連載小説
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ミシェーラとの再会、4日ぶりの御奉仕は泡々おちんちん洗い
Tips・・・愛慕の玉揉み

くたびれ果てた精巣を敬うように癒す、愛情たっぷりの玉揉み奉仕。

充分に揉みほぐせば、1滴残らず精を出し切った状態からでも、更に2度の射精を可能とする。

欲望を強く焚き付けるその手技は、受けた伴侶を強く虜にし、癖になってしまう者も少なくない。

まだ1滴も精を出していないのに、この奉仕を求める伴侶の声は、少なくない。


Tips・・・夢抱泡の竿蕩惚

ヌメヌメと滑りの良い、たっぷりの泡を纏わせながら、陰部を洗い上げる手淫奉仕。

見かけは射精感を強く促す性技に見えて、その実は焦らし系の技である。

それは使う泡に違いがある。

ヌメヌメと滑りよく、たっぷりと包み込まれる心地の良い泡は、ペニスに必要以上の摩擦を与えない。

熟達した手技を以てこの奉仕を行えば、伴侶のペニスを1時間も念入りに擦り洗いしようとも、射精させることなく伴侶を蕩けさせ続けることが可能だろう。

汚れが落ちてゆく心地良さと、精巣がヒクヒクと甘く疼く悦楽が、驚く程に長く楽しめるのだ。


Tips・・・夢抱泡の種搾り

ヌメヌメと滑りの良い、たっぷりの泡を纏わせながら、陰部を洗い上げる手淫奉仕。

夢蕩泡の竿蕩惚に対する裏の技、昂りに昂ったペニスを、極楽へと誘うトドメの手淫である。

その仕組みは至って単純。

両手を使って作り上げた、蕩泡の筒にペニスを余すところなく包み込み、そのまま甘く揉みしだくだけ。

必要以上の摩擦が与えられないのならば、滑り逃れられぬように包み込んで、揉みほぐして蕩けさせればいい。

この淫靡な筒に捉えられれば我慢など無意味、伴侶は最高の放出感を味わいながら、腰を震わせることになるだろう。


Tips・・・幻惑の霧

魔王の城とユメハツカの町の周囲を包み込む薄桃色の霧。

現地の者にとってはなじみの深い自然現象であり、何時の間にか立ち込めて、何時の間にか晴れる・・・その程度として扱われている日常現象である。

しかしこの霧は旅人にとっては厄介極まりない物であり、霧の中へと立ち入った者を惑わせて、目指す目的地へと決して辿り着かせることのない効果を持つ。

この霧を踏破し、目的地へと辿り着くための方法はただ一つ、その目的地に”縁のある何か”を持っている事。それさえ持っていれば、それが道しるべとなり目的地へとすんなりとたどり着けるだろう。

逆に言えば、”それが無い”のならば、この霧が晴れるのを待つしかない・・・どこかの拠点になる町で。



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勇者レベル99、魔界勇者レベル1、状態:重度の欲求不満(性欲)、ミシェーラに夢中
装備品:勇者の剣、聖なる鎧
大切な物:黒い角飾りの鍵、勇者の割符


「やはり何度進もうとも初めの場所へと戻される・・・これがミシェーラの言っていた幻惑の霧か」

蜃気楼の町ユメハツカから距離にして1日と少し離れた地点。魔王の城が見下ろせる小高い丘の上で、勇者ハロルドは思わず天を仰いでいた。魔王の城を目の前にして2日ほど、その周辺を含めて念入りに探索して突破口を探してみるも叶わず、ハロルドは歯がゆい思いで足止めを食らっていた。

手に持った方角を示すコンパスは狂ってなどいない、自分は確かに魔王の城へめがけて真っすぐに歩いていたはずなのに。しかし結果は気が付けばこの小高い丘の上に戻ってきている。やはりこの霧を超えるには、魔王の城に縁のある何かが必要・・・当然ハロルドはそんなものは持っておらず、この付近のダンジョンなどにそれに当たるアイテムも見つからなかった。

水と食料の残りは1日と少し・・・もうこの小高い丘の上で野営し続けて、魔王の城の周囲を覆う幻惑の霧が晴れるのを待つのは限界だった。

―――――ユメハツカの町に戻るしかないか・・・

魔王の城を目前にして無念の撤退、ハロルドの胸に失意が重たくのしかかる。しかし野営道具を片付けるその手付きは無意識にもテキパキと手際のよい物・・・いや、むしろ早く片付けて、一刻も早くユメハツカの町へと帰りたいとすら感じさせる程に素早い物だった。

手際よく纏め終えた荷物を抱えて魔王の城に背を向けるハロルド。胸の隠しポケットにしまった黒い角飾りの鍵を服の上からぎゅっと握りしめる・・・出立前にミシェーラに譲り渡されたこの鍵はユメハツカ縁の物、幻惑の霧を超えることが出来る唯一の方法・・・愛しきミシェーラの居るユメハツカへの道しるべとなる物だ。

―――――何らかの事態もしくは幻惑の霧によって魔王城にたどり着けないときは、この町に戻ってきてくださいね?

そう微笑みかけられながらミシェーラに譲り渡されたこの鍵が・・・ハロルドにとって何にも代えがたい大切な物となっていた。

―――――あぁミシェーラ・・・今行く・・・!

