図鑑世界童話全集「こぶとりおにいさん」
昔々、ある村に1人の正直者のお兄さんがおりました。このお兄さんは真面目な働き者でもあり、村の人達に好かれていたのですが、その頬に醜い瘤があったので結婚相手にだけはなかなか恵まれませんでした。
お兄さんもこの瘤をどうにかしようと考えて医者に診てもらったり薬やらおまじないやら試してみたりしたのですが、一向に取れる気配がありません。
そしてある時、お兄さんは村の近くにある山に登り、そこにあるお堂で山の神様にお祈りをしました。
「山神様、どうかこの瘤を取ってください。そして俺のお嫁になってくれる人が現れますように」
すると、お堂の外でいきなり大雨が降ってきました。
「どうしよう。このままじゃ帰れないぞ」
お兄さんはしばらく山のお堂で雨宿りをしておりましたが、雨は一向に収まる気配もなく、そのまま暗くなって気が付けばお兄さんはお堂の床に転がって眠りこけてしまいました。
「おい、起きろ!」
それからどれだけの時間が経ったでしょうか。お兄さんは何やら威勢のいい声に叩き起こされました。寝ぼけ眼で辺りを見回したお兄さんは仰天してしまいます。なんと彼の周りを赤や青の肌をした体の大きな鬼の妖が取り囲んでいたのです。そしてその中でもひときわ大きなアカオニが言いました。
「これから男をさらいに行く所だったがちょうどいい。他の女の匂いもしないし、あたし達の肴になってもらうぞ」
お兄さんが鬼達に連れられてお堂の外に出てみると、そこでは大きな篝火が焚かれ、その周りで鬼を初めとする山に住む妖達がお酒を飲みながらどんちゃん騒ぎしていました。
「ここにいるのは皆夫のいない者達だ。あたし達はここで男を味見して、気に入った奴が夫に貰っていくのさ」
アカオニがそう言うと別のアカオニとアオオニがお兄さんの腕を両側から掴んで動けなくした後、別のアカオニが物凄い力でお兄さんの服を引きちぎります。
「お、そいつが今日の肴かあ」
「なかなかいいモノ持ってるじゃねーか」
「いいぞいいぞー」
周囲で酒を飲んでいる鬼達からも下品な歓声が上がります。怖くなったお兄さんは慌てて言いました。
「ま、待ってください。見ての通り、俺には醜い瘤があります。俺を犯すのはやめた方がいいと思いますよ……」
すると、お兄さんの腕を抑えつけているアオオニが答えました。
「安心しろ。今まで色々な男がここに連れてこられたが、誰にも妻になって貰えなかった男は1人もいなかったぞ」
そしてお兄さんは両腕を掴む鬼達に引き倒され、哀れにも地面に釘づけにされてしまいました。
「ほら、早くおっ勃てるんだよ」
お兄さんの服を引きちぎったアカオニがお兄さんのまらを掴み、しごきます。
「あたしのほとも、擦るんだよ」
「こっちも、だ」
お兄さんの両腕はそれぞれに1人ずつアカオニとアオオニが掴み、指を自分のほとの中に入れさせています。
「へへっ、こっちはもーらいっと」
「んぶっ」
そして大きなアカオニがお兄さんの頭に跨り、ほとをお兄さんの口に押し付けてきました。
「んっ、そう。なかなかうまいじゃねーか」
「あっ、こっちも、イイッ」
酔っ払っているせいか鬼達の手やほとはいずれも絶妙に温かく、ぬめった感触がお兄さんの舌や指を襲います。お酒の匂いで頭がぼうっとしてきて、お兄さんはさっきまで怖くてしょうがなかったはずなのに、気が付けば指や口で鬼達のほとを自分から夢中で愛撫しておりました。そして、アカオニの手の中で小さく縮こまっていたまらも、ムクムクと頭を持ち上げてきます。すると、アカオニが大変驚いた様子で叫びました。
「おい。こいつ、頬だけじゃなくてこっちにもでかい瘤があるぞ」
妖達がお兄さんのまらを見てみると、雁首が瘤のように大きく出っ張っておりました。
「でけえ」
「なあ、これあたしが貰っていいか? 今まで見た中でいちばんあたし好みかもしれない」
そう言うが早いか、アカオニはお兄さんのまらを掴んだまま自らの腰を浮かせ、温かくぬめったほとをまらの先に当てました。そして、雁首の感触をじっくり味わうように、ゆっくりと腰を下ろしていきます。
「んっ、すごい、おっき、ああっ」
お兄さんの方も雁首をゆっくりとこすり上げてくアカオニのほとの感触に、たちまち身体が限界を迎えるのを感じました。
「うぐっ、出るっ!」
たちまち精が勢いよく弾けます。
