連載小説
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勇者の心眼トレーニング・・・目隠しはKカップのブラジャーで
―――――あぁもしもし母さん?・・・うん、ごめんごめん連絡するのすっかり忘れてたよ・・・うん、無事に決まってるでしょ・・・うん、心配かけてごめん。あぁ大丈夫、連絡することを禁じられている訳じゃないんだ・・・ただ、ちょっとした手違いがあったというか・・・何というか・・・とにかくホントごめんなさい。

―――――うん、それでさ・・・あの・・・僕は・・・男磨き塾に入塾したいって言ってたんだけど・・・母さん、ブレイブハート・アカデミー・・・って知ってる?え?知ってた?!勇者を目指す塾だとかいってその実ただカップルがイチャコラしているだけの塾って・・・あははは・・・うん、ええとまあそれは良いんだけど。

―――――・・・・・・はい、お母様のおっしゃる通りです、実は間違えて・・・ブレイブハート・アカデミーへ入塾しちゃったんだ。

―――――ああ大丈夫!・・・その・・・間違えて入っちゃったんだけどさ・・・僕はこの塾を辞めたくないんだ・・・彼女でも出来たかって・・・あの・・・その・・・はい、おっしゃる通りで・・・で、何処まで行ったのかって・・・ちょっっ・・・そうだよ・・・行くところまで行っちゃったさ・・・うん・・・両想いの大切な子なんだ・・・うん・・・いや、ほんともうすっごい良かった・・・って何言わせるのさ!!!!

―――――あははは・・・そう、うん、それは大丈夫、実はこの塾って5教科普通に教えてくれるんだ・・・しかも超分かりやすいし、授業の半分は宿題をやらせてもらえるし・・・うん、だから遊んでばかりじゃないんだよ。

―――――うん、僕も勇者になんてなるつもりはないんだけど・・・うん・・・ありがとう母さん、それじゃあこの夏・・・ブレイブハート・アカデミーで過ごしているから・・・うん・・・うん・・・当初の予定と全然違う方向に行っちゃったけど、出来る限り実のある夏にして見せるよ・・・うん、じゃあまた電話するから・・・じゃあね。

―――――あはは・・・うん、ジョアンヌ・クレジオって子・・・うん・・・証拠にほっぺにキスされてる写真を寄越せって・・・分かったよじゃあ適当に撮って送るから・・・それじゃほんとに、またね。



8月3日、曇り、朝―――――


「ふう・・・ったく母さんってば、連絡するって約束をすっぽかした僕だって悪いけど、朝っぱらからお構いなしに電話してこないでほしいよなあ・・・」

朝日が昇りきって1時間もしない朝一番での出来事。僕のスマホが着信音を思いっきり鳴り響かせて、真正面から相対し合う様に抱きしめ合ったままベッドで寝こけていた僕らは叩き起こされた。電話先は僕の母さん、男磨き塾に入塾してから頃合いを見て電話するって約束をしていたのだ・・・まぁ思いっきり忘れていた原因は僕が口を滑らせてしまったあの一言に他ならない訳で・・・・・・

「もうマコトってば・・・❤私とのエッチの感想が“もうすっごい良かった“って・・・❤えへへへ・・・ニヤケ顔が止まらないッス〜〜〜❤」

本当に口が滑るとはこのことで、驚くほどに本心がポロっと零れ落ちてしまった。その失言にジョアンヌはクネクネと左右に身悶えしながら喜び悶えている。そりゃあ同じ失言だって怒らせてしまうよりもずっといいけれど、これはこれで中々に恥ずかしいものがある。

「あははは・・・その、結構恥ずかしいからあんまり言わないでほしいかな・・・?」
「分かったッスよ〜❤でも私だってマコトとのエッチは“もうすっごくすっごく・・・良かった”ッスからね❤」

にっこり満面の笑みを浮かべるジョアンヌに朝っぱらからドキリとさせられて、情けなく目を背けてしまう。まだ・・・まだ慣れないのだ。だって考えてみてほしい、現在進行形で滅茶苦茶に惚れてしまっている絶世の美少女が、こっちをみて満面の笑みを浮かべてくれるのだ。一目惚れという言葉が最初の一目だけで終わっていない、文字通り油断すると本当に一目惚れを上書きされてしまうほどにときめいてしまう。

「勇者になんてなるつもりはないんだけど・・・って言葉も、まぁマコトならそう言うかな〜って想定通りだったッスね・・・ってこれは激おこ案件ッスよマコト!!」
「あ・・・その・・・失言だったねジョアンヌ・・・ごめんなさい」
「ホントッス!私がヴァルキリーだってこと忘れてないッスか!?私たちの目的を知らなかったとは言わせないッスよ〜〜!!」

先ほどまでの笑顔と打って変わり、今度はぷくっと頬を膨らませて腕をぶんぶん振りかざして抗議をする・・・ジョアンヌの背に生えている真っ白な羽根もパタパタと音を立てるように、そりゃどういうことだと不服申し立てをしている。そんな目の前の可愛らしいヴァルキリーに毒気というか申し訳なさだとかが抜かれてゆくようだ。それでも必死に申し訳なさを込み上げようと努力をするのだが・・・

「なんちゃって❤実はそんなに怒ってないッスよ〜♪安心するッスよマコト〜❤」
「へ?でも僕・・・君たちの大目標であるだろう勇者の育成に興味が無いっていったのに・・・?」

あっけにとられた僕を可笑しそうに笑うジョアンヌ。いったいどういう事だろう・・・?

「大丈夫ッス!私達ヴァルキリーとちょっとエッチな事したくらいで、私達の言いなり通りに勇者になるって言った人・・・言うまでもなく色に溺れている・・・ッスよね?」
「そりゃまぁ・・・そうかもしれないけど・・・」
「だからまだ“勇者になんてなるつもりはない”それが現状における正解ッス❤もちろん、最初から勇者になりたい・・・!って夢をマコトが抱いていたのなら、この塾に入る前から別なヴァルキリーが降臨してるだろうって事ッスよ!」

得意げなジョアンヌに言われて初めてハッと気づかされた。確かにちょっとエッチな事したくらいって・・・まぁとんでもなく素晴らしい夜だったのだが。とにかく僕はひとまずの正解を引き当てていたようで、何よりもジョアンヌを怒らせていなかったことに安堵の溜息をこぼした。

「さてと!マコトのお母さまのお陰で二人ともシャワーを浴びる余裕が出来たッス!・・・一緒に浴びるッス?」
「っっ・・・やめとくよ、午前からの授業に間に合う自信が無い」
「了解ッス〜♪でも背中を流したくなったりしたら、何時でも私はウェルカムッスからね〜♪」

