燃えるような輝きと熱、最上級はすぐそこに
私の名はアーデント・グルナ・アールデー・イグニス。この魔炎の都市アールデー・イグニスの当主を務めている。
この都市の住人は皆よく動き、よく働き、よく学び、よく食べ、よく交わり、よく眠る。
都市中が活気と熱気に満ち溢れた賭け値なしに素晴らしい自慢の都市だ。
そんな私は朝の散歩を日課にしている。朝靄のかかる街、段々と活気づき始める朝の時間が・・・火起こしにも似た静寂が私は大好きだったからだ。
散歩も佳境の帰り道、屋敷前の歓楽街へと差し掛かった時、私の鼻を甘い小麦の香り・・・焼きたてのパンの匂いがくすぐった。
香りを目で追うとパン屋の出張販売をしているようだ。1人のエプロンを着けた男が不貞腐れたような仏頂面で店番をしている。
「店員さん♪オススメのパンは1つ貰えるかな？」
何故だか妙に上機嫌で話しかけた私は、その直後に気がついた。仏頂面で不機嫌な顔をしていた彼が、とんでもない大器へと至る原石である事を。
その後、彼からプロポーズされたり暫く問答を繰り返して、最終的に私が出した答えはYESであり、まだYESでは無いというもの。
当然だ。私はバルログのアーデント・グルナ・アールデー・イグニス、この魔炎の都市で1番偉く、1番美しく、1番最上級の女なのだから。
私の隣に並び立つ伴侶は私と同等の最上級な人でなければ私のプライドが許さない。だが、こんなにも大きな可能性の原石を放っておくのも許せない。
だから私は・・・バルログにしては珍しい妥協案を提示した。私の手元で貴方を最上級な伴侶へと磨き上げてみせると。
―――――僕はブラウン・ベーカー！パン屋の次男坊です！貴女のために最上級のパンを焼いてみせましょう！！！
そうタンカを切ってみせた彼ならば、きっと私の伴侶に相応しい最上級へ到れると信じて。
彼を私の屋敷へと迎え入れてから2ヶ月ほどが過ぎたが、経過観察としては良好も良好、私の選定目は正しかった。
今や彼はこの都市一番のパン職人へと成長し、それでいてなお向上心が耐えぬ彼はパン修行をしてくると都市を飛び出して・・・もちろん私も付いて行っているのだが・・・世界中のパンを食べ、その技術を我がものにし続けていた。
「いいわねぇブラウン・・・どんどん貴方ってば光り輝いてる・・・」
とある町の評判の高いカフェテリアでエスプレッソと人気のパンを買い、大真面目な顔で食べ、その技を・・・工夫を学んでいる彼を見ながらため息をつく。
もちろん感嘆のため息・・・嬉しい意味でのため息だ。
彼のパン修行の旅へと同行し、ずっと傍で彼の事だけを見つめ続けてきたからこそ分かる成長、そして彼の底知れぬ可能性に頬が緩むのが抑えられない。
ブラウン・ベーカーは間違いなく、歴史に名を残すパン職人になる。それは確定事項となりつつあった。
「うん、なるほどなぁ・・・この土地ならではの小麦だから焼き加減もコネ方も・・・」
「ブラウン、もうそろそろ次の街への汽車が出ちゃうわよ？急いで行かないと！」
「あっ？！嘘だろもうそんな時間か！急ごうアーデント！」
私の完璧なプランニングによって次なる街へと移動する・・・が、毎度ギリギリになって走るのも何度目だろうか。それでも私は文句は無い・・・彼の放つ輝きがまたひとつ強くなったのを見届けたからだ。
どうにか汽車に間に合って、お互い肩で息をしているのを落ち着けにかかる。
私たちの取った一等客室は汽車にしては十分広々として、部屋にシャワーも併設されているが、これから汽車で13時間の旅・・・それでも彼と一緒ならば退屈は有り得ないだろう。
何故ならば・・・１３時間もたっぷりとお楽しみの時間があるのだから。
「ふふ、パン修行の次は男磨きの時間よブラウン・・・お待ちかねでしょ♥」
「うっ・・・そんなに顔に出てたかな？」
「部屋に入って息が落ち着いたくらいからソワソワしてたじゃない♥スケベなんだから♥」
少しだけ彼に意地悪を言って、ベッドに寝転がる。膝丈のスカートがめくれ上がり彼の目線が太ももへと吸い込まれる。下着が見えそうで見えない絶妙なバランスで誘惑だ。
