お嬢様のしもべ「職業選択オワタ」
世界が昼から夜へと緩やかに移り変わる一時…黄昏れ時。
それは、大抵の家庭では夕食への準備にとりかかる時なのですが、
僕の仕える『お嬢様』にとっては、目覚めの時になります。
さて、そろそろ、起こしにいくことにしましょうか。
「……もう、晩ですよ、メルフラーゼ様。
目覚めの紅茶もちゃんと用意してありますので、さっさと夢から
覚めてくれませんか」
「言われなくても、現実に戻ってきてるわよ…」
いつもなら透き通るような声も、この時だけは気だるげなんですよね。
「だったら寝返りを打たずにベッドから降りてください」
「はいはい……………
…んっ、ふわぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
とてつもなく長い銀髪に覆われた頭をワシャワシャとかきながら、
お嬢様はようやく半身を起こしてくれました。
目ぼけ眼でこちらを見るその姿は、とても夜の貴族であるヴァンパイアの一人とは思えない
だらけっぷりです。他の魔物と変わらないであろうグダグダさです。
僕がいなかったら今頃はどんな生活をしていたのか
想像するだけで恐ろしくなります。
〜〜〜〜〜〜
『我が娘が、その少年を欲している。
我らが不興を買いたくなければ、今回はその少年を差し出すのだ。よいか?』
僕の住むこの街は、魔物や野盗などに襲われることが多々ありましたが、
ある時から街外れに屋敷に構え、この街を縄張りにするようになった
ヴァンパイアさん達のおかげでそんな脅威から逃れることができました。
ところが今度は、そのヴァンパイアさん達が
人間の男性を要求してきて、街の人達を悩ませるようになりました。
しかし、それは十数年に一度あるかないかという要求だし、選ばれた男性も
別に命を落とすこともなく、単に住み込みの使用人に近い生活を送ってるようなので
街の人達も「ならいいか」と納得することになり、今回は
この僕――ウィット・アルバス――がお嬢様に選ばれたというわけです。
最初は「僕の未来へ羽ばたく可能性オワタ」と思いましたが「考えてみれば
無条件で勤め先が決まったようなものだしむしろハジマタ」と妥協して、
ヴァンパイアさん達の住むお屋敷の門を叩いたのです。
そして、奥様はこの屋敷をお嬢様に譲ると、旦那様と共に
この街を去っていきました。
ときどき、お嬢様のお姉さんがここを尋ねてきたり、街の人達が
ワインや食料などを差し出しにくることがありますが、基本的にはこのお屋敷には
僕とお嬢様しかいません。
14歳の世話焼き少年と17歳のダメ魔物娘の二人きりなのです。
〜〜〜〜〜〜
「どうせやることないんだから、ゴロゴロしててもいいじゃない」
「お姉様のように武術をたしなんだりしてはいかがですか?」
「あんな蝙蝠マニアの真似なんかしたくないわよ」
蝶マニアのあなたが言えることじゃないですけどね。
「それより、小腹が空いたわ。ホットケーキでも焼きなさい
いいわね、ホットケーキよ、ホットケーキ」
お嬢様が舌舐めすりして僕と目を合わせてきました。
「………かしこまりました」
またかと思いながら、僕は嘆息して台所へ向かうことにしました。
「んんっ、ちゅうううううっ、んちゅっんちゅっ、ちゅっ。
こんなにおいしいオチンチンを持つなんて、生意気なんだから…」
テーブルの上の皿に盛られた、出来立てのホットケーキを無視して、
お嬢様は僕の性器にむしゃぶりついていました。
食事の前に喉を湿らせるといって僕の血を吸ったせいもあり
お嬢様はいつにも増してヤる気まんまんになっています。
僕も、お嬢様のこのいやらしい注文をもう何度も受けたり、たまに
事前に血を吸われたりもするのは、よくあることなので、こんな展開になるのは
わかっていましたが、やはり吸血されてると興奮が普段と段違いになります。
「さ、先っぽばかり、吸うの駄目ですよっ」
「こら、しもべが主人に命令しないの。
ちゅぶっ、ちゅ、んぶちゅっ。ああ美味しい、オチンチン美味しいっ。
んぶ、ウィットのオチンチンは…ちゅちゅちゅっ…臭くて、はむっ、美味しいぃ……
オス臭いの、好きっんちゅっ、好きっ、はあっ…くっさいオチンチン好き、ちゅぶぶぶぶっ」
臭いとか言われるの嫌なんですけど。
お風呂にはきちんと入ってるのに、これ、そんなに臭うのかな?
