読切小説
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猿に耽る



 暗い閨には二匹の猿がいた。
 猿たちはつがいであった。夫婦と呼ぶにはいささか原始的で、恋人と呼ぶには激しすぎる。けれどもお互いを求め合う仲だ。
 獣欲をぶつけ合うのカク猿と呼ばれる魔物娘と、人間の男。そのつがい達は今宵も長い夜を快楽の坩堝の中で過ごすつもりであるようだ。

「おっ、おぉぉぉっ……♡ はぁっ、おっ、あぁぁぁっ♡ いっ、ぃぃぃっ♡」

 床の上に置かれた行燈の光に照らされながら、露出した女の丸い臀部が、ぱんぱんと音を立てる。雌猿は赤みを帯びた尻を突き出し、薄い布団の上に這いつくばっていた。
 
「すっごぉぉっ♡ これぇ、いぃっ♡ 後ろからぁ、ばこばこ犯されのぉっ♡ たまんねぇっ……♡」

 雌猿、──シーユイは恍惚の笑みを浮かべる。
 女身を貫く男根の熱に蕩かされながら、荒い呼吸を繰り返す。

「おらっ、もっと。もっとチンポで突け♡ アタシのマンコ……、いっ、おぉっ♡ もっと、おっ……♡ めちゃくちゃにぃ、ぶち犯せっ♡ ほらっ、ほらぁっ♡」

 シーユイは男の動きに合わせるように尻を動かし始めた。
 膣内の硬く膨らんだ肉棒が急に加わったストロークの感触にびくんと跳ねる。シーユイとまぐわっていた、つがいのオスは激しい抽挿の快楽に短く呻くように息を吐いた。

「はっ、ははっ♡ なんだよ、もうっ。んぅ♡ 限界、かぁ……? まだまだ、アタシはイってねぇぞぉっ。だから、お前も。イくなっ♡ がまん、しろぉっ……♡ おおぉっ、おっ、んぅっ♡」

 首を捻り、情欲に満ちた横目を向け、シーユイは男を挑発した。
 一糸まとわぬ男の胸板をシーユイの長い尾が擽る。豊かに跳ねる尻で男の股間を叩き、その色情を煽りながら、淫らな快感と欲望に全身を火照らせる。

「おぉぉ、おぅっ♡ そうだっ、おほっ♡ いいぞっ、いいぃっ♡ はぁっ、んおぉぉぉっ……♡」

 激しく後ろから突かれるたびに、シーユイの胸がぷるんと揺れる。たわわに実った乳房が跳ね回り、行燈の光を淫靡に照り返した。
 交尾の悦びを貪りながら、シーユイは妖艶な美貌で笑みを浮かべる。彼女の背後では若く逞しいオスが歯を食いしばって快楽に耐えている。

 そんなものを見せられては、更に昂ってしまうではないか。
 シーユイは嗜虐と喜悦に歪ませた唇で言葉を紡いだ。

「ほらっ、どうしたぁ? チンポのうごき、弱くなってんぞぉ♡ もっと、もっとぉっ♡ 突き続けろっ♡ このチンポでぇ、アタシをっ……。イかせてみせろぉっ♡」

 シーユイの挑発に男は激しい腰使いで応えた。
 男はシーユイの肉付き良い尻と引き締まった腰のくびれを掴み、乱暴に肉棒を女陰に打ち込む。ばちんばちんと肌が鳴り、容赦なく膣肉が擦り上げられる。
 硬い亀頭に膣奥を抉られる感覚と快楽に、シーユイは背中を震わせ歓喜した。

「おほっ、おっおおっ♡ そうっ、それぇっ♡  いいっ、いぃっ♡ あっ、んぅ、ああぁっ……♡」

 シーユイが身をよじる。
 茶色の癖っ毛を振り乱し、快楽に蕩けた顔を更に淫らに歪めて、自らの尻を左右に揺すって悦びを露わにする。

「あっ、あぁっ♡  あっ、あぁぁっ……♡ お、おおおおぉ、おおっ♡ いくっ、もう少しっ♡ あと少しでぇ。イく、イくっ♡ アタシもぉおおっ♡」

 シーユイの秘裂から透明な体液が滴り落ちた。
 膣襞がうねるように男の肉棒を扱きあげる。膣内で膨張した肉棒は、今にもはち切れんばかりに反り返り、シーユイを乱雑に犯し続ける。

