読切小説
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くさびらに埋もれて


 私には伴侶がいる。
 魔物娘で種族はマイコニド。名前はニーニャ。
 とある森の奥深くで出会った私達は、紆余曲折、七転八倒を繰り返し、その末に永遠の愛を近い合う間柄となった。

 ニーニャは白いきのこと年頃の少女を融合させたような見た目をしている。
 腰まで伸びる白い髪。柔和な笑顔の似合う端正な顔立ち。
 頭には厚い絹のような手触り大きな傘があって、ふにふにと柔らかい手足と、丸みを帯びた女性らしい体つきは、どこも触るだけで心地よさが溢れてくる。
 小ぶりながらもつんと張りのある乳房に私が指を沈めると、それだけで昇天してしまうほど敏感な性感を持っていて、軽いスキンシップでも彼女にとっては、深い情愛と相違無いようだ。

 故に夫婦の睦まじい触れ合いも、気づけば性交に発展している。
 ニーニャが悦び喘いで、それを見た私の肉棒がいきり勃ち、誘われるがまま、しとどに濡れた女の穴に屹立を埋め込み、最奥で果て吐精する。
 そんな爛れた情愛を繰り返す、淫蕩の景色が私達の日常だった。


 朝、目覚めると必ずニーニャが私の朝立ちに跨っている。
 夜にあれだけまぐわったというのに、一晩経てばもう我慢は出来ないようで、ニーニャは股座をぐりぐり動かしながら、ナカに咥えた私の肉棒を刺激してくる。

 マイコニドの膣肉は貪欲に男の精を啜るため、その形を変化させる。
 カリ首に纏わりつきぐにぐにと揉むように蠢き、亀頭をキメの細かいヒダで丹念に舐り、ストロークの度に違った感触と快楽を肉竿にもたらす。

 今では少しばかり耐えられるようになったものの、出会った当初は一秒と保たず射精してしまっていた。この世にこれ以上の快楽は存在しないと、そう断言できるほど気持ちいい穴だ。
 それは変わらず、寧ろ性行為の回数が増える度に、私の肉棒にフィットするように進化していた。

 根元から先端まで、どんなに激しく抽挿を繰り返しても私の肉根がニーニャの割れ目から抜けることは無い。
 私の長さを覚えて成長したニーニャの膣は、精を胎の一番奥で吐き出させることに貪欲であり、そのすべてを包み込み、愛撫し、犯してくる。
 彼女の快楽にいくらか耐性はついたものの、これには流石に耐えられない。

 ニーニャは恍惚の笑みを浮かべながら腰を振る。私は彼女にされるがまま、深く深く繋がって、熱い子種を遠慮なく吐き出した。

 肉棒が快楽に震え、それを包む膣肉も吐精の熱に痙攣した。私の絶頂は、ニーニャの絶頂でもある。お互いが快楽に悶える様を見て、私達の情欲は加速してさらなる法悦へと向かう。
 意識は蕩け、理性は崩れ、あるのは目の前の雌に種付けをする悦びだけ。

 魔物娘の子宮は新鮮な精液『えいよう』を一滴残らず搾り出そうと吸い付いてきた。
 私の肉棒はそのおねだりに応えるように、鈴口を子宮口に密着させたまま射精し続ける。何度も何度も、彼女の中に種を送り込む。

 どれくらいの時間、そうしていただろうか。
 遂に射精は終わり、私達は荒い呼吸を繰り返しながら、汗で濡れた体を抱きしめ合った。

 顔を近づけキスをする。
 どちらともなく唇から舌が飛び出して、結びついた口の中でヘビのように絡まり合う。
 くちゅくちゃと淫靡な水音が喉の奥まで響いて、少しばかりクールダウンしていた頭がまたぼうっと熱くなってきた。