はむっ
「ああああっ!」
僕はつい叫んでしまいました。
お嬢様が亀頭を甘噛みしてきたのです。なんてことを…!
「ふふ、お前はこうやってカミカミされるのにホント弱いわねぇ」
それに強い男の人っていないと思いますけど。
「いい顔するんだから、もう……
…ああ、ウィットのその顔、たまらないわ…はみゅっ、まむっ、れろれろっ……
ちゅ、れろっ、かぷうぅっ…ちゅろっれろっれりゅりゅっ……」
僕を仕留めるためにお嬢様が総攻撃をかけてきました。
それにしても、こんなに激烈な責めは初めてです。
お嬢様はどうしてしまったのでしょうか?
声からも、いつもの高慢さやいじわるさではなく、優しさやはかなさが感じられるのです。
「そんなに先っぽをいじめられたら、あうっ、出る、出ますよっ!」
亀頭を優しく噛まれ、舐められ、吸われ、先端にある男の割れ目に
舌先をねじ込むようにいじられて、僕はもう、達してしまいそうです。
「ほら、いっぱい出しなさい………いつものように、ホットケーキを
白くてネバネバの子種汁でデコレーションしなさいっ…!」
「ええ、わかっています。僕の精液をたっぷりかけた
ホットケーキを、どうぞ召し上がってください。味わってください…!」
あの感覚が来ます。
何かが股間から沸き立ち、ペニスが弾けそうなあの感覚が。
「はあはあ……………あっ、え?」
けど、いよいよ発射しそうになった僕のペニスを掴むと、なぜかこれまでとは違い、
お嬢様は椅子から立ち上がって
「……エッチなメルに、あなたのザーメンご馳走してえっ……」
手コキをしながら、僕の耳元で、甘くとろけたおねだりを囁いて…!
どぷっ!びゅるるるっ!!ぶびゅるるるうううっっ!!
この想定外の出来事に、僕は瞬時に達してしまいました。
「はうううううううううう………!
あっあうっ、あああああああああああ!!」
背をのけぞり、たまらず、精液を噴射してしまいます。この快楽はいつもと違います。
血を吸われていたせいでしょうか、これは凄いです。ああ、凄いっ!
しかも射精の量が尋常ではありません。
デコレーションどころか、ホットケーキ全体がコーティングされたかのように
濁った白で塗りつくされています。こんなことがあるんでしょうか………っ!
まるで、自分の中身がみんな出尽くしてしまうのではないかと、錯覚して、
凄くて凄くて、どうしようもなくて、こんな、あああああああ!!
〜〜〜〜〜〜
『すまないが、決して迷惑はかけないから、ここに
日暮れまでいさせてくれないか。頼む』
『…………ぷはぁ。悪いな、ワインまでごちそうになって』
『レスカティエに向かう途中だったんだが、たまたま教団の連中に
目をつけられてな。それで回り道をしてて偶然この街を通ったんだ。
お前さんもどうやらインキュバスのようだが、やっぱ教団から身を隠してるのか?
