あとがき
<作者メッセージ>
連載物で完結したのはこれが初めてです。一作目は自身の創作物が多いのですが、こっちはより図鑑世界としての物語を重視しています。ちょっと図鑑世界に付け加えるような設定を増やしたとこもあります。そうでないと矛盾も出てしまいますので・・・。
今回、この物語を描くきっかけとなったのが、マイクロミーさんのリリムによるコラボが気になったからです。よし、自分も書いてみよう、リリムの物語を・・・な感じで。あの御方は複数の作者とコラボしていることが多かったので、自身もそのことに興味が入りました。
よろしければ皆さんもマイクロミーさんの作品『幼き王女ときままな旅』を是非読んで見てください。小さなリリムのアメリと彼女を取り囲む仲間達の自由気ままな旅があなたを楽しませてくれるでしょう。
物語を創る際、ただのリリムでは面白みがないと思い、ジパング好きのリリムになりました。こんなにお淑やかな性格でよかったのだろうか。かなり書き辛かったのが陵辱部分ですが、規約違反も怖かったのである程度抑えたつもりです。それでも書いてしまった部分にちょっと落ち込んでいました。
今回出したオリジナルのキャラクターについて。
シンヤの能力は他の方から見れば、反則近い能力です。以前、空想を描く際にその主人公にこんな能力を持たせようと考えていました。実際は別の力による能力で物を具現化させる設定だったので、それを改良して式神という形になったのです。
妖についてですが、実は元が空想の物語で触手を操る悲劇の主人公でした。性別も男でヒロインと結ばれたらいいなと思い描いていましたが、この物語ではその形だけを使うことに決めました。あとは図鑑世界の設定に触れたキャラとして創り上げ、物語に絡めるという扱い。色々と不評な部分と外道な部分が多かったようで・・・。
この物語で苦労したのが、最終戦の連戦バトルと最終話のイチャラブですね。最終戦、実は元となっている物語があるので、過剰な演出を迂闊に出せませんでした。とても似た状況ですし、それを二回も続けてするのも・・・難しいです。同じように、レンジェとシンヤ、レグアとリリエルとメイヤのカップリングも被らないよう考えて書く必要がありました。おかげでレグアが早漏というレッテルが貼られるかもしれません。彼一応未成年の設定です。
この物語ですが、一応コラボしやすく作ったつもりで、マイクロミーさんとはすでに了解を取ってあります。もし、この物語のキャラでコラボしたいとおっしゃる方が居ましたら、お気軽に感想コメントでお申し付けください。
では、長ったらしい作者メッセージとなりましたが、この辺で終わりたいと思います。此処までご覧いただいた方には感謝します。次は登場人物についてまとめましたので、そちらも見て行ってください。
<登場人物紹介>
『レンジェ』
魔王の娘“リリム”の一人。現在は親魔物領の“シャインローズ”を総べる領主である。姉の一人であるリリムの付添いにより、ジパング文化に興味を示し、それらを町や屋敷に取り入れるなどを行っている。性格もジパングの影響か、お淑やかな振る舞いを見せる。
魔力は他のリリムから見れば成長途中らしく、分身や転移といった魔術は完全に会得しきれていない。他のリリムと違う点として、顔の両脇に束ねた“黒い髪飾り”をしている。一人称は“私”と呼び、基本的な魔法や触手の具現化、魔刀“斬悦”による居合術を得意とする。
『玉川 シンヤ』
現代世界からやって来た男子高校生。その正体は“陽なる存在”と言われ、古から転生を繰り返し生きる魂のような意志。生身を持つ魂に触れることで、その者の意志、記憶、知識などの全てを吸収し、自身のものにすることが出来る。最初に入手した少年の肉体以降、相手の了承を得てから手に入れるようにした。