鼻歌交じりにベッドからお風呂場へと向かうジョアンヌ・・・のフリフリと左右に揺れ動くまあるいお尻に視線が吸い寄せられてしまう。昨晩のエッチから二人して下半身の衣服を下着も含めて全部脱いでいたことを今更になって思い出した。

エッチをしたのは聞くまでもなく、もう見るからに明らかな同意の上、ジョアンヌ本人も心の底から望んでの行為である。だからこそエッチの最中の凄さと言ったらもうなんて許容すればいいのか分からない。文字通り夢みたいに気持ちがよくて、幸せいっぱいにメロメロにされてしまったのだ。

そう、昨晩もまた、ジョアンヌとエッチをしたのだ。なんて他人事のように思い出してしまえば下腹部の甘い疼きが残響のように背筋を駆け上ってきて、ヒクリと浅ましく出番ですか?なんて頭をもたげかける下腹部に違うのだと溜息を1つ。

そこで僕は新たに発覚したというか発生した1つ問題に直面してしまう。僕って・・・この夏、男磨き塾で男らしくなりたかった・・・はずだった。

しかし今、まさにこの瞬間、現在ここに生きている僕は・・・正直男らしいかと言えば全くそうだとは思えない。パッと思いつく男らしさの象徴であるハードボイルドなんて夢のまた夢、半熟卵ですらもおこがましい・・・せいぜい良いとこ温泉卵のなり損ない辺りがお似合いである。

挙句の果てにはスマホの画面が目を疑うような、それでいてこの数字が間違いではないのだと確信してしまう・・・そんな数字が映し出されている。

「YMP・・・14万と800ポイントって・・・昨日エッチする前は5000だったはずなのに・・・ははは・・・納得しか出来ないや・・・」

昨日のエッチ・・・ジョアンヌのおまんこの中でずっとおちんちんを揉み揉みと締め付けられたのは・・・筆舌にしがたい程気持ち良かったのだから。文字通りの文句なし、昨晩のエッチで僕はジョアンヌに対してメロメロ度がとんでもなく上昇したのは言い訳のできない、確固たる真実である・・・だなんて昨晩の事を思い浮かべたのが不味かった・・・と、気が付けばもうすっかりとギンギンに力を取り戻してしまった股間を見下げてため息を1つ。

「バディのムラムラを検知したッス〜〜♪今すぐに一緒にシャワーを浴びるのならば、マコトのムラムラを受け止めてあげるッスよ〜〜❤」

浴室から響くご機嫌そうな声、魔物娘ってこっちの劣情を察知する力でも・・・ってフルソウルリンクのお陰で僕の劣情は筒抜けなのだと肩を落としつつも、1回だけなら間に合うか・・・だなんて劣情が理性を上回ってしまい、フラフラと引力に引かれるように浴室へと向かうのだった。


8月3日、曇り、午前中―――――午後―――――放課後―――――


キーンコーンカーンコーン・・・と今日の一日が終わったことを知らせる鐘が鳴る。慣れてしまえば・・・なんていうにはまだ3日目のブレイブハート・アカデミーでの生活、その放課後がやってきた。

「んん〜〜〜〜あっという間に終わったッス!!!放課後ッス!!」
「ほんとあっという間だったね・・・さて、夜まで何しようか・・・またミルカモっていうのも何だし・・・」

と言いながらも他に行く当ても無し、夕食の時間までまだ時間はある上に、また部屋に戻ってしまえばジョアンヌと多分・・・いや確実にエッチをする。それはそれですごく望ましい事ではあるのだが、そうなれば気が付けば明日の朝までエッチは終わらないだろうから、結果的に今夜の夕食を食べ損ねる未来しか見えない。

「それじゃあ今日はサブクエストをしてみるッスよ!YGPはまだまだ余裕があるッスけど、サブクエストをこなすのもブレイブハート・アカデミーの醍醐味の1つッス!」
「おお、そうしようかジョアンヌ!」

ジョアンヌの提案にすぐさま賛成、サブクエストという響きに実はちょっぴり興味もあったのだ。

「じゃあ掲示板を見るッスよ!好きなサブクエストを受注するッス・・・と言いたいところッスけど、実は私発行のサブクエストがあるッス!今日はそれを受注してほしいッス!」
「へぇ・・・バディから発行されたものでも良いんだ」
「勇者育成の助けになる・・・と認定されれば申請が通るッス!他にもいくらか私からのサブクエストを用意してあるッスから、適宜見逃さないように注意ッス!」

ではではジョアンヌから一体どんなサブクエストを提示されているのかと公式アプリの掲示板を開く。掲示板は分かりやすく全体、必須、バディ、自由とジャンルごとにタブ分けされており、バディのタブには1つのサブクエストが提示されている。

記念すべき初サブクエスト、そのお題目とは・・・・・・

「勇者の心眼トレーニング・初級編・・・報酬4000YGPと???・・・コレの事だよねジョアンヌ?」
「そうッス!そのお題目ッス!さっそく受注するッス♪」

そう楽し気に言いながらジョアンヌが僕の指先を勝手に掴んで動かし・・・柔らかくて温かなジョアンヌの指先に内心ドキドキさせられながら、受注とタップさせられる。

「コレで良し!じゃあ早速だけどマコト!サブクエストのためにミルカモで晩御飯をテイクアウトしにゆくッスよ!」
「え?晩御飯をテイクアウトってなんで?」
「このサブクエストは私たちの部屋で行われるッス・・・っていうか私がそう決めてるッスからね♪内容的にそのままエッチしちゃう流れになるッスから・・・楽しみにするッスよ❤」

内容的にそのままエッチな事をする流れになる・・・?心眼ってあの目を閉じているのに相手の攻撃だとかを未来予知するみたいに見切っちゃうような・・・アレの事ではないのだろうか。でもなんでそれがそのままエッチする流れになるのだ?

