両手の花に挟まれる
ふかい、深い森の中。一人の少年が途方に暮れながら歩いていた。
鬱蒼とした木々の枝葉や梢に遮られ視界は悪い。薄暗い足元を注意深く観察しながら歩かねば、木の根に足を取られて転んでしまうだろう。
「……はぁ、やっちゃった。まさか、この森で迷子になるなんて」
少年はため息を吐く。彼はこの森の出口を探して彷徨っていた。
少年はこの森の近くの村に住んでいる。
両親は亡く、一人で木こりや大工の手伝いをして暮らしていた。
今日も日銭を稼ぐため、材木を切り出しに森へ入ったのだが、いつの間にか道を見失い、随分と深いところまで足を踏み入れてしまったようだ。
帰り道はわからず、方向感覚もままならい。こうしていればそのうち日が暮れる。そうなると獣や魔物に襲われてしまうかも知れない。
「はやく、早くここから出ないと」
焦る気持ちが少年の歩みを速めた。
しかし出口は見えてこず、森は深くなる一方だ。
「はぁ、はぁ……! くそっ」
早足に息を荒げ、深く空気を吸う。
すると、少年の鼻に甘い匂いが広がった。
「……なんだろう? 花の匂い、かな?」
足を止め再び呼吸をする。と、匂いはまた少年の鼻腔に広がった。
甘い、蜜のような。それでいて芳しい花のような。気を惹かれるいい匂いだ。
ずっと嗅いでいたい。ついそう思ってしまう。
「……って、匂いを嗅いでる場合じゃないだろ。早く帰らないと……」
そんな自分の頭を振って、少年はまた歩き出した。誘惑から逃げるように足を動かし森を進む。けれど……。
(あれ? なんで、僕。こっちに向かって歩いてるんだ……?)
少年の足は匂いに向かって歩き出していた。
なんだか頭がぼんやりとして、上手く動かない。がさがさと草をかき分ける音が聞こえてくるが、それを止めることはできない。
匂いに手繰られるように、ただソコへ向かって進み続ける。
「……ここ、は?」
少年の視界が開け、明るい景色が見えてきた。木立の無い広場のような場所へたどり着いたようだ。
森の木々はソレを避けるように生え、開けた空から光が指して、草の葉をきらきら照らしている。
その光の中心に白い花が咲いていた。
美しい花弁の中心には二人の少女が、互いの肢体を絡ませ、睦み合っている。
なんとも刺激的で、魅力的な光景だった。
「ひと、おんなこ……? いや、ちがう。アレは……」
匂いは一層強くなっていた。頭の芯まで甘い匂いが染み込んで、離れそうに無い。
意識が蕩けていく。一糸纏わぬ、生まれたままの姿の二人の少女の情愛に、目が釘付けになってしまう。
少年はふらふらと歩き出した。
視線を向ける一対の美しい花達へ向かって、少年はその手を伸ばしていた。
「──んっ、んぅぅ。……あれ? お客さん? しかもニンゲンの男の子だよ、リリィお姉ちゃん」
「……じゃあ、おもてなしをしなきゃだね。キミ、こっちにきて」
少年の手を少女達の二つの小さな手のひらが握った。
柔らかく、すべすべと密着してくる薄緑色の肌。美しい顔と蠱惑的な肉体ではあるが、その様相と雰囲気は人間のものでは無い。
「……ま、もの?」
痺れて動かない脳味噌から少年は無理やり言葉を搾り出した。
人間を喰らう捕食者の名前を紡いだ彼の唇が震える。
「そんな可愛くない名前で呼ばないで! 私達にはちゃんと名前があるもの。私はララ!」
「わたしはリリィ。きみの名前も聞かせて?」
ララとリリィ。そう名乗った少女達は少年の身体をゆっくりと撫で回し始めた。
小さな冷たい手のひらが、少年の服の下に入り肌に直接触れる。ぺたりぺたりと蛇が這うように、彼の胸板を動き回る。
その刺激に少年は抗うことができず、少女たちが求めるまま名前を呟いた。
「ぼ、くは。セオ……」
「へぇ、セオ。あなた、セオっていうのね。ふふっ、素敵な名前!」
「セオ。……うん、きにいった。これからよろしくね、セオ」
肩口で綺麗に揃えられたショートカットの少女、ララが快活に笑い、腰まで伸びる美しいロングヘアのリリィが優しく微笑む。
双子のように鏡写しのよく似た顔立ちの美しい少女達は、少年──セオの耳に顔を近づけ囁いた。