……え、インキュバスってなにか知らんの?』
『…そうなのか。お互い女で苦労するなぁ。
なんだか他人とは思えないぜ』
『わずかな時間だったが世話になったな。ありがとう。
お礼と言ってはなんだが、いいものをやるよ。
………なあに、何でもおいしく食べれるようになる、まじないみたいなもんさ』
〜〜〜〜〜〜
恐ろしくなるほどの射精の快楽が引いていくと共に、昼間、物置小屋の隅で
地図を睨みながら頭をひねっていた、お嬢様とさほど変わらない年齢に見えた
あの愛嬌のある顔つきの男性との会話が思い出されてきます。
もしかして、これが、彼の言っていたまじないの影響なのでしょうか。
「ウィットぉ……ねえ、ウィットったらぁ…………」
熱にうかされたような表情のお嬢様がしなだれかかってきて、せつなそうに
僕の名を呼んでくるので、僕はその思案を保留にすることにしました。
「どうかなさいましたか?」
「……………………まだ、早いと思っていたの。私もあなたもまだ若いし、せめて
私が一族の一員として、文句のない実力を身につけてから……そう思ってた。
本当はインキュバスになったあなたを、わ、わた……わた、しの…………」
お嬢様は一旦話を止めて、深呼吸した後、独白を続けてきました。
「……私の、ものにしたかったけど、我慢してた」
その告白に僕の心臓が強く脈動しました。
「だけど……………さっき、あなたの血を飲んだとき、なぜかわからないけど
我慢が何もかも吹き飛んでどうにもならなくて、つい……」
泣きそうな顔でお嬢様は僕のほうを見つめて黙ってしまいました。
そんなお嬢様に僕は、僕は………
「食べてください」
「えっ?」
「せっかく僕が、大量に精液をぶっかけたホットケーキ…全部、食べてください」
なにかがこみ上げてきます。
黒い『なにか』が僕の奥底から。理性という錠を破壊して、表に現れて………
「食べ終えたら、今度は僕が、お嬢様を……
………………メルを、全部、いただきます。
テーブルの上で四つん這いにさせて、後ろから獣のように交わって、
処女を破って、徹底的に、僕のものにします。僕の味を子宮に教え込ませます」
………ぬちゅっ、ぱちゅ、ぱつううぅんっ………
食堂にはそぐわない、濡れた淫らな音が、さっきからずっと響いています。
響かせてるのは僕であり、その楽器は――
「んあああっ……ウィットお、ウィットおおおぉぉ…!
ウィットさまああああ…………!」
――僕の愛しい恋人、メルフラーゼです。
僕は、予告どおりにメインディッシュを頂いている最中です。
「こんなに凄いなんてっ!セックスって、なんて凄ぃ、ひいぃぃぃぃ!
貴族とか、いっ、いひっ、一人前の実力とかぁ、もう気にしないっ。
ご主人様に、むっむうっ貪られてればああぁ、それでいいの、いいのおおおおぉ…!」
軽くイッたのか、メルの身体がブルっと震えて、僕の肉棒からエキスを
絞り取るかのように強く締め付けてきます。
「くううっ…!ああああ!」
どびゅるるるるっ!びゅっ!びゅびゅるるるっ!
「またきたああああぁ、ああっ、あひゃあああぁんっ!!
熱っついのドブッてええぇ!メルのおまんこにいいいいいいいぃぃ!!」
今度は本格的にイッたみたいで、彼女は背筋と翼をピンと伸ばして
甲高い声で吼えるように喘ぎ狂っています。
ああ、堕ちちゃうとここまで凄いことになるんだ、と、同じく堕ちてる僕は
そう思いながらメルのおまんこに飽きることなく精液を吐き出しているのです。
〜〜〜〜〜〜
『ご、ごちそう、ひゃま、でひたああぁ……』
食事を終えたときにはイスの下に愛液の水溜りを作り、
いっぱいホットケーキの欠片や白濁液をこぼし、白目まで剥いていた彼女は、自力で
テーブルに乗ることすら満足にできない有様でした。
なので、僕が抱きかかえ、食事の用意をしなければなりませんでした。
最初は優しく貫いて、できるだけ痛がらせないように
注意しながら処女を奪い、こなれたところで子宮口を亀頭でこねくったり
精液をびゅるびゅると出したり中をペニスでかき回したりといったことを
愛の言葉を交えながら延々と繰り返して絶頂させまくっていたら
〜〜〜〜〜〜
「あひっ、な、生意気ばかり言ってた、わたしを、責めてぇ!
