読切小説
[TOP]
その目を見られたら
この地球と言う星において異世界と言うものは存在するものとして扱われている。
なぜか……そんなものは単純で異世界の住民とやらがこの世界に来たからだ。

今じゃ普遍的で見渡せば必ず視界に写るレベルでいる。
普通に社会に馴染んでるが、魔物娘と呼ばれる彼女達は、まあ魔物だ。
魔物と言う名前の通り、この地球の漫画やらの創作の力やらを持ってる。
実に面白いが、俺は別に研究員じゃないからいいや。

さて、馴染んだのはいいんだが、宗教的な問題で馴染めてる国は少ない。
日本やらの変態国家ならいいが……
他の国は宗教の問題を解決しなきゃ無理とやらで四苦八苦してるそうだ。

魔物娘たちが持つ技術とやらがほしいらしいがうまくいかんもんだね。
まあ、思想が暴走した結果だから頑張ってほしいもんだ。

それで彼女たちの特性なんだが……みんなは揃いも揃って変態だ。
と言うよりスケベだ。
何れくらいスケベかと言うと中学生男子よりもスケベだ。

理由はといわれたら淫魔が魔王様らしく、その影響をダイレクトに受ける魔物娘は、必然的にそうなる訳らしい。
どういう理屈だ。

まあ、その魔王様が滅茶苦茶人間に友好的らしく、普通に交渉してこの星にうまく溶け込んだらしい。
陰謀論とかなんとか流れてるが別にそんなことはないんじゃね?
端から見ても彼女等、脳内花畑だよ。

真面目な奴等も貞淑な奴等もいるから、一部のチェリー共は寄って集って行ってるそうだが。
因みに童貞多きオタクたちから強烈な支持率を誇る魔物娘がいて、それはユニコーンだ。
どうなんだ、この日本、大丈夫か……?

それにしては処女厨多すぎ、いや……でも、ユニコーンは歓喜してるからいいか。
童貞はファンタジーだと希少価値らしいし。
エロマンガでもしてんの?
童貞とはいえ、わからんな。
女っけのない生活を楽しんできたせいか……自業自得だな。

さて、そんなことはいい、こんなことを話してる俺こと、桜木晴の話をしようか。
突然どうしたって? つかさっきの話は?
前口上的な説明は必要だろ? 行き成り本題の話をするよりさ。
なにより物語的に。
え? メタい? うるせえ。

で、俺はとある仕事をやってる。
魔物娘たちがこの世界にやって来るにいたっての管理的なものを請け負う仕事だ。

社会進出とかで働く場所を紹介したりとか何とか。
あとは他の働けそうな場所を探してわざわざ自ら探しにいったり。
頭下げんだよ、これ楽しい、ドMではないが自分にあってる仕事だ。
ふんぞり返るのは趣味じゃない。

そういった社会に更に馴染ませるための職の提供、あとは働いているのをたまに見に行ったり。
まあ、お役所仕事だ。

まあ、そんな仕事をしてる俺の目の前に居る魔物娘があれでな。
魔物娘と言う種族の問題点に近い娘なんだよ。

「やっぱり難しいですか」
「ええ、魔物娘達はそれぞれ満遍なく居て欲しいので、一定数来ていただいてますが……」

魔物娘は姿がそれぞれ違う。
性格も特性も求めているものも全部が違う。
中には地球に来ても魔物の特性的にどうすりゃいいと言いたくなるタイプも居る。

例えばだ、目の前に居る魔物娘。
種族はバジリスクとかなんと言う娘だ。

彼女たち種族は顔に仮面を付け、目を使わない。
種族的に目で人を見てしまうと、その強力な魔眼とやらで男はアレになって女はアレになる。

アレ? 人じゃなくなるとしか言いようがない。
女は魔物娘になる。
男はインキュバスになる。
どう肉体の変化があるんだよと地球の医学者が頭抱えてるが、相手はオカルトなんだから、わかるわきゃねえよなぁ。