「ねえ、セオ。私たち、もっとあなたと仲良くなりたいの。もっともっと、ぎゅうってくっつきたいの」
「だからね、セオ。お洋服、脱いで。裸でくっつこう? そうしたらいっぱい、気持ちよくなれるよ?」
甘美な声が、匂いがセオの脳髄を溶けさせる。二人の紫の瞳から視線が逸らせない。腕が、身体が、彼女達の言葉の通りに脱衣を始める。
「わあっ。見て、リリィお姉ちゃん。男の子の裸よ! すごい、すごいよ!」
「うん、すごいね。わたしたちより大きくて、硬そうで。とっても、おいしそう♡」
セオが一糸纏わぬ姿になると、リリィとララは熱のこもった目になった。
そしてセオに絡めていた手と腕に力を込め、少年の身体を花の中へ引きずり込む。
とぷん、と滑る液体の中にセオの足が沈んだ。甘い匂いがする蜜の中は、暖かくて心地よい。
放心するセオはされるがまま二人の少女の身体に挟み込まれた。
「いらっしゃい、セオ。これからたくさん、きもちよくなろうね?」
「ふふふっ。ずっとずっと一緒だよ?」
リリィとララは躊躇なく、セオの身体を撫で回す。蜜に濡れた手で、獲物の存在を確かめるように、少年の身体を愛撫する。
「セオ、こっちを向いて? キスしよ? ちゅーしよ? ねっ、ねっ? いいでしょ? いいよね。……んっ、んちゅぅぅっ……」
ララがセオの頬に手を当てながら、その唇をついばむように接吻した。
猫のように丸い大きなつり目を細めて、小さな薄い唇をくっつける。
濡れた舌が入り込みセオの口に入り込み、甘い匂いが口腔に広がった。
「んんっ、んっ、むぅぅっ……!?」
「ちゅぅ、んっ、ちゅぅうっ、るぅっ」
口の中を舌で犯される。その感覚にセオは僅かに意識を取り戻した。
けれど深いキスの甘美な味に、夢中になってしまう。ここから逃げ出そう、そう考える思考を失って、ただひたすらララの舌を、その先に滴る蜜を吸っていたいと、瞬く間に口淫の虜にされてしまっていた。
「ララ、ずるい。わたしだってセオとキスしたいのに」
「んむぅっ、んっ……。ぷはぁぁっ、はぁっ。ご、ごめんっ、リリィおねえちゃん。でもぉっ、んっ、んぅぅっ。ちゅるっ、るぅ。んっ。これぇ、やめられなくてぇ……! んぷっ、んんん……!」
「……はぁ。わかった。じゃあララはお口をきもちよくしてあげて。わたしは、こっちを。セオのおしべを、きもちよくしてあげるから」
「……んっ、んむぅぅっ……!?」
ララと口で繋がっていたセオの下半身に、突然強烈な快楽が奔った。
背中には柔らかな感触。耳元には熱っぽい吐息の音。
キスで硬くなっていたペニスがリリィの手のひらで包まれている。とセオの思考はゆっくりと答えを出した。
「すごい。これが雄のおちんちん。わたしたちには無い、男の子のおしべ。かたくて、でもちょっと柔らかい。ふしぎな感触♡」
「んんっ!? むっ、ぅぅっ……!」
リリィの手はセオのペニスを弄ぶ。
竿を優しく握ってしごき、時折先端を指先でくすぐられる。自慰の経験も殆ど無いセオには、余りに強過ぎる刺激であった。
「じゅぅぅっ、ぷっ。ちゅぅぅぅっ……。りぇろぉっ。ぷっ、ちゅるっ」
「しこしこ。しこしこ。こうするとおしべはきもちよくなるんだよね? どう、きもちいい?」
リリィの問に答える余裕はセオに残っていなかった。
口をララに満たされ犯され、蜜に濡れたリリィの手のひらが、優しくペニスを擦る。
口腔に響く淫靡な音。耳元を擽る蠱惑の声。
リリィとララが与えてくるすべての快楽が、セオの心を蕩かしていく。
「あっ、おしべがびくんってした。それにさきっぽから透明の蜜が出てきてる。これはもうすぐ種を出すあいず、……だったよね」
「んむぅっ、んっ、ぷっ……はぁ、はぁっ……! り、リリィ! それ、以上はぁ……! ダメ、だっ。もう、出ちゃう。がまん、できなっ……んんんっ!?」
「ぷちゅぅっ、んっ。ちゅぅぅぅぅっ……♡」
「セオ、がまんしなくていいよ。セオのたね、いっぱいちょうだい。わたしの手で、ぜんぶ受け止めてあげるから♡」
セオがなけなしの理性で放った静止の言葉は、少女達を更に昂らせてしまったようだ。