「捲ってもいいけど？ブラウン・・・見たいでしょ？ウチの下着♥」
「お言葉に甘えさせていただきます！」
好きに捲っても構わないしむしろ嬉しいのに、主からのヨシが出るまで動かないブラウンもまた可愛らしい。
ペロリとスカートを捲り上げられて、ブラウンが私のパンティに夢中になる。ググッと力を増す肉棒がズボンを力強く押し上げてゆくのを見る・・・このおちんちんに毎日ヒィヒィ言わされているのだ。
思わずもう滅茶苦茶にして♥と口走りそうになるのをグッと堪えてブラウンのための修業メニューを始めることにする。
「それじゃブラウン、今日もパンを捏ねる修行・・・はじめよっか♥」
「うん、じゃあ・・・触るね？」
ベッドに寝転がり、両手を広げて無防備な私の胸元へブラウンの手が伸びた。ブラウスのボタンを外して左右へ広げ、手馴れた手つきでフロントホックのブラジャーを外す。
プルンとまろびでた私の乳房を前に一拍ゴクリと生唾を飲み込む彼・・・意を決して両手が私の乳房へと押し当てられた。
ふにゅっ♥もにゅっ♥むにゅっ♥むにゅっ♥もにゅっ♥もにゅんっ♥ふにゅんっ♥
「んあっっ♥ホント上手になったねブラウンっ♥ウチのおっぱい捏ね捏ねするのが大好きでスケベなパン職人さん♥」
「うう・・・柔らかいのにハリも弾力もあって・・・でもまだまだ僕は上を目指すんだ・・・いっぱい修行させてもらうからな！」
世界中のパンを食べるだけでは修行としては不十分、しかし旅の途中でパン生地を捏ねる機会は中々無い・・・そんな私たちのパン作りの修行は自然とこうなって行った。
私の乳房をパン生地に見立る事にしたのだ。ブラウンの修行にもなるし私も気持ちよくて幸せ・・・正しく一石二鳥のグッドアイデアだ。
もにゅん♥もにゅぅっ♥むにゅっ♥むにゅんっ♥もんにゅぅっ♥もにゅっ♥
「あんっ♥んぁんっ♥あぁんっ♥やぁんっ♥」
「ふぅっ・・・ふぅっ・・・アーデントっ力加減はどうかな？完璧だと思うけど？」
「最高よブラウンっ♥ウチ・・・おっぱい蕩けちゃいそうっ♥」
全くこのスケベな伴侶候補の手付きは女体を喜ばせるツボでも見えているんじゃないかと思うほど・・・温かなブラウンの指先は乳房に無数に点在する気持ちが良い場所を揉み、捏ね、蕩けさせてゆく。
・・・ブラウンによる女体にとって最高に心地の良い乳愛撫で私はすっかりメロメロだ。
しかし生地の捏ねすぎは厳禁、名残惜しそうに乳房から離し、私の耳たぶをフニフニと触る。ちぎりパンでも無いのに何時も彼は耳たぶを触る・・・ちょっとだけくすぐったさに身悶えする、どうやら彼は私の耳たぶを触る癖が付いてしまったようだ。
「んふふ・・・おっぱいがジンジンしてる♥生地の温度は大丈夫かなブラウン？」
「36度5分・・・ベストな温度さ」
撫でるように私の乳房を検温する。まぁこれも分かりきった問答だけれど。
「それじゃブラウン、お待ちかね・・・おちんちんをウチのおまんこで磨きましょ♥」
「あぁ、じゃあ・・・挿れるね・・・」
大きく股を開き、彼の怒張したおちんちんが差し当てられる。この瞬間の熱さが私は大好きだ・・・この一瞬の、この一回のセックスが、お互いを更に燃え上がらせてブラウンをまた一段と光り輝かせるからだ。
ぬちゅっ・・・ぐちゅっ・・・にゅるるるっ♥
「ふぁぁぁぁっ♥ブラウンのおちんちん挿入ってきたぁ♥」
「アーデントも・・・ナカがヤケドしちゃいそうなほど熱くて・・・堪らないよ」
ぱちゅっ♥ぱちゅっ♥ぐっちゅ♥ぱちゅんっ♥ぐちゅっ♥ぬちゅっ♥ぱちゅっ♥
初めてセックスし始めた頃は射精封じの魔法無しではマトモに腰を触れなかったブラウンも今ではしっかり自分の力だけで私のおまんこに立ち向かえるようになった。
「あんっ♥あぁんっ♥気持ちいいっ♥良いとこ当たるっ♥ブラウンのおちんぽ気持ちいいっ♥」
「僕もっ・・・アーデントのナカがっ・・・気持ちよすぎてっ・・・最高だよ・・・」
「もっとっ♥もっと奥をコツコツしてぇっ♥気持ちいいとこもっとっ♥コツコツっ♥あぁんっ♥」
カチカチで反り返ったカリ首が自然と腟内をゴリゴリと引っ掛けて擦り、子宮口付近のスイートスポットにコツンコツンと甘くノックする。
