暑すぎてスライムさんで涼をとりたいねって話 そのままエッチもしたいねって話
「あっつい……」
ワンルームアパートの一室で、熱田(あつた)太朗(たろう)は夏真っ盛りのあまりの暑さにベッドの上で半裸になって参っていた。
一縷の望みをかけてエアコンのリモコンを操作するが、当のエアコンはまったくの無反応。
「エアコンぶっ壊れたとかまじかよ……」
何度操作しても反応のないリモコンを枕元に放り投げて、太朗は暑さに呻く。 何もしていなくてもじわじわと流れ出てくる汗を乱雑に濡れタオルで拭きつつ、豪快にベッドから立ち上がる。
「炭酸……」
よく飲んでいるお気に入りの冷えた炭酸水を求めて冷蔵庫の戸を開くが、中に目当てのものはなかった。
「……無くなってたの忘れてた……買い物、いくか」
冷蔵庫の扉を閉めた後、ベッド脇に脱ぎ去っていたシャツを着て財布を手に取って部屋の玄関を開ける。夏真っ盛りのこの時期は夕方になってもまだ明るく、むしっとした湿度の高い蒸し暑さが太朗にまとわりついてくる。
「くっそあちぃ……」
アパートの近くに流れている川を沿うように歩いていく太朗。
「あー、いっそ飛び込んでやろうか」
夕暮れ時にも関わらず止むことのない暑さに、川を眺めて太朗はそんなことを言う。そのまま歩きながら川岸を見ていると、視界の端の草むらで何かが動いているのに気づいた。
「ん?」
気になり、川辺へと降りていく太朗。草むらまで足を踏み入れてみると、そこからひょっこりと青い生き物が顔を出した。
「……?」
「え、スライム?」
そこにいたのは、可愛らしい顔つきとは不釣り合いな巨乳をもつ女性の形をした半液状の体の青い少女だった。
スライムの全身をじろじろと見ている太朗の視線を受けても、少女は警戒心もないきょとんとした顔のままだ。
「……ん」
「むにぃ?」
少女の頬を指で突く。どこまでも沈みそうなほどに柔らかく、ほどよくひんやりと冷えているその感触に、太郎はスライム好きの友人が『スライムちゃんの体はひんやりしてて、触ると気持ちいいんだぞ!』と、熱く語っていたことを思い出した。
「……なあ」
「に?」
相変わらずきょとんとしているスライムの少女に、暑さで脳みそが茹だっている単細胞大学生は、世にもトンチキな提案をした。
「うちにきて抱き枕になってくんない?」
「……むー……?」
言語を理解し会話する程度の知能はあっても、思考は単純で原初的と言われているスライムにも呆れられた阿呆な男が発生した瞬間だった。
*
あの時は脳みそが茹だってまともな思考ができていなかった、普段ならあんなこと言ってなかった、と後に太朗は述懐する。
「うあ、ちょ、まってまって」
「やー」
涼を求めてスライムを部屋に連れ込んでしまった太朗は、部屋に入った瞬間スライムに押し倒され服を脱がされ、互いに全裸でぬるぬると絡み合っていた。
「むー」
「スライムちゃんおっぱいひんやりやわらかめっちゃエロくて勃起不可避もういいや」
スライムに完全に押さえつけられながら、巨乳の谷間に顔を埋められる太朗。その極上の感触に、元々まともに機能していなかった太朗の知性が消え失せた。
「きもちいーい?」
「きもちいい、おっぱいもんでいい?」
「いーよ」
顔に押し付けられているスライムのやわらかおっぱいを遠慮なく揉みしだく太朗。もう片方の手を、スライムのお尻部分に這わせる。
「ん、くすぐったい、んん」
「だめだった?」
「ううん、へいき」
言いつつ、スライムは自らの秘所部分と太朗の肉棒を擦り合わせる。半液状のスライムボディと絡み合っているぬるぬるという音とは違う、ぬちぬちという独特の粘性の音が立ち始めた。
「うぉ、ぉ、準備完了、かなこれ……いれちゃう?」
「いれるー」
互いにぬるぬると絡み合いながら、一気に太朗の肉棒がスライムの膣内に挿入されていく。
「うあ、中めっちゃぬるぬるしててきもちいい……!」
「ふあ、ん、んん……!」
あまりの快感に、二人は無意識のまま激しく腰を動かし始める。抽送により激しい水音が鳴り始めた。
「まさかこんな形で童貞卒業するとは思ってなかったけど、そんなことどうでもよくなるくらいスライムちゃんのからだがひんやりぬるぬるしてて気持ちイイ……!」
「わたしも、すっごくきもちいい……!」
ぱちゅぱちゅぱちゅ、と密着したまま腰をふって交わる音が夏真っ盛りの蒸し暑い部屋の中に響く。
「あ、やばい、でる、でちゃう……!」
「ん、せーえき、せーえきちょーだい……!」
スライムが太朗に口づける。ぬる、と舌を絡められると、太朗の興奮と快感が頂点に達した。
「ん、くぅぅ……!」
「ん、むぅぅぅ……!」
太朗が子宮の中に激しく射精し精液を注ぎ込み、それらをすべて受け止めたスライムも快感に身震いしながら絶頂する。
射精と絶頂の余韻に浸った後、ぐったりと脱力して二人はベッドに身を投げ出した。
「やっべぇ……すげぇきもちよかったしすげぇいい汗かいた……心地よすぎる疲労感」
「ん、んー……えっち初めてだったけど、すっごくきもちよかった……せーえきも濃厚だし」
「そういやこの暑さでしばらく抜いてなかったな……」
「これからは、私がせーえきしぼり取るから勝手に抜いちゃだめだよ?」
「はーい……」
繋がったまま、ぬるぬると互いの体の感触を確かめ合うようにじゃれ合っている。ぎゅう、と今日から自分の番となったスライムを抱きしめる太朗。
「あー、すごく涼しい」
「んふー、いくらでもすずんでいいよー」
「あ、そういや名前きいてなかった。俺は熱田太朗っていうんだけど、君は?」
「好きによんでいいよー」
「んー、なら、りょうちゃんでいい?」
「うん、よろしく、たろー」
ぎゅう、とさらに密着するように太朗に抱き着くスライム改め、りょう。
太朗も彼女の感触を楽しみながら抱き返し、そのまま絡み合う。
「うああ、繋がったままだからやばいめっちゃきもちいいまたでるぅぅぅ」
「わたしも、またいくぅぅぅ」
24/07/21 22:31更新 / フォロン・ジクシー