「あのジョアンヌ・・・心眼トレーニングっていったい何を・・・」
「これ以上は後のお楽しみッスよ❤とっても楽しくてスケベなサブクエストッスからね❤」

ジョアンヌはそれ以上何も教えてくれずはぐらかしてくるのみ・・・それでも悲しいかな、”スケベなサブクエスト”という何とも魅惑の響きが僕の心をくすぐられてしまい、特にこれ以上の追及も出来ないまま、僕らはミルカモへと向かうのだった。


8月3日、曇り、夜―――――

僕らはミルカモでバーガーやらサイドのポテトやらが詰め込まれた紙袋を片手に、宿舎の部屋へと帰ってきた。

「こんなにいっぱい買っても2000YGPぽっち・・・相変わらずミルカモは良いお店ッス♪」
「そうだねえ・・・しっかしYGPも減るどころか溜まる一方だったなんて思いもしなかったよ」

テキパキとテーブルの上に紙袋からバーガーやポテトなどのサイドメニュー、ドリンクを取り出しては・・・当然のように隣り合わせに並べてゆくジョアンヌを手伝いながら思う事。普通に考えたら学生の身分の小遣いでこんなに毎日の様に喫茶店で豪遊、更にはテイクアウトまで続けてお金が足りるのかどうかという問題だ。

そう、このバーガーたちのテイクアウト時に残りいくらかなと公式アプリを見てみたのだ。するとなんとびっくり・・・!通常の授業を受けているだけで1日当たり1万YGPが付与されていて、むしろ最初の頃よりもYGPは増えていたのだ。

―――――なんてったってユーシャ・ガンバッタ・ポイントッスからね!要は授業をガンバッタってことッス!・・・まぁギャンブルとかには使えないッスから、この夏の間で普通に使う分には、YGPを使い切る心配はないッスよ。

なんてジョアンヌの言葉だが・・・まぁYGP貧乏になるよりかはずっといいだろう。ありがたく、日々の生活に彩をもたらすためにケチらず使って行くことにする。

―――――それじゃあいただきます!
―――――いただきます!

さて大手チェーン店とどんな違いがあるのだろうと、ワクワクしながらガサリと包み紙を開け広げ、大口を開けてバーガーにかぶりつく。口いっぱいに広がるジューシーなバンズは肉々しさを前面に押し出すタイプの味わいで、たっぷりと塗り込まれた濃厚なチーズソースが堪らない、まさしくベストマッチの相性で美味しさを引き立て合っている。挟むパンもふかふかでもっちりと嚙み切りやすく、それでいて噛めば噛むほどに歯触りがよく、食べ進める手が止まらない1品だ。

このバーガーは大手チェーン店とは比べ物にならない美味しさだ・・・だけど何よりも美味しさを引き立てている一番の要因はやっぱり・・・

「いやぁ・・・美味しいッスねえマコト♪こういうの私1人じゃ中々食べないから新鮮な気分ッス♪」

隣り合わせで美味しいと微笑んでいるジョアンヌがいるから。彼女と一緒に食事をすれば、例えコンビニ弁当だって3つ星レストランのフルコース相手にも勝るとも劣らない、幸せに満ち満ちた食事となるだろう。

「はい、マコト♪あ〜〜ん♪」
「ん、ありがと・・・むぐっ・・・」

ジョアンヌがサイドのフライドポテトを1本掴み、こちらに向けて差し出した。パクリとほうばればホクホクのジャガイモと旨味たっぷりな塩気が美味しい。バーガーのお供にはフライドポテト・・・これぞ正しく鉄板の組み合わせ、ジョアンヌから食べさせてもらえることも相まって、美味しさが倍増している気がしてならない。

「・・・ジョアンヌにもあーーん・・・」
「あーんむぐ・・・むぐもぐ・・・マコトから食べさせてもらうと美味しさが違うッス♪・・・もう1本欲しいッス♪」

喜んでと差し出したポテトを皮切りに、互いのバーガーはそっちのけでポテトばかりを食べさせあってしまう。あっという間にポテトだけが無くなってしまい、バーガーさえも食べさせあい始めてしまう始末。大手チェーン店内だとかじゃなくて、2人きりの部屋だからこそ出来るイチャツキ方・・・でもこの幸せはこの世のどんなスパイスよりも食事を美味しくしてくれる魔法のスパイスな訳で。

―――――ごちそうさまでした・・・!

バーガーにフライドポテト、ナゲットやら他にもいろいろ買いこんだはずだったのに、気が付けばあっという間に2人とも食べ終わってしまった。最高の満足感がお腹も心にも満ち満ちている・・・本当に美味しかった。

「ふふ・・・♪美味しかったッスねマコト♪」
「うん・・・凄く美味しかった・・・さて、じゃあいろいろと片付けないとね」

ジョアンヌと一緒に食べ終わったアレコレを紙袋に詰め込んで、部屋のゴミ箱にグイッと押し込む。全部紙包だとこういう時にかさばらないから便利だよなとちょっぴり強引に片付け終わったのは・・・この後のサブクエストが待ちきれなかったから。

ひとまず綺麗になったテーブルの傍、ソファーの上に寄り添うようにジョアンヌが抱き着いてくる。先ほどまでの和気あいあいとした雰囲気が、一瞬で変わった。

「それじゃあお待ちかね・・・サブクエストを開始するッスよ♪」
「うん、じゃあ心眼トレーニングって・・・いったい何をするの?」

僕の疑問にジョアンヌはその言葉が聞きたかったとばかりにニンマリと笑う。

「心眼っていうのは一言で言うにはいろんな考え方があるッスけど、ひとまず今回は“目を閉じても相手を感じとる力”ってことにするッスよ!だからマコトにはとっておきの目隠しをしてもらいながら、心眼トレーニングに励んでもらうッス♪」

そう言いながらジョアンヌが自身の背中を手を回してごそごそ・・・くるりと何かを胸元の前に持ってきて、パチリと小さな音が聞こえた。そして服の下から抜き取られたそれはピンク色の布地に綺麗な銀糸がフリルを彩る、可愛らしいデザインの思った以上に巨大な・・・

「わっっ?!ジョアンヌちょっ・・・それ君のブラジャー・・・」
「そうッスよマコト・・・これが特製の目隠しッス♪」
「め、目隠し?ブラジャーが目隠しって・・・」
「当たり前ッス!ただの目隠しだなんて物足りないッスよ♪YMPの効率的な取得にはこれくらいスケベなほうが良いッスからね・・・さあ、マコト♪おとなしくこの特製アイマスクを装着するッスよ!」

ジョアンヌがさっきまで自身が身に着けていたブラジャーを、そのカップの内側をこちらに向けてにじり寄ってくる。確かKカップだと言っていたその大きなカップは、僕の顔を十分余裕をもってすっぽりと包み込めるだろう大きさ・・・そのカップが僕の顔へと近づいてくる。

抗議しようにも抵抗しようにも身体は金縛りにあったかのように動けない。“ブラジャーが目隠し“というあんまりにもスケベな響きとジョアンヌのほんのちょっぴりの羞恥心を秘めた表情に、僕の理性の声はあっけなくかき消されてしまう。指1つ触れられてもいない下半身は早くもジンジンと熱を帯び始めて臨戦態勢になりつつある。

