とある変態雑貨店店主とデーモンの場合
ベッドに寝転ぶデーモンの艶めかしい青い肌を、男が操る筆がゆっくりと這いまわる。乳房全体をくすぐるように筆が撫でまわし、その度に、デーモンの体が小さく跳ね、豊かな乳房が震える。蠱惑的な唇から、こらえきれなかった息が、何度も短く漏れていた。
「ん、んんっ」
「どうだ?」
「ん、これ、気持ちいい……ふっ、んっ」
「だろう?」
デーモンの答えに、男は満足そうに笑うと、一度乳房から筆を離し、その存在を主張するかのようにすっかり固くなっているピンク色の乳首の先端を、筆先で軽くくすぐる。
「ふあんっ!」
「仕入れてもらったワーシープやサテュロス、バイコーンの体毛を合わせて作った、特製の筆。そこらの筆で撫でられるより、気持ちいいだろ?」
「ええもう、肌触りから違うわ、これ、イイ……!」
「ふっふっふっ、楽しんでもらえているようでなによりだ」
楽しげに笑いながら、男は空いている片手をデーモンの胸に這わせ、ゆっくりと揉みしだく。筆から与えられる、くすぐったさとじれったさが混ざり合った微弱な快感とは違う強い快感に、デーモンの肢体が激しく跳ねあがった。
「あんっ!」
「はは、ただでさえ敏感なのに、特製筆で撫でられまくって、さらに敏感になっちゃってるな。胸だけでイっちゃいそうか?」
「ん、イッちゃう、かも、しれない……!」
「そうかそうか」
言葉通り絶頂寸前なのか、デーモンの腰が断続的に跳ね上がる。
その様子を見ると、男はデーモンの胸から手を離し、もう一方の手でもった筆で、乳首自体には決して触れず、その周辺をゆっくりと、焦らすように撫で回しだした。
「ん、え、触って、くれないの?」
「うん。たっぷり焦らしていじめてやろうかなって」
「ん、もう、いじわる、変態!」
「知ってる」
拗ねたような口調のデーモンの抗議もあっさりと聞き流し、男はただただすりすりと、ひたすらに筆で肌を撫でまわし、くすぐり続ける。
そんな責めをされて、すでに限界の近かったデーモンは、早々に白旗を振った。
「ん、もうダメ、もっと、すごいのがほしい……!」
「なにが欲しい?」
「あなたの、私専用のお●ん●ん、ほしいの……」
妖艶な雰囲気をもつ、上級悪魔であるデーモンが、上目遣いで、男に行為をねだる。
それを受けて、男はごくり、と喉を鳴らすと、筆をベッド脇に置いて、デーモンの胸を鷲掴んだ。
「ああ、実は俺もさっきから、入れたくてたまらなくてな……!」
「あはぁんっ!」
男は即座に服を脱ぎ捨てて、大きく硬くなった自らの雄の象徴を、デーモンの中へと一気に挿入する。それだけで、散々に焦らされていた彼女の肢体が、一際激しく絶頂する。
「あん、気持ちいい、すぐにイッちゃう、もっと、もっと!」
「ああ、たくさんイッてくれ。イッてくれた数だけ、俺も中に出すから……!」
「んっ、ええ、たくさん、たくさん精液ちょうだいっ!」
その言葉に、男は自らのパートナーに覆いかぶさるように抱きしめ腕を回し、懸命に腰を振る。デーモンも、逃がすまいとしなかやなその長い脚や腕を男に絡みつけ、自らの体を密着させた。
「ん、んんっ!」
「く、あっ!」
抱きしめ合い、唇を合わせ、舌を絡め合い、腰を動かし合い、男とデーモンは互いを求め合う。
「あ、ああ、イク、一緒に、一緒にイって!」
「ああ、一緒に……!」
「ん、んんんんん!」
「お、くうう!」
男はあふれんばかりの大量の精を放ち、そのすべてを、絶頂とともに受け入れるデーモン。部屋には二人が息を整える音だけが響いていたが、少しすると、またどちらかともなく、相手を求めて体を動かし始めたのだった。
※
「よし、これも売れそうだな」
「ふふ、今回もいいものができたわね、エルン?」
「ああ」
手に持った筆をくるくると回しながら、デーモンからエルンと呼ばれた男は楽しげに笑っていた。
男の名前は、エルンスト・ターナー。通称エルン。とある親魔物領の都市で、雑貨屋を営んでいる。生来手先が器用な彼は、その器用さを活かし、様々な道具を作り、自らの雑貨屋で仕入れた品物たちと共に売買している。
今回使っていた筆も、その器用さを活かして作られた道具のひとつだ。
