霧に煙る国、グラン・フォグリアにて
Tips・・・対魔結界発生塔
グラン・フォグリア王国における対魔物用の防護結界、グラン・フォグリア王城の四方を囲むように結界の発生塔が建設されている。
大半の魔物娘にとっては結界内部の居心地がちょっとここには入りたくないな・・・と感じてしまう程にすこぶる悪くなるという代物。しかし圧倒的な力を持つ魔物娘までは通用しない。
結界の発生塔の内部は巨大な魔法石が鎮座されており、この魔法石をミシェーラの魔力で魔に染め返すことで結界の効果を反転させることが、今回のグラン・フォグリア攻略戦における、ハロルドとミシェーラの作戦目標である。
Tips・・・魔界勇者ハロルド
人間として生まれ落ち、勇者としての力も他の追随を許さぬ強者だったが・・・魔物娘のリリムたるミシェーラとの数えきれない程の交わりを経て、身体はインキュバスに、勇者の力はすっかりと跡形もなく搾り取られてしまった。
しかし搾り取られた勇者の力は代わりに愛しきミシェーラの魔力が満ち満ちており、勇者として堕落する前よりも純粋な強さは比べ物にならない程に圧倒的に高まっている。
得意技は雷の魔法を剣に纏わせ、一気に周囲を薙ぎ払う回転斬り、“雷華一閃 (らいかいっせん)”である。
――――――――――――――――――――
満月の夜まで後3日、グラン・フォグリアまで残り半日程度の道すがら。ハロルドは街道を1人で歩いていた。
何時も隣りに寄り添う愛しき伴侶であり、リリムのミシェーラはここには居ない。ミシェーラから贈られた黒い角飾りの細剣も腰には帯びられていない、代わりに背中へ勇者の剣を背負っている・・・まるでミシェーラと出会う前の恰好である。
何故ならば、ミシェーラと自分は別行動を取っているのだ。その理由は主神教団の陰謀に対するもの、そして別行動をすべきだった理由が案の定と言わんばかりにやってきた。
ハロルドの眼前から、主神教団の制服を着た兵士の一団がやって来たのだ。
その数にして十数人以上、腰には帯剣されている。その一団の先頭をゆくのは老剣士、されど妙に迫力を感じさせる。ハロルドの勘が、あの老剣士は危険だと告げていた。連れた他の一団など束になっても敵わない、比べ物にならない強さを誇るだろうと見立てる。
「貴公・・・ハロルド・カーライルだな?」
「あぁ、そうだが・・・教団の兵士の皆様が揃ってこんなところで何を?」
「警告する、背中の勇者の剣を鞘ごとその場に落とせ」
低く響く冷酷な声で告げられる武装解除の警告。老剣士は見た目通り・・・いや、それ以上の迫力を持ってハロルドを威圧してくる。
警告に従わねば命の保証はしない、とでも言いたげに鋭い眼光がハロルドの背に吊られている勇者の剣に向けられ続けている。
「うぉっと・・・一体どうい」
「警告する、勇者の剣を鞘ごとその場に落とせ」
「・・・分かりましたよ・・・・・・ほら、言う通りにしたぞ?」
交渉の余地すら無いらしい、仕方無しにハロルドは背中に吊った勇者の剣を鞘ごと抜き取り、その場にそっと落としてみせる。
「そのまま3歩前に、その後その場に跪け」
―――――懐かしいな・・・グラン・フォグリアで習った対脅威者拘束手順だっけか
心の中でつぶやくハロルドに有無を言わさずに次の指示が飛んでくる・・・覚えのある手順、これは罪人を拘束するための手順である。ハロルドに対し武装解除と拘束、奴らはハロルドを生け捕りにしようと試みているのだろう。
大人しく3歩前に、その場に跪いたハロルドに対し、その首筋に老剣士がいつの間に抜いたのか鈍い銀の輝きを突きつけてくる。
本能的な忌避感を堪えていると、ハロルドの目の前に黒い布による目隠しが通される。さらには耳栓までも抜かりなく・・・全くの暗闇の中、兵士達に手を引かれ、何かの乗り物に乗せられて、何処かへと連行されるハロルド。
とはいえ移送先は大方検討が着く。それはグラン・フォグリア上層街、出来ればグラン・フォグリア王城の何処か、最悪主神教団の屋敷か何かにハロルドは監禁されるのだろう。
―――――全く、全部が全部想定通りだと逆に張り合いがないな。
ハロルドの独り言の通り、実の所この状況は全くの想定通りだった。
フォグレイブの情報屋に敢えて情報を流してもらったのだ。“勇者ハロルドがフォグレイブを明日、出立する”のだと。
ミシェーラはその前日にグラン・フォグリアへと出立していた。彼女は入国した後に、グラン・フォグリアを攻め落とすための様々な手筈を整えるために。
―――――また、すぐにお傍に参ります。
後ろ髪を引かれる想いでミシェーラを見送った日、愛しい彼女の温もりが恋しく1人寝苦しい思いをした。たった一晩だけのこと、されど長く苦しい孤独の夜、ミシェーラだけを想う夜だった・・・ミシェーラに早く会いたい、彼女の温もりを抱き締めたい、あの柔らかな唇に思い切り口づけを交わしたい。
―――――もうハロルドに、一切の迷いはなかった。自分とミシェーラの愛を邪魔をする者達に遠慮をするつもりは一切なかった。グラン・フォグリアを攻め落とし、反魔物領から親魔物領に作り替える。今回の一件を全て無かったことにする大作戦をもって、主神教団とは完全に決別するのだと。
その名をグラン・フォグリア攻略戦・・・決行日は満月の夜の日。
目隠しと耳栓の中、視覚・聴覚含めた闇が全てを包み込む中、ハロルドはグラン・フォグリアへと無抵抗のまま連行されるのだった。
――――――――――――――――――――
ハロルドが目覚めたのは暖かな寝具の上だった。独り寝の寂しさから寝不足だったのが祟り、移送されている途中に眠ってしまったようだ。
「・・・まったく、いくら想定通りだったとはいえ、ちょっと気を抜き過ぎていたかな」
むくりと身を起こすハロルド、周囲を見渡すと自分はどうやら正方形の広々とした1室に運び込まれているようだ。正方形の部屋の中心には大人が3人横になっても快適に眠れるほどの大きなベッド、壁際には様々な陶器の調度品が並べられていて、その中の1つが何かの香を焚かれている。甘ったるい香りが妙に心を騒めかせてきて、ハロルドは頭を左右に振って気を持ち直す。
自分の恰好はいつの間にか旅の装束ではなくバスローブに下着だけという恰好にされていた。身に着けていた荷物は綺麗に畳まれた旅の装束の上にあり、部屋の隅っこの机の上に置かれていた。もちろんそこに勇者の剣は置かれていない。
部屋の出口たるドアの上に主神教団とグラン・フォグリアの国旗が掲げられているから、恐らくここはグラン・フォグリアの王城の何処かの部屋なのだろうとハロルドは推測する。ドアの鍵はもちろん開かなかった。
