忘れたころに...
「かえでおねーちゃーん。」
「あら、直ちゃん。今日は早いのね。」
「給食好きなものだったから早く食べてきちゃった。」
「今日はどの本を読んでほしい?」
「これがいいな。」
「じゃあ、いつもの所へいきましょうか...
...
ブブブブブ!ブブブブブ!
「夢か...。にしても懐かしい夢だな。」
かえでお姉ちゃんは小学生のころに姉のように接してくれた大百足と呼ばれる種族だった。どう知り合ったかは忘れたが、休み時間になると、図書館でいつも待っていてくれて、僕が来たら外にあるソファで本を読んでくれた。年齢は一つ違いだったが、それ以上の精神的な差を感じた気がする。知っていたのは名前と顔だけだったので、卒業したら連絡をとることができなくなり、今はどこで何をしてるのかはわからない。
「まあ、今日は初日だし、早めに行きますかね。」
今は高校生になったが、たまにこうして思い出すこともあった。
何事もなく学校に着き、教室ではゲーム関係の話で盛り上がり、友達も何人かできた。初日にやることが終わり、帰ろうと思ったが、この学校の図書館が、わりと大きかったことを思い出し、図書館に向かうことにした。仲良くなった友達はみんな帰る方向が違ったので時間潰しをしたかったっていうのもあった。
図書館に入り、適当な本を手に取って選んでいるときだった。肩を叩かれた。
振り向くとそこには
「久しぶり、直ちゃん。」
「かえで、お姉ちゃん?」
あのころと変わらず、天使のように微笑むかえでお姉ちゃんの姿があった。
「また、会えたね。変わらないね、直ちゃん。」
「お姉ちゃんこそ変わらないね。まさかこんなところで会えるとは思わなかったけど。」
「お姉ちゃんもだよ..」
そこでお姉ちゃんは口ごもった。
「ねえ、あの頃のように本読んであげようか...。」
もう、そんな年じゃない。そう言いかけたが久しぶりの再会だし、虫の足もこちらをつかみ、離してくれなかったので、従うことにした。
最後まで言い終わらないうちに本棚に押し付けられ、濃厚なキスをされた。
図書館の上にはちょっとしたホールがある。椅子がまばらにあり、はじの方は靴を脱いで乗れる一段高い場所もある。放課後で人がいなかったので、かえでお姉ちゃんはそこに虫の体を納めて、手招きしてきた。
「お姉ちゃんに甘えていいのよ」
虫の胴体に僕を乗せながらそう言った。
「それで、今日はどんな本なの?」
「こんな本、読んでみない?」
取り出したのは、いたるところにハートの模様が浮かび上がっている恋愛小説だった。
「ほ、他の小説にしない?取ってくるよ。」
そう言って、立ち上がろうとした途端
首筋にちくりとした感触があった。
「もう、照れちゃって。」
動かない....。体から力が抜けるということはこういうことなのか、と感じた。
「このページ、やってみない...。」
キスシーンのページを開き、虫の足で見せつけながらかえでお姉ちゃんは顔を近づけてきて...
「はむう...」
唇を奪われた。腕で顔をがっちりと固定されて..。
「こうやっふぇ...んちゅう...ちゅぱ...ぷはあ」
「ファーストキス..お姉ちゃんに..」
「私もよ..。言いたいこと、わかるでしょ...。好きよ..直ちゃん。恋人になって..。」
「断る理由はないよ...。」
「うれしい...。じゃあ、もっとすごいキスしようか...。私たち大百足は男の人の唾液で気持ちよくなっちゃうの...。」
「そうなの...?」
「うん。だから、気持ちよくして...?」
「うん、いいよ」
「うれしい...あむうぅ」
目を閉じて、口を大きく開けていると、さっきより激しくキスをしてきた。着物をはだけた上半身までぴったりとくっつけて。
「ん....かぷう...じゅるるるる...」
「ん?んんんん!?」
そのままでいるとおもったら、舌を奥深くまで入れつつ唾液を一滴残らず吸い尽くさんばかりに口内を吸われた。生気まで吸い尽くされるんじゃないかってほどに。
「じゅる...あふっ....ちゅる..あん....ちゅるるる....ああああ」
唾液を飲み込んだからか、声に色っぽさが入ってきた。やっぱり本当だったのか。
「ちゅうん...きゅううう!...ちゅぱっ...はあ..はあ」
やっと話してくれた頃には、僕はフラフラになっていた。
「見て...前貼りがぬれちゃった...」
下着の代わりにつけていた前貼りを見せつけてきた。もうスケスケになっていた。
「でも、今日は遅いし、うれしくてつい吸い過ぎちゃったから刺激強すぎたみたいだね。明日もシよ。本番に耐えられるようにしてあげる。お姫様抱っこしてあげるから一緒に帰ろうか。」
僕は力なくうなずいた。正直もう限界だ...。
でも、明日から楽しみだ。好きな人と一緒の学校に行って、今までの分愛し合えるのだから。
「あら、直ちゃん。今日は早いのね。」
「給食好きなものだったから早く食べてきちゃった。」
「今日はどの本を読んでほしい?」
「これがいいな。」
「じゃあ、いつもの所へいきましょうか...
