読切小説
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じゅぶじゅぶ、じゃぶじゃぶ
 ここはどこだろう? 
 どうして僕はこんなところにいるのだろう?

 その疑問に答えてくれる人はいない。
 気がつけば僕は、一人で明るい森の中にいた。
 辺りを見渡しても奇妙珍妙な木立ばかり。遠くからは鳥の鳴き声のような甲高い音が聞こえてくるだけ。
 踏みしめている地面は、赤いレンガの道で、ぐねぐね折れ曲がりながら森の中に続いているようだ。

 そんな景色に見覚えはなかった。
 どうやら僕は迷子になってしまったらしい。

 思わず首をひねった。
 さっきまで僕は自分が住んでいる街の近くの街道を歩いていた筈だ。隣町まで買い物に行った帰り道だった。背負っている鞄の重みがその証拠だ。

 土を踏み固めた舗装路と、青草の広がる草原地帯。その穏やかな緑が、見たことの無い森の中に変わっていた。
 頭を捻って考えてみてもその理由はわからない。けれどずっとここに留まっていても事態は解決しないだろう。

「……とりあえず、人か街を探そう」

 となると、この道進むべきか、戻るべきか。それすらわからないのが現状だ。
 途方に暮れて空を見上げる。と、大きな鳥が慌ただしく飛んでいるが見えた。

 黒い影が僕の上を動き回っている。見たことの無い大きさの鳥だ。
 妙に気になって影を目で追いかけていると、僕の頬にぴちゃりと雫が落ちてきた。

 空は雲一つ無く晴れていた。なのに雫はぽたぽたと、僕の上から降ってくる。

 しかもなんだか、雫からは変な匂いがした。甘いような、酸いような、かぐわしい香りだ。
 頬に付いた雫を指で拭う。それは生暖かく、ねっとりと指にまとわりついてきた。

 どくんと心臓が鳴った。
 なんだかイケナイものを触ってしまったような、そんな気がした。
 
 僕はまた、空を見上げた。
 すると鳥の影がどんどん近づいて来ているのがわかった。
 その輪郭がはっきりと見えてくる。大きなピンクの翼と、人間の胴体。長い脚をこちらに向けて、それはこちらに落ちてくる。

「……っ!? あぶなっ──!」

 気づいたときには手遅れだった。
 僕は大きな桃色の羽に包まれ、地面に押し倒されていた。
 痛みはない。むしろ柔らかくて、気持ちがいい。
 そんな不可解な感覚に、閉じていた目を開くと、僕の身体の上には有翼の少女が乗っていた。

「はじめましてぇ♡ ねえ、ねぇ。キミ、わたしとえっちしない?」

 彼女は蕩けた瞳で僕にそう尋ねてきた。
 柔らかそうな桃色の髪と、丸くて大きな乳房。露出した肌からは玉のような汗が滲んでおり、揮発したその匂いが僕の鼻腔に広がってくる。

 間違いない。彼女は魔物娘だ。見たところハーピィ属のようだが、魔物娘の知識に疎い僕では種族の名前はわからない。
 理解できるのはこのままだと彼女の餌になってしまう、ということだけ。
 
「……いや、ちょっ。はっ、はなして……!」

「いいでしょお、しようよぉ♡ わたしのオマンコにぃ、キミのおちんちん入れてぇ、ぐちゃぐちゃするの♡ とーても、きもちいいよぉ♡」

 身の危険を感じ逃げ出そうと身を捩る僕を他所に、彼女は開いた股座を僕の股間に押し付け擦り始めた。
 ぬちゃぬちゃと音がする。下着もなにも身につけていない、一糸纏わぬ彼女のソコから滴る雫はあっという間に僕のズボンのぐしゃぐしゃに濡らした。