乳愛撫もそうなのだが、セックスの練習においても・・・はっきり言って私の身体はほとんどブラウンへと屈服しかけていた。それを認めていないのは私のプライドと言うよりも、燃え盛る欲望の方が正しいだろう。
だってブラウンはまだまだ光り輝けるから、まだまだ彼の真骨頂はこんなもんじゃないからだ。だから私は彼に屈服しそうになる心をなだめ、セックスの熱に酔いしれるのだ。
私の想像すら超える程の輝きを、最上級の伴侶・・・私の愛しい旦那様計画はまだまだ続行しなければならない。私たちのパン作りの修行の度はまだまだ終わらないのだ。
「ひぁぁぁっ♥あぁんっ♥気持ちいいっ♥あぁんっ♥いっイク・・・イクっ♥ブラウンッ♥ブラウンッッあぁあぁんっ♥」
「うあっっ・・・締め付けがっ・・・僕も・・・出るっ」
どぷっ・・・♥びゅくっ♥びゅるるるっ♥びゅるるるっ♥
膣内の特に弱い部分をコツコツと甘くノックされ続けてしまえば仕方なかったと言い訳もしたくなる。また今日もブラウンが射精してしまう前に私の方が先に音を上げてしまった・・・メキメキと力を付けるブラウンのおちんちんに勝てる見込みがどんどん無くなってきている。だってあんなに逞しくて私の弱いところに自然と当たるベストフィットなおちんちんなのだから。
「あぁぁぁっ♥出てるっ・・あぁんっ♥熱いっ♥熱いよぉっ♥」
「あぐっ・・・ナカがウネウネ蠢いてっ最後の一滴までっ・・絞られるっ」
たっぷりと時間をかけてブラウンが最後の一滴までを私のおまんこに注ぎきった。肩で息をする私たちは額に玉のような汗をかいており、喉もかわいていた。
「アーデント、ほらお水」
「ありがとうブラウン・・・んくっ」
備え付けの水差しからコップに水を汲み渡してくれる・・・こういう所を自然にできるのも高得点だ。
「あぁ・・・気持ちよかった♥ブラウンったらまた一段とセックスが上達したんじゃない？」
「そうかな？アーデントのナカが気持ちよすぎて何時もそれどころじゃないんだけど・・・」
照れるブラウンの頬っぺたにキスを1つ・・・最高のセックスに対する御礼を込めて。
「ふふ、まだまだ出し足りないって顔してるけど続きは夜に・・・ね？」
「・・・あぁ、パンを焼いてくるよ」
この列車の運行会社へは事前に話を通してある。食事の時間に出すパン全て作らせて欲しいと。
これはブラウンが言い出したことだ。旅の途中でパンを焼けそうな場面があれば必ずパンを焼く経験を積みたいと。
だから私は持て余すほどの財やら何やらで手回しをして彼のためにパンを焼ける環境を整えているのだ。それでもいきなりお客様にお出しするパンを準備させてもらえているのはブラウンのパン職人としての名声が広まりつつあるからだ。
―――――バルログとともに旅をしている腕利きのパン職人がいるらしいと
私の持ち得る力で広めた評判でないところも非常に高評価、ブラウンの努力が、才能が世界へと認められている証拠なのだから。
身なりを整えて部屋を後にする彼を見送ってから私も身なりを整える。姿見の鏡の前でお色直し、乱れた髪を整えて軽く笑顔の練習。
早くも夕食の時間が楽しみになりながらも当主としての仕事の時間・・・私の屋敷の執務机に直結している魔法のトランクケースへと腕を突っ込み、決裁棚に積まれた書類たちを引っ張り出す。
全ての書類にざっと目を通すが火急の案件は無い、一つ一つの書類に目を通しながら許可のサインを書き込んで決裁済みの棚へ積み上げてゆく。そして最後の一枚となったこの書類に目が留まる。
それはとある町にある高校からのもので、なんと我がアールデー・イグニスを修学旅行先へしても良いかという承諾願いだった。
旅行産業も充実している我が都市ながら、修学旅行先に選定されるのは初めての事だった。
嬉しさに頬を緩めながら許可のサインを書き、せっかくだからお祭りか何かを開催しておもてなしをしたいなあと考えていると・・・ふと名案を思いついた。その学校が修学旅行で訪れる日に合わせて世界中のパン職人を街へと集め、世界のパン祭りを開くのだ。
名付けて世界一パン職人決定戦・・・開催日は２か月半後だ。
