ッス。・・・・・・でも」
彼女は僕ににじり寄り、豊満な胸を押し付けてきた。濡れた白ビキニ越しに伝わる体温と、Kカップの圧倒的な弾力が、僕の腕を包み込む。
「せっかくの『高純度魔力ローション』・・・・・・もっとしっかり、おちんちんに馴染ませなきゃダメッスよね?❤」
「え・・・・・・?」
「ガーゼじゃなくて・・・・・・私のこのおっぱいで、優しく、ねっとり・・・・・・馴染ませてあげるッス❤」
「えっ・・・・・・ご褒美・・・・・・?」
「そうッス。これは、男の子にとっては辛いローションガーゼを頑張ったマコトへの・・・とびっきりのご褒美ッス❤」
ジョアンヌは僕の股座に身を寄せると、豊満なKカップを両手で抱え、そのまま僕のおちんちんを、深い深い谷間へと導き入れた。
ムニュゥゥゥゥ・・・・・・ッ❤
「ひあぁっ・・・・・・!?」
先ほどまでのザラザラした刺激とは対極の感触。まるで最高級のシルクとマシュマロに同時に包まれたような、ありえないほどの柔らかさが僕のモノを飲み込んだ。高粘度の魔法ローションが潤滑剤となり、肌と肌の摩擦係数を極限までゼロに近づけている。
「んふふ・・・❤どうッスか?ガーゼより気持ちいいッスか?」
ジョアンヌが耳元で囁きながら、ゆっくりと胸を揺らす。巨大な双丘が波のようにうねり、僕のおちんちんを余すところなくねっとりと舐め上げるように愛撫する。
にゅぷぷ・・・❤にゅるるっ、にゅっぷん・・・❤
「あ、あぁ・・・っ!気持ちいい・・・!なにこれ、すごい・・・!」
ローションのトロトロ感と、ジョアンヌの体温、そして爆乳の圧力が混ざり合い、言葉では表現できない極上の快楽が生まれている。ローションガーゼではない柔らかさに包み込まれる安堵感も相まって、僕の神経は完全に蕩けてしまった。
「マコトのおちんちん、魔力が充填されて熱々ッスよ・・・❤私の胸の中で、ビクビク脈打ってるのが分かるッス・・・❤」
「あぁジョアンヌ・・・胸、柔らかすぎるよ・・・あぁ・・・堪らない・・・」
「ご褒美ッスから存分に堪能するッスよ❤そのまま、私のおっぱいに溶けてなくなっちゃえばいいッス〜❤」
ジョアンヌの動きが、徐々に大胆になる。大きな乳房で亀頭を包み込み、転がし、そして強く吸い上げる。2度の潮吹きで過敏になっていた先端に、あまりにも甘美な刺激が直撃する。
「あ・・・っ、あぁぁぁ・・・! だめっ、もう・・・気持ち良すぎて・・・!」
視界が白く霞む。
思考が停止する。
ただひたすらに、気持ちいい。
口元が緩み、涎が垂れるのも止められない。
「あはは❤ マコト、完全にイっちゃってる顔ッスね❤可愛いッス・・・❤」
ジョアンヌは僕のトロけた表情を見て、さらに愛おしそうに胸を押し付けてきた。
逃げ場のない、おっぱいの檻。そこは、世界で一番甘くて、危険な楽園だった。
「さあ、マコト・・・❤もうそろそろ限界ッスよね・・・❤おちんちん・・・ヒクヒクしてきたッスよ❤」
ジョアンヌの言う通り、極上のパイズリ奉仕に蕩け切っていた下腹部が、甘く疼き始めている・・・しかし今度は間違いなく潮ではない。慣れ親しんだ感覚・・・吹き出す白いマグマの予感が全身へと迸る。
「あぁっ・・・!出る・・・っ!今度は・・・あぁぁぁぁ・・・っ!」
「出してッス・・・・・・❤全部私のおっぱいで受け止めてあげるッス・・・❤」
びゅくっ!!!びゅるるるっ・・・!どぷっ!・・・どぷぷぷっ・・・!