チンポで嬲り殺してぇ、い、イカせてくださいませ!またイカせてえええぇ!
あっ、ああっ、ああああっ!イックウウウウウウウウッ!!」
こんな風になっちゃいました。
けど、『気位の高い貴族のお嬢様』なメルも捨てがたいので、明日からはまた
これまでのように接しようと思います。
いえ、むしろ、これまで以上に高貴な女性になってもらいたいと思います。
状況に押し流されたり僕に押し倒されたり、などではなく
プライドや理性で固められた仮面を自分の意思で剥ぎ取って
セックスに溺れる一匹のメスになる彼女の姿を、何度も何度も見たいからです。
僕は永遠に彼女に恥をかかせたい、さらなる高みに彼女を昇らせてから堕としたいのです。
かつての自分ならこんな悪辣なことを考え付かなかったでしょうが
今の僕にはそれが楽しくて仕方ありません。
あの彼も、そうなのでしょうか?それとも、僕だけが例外なのでしょうか?
…けど、それとは別に、メルを思うと何だか愛おしさがこみ上げてもくるので、
今の自分は、そこまで悪い人にはなってないのかもしれませんね。
それと、最初は気づかなかったのですが、何回も中出ししていくうちに
僕は彼女を『食べて』いることがわかってきました。
昔に比べ、すっかり立派になった自分のペニスに
二種の強い力――たぶん魔力と精というものなのでしょう――を滾らせて犯すことで
魔物であるメルを喰らい、体力と食欲を満たし、そして
彼女のヴァンパイアとしての特性すら手中に収める感覚が、自分の中にありました。
ですが、理解と同時に「これは滅多に使うべきじゃない」と僕は判断しました。
喰われることへの屈辱と悦楽に乱れて僕をろくに愛せず
ただ愛されることに狂喜するだけの彼女が、いやらしくも、かわいそうだったというのと、
僕もまた、愛し愛されるセックスが嫌いじゃなかったからです。
とまあ、のろけはこのくらいにして、今はただ
彼女との交わりを楽しみつくすことにしましょう…………とりあえず朝まで……
それは、大抵の家庭では夕食への準備にとりかかる時なのですが、
僕の仕える『お嬢様』にとっては、目覚めの時になります。
さて、そろそろ、起こしにいくことにしましょうか。
「……もう、晩ですよ、メルフラーゼ様。
目覚めの紅茶もちゃんと用意してありますので、さっさと夢から
覚めてくれませんか」
「言われなくても、現実に戻ってきてるわよ…」
いつもなら透き通るような声も、この時だけは気だるげなんですよね。
「だったら寝返りを打たずにベッドから降りてください」
「はいはい……………
…んっ、ふわぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
とてつもなく長い銀髪に覆われた頭をワシャワシャとかきながら、
お嬢様はようやく半身を起こしてくれました。
目ぼけ眼でこちらを見るその姿は、とても夜の貴族であるヴァンパイアの一人とは思えない
だらけっぷりです。他の魔物と変わらないであろうグダグダさです。
僕がいなかったら今頃はどんな生活をしていたのか
想像するだけで恐ろしくなります。
〜〜〜〜〜〜
『我が娘が、その少年を欲している。
我らが不興を買いたくなければ、今回はその少年を差し出すのだ。よいか?』
僕の住むこの街は、魔物や野盗などに襲われることが多々ありましたが、
ある時から街外れに屋敷に構え、この街を縄張りにするようになった
ヴァンパイアさん達のおかげでそんな脅威から逃れることができました。
ところが今度は、そのヴァンパイアさん達が
人間の男性を要求してきて、街の人達を悩ませるようになりました。
しかし、それは十数年に一度あるかないかという要求だし、選ばれた男性も
別に命を落とすこともなく、単に住み込みの使用人に近い生活を送ってるようなので
街の人達も「ならいいか」と納得することになり、今回は
この僕――ウィット・アルバス――がお嬢様に選ばれたというわけです。