ララは激しくセオの口の中を、舌を使って撹拌する。甘い蜜と少女の舌の味が、喉の奥に流し込まれた。
リリィの手淫は徐々に強くなり、セオのペニスを容赦無く刺激した。背中に感じる体温と二つの丸みを強く押し付け、少年の絶頂を逃さぬように少女の身体が密着する。
「んんん、んっ、んぅぅっ……!?」
ララの口の中で、リリィの手の中で。
セオは溜まった快楽を放出した。少年のペニスは滾る熱を解き放った。
「きゃっ……♡ あっ、すごい。でてる、セオのたねが。びくびくって、いっぱい」
「ちゅっ、ちゅるぅっ。んっ、んむぅぅっ。……ぷはぁっ、はぁぁっ。セオ、セオぉ……♡」
「はぁ、はぁっ。あっ、ああっ……!」
セオのペニスからは止めどなく精が放たれる。そのあまりの快楽に思わず腰が砕けへたり込みそうになる。
けれど少年の身体は倒れ込まなかった。二人が少女がその肢体で少年を包みこんでいたからだ。
「セオ、すきぃ。だいすきっ。一生、絶対はなさない。ちゅー♡ んんぅ……♡」
「セオ、もっときもちよくなっていいよ。わたしが、ぜんぶ。受け止めてあげるから……♡」
リリィが後ろから、腰に腕を回してセオの右耳の近くで呟いた。
ララはセオの首に腕を回して、左耳を唇で食みながら言った。
少年はその声に、黙って頷きを返した。
一度熱を吐き出したからか、幾分頭は冴えていた。
けれどここから逃げ出そう。はやく森から出よう。
そんな気持ちはもう、少年の心からは消え去ってしまっていた。
ここにいればずっと、きもちよくて幸せになれる。
理性が蕩けたセオの目には、もう二人の姉妹、──魔物娘リリラウネの姿しか見えていない。
「びゅうびゅう、止まったねセオ。ふふ。すごい、量。熱くて、いいにおいがする……♡」
「ねぇねぇお姉ちゃん。それ、その白いのがおしべの種なの?」
「そうだよララ。これがわたしたちの、一番おいしいごはん。男の子の、せーえき♡」
射精が終わったセオの身体から、二人の姉妹が離れた。
少女達の温もりが消えたことを名残惜しく感じたセオは、花の中を移動する少女達に視線を向ける。
「ほら、ララ。わたしたちが、ずっと欲しかったごちそう。セオがいっぱい出してくれた、男の子の種だよ」
「うわぁ、凄い……。とっても、いい匂いがする。美味しそうっ」
リリィは手のひらを広げて、その中に溜まった白濁の汁をララに見せつけた。
少女達はセオの体液をしげしげと見つめたあと、殆ど同時に舌を出してそれを舐め始めた。
「ちゅるっ。ぺりろぉぉ……。ああ、すごい。おいしい……なにこれぇ……♡」
「ちゅぅ、じゅるっ。ちゅるるっ。ぷっ、はぁぁっ。こっ、こんなのぉ……♡ こんなの、食べたことないよ、お姉ちゃんっ。こんな、こんなおいしい蜜。もっとほしい♡ がまん、できないっ……♡」
餌皿に乗ったパンくずを啄む小鳥のように、姉妹は勢いよくセオの精液を啜る。
下品に音を立て、脇目も振らずに。男の体液を舌で絡め、その粘り気を楽しむように嚥下する。
「はぁ、はぁ……。じゅぅぅっ……!」
「じゅるっ、ちゅるぅぅっ! はぁ、はぁっ」
美しい少女達が、獣のように己の精を食らっている。
倒錯的で、なんとも淫靡な光景だ。
二人の激しい食事を見ている内に、セオのペニスは再び膨らみ始めていた。
「……ちゅっ、じゅぅぅっ」
「ぷっ、はぁっ。……おいしかった。けど、もうおわり」
「えーっ!? もっとおかわりしたいよお姉ちゃん!」
「それは、わたしもだけど……。あっ」
「どうしたの、お姉ちゃん?」
「ふふっ、ふふふ。ララ、セオが『おかわり』させてくれるって」
リリィが勃起したセオのペニスを指さして淫靡な笑みを浮かべる。
ララその指先を見て、満面の笑顔でセオに勢いよく抱きついた。
少女らしからぬ大きな乳房の膨らみが、セオの胸に押し付けられる。
「やったぁ! セオだーいすき!」
「いや、ちょっ。えっ……まっ、またするの……?」
「……ダメ?」
リリィが小首を傾げ尋ねてきた。
ララより大人っぽい仕草と、艷やかな声で聞かれたセオは、紅潮する頬を隠すように頷いた。