僕の幸せな悲鳴と共に、大量の白濁液がジョアンヌの谷間へと勢いよく放たれた。透明なローションと混ざり合い、白く濁った液体が彼女の肌を伝い落ちていく。
「んんっ❤こんなにいっぱい・・・出てるッス・・・❤」
ジョアンヌは溢れ出る僕の分身を胸で受け止めながら、慈愛に満ちた瞳で僕を見下ろし、最後に一度だけ、一番甘い声で囁いた。
「・・・愛してるッスよ、私のマコト❤」
「あぁぁ・・・僕も愛してるよぉ・・・ジョアンヌ・・・」
幸福感に満ち満ちながら、ジョアンヌに愛の言葉を返す。むっちりと挟み込まれた至福のKカップでヒクヒクと射精の余韻に打ち震えながら、ローションガーゼ・・・頑張ってよかったと思うのだった。
8月15日、晴れ、夕方―――――
ぐったりと、しかし最高に満たされた体を引きずって部屋に戻り、ソファで一息つく。ジョアンヌが用意してくれた冷たい炭酸飲料が心地良く身体をクールダウンさせてくれる。
「ぷはぁ・・・生き返った・・・ありがとうジョアンヌ・・・」
「ふふふ・・・今日はよく頑張ったッスねマコト!まさか初日で魔法に目覚めちゃんなんて・・・本当に凄い事ッス!私なんて1ヶ月かかって目覚めた・・・というか気が付いたッスからねえ・・・」
しみじみと遠くを見つめるジョアンヌに、ふとした疑問が頭をよぎる。僕の魔法はどうやら「風属性」らしいのは分かった。じゃあジョアンヌの魔法とはいったい何属性なのだろうと。
「ねぇジョアンヌ、君も魔法が使えるんだよね?いったい何属性なの?」
「あははは・・・私のは基本の型に当てはまらない特殊型だったッス・・・まぁその説明はまた今度・・・で、私の魔法は、一言で言えば『素晴らしいものを見つけ出す魔法』だったッス」
「へぇ・・・・・・。『素晴らしいものを見つけ出す魔法』かぁ。それって具体的にどういうことなの?」
ジョアンヌの魔法は『天恵(セレンディピティ)』というらしい。それは数ある選択肢の中から「正解」を見つけ出す力だという。だから既に魔法の効果が発現していたのにもかかわらず、気が付くのに1ヶ月もかかってしまったのだと笑いながらジョアンヌに思い出を語られた。
なるほどなあ・・・と感心しつつ、ふと下世話なことを思いついた
「待てよ?その魔法があれば・・・宝くじとか競馬とか、百発百中なんじゃない!?億万長者も夢じゃないよ!」
僕が興奮気味に言うと、ジョアンヌは呆れたように肩をすくめ、人差し指をチッチッと振った。
「甘いッスね、マコト。世の中そんなに上手くはいかないッスよ」
「えっ、ダメなの?」
「私の魔法は、あくまで『今そこにある価値』を見つけ出すものッス。よ〜〜く考えてみてほしいっスけど・・・宝くじや馬券は、買った時点では『ただの紙切れ』ッスよね?」
融通の利かない魔法だなって表情に浮かべながら、ジョアンヌは肩を落として話を続ける。
「それが『価値ある紙』に化けるのは、勝負が決まって当たりが出た後ッス。購入する瞬間のその紙には、何の魔力も輝きも宿っていない・・・だから、私の魔法ではギャンブルが出来ないという訳ッスよ」
「あぁ・・・なるほど。未来が見えるわけじゃないんだね」
「そうッス。おまけに私自身が目で見て、確かめられなきゃ効果が発揮されないッス・・・骨董品の贋作を見抜く力にはなるッスけどね!」
ひとしきり語り終えたジョアンヌは僕の顔を真っ直ぐに見つめた。その瞳が、柔らかく、熱を帯びて輝く。
「だからこそ・・・あの日、私がマコトを見つけたことには、それ以上の意味があるッス」
「え?」
「私の魔法がマコトに反応したのは、マコトが『将来勇者になるから』じゃないッス。『今現在のマコトの中に、とてつもない輝きが眠っているから』ッスよ」
彼女は僕の胸に手を当て、鼓動を確かめるように微笑んだ。
「結果が出る前の宝くじはただの紙。でも、マコトは違う。まだ何者でもない高校生に見えても、その魂は最初から『最高の大当たり』だった・・・私の魔法は、それを見抜いたってことッス❤」
「ジョアンヌ・・・」
ギャンブルには使えないポンコツな魔法かと思いきや、これ以上ない愛の告白に繋げられてしまい、僕は言葉を失った・・・反省しよう。なればこそ、彼女に見つけてもらえたこの「原石(僕)」を、曇らせるわけにはいかない。
僕は改めて、勇者の修業兼、男磨きへの決意を固めるのだった。
26/01/12 23:49更新 / たっぷりとしたクリーム
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