代わりに大きなアーチ状の窓を開いてみると、今日も霧に煙っているグラン・フォグリア上層街の景色が一望できた。窓から真下を見てみるものの背筋に悪寒が走るほどの高さであり、部屋中のカーテンやら使えそうないろいろな物を結び付けても、とても無事に降りられそうにはないようだ。
この部屋に時計らしきものは備え付けられてはいなかったが、窓の外の太陽さえ確認できればある程度の時刻は把握できる・・・今はちょうど、夕方に差し掛かる時間といったところだろう。
正方形の部屋は出口以外にはトイレと妙に広い湯船のある浴室、洗面台と流し口、あとは食事を渡す為だろう小さな切り欠きの窓が出口傍にある程度である。残念ながら知恵を絞って秘密の出口を開くような、そういった仕掛けは凝らされていないようだった。
パッと見ただけでもあちこち清潔に保たれていて、高そうな調度品が並べられている。脱出こそは許されないものの、ここに監禁されている限りでは快適に過ごせそうだとすら思う。
「なるほどな・・・ここは捕まえた者を懐柔するための秘密の部屋・・・あからさまに大きなベッド・・・主神教団がするには教義に反する“色仕掛け”をもって勇者を懐柔しようって魂胆・・・というところか」
ここに来て色仕掛けで我が心を懐柔しようと試みるとは・・・主神教団のお偉い様方達も中々に現場を知らないようだ。もう既に自分はミシェーラと結ばれているというに・・・だがしかし困った、自分は断じてミシェーラ以外の女性を抱くような真似を出来ない。だがもしも宛がわれた別な女性に“何も事が起こらなかったら”命が無いのですなんて縋り付かれたらどうしようものか。
どうしたものかとあれこれ思案するハロルドだが、ろくな解決策も見出せぬまま、無情にも出口のドアがコンコンとノックされた。思わず息を飲むハロルドの前でドアが開かれる。そして開かれた出口のドアから入ってきた人物は・・・・・・ハロルドが何よりも、誰よりも待ちわびた愛しき人だった。
「お久しぶりですハロルド様、1日と9時間、31分ぶりですね」
「あぁミシェーラ・・・!!!ミシェーラ!!!!!」
気が付けば身体が勝手にミシェーラを抱き締めていた。今のミシェーラはリリムとしての姿ではなく、人間として化けている状態の姿だった。だがそんなことはどうでもよかった、1日と9時間と何だったか・・・その離れ離れの時間はハロルドにとって何にも代えがたい辛い孤独だった。たった1日と半日足らずの時が、まるで1000日も待っていたかのような感覚・・・油断してしまえば歓喜のあまりに涙すらも流せてしまうとハロルドは必死に歯を食いしばって耐える。
「こんなにも長くお待たせしてしまい申し訳ございません・・・この国を攻め落とす手筈に少々手間取ってしまいました」
「良いんだミシェーラ・・・あぁ・・・もう2度と君を離すものか・・・さっさとこの国を攻め落としてしまおう、そしてユメハツカに帰って2人でずっと一緒に暮らすんだ・・・」
「ふふふ・・・ハロルド様ったら、それは満月の夜の日だと申し上げましたのに、このままでは本当に満月を待ちきれなくなってしまいそうですね」
ほんの少しだけミシェーラと身を離す、それは愛しきミシェーラに口づけを交わすため。しかしハロルドは勢い余ってミシェーラの唇を思わず食むかのように激しく重ねてしまう・・・もはや気が急いているなんてものでは足りなかった。この期に及んで自分に“待て“というミシェーラに、熱く激しく口づけを交わしてしまう。どれほど自分が君の事を愛しているのか、君に恋焦がれているのか、心の底から溢れ出てくる感情を伝えるためのキスは熱くねちっこさを増してゆく。
「んちゅっ・・・ふふふ・・・ハロルド様、もう大体の事は推測されているかと思いますが、ここは教団お抱えの女をお客様に宛がい、懐柔するための部屋です」
「あぁ・・・そして俺を懐柔しようとする女ってのが君なんだろう?」
「ええ、ちょっとした魔法とウインク1つでこの座を勝ち取ってまいりました・・・勇者様を誘惑する不届きなメイド・・・それが私という訳ですね・・・ではハロルド様、少々離していただけますか?」
言われるがまま、衝動のままにきつく抱きしめ続けてしまっていたミシェーラから身を離す。そしてようやくになってミシェーラの恰好がメイドの姿であることに気が付いた。恐らくこの部屋に監禁されているハロルドへの世話係として寄越されたメイドに、欲望を堪え切れないまま手を出してしまった・・・という教団側の筋書きなのだろう、ミシェーラが身にまとうメイドの服はそれを物語るかのようなデザインをしていたからだ。
白いブラウスはあえてサイズの合わないものを身に着けているようで、ミシェーラの豊満な胸元で内側からはち切れんばかりに膨らんでおり、胸元のボタンが締めきれないのか下乳部分がパックリと開いてしまっている。黒いスカートの裾は白のレースで縁取られていて、そのスカート丈も下着がギリギリ隠せているのかどうか危うい短さまで詰められている。ほんのわずかな身じろぎ1つ、開けっ放しの窓から吹き込んだ風で揺らめくスカートに、ついつい視線が吸い寄せられてしまう
明らかに仕事をする目的ではないデザイン、男の欲望を駆り立てるための服、それを絶世の美女たるミシェーラが身に着けていれば・・・その破壊力は他の追随を許さない圧倒的な美しさと淫らさを兼ねそろえた完全無欠の存在となっていた。
「色々と調べてまいりましたので、今回のグラン・フォグリア攻略戦について、私とハロルド様のすべきことを説明いたしますね・・・まず、私たちが今いるこの場所が・・・・・・」
ミシェーラの話を纏めると、現在地はグラン・フォグリア王城内、特別教練塔という区画にいるらしい。特別教練とは案の定、“色仕掛け”をもって“お客様“を懐柔する目的の部屋らしい。
さらに言えばもう既にハロルドの両親はミシェーラの手によって救出済み、パパっとユメハツカの町に魔法で一緒に転移させて保護しているとのことだ。
・・・正直これだけでもハロルドが戦う理由が無くなってしまうのだが、まぁ、今後の憂いを断つためにもグラン・フォグリアは予定通り攻め落とされることになる。
で、3日後のグラン・フォグリア攻略戦において、自分とミシェーラの担当することは、この国に4つ存在する対魔結界発生塔を全て制圧することだった。対魔結界発生塔さえ全て制圧されてしまえば、外部より魔物娘達が一気に雪崩れ込んできて、あっという間の国家転覆・・・という筋書きらしい。
また、その対魔結界発生塔はグラン・フォグリア王城内の東西南北4隅に建てられている・・・手っ取り早く王城へと入る為、だからこそハロルドは無抵抗に連行される必要があったのだ。