最初は「僕の未来へ羽ばたく可能性オワタ」と思いましたが「考えてみれば
無条件で勤め先が決まったようなものだしむしろハジマタ」と妥協して、
ヴァンパイアさん達の住むお屋敷の門を叩いたのです。
そして、奥様はこの屋敷をお嬢様に譲ると、旦那様と共に
この街を去っていきました。
ときどき、お嬢様のお姉さんがここを尋ねてきたり、街の人達が
ワインや食料などを差し出しにくることがありますが、基本的にはこのお屋敷には
僕とお嬢様しかいません。
14歳の世話焼き少年と17歳のダメ魔物娘の二人きりなのです。
〜〜〜〜〜〜
「どうせやることないんだから、ゴロゴロしててもいいじゃない」
「お姉様のように武術をたしなんだりしてはいかがですか?」
「あんな蝙蝠マニアの真似なんかしたくないわよ」
蝶マニアのあなたが言えることじゃないですけどね。
「それより、小腹が空いたわ。ホットケーキでも焼きなさい
いいわね、ホットケーキよ、ホットケーキ」
お嬢様が舌舐めすりして僕と目を合わせてきました。
「………かしこまりました」
またかと思いながら、僕は嘆息して台所へ向かうことにしました。
「んんっ、ちゅうううううっ、んちゅっんちゅっ、ちゅっ。
こんなにおいしいオチンチンを持つなんて、生意気なんだから…」
テーブルの上の皿に盛られた、出来立てのホットケーキを無視して、
お嬢様は僕の性器にむしゃぶりついていました。
食事の前に喉を湿らせるといって僕の血を吸ったせいもあり
お嬢様はいつにも増してヤる気まんまんになっています。
僕も、お嬢様のこのいやらしい注文をもう何度も受けたり、たまに
事前に血を吸われたりもするのは、よくあることなので、こんな展開になるのは
わかっていましたが、やはり吸血されてると興奮が普段と段違いになります。
「さ、先っぽばかり、吸うの駄目ですよっ」
「こら、しもべが主人に命令しないの。
ちゅぶっ、ちゅ、んぶちゅっ。ああ美味しい、オチンチン美味しいっ。
んぶ、ウィットのオチンチンは…ちゅちゅちゅっ…臭くて、はむっ、美味しいぃ……
オス臭いの、好きっんちゅっ、好きっ、はあっ…くっさいオチンチン好き、ちゅぶぶぶぶっ」
臭いとか言われるの嫌なんですけど。
お風呂にはきちんと入ってるのに、これ、そんなに臭うのかな?
はむっ
「ああああっ!」
僕はつい叫んでしまいました。
お嬢様が亀頭を甘噛みしてきたのです。なんてことを…!
「ふふ、お前はこうやってカミカミされるのにホント弱いわねぇ」
それに強い男の人っていないと思いますけど。
「いい顔するんだから、もう……
…ああ、ウィットのその顔、たまらないわ…はみゅっ、まむっ、れろれろっ……
ちゅ、れろっ、かぷうぅっ…ちゅろっれろっれりゅりゅっ……」
僕を仕留めるためにお嬢様が総攻撃をかけてきました。
それにしても、こんなに激烈な責めは初めてです。
お嬢様はどうしてしまったのでしょうか?
声からも、いつもの高慢さやいじわるさではなく、優しさやはかなさが感じられるのです。
「そんなに先っぽをいじめられたら、あうっ、出る、出ますよっ!」
亀頭を優しく噛まれ、舐められ、吸われ、先端にある男の割れ目に
舌先をねじ込むようにいじられて、僕はもう、達してしまいそうです。
「ほら、いっぱい出しなさい………いつものように、ホットケーキを
白くてネバネバの子種汁でデコレーションしなさいっ…!」
「ええ、わかっています。僕の精液をたっぷりかけた
ホットケーキを、どうぞ召し上がってください。味わってください…!」
あの感覚が来ます。
何かが股間から沸き立ち、ペニスが弾けそうなあの感覚が。
「はあはあ……………あっ、え?」
けど、いよいよ発射しそうになった僕のペニスを掴むと、なぜかこれまでとは違い、
お嬢様は椅子から立ち上がって
「……エッチなメルに、あなたのザーメンご馳走してえっ……」
手コキをしながら、僕の耳元で、甘くとろけたおねだりを囁いて…!