「き、キミたちが、いいなら……。また、したい、です」
「いいよっ! またいっぱいキスしよっ! セオのこと、またいっぱい気持ちよくしてあげるね!」
「そうね、ララ。でも今度は二人で、セオにキスしてあげよう?」
そう言うとリリィはララの肩を掴んでその場に屈ませた。膝立ちになったララの顔がセオのペニスの高さにくる。
ララの吐息がペニスの先端に触れ、張り詰めた竿がぴくんと跳ねた。
「ララは右から、わたしは左から。セオのおしべにキスするの。こうやってきもちよくしたら、こんどは種を二人で一緒にたべられるでしょう?」
「なるほどー! お姉ちゃん、頭いいっ。じゃあ、さっそく。……ちゅぅっ」
ララが優しくセオのペニスにキスをする。
リリィの手淫で包皮が剥けたままの亀頭に、少女の柔らかな唇が押し当てられる。
「あっ、くぅぅっ……!」
それだけでセオはまた、絶頂しそうになった。
ペニスの先端からビリビリと快楽が迸る。
「おしべにキスされるの、きもちいい? じゃあわたしも、してあげるね。ちゅぷ……」
ララの反対側に屈んだリリィが、その唇を竿に当てる。ララよりも優しい、慈しむような接吻だ。けれどそよ刺激は凄まじいものだった。
「はぁ、はぁっ。ちゅるっ、んちゅぅぅっ!」
「ちゅっ、ちゅるっ。んっ、んふぅ……」
二人の唇がセオのペニスを挟む。
すいつき、なめまわし、必死に愛でる。
少女達の柔らかく瑞々しい唇の感触にセオは立っているのがやっとであった。
気を抜けばすぐにでも、射精してしまいそうだ。
「ちゅっ、ちゅぅぅっ。おねーちゃん、セオのこりぇ……、とってもおいしい……♡ わたし、セオのおしべ、すきぃ♡」
「ぺろっ、んっ。わたしもよ、ララ。だからもっと、いっぱい。きもちよくなってもらいましょう♡」
二人の口淫は徐々に激しくなっていく。
唾液に濡れて滑りが良くなった唇は、セオの敏感な屹立を丁寧に舐め回す。
「んぷっ。んっ、ちゅるるっ……!」
「ぷはぁっ、あっ。んむっ」
リリィの唇が付け根を強く食む。
ララの唇は先走りの汁が溢れ出てくる鈴口を吸う。
「ちゅう、じゅるぅぅっ。ぷはっ、あっ。リリィ、おねえちゃん……。んんっ……!」
「ちゅるっ、るっ。んんっ。はぁ、はぁ。ララ、ララ……」
そうしてペニスの表面を蠢いていた二人の唇は、亀頭の先で結びついた。
右と左。分担してセオを責めていた少女達は、少年を挟んだままキスをし始める。
「ちゅ、ちゅぷぅぅっ、はぁ、あっ。お姉ちゃん、きもちいい、ねぇ……♡」
「んむぅ、ちゅるっ。ぷぅぅっ。あっ、うぅん。ララのぉ、蜜と。セオのあじ。どっちも、とっても、おいしい……♡」
女の子同士で、姉妹で口づけをする。
そんな光景、少年は想像すらした事が無かった。
しかもそこに自分のペニスが挟み込まれている。少女達の唾液と自分の体液が、ぐちゃぐちゃと混ぜられ、二つの舌で舐め取られる。
背徳的かつ暴力的な悦楽だ。
吐精を催促する刺激は、最早セオの許容値を超えていた。
「こん、なのっ、もう……たえられない……!」
セオのペニスが激しく脈動する。
「ぷはあ。……あっ。なんか、びくんってした! セオ、おしべきもちよくなりそう? たね、出そう?」
「う、うんっ。だから、もうっ……!」
「んっ。ちゅぷぅぅ……。ふふっ。じゃあちゃんと、受け止めるじゅんびをしなきゃ、ね?」
ララとリリィは離していた唇を、再び竿の先端に寄せる。
そして同時に、唇でペニスを挟み、最後の仕上げに取り掛かった。
「んむぅっ……! あむっ、じゅっ、ちゅぷっ……♡」
「はぁ、あっ。んぷぅ……! れろっ、ちゅっ……♡」
少女達は口づけをしながら、セオの亀頭を繋がった二つの口腔に咥え込む。舌を使い射精を促す。
瞬間、セオはまた熱い種汁を彼女達の口の中に吐き出した。
「んんむぅぅっ!? んぷっ、んっ。ごきゅ、ごく。ちゅぷぅっ……♡」
「ちゅるっ。じゅるるぅぅっ……。 あむっ、ちゅぅぅっ♡」
姉妹は吐精の勢いに驚いた様子を見せたが、決して唇を離す事なく精液を飲み始めた。