作戦の決行日はもちろん満月の日、式典に参加すべく特別教練塔から移送されようとしたその隙をついて一気に脱走、ミシェーラと合流をしてから対魔結界発生塔を制圧してゆく流れ・・・とのことだ。
「という訳でベッドの下にハロルド様の細剣は隠しておきますね?」
何処からともなく黒い角飾りの細剣を取り出したミシェーラが、ベッドの真下に細剣を忍ばせた・・・のを眺めながらふとハロルドが作戦の重大な・・・というか最後の方全部があんまりにも行き当たりばったりなところに気が付く。
「あぁ、ありがとうミシェーラ・・・ってちょっと待て、なんだか最後の方だけ妙に作戦がざっくりしていないか?」
「ふふふ・・・実を言えば面倒くさくなってしまったんです・・・でも大丈夫、ハロルド様の強さはこの国全ての兵士を真っ向から相手にしたって負けはしません・・・だから強行突破してくださいな、そしてさっさとユメハツカに帰りましょう?」
「君を抱き抱えながら戦っても・・・かい?・・・あ、わかったぞミシェーラ!君は俺が勇者として最後の戦いに赴くその姿を、特等席で長く見て居たいんだな!?」
「ふふふ・・・ではベッドメイキングをいたします、少々離れていてくださいませ」
図星だったのか、ミシェーラにはぐらかされたハロルドは言われるがまま、身を離してミシェーラの背後に立つような格好となる。恐らくそれは計算通りの誘導・・・否、男の浅ましい欲望から簡単に推測できる行動の誘導だったのだろう。
―――――あっっ・・・見えて・・・あぁそうか・・・ええいミシェーラの奴め・・・もう話を切り上げさせるためにわざと・・・
名目上はベッドメイキングをするため・・・ミシェーラは乱れたベッドシーツを綺麗に均し、寝具を手際よく整えてゆく。その間ミシェーラは当然、身体を前に倒しながら大きくお尻を後ろに突き出すような格好となる。魅惑の曲線を描くボリューミーなヒップを前に、スカートの丈は当然のように全くもって太刀打ちできない。ハロルドの視線は、魅惑のヒップを包み込む深い蒼の下着が力強く惹きつけられる。
「何時見ても・・・見飽きることが無い・・・刺激的すぎるよミシェーラ」
「あら、勇者さまったらお見苦しい物を・・・なんちゃって、ですね」
ベッドメイキングに手こずっているフリなのか、ハロルドにお尻を左右にフリフリと振るいながら更に誘惑を試みるミシェーラ。目の前で揺れ動く深い蒼・・・そのふっくらと盛り上がっている股間部分に淫らな皺を目に焼き付けていると、いつの間にかミシェーラがリリムの姿に戻っていて、その柔っこい尻尾がハロルドの股間を甘く撫で擦るようにくすぐってきた。
「ハロルド様、下着を降ろしていただけますか?ハロルド様のおちんちんを尻尾でシコシコして差し上げますので」
「ミシェーラの尻尾コキか、初めてだが堪らなく気持ちが良いのだろうな・・・癖になってしまったら責任を取ってもらうぞミシェーラ?」
もう作戦の事などどうでもよくなり始めたハロルド。軽口をたたきながら下着を降ろすと、窮屈だった男根がようやく解放され、ヘソを叩かんばかりに飛び出した。既にインキュバスになってしまっているハロルドにとって、たった1日の禁欲でも子種袋はパンパンに充填され切ってしまう。さらけ出された肉棒とて1日分の禁欲で随分と御無沙汰・・・ミシェーラの奉仕に飢えに飢え切っている状態だ。
「うふふ・・・ええ、責任は必ず果たしましょう・・・ハロルド様のおちんちん・・・私の尻尾でメロメロにして差し上げますね」
さらけ出された男根にミシェーラの尻尾がシュルシュルと絡みつき、器用な動きでシコシコと扱き上げられはじめた。溜まりに溜まった性欲が肉棒を普段以上に敏感なものにしているようで、ミシェーラの尻尾による淫摩擦に肉棒が甘く震え、快楽に脳みそがジンと痺れてしまう。途端に想像以上の快楽が下半身を蕩けさせ、脳内の記憶領域にミシェーラの尻尾の感触が深く刻み付けられてゆく。
「ひっっあぁ・・・ミシェーラ・・・あっ・・・や・・・優しく・・・」
「手の平で扱くというよりも、包み込まれるかのような感触でしょう?手コキとも交わりとも異なる、いわばその中間の感触をどうぞ存分にお楽しみくださいませ」
肉棒を根元まで余さず包み込み、シコシコと扱き上げるミシェーラの尻尾・・・その感触はすべすべとした柔らかな布地のよう・・・されどその感触は最高級のシルクにも勝る極上の感触をもって、ハロルドの肉棒をあっという間に虜にしてしまった。
「うあっ・・・ミシェーラの尻尾・・・ぐっ・・・気持ち良い・・・あぁ・・・あぐぐっ・・・」
あまりの快楽にあっという間に腰砕けとなったハロルド、その場にへなへなと膝をつき、前屈みに手を突くようにして身体を支えるのが精いっぱいだった。その間勿論ミシェーラの尻尾はハロルドの肉棒をシコシコと扱き続けていて、ハロルドは必死の思いで暴発をやり過ごし続けていた。
否、それはミシェーラの技量のなせる焦らしであることはハロルドも分かりきっている。油断すれば今すぐにでも暴発しかねない程に滾っている肉棒を、ひと扱き当たりの快楽が凄まじく大きくて息が詰まりそうな肉棒を、我慢しきれずに暴発してしまう
1歩手前といった神業じみた力加減で扱き上げ続けているのだ。
「私の尻尾の心地良さに酔いしれるところ申し訳ございません・・・ですがハロルド様、私のお尻を眺めながらですと、より一層味わい深いですよ?」
「っっ・・・?どういう・・・あっっ・・・そ・・・そんな・・・ミシェーラの下着を見ながら・・・扱かれるなんて・・・あぁぁぁっっっ・・・」
それはつまるところ、ミシェーラの下着を目で楽しみながら、ミシェーラからの尻尾コキを堪能せよとのこと。それはあまりにも淫らな提言だった、ハロルドは頭をガツンと殴られたかのような心持ちながら、欲望のままにミシェーラのお尻へと目線を向けてしまう・・・目の前いっぱいにミシェーラの深い蒼の下着が広がってしまう。
先ほどからこちらに突き出され続けているミシェーラのお尻・・・ほんの気持ち程度スカートが被るお尻を柔らかく包む深い蒼の下着・・・それを存分に目で楽しみながら、下半身は尻尾で甘く扱き上げられ続ける・・・もうハロルドは訳が分からない、男の夢のまた夢のような状況にハロルドの全身は深く快楽に打ち震える事しか出来なかった。
「あぁ・・・ミシェーラ・・・ミシェーラぁぁ・・・」
「うふふ・・・ではハロルド様、お射精・・・どうぞ❤」