「この間作った棚も、ラーラのセンスのおかげでデザインが良いと評判だった」
「機能性はエルンのおかげだけどね」
エルンのパートナーであるデーモン、ラーラがベッドに寝転んだまま答える。
数年前に出会い、契約を結んだ二人。エルンは器用で大抵の道具や家具も作ってみせるが、デザインのセンスだけは無かった。そんな彼にとって、デザインのセンスもあり、自らの道具作りの腕を評価してくれるラーラは、最良のパートナーだった。
ラーラにとっても、「創りたい」という想いはあれど、技術が伴ってくれず、自分では創れなかったものを創り出してくれるエルンの存在は福音にも等しく、二人は至極当然のように契約を結んだ。
「次はどんなものを作ろうか」
「それは、どっち用の?」
「ラーラはどっちがいい?」
「エルンが作っていて、楽しいものがいいわ。そんな姿が私は好きだから」
「ああ、ありがとう。俺も、応援してくれるラーラが好きだよ」
「うれしい」
唇が触れ合うだけのキスをする。何度も何度も、唇を重ね合った。
「ん、またしたくなってきちゃったわ」
「ああ、しよう」
「今度は私が上でいい?」
「もちろん。ラーラの弾むおっぱい、下から見るの大好きだ」
「スケベ」
「ラーラもだろ?」
じゃれ合いながら、互いに笑い合う。
「もう一本作って、両乳首同時責めっていうのもいいかもなー」
「言っておくけど、焦らされるのって、結構つらいのよ?」
「でも気持ちいいんだろ?」」
「その気持ちよさが、こう、落ちていかないというか、イク手前でずっと寸止めされ続けてるだけで、頭の中ぐちゅぐちゅになっちゃうの」
「そんなこと聞かされたら本当に作りたくなるな。今度は植物魔物娘の素材で作ってみるか……」
「もうっ!」
思案し始めたエルンを、強引に押し倒すラーラ。跨りながら、拗ねた口調で言った。
「作るのはもう止めないけど、今日はもうやめて、どんどん気持ちよくして」
「ああ、わかった」
「五回は最低でも絞るから」
「ラーラのためなら、十回でもいいぜ?」
「言ったわね?」
互いに挑発するように笑い合い、唇を重ねる。
それを合図として、二人の愛の行為が、また始まった。
「ん、んんっ」
「どうだ?」
「ん、これ、気持ちいい……ふっ、んっ」
「だろう?」
デーモンの答えに、男は満足そうに笑うと、一度乳房から筆を離し、その存在を主張するかのようにすっかり固くなっているピンク色の乳首の先端を、筆先で軽くくすぐる。
「ふあんっ!」
「仕入れてもらったワーシープやサテュロス、バイコーンの体毛を合わせて作った、特製の筆。そこらの筆で撫でられるより、気持ちいいだろ?」
「ええもう、肌触りから違うわ、これ、イイ……!」
「ふっふっふっ、楽しんでもらえているようでなによりだ」
楽しげに笑いながら、男は空いている片手をデーモンの胸に這わせ、ゆっくりと揉みしだく。筆から与えられる、くすぐったさとじれったさが混ざり合った微弱な快感とは違う強い快感に、デーモンの肢体が激しく跳ねあがった。
「あんっ!」
「はは、ただでさえ敏感なのに、特製筆で撫でられまくって、さらに敏感になっちゃってるな。胸だけでイっちゃいそうか?」
「ん、イッちゃう、かも、しれない……!」
「そうかそうか」
言葉通り絶頂寸前なのか、デーモンの腰が断続的に跳ね上がる。
その様子を見ると、男はデーモンの胸から手を離し、もう一方の手でもった筆で、乳首自体には決して触れず、その周辺をゆっくりと、焦らすように撫で回しだした。
「ん、え、触って、くれないの?」
「うん。たっぷり焦らしていじめてやろうかなって」
「ん、もう、いじわる、変態!」
「知ってる」
拗ねたような口調のデーモンの抗議もあっさりと聞き流し、男はただただすりすりと、ひたすらに筆で肌を撫でまわし、くすぐり続ける。
そんな責めをされて、すでに限界の近かったデーモンは、早々に白旗を振った。
「ん、もうダメ、もっと、すごいのがほしい……!」
「なにが欲しい?」
「あなたの、私専用のお●ん●ん、ほしいの……」
妖艶な雰囲気をもつ、上級悪魔であるデーモンが、上目遣いで、男に行為をねだる。
それを受けて、男はごくり、と喉を鳴らすと、筆をベッド脇に置いて、デーモンの胸を鷲掴んだ。