「ああんっ。いいっ、きもちいい♡ 男の子にオマンコすりすりするのぉ、きもちいいぃ……♡」

 荒い呼吸を繰り返しながら、魔物娘は腰を振る。彼女の体液はついに僕のパンツにも浸食してきて、刺激に反応して硬くなり始めていたペニスを濡らす。

 温かく、ぬめり気のある汁が僕の敏感な部分に纏わりつく。それを上からぎゅうと圧迫されて、僕の下半身に甘い快楽が奔った。

「あっ、くぅ……!」

「あはぁ♡ おちんちん硬くなってきてきたぁ♡ おまんこでぇこすこすされるの、きもちいい?」

 きもちいい。と口から言葉が出そうになる。それをこらえて何とか拘束から脱出しようと試みるが、その小さく艶やかな肢体はぴくりとも動かない。

 彼女の押し倒された僕は、ハーピィの柔らかい羽に包まれ、馬乗りの状態で弄ばれている。腰は彼女の太ももでがっちり挟まれており、這いずって下から抜け出すことも難しい。

 それになにより、心が動かなくなって来ている。
 最初は神の教えに逆らう魔物から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
 けれど今は、このまま彼女に貪られてしまいたい。そう思う感情が、情欲がふつふつと湧いてきてしまっている。

「ニュウはねぇ、きもちいいよぉ♡ かたいおちんちんに、おまんこの敏感なとこぎゅってするとぉ……。あっ、ぁぁっ♡ 簡単にイっちゃうのぉっ。お汁が止まらなくなっちゃうぅ。ああっ、いっ、いぃくぅ……♡」

 ダメだ。頭が、ぼんやりする。
 僕の理性がぐずぐずに溶け出していく。
 とにかく、いますぐに、コレを吐き出したくてたまらない。それ以外を考える余裕がない。

「あっ、あぁ♡ ちんちん、びくびくって動いてる♡ もしかしてぇ、キミもイっちゃいそう? いいよぉ。わたしと一緒にきもちよくなろ? びゅーっていっぱい、白いのだしてぇ♡」

 甘い声に囁かれ、快楽に逆らえず。

 僕は絶頂した。
 着衣の中で勢いよく射精した。

「あはっ♡ すごいすごいっ。おちんちん、イってるっ! あついの、たくさん出てるっ! すごい、すごいすごいすごぉいっ……! コレ欲しいぃ♡ ほしいっ、ほしいっ! わたしのおまんこで、ごくごくしたいぃ……!」

 桃色のハーピィは昇天している僕のペニスを執拗に責める。脈打ち体液を吐き出す先端に、股を押し付け悦に浸る。
 ぬるぬると粘つく体液塗れのペニスを更に擦られる、味わったことの無い快感に。
 僕は堪えきれず、更に絶頂させられる。

「うぅぅっ、あっ、ぐぅぅっ……!」

「あっ、ああぁぁぁっ♡ イくぅぅぅっ♡」

 僕はひたすら射精し続けた。
 彼女はその間、片時も僕から離れず蕩けた瞳で腰を振っていた。

「はぁ、はぁ……!」

 ようやく絶頂の波が引いていく。
 けれど熱は治まらない。射精の快楽を思い出してしまった身体は、貪欲に次を求めてくる。

 もっと気持ちいいこと。
 経験したことはないけれど、知識はある。それは自慰よりもずっとすごい快楽であるらしい。

「……し、たい」

 口が、本能が言葉を作る。
 この衝動はもう、止まりそうになかった。

「セックス、したい」

 僕はそう声に出していた。
 
「いいよぉ♡ しよっか、セックス♡」

 彼女はにんまりと笑った。
 僕は腰と腕を動かして、ぐちゃぐちゃになったズボンとパンツをずり降ろした。
 びくん、と勢いよく出てきたペニスは、すぐに彼女の中に飲み込まれる。
 瞬間、僕の頭は爆発しそうになった。

 彼女の孔の中はぬるぬるで、ふわふわで、きゅうっと僕のペニスを抱き締めてくる。
 今まで経験したことの無い、甘美な刺激。腰が蕩けて無くなってしまったのではないか、と錯覚してしまうほど。
 初めてのセックスは気持ちがよかった。

「あっ、あぁっ、あんっ!……いっ、いいっ、イイっ♡ おちんちん、すごいぃ。こんな気持ちいいのぉ♡ おまんこの中、おちんちん入れるのぉ……♡ 気持ちいいぃぃ……っ」