「そんな、早い。こんなに熱くなった所に、そんなに、出されたら、ああっ!」
アカオニもお兄さんに跨ったまま、彼にしがみつくようにして勢いよく身体を震わせました。
「こいつのまら、すごい。でっかい瘤が、あたしの一番気持ちいい所を擦ってくる。あたしのほとと、ぴったり合ってる」
「どうやら決まりみたいだな。そいつは今日からあんたの夫だ」
大きなアカオニがそう言うと、周りの妖達から一気に歓声が上がりました。
「おめでとう」
「幸せになれよ」
そして、その中にいた1人のカラステングが瓢箪を持ってアカオニの元に進み出てきます。
「これ、大天狗様から教わって作った特別な薬酒だ。これを飲ませたら、そいつの顔の瘤も治るかもしれん」
「ありがとう」
瓢箪を受け取ったアカオニは早速中の酒をひと口含むと、お兄さんに口移しで飲ませました。すると、2人の身体がかあっと熱くなり、さっき勢いよく精を吐き出したばかりで萎えていたお兄さんのまらが、アカオニの胎の中で勢いよく力を取り戻します。そしてその雁首が、再び勢いよくアカオニのほとの内側を擦りました。
「んんっ」
アカオニはお兄さんと唇を重ね合わせたまま気持ち良さそうな声を漏らし、腰を激しく上下させていくのでした。
こうして、強引にお兄さんを夫にしたアカオニは、そのままお兄さんの後に付いて村に行き、一緒に暮らすようになりました。
毎日夜になるとカラステングからもらった薬酒を一緒に飲み、酔った勢いでお兄さんを押し倒して精を絞ります。そうするうちにお兄さんが人神(インキュバス)に近づいていくと、頬に付いていた邪魔な瘤はどんどん小さくなっていき、代わりにまらの方にある瘤のような雁首はますますアカオニ好みの大きく出っ張った形に膨れ上がっていきました。
そして1年ほどの月日が経ったある時、お兄さんのお隣に住むお兄さんが彼に尋ねました。
「今まであれだけ色々と試しても消えなかった瘤が、気が付けばすっかり無くなってしもうたな。一体何があったんじゃ」
お兄さんが正直に答えると、隣のお兄さんはこう言います。
「そんなすごい薬酒があるとはなあ。街に持って行って売れば大儲けできるんじゃないのか」
「薬酒だけあっても意味がないという話だぞ。あれは妖の力を引き出してその力で人を癒す物らしいからな」
お兄さんは忠告しますが、金に目がくらんだ隣のお兄さんは聞く耳を持ちません。
「どうせ薬を独り占めしたくていい加減な事を言っておるんじゃろ」
そう言うと隣のお兄さんは山へ登る支度をするために家に帰っていきました。
「ちょっと待てって、おーい。あいつ大丈夫かな」
心配そうに隣のお兄さんの背中を見送るお兄さんの腕に、アカオニが抱き着きます。
「まあ、何かあってもあっちにいるみんながなんとかしてくれるだろ」
そう言ってお兄さんと寄り添って歩き出すアカオニのお腹は、お兄さんの頬から消えた瘤がこちらに移ってきたかのように大きく膨らんでおりました。
翌日、隣のお兄さんは話で聞いた通りに山のお堂に向かい、そこで横になって夜が来るのを待ちました。ガタガタと戸が開く音が聞こえてくると、目を閉じて眠ったふりをします。彼が眠っていると思った大きなアカオニは、隣のお兄さんの身体を引き起こしながら大声で言いました。
「おい、起きろ!」
すると、お兄さんはぱっと目を開き、隠し持っていた刀を抜き出して、その刃を大きなアカオニの首に付きつけました。
「おい。首を斬られたくなかったら、うちの村の奴の瘤を治した薬酒を渡せ」
すると、アカオニやその周りにいる妖達はしばしの間ぽかんとした後、楽しそうに大声で笑いこけました。
「何かと思えば、そんなちゃちな棒きれで脅そうというのかい」
「冗談じゃないぞ。俺は本気だ。言う事を聞かなければこいつで――」
そこまで言った時、隣のお兄さんが手にしていた刀が、突然物凄い力で上に引っ張られました。それにつられる形で上に掲げられた腕を、何か毛むくじゃらで大きな物が掴みます。
「なっ!?」
慌てて上を見た隣のお兄さんは、そこで顔を真っ青にしてしまいます。なんとアカオニ達の中でひと際大きいアカオニよりも更に大きなウシオニが、隣のお兄さんの腕と刀を掴んでいたのです。右手には刃が食い込んで血がボタボタと垂れていますが、それを気にする様子もありません。
「面白い奴だな。気に入った。男を犯すのはお前が最初で最後にしてやる」