ララは啜るように喉を鳴らして口に流れ込んでくる飲み干し、リリィは舌を絡めながら熱い体液を味わうように喉を鳴らす。
「んっ、んぅぅ……っ! ごくっ、んんっ……!」
「ちゅぷっ。ごきゅっ、ごくん……」
長い射精が終わるまで。リリィとララはセオのペニスから口を離さなかった。
肉竿の震えを口腔で味わい、その熱い迸りを二人は恍惚とした表情で飲み込む。
やがてセオのペニスから力が抜け、吐精が終わったことを確認したリリィとララは、名残惜しそうに亀頭から口を離した。
「ぷはぁぁっ……。ごちそうさまでした」
「……くぅぅっ。ふぁっ、んっ……。ふふっ、おいしかったよ」
二人の捕食から解放されたセオは、よろよろと蜜の中へ、へたれ込んだ。
足から力が抜けてしまったらしい。立ち上がれない。
「はぁ、はぁ……。ううっ」
二人の少女との情交は、少年にとってあまりにも刺激が強過ぎた。
快楽にぼやけた頭では何も考えられない。何を喋っていいのかもわからない。だけど火照った身体は少女たちを求めてしまう。
ただ彼女達と触れ合いたい。もっと深く繋がりたい。
そんな欲望に満たされたセオの身体は、蜜の中で力を取り戻し、少女達の方へ這いずって行った。
「もっと、したい。きもちよく、なりたい。リリィ、ララ……」
荒い呼吸を繰り返す。肺腑の中が蜜の匂いで満たされる。
するとたちまちセオのペニスは膨らみ、硬さを取り戻した。
「……ふふ。いいよ、セオ。こっちにきて。もっときもちよくなろう?」
リリィはセオに優しく微笑む。
少年と同じように蜜に塗れながら、脚を開き股座にある閉じた花弁を細い指で開いた。
薄桃色の膣肉がひくつき、その奥へと雄を誘う。誘われるがままセオはリリィの小さな孔に、自身のペニスをあてがった。
「んっ……♡ こんどはこっちで、セオの種をたべてあげるね? さあ、セオ。キミのおしべをわたしのめしべに入れて?」
「う、うん。わかった」
セオは、リリィの中にペニスを押し込んでいく。
つぷん。と亀頭が肉の花弁の中に沈んでいく。ぬるぬると蜜に濡れたリリィの孔は
セオのペニスをゆっくりと舐め回しながら、一番奥まで飲み込んだ。
「あっ……! くっ、うぅぅっ……!」
「わぁっ、すごい♡ お姉ちゃんのめしべがセオのおしべを食べちゃった。二人ともすっごく気持ちよさそう……」
「ええ、ええ。とっても、きもちいい。セオのおしべ、かたくて、あつくて。わたしのなかで、びくびく震えて、かわいい♡」
ララが豊満な胸を押しつぶしながらセオを後ろから抱きしめ、リリィの足が少年の腰を挟み込む。少女達の柔肌に全身を包みこまれ、少年の体に快楽の逃げ場は無い。
「かわいいセオ♡ キミがきもちよくなれるように、わたしがおしえてあげる……♡」
リリィが腰をくねらせると、肉ヒダにペニスが擦られて快楽が生まれる。
蜜で濡れた柔らかい花びらがペニスに纏わりつき、ねっとりとした熱と共に竿を搾る。
「はっ、あっ……! リリィの、なかっ……すごいっ」
「あっ、んぅ……。ふふっ、なら。よかったぁ……んっ。でも、まだ、だよ。もっと、きもちよくなって、もらうから……♡」
腰をくねらせるリリィは妖艶に笑う。
同時にララが後ろからセオの耳元に顔を近づけて囁いた。
「ねぇセオ。お姉ちゃんのなかきもちいい? あったかくって、ぬるぬるしててぇ、おしべからまた種出しちゃいそう?」
「う、うんっ。あっ……くっ……! き、きもち、いい……!」
「そうでしょ? お姉ちゃん、きもちいいこといっぱい知っててすごいよねぇ。私もいっぱい、お姉ちゃんから気持ちいいこと教えて貰ったんだー。例えばぁ、ここを触る、とか♡」
ララの手がセオの胸板を撫でながら、その指がセオの乳首をゆっくりと摘んだ。
「いっ……!? あっ、くぅっ……! ら、ララっ、なにを……!?」
「私ね。ここを触られると、すぐにきもちよくなっちゃうの。だからセオも気持ちいいかなって、思ったんだ♡ ふふ、セオもここ、弱いんだ。一緒だね?」
ララの指がセオの乳首を優しくこねくり回す。と、甘い痺れのような快感がセオの背筋を駆け抜ける。