そうだ、お客様に一番おいしかったパンを2つまで投票してもらい、ブラウンのパンが一番票を集めたら・・・彼と結婚しよう。世界のパン祭りは一変して私たちの結婚披露宴となるのだ。
私のカンが告げている、ブラウンならば勝てると。ブラウンならば私の隣に並びたてる伴侶にふさわしい存在であると皆に見せつけられると。
「ふふふ・・・♥思ってたよりもだいぶ早く結婚したくなっちゃったわね・・・」
ほっと溜息をつきながらポツリと口にする。思ったよりも早く訪れた私たちの旅の終着点・・・全くブラウンの成長速度には目を見張り、舌を巻くばかりだ。
気が付けばそろそろ夕食の時間。このアイディアは・・・夕食の後にブラウンをたっぷりと労わりながら話すとしよう。
もう一度姿見の前で緩み切った頬を・・・別にこのままでいいかと割り切って食堂車へと向かう。足取りは非常に軽やかでご機嫌も最高潮・・・いなまらこの場で歌でも一つ歌いたくもなる程・・・私はすっかり浮かれ切っていた。
「あ、アーデント！こっちこっち！」
先に食堂車のテーブル席を一つ押さえていたブラウンがこちらに手を振る。羽のように軽やかに愛しい彼の元へ歩み寄る。
「・・・なんだかご機嫌だねアーデント・・・何かいいニュースでもあったのかい？」
「そうね、いいニュースがあったの・・・後で教えてあげるわブラウン、ああ・・・お腹ペコペコよ・・・今日はどんなパンを焼いてくれたのかしら？」
「無難にコッペパンにしたよ、メインのステーキがだいぶ甘めのソースだったからね」
自分を前に押し出すことなくディナーメニューに合わせたパンを選定する・・・それにコッペパンはシンプルな味わいだから誤魔化しが効かない実力勝負のパン。ちょうど良かったのかもしれない、まだ先の事だがブラウンはこれから世界中のパン職人と勝負するのだから。
何気ない一日のディナータイムがブラウンにとっての試金石となっていることを本人は気が付いていない・・・それくらいの方がいいのだし、ブラウンの実力には心配をしてもいないのだが。
言うまでもなくブラウンの焼いたパンは乗客全員から非常に大好評だった。味も柔らかさも申し分ない最高のコッペパンだと。腕利きのパン職人としての噂に違いは無かったと皆が称賛してくれている。
私のカンに狂いは無かったと確信の持てる夕食だった。
「ブラウン、さっそくだけどお話があるの」
「・・・うん、なんだい？」
部屋に戻った私達は互いに佇まいを正し、向かい合う。
そして彼に伝える。私たちの関係を伴侶候補から生涯の伴侶へと格上げするための絶対条件を。世界一のパン職人と認められる舞台を用意することを・・・そこでナンバーワンになれたら・・・私は貴方と結婚すると。
「何時かこんな日が来ると思ってたけど・・・ほんといきなりだな・・・」
「心の準備がしたかった？それとも自信がない？」
「いや、驕るつもりも退くつもりもない・・・全力でベストを尽くすだけさ」
少しくらいビビるかなって思ったのも杞憂だった。凛々しい顔つきで世界を見つめる彼の横顔に改めて惚れ直してしまう・・・本当にブラウンは凄い人だ。
「ふふふ・・・いいわブラウン・・・惚れ直しちゃう♥・・・私たちの運命の日は今日から２か月半後よ？それまで可能な限り腕を磨いて・・・絶対に勝って見せてね♥」
「ああ、必ず勝って・・・アーデントと結婚する」
全身を駆けのぼる狂おしいほどの衝動のままにブラウンの唇へとキスをする。ああ・・・なんて素晴らしい輝きを放つのだろうか・・・人生をかけた大勝負に向けての覚悟が最後のピースとなってブラウンを最上級の存在へと昇華させてゆく。
そのままブラウンが私をベッドへと優しく押し倒す。部屋を包む甘い雰囲気・・・熱い夜の営みの予感が胸をときめかせる。
「うふふ・・・抱いて？ブラウン・・・思いっきり・・・貴方の赴くままに♥」
「ああ、今夜は寝かせないからな！覚悟しろよアーデント！」
今夜だけは前祝い・・・思いっきり私もブラウンへ甘えながらセックスをしよう。あぁ・・・早く彼と結婚したいなあ・・・残す２か月半の時間を・・・運命の日を待ち遠しく思いながら私は彼の唇を受け入れるのだった。
