連載小説
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敗北ハイオークのおあずけされきった身体を味わうギャンブラー
 放心状態のパコは、しばらく絶頂の余韻に浸っていたのだが、レッドが近づいている事を察知すると、顔を先程までの威勢のある顔に戻す。
 しかし、パコは裸で縛られている。先程までの威厳はそこには無い。それどころか、その態度がレッドの嗜虐心を煽る事にパコは気づいていない。レッドは椅子に座っているパコを見ると、じっと舐め回すように見る。

「な、なんだ!?」
「いや、綺麗に縛られていると思ってな」

 見てくるだけで何故何もしてこないのだと動揺するパコに、平然と答えるレッド。

 実はレッドは、ハイオークを犯すつもりでここに来たのでは無かったのである。そもそも流浪のギャンブラーであるレッド。自分にはいらないと、所帯を持たず、女遊びだってせずに、ただただその身と財産をギャンブルに費やしてきたのだ。
 村長の依頼を受け、お互いの所有権の奪い合いこそやっているが、当然パコとピコを所有する気も無い。適当に話をつけて「やりすぎないように。人間の村に迷惑をかけないように」と言い残し去るはずだったのである。

 しかし、ハイオークとしてとても魅力的な身体を持っているパコの、綺麗に縛られた姿を見て、その気持ちが揺らぎ始めていた。
 当然経験の無いレッドであるが、機会があるならば、そういった経験もして良いのでは無いかとは日頃思っていたのだ。

(俺が勝ったんだ。少しくらいは俺が好きにしてもいいだろう)

 レッドはそう考える。男に敗北したハイオーク特有の、男に媚びた、男をその気にさせる為の匂いもその感情を後押しした。

 ピコもそうだが、パコの足の両方と椅子の前足2本がそれぞれ縄で結びついていた。レッドはパコの、その繋がれていた縄を持っていたナイフで切断する。そして、パコの上半身を縛り付けている縄の余り部分、背中から飛び出ていて誰かが持つには丁度良いそれをレッドは掴み、上に引っ張りあげる。

「っ//!!」

 パコは快感を感じつつ立ち上がる。縄の快感を受けないようにするには立ち上がるしか無かった。

(畜生!男の、レッドの言うことなんか聞きたくないのに、縛られている以上反抗することもできねぇ!)

 パコは屈辱的な感情を抱く。しかし、この集落のオーク達が1匹たりとも「おちんぽ」に負けていなかったという事実を思い起こし、自信を持ち直す。

(レッドの奴はこれから私を犯すってのか!しかし甘いなレッド!オークのまんこってのは男に負かされる程ヤワにはできていないのさ!レッドのちんぽを私のまんこに挿れた瞬間こそがレッドの最期さ!)

 パコはそう考え、レッドに反抗的かつ勝ち誇った目を向ける。多くのオーク種がそうであるように、彼女も往生際が悪いオークであった。
 レッドがパコを襲い、パコはそのまんこで返り討ちにして、レッドをひいひい言わせた挙げ句、ピコと一緒にレッドを楽しむ。負けたというのに、パコは勝手にそう言う道筋を描く。レッドは次には自分を襲うだろうと。そして自分は最期に勝利を掴むのだと、勝手に考えていた。

 しかし、レッドはパコの口を奪う。

「!?」

 レッドからすれば「この時点では」セックスまで行くことを考えていなかったのである。人間の女性や魔物と出来るような、色々な事をしたいと思ったレッドだが、セックスまでしてしまえば、魔物であるパコは自分を旦那だと認識し、後々面倒くさい事になると思っていた。
 だからこそ、その寸前の、前戯もいいところな所を目一杯楽しみ、そこから一線は超えるまいと考えた。

 パコの唇はとても柔らかい。そうレッドは感じた。ついつい舌を自分から出して、パコの唇の感触を確かめに行く。

「んむぅっ//!」

 パコはレッドの舌が自分の唇にあたっている事に気づき、ついつい自分からも舌を絡めにいってしまう。

(勝ったんだから乱暴に犯せばいいってのに!何を考えているんだっ…//!)