焦らしに焦らし続けられてきたハロルドは、ミシェーラの下着見せサービスによって一気に噴火の時を迎えてしまった。それを見逃さないミシェーラの尻尾が、肉棒の裏スジをねちっこく扱き始める。噴火寸前だったハロルドにとってあまりにも刺激的すぎるトドメの一撃・・・下半身がガクンガクンと己の意に反して震えだし、続くように肉棒も大きく脈打ちながら吐精し始めた。脳髄に染み渡る甘い疼きと下腹部の奥が縮み上がる感触、肉棒が射精に脈打つ度に先端を包み込む尻尾へと生温かいねっとりとした白濁が吐き出され、へばりつき、溜まってゆく。
「おおぉぉぉぉぉ・・・・・・っっぐ・・・あぁぁ・・・ミシェーラぁぁぁ・・・」
「うふふふ・・・私の尻尾でこれほどまでに興奮していただけたなんて・・・私も御奉仕をした甲斐があったというものですね」
しっかりと焦らしに焦らされて、最後はミシェーラの下着を眺めながら果ててしまうという背徳感たっぷりの絶頂へと至ったからか、ドクンドクンと吐精が長く続いてしまう。身体中が歓喜に打ち震えて、思わず低く唸るように声が出て、涎までもが漏れ落ちてしまう。
四つん這いのまま、荒く乱れた息を必死に整えようと深呼吸を繰り返す。不意にミシェーラの尻尾がハロルドから離れ、そしてミシェーラ自身の股間部分を指し示し始めた。わざわざご親切に指されずとも、例え目を閉じていても狙いは外さない。幾度となく挿入してきた淫らな蜜窟の入り口なのだと指し示す・・・それは言葉にするよりも明らかな誘いである。
ミシェーラの誘いを・・・彼女との情熱的な交わりを身体が、脳が、心が、魂にいたる全身全霊を以て望んでいるのだ。だからこそ、まだ呼吸は整い切らずとも、身体中に力が漲った。
四つん這いから一気に立ち上がるハロルド、その両の手はミシェーラの両腰に添えられて、一度射精した程度ではまだまだ男根は欲求不満と言わんばかりに天を向いている。ミシェーラの尻尾が器用に自身の下着の股布を横にズラす。ほとんど同時にその濡れそぼった蜜窟にハロルドの怒張が差し当てられる・・・後はほんの少し、腰を前に突き出すだけだ。
「私は教団幹部の娘・・・という筋書きとなっております、いまだ独り身の女・・・処女の女にございます」
「自分の世話をしてくれるメイドさんに手を出した、しかしメイドさんは教団幹部の娘さんだった・・・そんな女に手を出した責任を取って、俺はめでたく教団の傀儡になると・・・人質も無しに俺をどうやって懐柔しようかと、悩んでいただろう奴らのしたり顔が目に浮かぶよ」
「1日だけとはいえ、禁欲を強いてしまった責任・・・どうぞ溜まりに溜まった子種を・・・私のナカに全て吐き出してくださいませ❤」
ちゅぷり・・・という水音が此度の交わりの口火を切った。ガチガチに反り返ったハロルドの男根が、ミシェーラの膣内のお腹側を深い角度で擦りながら奥まで届き、コリっとした子宮口を潰さんばかりに力強く押し上げる。
「あぁ・・・ミシェーラ・・・うぐっ・・・」
「ハロルド様、どうぞ私のことを・・・滅茶苦茶にしてくださいませ❤」
その言葉がハロルドのタガを外し、欲望の業火に更なる燃料を滝のように注ぎ込む。
ばちゅんっ、ばちゅんっ、ぐちゅっ、ぱちゅっ、ずちゅっ、ずにゅるっ、ずちゅんっ。
男根を蕩けさせる心地良すぎる名器たるミシェーラの蜜窟へ、ハロルドはペース配分などお構いなしに全力全開で腰を振り付ける。たっぷりとした肉のヒダヒダたちを肉棒が掻き分け、亀頭が蕩けそうになりながら、最後は勢いよくミシェーラの最奥に深く口づけ。思わず迸る先走りが下腹部にズキズキと甘い鈍痛をもたらし、深い深い快感が背筋を駆け上り、そのまま奥の感触を味わっていたくなるが・・・それでもハロルドはぐっとこらえて、次なる挿入のために腰を引く。復路は復路でこれまた男泣かせ、たっぷりのヒダヒダがカリ首を扱き上げる射精に直結する鋭い性感に、尻の穴がヒクついてしまいながらも必死に暴発を耐え忍ぶ。
「ぐうっっ・・・・ミシェーラ・・・ミシェーラっつ・・・ミシェーラっっっ」
「あぐっ❤ひっっ・・・ぐんぅぅっ❤んうぅぅぅっっ❤んうぅぅぅぅっっっ❤」
再び肉ヒダを掻き分けるように最奥へとキスをして・・・先走りが迸る。繰り返えされ続ける抽挿・・・ミシェーラは先ほど自身が整えたばかりのベッドシーツに深く顔をうずめるようにして何度も何度も甘ったるく呻き続けていた。
言わずとも聞かずともハロルドは分かった。ミシェーラはもうとっくにオルガズムの極致に達した後であると。それでもハロルドの抽挿が止まらないから、もう言葉を紡ぐ余裕が一切なくなってしまっているのだ。ミシェーラと結ばれた初めの頃の、こちらをミステリアスに導き、交わりの際でも快楽を楽しむ余裕すら見せた彼女が・・・今ではもう見る影もない。他ならぬ自身の抽挿でミシェーラがこれほどまでに喜んでくれている・・・際限なく高まってゆくミシェーラへの愛情、言葉にできない幸福感を脳が自覚した瞬間、一歩遅れてハロルドも幸せの極みへと達してしまった。
びゅるっ・・・どぷっ・・・どぷぷっ・・・びゅる・・・びゅるるるるっっ。
律儀にも本能はミシェーラの最奥へと先端を押し付けさせた。ドクンドクンと肉棒がポンプのように脈打って、ミシェーラのナカへと2度目だろうとまだまだ濃ゆく、粘ついた白濁をたっぷりと吐き出してゆく。
「あぁぁぁぁっっっ❤ハロルド様っっ❤ハロルド様あぁぁぁっっっ❤」
「あっ・・・あぁ・・・まだ・・・出る・・・」
あまりの放出感に力が抜けたわけではないが、思わずミシェーラへ後ろから覆いかぶさるように縋り付いてしまうハロルド。だがこの密着感が堪らなく心地が良かった。
「ハロルド様っっ❤もっと・・・もっと出来ますよね・・・❤」
「あぁ!まだまだ・・・まだまだ出し足りないんだ・・・1日も俺をほったらかした責任はまだまだ取れちゃいないぞミシェーラ!」
再びミシェーラのナカへと腰を振りたぐり始めるハロルド・・・その熱い交わりは食事を差し入れられようとも終わりを見せず、翌朝に教団幹部が呼んでいるのだと無理やり止めに入られるまで続けられるのだった。
魔界勇者ハロルドはもうじゅうぶんにつよい・・・!
メインクエストの目的は「グラン・フォグリア攻略戦の決行日まで、ミシェーラと思う存分交わりあう」となっています。
これより作戦決行日まで自由行動となりますが、これが最後の自由行動時間となります、必要に応じてアイテムなどを揃えておきましょう。
ミシェーラに頼めばユメハツカの宿屋と王城の監禁部屋へを転移魔法で行き来することが出来ます。
ミシェーラと共にベッドに入ることで日付が進行し、グラン・フォグリア攻略戦決行日となります。
ミシェーラと共に、ベッドに入りますか―――――?