「あっ、くぅぅっ……! や、やめっ……!」
「あはっ♡ もうこんなにコリコリ固くなってる。かわいいね、セオ」
「おしべもぉ……。んぅっ、あぁん。びくびく、ふるえてる……♡ ちくび、好きなんだ?」
「うぁあっ。 だ、だめっ、そんなにされたらぁっ……!!」
セオの声を無視して、ララの指が硬くなった乳首を摘む。そして人差し指で優しく円を描きながら刺激を与えてきた。
「あふっ! くっ、うぅぅっ……!」
「あははっ。セオ、女の子みたい♡ かわいい♡」
嗜虐的な声色でララが笑う。
その笑い声に被せてリリィも愉しげに笑った
「あんっ♡ んんっ。ふふふ、セオ。こっちもちゃんと、きもちよくなって……。わたしにぃ……んっ。わたしの、なかに。たねを、だして……♡」
「うぅぁっ……! あぅっ……!」
リリィは腰を一層激しく動かし始めた。 愛蜜と先走り汁が混ざり合い、抽挿は淫らな音を立てて苛烈に繰り返される。
セオのペニスをリリィ膣肉がぎゅっと締め付けながら上下に擦り、吐精をねだる。
その快感は凄まじくセオはまた、絶頂の気配を感じて呻いた。
「んっ……あっ、 くぅぁっ……!! もぅ……でちゃうっ。もうむりぃっ」
「はーい、じゃあいっぱい種ぴゅっぴゅっしよっか♡ 乳首もぎゅうぅって摘んで気持ちよくしてあげる。お姉ちゃんのお腹の中に、ぜぇんぶ出して、ね♡」
「あふぅっ。あっ。い、いいよ。セオ。いっぱいだしてぇ。ぜんぶ、うけとめてあげるからぁ……♡」
「あぁっ! でっ……でるっ!!」
リリィが優しくセオの頬を撫でた。
途端にどくんと脈打ちながら、セオの鈴口から白濁液が迸る。少年のペニスは容赦無く少女の胎に、精を注ぎ込み始めた。
「あっ、ああっ……!」
「んんぅぅっ、あっはぁ……。これ、すっごぉい♡ きもちいい、すごく、きもちいい。おしべに、種付けされるのぉ……。すき、きもちいい。しあわせ♡ だいすきぃ♡」
どくどくと竿が脈動し、大量の子種が少女の膣内に吐き出されていく。リリィは目を閉じて快楽を享受している。その表情はとても淫靡だった。
「セオもお姉ちゃんもすっごく気持ちよさそう……。いいなぁー。私もセオの種、いっぱいお腹にぴゅーされたーい」
射精はまだ終わらない。
セオの腰が震え、何度も精を吐くたびに膣ヒダが吸い付き蠢く。ララが乳首を愛撫し、それによってまた新たな快楽が生まれていく。
二人の姉妹の息の合った快楽責めは、無限の快感をセオに与え続けた。
その悦楽の坩堝に嵌まったセオは、彼女達に求められるがまま、射精を続ける。
「あっ、あぁっ……。リリィっ……」
「セオっ♡ はぁ、あっ、んむぅ。ちゅぅぅっ♡」
セオはリリィに精を注ぎながら口づけをした。熱に蕩けて、快楽に浸りながら、激しくお互いに口の中を犯し合う。
「んっ、ちゅぷ。ちゅ、ぢゅぅっ……!」
「ぷっ、はぁ、あっ。んっ、むぅぅ♡」
「ちょっとぉ! ズルいよ二人ともぉ! 私もちゅーしたーい!」
「ちゅるっ、るぅ……。はぁっ、んっ……♡ ごめんねぇ、ララ。でも、セオとキスするのぉ……、きもちよくて、やめられない♡」
「もぉー! こうたいー! 次は私のばん! 私もセオとイチャイチャするのっ!」
「あっ、ちょ……! 待って、まだ……!」
頬を膨らませたララがセオに抱きつき、リリィとの結合を引き剥がそうとする。
勢いよくひっぱられたセオの身体が後ろに倒れ込み、リリィの膣穴から硬いままのペニスがずるりと抜け出した。
「ああっ、んぅ……♡」
射精は止まっておらず、狭い穴の刺激から解放された瞬間の甘美な刺激で、一層勢い良く噴き上がった。
セオの熱い白濁が、リリィの全身を汚していく。ぽたぽたと降り注ぐ白い雨に濡れてリリィは、恍惚のため息を吐いた。
「はぁ……っ♡ すっごい、匂い。セオの種が、いっぱいわたしにかかってぇ……んぅぅっ♡」
精を浴びて悦ぶ牝の痴態を見たセオのペニスは、吐精が終わった後もいきり立ったままだった。
「はぁ、はぁっ。ご、ごめん。リリィ……。きもちいいの、止まらなくて……!」
「いいよ、セオ。気にしないで。こうやってセオの種でびしょびしょになるの、とってもきもちいいから……♡」