「もがっ・・・あっふぐ・・・あっ・・・おっ・・・あ・・・これ・・・やば・・・❤」

そして僕の視界いっぱいにジョアンヌのブラジャーがすっぽりと・・・覆いかぶさってしまった。視界一面が闇に閉ざされ、視覚以外の五感がそれを補う様に鋭く強化されてしまったかのようにすら感じられる。

「はいはい暴れないッスよ〜❤こうやって優しくほどけないように結び付けて・・・はい♪完成ッス❤」

顔全体がほのかに温かい温もりに包み込まれ、呼吸する度に深くて濃ゆいジョアンヌの香りが・・・肺全体に染み込んでゆく。だらしなく頬が緩む・・・あんまりにもスケベな目隠しをされただけで僕は、すっかりとメロメロ状態で骨抜き状態にされてしまう。

「すっかりメロメロッスね❤特別な目隠しの効果でYMPの取得率も通常の3倍はアップの見込みッスよ❤」

ジョアンヌの明るい声が、すぐ耳元で囁かれる。その声の方向から、僕の身体が彼女に密着しているのが分かった。柔らかい胸の感触が僕の脇腹の辺りにぎゅうっと押し当てられる。今、ジョアンヌはブラジャーを着けていない。僕の脇腹に押し当てられているのはジョアンヌのナマ乳の感触なのだと一足遅れに脳みそが理解をする。その状況は察することが出来ても目隠しをされているからなのか、感覚が驚くほどに過敏になっていて、ぎゅうっと押し付けられたジョアンヌの爆乳が・・・そのむっちりと弾力がある感触が酷く敏感に伝わってきて、顔を覆うブラジャーからの香りも相まって僕を深く陶酔させてくる。

「あうっ・・・❤お・・・おっぱいが・・・❤」
「えへへ〜❤おっぱい柔らかくて気持ちいいッスか?」
「う・・・うんっ❤すっごい気持ち良い・・・❤」
「ありがとうッス❤じゃあ〜〜私のおっぱい揉み揉みしたいッスか❤」
「あっ・・・したい・・・❤ジョアンヌのおっぱい・・・揉み揉みしたいっ❤」

もう脳みそ全体がメロメロ状態の僕はもうスケベな感情が素直に表にこぼれ出てしまう。正直言ってこれが“色に溺れている状態“なんじゃないかとすらも思うのだが・・・そんな些細な事はどうでもいいのだと、ジョアンヌが遂にサブクエスト開始の宣言をする。

「じゃあ心眼トレーニング開始ッスよ、マコト♪心眼をつかって目隠しをされたままでもうまく私を感じ取り・・・目指すは栄光のおっぱい揉み揉みッス❤」

そう言ってジョアンヌは僕から身を離した。後を追う様に思わず伸びた手は空を切る。まさかの目隠し状態でのおっぱい探しゲーム・・・心眼トレーニングという名目とは思えない修行内容にドキンドキンと心臓がうるさい程に鼓動を速める。

「そんな遠くには行かないッス♪でも危ないからソファーからは立ち上がらないでほしいッス♪」
「うっ・・・あ・・・ジョアンヌ・・・」

声のする方に手を伸ばす。しかしその手は再び空を切る・・・明らかにジョアンヌは僕の伸ばす手から避けるように動いている。これはあくまでも修行だから、そう簡単に届かせるつもりはないのだろう。

「声だけを頼りに手を伸ばすだけじゃ何も意味がないッス!なんてったって心眼トレーニング中ッスからね・・・さあマコト、心眼を使って私を感じ取るッス♪」
「し・・・心眼って言ったって・・・そんな・・・こんなブラジャー被った状態で心の眼なんて開くわけ・・・」
「ふふふふ〜〜♪まだヒントは上げないッスよマコト!頑張って私を感じ取るッス♪」

あやふやに伸ばされる手はむなしく空を切るばかり、ジョアンヌの行方が分からずに彷徨う手付きは目隠しの闇の中で惑うばかり。心眼ってどうやったらいいんだと明瞭な推理を試みようにも、被せられたジョアンヌのブラジャーから立ち上る香りが甘ったるく思考の邪魔をするのだ。

「後付けで申し訳ないッスけど、いまから10分以内に私のおっぱいを揉み揉み出来なかったら・・・ローションガーゼの刑ッスからね?」
「あっちょっ・・・そんなのきいてないぃぃっ・・・❤」
「勇者の修業は優しいだけじゃあ務まらないッスからね・・・残り5分でヒントをあげるッス・・・最後まであきらめずに頑張るッスよ!」

ローションガーゼの刑という恐怖の響きに、ゾクリと背筋に電流が走った。ローションガーゼなんて真っ平御免だ・・・でも未だにジョアンヌのブラジャーに溺れて思考の纏まらないこの頭は、悲しいことに全く役に立ちそうにない。それでも必死に思考を纏めようと、思い切り深呼吸を試みて・・・致命的な悪手だったと後悔した。思い切り肺いっぱいに吸い込んだジョアンヌの香りで、脳みそが更なる深い陶酔状態へと陥ってしまったのだ。

「え・・・えへへ・・・あぁ・・・もうダメ・・・じゃない・・・ふへへへ・・・」
「私のブラジャーでそんなにメロメロになってくれるなんて・・・❤マコトってばホントにスケベッス・・・❤でもそんなスケベなマコトの事が大好きッスよ❤」
「ぼ・・・ぼくだってジョアンヌが大好き・・・あぇ・・・?」

鏡があっても直視できないような、今世紀一番にだらしない顔つきをしながら、ジョアンヌとイチャつくような愛の言葉を交し合った瞬間・・・顔全体がジョアンヌのブラジャーで覆い隠されている闇の中で、一瞬ふわりと温かな光が見えた気がしたのだ。

「ジョアンヌ・・・そこにいるの・・・?」
「おぉ?!マコト・・・まさかもう心眼の兆しに至り始めてるっていうッスか?!」
「わかんない・・・けどなんかさっき・・・ふわって一瞬光が見えた気がして・・・これが心眼なの?」
「まだなんとも・・・兆しかもしれないッスけどまだ・・・まだ合格点は上げられないッスよマコト!ってもう残り5分ッスからヒントを上げるッス!ヒントは“私を想う気持ち“ッス!」
「“ジョアンヌを想う気持ち“・・・気持ちって・・・いったい・・・」

それ以上のヒントをジョアンヌは出すつもりが無いのだろう、楽し気に鼻歌を歌いながら僕の事を期待するかのように待っている。フルソウルリンク越しに伝わる熱い思いが僕の心を熱くする。こんなにも僕の事を期待してくれているのだ、何が何でもその期待に応えたい・・・心眼が何かをまだ分かってもいないのに、ジョアンヌのために・・・大好きなジョアンヌのために期待に応えたい・・・!!!