因みに男がインキュバスになるっていったが行き成りなると言うより、なんか性欲が爆発して、股間が敏感の絶倫になるとか。
それで擦れただけで爆発しそうになるんだが、直すのに魔物娘の手伝いが必須で、でも手伝いってことは魔物娘といやーんなことをすると言うことで……
まあ、魔力とやらに犯されてインキュバスなるらしい。

実に医学に喧嘩売ってる。
まあ、見た目は変わらないらしいが。
ただし寿命が延びるってよ。

前に隣の老夫婦が美男美女にいつの間にかなってて、飲んでたお茶を全力で吹いて仕事に遅刻した。
見た目が変わらないといったが若返ったりはするんだな。
めっちゃイケメンだった、前に聞かされた若いときの話、嘘じゃなかったんだな。
お婆さんが綺麗だったと言う話は可愛いお婆さんだったから納得だが。
なんの魔物娘になってたのかって? レッサーサキュバス。

最近近所のギシギシがうるさい。
お盛んなこった、魔物娘は人間の精が必要だからな、当然か。

まあ、そんなことはいいや。
目の前の魔物娘に戻ろう、どうでもいいことで仕事を放棄するのもいい加減にするか。

受け入れが難しいんだよ、一部の魔物娘は。
で、彼女もだ。
原因は仮面、顔を隠していることだ。
で、例え仮面を外していても……となる。
もし事故で仮面なんて外れようものなら……ははっ……て感じ。

「まあ、仕方ありません。それまでの間ここで仕事をしながら探してもらってもいいですよ」

この職場は微妙にそういう溢れた魔物娘たちの繋ぎのような場所にもなってる。
他にも魔物娘たちが居り、他の男性職員とあれこれしてる。
……カップル多いなぁ、この職場。

「いいんですか?」
「構いませんよ、あるのなんて書類整理くらいなもんで」

あとは窓口対応。

まあ、いいだろ、適当に新しい男性職員呼び入れておこう。
生け贄だ生け贄、さっきカップル多いって言ったろ?
ここはなぁ……そう言うことなんだよ。

因みに女性職員はいない、魔物娘に事故でなったら洒落にならん。
と言うのは嘘で、ここに居るのは結婚したいがあれな理由で酒で泣いてる、哀れな男たちの掃き溜めだし。

男達は美女ばっか相手にできるからと、ここを求めるやつの多いこと多いこと。
事実はそんなに甘くねえっての、精根持ってかれるって。
さて、今回のバジリスクとやらの被害を食らうのはどこのどいつか。
俺? あるかもな、俺はリリム相手にしても平然としてられるとか言う特異体質でここに追いやられているが、別に他の魔物娘にお熱になってもその体質が変わるわけでもあるまいし、おんなじ生け贄だろ。

仕事さえ出来れば上の奴等は文句言わんよ。
社会進出させる予定の魔物娘の夫になってしまって夫婦になろうとも。
ある意味それも社会進出の一つに組み込んでる辺り、無理っぽいの居ることは上認めてるし。

「さて」

明日から来てもらうことになったが、どうなることやら。














「これって」
「ああ、これはですねえ……」

生け贄を求めたが却下になった。
いつもなら翌日に来るくらいのことがよくあったのに、何でだろうか。
単純に男の数が減りすぎると言うことで無理になっただけか。

結局としてはこのバジリスク……名前はフィアつった?
その面倒は俺が見ることになった。
アレだなぁ……社畜だなぁ。

さてそんなこんなで、彼女との会話が増えるのは必然だ。
仲良くなるのも必然だ、そう仲好くなるのも。
……あれ、漢字が違った、気のせいだな。

て、いつものように彼女の面倒を見つつ仕事をしていたわけだが……
現在少し経って、今俺は酒場に彼女と居る。
そして目の前のフィアさんは……

「私だってぇ……好きで仮面つけてる訳じゃないんですよぉ……ヒック……」

酔い潰れていらっしゃられる。
酒の弱いと言うか悪酔いするタイプか……

「分かってますよ、大丈夫ですって、理解はその内されますって」
「そんな待ち構えてる感じじゃ意味ないんですよぉ! なんのためにわざわざ来たと思うんですかぁ……」

しくしくしだしちゃったよ、基本的に落ち着いた冷静な感じどこいったよ……

あれから三十分以上の悪酔いに付き合わされ最終的にKOされるフィアさん。
……え、彼女背負ってくの?
下半身の人外部分のことを考えて、タクシーは厳しいな。
魔物娘用ののもあるがまだ少ない上、高いんだよアレ。