 ニーニャは私の興奮を目ざとく察して、くすりと笑った。
 再び固くなり始めた男根を柔らかい太ももに挟んで弄んでくる。

 私は自分の身体の上に寝そべる妻の尻を掴んだ。小ぶりながら張りのある臀部の隙間を指で開き、精液と愛蜜でぐちゃぐちゃになっている女の穴に再び肉棒を突き入れた。

 私達は繰り返す。繋がったまま、営みを送る。決して離れて生きていくことは出来ないのだ、と。忘れぬように。
 一つの塊となって一日を始めるのだった。



 私達の住まいは、とある深い森の最奥。大樹の木の洞の中にある。
 手製の家具や寝具に囲まれた小さな空間だが、必要なものは揃っているし不満は無い。ニーニャとの生活は不便はあるが、それ以上に満たされている。



 昼過ぎ。
 流石に腹の減りを覚えた私は、食料の調達に出ることにした。
 魔物娘のニーニャは私の精が活力となるが、人間の私は食事をしなければ生きていけない。
 私は釣り竿と小さな魚籠。背中に採集用の籠を持って我が家を出る。
 
 ニーニャも私と一緒に採集に出た。
 彼女はきのこや山菜を探すのが得意で、すぐに籠の中をいっぱいにしてくれる。
 私も3匹ほど川魚を釣り上げた。今日も収穫は上々だ。

 私は彼女を褒め称え、大きな傘をゆっくり撫でた。
 するとニーニャはご褒美が欲しいと、潤んだ瞳で見つめてきた。
 私は頷きを返す。そしてニーニャの頬にキスをした。

 ぴくん、とニーニャの身体が弾む。その小さな白い肩を掴んだまま、私は舌を彼女の肌に這わせた。
 首筋を、鎖骨を、その下の乳房をゆっくりと舐めていく。
 すぐに淡い桃色の乳頭が硬くなってきて、私はそれを甘噛みする。
 ニーニャはぶるぶる震えながら絶頂した。荒い呼吸と熱っぽい視線を感じながら、私は更に愛撫を続ける。

 ニーニャの形の良い乳房を揉みしだき、その先端を口に含み、舌でつつく。ニーニャは鈴を転がすような愛らしい声で啼いた。
 そんな反応を楽しんでいると私もどんどん昂ってきてしまう。

 私は勃起した一物をニーニャに見せつける。
 ニーニャは屹立した肉竿の硬さを愉しむように細い指で撫で回すと、自分の濡れた穴に亀頭を誘った。
 ぐちゅりと音を立てて肉棒はニーニャの奥まで飲み込まれる。
 私は妻の小さな身体を、その足を開きながら持ち上げて、男根が更に奥まで穿つように腰を突き入れた。

 獣欲をぶつける激しい挿入に、ニーニャは背を仰け反らせて喘ぐ。
 私は細い体を玩具のように揺さぶりながら犯していく。一方的に快楽を貪る。強姦のような激しい性交。しかしこれが気持ちいいのだと、ニーニャに上気した赤い頬で願われたのだから仕方ない。妻の求めに応じるべく、私は激しい性交を続けた。

 腰を振り、亀頭を子宮口にめり込ませる。
 今朝の性交の時とは違い、ニーニャの膣肉は積極的に奉仕をしてこない。むしろ力を入れて穴を狭め、私の男根を拒否するような反応をしてくる。

 それを無理やりこじ開けて、ニーニャの最奥に侵入するのはたまらなく気持ちが良かった。きゅっと締まった膣穴は、腰の動きに合わせて抜けていく肉竿を追い縋るように食んでくる。
 キツく抱擁された肉棒は鉄のように硬くなり、女を貫く喜悦によだれを垂らす。

 ニーニャはストロークの度に昇天して細い体をがくがく揺らした。
 悶え苦しむような、妻の乱れる姿は私の情欲も激しく揺さぶってくる。

 限界が近づいてきていた。
 陰嚢が熱を持ち、吐精の時を今か今かと待ちわびている。
 私は怒張した肉棒でニーニャの子宮口を犯した。ここに種を吐き出すぞ、と女の身体に伝えるように膣の深くに亀頭を擦り付ける。
 
 射精の予感にニーニャは両手を私の首に巻き付け、腰を両足で挟んできた。
 ぎゅうと密着し私の絶頂を全身で余すことなく感じるつもりのようだ。
 私の顔をニーニャが見上げた。いじらしく、吐精を媚びる顔だ。
 