グラン・フォグリア王国における対魔物用の防護結界、グラン・フォグリア王城の四方を囲むように結界の発生塔が建設されている。
大半の魔物娘にとっては結界内部の居心地がちょっとここには入りたくないな・・・と感じてしまう程にすこぶる悪くなるという代物。しかし圧倒的な力を持つ魔物娘までは通用しない。
結界の発生塔の内部は巨大な魔法石が鎮座されており、この魔法石をミシェーラの魔力で魔に染め返すことで結界の効果を反転させることが、今回のグラン・フォグリア攻略戦における、ハロルドとミシェーラの作戦目標である。
Tips・・・魔界勇者ハロルド
人間として生まれ落ち、勇者としての力も他の追随を許さぬ強者だったが・・・魔物娘のリリムたるミシェーラとの数えきれない程の交わりを経て、身体はインキュバスに、勇者の力はすっかりと跡形もなく搾り取られてしまった。
しかし搾り取られた勇者の力は代わりに愛しきミシェーラの魔力が満ち満ちており、勇者として堕落する前よりも純粋な強さは比べ物にならない程に圧倒的に高まっている。
得意技は雷の魔法を剣に纏わせ、一気に周囲を薙ぎ払う回転斬り、“雷華一閃 (らいかいっせん)”である。
――――――――――――――――――――
満月の夜まで後3日、グラン・フォグリアまで残り半日程度の道すがら。ハロルドは街道を1人で歩いていた。
何時も隣りに寄り添う愛しき伴侶であり、リリムのミシェーラはここには居ない。ミシェーラから贈られた黒い角飾りの細剣も腰には帯びられていない、代わりに背中へ勇者の剣を背負っている・・・まるでミシェーラと出会う前の恰好である。
何故ならば、ミシェーラと自分は別行動を取っているのだ。その理由は主神教団の陰謀に対するもの、そして別行動をすべきだった理由が案の定と言わんばかりにやってきた。
ハロルドの眼前から、主神教団の制服を着た兵士の一団がやって来たのだ。
その数にして十数人以上、腰には帯剣されている。その一団の先頭をゆくのは老剣士、されど妙に迫力を感じさせる。ハロルドの勘が、あの老剣士は危険だと告げていた。連れた他の一団など束になっても敵わない、比べ物にならない強さを誇るだろうと見立てる。
「貴公・・・ハロルド・カーライルだな?」
「あぁ、そうだが・・・教団の兵士の皆様が揃ってこんなところで何を?」
「警告する、背中の勇者の剣を鞘ごとその場に落とせ」
低く響く冷酷な声で告げられる武装解除の警告。老剣士は見た目通り・・・いや、それ以上の迫力を持ってハロルドを威圧してくる。
警告に従わねば命の保証はしない、とでも言いたげに鋭い眼光がハロルドの背に吊られている勇者の剣に向けられ続けている。
「うぉっと・・・一体どうい」
「警告する、勇者の剣を鞘ごとその場に落とせ」
「・・・分かりましたよ・・・・・・ほら、言う通りにしたぞ?」
交渉の余地すら無いらしい、仕方無しにハロルドは背中に吊った勇者の剣を鞘ごと抜き取り、その場にそっと落としてみせる。
「そのまま3歩前に、その後その場に跪け」
―――――懐かしいな・・・グラン・フォグリアで習った対脅威者拘束手順だっけか
心の中でつぶやくハロルドに有無を言わさずに次の指示が飛んでくる・・・覚えのある手順、これは罪人を拘束するための手順である。ハロルドに対し武装解除と拘束、奴らはハロルドを生け捕りにしようと試みているのだろう。
大人しく3歩前に、その場に跪いたハロルドに対し、その首筋に老剣士がいつの間に抜いたのか鈍い銀の輝きを突きつけてくる。
本能的な忌避感を堪えていると、ハロルドの目の前に黒い布による目隠しが通される。さらには耳栓までも抜かりなく・・・全くの暗闇の中、兵士達に手を引かれ、何かの乗り物に乗せられて、何処かへと連行されるハロルド。
とはいえ移送先は大方検討が着く。それはグラン・フォグリア上層街、出来ればグラン・フォグリア王城の何処か、最悪主神教団の屋敷か何かにハロルドは監禁されるのだろう。
―――――全く、全部が全部想定通りだと逆に張り合いがないな。
ハロルドの独り言の通り、実の所この状況は全くの想定通りだった。
フォグレイブの情報屋に敢えて情報を流してもらったのだ。“勇者ハロルドがフォグレイブを明日、出立する”のだと。
ミシェーラはその前日にグラン・フォグリアへと出立していた。彼女は入国した後に、グラン・フォグリアを攻め落とすための様々な手筈を整えるために。
―――――また、すぐにお傍に参ります。
後ろ髪を引かれる想いでミシェーラを見送った日、愛しい彼女の温もりが恋しく1人寝苦しい思いをした。たった一晩だけのこと、されど長く苦しい孤独の夜、ミシェーラだけを想う夜だった・・・ミシェーラに早く会いたい、彼女の温もりを抱き締めたい、あの柔らかな唇に思い切り口づけを交わしたい。
―――――もうハロルドに、一切の迷いはなかった。自分とミシェーラの愛を邪魔をする者達に遠慮をするつもりは一切なかった。グラン・フォグリアを攻め落とし、反魔物領から親魔物領に作り替える。今回の一件を全て無かったことにする大作戦をもって、主神教団とは完全に決別するのだと。
その名をグラン・フォグリア攻略戦・・・決行日は満月の夜の日。
目隠しと耳栓の中、視覚・聴覚含めた闇が全てを包み込む中、ハロルドはグラン・フォグリアへと無抵抗のまま連行されるのだった。
――――――――――――――――――――
ハロルドが目覚めたのは暖かな寝具の上だった。独り寝の寂しさから寝不足だったのが祟り、移送されている途中に眠ってしまったようだ。
「・・・まったく、いくら想定通りだったとはいえ、ちょっと気を抜き過ぎていたかな」
むくりと身を起こすハロルド、周囲を見渡すと自分はどうやら正方形の広々とした1室に運び込まれているようだ。正方形の部屋の中心には大人が3人横になっても快適に眠れるほどの大きなベッド、壁際には様々な陶器の調度品が並べられていて、その中の1つが何かの香を焚かれている。甘ったるい香りが妙に心を騒めかせてきて、ハロルドは頭を左右に振って気を持ち直す。
自分の恰好はいつの間にか旅の装束ではなくバスローブに下着だけという恰好にされていた。身に着けていた荷物は綺麗に畳まれた旅の装束の上にあり、部屋の隅っこの机の上に置かれていた。もちろんそこに勇者の剣は置かれていない。
部屋の出口たるドアの上に主神教団とグラン・フォグリアの国旗が掲げられているから、恐らくここはグラン・フォグリアの王城の何処かの部屋なのだろうとハロルドは推測する。ドアの鍵はもちろん開かなかった。