この日から、隣のお兄さんをふもとの村で見かける者は誰もいませんでした。
お兄さんもこの瘤をどうにかしようと考えて医者に診てもらったり薬やらおまじないやら試してみたりしたのですが、一向に取れる気配がありません。
そしてある時、お兄さんは村の近くにある山に登り、そこにあるお堂で山の神様にお祈りをしました。
「山神様、どうかこの瘤を取ってください。そして俺のお嫁になってくれる人が現れますように」
すると、お堂の外でいきなり大雨が降ってきました。
「どうしよう。このままじゃ帰れないぞ」
お兄さんはしばらく山のお堂で雨宿りをしておりましたが、雨は一向に収まる気配もなく、そのまま暗くなって気が付けばお兄さんはお堂の床に転がって眠りこけてしまいました。
「おい、起きろ!」
それからどれだけの時間が経ったでしょうか。お兄さんは何やら威勢のいい声に叩き起こされました。寝ぼけ眼で辺りを見回したお兄さんは仰天してしまいます。なんと彼の周りを赤や青の肌をした体の大きな鬼の妖が取り囲んでいたのです。そしてその中でもひときわ大きなアカオニが言いました。
「これから男をさらいに行く所だったがちょうどいい。他の女の匂いもしないし、あたし達の肴になってもらうぞ」
お兄さんが鬼達に連れられてお堂の外に出てみると、そこでは大きな篝火が焚かれ、その周りで鬼を初めとする山に住む妖達がお酒を飲みながらどんちゃん騒ぎしていました。
「ここにいるのは皆夫のいない者達だ。あたし達はここで男を味見して、気に入った奴が夫に貰っていくのさ」
アカオニがそう言うと別のアカオニとアオオニがお兄さんの腕を両側から掴んで動けなくした後、別のアカオニが物凄い力でお兄さんの服を引きちぎります。
「お、そいつが今日の肴かあ」
「なかなかいいモノ持ってるじゃねーか」
「いいぞいいぞー」
周囲で酒を飲んでいる鬼達からも下品な歓声が上がります。怖くなったお兄さんは慌てて言いました。
「ま、待ってください。見ての通り、俺には醜い瘤があります。俺を犯すのはやめた方がいいと思いますよ……」
すると、お兄さんの腕を抑えつけているアオオニが答えました。
「安心しろ。今まで色々な男がここに連れてこられたが、誰にも妻になって貰えなかった男は1人もいなかったぞ」
そしてお兄さんは両腕を掴む鬼達に引き倒され、哀れにも地面に釘づけにされてしまいました。
「ほら、早くおっ勃てるんだよ」
お兄さんの服を引きちぎったアカオニがお兄さんのまらを掴み、しごきます。
「あたしのほとも、擦るんだよ」
「こっちも、だ」
お兄さんの両腕はそれぞれに1人ずつアカオニとアオオニが掴み、指を自分のほとの中に入れさせています。
「へへっ、こっちはもーらいっと」
「んぶっ」
そして大きなアカオニがお兄さんの頭に跨り、ほとをお兄さんの口に押し付けてきました。
「んっ、そう。なかなかうまいじゃねーか」
「あっ、こっちも、イイッ」
酔っ払っているせいか鬼達の手やほとはいずれも絶妙に温かく、ぬめった感触がお兄さんの舌や指を襲います。お酒の匂いで頭がぼうっとしてきて、お兄さんはさっきまで怖くてしょうがなかったはずなのに、気が付けば指や口で鬼達のほとを自分から夢中で愛撫しておりました。そして、アカオニの手の中で小さく縮こまっていたまらも、ムクムクと頭を持ち上げてきます。すると、アカオニが大変驚いた様子で叫びました。
「おい。こいつ、頬だけじゃなくてこっちにもでかい瘤があるぞ」
妖達がお兄さんのまらを見てみると、雁首が瘤のように大きく出っ張っておりました。
「でけえ」
「なあ、これあたしが貰っていいか? 今まで見た中でいちばんあたし好みかもしれない」
そう言うが早いか、アカオニはお兄さんのまらを掴んだまま自らの腰を浮かせ、温かくぬめったほとをまらの先に当てました。そして、雁首の感触をじっくり味わうように、ゆっくりと腰を下ろしていきます。
「んっ、すごい、おっき、ああっ」
お兄さんの方も雁首をゆっくりとこすり上げてくアカオニのほとの感触に、たちまち身体が限界を迎えるのを感じました。
「うぐっ、出るっ!」
たちまち精が勢いよく弾けます。
「そんな、早い。こんなに熱くなった所に、そんなに、出されたら、ああっ!」
アカオニもお兄さんに跨ったまま、彼にしがみつくようにして勢いよく身体を震わせました。
