図鑑世界童話全集「貧乏な粉屋の若者と子猫」
昔々、ある所に奥さんも子供もいない粉ひき屋の男がおりました。この粉ひき屋は3人の若い男達を雇っていたのですが、ある時その3人に言いました。
「私もだいぶ年だし、粉ひき屋の仕事もきつくなってきた。そろそろお前たちの誰かにこの水車小屋を引き継がせようと思う。これから3人で旅に出て、それぞれ1頭ずつ馬を連れて帰って来なさい。そのうち最も立派な馬を連れて帰ってきた奴に水車小屋を任せる事にするよ」
そんなわけで3人は旅に出る事になりましたが、そのうち年上の2人は少しでも自分が選ばれる可能性を増やしたいと考え、年下のハンスをなんとか出し抜いて置き去りにしようと企みます。彼らがとある山の中にある洞窟に差し掛かった時、いちばん年上の若者はハンスに言いました。
「まだ夕方だが、暗くなってから山の中をむやみに歩き回るのは危ない。今日はここで野宿して、3人が交代で周囲を見張る事にしよう」
その言葉を信じたハンスは洞窟の中で眠ってしまい、あとの2人の若者は彼を置き去りにしてどこかへと立ち去ってしまいました。
翌朝、ようやく騙されたことに気付いたハンスは途方に暮れました。
「こんな所で一人ぼっちで置き去りにされて、どうやって馬を手に入れろというんだ」
そしてハンスが森の中をさ迷い歩いていると、ぶち模様のあるケット・シーが彼の前に現れ、こう告げました。
「私がおまえの願いを叶(かニャ)えてやるニャ」
ハンスは呆れたように言います。
「俺が欲しい物が何かも知らないくせに」
「いい馬が欲しいんでしょ、ハンス」
驚きに目を見開いたハンスに、ケット・シーは続けて言いました。
「その代わり、おまえには私の召使いとして働く栄誉を与えよう」
(どうせ他に行く当てがあるわけでもなし、この猫の言う事が本当か試してみるのもいいかもしれないな)
そう思ったハンスはケット・シーに付いていく事にしました。
ハンスがぶち猫のケット・シーの後についていくと、森の中に立派なお城があり、このぶち猫によく似たケット・シーとその夫らしき男性がいました。
「お父様お母様。今日からこいつを私専用の召使いにするニャ」
ぶち猫のケット・シーのお嬢様は、そう言ってハンスを自分の両親に紹介します。すると、父親は涙ぐみながら言いました。
「娘よ。ついにこの日が来たんだなあ」
そして母親のケット・シーは尻尾を立てて嬉しそうに言います。
「今日はお祝いね。盛大に宴を開きましょう」
(たかだか召使い1人雇うぐらいで大げさだなあ)
ハンスが不思議そうに見守る中、お城の大広間では豪勢な料理が並べられ、ワーキャットの音楽隊がチェロやバイオリンにトランペットを演奏していきます。
食事が終わると、今度は舞踏会が開かれました。ケット・シーやワーキャットだけでなくジパングに住むネコマタや不思議の国に住むチェシャ猫までもが、音楽隊の奏でる曲に合わせて夫とダンスを踊ります。それは人間が躍るダンスとは大きくかけ離れていました。
猫の魔物娘の夫たちがそれぞれに猫じゃらしを手にして立ち、妻の頭の上で振ります。猫の魔物娘達はそれを追いかけてぴょんぴょんと飛び跳ね、気持ちが昂ってくると顔を興奮で真っ赤にしながら身を乗り出し、身体を夫に擦りつけていきます。そして更に興奮が高まってくると、夫を押し倒してその場で交尾を始めるのです。
「なんだ、これ」
ハンスは人間の常識とはかけ離れた目の前の光景に呆然としながらも、刺激的な光景に顔を真っ赤にし、ズボンを盛り上がらせています。そんなハンスに対し、ケット・シーのお嬢様は平然とした様子で言いました。