未練たらしく振り返ることなく、後ろ髪など微塵も引かれることなく、向かう方角は蜃気楼の町ユメハツカへとまっしぐら。そしてハロルドは気が付くことが出来ない、その歩みは魔王の城へと出立した時とは比べ物にならない程の速さだったことに、ハロルドは気が付きもしていなかった。



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―――――おや、ハロルドさんじゃないか!お帰り!ここは蜃気楼の町ユメハツカだよ!・・・でもよく戻って来れたねえ、霧が出てるってのに。

夕暮れ空と町一体を覆う様に立ち込める薄桃色の幻惑の霧の中、ハロルドは蜃気楼の町ユメハツカへと無事に戻ってきた。町の入り口の守衛に軽く挨拶もそこそこに、ハロルドはもはや早歩きを通り越して小走りの速さで町を駆ける。

程なくして目に見えてきたその宿屋は、町の表通りから少し外れた、小さな石畳の路地の奥に今日も変わらずにひっそりと佇んでいた。決して大きくはないが、どっしりとした木造二階建ての建物で、今日も2階の一番奥が自分の部屋になるのだろう。屋根は使い込まれた濃い藍色の瓦で覆われていて、所々苔むしているのが気になるから貴方の本懐を遂げた後にでも、掃除をしてほしいとお願いされていたことを思い出す。

―――――あぁ、ようやく戻ってこられた・・・あぁミシェーラ・・・ようやく・・・君に逢える・・・!

この心の声はハロルドに自覚はない。魔王を討つという本懐を果たすどころかその入り口にすら立てなかったという自責の念は一切なかった。ようやく戻ってこられたのだという喜びが、ようやく彼女に逢えるのだという喜びが、勇者の責務を果たせなかった事など・・・“そんなものなど“、どうでもいいとすら無意識に思ってしまうほどに大きかったのだ。

万感の思いで宿屋の扉を開き、カランコロンと来客者を知らせるベルが鳴り響く。さほどの間もなく宿のフロント奥から現れた・・・1人の女性から発せられた出迎えの言葉が・・・ただ嬉しかった。

「いらっしゃいませ、旅のお方・・・ではなくてハロルド様ですね、お帰りなさいませ」

鼓膜を揺らしたのは女性にしては低めの声質ながら、それでいてこもらずに透き通るような響き・・・何度聞こうとも思わずうっとりと聞き惚れてしまう愛しい響きだ。

「ただいまミシェーラ・・・その・・・4日ぶりだな・・・」
「はい、お会いするのは4日と半日ぶりですね・・・貴方が出立してから毎日、指折り数えて寂しさを堪えていたのですよ?」
「ああ・・・俺も・・・寂しかった」

ミシェーラは4日前と同じ水色のローブを身にまとっていた。大きく開け広げられた深い谷間についつい目が吸い寄せられるのもあの時と同じ・・・今更のように帰ってきたのだという実感が湧いてきた。

「1晩32ゴールド、夕食付きです・・・もちろん、夜伽もなさいますよね?」
「勿論だ、よろしく頼む・・・ミシェーラ」

財布から32ゴールドを取り出して、ミシェーラへと直接手渡す。受け取ったお金をフロント下の金庫にしまったミシェーラは、代わりに席を離れている旨を知らせる立て札に、呼び出し用の大きなベルを取り出して並べた。

宿の仕事よりも、ハロルドへの御奉仕を優先する・・・それが暗に示されていた。

「ふふ・・・本当はハロルド様からお代など取りたくはないのですが、私にも生活というものがありますので・・・その分心を込めて、めいいっぱいの御奉仕をいたしますから・・・許してくださいね?」
「・・・ああ、楽しみにしているさ」

・・・そもそも普通に考えて32ゴールドぽっちでは宿屋の経営などやっていけるはずもない。さらに言えば見る限り自分以外に客の気配もなく、町は幻惑の霧に包まれているのだから外からやってくる新しい客も期待できないだろう。それでも一介の宿屋の女主人が身なりも良く、出された食事も相当に上等なメニューだったのだ。

初めから破綻しているはずの経営状態、なのにこの宿が存続している理由・・・それは分からない。だがしかし彼女が一介の宿屋の女主人なだけのはずがない、絶対に何か裏があるはずだ。だが、その疑念はもう二度とハロルドの脳裏には全くよぎることは無い。彼の脳裏はミシェーラとの熱い夜の事でいっぱいだったから・・・その溢れんばかりの欲望すらも無意識の彼方という有様だった。

勇者ハロルドはもうミシェーラの事を疑う事などあり得ない・・・多少の矛盾点など・・・もうどうだってよいのだ。

恭しく一礼したミシェーラがフロントの奥に引っ込んで、横の従業員入り口からこちらに歩み寄ってくる。そのままミシェーラがハロルドの胸に飛び込んできて、強靭な体幹を十二分に生かして受け止めたハロルドは歓喜のままに抱きしめる・・・出立してからずっとずっと渇望していた愛しい温もりを力いっぱい抱きしめる。

「苦しくないか・・・ミシェーラ?・・・あっ?!その・・・旅から戻ったばかりだし、臭くは無いだろうか?」
「少しだけ匂いますが大丈夫・・・ふふふ・・・私、ずっと寂しかったのです・・・ずっとずっと・・・寂しかったのですよ?」
「すまなかったミシェーラ・・・しかし俺だって・・・辛かったんだ・・・ずっとずっと・・・目を閉じれば君の顔ばかり浮かんできて・・・寂しかった」

互いの温もりを零距離で感じ合いながら、ハロルドとミシェーラはお互いの寂しさを慰め合う。間近でみる月光を宿したかのような神秘的な銀の髪から立ち上る甘い香り、胸板にぎゅうっと押し当てられる、柔らかでたっぷりとした存在感のある大きな胸の感触・・・寂しさが癒されていくと同時に、頭をもたげ始めるのは体の奥底からジクジクと疼く欲望の熱である。。

欲求不満に喘ぐ股間が緩やかに血流を集め始め、その存在を徐々に大きなものにしてゆく。このままではいずれガチガチに反り返った肉棒をミシェーラの下腹に押し当ててしまう。今更ではあるが、流石にそれはあんまりにもな行為だと、離れようと思いはするものの・・・この素晴らしい温もりを手放す決意が中々固まらない。