この都市の住人は皆よく動き、よく働き、よく学び、よく食べ、よく交わり、よく眠る。
都市中が活気と熱気に満ち溢れた賭け値なしに素晴らしい自慢の都市だ。
そんな私は朝の散歩を日課にしている。朝靄のかかる街、段々と活気づき始める朝の時間が・・・火起こしにも似た静寂が私は大好きだったからだ。
散歩も佳境の帰り道、屋敷前の歓楽街へと差し掛かった時、私の鼻を甘い小麦の香り・・・焼きたてのパンの匂いがくすぐった。
香りを目で追うとパン屋の出張販売をしているようだ。1人のエプロンを着けた男が不貞腐れたような仏頂面で店番をしている。
「店員さん♪オススメのパンは1つ貰えるかな？」
何故だか妙に上機嫌で話しかけた私は、その直後に気がついた。仏頂面で不機嫌な顔をしていた彼が、とんでもない大器へと至る原石である事を。
その後、彼からプロポーズされたり暫く問答を繰り返して、最終的に私が出した答えはYESであり、まだYESでは無いというもの。
当然だ。私はバルログのアーデント・グルナ・アールデー・イグニス、この魔炎の都市で1番偉く、1番美しく、1番最上級の女なのだから。
私の隣に並び立つ伴侶は私と同等の最上級な人でなければ私のプライドが許さない。だが、こんなにも大きな可能性の原石を放っておくのも許せない。
だから私は・・・バルログにしては珍しい妥協案を提示した。私の手元で貴方を最上級な伴侶へと磨き上げてみせると。
―――――僕はブラウン・ベーカー！パン屋の次男坊です！貴女のために最上級のパンを焼いてみせましょう！！！
そうタンカを切ってみせた彼ならば、きっと私の伴侶に相応しい最上級へ到れると信じて。
彼を私の屋敷へと迎え入れてから2ヶ月ほどが過ぎたが、経過観察としては良好も良好、私の選定目は正しかった。
今や彼はこの都市一番のパン職人へと成長し、それでいてなお向上心が耐えぬ彼はパン修行をしてくると都市を飛び出して・・・もちろん私も付いて行っているのだが・・・世界中のパンを食べ、その技術を我がものにし続けていた。
「いいわねぇブラウン・・・どんどん貴方ってば光り輝いてる・・・」
とある町の評判の高いカフェテリアでエスプレッソと人気のパンを買い、大真面目な顔で食べ、その技を・・・工夫を学んでいる彼を見ながらため息をつく。
もちろん感嘆のため息・・・嬉しい意味でのため息だ。
彼のパン修行の旅へと同行し、ずっと傍で彼の事だけを見つめ続けてきたからこそ分かる成長、そして彼の底知れぬ可能性に頬が緩むのが抑えられない。
ブラウン・ベーカーは間違いなく、歴史に名を残すパン職人になる。それは確定事項となりつつあった。
「うん、なるほどなぁ・・・この土地ならではの小麦だから焼き加減もコネ方も・・・」
「ブラウン、もうそろそろ次の街への汽車が出ちゃうわよ？急いで行かないと！」
「あっ？！嘘だろもうそんな時間か！急ごうアーデント！」
私の完璧なプランニングによって次なる街へと移動する・・・が、毎度ギリギリになって走るのも何度目だろうか。それでも私は文句は無い・・・彼の放つ輝きがまたひとつ強くなったのを見届けたからだ。
どうにか汽車に間に合って、お互い肩で息をしているのを落ち着けにかかる。
私たちの取った一等客室は汽車にしては十分広々として、部屋にシャワーも併設されているが、これから汽車で13時間の旅・・・それでも彼と一緒ならば退屈は有り得ないだろう。
何故ならば・・・１３時間もたっぷりとお楽しみの時間があるのだから。
「ふふ、パン修行の次は男磨きの時間よブラウン・・・お待ちかねでしょ♥」
「うっ・・・そんなに顔に出てたかな？」
「部屋に入って息が落ち着いたくらいからソワソワしてたじゃない♥スケベなんだから♥」
少しだけ彼に意地悪を言って、ベッドに寝転がる。膝丈のスカートがめくれ上がり彼の目線が太ももへと吸い込まれる。下着が見えそうで見えない絶妙なバランスで誘惑だ。
「捲ってもいいけど？ブラウン・・・見たいでしょ？ウチの下着♥」
「お言葉に甘えさせていただきます！」