「ふぁー。眠くなってきたニャ。ハンス、私は寝るから着替えを手伝うニャ」
それから、ハンスは何人かのワーキャットのメイドさん達と一緒に、ケット・シーのお嬢様の寝室に向かいます。この日から、夜にはワーキャットのメイドさん達が着替えさせる前にケット・シーのお嬢様の靴を脱がせ、朝にはメイドさん達に着替えさせてもらったお嬢様に靴を履かせるのがハンスの役目になりました。
ケット・シーのお嬢様は毎晩寝る前になると、ベッドの上に座って片足を持ち上げます。ハンスがその前に跪き、差し出された足から靴を脱がせようとすると、ちょうどケット・シーの足と足の間の部分が目に入りそうになります。ケット・シーのお嬢様は服を着なくても充分温かいモフモフした毛皮に覆われているため、ズボンやショーツのようなものを履いておらず、ハンスにとっては気が気ではありません。ケット・シーのお嬢様はそんなハンスの様子をニヤニヤと眺めながら、脚の間が見えそうで見えない絶妙な動きをしたりするのでした。
宴の時だけでなく、普段の生活でもケット・シーのお屋敷の様子は人間の住むお屋敷のそれとは大きく異なっていました。よく晴れた日にはワーキャットやその夫の使用人達が、仕事を放り出して屋根の上や庭先なんかで日向ぼっこをしています。ワーキャット達が発情期に差し掛かった時なんかはもう大変で、そこらじゅうの物陰で彼女達がオナニーに耽ったり夫と交尾しては疲れて眠りこけるという繰り返しです。
使用人達のこんな態度に主人も咎める事はありません。何しろお嬢様のご両親も使用人達と一緒になって日の当たる場所を奪い合うように寝転がったり、発情期にはせっせとお嬢様に妹を作ってあげようとしているのですから。
また、ハンスは朝と夜にお嬢様の靴を履かせたり脱がせたりする以外にも、お嬢様から変わった仕事を仰せつかっていました。斧で木を切り倒して薪にするのですが、その斧はなぜか鉄ではなく銀でできているのです。同じように草を刈って干し草にするように言われたと思ったら、銀の草刈り鎌と金の砥石を渡された事もあります。
その仕事を終えたハンスは、ケット・シーのお嬢様に聞いてみました。
「馬はまだ貰えないんでしょうか」
「まだニャ。おまえにはいちばん大事な仕事が残っているニャ」
そう言うとお嬢様は、銀でできた斧やその他の道具を使って銀色の不思議な木を切り倒し、小さな猫小屋を作るようにとハンスに命じました。
ハンスがその仕事もどうにか成し遂げると、その頃には粉ひき屋の親方から言われた馬を連れて帰ってくる期限の日が迫っていました。お嬢様がハンスの作った猫小屋の出来を確かめていると、ハンスはお嬢様に尋ねました。
「本当に馬を貰えるんでしょうね?」
「心配はいらニャい。お前は水車小屋に帰りニャさい。私は3日後にやってきて、他の若者が連れてくる馬よりも立派なのを見せてやろう」
ハンスはその言葉を信じて水車小屋に帰ったのですが、ケット・シーのお屋敷では新しい作業着を貰えなかったため、この頃にはハンスの服はボロボロになっていました。風車小屋に付くと、年上の2人の若者達もそれぞれに馬を連れて戻っています。
若者達はニヤニヤしながらハンスに尋ねました。
「お前の馬はどこにあるんだ?」
「あと3日したら連れてきてもらうと約束したんだ」
ハンスはケット・シーのお嬢様の言葉を信じて答えました。
「へー。そりゃあ随分と親切な人に助けられたんだなあ」
年上の若者達はボロボロになったハンスの服を見ながら言います。どうせ騙されたんだろう、と2人の顔に書いてありました。
「こんな格好した奴がうちにいるのを人に見られたら、俺達や親方も大恥だ」