どぷっ!びゅるるるっ!!ぶびゅるるるうううっっ!!
この想定外の出来事に、僕は瞬時に達してしまいました。
「はうううううううううう………!
あっあうっ、あああああああああああ!!」
背をのけぞり、たまらず、精液を噴射してしまいます。この快楽はいつもと違います。
血を吸われていたせいでしょうか、これは凄いです。ああ、凄いっ!
しかも射精の量が尋常ではありません。
デコレーションどころか、ホットケーキ全体がコーティングされたかのように
濁った白で塗りつくされています。こんなことがあるんでしょうか………っ!
まるで、自分の中身がみんな出尽くしてしまうのではないかと、錯覚して、
凄くて凄くて、どうしようもなくて、こんな、あああああああ!!
〜〜〜〜〜〜
『すまないが、決して迷惑はかけないから、ここに
日暮れまでいさせてくれないか。頼む』
『…………ぷはぁ。悪いな、ワインまでごちそうになって』
『レスカティエに向かう途中だったんだが、たまたま教団の連中に
目をつけられてな。それで回り道をしてて偶然この街を通ったんだ。
お前さんもどうやらインキュバスのようだが、やっぱ教団から身を隠してるのか?
……え、インキュバスってなにか知らんの?』
『…そうなのか。お互い女で苦労するなぁ。
なんだか他人とは思えないぜ』
『わずかな時間だったが世話になったな。ありがとう。
お礼と言ってはなんだが、いいものをやるよ。
………なあに、何でもおいしく食べれるようになる、まじないみたいなもんさ』
〜〜〜〜〜〜
恐ろしくなるほどの射精の快楽が引いていくと共に、昼間、物置小屋の隅で
地図を睨みながら頭をひねっていた、お嬢様とさほど変わらない年齢に見えた
あの愛嬌のある顔つきの男性との会話が思い出されてきます。
もしかして、これが、彼の言っていたまじないの影響なのでしょうか。
「ウィットぉ……ねえ、ウィットったらぁ…………」
熱にうかされたような表情のお嬢様がしなだれかかってきて、せつなそうに
僕の名を呼んでくるので、僕はその思案を保留にすることにしました。
「どうかなさいましたか?」
「……………………まだ、早いと思っていたの。私もあなたもまだ若いし、せめて
私が一族の一員として、文句のない実力を身につけてから……そう思ってた。
本当はインキュバスになったあなたを、わ、わた……わた、しの…………」
お嬢様は一旦話を止めて、深呼吸した後、独白を続けてきました。
「……私の、ものにしたかったけど、我慢してた」
その告白に僕の心臓が強く脈動しました。
「だけど……………さっき、あなたの血を飲んだとき、なぜかわからないけど
我慢が何もかも吹き飛んでどうにもならなくて、つい……」
泣きそうな顔でお嬢様は僕のほうを見つめて黙ってしまいました。
そんなお嬢様に僕は、僕は………
「食べてください」
「えっ?」
「せっかく僕が、大量に精液をぶっかけたホットケーキ…全部、食べてください」
なにかがこみ上げてきます。
黒い『なにか』が僕の奥底から。理性という錠を破壊して、表に現れて………
「食べ終えたら、今度は僕が、お嬢様を……
………………メルを、全部、いただきます。
テーブルの上で四つん這いにさせて、後ろから獣のように交わって、
処女を破って、徹底的に、僕のものにします。僕の味を子宮に教え込ませます」
………ぬちゅっ、ぱちゅ、ぱつううぅんっ………
食堂にはそぐわない、濡れた淫らな音が、さっきからずっと響いています。
響かせてるのは僕であり、その楽器は――
「んあああっ……ウィットお、ウィットおおおぉぉ…!