にっちもさっちもいかないハロルドが未練たらしくミシェーラを抱き締め続けていると、何かを察したのかミシェーラ背中に回していた手をスルスルと下へと向かわせて・・・

「んおっ?!・・・あ・・・ミシェーラ・・・うぁっ・・・」
「ふふふ・・・こういったイタズラ、ハロルド様はお嫌いですか?」

もにゅり・・・半立ち程度に硬くなり始めた股間を、不意にミシェーラが逆手で鷲掴みしてきたのだ。股間が温かく柔らかな手で包み込まれながら、やわやわと揉み上げられてしまう。

「あぁ・・・い・・・いい・・・気持ち・・・いい・・・」

思わずため息の様に零れ落ちた言葉、下半身からゾクゾクと甘い疼きが駆け上ってきて、情けなくへっぴり腰になってしまうもミシェーラの手からは逃れきれない。ハロルドはミシェーラの手によって、玉袋の辺りを重点的に揉みしだかれてしまう。

それは涎を垂らしてしまいそうなほどに心地の良い揉み解し・・・男にとって一番の弱所を手玉に取られているというのに、本能的な不快感がまるで無いのはミシェーラへの揺るがぬ信頼が故の事。もにゅりもにゅりと揉みしだかれる度、溜まりに溜まった性欲がぐつぐつと煮詰められてしまって堪らない。

「ふふふ・・・この御奉仕は随分と気に入っていただけたご様子ですね」
「あぁぁ・・・だって・・・ミシェーラ・・・うぁぁ・・・」

もはやハロルドはガクガクと腰砕けになりそうなところを、ミシェーラにしがみ付くかのようにして支えてもらっている始末。夢見心地のままでミシェーラからの玉揉み奉仕に溺れ切ってしまう。

「ふふふ・・・ハロルド様、もう辛抱堪りませんよね?」
「うぅっ・・・ミシェーラ・・・もう・・・もう・・・夜伽を・・・頼む・・・」
「ええ喜んで、ですが今宵はまずはお風呂からですね・・・どうぞこちらに、ハロルド様・・・こんなこともあろうかと、湯は沸かしておいたのです」

ミシェーラがしがみ付くハロルドを優しく離し、未練がましく空を切るハロルドの右手を恋人繋ぎで結び繋ぐ。残り左手は床に置いた荷物を持ちながら・・・もう2階の部屋に荷物を置きに行こうと考える余裕はなかった・・・目指す先は1階の廊下の突き当りを右、それはこの宿の浴室である。

ガラリと横に扉を滑らせて、脱衣所の脇に荷物を降ろす。中身からまだ一度も身に着けていない清潔な衣服を取り出して、旅の最中で溜まった汚れ物を別に取り分ける。

「汚れものはこちらに、洗濯しておきますので」
「あぁ、よろしく頼むよ」
「私も着替えを持ってまいりますので・・・お先に入っていてくださいませ」
差し出されたカゴの中に汚れ物を受け取ったミシェーラが、一礼したのちカゴを持って去ってゆく。その後ろ姿をたっぷりと、浴室の扉が閉まりきって数十秒・・・未練がましく見つめてから、ハロルドはおとなしく衣服を脱ぎ始めた。

―――――着替えを持ってくる・・・それは混浴するのだという事で間違いないのだろうか・・・?

火を見るよりも明らかな事なれど、ハロルドがソワソワしてしまうのは・・・無理もないことだった。



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この宿の浴室は広々としている、それは大人の男が3人は広々と脚を伸ばして、肩まで湯に浸かれる程である。どうしてこんなに広いのか、というかどうして隅に空気で膨らませるマットまで備え付けられているのか・・・だがもうハロルドは気にしてすらいなかった。

白い湯気の立ち昇る湯船から湯を手桶ですくい、まずはかけ湯を2度右から左からとザブリと楽しむ。

「あぁ・・・ふう・・・良い湯加減だ」

心地の良い温度が少々過剰なまでに欲望でいっぱいだった身も心をも落ち着けてくれる。洗い場の椅子に座り、頭から湯を被って備え付けのシャンプーを手に取る。存分に頭皮を擦る4日ぶりの心地良さと、湯をかけて泡を洗い流すことで清潔さが取り戻されてゆく精神的な充実感にハロルドが満たされていると・・・・・・

ガラリ、浴室への扉が開かれた音が、背中越しに聞こえた。

「お待たせしました、ハロルド様」
「っっ・・・あぁ、ミシェーラ・・・背中を流しに来てくれたのか」

浅ましく期待していた心を悟られぬように、みみっちいプライドがさも平静さを装って返事をさせた。その対応はある意味で上手くは行っていたものの・・・ミシェーラの方を振り返った瞬間、その平静さは一瞬のうちに打ち砕かれることになる。

風呂椅子に座ったまま身をよじり、振り返ったハロルドが目の当たりにしたのは・・・・・・

「っっ・・・あ・・・・・・?!」
「・・・?ハロルド様、どうかなさいましたか?」

ミシェーラの何一つ身に着けるものの無い、生まれたままの姿だった。
―――――まばたきが出来なくなった。

それはタオル一つ身に巻かない、ありのままの姿。
―――――呼吸をすることを忘れてしまった。

ハロルドの両の目は、一瞬のうちにミシェーラに釘付けになってしまう。
―――――心臓が鼓動を忘れなかったのは、奇跡だった。

4日前・・・ミシェーラとの初めての夜伽の時は服を脱がせきらずに、精魂尽き果てるまでシてしまったから、ハロルドがミシェーラの裸を拝むのは実は今が初めてである。初めてその目に焼き付けるミシェーラの裸体に、ハロルドは指一本たりとも動かせずにいた、されどその視線は相反するかのように動き回っている。