好きに捲っても構わないしむしろ嬉しいのに、主からのヨシが出るまで動かないブラウンもまた可愛らしい。
ペロリとスカートを捲り上げられて、ブラウンが私のパンティに夢中になる。ググッと力を増す肉棒がズボンを力強く押し上げてゆくのを見る・・・このおちんちんに毎日ヒィヒィ言わされているのだ。
思わずもう滅茶苦茶にして♥と口走りそうになるのをグッと堪えてブラウンのための修業メニューを始めることにする。
「それじゃブラウン、今日もパンを捏ねる修行・・・はじめよっか♥」
「うん、じゃあ・・・触るね？」
ベッドに寝転がり、両手を広げて無防備な私の胸元へブラウンの手が伸びた。ブラウスのボタンを外して左右へ広げ、手馴れた手つきでフロントホックのブラジャーを外す。
プルンとまろびでた私の乳房を前に一拍ゴクリと生唾を飲み込む彼・・・意を決して両手が私の乳房へと押し当てられた。
ふにゅっ♥もにゅっ♥むにゅっ♥むにゅっ♥もにゅっ♥もにゅんっ♥ふにゅんっ♥
「んあっっ♥ホント上手になったねブラウンっ♥ウチのおっぱい捏ね捏ねするのが大好きでスケベなパン職人さん♥」
「うう・・・柔らかいのにハリも弾力もあって・・・でもまだまだ僕は上を目指すんだ・・・いっぱい修行させてもらうからな！」
世界中のパンを食べるだけでは修行としては不十分、しかし旅の途中でパン生地を捏ねる機会は中々無い・・・そんな私たちのパン作りの修行は自然とこうなって行った。
私の乳房をパン生地に見立る事にしたのだ。ブラウンの修行にもなるし私も気持ちよくて幸せ・・・正しく一石二鳥のグッドアイデアだ。
もにゅん♥もにゅぅっ♥むにゅっ♥むにゅんっ♥もんにゅぅっ♥もにゅっ♥
「あんっ♥んぁんっ♥あぁんっ♥やぁんっ♥」
「ふぅっ・・・ふぅっ・・・アーデントっ力加減はどうかな？完璧だと思うけど？」
「最高よブラウンっ♥ウチ・・・おっぱい蕩けちゃいそうっ♥」
全くこのスケベな伴侶候補の手付きは女体を喜ばせるツボでも見えているんじゃないかと思うほど・・・温かなブラウンの指先は乳房に無数に点在する気持ちが良い場所を揉み、捏ね、蕩けさせてゆく。
・・・ブラウンによる女体にとって最高に心地の良い乳愛撫で私はすっかりメロメロだ。
しかし生地の捏ねすぎは厳禁、名残惜しそうに乳房から離し、私の耳たぶをフニフニと触る。ちぎりパンでも無いのに何時も彼は耳たぶを触る・・・ちょっとだけくすぐったさに身悶えする、どうやら彼は私の耳たぶを触る癖が付いてしまったようだ。
「んふふ・・・おっぱいがジンジンしてる♥生地の温度は大丈夫かなブラウン？」
「36度5分・・・ベストな温度さ」
撫でるように私の乳房を検温する。まぁこれも分かりきった問答だけれど。
「それじゃブラウン、お待ちかね・・・おちんちんをウチのおまんこで磨きましょ♥」
「あぁ、じゃあ・・・挿れるね・・・」
大きく股を開き、彼の怒張したおちんちんが差し当てられる。この瞬間の熱さが私は大好きだ・・・この一瞬の、この一回のセックスが、お互いを更に燃え上がらせてブラウンをまた一段と光り輝かせるからだ。
ぬちゅっ・・・ぐちゅっ・・・にゅるるるっ♥
「ふぁぁぁぁっ♥ブラウンのおちんちん挿入ってきたぁ♥」
「アーデントも・・・ナカがヤケドしちゃいそうなほど熱くて・・・堪らないよ」
ぱちゅっ♥ぱちゅっ♥ぐっちゅ♥ぱちゅんっ♥ぐちゅっ♥ぬちゅっ♥ぱちゅっ♥
初めてセックスし始めた頃は射精封じの魔法無しではマトモに腰を触れなかったブラウンも今ではしっかり自分の力だけで私のおまんこに立ち向かえるようになった。
「あんっ♥あぁんっ♥気持ちいいっ♥良いとこ当たるっ♥ブラウンのおちんぽ気持ちいいっ♥」
「僕もっ・・・アーデントのナカがっ・・・気持ちよすぎてっ・・・最高だよ・・・」
「もっとっ♥もっと奥をコツコツしてぇっ♥気持ちいいとこもっとっ♥コツコツっ♥あぁんっ♥」
カチカチで反り返ったカリ首が自然と腟内をゴリゴリと引っ掛けて擦り、子宮口付近のスイートスポットにコツンコツンと甘くノックする。
