連載小説
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さんじかんめ
いよいよ童貞喪失の時がきた。
その相手が親友で元々男で今は魔物ってのもまた一興か。
一興ということにしておく。

「いくぞ、龍華」
「は、はい……」
えらいしおらしくなったな。


ズッ、ズブッ、グブッ…


「うあ、熱いぞ。女の中ってこんな熱いのか、うっ!」
俺はつい果ててしまいそうになり、慌てて堪えた。
入れた瞬間にイクのはさすがに恥ずかしいものがあるしな。
童貞のささやかなプライドというやつだ。
「あはっ、入って、きたっ、ああっ!
シ、シロの童貞チンポが奥まで、んうううっ!」
ぐちっ
「んぎっ……!」
痛みに龍華がうめいた。
ぬめる肉と肉をかきわけて、俺のペニスが、かすかな抵抗を打ち破り
龍華の秘密の花園へと潜り込んでいくと、シーツに
愛液ではない赤い染みが垂れていった。
「大丈夫か?」
「す、少し痛かったけど、嬉しいよ。
オレが、初めてをシロに捧げたことが、じ、実感できたし…」
「どうしようもないマゾ淫魔だな」
「う、うん。オレっ、も、もう、お前の奴隷だもん。
お前から、あ、あっ、与えられるなら、どんな痛みも苦しみも、幸せ、だっ」
なにそれかわいい。

「シロぉっ、もっと、もっと突いてぇ!」
痛かったのは一瞬だったらしく、龍華の膣内は
いやらしい液で潤み、俺の逸物をくわえこんで放さない。
「はぁんっ、ね、姉さん、そ、そんなにいいの?」
我慢できずに自分の乳首やまんこをいじりながら刻美が聞くと、
「お、お腹がぐちゃぐちゃにされて、気持ちいいんだよ。あぁんっ!
とにかく、き、気持ち、いいっ!
チンポが動いて、ほじくってきて、ひいいいぃ!ひっ!んひいいいいい!!」
「ふあっ……俺も、やばいな。凄いぞ。
セックスってこんなにいいんだな。くっ、くあっ!
ああ、これなら皆が、む、夢中でやりたがる、うっ、わ、訳だっ…んうぅ!」
つい俺まで返答してしまった。
「くくっ、姉さんったら、顔がもう緩みっぱなしだよ」
「う、うるひゃいな」
ははっ、呂律まで回らなくなってきたか。
「刻美も羨ましいだろ、っくう、ううっ…」
俺は姉を可愛がりながら妹をいじめてみることにした。
「き、聞かなくても、わかってるくせに」
プイッと顔を背けはしても、自慰の動きは止めない刻美の
くびれた腰を引き寄せ、おっぱいを吸ってやる。
「きゃうぅん!」

ちゅうちゅう、ちゅううううううっ

「そ、そんな赤ちゃんみたく、吸うの駄目だってぇ。
あんっ、あああああぁぁんっ!」
「やめるか?」
聞いといて何だが俺にやめるつもりは微塵もない。
「あっ、それはもっと駄目、なのぉ!
シロがチューチューしてくれないと、あひゃっ、だ、駄目なんだもんっ。
だ、だけど、こっ、こんな小さい、あぅんっ!
小さい胸じゃ、シロも、ふっ、ふまっ!不満だろう、けどっ!」

かりっ

「ひゃひぃいいいいいぃぃぃ!!」
俺に乳首を軽く噛まれたショックで、股間から飛沫を飛ばして
刻美が絶頂した。涎をボタボタと垂らし、歯を食いしばり、
焦点を失ってる潤んだ瞳で宙を眺めながら、刻美は至福を味わっていた。
「俺は不満に思ってない。小さい胸も好きだ」
かりっ
「ふぐううううう!」
「わかったか?」
かりかりかりっ
「は、はひっ!わかりまひゅ、わかり、ひぎいいっ!」
「ならよし」

ごつんっ

俺は龍華にもきつい攻撃をかましてみた。
「ぐっうぁ!?」
「言わなくても、んん、わかる、だろうが……い、一応、言っとくけど
龍華も、くっ、す、好きだぞ」
俺は、龍華の奥のぷりぷりした部分――たぶん子宮の入り口?だと思うけど、
そこを亀頭でつついてみた。
ごつぅん、ごつぅん、ごつぅん
「龍華が好きだし、龍華の、ここを攻めるのもっ、好きだっくううっ」
一定のリズムで腰を振り、俺はその深淵を
小突くように愛する。わけがわからなくなるほどに。
「あっうううううぅ!あうっ!シロおっ、シロぉおおお!
シロ、シロッ、あううううううっ!」
「龍華っ、ああ、龍華っ!いいぞっ!
なんていいんだ!何もかもどうでもよくなって……くっ、あああぁ………っ!」

ドプッ!

「あっ」

ドプドプッ、ピュルッ、ズピュルルルッ!