―――――大好きなジョアンヌのために・・・!

そんな熱い想いが僕の中に込み上げた瞬間、さっき見えた温かな光が・・・おぼろげながらも闇の中に浮かび上がってきた。

「あっ・・・ジョアンヌ・・・そこに・・・」
「掴みかけてきたッス!凄いッスよマコト!」

ゆっくりと伸び行く手、しかしこの手は先ほどとはまるで違う。なぜならこの手はジョアンヌの声を頼りに伸ばしていないからだ。おぼろげながらもふわりと浮かぶ、ジョアンヌのオーラとでもいうべき光に向けて、僕の右手はゆっくりと伸び行く。

おぼろげな光がススっと僕の手の進路上から離れ行く。ヴァルキリーたるジョアンヌにとって、身じろぎの物音一つたてずに動くことはたやすいのだろう。でも今度は大丈夫、おぼろげな光に向けて伸び行く右手はすぐさま進路を修正する。フルソウルリンクを通じてジョアンヌからの歓喜の感情が伝わってくる。僕は、ジョアンヌの求める答えに至ったのだと・・・ホッとした感情と喜びの感情が噴き上げてきて・・・息をつく間もなくスケベな心が、今更も良い所な最終確認を試みさせた。

「ジョアンヌ・・・おっぱい・・・揉み揉みしてもいい?」
「喜んでッス❤私のKカップのおっぱい・・・いっぱい揉み揉みして欲しいッス❤」

もはやおぼろげな光は明瞭にジョアンヌの身体の輪郭を映し出し始めている。ジョアンヌの顔でもお腹でもないその中間に位置する場所へ・・・大好きな女の子のおっぱいめがけて僕の右手はようやく・・・たどり着いた。

むにゅぅぅぅっっ❤

僕の右手はジョアンヌの熱く、柔らかく、そして信じられないほどに弾力のあるKカップのナマ乳を掴み取り、ぐにゅんむにゅんと指先が勝手に蠢き始めてしまう。

「んっ❤んん〜〜〜っ❤マコト!大正解ッス!見事に心眼の会得へと至ったッス❤」

歓喜の声を上げるジョアンヌに対し、僕の右手は理性の箍(たが)を失い、左手までもがジョアンヌのおっぱいへと辿り着いた。両手合わせて10本の指先がむにむにむにゅむにゅと巨大な乳房を思い切り揉みしだき続けている。その悦楽に身悶えしているジョアンヌが見える・・・もはやジョアンヌの身体がくっきりとオーラで見えるようになってしまったから分かるのだ。聴覚さえも冴えわたる、ブラジャー目隠しの向こうからでも分かる程、ジョアンヌが快楽にこぼす熱い吐息が僕の鼓膜を狂おしくくすぐってくるのだ。

「あぅっ・・・❤マコトってばんぁんぅ・・・❤ホントに凄いッス・・・❤初っ端からゃんっ❤合格出来るだなんて思ってなかったッス❤」
「え・・・えへへ・・・❤ありがとうジョアンヌ・・・❤でもおっぱいが凄く柔らかすぎて・・・僕、もうダメかも・・・❤」

己が乳房を揉みしだかれる快感に、ジョアンヌの全身がしなる。僕の揉む動きに合わせて、彼女の胸全体が波打つように動くことさえもはっきりとオーラで見える。揉めば揉むほどに、ジョアンヌの体が発する歓喜の感情がオーラを通じて、目隠しの中でもさらに強く輝くのが感じられた。圧倒的な達成感、ジョアンヌに対する大好きな気持ちが際限なく込み上げ続ける・・・見なくても分かる、YMPは物凄い勢いで上がっている。

「マコトの心眼、バッチリ合格ッス!よく頑張ったッスね!サブクエスト『勇者の心眼トレーニング・初級編』、これにて見事にクリアッス!」

ジョアンヌが祝福しながらブラジャー目隠しを外し、眩しい光とジョアンヌのしっとりと濡れた瞳が目に飛び込んできた。続けて視線はジョアンヌのおっぱいへと真っ逆さま・・・いつの間にかヴァルキリーの制服は上半分がはだけられていて、丸出しになったどたぷんKカップを僕の両手が真正面から鷲掴みにしている様がなんともイヤらしい。

「えへへ・・・どうッスかマコト・・・❤私のおっぱい・・・気持ち良いッスか?」

ジョアンヌの問いかけに目と目が合わさった瞬間、僕の心臓が今日一番にドキリと跳ねまわった。それはゾクりとするほどに色気のにじみ出ている表情だったから・・・思わずおっぱいを揉みしだく手付きすらも止まってしまい、その蕩けた眼差しに見惚れてしまう。

「遠慮しなくてもいいッスよ❤私のおっぱいは思う存分揉み揉みして欲しいッス❤明日からも、何時でもウェルカムッス❤マコトだけのフリーおっぱいってやつッス❤」
「あっ・・・え・・・えへへ❤気持ち良い・・・ジョアンヌのおっぱい・・・柔らかすぎる・・・❤」

思わず静止してしまっていた手付きをジョアンヌに促され、自分だけのフリーおっぱいを堪能すべく、もにゅんむにゅんと指先がジョアンヌのおっぱいを再び揉みしだき始める。溜息が出る程に気持ちが良い、極上の柔っこさと揉み心地が浅ましい劣情の炎に燃料を投下し続けてくる。ブラジャー目隠しが外されたことで視界は晴れたが、僕の脳みそは未だにメロメロ状態・・・呼吸すらも忘れてしまいそうなほどに、その魅惑の感触を揉み倒すことに夢中になってしまう。

むにゅんもにゅもにゅと指先がふにゅりと沈む柔らかさ、指の腹を確かに押し返すぐにゅりとした弾力、両手共にいっぱいに広げてなお掴み切れない程に豊満で重量感のあるおっぱい・・・ジョアンヌのおっぱい、大好きな女の子のおっぱいを揉み揉みしている・・・夢のまた夢みたいな状況に身体中が幸せいっぱい、ジョアンヌへの愛おしさがいっぱいにこみあげてくる。