ミシェーラの裸体を・・・その隅々までを拝まねば死んでも死にきれない。浅ましい男の欲望は本能のままに忙しく、爪の先から髪の先までそのすべてを写し取ることに必死だった。

それでも重点的に見つめてしまうのはミシェーラの胸元。両手がかりでなお足りない、その片房すらも包み込めない程に豊満な胸は、その中心から少し下に咲く美しい薄桃色の乳首を惜しげもなくさらけ出している。

恥じらいなどなんのその、姿勢正しく背筋を伸ばして立つその出で立ちは、むしろハロルドに熱心に見つめられることを求められているのでは・・・?なんて自分勝手な都合の良い解釈が頭をよぎる。

「ハロルド様、私の胸ならばお好きに触っていただいてもよろしいのですよ?」

不意に、低音ながら透き通るような声がハロルドの鼓膜を魅惑的にくすぐった。

“胸を好きに触っても良い”・・・その淫靡な誘いがハロルドの欲望を駆り立てる。ただ見ているだけのその先へと・・・誘う言葉がハロルドを更なる高みへと歩を進めさせる。

「うっ・・・み・・・ミシェーラ・・・その・・・」

ミシェーラがハロルドと正面から相対する位置に別な風呂椅子を置き、その上に腰かける。真正面の視界いっぱいに広がるミシェーラの乳房の豊満さたるや・・・思わずゴクリと生唾を飲み下す。

「遠慮は必要ありません、さぁ・・・どうぞお手を・・・」

促されるがまま、ハロルドの震える手がゆっくりとミシェーラの胸元に伸びる。軽くそらしたミシェーラの胸元があまりにも豊満すぎて、ハロルドの手が届くまでにかかる道のりは驚くほどの短さだった・・・これではあっという間に、指先がミシェーラの胸元に届いてしまう。

ふにゅり、指先がミシェーラの胸元に届く。
―――――ビクリと、ハロルドのペニスがヘソを叩いた。

もにゅり、指先がミシェーラの胸元に深く食い込んでゆく。
―――――深い陶酔にハロルドは溺れてゆく。

ぐにゅり、指先と手の平がミシェーラの乳房を鷲掴みにする
―――――その巨大さのあまりに叶わず、掴むというよりも押し付けているかのような格好となる。

「ふっ・・・おぉ・・・や・・・柔らかすぎる・・・手が・・・足りないなんて・・・掴み切れないなんて・・・」
「ふふふ・・・ようやくハロルド様に触っていただけました、初めての夜はお互いに交わりに夢中でしたから」

ハロルドは思い知らされる。大の男がめいいっぱい手を広げてなお掴み切れない程の大きさ・・・その柔肌の感触の素晴らしさは、今まで触れてきた女体の肌は全く潤いの足りていないガサガサの紙か何かだったのだと。

重ねてハロルドは思い知らされる。指先が突き破ってしまうのではないかと思うほどの柔らかさ・・・今まで自分が触れたり揉みしだいた経験のある乳房は、実は石の塊を乳房だと勘違いしていたのだと。

「初めての夜はお互いに交わりに夢中でしたからね、たっぷりとお楽しみくださいませ・・・あ、乳首は優しくお願いいたしますね?」
「す・・・すまないミシェーラ・・・あぁ・・・ミシェーラ・・・」
ミシェーラの優しげな声にたっぷりと甘えるハロルド。抱えきれない程の大きさの乳房を両の手を限界いっぱいに広げて鷲掴む。それは指先が中心まで届くように揉み込むのに握力の1割も必要としない柔らかさでハロルドを力強く魅了する。

もにゅんもにゅんとリズミカルに揉みしだいてみると、ミシェーラが心地よさそうに目を細め、うっとりと頬を緩めている。こりゅこりゅと触り心地の良い乳首をくすぐると、ミシェーラが熱くため息をこぼし・・・頬を赤らめながら困ったように見つめてくる。

もうハロルドは呼吸すらも忘れてしまいそうなほどに夢中、ミシェーラの乳房を弄り倒すことだけに夢中になってしまう。

温かですべすべと触り心地の良い、柔らかすぎる乳房をもにゅもにゅぐにゅぐにゅ・・・ミシェーラの胸を鷲掴みにしているのは自分の手のはずなのに、自分の心がミシェーラに鷲掴みにされてしまっているかのような錯覚すらも覚えてしまう。

「ふふ、ハロルド様ったらそんなに熱心に揉みしだかれるなんて・・・私も心地良くて、うっとりとしてしまいます・・・」
「っっ・・・そうか・・・ミシェーラも悦んでもらえていて・・・良かった」

返す言葉は平静さを装ってこそいるものの、ミシェーラがこぼした熱い吐息にハロルドの胸は熱く燃え上がる。己が手で行われている愛撫で、愛しいミシェーラが悦んでくれている・・・その言葉にできない愉悦感ともとれる途方もない達成感がハロルドの身体中を駆け巡る。

「んぅ・・・・・・ハロルド様、揉みしだいたままで構いません、まだ身体は洗ってはいないのですね?」
「ああ、頭は洗ったが・・・身体の方はまだだ・・・まさか?」
「ええ、お身体を洗って差し上げたかったのですが、もうこれ以上の御奉仕は・・・流石に辛抱堪らないでしょうから、一度射精なさってからのほうが良いかと思いまして」

“一度射精してからの方が良い”・・・男性がパートナーに提案される事柄の中で、これ以上に嬉しい提案もないだろう。ハロルドは力強く首を縦に振る。欲望まみれの脳みそは力強く、浅ましく・・・3度も首を縦に振ってしまう。

