連載小説
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セックスビーチ❤ ーアラサーサキュバスお姉さんの話ー
 右を見ても、左を見ても、刺激的なデザインの水着に身を包んだ、魅力的な体つきの女性や魔物娘ばかりいる浜辺。
誰が名付けたのか、「セックスビーチ」と直球すぎる呼ばれ方をされているリゾートビーチに、水見(みずみ)夏(なつ)は訪れていた。

「ここが……本当に、すっごい……」

 驚愕しながらも、夏は、周囲の光景に目を奪われていた。股間はすでに硬くなっており、海パンの下から存在を主張している。

「お、っと……」

 股間を押さえる夏。勃起したまま動き回るわけにもいかず、刺激的な絶景に後ろ髪を引かれながらも、なるべく人の少ない方向へと歩き出す。
 数分ほど歩き続けると、ビーチで遊ぶ行楽客や、彼女たちが立てたパラソル、海の家といった施設もなくなり、人気が極端にない場所に出た。
 ふう、と息を吐き、夏は浜辺に座り込む。

「……さすがに刺激が強すぎた……」

 脱力して、そのまま浜辺へ寝転がる。勃起も治まっていた。
 目を閉じると、先ほどまでの絶景が夏の脳裏に浮かびあがってしまう。

「……思い出すだけでも勃起しそう……」

 苦笑いを浮かべた夏は体を起こすと、硬くなろうとしていた堪え性のない自らの股間を押さえつけた。

「あら?」

 自分以外の声が聞こえ、反射的に夏はそちらを見る。そして、浜辺で絶景を見た時以上に、目を瞠ってしまう。
 青い髪はサイドテールでひとまとめにされており、浜辺で見たスイカほどに大きな胸と、細い腰、肉感的なお尻を、胸元が大きく開いた白のワンピースタイプの水着に身を包んだ女性がいた。
 煽情的なデザインの水着と、それに包まれた今にもはちきれてしまいそうな魅惑的な胸に、夏は息と生唾を呑み込む。

「こっち側に男の子がいるのは珍しいわね」
「あ、え、は、はははじめまして!?」

 あまりにも好みすぎる容姿をした女性の登場に、夏は呆気にとられた勢いのまま、話しかけてしまった。直後、夏は羞恥で顔を真っ赤にして俯いた。
 女性は、夏の挙動に一瞬きょとんとしていたが、すぐに微笑みを浮かべると、夏に言葉を返す。

「ええ、初めまして」
「あ、は、ひゃい!」

 呂律が回らず、返事を噛んでしまう夏。女性は気にした様子もなく、にこにこと笑っていた。

「うふふ、あっちの浜辺からこっちに流れてきたのかしら?」
「は、はい……!」
「そう。あ、よかったら、座る?」

 浜辺に敷いたシートに座って、自らの隣を指す女性に誘われるがまま移動しながら、夏は彼女の言葉に頷く。

「あっちに施設が集中してるから、こっちのビーチにはあまり人が来ないの。どちらかといえば、近くに別荘や自宅を持っている層向けね」
「あ、そう、なんですか……」
「ええ。あ、でもプライベートビーチというわけでもないから、大丈夫よ」

 女性はにこやかに笑いながら、少しずつ距離を詰めてくる。戸惑いながらも、夏は逃げることもできず、ただただ顔を赤くしていた。

「えっと、あの、じゃあお姉さんも……あ、名前、あの、俺は水見夏っていいます……」
「夏君ね。私は湊(みなと)潮里(しおり)。この近くに別荘があるの」

 名前を呼ばれて、夏は思わず潮里のほうを見る。
 いつの間にか、密着といっていいほどに近づいていた潮里にじっと見つめられ、夏は動けなくなった。

「それで、夏君はどうして、この浜辺にきたの?」
「えっと、それは、その……」
「この浜辺が、セックスビーチ、って呼ばれてるの、知ってて来たのよね?」

 潮里の頭と尻から、角と尻尾が生えた。その姿は、彼女が魔物娘、サキュバスであることを示している。

「ねぇ、夏君。よかったら、」
「あ、あああの、湊さん!」

 舌なめずりをしながら笑いかけてくる潮里の言葉を遮るように、夏が叫んだ。
 思わず目を丸くして、動きを止めてしまう潮里。立ち上がる夏。

「あの、よければ、俺とエッチしませんか!」

 顔を真っ赤にして、ところどころで噛みながらも、そう言って、夏は手をさし出した。

「……あ、あああの、ですね、俺、その、今まで女性に声かけれたことなくてですね、なので、その、自分を変えたくてデスネ、なので、ナンパするっていうのが今年の夏の目標でして、エロいこともしたいんですけど、成功にしろ失敗にしろ、自分を変えるきっかけになるかと思いましてあの」
「……ふ」