陰陽道による術を得意とし、見て記憶したものを創り上げる“万物の式神”は非常に便利な術。また、陰の力を祓うことが出来る“浄化結界”などの五芒星の魔法陣を巧みに操る。ただし、肉体はある程度しか強化されないため、手に入れた身体によって影響されやすい。簡単に言えば“少し強い人間”に過ぎない。
“玉川 シンヤ”というのは彼が現代で手に入れた人間の名である。一人称が“俺”と呼ぶのもシンヤの知識らしく、それ以前の一人称は“吾”と呼んでいた。自害する寸前のシンヤの了承を得て、目的のためにその姿で徘徊していた。シンヤの家族は母親が失踪、父親は離婚で所在不明。
『妖』
黒い長髪をした女性。その正体はシンヤとは対を為す“陰なる存在”彼女も古から転生し続けた魂なる意志。主に触手を具現化させ、五芒星の魔法陣による術を得意とする。陰の気が薄くなった現代を見限り、シンヤとともに異世界へ転移した。
あらゆる力を吸収する強力な力で人間、魔物などの生命すら根こそぎ奪い取ろうとする。また、吸収した相手に陰の力で出来た種を植え付け、意のままに操れる“操人”やそれによって操る女性から“落とし子”という触手の化け物を創り出せる。
一人称は“我”と呼び、肉体は素質のある女性へ無理やり入り込み、その全てを吸収したと思われる。神の使いであるリリエルの能力で、人間である身体を異形化させ、レンジェ達に襲い掛かった。しかし、シンヤの魂を取り込んだレンジェの力によって、その身を滅ぼされてしまった。
『レグア・ランバート』
スリップス領出身の勇者。金髪の少年だが、剣士としての腕前は確かで、それにより光剣をリリエル本人から授与された。勇者の素質があり、幼少時代にリリエルがそれを見抜く。以来、彼はエンジェルである彼女に絶対的な忠誠を誓った。
一人称は“僕”と呼び、光剣による剣術を得意とする。その腕前はスリップス領では一番だと言われ、あと一歩のところまでリリムを追い込む程である。数か月前から、シャインローズを襲撃し続けてきたが、全てレンジェによって追い返されている。
スリップス領崩壊後、リリエルとメイヤと一緒に保護されたが、彼女達の願いでそれぞれと性交する。結果、二人を魔物化させただけでなく、自身もインキュバスとなった。
『リリエル』
スリップス領へ降臨したエンジェル。ある女神の命により、数年前に地上へ舞い降りた。勇者としての素質を見抜いた彼女は、彼を育てることを決意する。スリップス領以外の場所で活動していた彼女は、自身の力で創り上げた聖なる武具“光剣”を世に出した。その所持者はテムズ士官などの一部の者に手渡り、レグアにも直接手渡した。
スリップス領崩壊後、メイヤとともに保護と治療を受けるが、精神的な傷を抱えてしまう。やがて、自身に責任があると告げ、レグアとメイヤへ互いに愛するようお願いした。だが、魔物化したメイヤにより、彼女自身も魔物化し、3人で愛し合うようになる。恐らく今後の彼女らの行く先は万魔殿と思われる。
『メイヤ・リヤーズ』
スリップス領のリリエルの世話係である修道女。幼少時から見習いとしてリリエルの世話をしたことがある。その際、一緒に教育を受けていたレグアに恋心を抱き、彼に近付こうと専属術士を目指した。
しかし、優秀な術者になっても、見向きもしてくれない彼に不満を募らせていた。その負の感情を妖によって利用されてしまい、それまで抑えていた感情が爆発。レグアに禁忌の術式を施術し、それすら逃れた彼と一緒に心中しようとした。
一人称は“私”と呼び、他人の身体能力を強化できる術と治癒魔法を得意とする。手に持っている十字架は魔法の効力を上げるための魔法道具。操人時に使った剣のような光の刃を出したのは、通常はナイフ程度の光を出せるからである。
スリップス領崩壊後、救助された彼女は適切な処置で一命を取り留めたが、生命力の大半を失ってしまう。リリエルとレグアにより、彼女は魔物化を決意“ダークプリースト”となって延命を望んだ。
『安佐伊 夢乃』