 パコが素直にレッドの行為を受け入れている時点でもう彼女の身体は敗北しているも同然だが、彼女はそれでも気丈に振る舞う。
 レッドは更に自分の左手をパコの腰に回し、右手を頭に寄せ、自分のキスから逃れられないようにさせる。
 これはレッドがこういうキスに憧れていたのもあるが、パコが両手を縛られて抵抗できない事に興奮をしたからでもある。

 暫くレッドはキスの感触を楽しんでいたが、やがて飽きてしまい、パコから離れる。
 対してパコは、このキスで再び興奮してしまっていた。再び自分のまんこから愛液が垂れ流されてしまっている事に気づいたパコは慌てていた。

(畜生!畜生っ!少しでも私が感じてしまいかねない要素を減らしたいのに、こんなに興奮してしまってはレッドのちんぽを負かせられない!)

 慌てるパコをよそに、レッドはパコをベッドに押し倒す。

(来た!)

 パコは内心喜ぶ。レッドがこのまま素直にパコとセックスをするのならば、レッドはパコのおまんこに敗北する「はず」だからだ。直前までパコの身体が火照っていて、おまんこがレッドに媚びるようにヒクヒクとして、愛液を垂れ流していても、敗北する「はず」なのだ。

 しかし、パコの思う通りにレッドは動いてくれない。レッドはパコの真反対に寝そべると、彼女の無防備なおっぱいを触る。

「ひゃぁっ//」

 不意打ちを食らったパコは嬌声を上げる。完全な不意打ち。しかし、哀れにも両手両足を縛られているパコは抵抗できない。
 そのまま、レッドはその無防備で大きなおっぱいを時には雑に、時には丁寧に触れていく。

「ふぅっ///うぅっっっ////」

 パコは、声を殺して、レッドに優位に立たれないように抵抗した。感じているのは他の人から見て――未だにディーラーの椅子に座って2人の行く末を固唾を呑んで見守るピコや、玄関で様子を伺う未婚のオーク達にバレバレであっても抵抗した。
 しかしレッドはそんな事なんてどうでも良かった。彼からしてみれば、今後一切味わえないであろう魔物の身体の神秘さえ知れればどうでも良かった。

「おっぱいってとても柔らかいんだな」
「…///」

 レッドの誰に聞かせるまでも無く放った独り言に、パコは自分が褒められたと感じて顔を赤らめてしまう。

「ひゃっ//」

 パコが一人で勝手に照れていると、今度はレッドの手が自分の尻に触れている事に気づく。抵抗できないパコは、我慢しきれず可愛く嬌声をあげてしまう。

 レッドは先程おっぱいにしていたように、お尻も重点的に撫でたり、揉んだりしている。

「ふぅぅっっ///はぁっ///うぅぅっっ///」

 パコは相変わらず声を我慢している。この頃になりようやくレッドはパコの反応に興奮し始めていた。ギャンブラーとしての矜持はどこへやら。今は、どうすればパコの反応が得れるかを考えて身体を触っていたのだった。

 ふと、レッドはベッドに置いてある飲み薬の存在に気づく。元からあったのだろうが、今まで気が付かなかった。こういう場のベッドに置いてある以上、「そう言う事」に使うのだろうが、何の飲み薬かわからなかったので、パコに聞いてみることにした。

「なあパコ、この飲み薬は何に使うんだ?」
「い、言うもんか!」

 パコはそんなレッドの疑問を一蹴する。この飲み薬は精力増強薬。まだインキュバス化していない男でも長く楽しめて、しかもインキュバス化を促進できる。そんな薬だった。今レッドに使われてしまい、そのままパコに挿れられてしまったら。パコは恐ろしくなる。答えを言える訳が無い。

「ふーん…答えないんだな」

 レッドは、まるで少年のような反応を見せる。そして、
 スパンとパコの尻を叩いた。

「ひゃぁぁぁぁん////」

 性的快楽を与え続けられても一応耐えていたパコが、その一撃には耐えきれず嬌声を漏らす。

(なにこれぇっ///たたかれてるのにぃぃっ///きもちぃぃっ////)

