五話 いざ未知の○○
ここは真之介の夢のなか。
・・・
・・・うーん・・・?ここは・・・?
あー、僕の部屋だ。絵の練習中か・・・
「おーい真之介〜」
む、おじいちゃんの声が・・・
ピシッ!どーん!!
刹那、突然部屋の真ん中に地割れが。
「ちょ!えぇ!?あっ!じーちゃん!!」
「あ〜〜れ〜〜〜〜・・・」
どどどどどど・・・ざぁぁぁぁ・・・・
そして、今度は突然大量の水が押し寄せてきた。
「はぁ!?水ぅ!?あがぅ!!がはっ!がぼがぼがぼ・・・し・・・まず・・・」
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すばらしい寝起き、そして夢。
「・・・」
目の前に水は迫ってこない。
しかし背中にはびっしょりと嫌な汗が。
「・・・人生最大だった・・・」
謎の恐怖を振り払うようになんとなく周りを見回してみる。
見慣れない場所。どうやら昨晩サリーさんがここに運んでくれたようだ。また、僕の隣ではリュシーちゃんが静かにすぅすぅと寝音をたてていた。
「すぅー・・・くぅー・・・」
「寝顔もまた可愛らしいなぁ・・・」
傷はおろか、汚れすらないその幼い顔に真之介はしばし見入った。どうやらロリコンの気がある模様。
「・・・起きるかな。」
寝室を出てすぐの部屋に向かうと、サリーさんがすでに起きて朝食の準備をしていた。
「やぁ、おはよう真之介。ひどい顔だが大丈夫か?」
「大丈夫です、問題ないですよ。」
「そうか、ならいいんだ。」
居間・・・もとい[りびんぐ]には朝の気持ちのいい空気が窓から流れ込んできている。今日は天気もよく、太陽もこれから元気よく昇っていかんとしている。
「気持ちのいい朝だなぁ・・・」
と、一人清清しいくなっている真之介だった。
「さて真之介よ、そろそろ朝食ができるからリュシーを起こしてきてくれないか?」
「わかりましたー。」
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「朝だぞー、起きてー」
軽くリュシーちゃんの体をゆすってみる。
「うぅー・・・んぅ〜・・・」
少し顔をしかめたものの、起きそうにない。
「・・・おきてよー」
「くぅー・・・」
強制的に寝に入ったような気もするが、それでもまだ起きそうにない。
仕方ない。こうなったら母さん直伝の方法をしかないか・・・
「起きろーい!!」
バサッ!!
そういって、勢いよくリュシーちゃんのまとう布団をはがした。
さすがに起きただろう、そう思いつつリュシーちゃんをみた。
と、
「!!!」
真之介は目を見開いた。
布団をはがしたその先、そこにいたリュシーちゃん
は だ か
だった。つまりは、生まれたままの姿で寝ていたのである。よって、小さく、そして未成熟なその身体は見事にさらされている状況である。
「は・・・はだ・・・あばば///」
真之介にはそんな耐性はなく、驚きを隠せずにいるわけだ。というより、逆に食い入るように見ているようにも思える。
つるつる・・・だな・・・
「はぅあ〜・・・あぅー、、、あ!おはようです〜!・・・って、どうしたんですか?」
「・・・はっ!あぁ・・・おはよ。はは・・・」
リュシーちゃんの突然の第一声におどろく真之介。そりゃあ起きるって。
「うー、僕の体、なんかついてますか?」
「い、いや!なんにも!というよりも、はえてな・・・なんでもない。さ、サリーさんが朝ごはん作ってまってるよ・・・」
「は〜い。ふぁ〜・・・」
そういって、まだ眠そうなリュシーちゃんだったが、起き上がって近くにたたまれていた服をもぞもぞと着ていく。
その間に、真之介は若干ふらついた足取りでリビングに戻った。
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「お、起こしてきたか。やけに長かったきもするんだが・・・どうした?顔が真っ赤だぞ?」
「・・・いや、あの、裸・・・リュシーちゃん。。。///」
言葉の順序が正しくはないが、サリーさんはなにが言いたいのか理解したようで、
「・・・あぁ、あれはなぁ、正直なんでだかはわからないんだがな。リュシーはなぜか寝るといつも服を脱ぎだす癖があったんだよ。だから、初めから脱いでおくようにいってあるんだ。まぁ、今回は特別だけども。」
「はぁ・・・そんなこともあるんですね。。。」
そういうと、真之介は思い出してしまったらしくまたうつむいてしまった。
新しいことを一つ知った真之介だった。
ちなみにその後、真之介は決して無理にリュシーちゃんを起こさないようになった。
11/02/23 21:06更新 / れじぇん道
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