「ああ、実は俺もさっきから、入れたくてたまらなくてな……!」
「あはぁんっ!」
男は即座に服を脱ぎ捨てて、大きく硬くなった自らの雄の象徴を、デーモンの中へと一気に挿入する。それだけで、散々に焦らされていた彼女の肢体が、一際激しく絶頂する。
「あん、気持ちいい、すぐにイッちゃう、もっと、もっと!」
「ああ、たくさんイッてくれ。イッてくれた数だけ、俺も中に出すから……!」
「んっ、ええ、たくさん、たくさん精液ちょうだいっ!」
その言葉に、男は自らのパートナーに覆いかぶさるように抱きしめ腕を回し、懸命に腰を振る。デーモンも、逃がすまいとしなかやなその長い脚や腕を男に絡みつけ、自らの体を密着させた。
「ん、んんっ!」
「く、あっ!」
抱きしめ合い、唇を合わせ、舌を絡め合い、腰を動かし合い、男とデーモンは互いを求め合う。
「あ、ああ、イク、一緒に、一緒にイって!」
「ああ、一緒に……!」
「ん、んんんんん!」
「お、くうう!」
男はあふれんばかりの大量の精を放ち、そのすべてを、絶頂とともに受け入れるデーモン。部屋には二人が息を整える音だけが響いていたが、少しすると、またどちらかともなく、相手を求めて体を動かし始めたのだった。
※
「よし、これも売れそうだな」
「ふふ、今回もいいものができたわね、エルン?」
「ああ」
手に持った筆をくるくると回しながら、デーモンからエルンと呼ばれた男は楽しげに笑っていた。
男の名前は、エルンスト・ターナー。通称エルン。とある親魔物領の都市で、雑貨屋を営んでいる。生来手先が器用な彼は、その器用さを活かし、様々な道具を作り、自らの雑貨屋で仕入れた品物たちと共に売買している。
今回使っていた筆も、その器用さを活かして作られた道具のひとつだ。
「この間作った棚も、ラーラのセンスのおかげでデザインが良いと評判だった」
「機能性はエルンのおかげだけどね」
エルンのパートナーであるデーモン、ラーラがベッドに寝転んだまま答える。
数年前に出会い、契約を結んだ二人。エルンは器用で大抵の道具や家具も作ってみせるが、デザインのセンスだけは無かった。そんな彼にとって、デザインのセンスもあり、自らの道具作りの腕を評価してくれるラーラは、最良のパートナーだった。
ラーラにとっても、「創りたい」という想いはあれど、技術が伴ってくれず、自分では創れなかったものを創り出してくれるエルンの存在は福音にも等しく、二人は至極当然のように契約を結んだ。
「次はどんなものを作ろうか」
「それは、どっち用の?」
「ラーラはどっちがいい?」
「エルンが作っていて、楽しいものがいいわ。そんな姿が私は好きだから」
「ああ、ありがとう。俺も、応援してくれるラーラが好きだよ」
「うれしい」
唇が触れ合うだけのキスをする。何度も何度も、唇を重ね合った。
「ん、またしたくなってきちゃったわ」
「ああ、しよう」
「今度は私が上でいい?」
「もちろん。ラーラの弾むおっぱい、下から見るの大好きだ」
「スケベ」
「ラーラもだろ?」
じゃれ合いながら、互いに笑い合う。
「もう一本作って、両乳首同時責めっていうのもいいかもなー」
「言っておくけど、焦らされるのって、結構つらいのよ?」
「でも気持ちいいんだろ?」」
「その気持ちよさが、こう、落ちていかないというか、イク手前でずっと寸止めされ続けてるだけで、頭の中ぐちゅぐちゅになっちゃうの」
「そんなこと聞かされたら本当に作りたくなるな。今度は植物魔物娘の素材で作ってみるか……」
「もうっ!」
思案し始めたエルンを、強引に押し倒すラーラ。跨りながら、拗ねた口調で言った。
「作るのはもう止めないけど、今日はもうやめて、どんどん気持ちよくして」
「ああ、わかった」
「五回は最低でも絞るから」
「ラーラのためなら、十回でもいいぜ?」
「言ったわね?」
互いに挑発するように笑い合い、唇を重ねる。
それを合図として、二人の愛の行為が、また始まった。
21/03/03 06:46更新 / フォロン・ジクシー
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