「んむぅ❤ああっ、そこッス・・・❤マコト・・・❤乳首を優しくコネコネされるのすっごく気持ち良いッス・・・❤」

僕が乳房の根元から力を込めて持ち上げ、乳首の突起を人差し指と親指で丁寧に刺激すると、ジョアンヌの背中が大きく反り返る。彼女の吐息は荒くなり、顔はすっかりと真っ赤に染まっている。性癖の自己紹介で聞かされていたこと・・・乳首をこちょこちょされるのが好き・・・そういえば正確に言うならばノーブラの服の上から、その後に頃合を見て直接・・・だった。また今度そのお願いは試してみようと心の中での最重要事項として書き残しておく。

「あぁんっマコトってばホントに上手ッス❤ホントにおっぱい揉み揉みするの初めてッスか❤揉まれるおっぱいが気持ち良すぎて堪らないッス❤」
「え・・・えへへ・・・❤僕もジョアンヌのおっぱいを揉み込む手が・・・気持ち良すぎて堪んない❤」

2人して真正面から見つめ合い、その手はジョアンヌのおっぱいを揉み揉みし続ける。大好きな女の子のおっぱいを揉みしだく幸せに、デレデレと鼻の下を伸ばしきった顔付きな自分。大好きな男の子におっぱいを揉み揉みされている幸せに、蕩け切った慈愛の表情を浮かべるジョアンヌ。

互いが互いにどっぷりと夢中・・・心の底からメロメロな状態のままで、至福のイチャイチャおっぱい揉み揉みタイム・・・理性はとうに影も形もすっかりと蕩け切り、劣情にまみれた顔つきのまま、ジョアンヌのおっぱいを堪能し続ける。

「でヘヘヘ・・・❤んんぅっ・・・でヘヘヘへ・・・❤あぁダメッス❤大好きなマコトに可愛く笑いかけたいのに❤おっぱい揉み揉みが気持ち良すぎてスケベな笑い方になっちゃうッス❤」
「でヘヘヘ・・・❤あぁ僕もダメ・・・❤ジョアンヌのおっぱいが気持ち良すぎてもうダメ・・・❤でヘヘヘ・・・おっぱい気持ち良すぎる・・・❤」

2人揃って照れ隠しの笑いが止まらない、なのに出てくる声は「でヘヘヘ・・・」なんてスケベな笑い方をしあってしまう。真正面から見つめ合う、互いが互いに溺れ切っているような表情・・・ちょっぴりの恥ずかしさがアクセントになり、かといって目を逸らしてしまうかと思えばそうじゃない。もっともっと互いに嬉しいのだと、幸せなのだと伝えようとして、微笑みかけようとして・・・また「でへヘヘ」なんてスケベな笑みになってしまう。

「マコトの手は、本当に私のことを知っているッスね・・・❤揉まれる度に、おまんこまでキュンキュンするッス❤このままおっぱい揉まれ続けちゃったら・・・私イッちゃいそうッスよ・・・❤」
「でヘヘヘ・・・ジョアンヌ・・・君が気持ちよさそうな顔をするから・・・僕もやめられないよ・・・❤」

僕の股間も、揉みしだくこの極上の感触と、目の前の歓喜に濡れたジョアンヌの表情に抗えず、ギンギンに硬く力を込めている。それでもまだまだ、ジョアンヌのおっぱいは揉み揉みしたりない・・・気持ち良すぎて手が離れない。

「ふふふ・・・❤マコト、いっぱい愛を注いでくれてありがとうッス❤心眼の会得・・・マコトが私をどれだけ愛しているかが、よ〜〜く分かったッスよ❤」

ジョアンヌは僕の揉む手を止めさせず、満足げに微笑む。そして、僕のスマホの画面に目を向け、小さく囁いた。

「それから、マコト、揉み揉みしながらで良いから見てほしいッス・・・サブクエストの報酬欄ッスよ♪」

促されるがままにスマホの画面を伺い見る。ちょうどよくクリアおめでとう!と表示されているその画面には「勇者の心眼トレーニング・初級編報酬1: 4000 YGP、2:魔法の泉への転送鍵」へと記されていた。

「え?・・・魔法の泉への転送鍵・・・?これって、どういうこと?」
「ふふふ・・・こんなに早くこの鍵を手にした勇者候補性は歴代でもいないんじゃないッスかねえ♪」

ジョアンヌがニンマリと笑う。得意げな笑みを浮かべながらも、その表情は気を抜くと蕩けてしまいそうなのが見て取れる。だって現在進行形でなお、ジョアンヌのどたぷんKカップは僕の手でぐにゅんむにゅんと揉みしだかれ続けているのだから。

「私たちが寝泊まりしているのは2人1組のバディ棟・・・その各部屋には秘密の部屋が隠されているッス!」
「秘密の部屋・・・!うん・・・続けて?」
「その秘密の部屋を開けるための鍵がコレッス!」

ワクワクと好奇心を隠し切れない僕に、ジョアンヌはどや顔で懐から小さな銀色の鍵を取り出した。魔法だとかに詳しくない僕でも分かる、この小さな鍵が唯物じゃないという事を。

「秘密の部屋は魔法の温泉への転送魔法陣ッスが隠されているッス!アカデミー内にある秘密の場所・・・魔法の泉と呼ばれる場所ッス!さくっとネタ晴らしすると、次のサブクエストは魔法の泉で一緒に禊をすることッス!」
「おぉ・・・今年の夏も暑いし、プールみたいでいいねジョアンヌ!」
「禊はプール遊びじゃないッスけど・・・ともかく、行くのはまた今度にするッス!いうまでもなく水着で入るッスからね・・・マコトが喜びそうなとっておきの水着を調達しておくッス!・・・それとYMPもいっぱい貯めておかなきゃッス!」
「YMPを・・・?YGPじゃなくて?」
「このブレイブハートアカデミーでは魔法の泉みたいな秘密で特別な何かをする際には、とっておきの捧げものが必要ッス!それがYMPという訳ッス!・・・で、魔法の泉へと行くための転送魔方陣を使うには、勇者候補の『メロメロの熱意』を捧げる必要があるッス・・・つまり1度の利用につき、YMPを10万消費する必要があるッスけど・・・」

―――――わぁっ・・・・・・32万8300に増えてる・・・

2人して素っ頓狂な声を出してしまった。確か今朝の時点で14万いくらかだったはずなのに、ちょっとジョアンヌとイチャつけばこんなにも一気に溜まる物なのか。そりゃあ一緒にご飯の食べさせあいっこはしたし、現在進行形でジョアンヌのおっぱいは揉み揉みしているのだが・・・それにしたって気前よくYMPが上がり過ぎではなかろうか。