「こいつのまら、すごい。でっかい瘤が、あたしの一番気持ちいい所を擦ってくる。あたしのほとと、ぴったり合ってる」
「どうやら決まりみたいだな。そいつは今日からあんたの夫だ」
大きなアカオニがそう言うと、周りの妖達から一気に歓声が上がりました。
「おめでとう」
「幸せになれよ」
そして、その中にいた1人のカラステングが瓢箪を持ってアカオニの元に進み出てきます。
「これ、大天狗様から教わって作った特別な薬酒だ。これを飲ませたら、そいつの顔の瘤も治るかもしれん」
「ありがとう」
瓢箪を受け取ったアカオニは早速中の酒をひと口含むと、お兄さんに口移しで飲ませました。すると、2人の身体がかあっと熱くなり、さっき勢いよく精を吐き出したばかりで萎えていたお兄さんのまらが、アカオニの胎の中で勢いよく力を取り戻します。そしてその雁首が、再び勢いよくアカオニのほとの内側を擦りました。
「んんっ」
アカオニはお兄さんと唇を重ね合わせたまま気持ち良さそうな声を漏らし、腰を激しく上下させていくのでした。
こうして、強引にお兄さんを夫にしたアカオニは、そのままお兄さんの後に付いて村に行き、一緒に暮らすようになりました。
毎日夜になるとカラステングからもらった薬酒を一緒に飲み、酔った勢いでお兄さんを押し倒して精を絞ります。そうするうちにお兄さんが人神(インキュバス)に近づいていくと、頬に付いていた邪魔な瘤はどんどん小さくなっていき、代わりにまらの方にある瘤のような雁首はますますアカオニ好みの大きく出っ張った形に膨れ上がっていきました。
そして1年ほどの月日が経ったある時、お兄さんのお隣に住むお兄さんが彼に尋ねました。
「今まであれだけ色々と試しても消えなかった瘤が、気が付けばすっかり無くなってしもうたな。一体何があったんじゃ」
お兄さんが正直に答えると、隣のお兄さんはこう言います。
「そんなすごい薬酒があるとはなあ。街に持って行って売れば大儲けできるんじゃないのか」
「薬酒だけあっても意味がないという話だぞ。あれは妖の力を引き出してその力で人を癒す物らしいからな」
お兄さんは忠告しますが、金に目がくらんだ隣のお兄さんは聞く耳を持ちません。
「どうせ薬を独り占めしたくていい加減な事を言っておるんじゃろ」
そう言うと隣のお兄さんは山へ登る支度をするために家に帰っていきました。
「ちょっと待てって、おーい。あいつ大丈夫かな」
心配そうに隣のお兄さんの背中を見送るお兄さんの腕に、アカオニが抱き着きます。
「まあ、何かあってもあっちにいるみんながなんとかしてくれるだろ」
そう言ってお兄さんと寄り添って歩き出すアカオニのお腹は、お兄さんの頬から消えた瘤がこちらに移ってきたかのように大きく膨らんでおりました。
翌日、隣のお兄さんは話で聞いた通りに山のお堂に向かい、そこで横になって夜が来るのを待ちました。ガタガタと戸が開く音が聞こえてくると、目を閉じて眠ったふりをします。彼が眠っていると思った大きなアカオニは、隣のお兄さんの身体を引き起こしながら大声で言いました。
「おい、起きろ!」
すると、お兄さんはぱっと目を開き、隠し持っていた刀を抜き出して、その刃を大きなアカオニの首に付きつけました。
「おい。首を斬られたくなかったら、うちの村の奴の瘤を治した薬酒を渡せ」
すると、アカオニやその周りにいる妖達はしばしの間ぽかんとした後、楽しそうに大声で笑いこけました。
「何かと思えば、そんなちゃちな棒きれで脅そうというのかい」
「冗談じゃないぞ。俺は本気だ。言う事を聞かなければこいつで――」
そこまで言った時、隣のお兄さんが手にしていた刀が、突然物凄い力で上に引っ張られました。それにつられる形で上に掲げられた腕を、何か毛むくじゃらで大きな物が掴みます。
「なっ!?」
慌てて上を見た隣のお兄さんは、そこで顔を真っ青にしてしまいます。なんとアカオニ達の中でひと際大きいアカオニよりも更に大きなウシオニが、隣のお兄さんの腕と刀を掴んでいたのです。右手には刃が食い込んで血がボタボタと垂れていますが、それを気にする様子もありません。
「面白い奴だな。気に入った。男を犯すのはお前が最初で最後にしてやる」
この日から、隣のお兄さんをふもとの村で見かける者は誰もいませんでした。
19/03/23 21:29更新 / bean