 パコは混乱しつつも、これが気持ち良い事のみはすっかり認識してしまっている。

「ほらっ、言わないとっ、叩きつづけるぞっ」

 レッドは、依頼を受けた村長に「負けたオークには尻を叩くのが一番効果的」という話を聞いていた。その通りにパコの尻を叩いているのだが、とても効果的なようだった。

「ひぃぃっ///ひゃぁぁぁっ///いいますぅぅっ////いいますからぁぁぁっ///」

 流石のパコもすぐに白旗。息も絶え絶えに白状する。

「この薬はぁ、男の人が使う精力増強薬ですぅ!私とピコでレッドを犯し尽くす為に用意しましたぁ///」
(言っちゃった…//これで、私はこれを飲んだレッドに犯しつくされるんだ…)

 再び勝手に話を進めるパコ。しかし、レッドは、

「ふーん。なるほど」

 そんな薄い反応をして、再びパコの身体の研究に勤しむ。



「ふぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっ/////!!!!」

 再びレッドはパコの身体を弄っていたのだが、パコ自身は限界に達しようとしていた。
 ただでさえキスされたり、身体のあちこちを触られていたというのに、まして尻まで叩かれてしまったのである。
 耐えられるはずが無かった。

 そんな矢先、

「そういや乳首ってどんな感じなんだろう」

 レッドは思い立ったようにパコの2つの乳首を両手で触ろうとする。

「それはっ///、だめっ///」

 今乳首を触られたら限界を迎える事をわかっていたパコは何とかレッドを止めようとするのだが、

「いくぅぅっっっ///!!!!!いっひゃぅぅぅぅっっっっっっっ/////!!!!!!」

 抵抗虚しくパコは絶頂に達してしまう。何度もビクビクと跳ね、またおまんこからは大洪水が起きてしまう。

 そんな敗北したメスハイオークの末路を覗き見たオーク達は「将来の旦那様にこんな事をされたいな」とオナニーを始め、妹のピコすらも「レッド様に蹂躙されたらどんなに気持ち良いのだろう」と想像して股を濡らす始末。
 また、集落では族長の敗北が各家庭の夫婦にも伝わっていた。不本意で旦那になった男達は、今までの鬱憤を晴らそうと妻のオークを強引に犯し、妻はそれを喜んで受け入れている。
 オークの尻に敷かれたい旦那達も、たまには良いだろうと攻守逆転セックスを楽しんでいた。

 そんな群れの状況を理解できていないのは、負けを認めていないパコと、そもそもセックスする気が無いレッドの二人のみだった。
 しかし、実際、パコもレッドがセックスする気がないのは薄々察しがついていた。

「往生際がわるいぞっ///、レッドぉ////♥、とっとと、レッドのおちんぽを私のおまんこに挿れないかっ///♥」

 パコは絶頂の余韻が引かないままそう啖呵を切る。実際、見物人のオーク達はレッドの往生際が悪い事を気にしだしていたし、この指摘は的外れでは無い。
 しかし、レッドはこの啖呵を「本当は挿れてほしくてたまらないのに、自分を挑発する事で優位に立とうとしている」と解釈した。自分もパコのおまんこを味わいたくなってきているのは事実だが、挑発にすぐに乗ってやる事も無いとレッドは考えた。

 確かにパコも優位に立とうとはしているのだが、それよりもお預けを食らって、レッドの勃起ちんぽを間近に感じているのにそれを自分が味わえない事に耐えられなくなっている気持ちの方が強かった。
 パコはレッドに勝とうが負けようが挿れてほしくて仕方が無かったのである。しかし、そんな事をレッドが知る由もない。
 パコは勝負が終わり、自分がレッドに到底及ばない事を認めた後からセックスをしたら即負けを認める身体になっている。だから、レッドが挿れてしまえば決着が付く。にも関わらず、念には念を入れるレッドによってパコは更にお預けを食らう事になってしまう。

「じゃあ、ゲームでもしよう」

 レッドのその言葉に、パコは困惑の表情を浮かべた。



 レッドは立ち、パコはしゃがんでいた。二人は丁度向き合っている。

「じゃあ、ゲームのルールを説明しようか。でも、その前に…」

 レッドは、パコ達が強引に使わせるはずだった精力増強薬を飲み干した。そして、おもむろにズボンを下ろし、とっくに勃起しきっていた自分のちんぽを見せつける。

(こ、これがレッドのちんぽ…!男の匂い…!)