「んあああああああ!!
せーえきピュッてぇ、ピュッてしたあぁ、子宮にいっ!、
あっうああぁ、あ、あっ、シイッ、シロの精液っ、あああぁ………っ!」

ぢゅるるるるるるっ!!

「ひゃああああぁっ!
す、吸うのはいいけど強すぎるよぉ!まっ待ってええぇ!」

すまん、気持ちよすぎて、心地よすぎて、もう止まらないんだ!
乳首を吸うのもまんこをほじくるのも夢中で、ええと、後で詫びるから今は許せ!
ごつんごつんぐりゅぐりゅぐりゅうううう!!
ぢゅるっぢゅるるるるるずずっずじゅるるるる!!

「イっ、イヒッ、イッてるのにぃ!今ごっつんしちゃ、駄目ぇ!
オ、オレの大事なお部屋に、ノ、ノックぅ、しまくるの禁止ぃいひぃいい!」
「おっぱい吸われながら、自分で、おまんこクチュクチュんんううぅ!
一人でするのと全然ちがうっ、狂う、こんなの狂うよぉ!」
狂え、俺も狂うから、お前らも狂ってしまえっ!
「あうううううううううううぅぅぅぅ!!」
「んきゃああああああああーーーーーーーっ!」


………………


外がいつの間にか薄暗くなって真っ暗になってぼんやり明るくなって
本格的に明るくなって、チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえてきた頃に
俺たち三人はようやく落ち着いた。
「……まさか一日中やってしまうとは……」
これは間違いなく、俺はインキュバス化したな。
「僕らのお腹、こんなにぷっくり膨らんじゃったね」
「まるで子供を孕んだみたいだな、オレ達」
俺が欲望に流されて、二人の顔や身体にぶっかけたり口と尻穴と膣に
中出しをやってやってやりまくったせいで、二人はボテ腹白濁アルプになっていた。
その惨状に我ながら呆れてしまう。
「とりあえず、お前らのおじさんとおばさんに何と言ったらいいのか」
今後のことを考えるとため息がでる。
息子二人が娘二人になったうえ、両方とも傷物にされたとあっては
精神的に大打撃だろう。
「あ、それなら既にうちの父さんが五日ほど前にシロの家に電話してるよ。
僕らをよろしくって。シロのおじさん達も、快く了承したって話だよ」
「俺は知らんぞそんな話」

まさか…トーチャンもカーチャンも俺に黙っていたのか?
ありえる話だ。
黙っていたのはきっと、俺が姿をくらますと判断してのことだろう。

「だから、いくらでもエッチして問題ないよ」
「これからは親友じゃなくて許婚だからな」
捕まった。
こんなことなら禁じ手になどしないで、さっさと『……』を統べる能力で
失踪すべきだったかぁ!
「くくっ」
「んふふっ」

「「…私たちのこと、いっぱい愛してね、旦那様あっ…」」

二人は左右から俺に抱きつき、身体をすり寄せ、まだしてほしいのか
俺のペニスを二人で撫で回すようにいじり、勃起を促そうと…
「ちょっといいかね?」

室内だというのに(似合わない)日傘を指した
スーツ姿の冷たげな美女が寝室のドアを開け入ってきた。
『きゃああああっ!』
シーツで身体を隠したり、俺の影に隠れたりして、
二人がドロドロに汚れた自分の裸体を見せないように四苦八苦した。

「が、学園長、なぜここに!」
「お前の親御さんに連絡したら、ここだと教えられた。流石に
三日も授業をすっぽかすのは見逃せないからな。
で、そこの二人を魔物にした責任もあるし、私が直々に来たというわけだ」
なるほどね。
しかし、三日というのは変な話だ。まだ一日しかヤってないはずだが。
「その様子だと、随分とお楽しみだったようだな」
そう言うと学園長は人差し指を立てて、こう続けた。
「特別にもう一日サービスしてあげるから、明日から学園に来たまえ」
そういうことか。
「以上だ。では失礼」
本当にそれだけの用で来たらしく、学園長は踵を返して、
また必要のない日傘を指しながら俺たちの寝室から去っていった。

「唐突な人だね」「唐突な人だな」
全くもってその通りだ。
「なんにせよ、お休みが一日降って沸いてきたわけだし、学園長の言葉に甘えて
お前たちと楽しみ合うとしようかね」
ガバッ
「きゃっ。もう、大胆だね…………けど、そんなシロも素敵だよっ」
「くぅんっ、好きなだけ、オレ達にがっついてぇ……」
俺は二人を抱え込むと、明日までじっくり、ただのオスとメスになって
交わりを貪ることにしたのだった…


…翌日、学園に登校した俺達三人に、腕に覚えのある生徒たちが
次から次へと挑戦状を叩きつけてくることになったりと、色んな意味で
俺の日常は平穏とかけ離れたものになっていくのであった――
――ーが、それはまた、別の話。
12/02/03 20:01更新 / だれか
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■作者メッセージ
というところで終わりとなります。

アイデアが湧いてきたらいずれは再開しようかと。ではまた。

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