 ぐちゃぐちゃ、じゅぶじゅぶ。
 僕のペニスは激しく擦られ、彼女のナカで舐られる。
 息をするのが苦しい。心臓は爆発しそうなほど弾んで、頭の中は快楽で真っ白に塗り潰される。

「んうぅっ……、はぁ、はぁぁっ! せっくす、せっくすぅ♡ すきぃ、すきすきっ♡」
 
 気づけば僕も彼女に腰を打ち付けていた。
 痺れるような快楽を味わいたくて、もっともっと気持ちよくなりたくて。僕は彼女の腰を掴む。

「ああんっ♡ 捕まっちゃったぁ♡ これでぇ……あっ、あぁ……。わたし、逃げられない♡ おちんちん、気持ちよくなるまでぇ♡ あひぃっ、あっ……♡ じゅぶじゅぶされちゃうぅ♡」

 彼女は目を蕩けさせながら言う。
 その間も快楽を貪ることを止めない。ペニスが入った腰をくねらせて、僕を刺激してくる。

「ひぃんっ♡ 一番おくっ、おちんちんがぁ……。わたしのぉ、おまんこ、ぐりぐりぃってぇ、するのぉ……♡ すきぃ……だいすきいぃぃっ……♡」

 がつんがつんと腰を打ち付け合う。
 理性も危機感も僕の中には残っていない。
 ただひたすら眼の前メスに種を放つべく腰を振る。
 その動きを彼女は大層悦んでいるようで、僕のペニスは何度も彼女の中できつく扱かれる。

 ぐちゃぐちゃ。激しく音を立て、体液の飛沫が飛び散って、きもちいい。
 僕の中の情欲はまた、はち切れんばかりに膨れ上がっていた。
 
「あっ、あぅぅっ♡ おちんちん、膨らんできたぁ♡ またびゅーってするんだねっ。こんどはぁ、あっ♡ わたしのおまんこでぇ……♡ びゅるびゅるっ、せーし出すんだねっ♡ いいよぉ、出してっ。いっぱい出して♡ いっぱい気持ちよくなってぇ♡」

 彼女の蕩けた声に応えるように、僕のペニスが大きく跳ねる。
 瞬間、僕はまた絶頂した。
 熱い猛りを無遠慮に、今度は彼女の中へと噴射した。

「いぃぃっ、いいイィいぃっ♡ きたぁぁっ♡ 熱いせーし、気持ちいいせーし。いっぱい出てるぅぅっ♡」

 女の子の中で行う射精は、信じられないほど、目眩を覚えるほど、気持ちがよかった。
 僕の脈動を彼女の微熱が包み込み、そのキツい抱擁に揉みしだかれながら、ペニスは勢いよく吐精する。

「はぁ、はぁぁっ♡ すきっ、すきすきぃ♡ おちんちん、おちんちんっ。この、おちんちん、大好きいぃ……♡ びゅるびゅる射精されるのっ、きもちいぃぃっ♡」

 生暖かい液体が、僕と彼女の結合部から広がっていく。
 スボンと服が濡れ、ぐちゃぐちゃになる。けれどそれが、気持ちいい。
 もっともっと、絡み合い、蕩けたい。

「ひぅぅぅっ♡ ふっ、深いぃ……っ♡ おっ、おぉ、おくっ、おくぅぅ♡ おまんこの一番おくでぇ、おちんちん、」

 彼女がびくんっと跳ねる。柔らかな乳房がふるふると揺れる。その先端を指でつまみながら、僕は夢中で腰を振り続けた。

「あぁぁぁあっ! あぐぅっ♡ あっあ゛ぁぁぁぁっ♡ しゅき……、すき、すきぃぃっ♡」

 喘ぐ彼女の中へ激しく抜き差しするたび、頭が真っ白に染まっていく。快楽は身体の中で反響し、情欲はそれに比例して肥大化する。
 気づけば僕は、彼女を押し倒していた。
 性を吐き出す腰を、彼女の股ぐらに押し付け、その最奥に快楽の熱を流し込む。