……背負うか、大丈夫だ。
自分の腕力と脚力と腰を信じるんだ。
毎日カルシウム多いの食って飲んでる、骨は逝かない筈。
トレーニングだって……














おおおおおおおぉぉぉぉぉ……

お、重たい、でも口にできない。
後ろでいい感じに背負われているが意識はあるのだ。
ただなんか……

「は……ふ……ぁ……ん……」

なんか悩ましい声をあげているが……
確か男の臭いが聞くんだっけ?
まあ、頑張っていただいてほしい、完落ちするまで飲むからそうなる。

家はと……ここか、防音のよく効いたマンションだ。
……まあ、防音が効いてなかったら永遠と矯声を聞き続けることになるしな。

さて鍵は……

「フィアさーん、鍵はー?」
「ポッケ……」

可愛いなおい。

じゃあ、少し失礼させていただいて……上着なし。
下はスカート……ポッケついてないんじゃなかったっけ。

「どこに?」
「胸」

……

「取れや!」
「力入りません〜……」

……












よし、部屋に入ったな。
え、鍵? ははっ……君はなにも知らない、“イ・イ・ネ・?”

さてベッドは……でかいなぁ、よしぶん投げて終わりだな!
さて、今俺は、思った通り彼女をベッドに投げた。
どうせ魔物娘仕様で滅茶苦茶丈夫だろうと、で、俺は今更ながらバカをやったと思ってしまった。

わかるだろうか、彼女。
仮面つけてるんだよ。
こんな乱暴な扱い方、そして力が抜けてる状態の彼女。
……重たいのを運んだことによる疲れで考えが足りんかった。

……仮面外れたんだ。

潤んだ瞳が俺を見る。
一瞬時が止まったように感じられた。

でもそんなことはなく。

『ドクン!』

「う、ぁ……?」

体から力が抜ける、だが一応なんとか倒れる前に持ちこたえる。
だが体が変だ、でも理由はわかってる。

バジリスクの目を見ちまったからだ。

「はるさーん……」

仮面の下に隠れていたバジリスクのフィアの目は野獣だった。
そして魔物と言うなに恥じない獲物を食らう目立った。

「あ、あはは……耐えることはできんかね?」
「無理ですよ〜……それにしてはよく耐えれてますね……意識もしっかりしてるし」
「リリムの影響耐えられるからじゃないか」
「そうですか……」

数秒の間、フィアは笑みを浮かべた。

「もう我慢無理です」

あ、今までの会話は耐えてたから成立してたのね。

勢い良く尻尾を伸ばして俺の体を掴む、それだけで快楽が突き抜けた。
フィアが自分の体のところに引き寄せようとする過程でズボンとパンツの動きに股間がヤバイが……耐えれたのは気持ちの悪い状態にしたくないがための根性なのか潔癖性なのだろうか?

そんな至ってどうでもいい思考が頭の中を過りながらも、フィアに拘束され抱き締められたとい結果は変わらず。

「俺は今日……うむ……!?」

人をやめるんだろうなぁと言う言葉は続けさせてもらえなかった。
唇に奪われたことによることなのだから仕方ない。
というか目がちか……!!?

ちょっと待ったこれは不味い!? 魔眼の力が、容赦なく……ッ!
で、出る、いや出るな! 耐えろ馬鹿! おいこの愚息、たえろ……ッ!

俺はそれを耐え続ける、だが頭の直接やって来る電気信号と、そこから来る反射は、射精しろと脅しをかけてくる。
だがこの脅しに負けたら終わる……ッ!