 シーユイは体を震わせた。男の絶頂の予感を感じ取り、その理性にとどめを刺そうとする。 

「チンポぉっ、チンポおぉっ♡ おっきくなったぁっ♡ びくびく、震えてぇ……限界だろぉおっ♡ おらっ、イけっ! アタシもイくからぁっ! お前も、イけっ! 出せっ! チンポ汁っ、ぶちまけろぉっ♡」

 シーユイの尻肉がぐにゃりと潰れながら男の股間に押しつけられる。
 男は呻きながら、彼女の腰と豊かな尻たぶを掴んで肉棒を膣奥、子宮の口まで突き入れた。
 そして、そのまま精を放つ。
 焦らされ溜まった情欲を、一気に解き放った。

「んおおぉぉっ、おおおおおっ♡ イくっ♡ イくイくイくイくっっ♡ んおおおおおぉぉぉぉぉっ♡」

 吐精の熱を浴びたシーユイは、体を仰け反らせながら絶頂した。膣奥で男の肉棒が爆ぜるのを感じ取りながら、子種を胎の奥底に注がれながら、雌猿はその快楽に耽る。

「いぃぃ、いひぃっ♡ すっげぇぇっ♡ きもちいいィィっ♡ マンコのなかぁ、あっつぅぅっ♡ お前のチンポじるぅ、キくぅぅぅっ♡」

 びくびくと体を震わせ、シーユイは淫らな悦びを叫ぶ。
 男もまた射精の快楽に耐えられず、シーユイの背中に倒れてきた。
 シーユイの乳房が乱雑に握り締められる。勃起していた乳首を男の硬い手の平が潰す。首筋につがいの熱い顔が、湿った唇が吸い付いてきて、シーユイはまた堪らず絶頂した。

「んおぉぉぉっ♡ イくっ、またイクぅうううぅぅっ♡ お゙っお゙、おほおおぉぉぉぉっ♡」

 獣欲をぶつけ合う激しい交尾は、雄が子種を雌の子宮に全て注ぎきるまで続いた。
 長い射精の間、何度も何度も絶頂したシーユイは弱まっていく脈動を感じながら、荒い呼吸を繰り返す。

「はぁっ、はぁぁ……♡ あっ、あぁぁっ♡」

 ずるり、とシーユイの中から肉棒が引き抜かれた。
 栓を失った膣孔から白濁液が溢れ出した。シーユイの太ももを熱い体液が伝い落ちる。

「んおぉぉっ……♡ あっ、んぅうっ……♡」

 絶頂の余韻に浸るシーユイ。
 その背にしがみついていた男は、崩れ落ちるように布団の上に倒れた。絶頂の放出と共に身体から力が抜けてしまったらしい。

 シーユイはゆっくりと男の上にのしかかる。仰向けの身体に乗り、荒い呼吸を繰り返す胸板に乳房を押し付け、熱い呼気を口に咥え込んだ。

「はぁ、はぁっ。……んっ、んぅぅぅ♡」

 舌を絡ませる濃厚な接吻だった。
 シーユイは男の口内を貪りながら、その股間に手を伸ばす。体液に塗れた竿を握り、くちゃくちゃと音を立てながら指で扱く。と、男根は忽ち硬く屹立した。

「んっ、んふぅっ……。ちゅ、んっ。ぷはぁ、はぁっ。へへっ♡ おら、もう一回すんぞ♡ 今度はアタシが動いてチンポ搾ってやるからなぁ♡」
 
 シーユイは妖艶な笑みを浮かべ、男に跨った。
 精液と愛液に塗れた肉棒を自らの秘裂に押し当て、徐々に腰を落としていく。張り詰めた男根は瞬く間に根元まで咥え込まれた。
 雌猿は再び入ってきた雄の肉茎の熱を、孔の中で舐りながらいやらしく微笑んだ。