 聞かれてもいないのに語り始めた夏の弁明を聞いて、潮里が、ぷ、と噴き出して笑い始める。

「ふふ、そう、なるほど、そうなの!」
「あ、は、はい……」
「そっかぁ、受け身で流されちゃう系の可愛い子かと思ったけど、そう、意外と積極的なのね!」
「は、はい……?」

 突然笑い出した潮里に、夏は戸惑いながらも相槌を返していた。
 そしてひとしきり笑った後、潮里は、まっすぐに夏を見つめる。

「ふふ、夏君にすごく、きゅんってしちゃった」
「そ、そうですか……?」
「ええ。だから……」

 そう言って、潮里は夏の手をとり、自らの巨乳を掴ませ、そのまま耳元に唇を寄せる。

「頑張って、私を気持ちよくして、ね」
「あ、は、い……」

 熱にうなされたように頷く夏。そのまま手を動かし、胸を揉みしだき始めた。

「あん、そう、君の好きなように、私の体を弄って。触りたいところ、触って」
「は、はい……!」

 潮里の巨乳の柔らかさと揉み心地にに、我慢できずに両手で揉みしだく夏。乳房全体を正面から揉みしだくだけでなく、下のほうからすくい上げるように弄ぶ。

「ん、その揉み方、いい……!」
「そ、そうなんですか……!」
「ええ、ん、乳首も硬くなってるでしょ……?」

 両方の乳房の突起が、ピンと立っていた。胸を揉みながら、夏が指で弾くように愛撫すると、潮里の口から高い嬌声が漏れた。

「んん!」
「あ、痛かったですか?」
「ううん、違うの、おっぱい揉まれるのとは違う快感がきて……もっと、いじって?」

 ねだるように、上目遣いでこちらを見つめる潮里。期待に応えるように、夏が乳首を摘まんだり、弾いたり、さすったりすると、その度に嬌声が、人気のない浜辺に響く。
 
「あはぁん、いい、夏君、気持ちいい……!」
「は、はい……!」

 喘ぎながら、潮里が赤い唇を、ぺろりと舌で舐めあげる。それを見て、夏は一度手を止めると、そのまま乳首を口に含んだ。

「あ、まって、それ……んんん!」 
「ん、れろ……!」

 静止しようとする潮里を無視して、夏は乳首を舌で舐めあげ、甘噛みし、音を立てながらしゃぶる。

「あ、だめ、だめ、気持ちよすぎて、イッちゃう……!」
「ん、じゃあ……」

 夏は一度口を離すと、快感で身震いしている潮里の乳房を寄せて、乳首同士を合わせると、また口を近づけていった。
 何をしようとしているのか察した潮里が止めようとするが、一足遅い。

「だめだめだめ……んんんんん!」

 夏が両方の乳首を同時に口に含み、好き放題に舐めあげしゃぶり、責め立てると、潮里は一際甲高い嬌声をあげて、体を震わせながら大きくのけ反らせた。
 がくがくと震え、唇の端からよだれを垂らし、崩れ落ちるように脱力している潮里を見て、夏は口を離す。

「あの、湊さん、もしかして、イきました?」
「イ、った、わ……乳首責められて、イカされ、ちゃったわ……」

 そう言って、潮里は脚を開き、股間部分の水着の布をずらした。彼女の秘所から、愛液が大量に溢れて、海に入ってもいないのに、水着もシートもびしょびしょに濡れていた。
 あまりに妖艶なその姿を見て、海パンを突き破りそうなほどに、夏の股間が大きく硬く勃起する。