ウィットさまああああ…………!」
――僕の愛しい恋人、メルフラーゼです。
僕は、予告どおりにメインディッシュを頂いている最中です。
「こんなに凄いなんてっ!セックスって、なんて凄ぃ、ひいぃぃぃぃ!
貴族とか、いっ、いひっ、一人前の実力とかぁ、もう気にしないっ。
ご主人様に、むっむうっ貪られてればああぁ、それでいいの、いいのおおおおぉ…!」
軽くイッたのか、メルの身体がブルっと震えて、僕の肉棒からエキスを
絞り取るかのように強く締め付けてきます。
「くううっ…!ああああ!」
どびゅるるるるっ!びゅっ!びゅびゅるるるっ!
「またきたああああぁ、ああっ、あひゃあああぁんっ!!
熱っついのドブッてええぇ!メルのおまんこにいいいいいいいぃぃ!!」
今度は本格的にイッたみたいで、彼女は背筋と翼をピンと伸ばして
甲高い声で吼えるように喘ぎ狂っています。
ああ、堕ちちゃうとここまで凄いことになるんだ、と、同じく堕ちてる僕は
そう思いながらメルのおまんこに飽きることなく精液を吐き出しているのです。
〜〜〜〜〜〜
『ご、ごちそう、ひゃま、でひたああぁ……』
食事を終えたときにはイスの下に愛液の水溜りを作り、
いっぱいホットケーキの欠片や白濁液をこぼし、白目まで剥いていた彼女は、自力で
テーブルに乗ることすら満足にできない有様でした。
なので、僕が抱きかかえ、食事の用意をしなければなりませんでした。
最初は優しく貫いて、できるだけ痛がらせないように
注意しながら処女を奪い、こなれたところで子宮口を亀頭でこねくったり
精液をびゅるびゅると出したり中をペニスでかき回したりといったことを
愛の言葉を交えながら延々と繰り返して絶頂させまくっていたら
〜〜〜〜〜〜
「あひっ、な、生意気ばかり言ってた、わたしを、責めてぇ!
チンポで嬲り殺してぇ、い、イカせてくださいませ!またイカせてえええぇ!
あっ、ああっ、ああああっ!イックウウウウウウウウッ!!」
こんな風になっちゃいました。
けど、『気位の高い貴族のお嬢様』なメルも捨てがたいので、明日からはまた
これまでのように接しようと思います。
いえ、むしろ、これまで以上に高貴な女性になってもらいたいと思います。
状況に押し流されたり僕に押し倒されたり、などではなく
プライドや理性で固められた仮面を自分の意思で剥ぎ取って
セックスに溺れる一匹のメスになる彼女の姿を、何度も何度も見たいからです。
僕は永遠に彼女に恥をかかせたい、さらなる高みに彼女を昇らせてから堕としたいのです。
かつての自分ならこんな悪辣なことを考え付かなかったでしょうが
今の僕にはそれが楽しくて仕方ありません。
あの彼も、そうなのでしょうか?それとも、僕だけが例外なのでしょうか?
…けど、それとは別に、メルを思うと何だか愛おしさがこみ上げてもくるので、
今の自分は、そこまで悪い人にはなってないのかもしれませんね。
それと、最初は気づかなかったのですが、何回も中出ししていくうちに
僕は彼女を『食べて』いることがわかってきました。
昔に比べ、すっかり立派になった自分のペニスに
二種の強い力――たぶん魔力と精というものなのでしょう――を滾らせて犯すことで
魔物であるメルを喰らい、体力と食欲を満たし、そして
彼女のヴァンパイアとしての特性すら手中に収める感覚が、自分の中にありました。
ですが、理解と同時に「これは滅多に使うべきじゃない」と僕は判断しました。
喰われることへの屈辱と悦楽に乱れて僕をろくに愛せず
ただ愛されることに狂喜するだけの彼女が、いやらしくも、かわいそうだったというのと、
僕もまた、愛し愛されるセックスが嫌いじゃなかったからです。
とまあ、のろけはこのくらいにして、今はただ
彼女との交わりを楽しみつくすことにしましょう…………とりあえず朝まで……
12/01/26 22:06更新 / だれか