「かしこまりました・・・では、どうやって射精なさいますか?ご希望があれば何でもお答えしますし、決めきれないのであれば私にお任せいただければ、最高の射精をお約束いたしましょう・・・ふふ、少々はしたないでしょうかね?」

少しだけはにかんで見せたミシェーラの言葉・・・“最高の射精を約束する”なんて甘美な提案にハロルドは迷うことなく・・・

「ミシェーラに任せる・・・よろしく頼む」
「はい、かしこまりました」

その全権をミシェーラにゆだねるのだった。



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相変わらず風呂椅子に座りながら正対しつつ、目の前でミシェーラが石鹸を泡立ててゆく様を落ち着きなく眺め続ける。

わしゃわしゃとミシェーラの手によって・・・その微かな衝撃で揺れ動く彼女の乳房に目を奪われながら、何時の間にか手桶の中には真っ白な泡がたっぷりと生まれていた。その泡は空気をたっぷりと含んだふわふわの綿のようにも見えて、石鹸らしいさわやかな香りがほんのりと鼻を抜けて、ほんの少しだけでも心のゆとりが取り戻せた気がした。

「この石鹸は町の特産品なんです・・・ハロルド様にも気に入っていただけるかと」
「なるほど特産品の石鹸か・・・しかし随分と泡立ちが良いな・・・そんなにたくさん使っていたようには見えなかったが・・・」

手桶の中の泡と、ミシェーラの揺れ動く胸元を交互に見つめながらハロルドが問いかける。それは大した推理でもないつもりの問いかけだったのだが・・・

「ええ、流石はハロルド様・・・確かにこの石鹸は普通の物とは少し違うんです」
「普通の物とは違う・・・?それはいったい・・・?」
「コレは・・・おちんちんを洗うための石鹸なんです、この泡で洗うと癖になる程とても心地が良いと評判高い・・・村を代表する人気商品なんですよ?」

思わずクラりとハロルドはのけぞってしまう。“おちんちんを洗うための石鹸“・・・そんな石鹸聞いたこともないが、その魅惑の響きはハロルドの心を狂おしく鷲掴みにする。

―――――4日分の禁欲が、熱心にミシェーラの乳揉みに励んだことで、噴火寸前のままで長時間焦らされ続けた欲望が・・・たっぷりの泡による肉棒の扱き洗いによって解放される・・・ハロルドはこれから味わうであろう至福の悦楽にだらしなく顔をほころばせ、何時でもどうぞとばかりに大きく股を開け広げて、ヒクヒクと武者震いを繰り返す股間をミシェーラの目の前に晒し続けていた。

「お待たせしました・・・では、危険ですので後ろから失礼いたしますね」

そういったミシェーラがハロルドの背後に回り、そのままぎゅっと抱き着いてきた。先ほどねちっこく揉みしだいた感触のまま、背中にむにゅうっっと押し当てられる豊満な胸の感触と、コリっとした乳首の感触が目に見えずとも鮮明に伝わってくる。

「あっ・・・ああ・・・ミシェーラ・・・」
「では、ハロルド様のおちんちん・・・洗わせていただきますね」

ミシェーラの両の手にはたっぷりと真っ白の泡が乗っている。それがゆっくりと、泡まみれの両掌が怒張しているペニスに迫ってくる。それは待ちに待った瞬間にも関わらず、この悦楽を味わってはならないのだと今更のように危機感を覚えてしまう。

このままでは自分は決定的な何かを失ってしまうような、勇者としての第六感が為せる危機感が、今更になってハロルドの脳裏に警鐘を鳴らそうとするのだが・・・・・・

もう今更ミシェーラからの御奉仕を拒めるほどの、悟りでも開いたかのような僧侶のごとき精神力は、現在進行形で欲望まみれのハロルドにあるわけもなかった。

ぬじゅっ・・・・・と微かな水音を立て、ミシェーラの左手がハロルドのサオの部分を優しく握りしめるように纏わりついてくる。根本に近い部分だけに、さほど敏感ではないにもかかわらず、その泡でぬめった感触は驚くほどに気持ちいい。

「ふぐっっ・・・あっ・・・あぁ・・・」
「泡の温度はちょうど良いですか・・・?よろしければこのまま、擦り洗いさせていただきますね」

もうこれで、ハロルドの警鐘が鳴らされることは二度と無くなった。この警鐘が鳴らされる最初で最後の機会が・・・失われた瞬間だった。

そして、たっぷりと泡を乗せた右手が亀頭の部分に迫ってきた。ハロルドが歯を食いしばって身構えると同時に、その手が届く。

・・・にゅるんにゅるん、ぬるぬる、にゅるにゅる、ぐちゅぐちゅ。ハロルドの脳髄に凄まじい快楽信号が叩きつけられる。

泡にまみれた掌が亀頭を包み込むように優しく擦り上げ、ハロルドはあまりの快楽に思わず身をよじって逃げ出そうとしてしまう。だがしかし後ろからミシェーラが抱き着くようにして抑えてくるからそれは叶わない・・・いや、快楽に身じろぎする自分が風呂椅子から転げ落ちてしまわぬようにと、支えてくれているのだ。

「如何ですかハロルド様?どこかお痒いところがあれば、そこを念入りに擦りますが」
「あっ・・・み・・・ミシェーラ・・・あぁぁ・・・きっ・・・気持ちいい・・・」

思わずこぼしてしまった悦びの声に、背中越しながらミシェーラが嬉しそうに微笑んだ気がした。にゅるりにゅるにゅる・・・洗う手付きが本格的に動き始める。

股間を這い回り、根本からサオ中程を扱きあげるように、たっぷりと泡を塗り込まれ・・・左手でその動作を続行しながら、右手がゆっくりと幹を這い上がって・・・きゅっと亀頭部が泡にまみれた右掌に包まれる。そのまま亀頭を揉み洗いするかのようにぐにぐにと指先と手の平が蠢けば・・・