「ああぁぁっ……♡ んぅぅっ。こ、このチンポ、スケベなチンポっ♡ もうギンギンに勃起してぇ、アタシのマンコに種付けしようとしてやがる♡ いいぜっ。お前のチンポ、また射精させてやるっ♡ アタシのマンコで気持ちよくしてやるからなぁ♡」

 魔物娘と人間。つがいの交尾は夜が更けるにつれその激しさを増していく。
 二匹の猿はお互いの肉の魅力に抗えず、情欲を爆発させながら。
 朝まで淫らな交尾を繰り返すのだった。


 ●●●


 シーユイは霧の大陸の山間部、カク猿の里で生まれ育った。
 山の中腹にある里には何十匹のカク猿と、その伴侶が生活していて、魔物娘らしく、淫蕩と深い情事が至るところに転がっている場所だった。

 故にシーユイは物心ついた時から沢山の交尾を見てきた。
 男も女も恍惚の表情を浮かべ、つがいの身体を貪り合う。そんな交尾はシーユイの憧れだった。
 男が女を組み敷くのも、女が男に跨ることも、それ以外のすべても。シーユイの目には羨ましく、そして何よりも楽しそうに見えた。

 自分もいつかあんな風に乱れたい。気持ちよくなりたい。
 旺盛な性欲と激しい煩悩を抱えながら、シーユイは自分を慰め過ごしてきた。
 いつか自分にも情欲をぶつけられる相手、孔を埋めてくれる雄が現れることを願って、想像して。指や尻尾を使い自ら恥部を弄っては、絶頂していた。

 そんなシーユイはある日。旅をしている男と出会った。
 里の群れの中でも背の高い方だったシーユイよりも、頭一つ大きな身長。長い手足に節くれだった指。
 男の全てにシーユイの瞳は釘付けになった。
 黒い瞳で見下され、声をかけられた瞬間、シーユイは男を押し倒していた。
 服を剥ぎ取り、肌に吸い付き、勃起した肉棒を躊躇無く咥え込んだ。困惑する男をひたすらに犯した。

 なけなしの理性は男の声を聞いた時にどろどろに溶けてしまっていた。
 赤土を踏み慣らした山道の上で。羞恥心も倫理も捨てて、シーユイは男を貪った。
 日頃から自慰を行い感度を高めていた雌の身体は、初めて雄を味わったにも関わらず恐ろしいまでの悦楽を生み出した。シーユイは交尾の熱にすぐさま夢中になった。

 日が暮れ、夜の帳が下りる頃。ようやく頭が冷えてきたシーユイは、精も根も尽き果てた男に跨っている事に気づいた。
 体液塗れで完全に気を失っている男に罪悪感と忍びなさを感じたシーユイは、その大きな身体を担ぎ上げ、自分の家に連れ帰って介抱することにした。

 里の外れのあばら家がシーユイの家だった。両親の住まいから離れ、シーユイが一人で暮らしている小さな空間だ。
 一組しかない布団に男を寝かせ、その身体を外の井戸で汲んできた水と手拭いで拭く。ごつごつと筋張った男の体を、隅々まで撫でるように指を這わせる。

 その感触に男は目を覚ました。
 ふらふらと身を起こし、側にいたシーユイへ黒い瞳を向けた。じっとりとした、黒い眼はシーユイの豊満に膨らんだ胸を見下ろしている。

 視線の熱にシーユイは身動ぎをした。
 突然襲ってしまったことを謝ろうと、口の中で作っていた言葉を、男の欲を感じる目に射すくめられて、生唾と共に喉の奥に飲み込んでしまった。

 男の腕がシーユイに伸びた。
 シーユイは困惑と期待に硬くなった身体のまま、布団の上に押し倒された。

 男の舌と指が、シーユイの乳房を愛撫した。
 大きな乳輪を舐め回し、勃起した乳首を口に含み、甘噛みする。その度にシーユイは嬌声を上げた。

 男の手がシーユイの下半身に伸びる。
 太ももから足の付け根までを撫で、恥丘を指で弾き、そしてついに雌穴に触れた。

 そこはすでに泥のように蕩けきっていた。濡れそぼり、愛液を滴らせ、充血して熱を持った膣内は柔らかく熟れきり、男の侵入を待ち望んでいた。

 お前からやったんだからな。と男は血走った瞳で言った。
 熱い肉の棒がシーユイの腹に押し付けられる。男の荒い呼吸がシーユイの唇に押し付けられ、ぬめった舌が口腔を蹂躙する。