くすりと微笑むリリィの仕草に、セオの鼓動が早くなる。見つめ合っただけで、少年の情欲は再び燃え上がり始めていた。
「はいストップ! そこまで! 今度は私のばんっていったでしょー! ほらセオ! そこにごろんって倒れて! 次は私がセオのおしべをたくさん気持ちよくしてあげるからー!」
「あっ、ちょ……!?」
リリィとセオの間に割り込んできたララがセオを押し倒す。その腰の上に跨り、膨らんだペニスをきゅっと握った。
「あうっ……」
「えへへっ。セオの、おしべ硬くてあっつい♡ これならまだまだ種出せるよね?」
ララは腰を浮かせて、蜜と精液で濡れたペニスの先端を自らの秘裂に押し当てる。
「私のナカにセオのおしべ入れるね♡ お姉ちゃんの時みたいにたくさん種、出して欲しいなっ♡ んっ……、あっ、はぁぁっ……♡」
「うあぁっ……!」
ずぷずぷっと音を立てて、ララの蜜壺にセオのペニスが飲み込まれていく。
「あはっ♡ きたぁっ、セオのっ、おしべぇ♡」
「うぁ……っ! あっ、くぅぅっ!」
「んんっ……! ぜんぶ、入っちゃったぁ……♡ セオ、気持ちいい? 私はねぇ、とっても気持ちいいよぉ……♡」
ペニスを根元まで飲み込んだララは、そのまま腰を揺らすように前後に動かし始めた。膣ヒダが竿を包み込み、肉壁で擦れる度に痺れるような快感がセオを襲う。
「あっ、んっ。はぁっ……あんっ。これ、すきっ。セオのおしべでぇ、めしべの中こすられるのぉ、すきぃ……♡」
ララは腰をくねらせながら甘い嬌声を奏でた。
「んっ、あぁっ。あっ、んふぅっ♡ あはっ、セオのおしべがぁ……私のめしべの中でぇ、びくびくってしてるぅ♡」
「あぅっ! くぅっ……! ララぁっ……!」
「ふふっ。セオも、気持ちよさそう。じゃあもっと気持ちよくしてあげるね♡ ほら、こうやって……♡」
ララはセオに見せつけるようにゆっくりと腰を持ち上げた。ララの秘裂に咥えこまれ愛蜜に濡れた白いペニスが、小さく脈動しながらピンと勃っている。
ララは膣口で肉棒を愛撫しながら、重力に従って、一気に腰をセオに打ち付けた。
「うっ、ぐっ、うぅぅ……!」
勢いよく少女を奥まで貫いたセオのペニスが、ララの膣壁を抉り、子宮口を押しつぶす。湿潤の穴に亀頭を吸われるような快楽がセオの腰に響いた。
「いっ……!? あっ、ああっ、あ゛っ、くぅぅぅぅうっ♡」
絶頂に一瞬息を詰まらせたララだったが、すぐに蕩けるような笑顔になって腰を動かし始める。
その腰使い激しく、上げて下ろす度に蜜壺がペニスを締め付けながら抽挿を繰り返す。柔らかいヒダが竿を擦り、搾り上げられていく快感に、セオは歯を食いしばって耐える。
「あ、あんっ♡ セオのおしべ、硬くて熱くて、めしべの中ずぼずぼされるのぉ……♡ きもちいいぃぃぃっ♡」
「うあぁっ……! あぅっ……!」
ララはうっとりとした顔でペニスの抽挿を愉しむ。リリィのねっとりと絡みつくような性交とはまた別の暴力的な快楽に、腰を動かして抗うことも出来ず、セオはただただ翻弄されていた。
「ふふ。ララ、すっごく気持ちよさそう……♡」
「き、もちいいよぉ、おねぇちゃん……♡ これぇ、男の子と繋がるのぉ……、きもちいいっ……♡」
「うん、わかるわ。ララ」
快楽の余韻から目覚め、起き上がってきたリリィがララの背中に抱きつく。
リリィは白濁の浮いた細い緑の腕を伸ばし、細い指でララの下腹部を撫でた。
「ふわぁっ……♡ あっ、ん♡ あぁぁっ、いあぁぁぁっ……♡」
「セオのおしべ、お腹に入れるとすごくきもちよくて、奥が熱くなってどんどん欲しくなる。……ねぇ、ララ。わたし達のめしべに、おしべが入って種を出すと、どうなるか知ってる?」
「しっ、知らないっ……♡ きもちよくなることしかぁ……んぁっ♡ わからないよぉ……♡」
ぱんぱんぱん。と肌がぶつかる音が、衝撃が、少年と少女達の身体に響く。
リリィはララの括れた腰を抱き締めながら、その下にあるセオの顔を熱っぽい視線で見下ろしながら言った。