...
ブブブブブ!ブブブブブ!
「夢か...。にしても懐かしい夢だな。」
かえでお姉ちゃんは小学生のころに姉のように接してくれた大百足と呼ばれる種族だった。どう知り合ったかは忘れたが、休み時間になると、図書館でいつも待っていてくれて、僕が来たら外にあるソファで本を読んでくれた。年齢は一つ違いだったが、それ以上の精神的な差を感じた気がする。知っていたのは名前と顔だけだったので、卒業したら連絡をとることができなくなり、今はどこで何をしてるのかはわからない。
「まあ、今日は初日だし、早めに行きますかね。」
今は高校生になったが、たまにこうして思い出すこともあった。
何事もなく学校に着き、教室ではゲーム関係の話で盛り上がり、友達も何人かできた。初日にやることが終わり、帰ろうと思ったが、この学校の図書館が、わりと大きかったことを思い出し、図書館に向かうことにした。仲良くなった友達はみんな帰る方向が違ったので時間潰しをしたかったっていうのもあった。
図書館に入り、適当な本を手に取って選んでいるときだった。肩を叩かれた。
振り向くとそこには
「久しぶり、直ちゃん。」
「かえで、お姉ちゃん?」
あのころと変わらず、天使のように微笑むかえでお姉ちゃんの姿があった。
「また、会えたね。変わらないね、直ちゃん。」
「お姉ちゃんこそ変わらないね。まさかこんなところで会えるとは思わなかったけど。」
「お姉ちゃんもだよ..」
そこでお姉ちゃんは口ごもった。
「ねえ、あの頃のように本読んであげようか...。」
もう、そんな年じゃない。そう言いかけたが久しぶりの再会だし、虫の足もこちらをつかみ、離してくれなかったので、従うことにした。
最後まで言い終わらないうちに本棚に押し付けられ、濃厚なキスをされた。
図書館の上にはちょっとしたホールがある。椅子がまばらにあり、はじの方は靴を脱いで乗れる一段高い場所もある。放課後で人がいなかったので、かえでお姉ちゃんはそこに虫の体を納めて、手招きしてきた。
「お姉ちゃんに甘えていいのよ」
虫の胴体に僕を乗せながらそう言った。
「それで、今日はどんな本なの?」
「こんな本、読んでみない?」
取り出したのは、いたるところにハートの模様が浮かび上がっている恋愛小説だった。
「ほ、他の小説にしない?取ってくるよ。」
そう言って、立ち上がろうとした途端
首筋にちくりとした感触があった。
「もう、照れちゃって。」
動かない....。体から力が抜けるということはこういうことなのか、と感じた。
「このページ、やってみない...。」
キスシーンのページを開き、虫の足で見せつけながらかえでお姉ちゃんは顔を近づけてきて...
「はむう...」
唇を奪われた。腕で顔をがっちりと固定されて..。
「こうやっふぇ...んちゅう...ちゅぱ...ぷはあ」
「ファーストキス..お姉ちゃんに..」
「私もよ..。言いたいこと、わかるでしょ...。好きよ..直ちゃん。恋人になって..。」
「断る理由はないよ...。」
「うれしい...。じゃあ、もっとすごいキスしようか...。私たち大百足は男の人の唾液で気持ちよくなっちゃうの...。」
「そうなの...?」
「うん。だから、気持ちよくして...?」
「うん、いいよ」
「うれしい...あむうぅ」
目を閉じて、口を大きく開けていると、さっきより激しくキスをしてきた。着物をはだけた上半身までぴったりとくっつけて。
「ん....かぷう...じゅるるるる...」
「ん?んんんん!?」
そのままでいるとおもったら、舌を奥深くまで入れつつ唾液を一滴残らず吸い尽くさんばかりに口内を吸われた。生気まで吸い尽くされるんじゃないかってほどに。
「じゅる...あふっ....ちゅる..あん....ちゅるるる....ああああ」
唾液を飲み込んだからか、声に色っぽさが入ってきた。やっぱり本当だったのか。
「ちゅうん...きゅううう!...ちゅぱっ...はあ..はあ」
やっと話してくれた頃には、僕はフラフラになっていた。
「見て...前貼りがぬれちゃった...」
下着の代わりにつけていた前貼りを見せつけてきた。もうスケスケになっていた。
「でも、今日は遅いし、うれしくてつい吸い過ぎちゃったから刺激強すぎたみたいだね。明日もシよ。本番に耐えられるようにしてあげる。お姫様抱っこしてあげるから一緒に帰ろうか。」
僕は力なくうなずいた。正直もう限界だ...。
でも、明日から楽しみだ。好きな人と一緒の学校に行って、今までの分愛し合えるのだから。
15/08/14 15:36更新 / ジンベーシャーク