読切小説
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師匠と俺の二人の庭
人里離れた屋敷で俺は女性と二人きりで荒れた庭を直していた。手に立派な鎌を持つ彼女は無言で伸びきった枝を整えては手をとめ木をにらみ再び木を整えるのを繰り返している。どうして俺がこのような女性と一緒に庭の手入れをしているのかというと、今から十年ほど前両親を交通事故で失った俺は人里離れた屋敷に住む叔母のところにあずけられた。そこで専属の庭師として働いていたのが今一緒に庭の手入れをしている彼女だったのだ。初めて彼女を見たときは驚きよりも憧れを抱いた。無言で無表情で木を整えていく様は俺には格好よく見えた。俺は彼女と話してみたくて自分のお菓子を持っていったり面白い話をしたりしたが全く相手にされなかった。でも、愚痴などを彼女にこぼしたときは黙って聞いてくれているようでうれしかった。


そして、俺が成人し叔母が亡くなったとき、彼女に弟子にしてくれと頼んだがやはり返事はなく、良いのか悪いのかわからないまま弟子として彼女のもとで手伝いを続けた。しかし、俺が住んでいる屋敷以外の仕事はないらしく手入れをする庭といったら自分の家の庭ぐらいだ。それでも俺は彼女の腕に惚れて今でも彼女のもとで自分の家の庭を手入れしているのだ。


「師匠、休憩ですか?」

「……」

彼女が脚立から降りて縁側に向かうときは休憩の合図と最近分かってきた。

「これお団子ですよかったらどうぞ」

「……」

「おいしいですね」

「……」

こんな一方的な会話にも最初に比べたら慣れてきた。団子を食べ終えると彼女は立ち上がり再び枝を整えることに集中する。俺も休憩を終え自分の持ち場に戻ろうとしたとき自分が置いた庭石に気づかずつまずいて、こけてしまった。一人でこけるならよかったのだが彼女が上っている脚立にぶつかってしまった。俺が倒れ彼女が落ち、幸いにも彼女に怪我はなかったが、かばおうと手を出したせいで彼女の胸のふくらみにふれてしまった。

「す、すみません!」

「……」

あわてて手を放すと彼女は体に少しついた砂を手で払い脚立を立て直し再び木の枝を整え始めた。

「あの……怒ってますか?」

「……」

こういう時ぐらいは何か言ってもらわないと気まづくて仕方がない。俺は罪悪感を感じながら今日の仕事を終えた。



翌日、いつものように朝食を終え庭のほうへ向かったとき今まで見たことない光景を目にした。いつもならすでに木に向かっているはずの師匠が自分の胸を揉みながら股の間をいじっていた。俺は思わず彼女のその行為に見入ってしまい自分の大きくなったモノに手を伸ばそうとしたとき彼女と目が合ってしまった。

「お、おはようございます」

「……」

どんな言葉をかけていいかわからずいつも通りの挨拶をするしかなかった。すると彼女は俺の方へ勢いよく走ってきて押し倒された。逃げることもできないまま彼女が鎌を振り下ろすのが見え死んだと思ったが身を切られることはなく服だけ見事に木端微塵に切り刻まれた。

「なにするんですか……」

「……」

「こんなことは好きな人としたほうが……ッ」

彼女は俺の言ったことなどお構いなしにすでに大きくなっていた俺のモノを自分の秘所へとあてがいゆっくりと腰を下ろした。彼女が体をピクピクと震わせた。震えが終わると彼女は自分が感じたいままに腰を動かし、彼女が動くたびに俺のモノが彼女の中をかき回しているのがわかった。彼女の動きに合わして俺も慣れない動きで腰を動かすと彼女の息遣いがさらに荒くなっていき、そして俺はとうとう我慢できず今まで溜めてきたものを彼女の中にぶちまけてしまった。彼女が俺のものを自ら抜くと今度は口で掃除をするかのように体液をなめ俺のモノを口にふくみ再び臨戦態勢の状態に戻した。それを見た彼女は手を後ろにつき足を開き自分の秘所を俺に露わにさせた。そこに導かれるように俺は再び彼女に挿入した。限界に達しそうになり引き抜こうとすると彼女は俺の体に足をからませてきた。

「俺なんかで本当にいいんですか?」

「……」

無言ながらも彼女は小さくうなずいた。それは彼女が俺に見せた初めての意思表示だった。俺たちはそのままつながり続け二回目、三度目を終えた。



それから俺と彼女の日常は大きく変わった。庭の手入れが終われば彼女は俺を求めてきて俺はそれに応えるそんな日常へと変貌していった。

そしてもう一つ変わったことがある彼女の笑顔が少しだけわかるようになってきた気がする。

少しだけ......。
13/03/19 16:55更新 / うぐいす

■作者メッセージ
初のエロありでの投稿

まだまだ表現力が足りない気がします......精進します

無口なマンティスに職人的な職が会うと思い庭師にしました〜

相変わらずの駄文ですが最後まで読んでいただきありがとうございます!

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