「マコトってばホントに凄いッス❤こんなに私にメロメロになってくれること・・・とっても光栄ッス❤もう・・・ほんとに素敵ッス❤大好きって言葉だけじゃ足りないくらいに大好きッス!!!!」

ジョアンヌが心底誇らしげに、そして深い愛情を込めた優しい眼差しで、僕へと微笑みかけてきた。心がほっこりと温かくなる、修行と言いながらもやっていたことは女の子のブラジャーで目隠しをされながら、おっぱい探しゲームだったのだが。それでも修行を頑張ってよかったのだと、心の底からそう思えた。

「決めたッス!私たちが魔法の泉へ行くのは、この夏の一大イベントにするッス!それまでに YMPを50万くらいまで貯めて、最高の清めの禊をするッスよ!」
「ははは・・・分かったよジョアンヌ、楽しみにしておくよ」

楽しい予定を2人で決める・・・最高に充実した夏休みとなる予感がして、ブレイブハート・アカデミーに入ってよかったと心から思う。

「それじゃあ今日の総仕上げをするッス❤マコトをメロメロにさせちゃうぞ大作戦❤・・・マコトは私のおっぱい揉み揉みしながら・・・❤私はおまんこでマコトのおちんちんを揉み揉みしてあげるッス❤」
「で・・・でへへへ・・・❤ちょっとスケベな響き過ぎない・・・?大丈夫かな・・・そんなことしちゃって・・・」
「大丈夫ッス❤主神様も特に制止してこないッス❤まさかの初日で心眼を会得したマコトへのご褒美エッチッス〜〜❤」

ジョアンヌのこの一言で、僕の理性は完全に崩壊した。もう・・・ジョアンヌとの甘々イチャラブエッチの事しか考えられなくなってしまった。

「わ・・・分かったよジョアンヌ・・・❤じゃあ、ご褒美・・・いただきます・・・❤」
「ふふふふ〜〜♪じゃあベッドに行くッスよ❤」

あっという間にたどり着いたベッドルーム、先陣を切ったのはジョアンヌ・・・コロリとベッドの上へと仰向けに寝転び、僕を誘う様にパックリと大胆に大股開きをして見せている。

元より丈の短いスカートでそんなことをすれば、たちまち露わになるむっちりとした太ももの奥、鮮やかで魅惑的なピンク色のパンティが僕の視線を釘付けにする。その柔らかそうな布地が、ジョアンヌの土手高のおまんこによってくっきりと盛り上がり、丸くふっくらとした輪郭を作り出している。そしてその中央には、縦に1筋通った布地のシワが、僕の劣情を際限なく高めてゆく。

「あぅ・・・ピンク色・・・❤でへへへ・・・❤何度見ても・・・エロすぎ・・・❤」
「でへへへ・・・❤マコトのスケベな気持ちが、フルソウルリンク越しにヒシヒシと伝わってくるッス❤」

僕の視線は、そのピンクのパンティに縫い付けられたように動かない。ブラジャーが目隠しだったのに対し、パンティは自分を誘うための最高の舞台装置だった。僅かに横から伺い見えるマン肉が、僕の理性だとか自制心をズタズタに焼き切られている実感があるというのに、目を逸らすだなんてあり得なかった。今日も今日とて下着見せサービスをたっぷりと堪能してしまう・・・劣情のままに瞬きすらも忘れて熱視線が止まらない。

羞恥心にはにかむジョアンヌが更なる挑発を試みる。パンティのゴムの縁に指をかけ、少しだけ、本当に少しだけ・・・内側の粘膜をチラつかせたのだ。

「目の保養を存分に楽しんだら、ズラし挿入ッス❤ガッチガチに硬くしちゃったおちんちん・・・おまんこで気持ちよくするッスよ❤」

彼女の言葉に、是非もなく上下に頷く。僕の股間も興奮のあまり、まるで自我を持ったかのように大きく脈打ち上下に頷く。

「んんっ・・・それじゃあ・・・でへへへ・・・❤もう遠慮しないよ、ジョアンヌ・・・❤」

大股開きのジョアンヌへと上から覆いかぶさる。目の前いっぱいに広がる魅惑的な下着を真正面に捕らえ、優しく横にズラす。サーモンピンクの淫らな花園に鼻血が出て来そうな程息が荒くなり、もうほんの少しの我慢も出来ないと焦る指先がガッチガチのおちんちんを差し当てる。

にゅぷっ❤・・・にゅるるるっ・・・❤・・・にゅっぷんっ❤

にゅぷりと入り口は反り返った肉竿を歓喜のままに受け入れて、酷くヌメヌメと心地よく滑る、温かな蜜窟へとおちんちんがゆっくりと奥まで収まりきった。そのまま僕は例によって腰砕けとなり、ジョアンヌの上から全体重をかけるようにのしかかってしまう。重たくないかと気遣う余裕は全くないが、ジョアンヌも押しつぶされながらの挿入が気に入っているようだ・・・フルソウルリンク越しに喜びの感情がヒシヒシと伝わってくる。

「あっ❤あぁっ❤ジョアンヌ・・・❤きっ・・・気持ち良い・・・❤」
「んぎゅんっ・・・❤ふふふっ・・・このままゆったりと、ぎゅ〜って抱きしめ合いながら、おまんこでおちんちんを揉み揉みしてあげるッス❤でも余裕が出来たら、私のおっぱいも揉み揉みするッスよ❤」
「わっ・・・わかったぁ・・・うぅ・・・締め付けられてっ・・・❤気持ち良い・・・❤」

ジョアンヌが予告通りにおちんちんを攻めたて始める。ヴァルキリーたるもの剣や槍だけじゃなく、おまんこの扱いすらも自由自在。おちんちんを直接握りしめて揉むのとは違う、肉の壁による、ねっとりとした締め付けが、僕の快感を天井知らずに高めていく。誇張抜きに腰が抜ける、誇張抜きにおちんちんが蕩けそうになる。その身で押しつぶし抱いているジョアンヌの温もりが・・・全身を深く陶酔させる幸福感になって支配する。

「あっ・・・あぅっ❤気持ち良い・・・❤ジョアンヌのおまんこで揉み揉みされるの・・・気持ち良すぎるっ・・・❤」
「でへへへ・・・❤大好きな男の子がメロメロに蕩けちゃってるッス❤何度見ても、何時までも見て居られるッス・・・❤でも今日はもっとメロメロにしちゃうッス❤ほら・・・おっぱいはこっちッスよ・・・❤」