シャインローズに住むサキュバスの少女。元はジパング人だが、出身地は不明。行き倒れだった時に、レンジェの魔力によって助けられた。サキュバス化しても、侍魂は消えず、恩人であるレンジェを姫君と認識する。
一人称は“某”と呼び、巫女服で刀を振り回しているように見えるが、セシウと同等の腕前はあるらしい。
『セシウ・キュアテッド』
レンジェの側近であるデュラハン。リリムの護衛として、彼女に付いて回るが、振り回されることが多い。また、ジパング文化もあまり慣れていないので、レンジェの趣味に呆れてしまっている。ジパングの剣士である夢乃とは剣で語り合うことが多い。救出した住人から伴侶を見つけた。
『ヴィーラ・ラズベリート』
レンジェの秘書であるヴァンパイア。いつも伊達メガネを掛けていて、以前のシャインローズを総べていたリリムの元側近。吸血鬼ともいえるプライドは高いが、現領主であるレンジェには忠実である。しかし、多少の彼女の我儘には、ため息を吐いてしまうことがある。彼女も救出した住人から伴侶を得た。
『紺』
レンジェに気に入られたジパング出身の稲荷。魚料理などが得意だったため、屋敷の料理長として住み込むようになった。家事も得意で、メイド達を束ねる存在でもある。
5つの尾を持つ稲荷としての力もあり、操人化したメイド達を元に戻せるほどの能力を持っている。また、彼女は精霊種である“狐火”を2体(名前は前狐、後狐)使役し、紙による式神を操作することもできる。
『糸美』
レンジェに気に入られたジパング出身のジョロウグモ。呉服店を経営する魔物の店主で、彼女の作る和服は評判が良い。レンジェの結婚の際、彼女のために用意した白無垢も彼女の一級品である。
『松』
シャインローズに移り住んだジパング出身のウシオニ。赤い鉢巻と赤い半被を羽織った蜘蛛の女性。シャインローズを守る自警団のメンバー。一人称は“アタシ”と呼び、仲間からは姉御や姐さんと呼ばれている。
『リトラ・サリュート』
“凍てついた苦痛”の主人公であるアルプ。現在はロイヤルローズ王国で若い兵士の指導役として生活し、一児の母親でもある。光剣の所持者でもあり、老騎士である教会出身のテムズ士官が認めるほどの腕前。元は若い男性騎士だったが、サキュバスの魔物化によって女性となった。
『マニウス・サリュート』
“凍てついた苦痛”のリトラの夫。旧名“マニウス・シュターゼン”女性となったリトラを救った若い騎士。同じ光剣を所持し、その腕前はリトラと互角。一児の父親。
『ユナ・サリュート』
リトラとマニウスの間に生まれたサキュバスの子ども。リトラに似ているが純粋なサキュバスである。すでに木剣を手にし、親から剣術を学んでいる。
『アザミュウマ卿』
スリップス領とその町にいる教団の責任者である枢機卿。教会からの命令でシャインローズを浄化しようとしていた。レグアの失態に頭を悩ませている最中、予期せぬ訪問者“妖”の口車に乗ってしまう。その結果、落とし子の卵を飲まされ死亡した。
『チャル』
シャインローズの屋敷で働くインプのメイド。操られたセシウによって、操人化してしまう。同じ操人になったクロナとともに、レンジェに襲い掛かった。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方と契約した。
『シーナ』
シャインローズの屋敷で働くホルスタウロスのメイド。彼女も操人となって、紺に襲い掛かるが、稲荷の力で助け出された。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方と番になった。
『クロナ』
シャインローズの屋敷で働くダークエルフのメイド。彼女も操人化し、チャルとともにレンジェに襲い掛かる。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方を下僕にした。