俺がその快楽にあーだこーだと頭をぐるぐる回しながら耐えるが……

「はーい……邪魔のものぽーい♥」

いつの間にかズボンとパンツを脱がされていた。
一切、俺の一物に一切影響を及ぼさないようにだ。
……悪意を感じる、これは悪意を感じ……ァッ……

気づいたときには遅く、俺のそれはフィアの快楽の穴へと誘われていた。
向かい合うように横に寝ていたのも関わらず、物凄い力と勢いで。
肌と肌が思いっきりぶつかり合う音が響かせて。

「ぁ……が……ッ……!……ふ……ぁぁぁ……」

最初は耐える。
が、やって来る快楽は耐えようとする盾を簡単にぶち抜く矛で、俺の体を貫いた。
それを脳に認識されるとき、いっそのこと殺される感覚の方が楽なんじゃないかと思うほど、本当に暴力的だった。

童貞だった男には些か酷い仕打ちと言っていい快楽だった。
そんなものを与えられて耐えられるわけもなく。
まるでしゃぶりつくすかのような膣の動きに服従し、まるで漏らしたかのように射精した。

「あぁぁぁぁぁぁぁ♥」
「ふ……ぁ……ひぃ……ぐッ!」

頭のなかでバチバチとした感覚、目の前の光景がチカチカする。
体全身は震え、歯は力が入って噛みガチガチと鳴る。

月並みにだが、そうとしか言えない、漫画でしかあり得ないと思っていた感覚だった。
それが現実で行われた場合は息がまともに出来なくなると知った。
心臓がいたく鼓動し、死ぬ直前のように感じられた。

実際は死なせてもらえるわけなく、快楽が永遠と押し寄せるのだが。
ある意味快楽に溺れて溺死するかもしれない。

「もっとぉ♥」
「む、無理だ……こんだけやられてえええええ!?」

ほどよく抜き、そのまま勢い良くまた叩きつけるように挿入。
また同じ快楽が行われる、しかも今回は射精したことによる敏感な状態に対する二倍ダメージ。
本当に死ぬと思った。

頭が焼ききれる、そう思うほどのものだ。
頭に落雷が落ちたかのようだ。

「ぁ……ぁ……」

声を発する体力がこの二度で完全になくなった。
それは言い方を変えれば……

「どうしたんですかぁ……♥ 止めないんですかぁ……?♥」

制止することもできず、抵抗する力もなく。
つまりは今日この日終わったと言うことだ。

「もっとしましょぉ、赤ちゃんできるくらい……♥」











「ふ……グゥァッ!?」

フィアは俺の体の上に乗っかったまま腰を器用に動かしている。
そしてその影響で五回目の射精、だが勢いは衰えず。
何故なら、

「目を会わせたままキスしよ♥」

そう言うことだ、有無を言わせない。
目を瞑ろうにも体力的に持っていかれ過ぎていて明け続けるも閉め続けるも出来ない。
もう反射で勝手に行ってる。

目の前にいるのはフィアの快楽に蕩けきり、それていて愛しい相手を求める欲望だった。
その欲望は俺自身に向けられ、一行にその火は止まらない。
というか止まるのだろうか、たぶん止まらないかも。

魔眼の影響で無限とも思える精力を持ってしまった今、フィアが止まらない限り俺はこのままだろう。
ああ……そうだなぁ、バジリスクはこうなると止まらないことも考えなきゃなぁ。
まずこの事を仕事場に持っていける情報に鳴るのかわからないけれど。

もう悲鳴を上げる余裕すら与えてもらえない。

「赤ちゃん汁ちょうだい♥ 何度も妊娠できるほど♥」

……本気なんだろうなぁ、どこで間違っただろうか。
投げたからか、自業自得だな俺のバカ。

く……また上って……

ギリリと言う歯の擦れる音、それと同時に行われる射精。
その射精して出てきた精液はあまりの量に外にこぼれ落ちる。

その感覚を得ながら、最終的に俺は思った。
もう諦めた方がいいか。
でも本当に明日の仕事どうすッかなぁ……

それからフィアが酒が回ることによる結果で気を失うまで終わることはなかった。
16/03/12 01:31更新 / 幸せのためのキセキ

■作者メッセージ
新しく出てきたのでキャラ見て説明見て。
なんか、止まらんかった。

なんか誤字おおいわ、書きたいこと抜けてる……
欲望にかまけすぎたか……

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33