代わりに大きなアーチ状の窓を開いてみると、今日も霧に煙っているグラン・フォグリア上層街の景色が一望できた。窓から真下を見てみるものの背筋に悪寒が走るほどの高さであり、部屋中のカーテンやら使えそうないろいろな物を結び付けても、とても無事に降りられそうにはないようだ。
この部屋に時計らしきものは備え付けられてはいなかったが、窓の外の太陽さえ確認できればある程度の時刻は把握できる・・・今はちょうど、夕方に差し掛かる時間といったところだろう。
正方形の部屋は出口以外にはトイレと妙に広い湯船のある浴室、洗面台と流し口、あとは食事を渡す為だろう小さな切り欠きの窓が出口傍にある程度である。残念ながら知恵を絞って秘密の出口を開くような、そういった仕掛けは凝らされていないようだった。
パッと見ただけでもあちこち清潔に保たれていて、高そうな調度品が並べられている。脱出こそは許されないものの、ここに監禁されている限りでは快適に過ごせそうだとすら思う。
「なるほどな・・・ここは捕まえた者を懐柔するための秘密の部屋・・・あからさまに大きなベッド・・・主神教団がするには教義に反する“色仕掛け”をもって勇者を懐柔しようって魂胆・・・というところか」
ここに来て色仕掛けで我が心を懐柔しようと試みるとは・・・主神教団のお偉い様方達も中々に現場を知らないようだ。もう既に自分はミシェーラと結ばれているというに・・・だがしかし困った、自分は断じてミシェーラ以外の女性を抱くような真似を出来ない。だがもしも宛がわれた別な女性に“何も事が起こらなかったら”命が無いのですなんて縋り付かれたらどうしようものか。
どうしたものかとあれこれ思案するハロルドだが、ろくな解決策も見出せぬまま、無情にも出口のドアがコンコンとノックされた。思わず息を飲むハロルドの前でドアが開かれる。そして開かれた出口のドアから入ってきた人物は・・・・・・ハロルドが何よりも、誰よりも待ちわびた愛しき人だった。
「お久しぶりですハロルド様、1日と9時間、31分ぶりですね」
「あぁミシェーラ・・・!!!ミシェーラ!!!!!」
気が付けば身体が勝手にミシェーラを抱き締めていた。今のミシェーラはリリムとしての姿ではなく、人間として化けている状態の姿だった。だがそんなことはどうでもよかった、1日と9時間と何だったか・・・その離れ離れの時間はハロルドにとって何にも代えがたい辛い孤独だった。たった1日と半日足らずの時が、まるで1000日も待っていたかのような感覚・・・油断してしまえば歓喜のあまりに涙すらも流せてしまうとハロルドは必死に歯を食いしばって耐える。
「こんなにも長くお待たせしてしまい申し訳ございません・・・この国を攻め落とす手筈に少々手間取ってしまいました」
「良いんだミシェーラ・・・あぁ・・・もう2度と君を離すものか・・・さっさとこの国を攻め落としてしまおう、そしてユメハツカに帰って2人でずっと一緒に暮らすんだ・・・」
「ふふふ・・・ハロルド様ったら、それは満月の夜の日だと申し上げましたのに、このままでは本当に満月を待ちきれなくなってしまいそうですね」
ほんの少しだけミシェーラと身を離す、それは愛しきミシェーラに口づけを交わすため。しかしハロルドは勢い余ってミシェーラの唇を思わず食むかのように激しく重ねてしまう・・・もはや気が急いているなんてものでは足りなかった。この期に及んで自分に“待て“というミシェーラに、熱く激しく口づけを交わしてしまう。どれほど自分が君の事を愛しているのか、君に恋焦がれているのか、心の底から溢れ出てくる感情を伝えるためのキスは熱くねちっこさを増してゆく。
「んちゅっ・・・ふふふ・・・ハロルド様、もう大体の事は推測されているかと思いますが、ここは教団お抱えの女をお客様に宛がい、懐柔するための部屋です」
「あぁ・・・そして俺を懐柔しようとする女ってのが君なんだろう?」
「ええ、ちょっとした魔法とウインク1つでこの座を勝ち取ってまいりました・・・勇者様を誘惑する不届きなメイド・・・それが私という訳ですね・・・ではハロルド様、少々離していただけますか?」
言われるがまま、衝動のままにきつく抱きしめ続けてしまっていたミシェーラから身を離す。そしてようやくになってミシェーラの恰好がメイドの姿であることに気が付いた。恐らくこの部屋に監禁されているハロルドへの世話係として寄越されたメイドに、欲望を堪え切れないまま手を出してしまった・・・という教団側の筋書きなのだろう、ミシェーラが身にまとうメイドの服はそれを物語るかのようなデザインをしていたからだ。
白いブラウスはあえてサイズの合わないものを身に着けているようで、ミシェーラの豊満な胸元で内側からはち切れんばかりに膨らんでおり、胸元のボタンが締めきれないのか下乳部分がパックリと開いてしまっている。黒いスカートの裾は白のレースで縁取られていて、そのスカート丈も下着がギリギリ隠せているのかどうか危うい短さまで詰められている。ほんのわずかな身じろぎ1つ、開けっ放しの窓から吹き込んだ風で揺らめくスカートに、ついつい視線が吸い寄せられてしまう
明らかに仕事をする目的ではないデザイン、男の欲望を駆り立てるための服、それを絶世の美女たるミシェーラが身に着けていれば・・・その破壊力は他の追随を許さない圧倒的な美しさと淫らさを兼ねそろえた完全無欠の存在となっていた。
「色々と調べてまいりましたので、今回のグラン・フォグリア攻略戦について、私とハロルド様のすべきことを説明いたしますね・・・まず、私たちが今いるこの場所が・・・・・・」
ミシェーラの話を纏めると、現在地はグラン・フォグリア王城内、特別教練塔という区画にいるらしい。特別教練とは案の定、“色仕掛け”をもって“お客様“を懐柔する目的の部屋らしい。
さらに言えばもう既にハロルドの両親はミシェーラの手によって救出済み、パパっとユメハツカの町に魔法で一緒に転移させて保護しているとのことだ。
・・・正直これだけでもハロルドが戦う理由が無くなってしまうのだが、まぁ、今後の憂いを断つためにもグラン・フォグリアは予定通り攻め落とされることになる。
で、3日後のグラン・フォグリア攻略戦において、自分とミシェーラの担当することは、この国に4つ存在する対魔結界発生塔を全て制圧することだった。対魔結界発生塔さえ全て制圧されてしまえば、外部より魔物娘達が一気に雪崩れ込んできて、あっという間の国家転覆・・・という筋書きらしい。
また、その対魔結界発生塔はグラン・フォグリア王城内の東西南北4隅に建てられている・・・手っ取り早く王城へと入る為、だからこそハロルドは無抵抗に連行される必要があったのだ。