 レッドと同じく未経験のパコは、始めて見るちんぽに驚きを隠せていない。

「じゃあ、ルールを説明しよう。ルールは簡単。5分以内に俺をイかせたらパコの勝ち。ご褒美にセックスをしてあげる。5分以内にイかせられなかったらパコの負け。パコとピコの拘束を解いてあげる」

 そのルール説明を聞いて、パコの脳内に疑問が生じる。

「し、質問だが、私達の拘束が解かれたらなんでもしていいんだよな?」
「勿論、俺を殺すなり犯すなり好きにすればいいさ」

 その言葉を聞いて、弱気になっていたパコの気持ちに再び火が灯る。

(5分間、何もしなければいいだけ…!何もしなければ私達の勝ち!)

 ふと、パコはピコの姿を見る。彼女だって私を応援してくれるはずなのだ。
 しかし、ピコは黙って首を横に振るだけ。「お姉ちゃん、素直に負けた方がいいよ」と言っているようだった。

(負けてなんてたまるかっ!私は誇り高きオークの族長なんだぞ!)

 弱気なピコの分まで頑張ろうとパコは思いを新たにする。

「用意はいいか?」
「ああ、いつでも来い」

 お互い真剣な表情で相手を見つめていた。

「3、2、1、スタート」

 レッドはカウントを数え、パコはレッドのおちんぽを見つめる。

(目の前にある…私に勝った男のおちんぽが…)

 パコは見つめる。おちんぽから目が離せないのだ。

(美味しそうな、私が従うおちんぽ…)

 そう。本来とっくに負けているはずなのに、パコ持ち前の往生際の悪さで何とかしているだけ。

(こんなの我慢できるわけないだろぉっ///)

、パコはあっさりと自分の手と口でレッドの愛しいちんぽを迎え入れたのだった。

(我慢できる訳がないだろぉ///目の前にこんな物を下げられてぇ///5分もぉ/////♥)

 負けたハイオークらしく、その舌運びは、主人であるレッドへの奉仕の心に満ち溢れた物だった。
 まるで献身的な魔物が愛しの旦那にするかのような、そんな丁寧なご奉仕。

 さっきまでの粗暴なパコの姿はもうどこにも存在しなかった。

「せっかく俺に復讐できるチャンスだってのに…しゃぶっちまうんだな」

 パコはそう言われて口にちんぽを頬張りつつ顔を赤くする。
 実際、パコは我慢できずにしゃぶったとしても、射精に至る快楽を与えなければ良いだけの話だと思っていた。
 しかし、実際口に入ってしまえば、今度は精液を口に出してほしいと思うのが魔物としての性だった。
 パコは、レッドの弱い所を探し当ててはそこを攻め、違う場所を探しては攻める、そんなような事を繰り返していた。

「凄く気持ちがいいぞ、パコ」

 レッドが何気なく呟く。レッドにとってはこれも初体験。自分で処理することはしょっちゅうあったが、魔物の口内はそれ以上に気持ちが良かった。パコのような魔物を自分が独占できると思うと、今からゾクゾクしていたのだ。

(レッドをしゃせーさせて…///私のおまんこに突っ込ませられれば…///それでレッドのおちんぽに勝てるんだ…////)

 相変わらず往生際の悪いパコは、この期においてもまだ自分が勝てると踏んでいた。それよりは、自分が負けてしまうのを認めたくないだけではあるが。自分が最終的に勝てる事を免罪符に、今負ける事を認めてしまっているのだ。これもオーク種特有の強がりである。