連載物で完結したのはこれが初めてです。一作目は自身の創作物が多いのですが、こっちはより図鑑世界としての物語を重視しています。ちょっと図鑑世界に付け加えるような設定を増やしたとこもあります。そうでないと矛盾も出てしまいますので・・・。
今回、この物語を描くきっかけとなったのが、マイクロミーさんのリリムによるコラボが気になったからです。よし、自分も書いてみよう、リリムの物語を・・・な感じで。あの御方は複数の作者とコラボしていることが多かったので、自身もそのことに興味が入りました。
よろしければ皆さんもマイクロミーさんの作品『幼き王女ときままな旅』を是非読んで見てください。小さなリリムのアメリと彼女を取り囲む仲間達の自由気ままな旅があなたを楽しませてくれるでしょう。
物語を創る際、ただのリリムでは面白みがないと思い、ジパング好きのリリムになりました。こんなにお淑やかな性格でよかったのだろうか。かなり書き辛かったのが陵辱部分ですが、規約違反も怖かったのである程度抑えたつもりです。それでも書いてしまった部分にちょっと落ち込んでいました。
今回出したオリジナルのキャラクターについて。
シンヤの能力は他の方から見れば、反則近い能力です。以前、空想を描く際にその主人公にこんな能力を持たせようと考えていました。実際は別の力による能力で物を具現化させる設定だったので、それを改良して式神という形になったのです。
妖についてですが、実は元が空想の物語で触手を操る悲劇の主人公でした。性別も男でヒロインと結ばれたらいいなと思い描いていましたが、この物語ではその形だけを使うことに決めました。あとは図鑑世界の設定に触れたキャラとして創り上げ、物語に絡めるという扱い。色々と不評な部分と外道な部分が多かったようで・・・。
この物語で苦労したのが、最終戦の連戦バトルと最終話のイチャラブですね。最終戦、実は元となっている物語があるので、過剰な演出を迂闊に出せませんでした。とても似た状況ですし、それを二回も続けてするのも・・・難しいです。同じように、レンジェとシンヤ、レグアとリリエルとメイヤのカップリングも被らないよう考えて書く必要がありました。おかげでレグアが早漏というレッテルが貼られるかもしれません。彼一応未成年の設定です。
この物語ですが、一応コラボしやすく作ったつもりで、マイクロミーさんとはすでに了解を取ってあります。もし、この物語のキャラでコラボしたいとおっしゃる方が居ましたら、お気軽に感想コメントでお申し付けください。
では、長ったらしい作者メッセージとなりましたが、この辺で終わりたいと思います。此処までご覧いただいた方には感謝します。次は登場人物についてまとめましたので、そちらも見て行ってください。
<登場人物紹介>
『レンジェ』
魔王の娘“リリム”の一人。現在は親魔物領の“シャインローズ”を総べる領主である。姉の一人であるリリムの付添いにより、ジパング文化に興味を示し、それらを町や屋敷に取り入れるなどを行っている。性格もジパングの影響か、お淑やかな振る舞いを見せる。
魔力は他のリリムから見れば成長途中らしく、分身や転移といった魔術は完全に会得しきれていない。他のリリムと違う点として、顔の両脇に束ねた“黒い髪飾り”をしている。一人称は“私”と呼び、基本的な魔法や触手の具現化、魔刀“斬悦”による居合術を得意とする。
『玉川 シンヤ』
現代世界からやって来た男子高校生。その正体は“陽なる存在”と言われ、古から転生を繰り返し生きる魂のような意志。生身を持つ魂に触れることで、その者の意志、記憶、知識などの全てを吸収し、自身のものにすることが出来る。最初に入手した少年の肉体以降、相手の了承を得てから手に入れるようにした。
陰陽道による術を得意とし、見て記憶したものを創り上げる“万物の式神”は非常に便利な術。また、陰の力を祓うことが出来る“浄化結界”などの五芒星の魔法陣を巧みに操る。ただし、肉体はある程度しか強化されないため、手に入れた身体によって影響されやすい。簡単に言えば“少し強い人間”に過ぎない。