「あぐっ、あっあぁっ♡ あひっ、ひぃいぃ……っ! いくぅぅっ、いっ、ぃいっ。またイくぅぅっ♡」

 絶頂の甘い吐息が僕の口へ吸い込まれていく。
 もうなにも考えられない。気持ちいい。
 僕は彼女の唇を奪ったまま腰を振り続けた。そしてまたすぐに絶頂し、彼女の中へと精を吐き出した。
 どくどくと脈打つ、僕の欲望は尽きることが無い。硬く勃ったままのペニスは際限なく射精を続ける。

「はぁっ……んぅ♡ ちゅっ、むぅぅっ♡」

 舌と舌。敏感な口腔を舐め合いながら、僕たちは一つの塊となって、お互いを求め合う。
 謎の世界に迷い込んだ事も。見知らぬ彼女と交尾をしていることも。ここから帰ることも。全て忘我の快楽に消えてしまった。

「ぷっ……はぁっ♡ すき、すき。ちゅぅぅっ、んぅ♡ あっ、んぅぅ……♡ ずっとずっと、こうしてようね♡ 気持ちよくなろうね♡」

 僕は彼女の蕩けた瞳に頷きを返した。



 ●●




 木の立ち並ぶ森の中。
 薄暗い木立のその奥に。一つの立ち木と止まる鳥がいた。

「あっ、ああぁっ♡ いっ、くぅぅっ♡ おちんちんに、おまんこずぼずぼされてぇ……いくっ、いくぅぇっ♡」

 囀る小鳥。桃色のハーピィ、ジャブジャブは大口を開けて、甘い喘ぎを響かせていた。
 脚を木に、細い少年の腰に回し、奥まで咥え込んだ剛直をぐりぐりと擦り上げる。

「はぁっ、あぁっ♡ いぃっ…… いいっ、いいよぉっ♡ おちんちん気持ちいいっ♡ このおちんちん大好きぃ♡ もっとずぼずぼしてぇっ♡」

 じゅぶじゅぷ。音を立てて。
 小鳥は淫らに謳う。何度も絶頂し、何度も絶頂させた孔からは、白く濁った体液がぽたりぽたりと溢れている。

「はっ、ぁぁぁ♡ おちんちん、びくびくしてるぅ♡ またぁ、出るのぉ? せーしでるのぉ?  おまんこにびゅーってするのぉっ♡ いっ、いいよぉ♡  出してぇ♡
わたしのおまんこにぃ、いっぱい出してぇ♡」

 そんな小鳥を立ち木の少年は夢中で腰を振りたくり責め立てた。
 涙と唾液にまみれたジャブジャブの顔を引き寄せ、舌を絡ませながら。腰の動きを早めると、最後に奥へとペニスを突き立てて、大きく背筋を震わせた。

「ああぁぁあっ! いっ、いぃぃいっ、いひぃぃぃぃぃっ♡ きたぁ、きたきたっ♡ 射精きたぁぁっ♡ びゅーびゅー、おちんちん汁いっぱいおまんこにきたぁぁぁっ♡」

 歓喜と法悦の声に、少年は種を吐き出し続けた。
 愛おしい小鳥が求めるまま、その最奥に熱を注ぐ。

「ニュウ、ニュウ……! すき、すきだ。気持ちいい、気持ちいいよ、ニュウ!」

「わたしもぉ、気持ちいいよぉ♡ 大好きだよぉ♡ このままぁ……ずっと、ずっと。セックスしようねぇ。私のおまんこからぁ、おちんちん。抜いちゃダメだよぉ……♡」

 不思議の国の森の中。
 じゅぶじゅぶ、じゃぶじゃぶ。音を立て、小鳥と立ち木は何時までも。
 仲睦まじく、気持ちよく。交尾を続けるのであった。

24/11/12 02:11更新 / 煩悩マン

■作者メッセージ
前回の投稿から間が空いてしまいましたが、形になったので投稿します。
とにかくジャブジャブちゃんとエッチがしたいした。要約するとそんな内容です。楽しんで頂けだらなによりです。
拙作への感想、評価いつもありがとうございます。

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