「……ねえ、私も見せてるんだから、夏君のも、見せて?」

 息を整えた潮里が、くすりと微笑み言う。そのまま、彼女は海パンに手をかけた。
 そのまま一気にずり下そうとしたが、夏のち●ち●にひっかかり、途中で止まってしまう。

「ん、あれ、もう……んっ」
「うわわ、あの、湊さん……!?」

 潮里が強引に、海パンを下す。ち●ち●も一緒に下ろされ、しかし、既に完全に勃起しているため、勢い良く跳ねあがり、潮里の眼前で、上下に強く振れる。金玉も一緒に揺れていた。

「お、おっき、ぃ……!」

 想像以上だったらしい、夏のち●ち●のサイズと硬さに、潮里が目を見開いた。彼女の喉からごくり、と生唾を呑み込む音がする。
 潮里の、うっとりとした視線が、夏のち●ち●と、その体を舐めまわす。そして、そのまま寝転び、秘所を見せつけるように脚を開いた。

「夏君、いれて……?」 
「は、はい……!」

 興奮し欲情している潮里に、夏も雄々しく勃起しているち●ち●を挿入して応える。
 すでに準備万全になっていた潮里の秘所は、夏の大きく太い肉棒を一気に奥まで咥え込んだ。

「あん、ああ、いい、夏君、すごい、熱くて、太くて、硬くて……!」
「はあ、は、湊さんの、中も、すごく熱くて、蠢いてて……!」

 こらえきれず、腰を激しく打ち付ける夏。潮里の胸が大きく弾み、嬌声が響き渡る。

「あん、いい、気持ちいい、夏君、もっと、もっとしてぇ!」
「はい、湊さん……!」
「ん、お願い、潮里って、呼んでぇ!」
「潮里さぁん!」

 勢いのまま何度も激しく腰を動かし、肉棒の抽送を繰り返す夏。潮里も、さらに深く突き上げさせようと、腰に脚を巻き付け、密着させていた。
 突き上げるたびに弾む胸を、両手で鷲掴み、夏は乳首に吸い付く。

「あぁ、それ、それ、イク、すぐにまたイッちゃう……!」
「イってください、潮里さん……!」
「やだ、だめ、イクなら、一緒にイきましょ、中に、中にたくさん出してぇ……!」
「い、いいんですか……!」
「いいわ、私、もうあなたのものだから、好きなだけ、中に注いで……!」

 抱きしめられながら言われた言葉に、ただでさえ興奮状態で熱くなっていた夏の体の奥底から、煮えたぎっているような熱が込み上げてきた。
 衝動のまま、更に激しく腰を打ち付け、胸や乳首を責め立てていく。

「でます、中に出します……!」
「私ももうイクわ、出して、中に、たくさん……ああんん!」
「う、おおおおお!」

 夏が吠え、潮里が叫ぶ。肉棒が射精するのと同時に、体は激しく絶頂した。
 秘所から、愛液とともに精液がこぼれ、シートに流れ落ちてから、二人は互いに息を大きく吐き出し、呼吸を整え始める。

「は、ん、すごい……たくさんオナニーしてきたけど、こんなに、気持ちのいい、激しい絶頂、したことないわ……」
「俺も、こんなに出たの、初めてです……」

 繋がったまま抱きしめ合い、二人は話していた。
 そうして、お互いに落ち着いてきた頃、潮里が言う。

「もっと、しましょうか」
「あ、は、はい……えっと、一度、抜きます?」
「ん、そうね、この体位もいいけれど……夏君、私のおっぱい揉みながら、後ろから突きあげたりしてみない?」
「あ、いいですね、それ……!」

 夏が嬉しそうに頷くと、潮里はにっこりと笑った。

「この近くに、私の別荘があるの。そこで、一晩中、セックスしましょう」
「は、はい……!」
「うふふ。お互いに、知らなかった気持ちいいこと、たくさん見つけ合いましょうね?」

 ちゅ、と夏の唇を自らの唇で奪い、挑発するように舐めあげる潮里。
 先ほどまで激しくセックスしていたのにも関わらず、夏は瞬間湯沸かし器のように顔を真っ赤にした。

「ふふ、夏君可愛い。好きよ」
「あ、え、あの、お、俺も、潮里さんのこと、好きです……!」
「ええ、じゃあ、行きましょうか」

 結局、今晩どころか、三日三晩、別荘からは嬌声がしていたらしい。
23/12/16 10:02更新 / フォロン・ジクシー
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