“玉川 シンヤ”というのは彼が現代で手に入れた人間の名である。一人称が“俺”と呼ぶのもシンヤの知識らしく、それ以前の一人称は“吾”と呼んでいた。自害する寸前のシンヤの了承を得て、目的のためにその姿で徘徊していた。シンヤの家族は母親が失踪、父親は離婚で所在不明。
『妖』
黒い長髪をした女性。その正体はシンヤとは対を為す“陰なる存在”彼女も古から転生し続けた魂なる意志。主に触手を具現化させ、五芒星の魔法陣による術を得意とする。陰の気が薄くなった現代を見限り、シンヤとともに異世界へ転移した。
あらゆる力を吸収する強力な力で人間、魔物などの生命すら根こそぎ奪い取ろうとする。また、吸収した相手に陰の力で出来た種を植え付け、意のままに操れる“操人”やそれによって操る女性から“落とし子”という触手の化け物を創り出せる。
一人称は“我”と呼び、肉体は素質のある女性へ無理やり入り込み、その全てを吸収したと思われる。神の使いであるリリエルの能力で、人間である身体を異形化させ、レンジェ達に襲い掛かった。しかし、シンヤの魂を取り込んだレンジェの力によって、その身を滅ぼされてしまった。
『レグア・ランバート』
スリップス領出身の勇者。金髪の少年だが、剣士としての腕前は確かで、それにより光剣をリリエル本人から授与された。勇者の素質があり、幼少時代にリリエルがそれを見抜く。以来、彼はエンジェルである彼女に絶対的な忠誠を誓った。
一人称は“僕”と呼び、光剣による剣術を得意とする。その腕前はスリップス領では一番だと言われ、あと一歩のところまでリリムを追い込む程である。数か月前から、シャインローズを襲撃し続けてきたが、全てレンジェによって追い返されている。
スリップス領崩壊後、リリエルとメイヤと一緒に保護されたが、彼女達の願いでそれぞれと性交する。結果、二人を魔物化させただけでなく、自身もインキュバスとなった。
『リリエル』
スリップス領へ降臨したエンジェル。ある女神の命により、数年前に地上へ舞い降りた。勇者としての素質を見抜いた彼女は、彼を育てることを決意する。スリップス領以外の場所で活動していた彼女は、自身の力で創り上げた聖なる武具“光剣”を世に出した。その所持者はテムズ士官などの一部の者に手渡り、レグアにも直接手渡した。
スリップス領崩壊後、メイヤとともに保護と治療を受けるが、精神的な傷を抱えてしまう。やがて、自身に責任があると告げ、レグアとメイヤへ互いに愛するようお願いした。だが、魔物化したメイヤにより、彼女自身も魔物化し、3人で愛し合うようになる。恐らく今後の彼女らの行く先は万魔殿と思われる。
『メイヤ・リヤーズ』
スリップス領のリリエルの世話係である修道女。幼少時から見習いとしてリリエルの世話をしたことがある。その際、一緒に教育を受けていたレグアに恋心を抱き、彼に近付こうと専属術士を目指した。
しかし、優秀な術者になっても、見向きもしてくれない彼に不満を募らせていた。その負の感情を妖によって利用されてしまい、それまで抑えていた感情が爆発。レグアに禁忌の術式を施術し、それすら逃れた彼と一緒に心中しようとした。
一人称は“私”と呼び、他人の身体能力を強化できる術と治癒魔法を得意とする。手に持っている十字架は魔法の効力を上げるための魔法道具。操人時に使った剣のような光の刃を出したのは、通常はナイフ程度の光を出せるからである。
スリップス領崩壊後、救助された彼女は適切な処置で一命を取り留めたが、生命力の大半を失ってしまう。リリエルとレグアにより、彼女は魔物化を決意“ダークプリースト”となって延命を望んだ。
『安佐伊 夢乃』