「あっっ・・・あぐっっおっ・・・おぉ・・・ミシェーラっ・・・そこはぁ・・・っ」
「やはり男性は先端部分がひときわに心地良いのですね・・・力加減はいかがでしょうか?」

問われた力加減・・・それは文句なしの最高の加減。ペニスの中でもひときわに敏感な亀頭の部位が、苦痛と感じてしまうギリギリ手前の快楽に晒され続けている。それにしたって亀頭の揉み洗い・・・この気持ち良さは正直堪らなかった。自分自身で同じことを試みようとも、快楽が強すぎて心が挫けてしまう類の心地良さ。とてもじゃないが一人では得られないであろう快楽・・・ミシェーラに頼まなければ得られない快楽が、深くハロルドの心に刻まれてゆく。

「い・・・いい・・・あぁ・・・ミシェーラぁぁ・・・」
「かしこまりました、ではこの力加減で先端を念入りに・・・たっぷりと揉み洗い致しますね」

そう言ってミシェーラが右掌の形を変えた、より深く亀頭が包み込めるような形にしながら、掌のへこんだ部分を亀頭に密着させてきたのだ。そのままぐにぐにと泡によるぬめりと温もり、そしてその密着感を感じさせながら亀頭が揉み洗いされる・・・それはまるで柔らかい何かに咥え込まれ、甘く咀嚼されているかのような、男を蕩けさせる至福の感触となってハロルドを魅了する。

「あっっ・・・あぁぁ・・・・・・・」
「ふふ・・・この御奉仕は随分とハロルド様に気に入っていただけたようですね・・・このままハロルド様を虜にしてしまいましょう・・・また明日もこの御奉仕を求めていただけるように・・・」

熱烈な亀頭の揉み洗いが執拗に続けられれば、当然ハロルドも腰の奥がズクンズクンと甘く疼き続けていて、4日分の禁欲も考えればとっくに射精感が込み上げてきても不思議はないのだが・・・しかしハロルドは不思議とまだ射精に至ってはいなかった。とめどなく先走りが溢れ出るも、出た先からミシェーラの手の平で洗い清められてゆくばかりなのだ。

普通であればとっくに射精してもおかしくはない程の快楽に晒され続けている。既に十分な時間をかけて熱烈に扱き洗いされているはずである。禁欲もしているから白濁は満タンいっぱいに溜まっているはずである。股間は今なお凄まじい快楽に蕩け切っているのである。

だが、不思議と射精までには至らない・・・しかしハロルドにはもう、“何かがおかしい“と思考する余力は、爪の先ほども残ってはいなかった。

―――――射精感が込み上げてくる直前の甘い疼きが、ずっとずっと・・・とめどなくハロルドの背筋を駆け上り続けているのだ。些細な疑問など、まともな思考に上る前から圧倒的な快楽の荒波にもまれ、幸せな記憶に片っ端から塗りつぶされてしまっているのだから。

「あぁぁ・・・・・・・気持ちいい・・・あぁぁ・・・もっと・・・もっと・・・」
「ふふふ・・・ええ、まだまだたっぷりと・・・揉み洗いして差し上げますからね・・・ハロルド様が・・・満足なさるまで・・・何時までも」

普段通りであればこれほど長く楽しめる道理のない悦楽、それに晒され続けたハロルドの口から出る感想の言葉は“気持ちが良い”ばかりになってしまう。そんな有様であろうとも、もはやハロルドに恥を感じる心を求めるのは・・・酷と言うものだろう。

「ひっ・・・ひぃぃ・・・うあぁぁ・・・気持ち良い・・・」
「ふふふ・・・おちんちんはもう十分キレイになっているのですが・・・そうですね、もう追加で5分ほど揉み洗い致しましょう・・・それまでたっぷりと蕩けてくださいませ、ハロルド様・・・」
「あっっ・・・み・・・ミシェーラぁぁ・・・・・・あぁぁぁぁぁ・・・・」

その悲鳴は・・・至福の揉み洗いがまだ後5分も続くことに対する悦びの声。そしてミシェーラはハロルドに更なる至福の心地良さを堪能してもらうべく、ここにきてその淫らな手技を1段階・・・上へと引き上げて見せた。

亀頭を襲う右掌での刺激が先ほどよりも明らかにその強度を増した、掌のくびれに亀頭先端を押し当て、亀頭全体を包み込んだまま左右に何度も捻り洗いをしてきたのだ。泡のぬめりを存分に味あわせながら、柔らかい掌がぬるぬると何度も亀頭粘膜を滑る。強すぎる快楽にペニスが暴れ逃げないように優しくサオを握られながら、いまだたっぷりと纏わりついている泡のぬめりを味合わせるように、にゅるにゅると幹の表面が幾度も擦り洗いされる。

「お・・・おぉ・・・き、気持ちいい・・・それ、すごく気持ちいい・・・」

ハロルドからも今日一番のため息がこぼれる。腰の奥はもう先ほどからズクンズクンとした甘い疼きを通り越して、精巣のあたりが甘ったるくヒクヒク震え続けているだけ・・・それは凄まじい快楽に晒され続けたことで、もはや先走りも弾切れになりかけつつあったようだ。

今更ながら、ハロルドは未だかつてない程に焦らされ続けている。本人には焦らされているという実感こそないものの、無意識の中では射精を渇望し続けている。その渇望がようやく今になり、ハロルドの意識上へと昇り始めたのだ。

