連載小説
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そのいち
〜〜〜主要キャラクター能力値とかそんな感じ〜〜〜
勇者『ウィルマリナ・ノースクリム』種族・サキュバス
・レベル40、HP382、MP298

戦士『メルセ・ダスカロス』種族・エキドナ
・レベル38、HP437、MP202

魔法使い『ミミル・ミルティエ』種族・魔女
・レベル34、HP279、MP387

退魔師『天之宮今宵』種族・稲荷
・レベル36、HP305、MP340

狩人『プリメーラ・コンチェルト』種族・ワーウルフ
・レベル34、HP350、MP145

僧侶『サーシャ・フォルムーン』種族・ダークプリースト
・レベル33、HP334、MP276

僧侶『ロリーサ(仮名)』種族・ダークプリースト
・レベル19、HP139、MP123

僧侶『ロリシャ(仮名)』種族・ダークプリースト
・レベル17、HP131、MP120

女王『フランツィスカ・ミステル・レスカティエ』種族・ローパー
・レベル37、HP411、MP178

支配者『デルエラ』種族・リリム
・レベル72、HP943、MP1229

暴君『「あなた」』種族・人間(笑)
・レベル89、HP1467、MP1405
〜〜〜〜〜〜

前作のダイジェスト
〜〜魔物から逃げたり城に駆け込んだりインキュバスになったり
ジパングまで逃げたりレスカティエに舞い戻ったり
嫁が八人できたりさらに一人追加されたり突然変異したり
酒飲みにいったり嫁たちを応援したり勇者達を一方的にボコったり
デルエラとサシで戦ったり謹慎くらったりして今に到る〜〜


――あの天下分け目の決戦から一ヶ月。
ようやく謹慎も解けた俺の寝室へ、ふらっとデルエラがやってきた。
「人質交換?」
魔王女は来るやいなや、唐突に物騒な話を切り出してきた。
「ええ、こちらの捕虜と敵の捕虜をお互いに引き渡すのよ」
「いや言葉の意味を聞いてるんじゃないんだが」

ぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ

「ああっ、ソコいいぃ!
もっとお姉ちゃんの、おっ、おまんこ突いてぇ!ぱんぱんしてぇ!
かっ、神よぉ、ケダモノのように後ろから犯される私を、どうか
ご覧にいいっ!ああっ、ご、ご覧くださいませえぇ……!」
「そういや、こないだ教団と激しくやり合ったとか
言ってたよな。お前らも苦戦したんだっけ?」

ぐちっ、ぬちっ、ぬちゅぬちゅっ

「そうっ、く、苦戦しちゃったのっ。
あそこに指を入れられて、く、苦戦中うっ!
う、ううん、苦戦どころか私もう負けそうなのぉ!
まっ、負けっ!負けさせてえっ!マリナを完敗させてえぇぇ!」
「ウチも、ウチも負けでいいですうぅぅぅ!
やらしい雌狐のウチを、ひいっ!ゆ、指ズボで負かしてっ、貶めてぇ!
あひっ、ひっいいっ!旦那様ぁ、旦那様あああぁ!」
「なかなかに骨のある連中だったみたいで、小部隊が二隊ほど
健闘むなしく捕らえられたらしいのよ」
まあ、こちらはその倍の数を捕虜にしたんだけどね、とデルエラは言った。
(魔王軍では、百人〜五百人程度の部隊を小部隊、千人〜五千人程度で中部隊、
一万〜五万程度で大部隊と呼んでいるそうだ。さすが魔物、大雑把すぎる。
それと、魔物は人間と比べて数が少ないため、たいていの魔界には
中部隊が数隊くらいしか存在しなかったりするのだが、それでも
元々の性能が人間とは段違いなので、自軍の何倍もの数の軍勢を相手に
まともに戦うどころかむしろ圧倒できたりする。さすが魔物、強すぎる)

「それはわかったが、なんで俺にその話を切り出すの?
俺が交渉のテーブルについたところで何の役にも立たんぞ?
話し合いを決裂させたいというのなら、正しい人選だが」
尻を上げ、床に這いつくばってるサーシャ姉と、
その左右でこれまた同様の体勢をとっているマリナと今宵のメス穴を
ちんこと指で愛でながら、俺はデルエラの真意を探ろうとした。
「私が行ってもいいんだけど、ほら、うちが捕らえた捕虜が
魔物やインキュバスになったらまずいでしょ。誰かが抑えてないと」
「あー…………確かにまずいね、それ」
予約したミルクを買いに来る客のために
チーズやバター用意しておくようなもんだしな。
「だから私がストッパーにならないといけないのよね。
あの子たちがいつ捕虜に襲いかかるか、わかったものじゃないし……
それと、今宵ちゃんにも一肌脱いでもらおうかな。
彼女の魔力を制御できる能力はなにかと便利だし」
「俺もできるんだが」

腰をぐりゅっとひねる。

「うんっ、できてますぅ、お姉ちゃんを
気持ちよくできてまひゅううう!かっ、神よ、神よおおおおぉ……!」
「こないだみたいに逃がされても困るのよね」
「まだ根に持ってたのか」
「持たないほうがどうかしてると思わない?
…ところで、そろそろこの子達をイカせてあげなさい。
いくら本気で『食べて』ないとはいえ、こんな生殺しかわいそうでしょ」
「もうちょっとジワジワ喰ってたいんだがな。
ま、腹八分目くらいでやめとくかね」
そろそろまた出したくなってきたし、ここらで切り上げ時にしよう。

ぱつぅんぱつぅんぱつぅんっ!
ぬじゅりぬじゅりぐじゅじゅりゅりゅりゅっ!