「気持ちよすぎて、出るぞっ」

 レッドは自分が限界であることを察して反射的にパコに話す。その刹那、レッドの精液がパコの口にビューっと放たれる。パコはそれを嬉々として受け止める。

(これがぁ///れっどのせーえき…///はじめてのせーえき/////)

 パコは自分が更に発情するのを感じていた。一目惚れをして、自分の物にしようとした男の精液である。魔物であるなら発情して当然だった。

(れっどのせーえき…///すごいおいしい…////)

 パコはレッドに命じられてもいないのに、精液を飲み干してしまう。元々魔物は愛する旦那の精液を1滴たりとも無駄にしない性質を持つのではあるが、パコはそれによって更に発情してしまう。勝者であるレッドの味を知ってしまったパコは来るべきセックスに備えてますます身体がレッド専用、レッドを楽しませる為だけの敗北オークおまんこになってしまっているのだ。

(せっくす…よーやくせっくすできるんだ…///)

 そんな自分の身体の変化を知ってかしらずか、パコはそんな感慨深い感想を抱く。本当は今すぐにでも挿れられたいのにさんざん焦らされて、もう限界に近かったのだ。

(でも、まけちゃいけない…///まけちゃったらおーくのぞくちょうとしてのかおがたたないぃ…////)

 そんな、もうすでに負けているパコの気持ちを繋ぎ止めているのは族長として、オークとしてのプライドだった。最も、自分の配下であるオーク達はとっくにパコが負けている事に気づいているのだが、本人だけはわかっていない。レッドですら、自分のちんぽが彼女の弱点である事に気づいているのに。

「よくできた、気持ちよかったぞ。ご褒美をあげないとな」

レッドはそう言うと、再びパコを立たせた後をベッドへ押し倒す。ベッドに仰向けになって寝転がるパコはとても発情しきった顔をしていて、とても先程まで威勢の良かったハイオークと同一人物とはとても思えなかった。そんなパコはなけなしの「負けてはいけない、勝つんだ」という信念に基づき、こうレッドに楯突いた。

「なぁレッドぉ…//勝ったきでいるなよぉ…///オークのまんこはつよいんだぞぉ…////さいきょーなんだぞっ///!レッドのちんぽがかてるはずがないんだぁ…/////!」

 今まで散々イかされていたのにこの態度。誰が見ても虚勢だった。息が荒くなっていたし、顔は真っ赤に染まっていたし、肝心のレッドを負かせるはずのおまんこも、先程より増して大洪水で、ヒクヒクとご主人様のちんぽに奉仕すべく待ち構えている状況である。

「ふーん」

 レッドは、大して信じてなさそうな、どうでも良さそうな調子だった。何せパコはさっきまで嬉々として自分のちんぽをしゃぶっていたのだ。しゃぶらなければ開放されて存分に犯せたというのに、そうしていない以上流石のレッドでも彼女が負けかかっている事位想像できるのだ。

 レッドは正常位の形で、自身のちんぽをあてがって、そのまま挿入していく。処女膜がブチっと破れた音がした。

「んぅぅぅぅぅぅぅっっっっっぁぁぁぁぁあああああんんんんんんっっっぅぅぅ////!!」

 我慢が快感へと変わっていく。ちっぽけなプライドは快感に流される。今まで我慢していたおちんぽが入ってきたのだ。プライドが快感となりパコへと一気に跳ね返る事になる。パコは言葉にすらできない気持ちよさを感じる事になる。

「しゅごいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ////おちんぽしゅごいよぉぉぉぉぉぉぉ//////」

 パコがそう喘いでいる一方、レッドも別の意味で彼女のおまんこに負けている事を自覚していた。気持ちよすぎるのだ。敗北したオーク特有の、ご主人様に忠誠を誓うべく、ご主人様専用のお互いが快楽を貪れるように変化したそのおまんこの味を知ってしまったのだ。