 雄の煮え滾る情欲がシーユイを襲った。
 それは甘美で、官能の悦びに満ち、何よりも愛おしい。
 シーユイが待ち望んでいたモノだった。



 ●●●


 シーユイと男はつがいとなった。
 共に暮らし、互いの情欲をぶつけ合う雄と雌。発情した二匹の猿に堕落した。

 朝も、昼も。夜も。
 シーユイは男に跨り腰を振っていた。
 時には四つん這いになり尻を突き出した格好で背後から突かれ、時には男の膝上に乗り淫らに腰を動かした。
 そして二匹とも快楽を貪りながら絶頂する。
 そんな交尾を繰り返す。それが猿達の暮らしであった。


「……ふぁっ」

 深い眠りから覚め、シーユイは布団からゆっくりと身を起こした。
 眠い目を擦りながら視線を隣へ向ける。そこには変わらず男が一人、静かに寝息を立てていた。

 呼吸の度に動く胸。長い手足。何度も吸いあった唇。男のすべてがシーユイの情欲を擽ってくる。極上の男を目の前にして、カク猿の本能が疼いて仕方がない。

「……ああ、くそっ。昨日あんだけヤったのに。もうムラついて来やがった。我慢、できねぇ……♡」

 シーユイはだらしなく顔を歪ませ、男の寝顔を舐めるように見下ろした。
 昨夜の交尾の疲労が残っているのか、男は深い眠りの中にいるようだ。起きる気配もない。

 シーユイはにんまりと笑った。薄がけの布団へ潜り込むと、男の股座へ顔を近づける。衣服と下着は身につけていない。
 シーユイは鼻先を男の肉棒に近づけた。
 そしてその匂いを嗅ぐ。女の体液の残り香と、男の精の芳香が入り混じった強い匂いだ。芳しい獣臭がシーユイの鼻孔に突き刺さる。

「すぅ、すぅぅっ。うひっ、うひひっ♡ チンポっ、チンポぉ……♡ ああっ、すっげぇエロい匂いがしやがる♡ こんなのぉ、我慢できねぇよぉ……♡」

 舌舐めずりをする唇がそのまま男の先端に触れた。
 薄い包皮に包まれた亀頭をちろちろと舐め、唇で啄む。

「んっ……ちゅぅ、ちゅぱっ。……はぁぁ♡ チンポ汁の味がするぅ♡ んぶっ、ぢゅるっ、れろっ♡」

 シーユイは男の肉棒を口いっぱいに頬張った。
 唾液と舌を絡ませながら頭を前後に揺すり始める。じゅぼっ、ずぼっと淫らな水音を立てながら男根を舐る。

「んっ、んんっ。 んぶっ、ぢゅうぅうっ♡ れろぉおっ♡ ぢゅるっ、んぶぅっ♡ んむぅうっ♡」

 シーユイの口内で男の男根が硬さを増していく。膨らんでいく。
 鈴口からとろりとした先走りが溢れ出し、シーユイは舌を伸ばしそれを舐めとった。塩辛く生臭い雄の匂いが喉を通って腹に収まると、たまらぬ官能が雌の身体を熱く火照らせる。

「ぢゅるっ、れろぉっ♡ んぶっ……んっぷはっ、はあぁっ♡ やべぇっ♡ チンポ、しゃぶってるだけでぇ……イっちまいそうだ。アタシのマンコ、びちょ濡れになってやがるっ♡ んあぁっ、んちゅぅっ♡」

 シーユイは尻を揺すりながら、自分を慰め始めた。
 肉竿を咥えながら濡れた秘裂を擦り、孔を指で広げる。

「んんぅっ♡ あぁっ、んんっ……んじゅるっ♡ ぢゅぽぽっ、ずちゅぅぅっ♡ れろぉっ……、んっふぅ♡ んんうっ♡」

 口淫と自慰の快楽がシーユイを絶頂へと追い詰めていく。
 シーユイは腰をくねらせながら、男の肉棒を貪った。口を窄め、亀頭に吸い付き、男の絶頂を吐き出させようと一心不乱に舌を使う。