シャインローズに住むサキュバスの少女。元はジパング人だが、出身地は不明。行き倒れだった時に、レンジェの魔力によって助けられた。サキュバス化しても、侍魂は消えず、恩人であるレンジェを姫君と認識する。
一人称は“某”と呼び、巫女服で刀を振り回しているように見えるが、セシウと同等の腕前はあるらしい。
『セシウ・キュアテッド』
レンジェの側近であるデュラハン。リリムの護衛として、彼女に付いて回るが、振り回されることが多い。また、ジパング文化もあまり慣れていないので、レンジェの趣味に呆れてしまっている。ジパングの剣士である夢乃とは剣で語り合うことが多い。救出した住人から伴侶を見つけた。
『ヴィーラ・ラズベリート』
レンジェの秘書であるヴァンパイア。いつも伊達メガネを掛けていて、以前のシャインローズを総べていたリリムの元側近。吸血鬼ともいえるプライドは高いが、現領主であるレンジェには忠実である。しかし、多少の彼女の我儘には、ため息を吐いてしまうことがある。彼女も救出した住人から伴侶を得た。
『紺』
レンジェに気に入られたジパング出身の稲荷。魚料理などが得意だったため、屋敷の料理長として住み込むようになった。家事も得意で、メイド達を束ねる存在でもある。
5つの尾を持つ稲荷としての力もあり、操人化したメイド達を元に戻せるほどの能力を持っている。また、彼女は精霊種である“狐火”を2体(名前は前狐、後狐)使役し、紙による式神を操作することもできる。
『糸美』
レンジェに気に入られたジパング出身のジョロウグモ。呉服店を経営する魔物の店主で、彼女の作る和服は評判が良い。レンジェの結婚の際、彼女のために用意した白無垢も彼女の一級品である。
『松』
シャインローズに移り住んだジパング出身のウシオニ。赤い鉢巻と赤い半被を羽織った蜘蛛の女性。シャインローズを守る自警団のメンバー。一人称は“アタシ”と呼び、仲間からは姉御や姐さんと呼ばれている。
『リトラ・サリュート』
“凍てついた苦痛”の主人公であるアルプ。現在はロイヤルローズ王国で若い兵士の指導役として生活し、一児の母親でもある。光剣の所持者でもあり、老騎士である教会出身のテムズ士官が認めるほどの腕前。元は若い男性騎士だったが、サキュバスの魔物化によって女性となった。
『マニウス・サリュート』
“凍てついた苦痛”のリトラの夫。旧名“マニウス・シュターゼン”女性となったリトラを救った若い騎士。同じ光剣を所持し、その腕前はリトラと互角。一児の父親。
『ユナ・サリュート』
リトラとマニウスの間に生まれたサキュバスの子ども。リトラに似ているが純粋なサキュバスである。すでに木剣を手にし、親から剣術を学んでいる。
『アザミュウマ卿』
スリップス領とその町にいる教団の責任者である枢機卿。教会からの命令でシャインローズを浄化しようとしていた。レグアの失態に頭を悩ませている最中、予期せぬ訪問者“妖”の口車に乗ってしまう。その結果、落とし子の卵を飲まされ死亡した。
『チャル』
シャインローズの屋敷で働くインプのメイド。操られたセシウによって、操人化してしまう。同じ操人になったクロナとともに、レンジェに襲い掛かった。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方と契約した。
『シーナ』
シャインローズの屋敷で働くホルスタウロスのメイド。彼女も操人となって、紺に襲い掛かるが、稲荷の力で助け出された。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方と番になった。
『クロナ』
シャインローズの屋敷で働くダークエルフのメイド。彼女も操人化し、チャルとともにレンジェに襲い掛かる。スリップス領崩壊後、救出した住人の殿方を下僕にした。
12/10/20 18:37更新 / 『エックス』
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