「あっ・・・あぁ・・・ミシェーラ・・・も・・・もう・・・出させて・・・」

ハロルドにもはや一片たりとも恥じらいなどなかった。もう、“辛抱堪らないのだと“、このまま最高の射精をさせてほしいと・・・浅ましくミシェーラにオネダリしてしまう。

「ええ、ご心配には及びません・・・それでは最高の射精・・・たっぷりと味わってくださいませ」

返された言葉は待ちに待った最高のもの・・・思わずハロルドの顔がだらしなくほころんでしまうが・・・それはもう些細なことだろう。

一旦ミシェーラが股間を包み込んでいた両の手を離し、そしてその両の手が筒の形を形どる。出来上がった両手の筒はたっぷりの泡を纏っていて、ハロルドを誘惑しているかのように、その筒を形作る指がやわやわと動かして見せられる。

それは、まるで女性の蜜壷のように見える・・・そしてハロルドは確信する。

・・・あんなものに包まれてしまえば、ひとたまりもなく、射精させられてしまうだろうと。

「では、失礼しますね?」
「あ、そんな・・・まって・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

ハロルドが心の準備も身構えも十分に出来ぬ間に、ずぬゅるるるるる・・・と、ペニスはその筒をくぐらされていた。

否、くぐらされてしまった。至福の肉筒の中に、ハロルドは飲み込まれてしまった

ミシェーラの両の手で形どられたその筒の中は、信じられないほどにぬるぬるで、信じられないほどに温かく、信じられないほどに心地よい。そしてその筒の狭さは絶妙な加減でペニスを全方位からみっちりと包み込みながら、まるで膣圧のような締め付けとなって肉棒を甘く絞ってくる。

「あーーー!!!あぁぁああーーーー!!!」
「ふふふ・・・我慢など不要ですから、何時でもお出しになってくださいね?」

ぬじゅぬじゅ、ぐちゅりぐちゅり・・・浴室に響く異様に淫らな粘音が、ペニスを咥え込んだ掌筒の中から漏れ出ている。

後ろから支えるかのように抱きしめてくれているミシェーラに、ほとんど全体重をかけるようにして、もたれ掛かってしまっていても気が付いていない・・・気が付けない。掛け値無しに男の極楽に溺れてしまっている・・・ハロルドはミシェーラの熟達した手技に完璧に魅了され切っていて、その悦楽に深く酔いしれきってしまっていた。

肉の筒の中で揉みしだかれ続ける、腰の奥から噴き出してきそうな予感が背筋を駆け上る。掌の筒は保たれたまま、指先だけがそのままサオを擦り上げられ、扱き立てられ、カリを締め上げられ、亀頭と鈴口に指が這い回って・・・・・・

「あっーーーもう・・・もうっ・・・でるっ・・・」
「ええ、どうぞハロルド様・・・最高の射精、お楽しみくださいませ」

そのミシェーラの一言が、発射の引き金となった。

最高の快感の渦に屈し、ハロルドのペニスが掌筒の中でびくびくと脈動を始めた。

びちゅっ!びゅるるるっっ!びゅるるるっっ!・・・肉の筒の中にこってりと重く、粘ついた白濁がたっぷりと・・・搾り取られてゆく。

「少々キツイ刺激ですが、お楽しみくださいませ」

それだけでも息が詰まるほどの快楽だというのに、ミシェーラはここにきて更なる追撃を試みてくる。ぐちゅぐちゅぬちゅぬちゅぐちゅぐちゅ・・・と、まるで石鹸をもう一度泡立てるかのようにペニスを両掌で擦り合わせて愛撫してきたのだ。

「あ、ぐっ・・・はぁ・・・!あああああぁぁぁぁぁーーー!!」

それは射精中のペニスに浴びせ掛けられる、余りにも甘い愛撫。今なお射精に脈打っている肉棒をぬるぬると弄ばれ、ハロルドは身をよじらせて、腰を震わせながら喘ぐ事しか出来ない。

この甘美すぎる追撃は・・・ハロルドの射精の脈打ちがようやくの落ち着きを取り戻してからたっぷりと数分の間続けられた。言うまでもなくハロルドからたっぷりと搾り取られた白濁は1滴残らず肉筒の中に受け止められ、こってりと黄ばんだ塊となってミシェーラの手の平にへばりついていたのだった。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「ハロルド様、お手を・・・湯船で身体を温めましょう」

ミシェーラに手を引かれるがまま、ハロルドは湯船の中へと入る。何時の間にかミシェーラの手からペニスが解放され、何時の間にか温かな湯で股間の泡を洗い流されようともハロルドは夢見心地のままで指先一つ動かせない。余りに強い快感の残滓が後を引き、ハロルドは夢見心地から戻ってこられない。

「ふぁぁ・・・・・・は・・・・ふぅ・・・ふぅ・・・」

それでも湯の暖かさがハロルドを穏やかに快楽の極致から平常状態へと引き戻してゆく。股間の奥は未だに甘い快楽の残滓が残ってこそいるものの、ようやくハロルドは・・・ひとまずの落ち着きを取り戻すことが出来たのだった。

「ありがとうミシェーラ、その・・・最高に気持ちが良すぎて・・・随分と君に甘えてしまったな」
「いえ、私の御奉仕でこれほどまでに喜んでいただけたのです・・・私もとても光栄に感じていますよ」

ミシェーラが甘えるように右肩に頭をもたれ掛かってきて、右腕をその背から回すようにして抱き寄せる・・・その幸せな温もりをハロルドは力強く、抱き寄せる。

「あぁ・・・やはりハロルド様に抱き寄せていただけるのは幸せ過ぎて・・・ふふ・・・毎日だってこうしてほしくなりますね」
「俺だってそうさ・・・たった4日ミシェーラの傍にいられなかっただけで・・・本当に寂しかったんだ」