「んぶっ、じゅるぅっ♡ ぢゅぞっ、ずずっ、れろぉっ♡ じゅぷぅ、ぢゅぅぅ♡ んんぅっ、んぶっ、んんっ♡ ぢぅぅ、んんんぅううっ♡」

 口腔の肉棒がびくんと跳ねた。射精の予感を感じたシーユイは深く男根を咥える。放たれる精を残さず喉の奥に流し込めるよう、男の股に顔を押し付けた。

(くるっ、くるくるっ♡ チンポ、射精するっ♡)

 瞬間、シーユイの口腔に熱い体液がぶち撒けられる。口淫の快楽に耐えきれず、男の陰茎は精を吐き出した。

 「んぶぅっ、んんんんっ♡ んんっ、んぐっ、んぶっ!? んぅっ、じゅるっ、じゅぷっ! んうぅぅぅぅっ♡」

 熱い精の匂いが、鼻の奥を突き抜け、脳髄に到達する。喉に注がれる白濁の汁の熱にシーユイは絶頂した。子種を嚥下する度、喉が熱くなり女身が焼けるような快楽に襲われる。

「んっ、んんぅっ。じゅるっ、ごくっ……んっふぅ♡ はぁぁっ♡」

 シーユイは絶頂の余韻に浸りつつも口淫を続けた。男の肉棒が吐き出す子種を吸い出し、亀頭にこびり付いた精を丹念に舌で舐め取る。男の陰茎はその刺激に更に種を吐き出す。シーユイの口の中は溢れんばかりの白濁で埋め尽くされた。

「じゅるぅっ♡ ちゅっ、んっ♡ れろぉっ♡ ちゅぷっ……んふぅっ♡」

 ゆっくりと緩慢な動きでシーユイは肉棒から口を離した。口内に溜まった雄汁を、口の中で弄びながら、喉を鳴らして飲み下す。どろりとした熱の塊が喉の奥を通る度、シーユイの股ぐらから蕩けた雫が滴った。

「……おっ、なんだ。起きてたのか。おはよう。朝勃ち、ヌいといてやったぜ♡」

 シーユイが夢中になって肉棒をしゃぶっている間に、男は目を覚ましていたらしい。
 かかっていた布団を剥ぎ取り、唾液に塗れた股間とそれに頬を擦りつけるシーユイに視線を向けていた。

「だぁー、悪かったよ。勝手にチンポいじっちまってよ。ごめんごめん。……じゃ、続きしようぜ? お前のチンポ、まだギンギンに勃起してるもんな。おっ勃たなくなるまで、ヌいてやるよ♡」

 シーユイに悪びれた様子はなかった。
 意識を取り戻した男に跨がり、腰を浮かせて、自らの秘裂を再び硬くなった肉棒の先端に押し付ける。
 くちゅり、と互いの体液が混ざり合い、粘着質な音が弾けた。

「アタシたち、朝も昼も夜もヤりまくってよぉ……。ほんと猿みてぇだよなぁ♡ でもよ、アタシはまだ全然満足できてねぇんだ。むしろ滾っちまってしかたねぇ。だからよ、なぁ?」

 にやりとシーユイが笑う。情欲に濡れた瞳で男を見やる。
 男はため息を一つ吐く。と、シーユイの腰を掴んで、力を取り戻し硬く屹立した肉棒を、つがいの女身を一気に貫いた。

「んひぃぃっっ、 あぁあっ♡ チンポ、チンポきたあぁぁぁぁっ♡」

 シーユイは舌を突き出し歓喜の声を上げた。
 待ち望んでいた快楽が全身を駆け巡る。脳髄を痺れさせ、思考を蕩けさせるほどの法悦に、シーユイはまた顔をだらしなく歪ませた。

24/11/19 19:32更新 / 煩悩マン

■作者メッセージ
カク猿と獣のような交尾をしたい。
そんな感じで書きました。楽しんでいただけたら幸いです。
毎度の感想、評価ありがとうございます

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