乳愛撫もそうなのだが、セックスの練習においても・・・はっきり言って私の身体はほとんどブラウンへと屈服しかけていた。それを認めていないのは私のプライドと言うよりも、燃え盛る欲望の方が正しいだろう。
だってブラウンはまだまだ光り輝けるから、まだまだ彼の真骨頂はこんなもんじゃないからだ。だから私は彼に屈服しそうになる心をなだめ、セックスの熱に酔いしれるのだ。
私の想像すら超える程の輝きを、最上級の伴侶・・・私の愛しい旦那様計画はまだまだ続行しなければならない。私たちのパン作りの修行の度はまだまだ終わらないのだ。
「ひぁぁぁっ♥あぁんっ♥気持ちいいっ♥あぁんっ♥いっイク・・・イクっ♥ブラウンッ♥ブラウンッッあぁあぁんっ♥」
「うあっっ・・・締め付けがっ・・・僕も・・・出るっ」
どぷっ・・・♥びゅくっ♥びゅるるるっ♥びゅるるるっ♥
膣内の特に弱い部分をコツコツと甘くノックされ続けてしまえば仕方なかったと言い訳もしたくなる。また今日もブラウンが射精してしまう前に私の方が先に音を上げてしまった・・・メキメキと力を付けるブラウンのおちんちんに勝てる見込みがどんどん無くなってきている。だってあんなに逞しくて私の弱いところに自然と当たるベストフィットなおちんちんなのだから。
「あぁぁぁっ♥出てるっ・・あぁんっ♥熱いっ♥熱いよぉっ♥」
「あぐっ・・・ナカがウネウネ蠢いてっ最後の一滴までっ・・絞られるっ」
たっぷりと時間をかけてブラウンが最後の一滴までを私のおまんこに注ぎきった。肩で息をする私たちは額に玉のような汗をかいており、喉もかわいていた。
「アーデント、ほらお水」
「ありがとうブラウン・・・んくっ」
備え付けの水差しからコップに水を汲み渡してくれる・・・こういう所を自然にできるのも高得点だ。
「あぁ・・・気持ちよかった♥ブラウンったらまた一段とセックスが上達したんじゃない？」
「そうかな？アーデントのナカが気持ちよすぎて何時もそれどころじゃないんだけど・・・」
照れるブラウンの頬っぺたにキスを1つ・・・最高のセックスに対する御礼を込めて。
「ふふ、まだまだ出し足りないって顔してるけど続きは夜に・・・ね？」
「・・・あぁ、パンを焼いてくるよ」
この列車の運行会社へは事前に話を通してある。食事の時間に出すパン全て作らせて欲しいと。
これはブラウンが言い出したことだ。旅の途中でパンを焼けそうな場面があれば必ずパンを焼く経験を積みたいと。
だから私は持て余すほどの財やら何やらで手回しをして彼のためにパンを焼ける環境を整えているのだ。それでもいきなりお客様にお出しするパンを準備させてもらえているのはブラウンのパン職人としての名声が広まりつつあるからだ。
―――――バルログとともに旅をしている腕利きのパン職人がいるらしいと
私の持ち得る力で広めた評判でないところも非常に高評価、ブラウンの努力が、才能が世界へと認められている証拠なのだから。
身なりを整えて部屋を後にする彼を見送ってから私も身なりを整える。姿見の鏡の前でお色直し、乱れた髪を整えて軽く笑顔の練習。
早くも夕食の時間が楽しみになりながらも当主としての仕事の時間・・・私の屋敷の執務机に直結している魔法のトランクケースへと腕を突っ込み、決裁棚に積まれた書類たちを引っ張り出す。
全ての書類にざっと目を通すが火急の案件は無い、一つ一つの書類に目を通しながら許可のサインを書き込んで決裁済みの棚へ積み上げてゆく。そして最後の一枚となったこの書類に目が留まる。
それはとある町にある高校からのもので、なんと我がアールデー・イグニスを修学旅行先へしても良いかという承諾願いだった。
旅行産業も充実している我が都市ながら、修学旅行先に選定されるのは初めての事だった。
嬉しさに頬を緩めながら許可のサインを書き、せっかくだからお祭りか何かを開催しておもてなしをしたいなあと考えていると・・・ふと名案を思いついた。その学校が修学旅行で訪れる日に合わせて世界中のパン職人を街へと集め、世界のパン祭りを開くのだ。
名付けて世界一パン職人決定戦・・・開催日は２か月半後だ。
そうだ、お客様に一番おいしかったパンを2つまで投票してもらい、ブラウンのパンが一番票を集めたら・・・彼と結婚しよう。世界のパン祭りは一変して私たちの結婚披露宴となるのだ。