作戦の決行日はもちろん満月の日、式典に参加すべく特別教練塔から移送されようとしたその隙をついて一気に脱走、ミシェーラと合流をしてから対魔結界発生塔を制圧してゆく流れ・・・とのことだ。
「という訳でベッドの下にハロルド様の細剣は隠しておきますね?」
何処からともなく黒い角飾りの細剣を取り出したミシェーラが、ベッドの真下に細剣を忍ばせた・・・のを眺めながらふとハロルドが作戦の重大な・・・というか最後の方全部があんまりにも行き当たりばったりなところに気が付く。
「あぁ、ありがとうミシェーラ・・・ってちょっと待て、なんだか最後の方だけ妙に作戦がざっくりしていないか?」
「ふふふ・・・実を言えば面倒くさくなってしまったんです・・・でも大丈夫、ハロルド様の強さはこの国全ての兵士を真っ向から相手にしたって負けはしません・・・だから強行突破してくださいな、そしてさっさとユメハツカに帰りましょう?」
「君を抱き抱えながら戦っても・・・かい?・・・あ、わかったぞミシェーラ!君は俺が勇者として最後の戦いに赴くその姿を、特等席で長く見て居たいんだな!?」
「ふふふ・・・ではベッドメイキングをいたします、少々離れていてくださいませ」
図星だったのか、ミシェーラにはぐらかされたハロルドは言われるがまま、身を離してミシェーラの背後に立つような格好となる。恐らくそれは計算通りの誘導・・・否、男の浅ましい欲望から簡単に推測できる行動の誘導だったのだろう。
―――――あっっ・・・見えて・・・あぁそうか・・・ええいミシェーラの奴め・・・もう話を切り上げさせるためにわざと・・・
名目上はベッドメイキングをするため・・・ミシェーラは乱れたベッドシーツを綺麗に均し、寝具を手際よく整えてゆく。その間ミシェーラは当然、身体を前に倒しながら大きくお尻を後ろに突き出すような格好となる。魅惑の曲線を描くボリューミーなヒップを前に、スカートの丈は当然のように全くもって太刀打ちできない。ハロルドの視線は、魅惑のヒップを包み込む深い蒼の下着が力強く惹きつけられる。
「何時見ても・・・見飽きることが無い・・・刺激的すぎるよミシェーラ」
「あら、勇者さまったらお見苦しい物を・・・なんちゃって、ですね」
ベッドメイキングに手こずっているフリなのか、ハロルドにお尻を左右にフリフリと振るいながら更に誘惑を試みるミシェーラ。目の前で揺れ動く深い蒼・・・そのふっくらと盛り上がっている股間部分に淫らな皺を目に焼き付けていると、いつの間にかミシェーラがリリムの姿に戻っていて、その柔っこい尻尾がハロルドの股間を甘く撫で擦るようにくすぐってきた。
「ハロルド様、下着を降ろしていただけますか?ハロルド様のおちんちんを尻尾でシコシコして差し上げますので」
「ミシェーラの尻尾コキか、初めてだが堪らなく気持ちが良いのだろうな・・・癖になってしまったら責任を取ってもらうぞミシェーラ?」
もう作戦の事などどうでもよくなり始めたハロルド。軽口をたたきながら下着を降ろすと、窮屈だった男根がようやく解放され、ヘソを叩かんばかりに飛び出した。既にインキュバスになってしまっているハロルドにとって、たった1日の禁欲でも子種袋はパンパンに充填され切ってしまう。さらけ出された肉棒とて1日分の禁欲で随分と御無沙汰・・・ミシェーラの奉仕に飢えに飢え切っている状態だ。
「うふふ・・・ええ、責任は必ず果たしましょう・・・ハロルド様のおちんちん・・・私の尻尾でメロメロにして差し上げますね」
さらけ出された男根にミシェーラの尻尾がシュルシュルと絡みつき、器用な動きでシコシコと扱き上げられはじめた。溜まりに溜まった性欲が肉棒を普段以上に敏感なものにしているようで、ミシェーラの尻尾による淫摩擦に肉棒が甘く震え、快楽に脳みそがジンと痺れてしまう。途端に想像以上の快楽が下半身を蕩けさせ、脳内の記憶領域にミシェーラの尻尾の感触が深く刻み付けられてゆく。
「ひっっあぁ・・・ミシェーラ・・・あっ・・・や・・・優しく・・・」
「手の平で扱くというよりも、包み込まれるかのような感触でしょう?手コキとも交わりとも異なる、いわばその中間の感触をどうぞ存分にお楽しみくださいませ」
肉棒を根元まで余さず包み込み、シコシコと扱き上げるミシェーラの尻尾・・・その感触はすべすべとした柔らかな布地のよう・・・されどその感触は最高級のシルクにも勝る極上の感触をもって、ハロルドの肉棒をあっという間に虜にしてしまった。
「うあっ・・・ミシェーラの尻尾・・・ぐっ・・・気持ち良い・・・あぁ・・・あぐぐっ・・・」
あまりの快楽にあっという間に腰砕けとなったハロルド、その場にへなへなと膝をつき、前屈みに手を突くようにして身体を支えるのが精いっぱいだった。その間勿論ミシェーラの尻尾はハロルドの肉棒をシコシコと扱き続けていて、ハロルドは必死の思いで暴発をやり過ごし続けていた。
否、それはミシェーラの技量のなせる焦らしであることはハロルドも分かりきっている。油断すれば今すぐにでも暴発しかねない程に滾っている肉棒を、ひと扱き当たりの快楽が凄まじく大きくて息が詰まりそうな肉棒を、我慢しきれずに暴発してしまう
1歩手前といった神業じみた力加減で扱き上げ続けているのだ。
「私の尻尾の心地良さに酔いしれるところ申し訳ございません・・・ですがハロルド様、私のお尻を眺めながらですと、より一層味わい深いですよ?」
「っっ・・・?どういう・・・あっっ・・・そ・・・そんな・・・ミシェーラの下着を見ながら・・・扱かれるなんて・・・あぁぁぁっっっ・・・」
それはつまるところ、ミシェーラの下着を目で楽しみながら、ミシェーラからの尻尾コキを堪能せよとのこと。それはあまりにも淫らな提言だった、ハロルドは頭をガツンと殴られたかのような心持ちながら、欲望のままにミシェーラのお尻へと目線を向けてしまう・・・目の前いっぱいにミシェーラの深い蒼の下着が広がってしまう。
先ほどからこちらに突き出され続けているミシェーラのお尻・・・ほんの気持ち程度スカートが被るお尻を柔らかく包む深い蒼の下着・・・それを存分に目で楽しみながら、下半身は尻尾で甘く扱き上げられ続ける・・・もうハロルドは訳が分からない、男の夢のまた夢のような状況にハロルドの全身は深く快楽に打ち震える事しか出来なかった。
「あぁ・・・ミシェーラ・・・ミシェーラぁぁ・・・」
「うふふ・・・ではハロルド様、お射精・・・どうぞ❤」