 その表情と声に理性を蕩させられた私は、彼女をキツく抱きしめたまま、勢いよく射精した。

 体液を吐き出す肉棒が膣の中で暴れまわる。熱い種汁と快楽が溢れ出して止まらない。
 ニーニャは端正な可愛らしい顔をぐちゃぐちゃに崩しながら、その勢いに溺れている。私はニーニャのだらしなく開いた口を自分の口で塞いだ。混じり合う吐息と、唾液の熱に射精の勢いは更に増して、ニーニャの肚を満たしていく。

 射精はまた長い時間止まらなかった。
 勃起も治まらない。ニーニャの膣肉が私の竿を刺激し、咥え込み続けているからだ。
 腰を引いても男根は抜けない。私の身体に絡み付いたニーニャの四肢に力が込められ、強くしがみついている。

 ニーニャは私の耳元に口を寄せ、このままがいい。と甘えてきた。
 これはいつもの事だ。ニーニャは私と深く繋がったまま、一緒に過ごしたいらしく、要望は度々彼女の口から発せられるものだった。
 愛らしく小首を傾げ返答を待つニーニャに、私はキスをして小さな身体を持ち上げた。このまま、彼女との逢瀬を楽しみながら、家路につくことを彼女に告げた。

 

 日は沈み夜になった。
 森の中は暗く静かで、私達以外の生き物の気配は感じられない。
 その静謐を感じながら私とターニャは一日の締めくくりを始めた。

 小さなベッドの上に、ニーニャが仰向けで寝転んでいる。窓から入る銀月の微かな光が、彼女の肢体を淡く照らす。
 大胆に開かれた股ぐらの孔は、すでにしとどに濡れていて、淡い桃色の花弁がひくひくと妖しく蠢いていた。

 赤ちゃん、作ろう?
 ニーニャは目を細め、小さな声で言った。潤んだ瞳で私の情欲を煽ってきた。

 私は誘われるがまま屹立した肉竿の、その硬い先端をニーニャにあてがう。
 くちゅり、と音を立て肉棒がニーニャの中へ沈んでいく。柔らかくて温かな肉のひだが私を歓迎し、奥深くまでいざなった。

 ニーニャの細く小さな体を押し潰すように、私は彼女に折り重なった。
 彼女の手足が私に絡み、男と女の結合は更に硬く深く、決して離れぬように癒着した。

 肌に触れ、熱を感じ、ゆっくりと体液を撹拌する。
 一日、私の精を注がれたニーニャの胎は子を孕む準備を済ませ、貪欲に子種を求めてくる。
 糧として、ではなく。生殖のため。私の子供を身籠る為に、ニーニャは激しく肉棒を舐る。

 その膣肉の動きは強烈だった。
 容赦なく膣内で射精させるための脈動。吐精を強請る腰の動き。耳元で囁かれる愛の言葉。いじらしく、愛おしい妻の搾精に私の我慢は、理性はあっという間に崩されてしまった。

 きゅうぅぅ、と締まる膣の奥。
 彼女の子宮の中に射精した。ニーニャは喜悦に頬を緩ませ、私もまただらしない顔で腰を震わせた。
 どく、どくと竿が脈打つたびに大量の精液を吐き出し続ける。白濁の波濤でニーニャの子宮を蹂躙する。下がってきていた子宮の口に亀頭を食い込ませ、一滴たりとも零さぬように、奥へ奥へと熱を送る。

 ニーニャの顔は私の体温に蕩かされ、ぐちゃぐちゃに歪んでいた。注がれる子種が空胎を満たす悦びに、彼女は溺れて揺蕩っている。けれど快楽に震える肢体は、私の身体を抱き締めたまま離さない。腰と腰の密着は解かれること無く、絶頂の度にその硬さを増して、なお堅固に結びつく。