ジョアンヌは僕の両手を包み込み、僕だけのフリーおっぱいたるKカップへと誘い・・・もにゅりと両の手が深々と埋まってしまった。一度揉み込んでしまえば後は律儀なものというか、劣情のままに指先は勝手に蠢き始める訳で・・・

「あぁっ・・・❤おっ・・・おっぱいがぁ・・・❤」
「もうっ❤それは私のセリフッスよマコト❤んふふ・・・さぁ今夜はこのまましっぽりとイチャラブエッチッス・・・❤」

ぐにゅり、むにゅん。ぎゅうっ・・・ぎゅうぅ・・・。もにゅっ、もにゅぅっ。

揉み込む指先の間からはみ出す爆乳は、その巨大な質量と柔っこさを以って手の平いっぱいに幸せに沈み込む。温かくてヌメヌメな肉窟に締め付けられているおちんちんは、もうなんと表現したらいいのか分からない・・・絶品?至福?この世の最高クラスの誉め言葉すらも足りない心地よさの中で、ひたすらに甘やかされ続けている。

「でへへへ・・・❤おっぱい揉み揉みしてるだけでも気持ち良いのに・・・❤ジョアンヌのおまんこで揉み揉みしてもらえるなんて・・・ずっとこうしていたくなる・・・❤」
「でへへへ・・・❤本当に嬉しい事だけど、なんだか全部投げ出したくなっちゃいそうになるから、あんまり言わないで欲しいッス・・・❤私だってマコトとずっとこうしてイチャラブエッチしていたくなっちゃうッス❤」

ジョアンヌの身体は僕の体重を受け止めながらも、なおもおちんちんをねっとりと、そして優しく揉み続けてくる。そして、僕の手の中にあるKカップは、僕の劣情の赴くままに柔らかくぐにゅむにゅと形を変え、僕の指先に極上の柔らかさを伝え続けている。この期に及んで、更なる劣情が込み上げてきて、指先はジョアンヌの乳首をコリコリと捏ね始めた。

「んゃぁんっ❤ほ・・・ほんと力加減が最高ッス❤ホントにヤバいッス❤気持ち良すぎるッス❤」
「あっあぅっ❤おまんこの締め付けが・・・❤きっ・・・キツイ・・・❤」

乳首をコネられるたびに、ジョアンヌの身体が電撃が走ったかのようにビクンと痙攣する。そのたびにおまんこはギューッと硬く締め付けられ、僕のおちんちんを逃がすまいと奥まで吸い込んでは、また優しく揉み出す。2人の身体は極上のオルガズムに向けて高まり続ける。ジョアンヌのおまんこのナカが居心地が良すぎて堪らない、淫らなおっぱい責めに喘ぐジョアンヌの艶姿も相まって、とうとうすぐそこまで射精感が込み上げてきてしまう。

「じょ・・・ジョアンヌ・・・もう・・・出ちゃういそう・・・❤」
「我慢しなくていいッスよ❤私ももうイッちゃうッス・・・❤マコトにたっぷりと中出しされたらどうせ耐えきれないッス・・・❤マコトの思うがままに、びゅーっって射精しちゃうッスよ❤」

ジョアンヌに甘ったるく射精の許可を貰ってしまえば・・・もう我慢は風前の灯火だった。下腹部がうずうずと、先遣隊のように先走りがぴゅるり、まるで弓を引き絞るかのように精巣がぎゅうっと引きあがる。

「あっ・・・出る・・・出るよジョアンヌ・・・❤ジョアンヌ・・・あぁぁぅっ❤」

ドクンドクン・・・ジョアンヌの身体を押しつぶしながら、そのおまんこの最奥にピタリと鈴口を差し当てながら・・・愛しい人の温もりに包み込まれ、ぎゅうぎゅうと揉みしだかれながら・・・おちんちんは脈打ち始めた。下腹部が甘ったるく疼き、大好きな女の子のナカに遺伝子を放出する悦楽が脊髄を駆け上る。

「あっ・・・出てるッス・・・❤熱くて・・・濃ゆいせーし・・・いっぱい・・・❤でへへへ・・・❤幸せぇぇ・・・・・・❤」

たっぷりと最奥に熱を吐き出されているジョアンヌが、静かにオルガズムの極みに至る。ぶるぶると震えるその身体を愛おしさに任せて強く抱きしめると、ジョアンヌが更なる高みへと誘われ、身体と心・・・その両方が最高潮に満たされ合う。

その熱い抱擁は射精の脈動が終わってなお、時間をたっぷりとかけて続けられた。互いが互いの愛おしさに溺れてしまう・・・本気でそう思えるほどの、幸せで満ち満ちたエッチだった。

でも・・・だがしかし・・・まだ・・・まだだった。まだ、僕らのイチャラブエッチはまだまだ終わらない・・・!

「マコト・・・まだ・・・いっぱいイチャラブエッチするッス・・・❤」
「うんっ・・・まだ・・・ジョアンヌとイチャラブエッチしたいっ❤」

たった一度きり・・・だなんてもはや足りないに決まっていた。精魂尽き果てるまで・・・まだ・・・愛しいジョアンヌとイチャラブエッチをしたいのだ。

「今度はマコトの腰へこエッチをするッス・・・❤おまんこの一番奥をスリスリして欲しいッス❤」
「分かったジョアンヌ・・・一番奥・・・いっぱいスリスリするから・・・❤」

歓喜の感情に満ち溢れたジョアンヌに、深く口づけを1つ・・・思いっきり射精しておいてなお・・・最高潮にガチガチのおちんちんは、ジョアンヌの最奥にピタリと差し当てられたまま・・・にゅるりにゅるりと優しい抽挿を始めた。

「あぁぁぁぁ・・・❤気持ち良い・・・❤ジョアンヌの奥にスリスリするの・・・気持ち良い・・・❤」
「でへへへ・・・❤私もすっごく気持ち良いッス・・・もうどれだけ私のことをメロメロにしたら気が済むっすかマコト・・・❤」
「それ・・・僕のセリフ・・・あっ・・・もう・・・❤」

蕩け切った身体は甘々暴発射精・・・釣られてジョアンヌも甘々オルガズムへ・・・2人は力強く抱きしめ合いながら、愛と絆を交し合い続けたのだった。
25/11/16 02:51更新 / たっぷりとしたクリーム
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■作者メッセージ
本日よりタイトルを変更いたしました・・・タイトルは大事だからね、仕方ないね

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