連載小説
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登場人物紹介と舞台設定
ハロルド・カーライル 27歳男性 独身 種族:人間

主神教団から主神の名のもとに祝福を受けた勇者。

振るう勇者の剣は鋭く空を裂き、放つ魔法は天地を揺るがす聖なる雷となる。彼ならば魔王すらも討ち果たすことが出来ようと誰もが認める強さを持ちながら、例え夜盗であろうとも不必要な殺生を好まない。人間と魔物娘の境なく、強きをくじき弱きを守るという典型的な優しい勇者の心を持った青年である。

整った顔立ちに引き締まった身体つきから女性の人気も高く、本人へと言い寄る女性も数多い。それなりに夜を楽しむ柔軟さも持ち合わせておきながら、だからと言って女の色香に溺れていないのは、魔王を討つという勇者の責務を忘れない、ハロルドの高潔な心故である。



ミシェーラ 人間換算で20代半ば 独身 種族:サキュバス

蜃気楼の町ユメハツカ唯一の宿屋を営む女主人。

ミステリアスな雰囲気をまとい、女性にしては低めの声質ながら、それでいてこもらずに透き通るような響きが鼓膜を甘く揺るがしてくる。

たゆんたゆんと揺れ動く、まさしく豊満な果実と評するにふさわしい巨大な存在感を放つ胸元。大きく柔らかな曲線を描く、ツンと上を向いた魅惑のヒップ

その魅惑的な女体を余すことなく生かし、夜伽の誘いを提案されてしまえば、例え勇者であろうとも抗うことは事実上不可能と言える程の美貌の持ち主。

ユメハツカの町を訪れた勇者ハロルドが誘惑され、彼の子種が一滴残らず搾り取られ、彼の心が鷲掴みにされてしまったのも無理はない。

何故ならば彼女は魔物娘のサキュバスであり、その力はサキュバスの中でも相当の上位に値する・・・何故ならば彼女のその出自は、現魔王と勇者の間に生まれ落ちた、数えきれない程の娘の中の1人であるからだ。



幻惑の霧

魔王の城とユメハツカの町の周囲を包み込む薄桃色の霧。

現地の者にとってはなじみの深い自然現象であり、何時の間にか立ち込めて、何時の間にか晴れる・・・その程度として扱われている日常現象である。

しかしこの霧は旅人にとっては厄介極まりない物であり、霧の中へと立ち入った者を惑わせて、目指す目的地へと決して辿り着かせることのない効果を持つ。

この霧を踏破し、目的地へと辿り着くための方法はただ一つ、その目的地に”縁のある何か”を持っている事。それさえ持っていれば、それが道しるべとなり目的地へとすんなりとたどり着けるだろう。

逆に言えば、”それが無い”のならば、この霧が晴れるのを待つしかない・・・どこかの拠点になる町で。
25/07/05 19:51更新 / たっぷりとしたクリーム
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■作者メッセージ
最後の町の宿屋にて、中々旅立てない勇者のネタを書いてゆきます

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