ぽちゃり・・・天井から湯船に水滴が落ちる。換気のために少しだけ開けられた小窓の外は、薄桃色の幻惑の霧が立ち込めたままである。

「この霧が晴れなければ・・・明日も出立できそうにないな」
―――――この霧が晴れなければ・・・ミシェーラと明日も一緒にいられるな。

ぽつりとつぶやいたハロルドの独り言と本音の声・・・されど本音の声は微かな大きさ、ハロルドの自覚には上らない・・・今はまだ・・・この期に及んでハロルドは勇者としての心を失ってはいなかった。

「ふふ・・・私としては、この霧が晴れてしまわない方が嬉しいのですが・・・そんなことを願ってしまう事を許してくださいね?」
「ああ、このままミシェーラと一緒に毎日・・・っておいおいそれじゃあ俺が困るんだよ・・・魔王を討つという使命が何時までも果たせないからな」

冗談を言い合い、笑いあう。愛しい人の温もりを抱き締めることが出来る。

「さて、ハロルド様・・・お約束通り、夜伽の時間と参りましょう・・・どうせ精魂尽き果てるまでするのです・・・この場で・・・どうぞ?」

ミシェーラが湯船の縁に手を突いて、誘うかのようにぐいっと尻を突き出した。その美しい花園は既に濡れそぼっている、ぬかるんだ彼女の愛液で・・・準備万端だった。

そしてハロルドもまた準備万端である・・・待ってましたとばかりに怒張しきったペニスはミシェーラのナカへと遠慮なく突き込まれてゆく。

「おっ・・・おぉ・・・うっ・・・はぁ・・・」
「あぁ・・・ハロルド様のおちんちんが・・・奥まで・・・入ってきます・・・」

ペニスが再び悦楽の園へと沈み込んでゆく。しかしもう初めての夜のように暴発はしない・・・先に一度ミシェーラの手で搾り取られた・・・その余裕がミシェーラのナカを楽しむ余裕となって、充実した交わりの最中でもハロルドは思考を保つことが出来ていた。

―――――ミシェーラを連れて旅をすれば、寂しい想いはしなくて済むじゃないか。

愛しい彼女を旅の最中でも思う存分抱くことが出来る・・・素晴らしい考えだと脳内中が全会一致で可決の声を上げている。何故ならばもうハロルドは、ミシェーラの傍を長期間離れることが苦痛以外の何物でもなくなってしまっていた。有り体に言えば・・・もうハロルドは一人で旅をする気力が、決意が揺らいでしまっていたのだ。

ぱちゅんぱちゅん・・・ハロルドの腰がミシェーラの尻たぶに何度も叩きつけられ、湿った音が浴室へと響き渡る。蕩けそうな膣内の感触にハロルドは歯を食いしばり、少しでもミシェーラが楽しんでもらえるように、先の凄まじい快楽のお返しが出来るように腰を振りたぐる。

―――――ダメだ・・・相手は魔王なんだぞ、隣町まで行くのと訳が違う・・・彼女を守りながらでも勝てる程、甘い相手ではないのだ。

脳髄に染みわたるミシェーラの感触に酔いしれながらも、妙に冷静な判断が全会一致の決議を棄却させる。確かに村の外にミシェーラを連れて旅をすることは可能だろう。しかし目的地は魔王の城なのだ・・・戦えない者を守りながら・・・なんてとても現実的ではなかった。

―――――じゃあ出立する必要などないではないか
―――――勇者の使命を忘れてはならないーーー!!

だがそれでもハロルドは歯を食いしばって、出立の意志は失わなかった。それは正しく勇者の心のなせる業・・・たとえ苦しくとも、倒れ伏すその時までは決して諦めない勇者の心がハロルドの使命を支える唯一の柱だった。

だがしかし、その心には確かな切っ掛けが生まれてしまっている。このままハロルドが蜃気楼の町ユメハツカの・・・ミシェーラが営む宿に滞在し続けて、彼女の御奉仕を受け続ける限り、勇者の心は何時までもそこにあるとは限らなかったのだった。

「あっ・・・ミシェーラ・・・もう・・・」
「私も・・・もう既に何度も達しております・・・ハロルド様のお慈悲を・・・どうぞお出しくださいませ・・・」

ミシェーラのナカに、二度目の白濁がたっぷりと吐き出されてゆく。その甘ったるい悦楽は、先ほどの意思を優しく解きほぐそうとする。多分・・・このままミシェーラを抱き続けたら取り返しのつかないことになる・・・そう本能が察していても、ハロルドは気が付くことが出来ない。

こんなにも素晴らしい感触を・・・こんなにも愛しいミシェーラを抱かないだなんてあり得ない・・・ハロルドにとってミシェーラとの交わりは、勇者の責務と同じくらい重要な事柄になってしまっていたのだから。





勇者ハロルドは勇者レベルが82にさがってしまった・・・!
勇者ハロルドは魔界勇者レベルが18にあがった・・・!
勇者ハロルドはミシェーラに強く夢中だ・・・!
勇者ハロルドのミシェーラへの愛情はこれ以上あがらない・・・!だがしかし、勇者ハロルドは限界を超えてミシェーラへの愛情がさらに上昇した・・・!


勇者ハロルドはミシェーラにとても強く夢中になってしまった・・・!
25/07/13 11:42更新 / たっぷりとしたクリーム
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■作者メッセージ
エッチなスキル紹介文って・・・私は大好きです。泡まみれの愛情たっぷりおちんちん洗い・・・最高です。
射精直前の気持ち良さを思う存分味合わせる熟達した手技・・・心の底から憧れます。

このスキル紹介・・・皆さまはもっとみたいでしょうか?

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