「しっ至福ぅ至福ですうううぅ!
神よ、わっ、わ、私がハメられてるの、見て、見てえええええぇ!」
「ああっ負ける完璧に負けまくるのおおおぉ……!」
「えぇ、これええっ、指でおまんこズッポリされへぇ、あへぇ!
壊れるぅウチ壊れてまううううう!!」
俺が手加減して『食べて』いるので、まだまともな思考を保っている三人へ
「おおっ、いくぞっ」
射精すると同時に、指からも混濁したエネルギーを迸らせるっ…!

どびゅるるるっ!ぶばっ!ずびゅるるるるっ!!
しゅおおおおおおおおっ………!!

『あああぁああぁぁぁあんっ、ご主人様ぁあああぁ〜〜〜〜〜〜〜!!』

発音や音程にブレがあったりはしたが、事前に打ち合わせもないのに
三人は喘ぎ声を概ね一致させて絶頂に達していった。
レスカティエ七不思議のひとつである。


「容赦ないわねぇ…」
快楽の余韻に浸っている嫁たちが、俺の精液まみれで
ぐったりして床に倒れこんでる絵を見渡し、デルエラはそう感想をこぼした。
「これじゃ酒池肉林じゃなくて死屍累々よ」
「いったい誰がこんなマネを」
俺は顎に手を当て、眉間に皺を寄せて名探偵さながらに考えこんでみせた。
「おい」
「冗談だ」
ほっとくわけにもいかないので俺は背中や肩から触手をのばし、
各自の口内に突っ込んで、精と活力増強の魔力が込められた液体を
流し込んでやることにした。
すると、ぼんやりとしながらも、嫁たちは喜んで触手に吸いつき
喉を鳴らして俺の汁を飲み下していった。
そのまま自慰へと移行してたりするのだが、魔物娘なんだし仕方ないか。
「私から見ても貴方って化物じみてるわね」
「じみてるだけで立派な人間だ」
俺が自分は人間だと思っている限り俺は人間だ。

つーかリリムに言われたくねえ。


一時間後。

俺は、思いのほか気に入って今では私服にしている
記念式典の時の正装――純白のタキシードと漆黒のマント、そして
首元に輝く真紅の宝石というスマートな出で立ち――で、城の正門前に立っていた。
マリナ達はまだ出迎えにきていない。チャンスだ。
行きはともかく帰りは寄り道できる時間くらいあるだろう。
「それでは行ってくる」
デルエラとフランツィスカ様のサインが入った数枚の書状を懐に入れ、
羽織っていたマントを大きく広げて何対もの黒い翼を生やす。
「教団軍の野営場所はわかってるわね?」
「ああ」
「くれぐれも暴れちゃ駄目よ。命がかかってるんだから」
デルエラがチラッと横に視線を向け、ある一団を見る。
恐らくは捕虜にされた魔物やインキュバスの恋人や家族なのだろう。
一様に悲痛な表情でこちらを見つめている。
「責任とか嫌いなんだけどなー。
……ま、余計なこと言わなきゃどうにかなるだろ」

視線を振り払うように、俺は飛翔し、目的地へと――


「ていっ!」

どさあっ!


「ぐおっ!?
なんだいきなりっ……て、おい!」
城壁の向こうから飛んできたマリナに体当たりされ、俺は空中で
バランスを崩しそうになった。
「えへへ、お目付け役ということで、私も付いていくから」
そんなのありかぁ!

ぴょんっ
どしっ!
ひしっ……!

さらに三人分の重みがのしかかってきた。
「ミミルもだよ〜〜〜〜」
「お前一人じゃ不安だからな。アタシらも同行するぜ」
「そういう訳だから、この五人で空の旅といきましょうね。
それじゃ、留守番はお願いします」
ミミルと教官とサーシャ姉までくんのかよ。

「いってらっしゃーい」「ごゆっくりー」
ロリっ子姉妹が笑顔でこちらに手を振っている。
「あーあ、アタシも行きたかったなー」
「はあ…わたくし達って、やっぱり運が悪いのかもしれませんね…」
「……クジ引ける立場やっただけ、まだええやないですか。
ウチなんて、はなから留守番確定なんやから」
後の三人は辛気臭い雰囲気を漂わせていた。


…寄り道は不可能となったが、煩わしい交渉をしないで済みそうなので
その点では助かると思いながら、俺は巨大魔力塊から
黒い手を何本も伸ばして落ちないように四人をがっしりと掴み、目的地である
レスカティエの国境付近へと飛び立つのであった――
12/02/05 20:30更新 / だれか
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■作者メッセージ
ということで始まりました。

前作と同様に「あなた」は無茶苦茶すると思いますが
生暖かい目で見守ってやってください。

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