私のカンが告げている、ブラウンならば勝てると。ブラウンならば私の隣に並びたてる伴侶にふさわしい存在であると皆に見せつけられると。
「ふふふ・・・♥思ってたよりもだいぶ早く結婚したくなっちゃったわね・・・」
ほっと溜息をつきながらポツリと口にする。思ったよりも早く訪れた私たちの旅の終着点・・・全くブラウンの成長速度には目を見張り、舌を巻くばかりだ。
気が付けばそろそろ夕食の時間。このアイディアは・・・夕食の後にブラウンをたっぷりと労わりながら話すとしよう。
もう一度姿見の前で緩み切った頬を・・・別にこのままでいいかと割り切って食堂車へと向かう。足取りは非常に軽やかでご機嫌も最高潮・・・いなまらこの場で歌でも一つ歌いたくもなる程・・・私はすっかり浮かれ切っていた。
「あ、アーデント！こっちこっち！」
先に食堂車のテーブル席を一つ押さえていたブラウンがこちらに手を振る。羽のように軽やかに愛しい彼の元へ歩み寄る。
「・・・なんだかご機嫌だねアーデント・・・何かいいニュースでもあったのかい？」
「そうね、いいニュースがあったの・・・後で教えてあげるわブラウン、ああ・・・お腹ペコペコよ・・・今日はどんなパンを焼いてくれたのかしら？」
「無難にコッペパンにしたよ、メインのステーキがだいぶ甘めのソースだったからね」
自分を前に押し出すことなくディナーメニューに合わせたパンを選定する・・・それにコッペパンはシンプルな味わいだから誤魔化しが効かない実力勝負のパン。ちょうど良かったのかもしれない、まだ先の事だがブラウンはこれから世界中のパン職人と勝負するのだから。
何気ない一日のディナータイムがブラウンにとっての試金石となっていることを本人は気が付いていない・・・それくらいの方がいいのだし、ブラウンの実力には心配をしてもいないのだが。
言うまでもなくブラウンの焼いたパンは乗客全員から非常に大好評だった。味も柔らかさも申し分ない最高のコッペパンだと。腕利きのパン職人としての噂に違いは無かったと皆が称賛してくれている。
私のカンに狂いは無かったと確信の持てる夕食だった。
「ブラウン、さっそくだけどお話があるの」
「・・・うん、なんだい？」
部屋に戻った私達は互いに佇まいを正し、向かい合う。
そして彼に伝える。私たちの関係を伴侶候補から生涯の伴侶へと格上げするための絶対条件を。世界一のパン職人と認められる舞台を用意することを・・・そこでナンバーワンになれたら・・・私は貴方と結婚すると。
「何時かこんな日が来ると思ってたけど・・・ほんといきなりだな・・・」
「心の準備がしたかった？それとも自信がない？」
「いや、驕るつもりも退くつもりもない・・・全力でベストを尽くすだけさ」
少しくらいビビるかなって思ったのも杞憂だった。凛々しい顔つきで世界を見つめる彼の横顔に改めて惚れ直してしまう・・・本当にブラウンは凄い人だ。
「ふふふ・・・いいわブラウン・・・惚れ直しちゃう♥・・・私たちの運命の日は今日から２か月半後よ？それまで可能な限り腕を磨いて・・・絶対に勝って見せてね♥」
「ああ、必ず勝って・・・アーデントと結婚する」
全身を駆けのぼる狂おしいほどの衝動のままにブラウンの唇へとキスをする。ああ・・・なんて素晴らしい輝きを放つのだろうか・・・人生をかけた大勝負に向けての覚悟が最後のピースとなってブラウンを最上級の存在へと昇華させてゆく。
そのままブラウンが私をベッドへと優しく押し倒す。部屋を包む甘い雰囲気・・・熱い夜の営みの予感が胸をときめかせる。
「うふふ・・・抱いて？ブラウン・・・思いっきり・・・貴方の赴くままに♥」
「ああ、今夜は寝かせないからな！覚悟しろよアーデント！」
今夜だけは前祝い・・・思いっきり私もブラウンへ甘えながらセックスをしよう。あぁ・・・早く彼と結婚したいなあ・・・残す２か月半の時間を・・・運命の日を待ち遠しく思いながら私は彼の唇を受け入れるのだった。
24/09/15 17:26更新 / たっぷりとしたクリーム
戻る
次へ