「パコ、負けをっ認めるかっ」

 そんな自分を自覚したレッドは、パコに敗北宣言を迫る。気持ちが良すぎて頭がパコを犯し抜く事しか考えていない。そんな中の吐き捨てるような問いかけ。

「みとめましゅぅぅぅっっっっっっ/////わたしはれっどしゃまにまけましたぁぁぁぁぁぁっっっっっっ////////」

 「否定してしまったらレッドにおちんぽを抜かれるかもしれない」と思ったパコはあっさりと敗北を認める。勝者に蹂躙される喜びをパコは知ってしまった。今、この時をもって知ってしまった。先程まで虚勢を張っていたパコでも、心の底から納得できてしまった。これこそがオーク種の幸せなのだと理解してしまった。

「れっどしゃまのおちんぽっっっ/////しゅごいっっっ////わたしわぁっっっ////れっどしゃまのぉっっっっ/////おちんぽどれーでしゅっっっ////」

 パコはそう口走りながら、レッドとのセックスを楽しんでいる。勝者であるレッドのおちんぽ、レッド自身とその相棒たるおちんぽには絶対に勝てない。そんな勝者であるレッドとセックスできる事は非常に幸福な事なのだ。

「ふうっ、はぁっ」

 対してレッドも、そんなパコの中の気持ちよさに負けかけていた。そもそもセックスをする気が無かったレッド。しかし、パコの反応の可愛さであるとか、肉体それ自体への興味が勝ってセックスをしてしまっている。自分のちんぽを挿れただけでこんな姿になってしまうパコ。そして、媚を売るように、レッドのちんぽを気持ちよくさせる為だけにうねるおまんこの中。

(敗者たるハイオークを蹂躙する権利は俺にある!契約書にもそう書いていたんだ!)

 最初はその気が無かったのに、今ではパコとセックスをする為の理屈を頭の中で持ち出し、自分の理性――ギャンブルで稼ぐ自分に嫁などいらない――に抗っていた。

 あまりにも気持ちが良すぎる。この、今まで経験したことの無い快楽がパコのおまんこによってもたらされている。こんな事を経験してしまえば、病みつきになりそうだ。

「しゅごいぃぃぃっっっっ////かるくいってるにょにぃぃぃっっっ////まだいきらりないぃぃぃっっっ////」

 この、パコのある種オーバーな反応も、レッドの嗜虐心を刺激していた。先程まで虚勢を張っていたハイオークが、こんな無様にイキ狂っている。その事実、「自分がパコを負かせた」という事実が、更に彼の快楽を増幅させる。

「ほら!オークのまんこはどうなんだ!」
「おーくまんこはさいじゃくですっ!/////れっどさまのおちんぽにすぐまけちゃうよわいおまんこですっっっ!!!!/////」

 挿れる前言っていた事を改めて問うと、パコはこの答え。
「最強か最弱かなんて振れ幅大きすぎるだろ」とレッドの冷静な脳が考えるがこれこそがオーク種の特徴。自分が勝てる相手には最強、自分が負ける相手には最弱。今のパコのおまんこは、勝者でありご主人様のレッド専用に味付けされた、そんなおまんこなのだ。

 そんなおまんこを味わい続けたレッド。流石にそろそろ限界が訪れてくる。先程の精力増強剤の影響か、今まで経験した事のない量の精液が出てくるような気がしていた。

「パコ!中に全部出すぞ!」
「わたしはぁっ/////れっどしゃまのおちんぽどれーでしゅからぁぁぁぁっっ/////おもうぞんぶんなかにだしてくだしゃいいいぃぃぃぃっっっっっ/////」

 レッドの宣言に、パコはこの後訪れる快楽をとても待ち遠しげにそう答える。表情はとても蕩けきっていて、自分の愛する、一生付いていくご主人様の精液を1滴残らず受け止めようとしていた。

 そして、精液が射出される。

「っっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!////////////////」

 声にならない声を上げパコは絶頂に達する。腰はガクガクと跳ね、おまんこからは大量の液体が吹き出し、レッドに屈服してしまうよう、精液の1滴すらこぼさないように彼のおちんぽを締めて快楽を与え続けている。

