連載小説
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1日め
携帯の目覚ましで起き上がった俺は、誰も居ない寝室を見渡す。

「そう言えばあいつ、会社員だったな。・・・大変なことで」

あいつこと俺の彼女、葛城 佳奈は女性限定の会社に勤めており。そして俺は、大学に入学して勤勉に励んでいる。因みに同い年なのでお互いタメ語だ。

「そう言えば、夏季休講だったな。何してようか・・・なんだこれ」

寝巻きのままで居間に着くと、テーブルの上に置き手紙と大量のドリンク剤があった。


「なになに?
"おはよう愛しの旦那様❤️
今日から5日間は出歩くの禁止ね。理由は昨日言ったので忘れていないでしょ?
どうやって作るか? 勿論、目の前にあるドリンクを訪れた娘に飲ませるだけでOK❤️
解っていると思うけど、ちゃんと恋人の有無を確認してからだよ?
それじゃあ頑張ってね。 佳奈より❤️"・・・マジかよ」


手の力が無くなったみたいに手紙がハラリと床に落ちた。何やら狂気すらも感じさせる物がある。しかし、このドリンクを相手に飲ませなければ良いだけの事だよ。そんな風に気持ちを落ち着かせて椅子に座った。それと同時にチャイムの音が聞こえた。






「あんっ❤️ 奥に、出てるぅ❤️❤️」

「!!!!!!!???。、?!?!?」

(なんだ?何が起こっているんだ?目の前の魔物娘は?というか何で俺は、玄関でこの人を犯しているんだ?)

目の前の女性、オークの娘に対して覆い被るように伏せていた。それに驚いた俺はすぐさまその場を離れる。いきなり抜かれた為に女性は痙攣しだし性器からドロリとした物が垂れてきた。



「本当に申し訳無い」

「い、いやぁ。そんなに謝られてもなぁ、私も気持ち良かったし」

俺の土下座に対してオークの女性。神田 みきは少しばかり照れながら許してあげると申し出た。疑問に駆られている俺は、失礼ながらも彼女に聞いてみた。


彼女の話によると、仕事(宅配)で訪れいつものようにインターホンを押した。そしてすぐに俺がドアを開けて荷物を受け取ったらしい。 すぐに移動しようとしたら俺が労いにと言いながらドリンクを差し出してきた。受け取ろうとしたら突然に恋人が居るかどうかを聞かれたので、居ないと言うとドリンクを口に含んでキスをしてきたという。

「で、身体が熱くなって気付いたら貴方とヤってた訳よ」

彼女の説明で俺の顔は青ざめるばかりであった。
ドリンクの事もそうだが何でそんな事を俺はしたんだ?話を聞くにそれはまるで・・・



「うん、掛けたよ? 催眠術」

仕事から帰って来た佳奈に今日の事と疑問を問い掛ける。しかし、彼女はあっけらかんと答えるので言葉が出ない。 何故こんな事をしたのかというと

「だって君は行動しないんだもん。だったら私が動くしかないでしょ」

何かぱっとしない言葉が出てきたのですぐに解除するように頼んだ。が、彼女は申し訳無い顔をしていた。 嫌な予感しかしない・・・

「きっちり5日間にならないと解けないようにしたんだ、だから無理」

その言葉に落胆した俺は、彼女に対して少し怒鳴る。彼女は泣きそうな顔をしているのか顔を抑えて外に出た。・・少し怒りすぎたか?
いや、これぐらいしないと薬にならない。そんな事を思っているとチャイムの音が聞こえた。





「あっ、気づいた」

「あはっ、おはよ、ん❤️ 気持ちいぃ❤️」

目の前には佳奈と宅配で知り合った、みきが俺に抱き付いている。
どうやら催眠に掛かってしまったらしい、これが後4日もあると思うと気が遠のきそうに思えた。

17/08/20 20:09更新 / kirisaki
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