 身体が溶け出して一つの塊になったようだ。と忘我の快楽の中で私は何度目かもわからぬ絶頂をした。
 私の精がニーニャの卵子と結びつき、命を生み出す瞬間を想像すると、たまらくなる。
 子をねだる伴侶の願いを叶えたい。
 愛おしい彼女に私の子供を孕ませたい。
 綯い交ぜになった情欲は尽きず膨れ上がるばかりだ。長い射精が終わっても私の肉棒は硬さと熱を保っていた。

 そんな私の顔を見上げたニーニャが、頬に口づけをしてきた。
 その唇が耳元に近づいて言葉を作る。

 ねぇ、もっと。もっと、ちょうだい。
 たくさん、たくさん。赤ちゃんできるまで。
 いっぱい、いっぱい。気持ちよくなって。
 
 甘い誘惑の声に、淫らな言葉に、私は再び腰を使い始めた。
 ニーニャの膣は、まるでそれ自体が意識を持った生き物のように、自在にうねりながら私の男根をしゃぶり尽くす。
 ニーニャの小さな手が私の頭を抱きしめた。私もまた彼女の細い身体を抱きしめ返し、腰を打ち付けた。肉棒で彼女の子宮を抉り、子袋の入り口を押し上げる。
 ニーニャの口から漏れる嬌声は私の口に吸い込まれ、代わりに、お互いの唾液と吐息を混ぜ合わせながら私達は繋がった。

 ニーニャの両手が私の頭を押さえ、その両足は私の腰に絡みついて離れない。
 私は彼女の小さな体を押し潰すように、全体重をかけて腰を振る。
 子宮口を突き破る勢いで亀頭を叩きつけ、ぐりぐりと押し付けた。ニーニャは小さな可愛らしい唇の奥深く、私に貫かれている胎の底から悲鳴のような嬌声を吠え立てる。

 理性を失った獣の交合だ。煮え滾った脳髄が、その奥にある意識が、私のすべてが。女体を貪り、彼女を犯すことで塗り潰されている。
 妻の女身を孕ませる。快楽と情欲に支配された男の身体は、あっという間に臨界を迎え。もう何度目かもわからぬ絶頂と精を、ニーニャの子宮に漏らした。

 組み敷いた妻の身体がびくんと震える。
 お互いの体液で濡れた脚が、力の抜けた腕が、悦楽に悶える美しい顔が。私の射精に合わせて蠢動する。
 絶頂したままの敏感な亀頭が、精を求め吸い付く子宮の口にちゅうちゅうと吸われる。

 ニーニャは私に押し倒された体勢のまま、口をぱくぱくさせて深い絶頂の余韻に浸っていた。
 涙と涎でぐしゃぐしゃになった顔、焦点の合わない瞳は蕩け切っている。

 彼女の手足が力を失いベッドに落ちた。私はゆっくりと腰を引いた。ニーニャの膣肉は名残惜しそうに、出ていく私の肉竿に張り付いている。
 それを無理やり引く抜くと彼女の開いた股ぐらの小さな孔から、ごぽりと音を立てて、白濁の液体が流れ出した。

 ニーニャは流れ出る精の熱に気づき、それを震える白い指先で掬った。
 粘り気のある体液がにちゃにちゃと音を立て、彼女の指先で弄ばれる。
 
 ニーニャはそこに鼻を近付け、すんと匂いを嗅いだ。
 そして口に運ぶ。白い塊に舌を這わし、口の中で弄ぶように味わっている。彼女の瞳はじっとりと熱を帯び、精を楽しみながら私の硬く反る肉棒を見つめている。

 どうやら彼女は満足していないらしい。
 それは私も同じだった。
 
 夜は永い。私達の睦み合いは始まったばかりだ。
 精も根も尽き果て、泥のような睡魔と心地よい倦怠の眠りに誘われるまで。
 私達は繋がり、愛を確かめ合うのだった。



24/11/14 19:59更新 / 煩悩マン

■作者メッセージ
図鑑挿絵のマイコニドちゃんが可愛すぎる…
そんな勢いで書き上げました。お読みいただけれおわかりでしょうがストーリーも何もなく、ただひたすらエッチするだけです。それでも楽しんでいただけたなら嬉しく思います
毎度拙作への感想、評価ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします

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