「いくっっっっっ///!!!いってるっっっっ////!!!いってるにょにいっちゃうぅぅぅぅぅっっっっっ/////!!!!!いけてなかったぶんいっちゃってるぅぅぅぅぅぅっっっっっ//////!!!!!!!」

 少し時間が立ち、パコも自身の状況を喋れるくらいには落ち着いていた。とはいえ、言葉の通り彼女は未だに絶頂に達し続けている。パコにとっての一生勝てないおちんぽ。いくら我慢しようが、いくらお預けを食らおうが、いくら連続でセックスをしようが、絶頂の瞬間には決まってこうなってしまうだろう。その事を、パコは理解し、それを幸せに感じていた。

 自分にとっての運命の人のおちんぽに負ける。これこそがパコ、それにピコや、負けたオーク種にとって一番の喜びなのだ。

 その間もレッドは射精し続けている。精力増強剤の影響もあるが、魔物の魅力、パコの魅力に当てられたからとも言える。事実レッドはパコの反応が嬉しくて、楽しくて仕方なく、1滴でも多く射精してパコを沢山イかせてやろうとしていたのだ。

 やがてお互いを襲った快楽も徐々に萎んでいき、お互いの絶頂も終わりを告げる。

「はあ…/////」

 パコはとても満足した表情で余韻に浸っていた。
 レッドも余韻に浸りたかったが、やることがある。

 先程まで激闘を繰り広げていたテーブル。そこに本来自分の首にかけられる筈だった首輪が置いてある。あれをパコにかけてやらねばならない。

 立ち上がって首輪を取りに行く。テーブルの上を見ると、いつの間にか先程まであった首輪の横にもう一つ首輪が置かれていた。

 レッドは、そのもう1つの首輪の意味を瞬時に理解した。パコとのセックスが凄すぎて忘れかけていたが、確かに自分はハイオーク2匹を負かせたのだ。所有権だって、2匹とも自分の物。

 ただ、今は、先程イかせたパコに、しっかりと首輪をかけてやらねばならないだろう。レッドはそう考えてベッドに戻る。

「ほら、俺にかける予定だった首輪だぞ?」
「私はレッド様に一生勝てません…///そんなダメハイオークの私に相応しい首輪だと思います…///」

 パコは敗北宣言を口にして、首を少し浮かせ首輪をかけやすいようにする。この首輪はマジックアイテム。ご主人様の命令を何でも聞いてしまうような首輪である。しかし、インキュバスを含む魔物は自分が嫌な命令は一方的に拒む事が出来る為、この首輪は単に自分の所有権が誰にあるか、自分が忠誠を誓うのは誰かを示すいわば「結婚首輪」のような物であった。

 レッドは首輪をかけ終える。改めてパコの全身を眺めると、パコのそのイかされ切って、体に力が入っていないような様子、そうしたのは自分であるという事の征服感を覚える。

「似合ってるぞ、パコ」
「はいぃ///レッド様に首輪を付けられて私は嬉しいですぅっ/////♥」

 レッドに首輪を付けられて、パコは顔を赤らめて嬉しそうにレッドに感謝の気持ちを伝える。これでパコは名実共にレッドの奴隷となった。しかし、もう1匹のハイオークも、しっかりと主人の素晴らしさを伝え、首輪をかけてやらないとならないのだ。

「パコ、椅子に座るんだぞ」

 レッドはパコを立ち上がらせ、椅子まで連れていき、座らせる。そして、一応ではあるが、背中の紐の余り部分を椅子と結びつけた。

「さて…」

 レッドはもう1匹のハイオーク、先程までディーラーを努め、今は裸でグルグル巻きにされて椅子に縛り付けられているピコを見る。

「ご主人様…///♥」

 ピコはレッドのその、自分を貪り尽くさんとするレッドの鋭い目を見て、とても嬉しそうにそう呟くのだった。
20/07/11 18:25更新 / 千年間熱愛
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■作者メッセージ
濡れ場を書くのは難しいですね。シーンを想像していると、キーボードを叩く手が止まってしまいます。中々難しい物です。次回の更新も遅くなると思うので気長にお待ち下さい。

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