「おしべの種……せいえきが。わたし達のめしべ、子宮に入るとねララ。──赤ちゃんができるの♡」
「あか、ちゃん……?」
「そうだよ、赤ちゃん。ララとセオの子ども。かわいい命が、この中に生まれるの……♡」
リリィは指を悩ましげにくねらせて、ララの腹部を触った。その中にある子宮をなぞる様に指が動く。
セオの視線はリリィの指先へ釘付けとなっていた。
「ほ、ほんとぉ……♡ 私ぃ、セオの赤ちゃん、んっ、んぅぅっ♡ 作れるのぉ……?」
「うん。いっぱい種をびゅってしてもらえれば、きっとララも『受粉』できるよ……♡ だから、セオ……」
悦楽にに蕩けるララの身体を抱きながら、リリィが潤んだ瞳を向けてきた。
期待と情欲に濡れた目は、激しい抽挿の快楽に悶え苦しむ少年の顔をじっと捉える。少女の唇はそんな痴態を愉しむように、言葉を紡いだ。
「ララにもたくさん、射精してあげて? わたしの時みたいに、わたしの時よりもたくさんびゅうーって種を出して、ララのお腹を満たしてあげて♡ わたし達と一緒に、赤ちゃん作ろう……?」
リリィの声が鼓膜を揺らし、脳にじんわり広がっていく。
性知識の乏しいセオには子作りの経験も知識も無かったが、少女の言葉が真実である。と、滾る本能が悟って、熱いララの花弁に包まれたペニスが弾むように脈動した。
「ああっ、あぁっ♡ セオのおしべがびくびくしてるぅ……♡ セオも、赤ちゃん作りたいんだぁ♡」
ララの媚びるような声に少年の情動が益々激しくなっていく。
ただ腰を振り、快楽を貪り、その果に女の胎へ精を放ちたいという獣欲が、セオの心を支配した。
少年は噛み締めていた奥歯を離して喉の奥から声を出す。
彼女達との性交で、内に抱いた願望を包み隠さず言葉にした。
「ぼ、ぼくもっ。ララと、子ども作りたい……! リリィとも、もっと……気持ちいいことをして、僕の赤ちゃん、産んでほしい……! 二人とずっと、一緒にいたいっ!」
「んっ、あはぁっ♡ セオもそう思ってくれてたなんて……嬉しい♡ ララもだよぉ♡ わたしもぉ、赤ちゃん欲しいっ♡ セオの赤ちゃん作りたいっ♡ だからっ、だからっ! セオ、私のお腹にいっぱいぃ……、せーし出してぇぇぇっ!」
ララの懇願に応えるように、セオは腰を深く突き入れる。そしてその一番奥へ、熱い精を、子作りのための種を。勢いよく放出した。
「あっ、ああぁぁぁぁっ♡ きたぁ、せーえききたぁぁぁぁぁっ♡ いっ、いいぃぃぃぃっ、きもちいいぃぃぃぃっ……♡」
ララは舌を突き出して悦びの声を上げた。脈打ちながら精が子宮に注がれていく。
既に少女の蜜壺を満たしていた白濁を押し除けて、どくんどくんと吐精する。
その奔流を受け止めた胎内から湧き起こる快感に、少女は背を震わせた。
「ひあぁっ……! ああぁぁっ♡ お腹の中ぁ……あつくってぇ……んっ♡ きもちよくてぇっ……♡ ああぁ……♡」
「ララ、気持ちよさそう……♡ 凄く感じちゃってる……。んっ……♡ 幸せそうな顔……♡」
リリィが腕の中の絶頂を感じながら妖しく笑う。
少女のその表情を見たセオのペニスは更に猛り、最後の一滴まで精を子宮へと注ぎ込んでいく。
「あっ……んんぅ……♡ どくんどくんってぇ……でてるっ♡ せーしいっぱいでてるよぉ♡」
「うぁっ、あぁっ……!」
吐精を終えると、ララはくたっと身体をリリィに預けて息を吐いた。
二人の少女がぴったりと密着し合う様を見届けながら、セオは腰をひくつかせる。肉棒が蜜壺から解放されてもまだ痙攣を繰り返しており、少年は快楽の余韻に浸っていた。
「おねぇちゃん、これでぇ……赤ちゃんできたかなぁ……?」
「一回だけじゃ出来てないかも。だからもう一回……いいや、何回もシて。ちゃんと赤ちゃん作ろう。ね、セオ……♡」
リリィの手がセオに伸びる。
ララの指がセオを撫でる。
二人の少女に促されて、セオは頷いた。
「うん。もっと……したい。ララとリリィと、ずっと一緒にいたいから……」
少年の言葉を聞いて、花の姉妹は嬉しそうに微笑んだ。そしてそのまま彼の身体に抱きつき、その唇を奪うのだった。
24/09/22 01:05更新 / 煩悩マン