焦らしに焦らし続けられてきたハロルドは、ミシェーラの下着見せサービスによって一気に噴火の時を迎えてしまった。それを見逃さないミシェーラの尻尾が、肉棒の裏スジをねちっこく扱き始める。噴火寸前だったハロルドにとってあまりにも刺激的すぎるトドメの一撃・・・下半身がガクンガクンと己の意に反して震えだし、続くように肉棒も大きく脈打ちながら吐精し始めた。脳髄に染み渡る甘い疼きと下腹部の奥が縮み上がる感触、肉棒が射精に脈打つ度に先端を包み込む尻尾へと生温かいねっとりとした白濁が吐き出され、へばりつき、溜まってゆく。
「おおぉぉぉぉぉ・・・・・・っっぐ・・・あぁぁ・・・ミシェーラぁぁぁ・・・」
「うふふふ・・・私の尻尾でこれほどまでに興奮していただけたなんて・・・私も御奉仕をした甲斐があったというものですね」
しっかりと焦らしに焦らされて、最後はミシェーラの下着を眺めながら果ててしまうという背徳感たっぷりの絶頂へと至ったからか、ドクンドクンと吐精が長く続いてしまう。身体中が歓喜に打ち震えて、思わず低く唸るように声が出て、涎までもが漏れ落ちてしまう。
四つん這いのまま、荒く乱れた息を必死に整えようと深呼吸を繰り返す。不意にミシェーラの尻尾がハロルドから離れ、そしてミシェーラ自身の股間部分を指し示し始めた。わざわざご親切に指されずとも、例え目を閉じていても狙いは外さない。幾度となく挿入してきた淫らな蜜窟の入り口なのだと指し示す・・・それは言葉にするよりも明らかな誘いである。
ミシェーラの誘いを・・・彼女との情熱的な交わりを身体が、脳が、心が、魂にいたる全身全霊を以て望んでいるのだ。だからこそ、まだ呼吸は整い切らずとも、身体中に力が漲った。
四つん這いから一気に立ち上がるハロルド、その両の手はミシェーラの両腰に添えられて、一度射精した程度ではまだまだ男根は欲求不満と言わんばかりに天を向いている。ミシェーラの尻尾が器用に自身の下着の股布を横にズラす。ほとんど同時にその濡れそぼった蜜窟にハロルドの怒張が差し当てられる・・・後はほんの少し、腰を前に突き出すだけだ。
「私は教団幹部の娘・・・という筋書きとなっております、いまだ独り身の女・・・処女の女にございます」
「自分の世話をしてくれるメイドさんに手を出した、しかしメイドさんは教団幹部の娘さんだった・・・そんな女に手を出した責任を取って、俺はめでたく教団の傀儡になると・・・人質も無しに俺をどうやって懐柔しようかと、悩んでいただろう奴らのしたり顔が目に浮かぶよ」
「1日だけとはいえ、禁欲を強いてしまった責任・・・どうぞ溜まりに溜まった子種を・・・私のナカに全て吐き出してくださいませ❤」
ちゅぷり・・・という水音が此度の交わりの口火を切った。ガチガチに反り返ったハロルドの男根が、ミシェーラの膣内のお腹側を深い角度で擦りながら奥まで届き、コリっとした子宮口を潰さんばかりに力強く押し上げる。
「あぁ・・・ミシェーラ・・・うぐっ・・・」
「ハロルド様、どうぞ私のことを・・・滅茶苦茶にしてくださいませ❤」
その言葉がハロルドのタガを外し、欲望の業火に更なる燃料を滝のように注ぎ込む。
ばちゅんっ、ばちゅんっ、ぐちゅっ、ぱちゅっ、ずちゅっ、ずにゅるっ、ずちゅんっ。
男根を蕩けさせる心地良すぎる名器たるミシェーラの蜜窟へ、ハロルドはペース配分などお構いなしに全力全開で腰を振り付ける。たっぷりとした肉のヒダヒダたちを肉棒が掻き分け、亀頭が蕩けそうになりながら、最後は勢いよくミシェーラの最奥に深く口づけ。思わず迸る先走りが下腹部にズキズキと甘い鈍痛をもたらし、深い深い快感が背筋を駆け上り、そのまま奥の感触を味わっていたくなるが・・・それでもハロルドはぐっとこらえて、次なる挿入のために腰を引く。復路は復路でこれまた男泣かせ、たっぷりのヒダヒダがカリ首を扱き上げる射精に直結する鋭い性感に、尻の穴がヒクついてしまいながらも必死に暴発を耐え忍ぶ。
「ぐうっっ・・・・ミシェーラ・・・ミシェーラっつ・・・ミシェーラっっっ」
「あぐっ❤ひっっ・・・ぐんぅぅっ❤んうぅぅぅっっ❤んうぅぅぅぅっっっ❤」
再び肉ヒダを掻き分けるように最奥へとキスをして・・・先走りが迸る。繰り返えされ続ける抽挿・・・ミシェーラは先ほど自身が整えたばかりのベッドシーツに深く顔をうずめるようにして何度も何度も甘ったるく呻き続けていた。
言わずとも聞かずともハロルドは分かった。ミシェーラはもうとっくにオルガズムの極致に達した後であると。それでもハロルドの抽挿が止まらないから、もう言葉を紡ぐ余裕が一切なくなってしまっているのだ。ミシェーラと結ばれた初めの頃の、こちらをミステリアスに導き、交わりの際でも快楽を楽しむ余裕すら見せた彼女が・・・今ではもう見る影もない。他ならぬ自身の抽挿でミシェーラがこれほどまでに喜んでくれている・・・際限なく高まってゆくミシェーラへの愛情、言葉にできない幸福感を脳が自覚した瞬間、一歩遅れてハロルドも幸せの極みへと達してしまった。
びゅるっ・・・どぷっ・・・どぷぷっ・・・びゅる・・・びゅるるるるっっ。
律儀にも本能はミシェーラの最奥へと先端を押し付けさせた。ドクンドクンと肉棒がポンプのように脈打って、ミシェーラのナカへと2度目だろうとまだまだ濃ゆく、粘ついた白濁をたっぷりと吐き出してゆく。
「あぁぁぁぁっっっ❤ハロルド様っっ❤ハロルド様あぁぁぁっっっ❤」
「あっ・・・あぁ・・・まだ・・・出る・・・」
あまりの放出感に力が抜けたわけではないが、思わずミシェーラへ後ろから覆いかぶさるように縋り付いてしまうハロルド。だがこの密着感が堪らなく心地が良かった。
「ハロルド様っっ❤もっと・・・もっと出来ますよね・・・❤」
「あぁ!まだまだ・・・まだまだ出し足りないんだ・・・1日も俺をほったらかした責任はまだまだ取れちゃいないぞミシェーラ!」
再びミシェーラのナカへと腰を振りたぐり始めるハロルド・・・その熱い交わりは食事を差し入れられようとも終わりを見せず、翌朝に教団幹部が呼んでいるのだと無理やり止めに入られるまで続けられるのだった。
魔界勇者ハロルドはもうじゅうぶんにつよい・・・!
メインクエストの目的は「グラン・フォグリア攻略戦の決行日まで、ミシェーラと思う存分交わりあう」となっています。
これより作戦決行日まで自由行動となりますが、これが最後の自由行動時間となります、必要に応じてアイテムなどを揃えておきましょう。
ミシェーラに頼めばユメハツカの宿屋と王城の監禁部屋へを転移魔法で行き来することが出来ます。
ミシェーラと共にベッドに入ることで日付が進行し、グラン・フォグリア攻略戦決行日となります。
ミシェーラと共に、ベッドに入りますか―――――?
25/08/30 23:12更新 / たっぷりとしたクリーム
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