そう言って彼らはハンスを家に入れず、食事も外で摂らせ、寝るときも寝室のベッドの上ではなくガチョウ小屋のわらの上で眠らせました。
それから3日経った朝、ハンスが目を覚ますと、水車小屋の前に6頭立ての馬車がやってきました。その6頭の馬はどれを見ても、年上の2人の若者達が連れてきた馬よりも明らかに立派です。その後ろからはどこかの偉い人の家来らしき人が更に立派な7頭目の馬を連れてきていて、「これはハンス様の馬です」と言いました。出迎えに出てきた粉ひき屋の親方と2人の若者はその人がてっきり男の人だと思っていましたが、声をよく聞くと女の人でした。
それから馬車の扉が開き、何人かのメイドさんと従者達――この従者も全員男装した女の人です――を引き連れた、どこかの国のお姫様かと思うような立派なドレスを着た女の人が出てきます。このお姫様は3人の男達に聞きました。
「この馬の持ち主のハンスはどこ?」
すると、2人の若者のうち年上の方が答えました。
「あいつはボロボロの服を着てみっともないので、ガチョウ小屋に寝かせています」
それを聞いたお姫様が従者に何か囁くと、従者は馬車の中に走って大きなトランクを持ってきました。お姫様はメイドさんや従者達を引き連れ、ガチョウ小屋にいるハンスの元へ向かいました。トランクを提げた従者がそれを開けると、中にはどこの国の王様にも引けを取らないような立派な衣装が入っています。
それを見たハンスは目を丸くしました。
「あなた達は一体……?」
「お前にこれを着せたいところだが、その前にこんな所で寝て汚れた身体を洗わないといけないニャ」
その言葉とともに、お姫様が人化の術を解くと、その姿がケット・シーのお嬢様に変わりました。同時にメイドさんや従者達もそれぞれにネコミミやしっぽが生えてきて、ワーキャットの姿に戻ります。
それからケット・シーのお嬢様は馬小屋の端にある馬の体を水洗いする所にハンスを連れて行きました。ワーキャット達がお嬢様とハンスの服をテキパキと脱がせていきます。
「では、あとはお2人でごゆっくり」
そう言ってワーキャット達は馬小屋の外へと出ていきました。
「さあ。お前の体をきれいにしてやるニャ」
そう言うとケット・シーのお嬢様は自分の胸やお腹のモフモフした毛並みで石鹸を泡立て、椅子に座るハンスの背中を擦っていきました。ハンスは柔らかく温かい毛並みやその下の胸やお腹のフニフニした感触を背中に感じ、おちんちんが頭を持ち上げていきます。それが済むと、お嬢様は今度はハンスの前へと回り込んできました、
「次は胸を洗うニャ」
「い、いや。前は自分で洗えますよ」
「召使いが口答えするニャ」
ハンスは慌ててケット・シーのお嬢様を止めようとしましたが、お嬢様は聞く耳を持ちません。前からハンスをぎゅっと抱きしめるようにしながら、お互いの胸を擦り合わせていきます。密着した状態でお嬢様の息遣いや鼓動を感じたハンスは、ますますおちんちんが硬くなってきました。
「今度は足ニャ」
そう言うとケット・シーのお嬢様は椅子に座ったハンスの足に、石鹸塗れとなった胸の毛並みを擦りつけていきます。同時にハンスのおちんちんに手を伸ばし、精を作り出す袋をそっと持ち上げて嬉しそうに言いました。
「うは。タプタプだニャ」
何人もの猫の魔物娘が夫と交わって魔力を発散させているお屋敷で過ごし、猫の魔物達が夫を誘うフェロモンを嗅いだり、目や耳でも彼女達が夫を誘って交わりを愉しむ様子を目の当たりにしてきたハンスの体は、本人も気づかないうちに少しずつ、メス猫とつがいになって孕ませるオス猫(インキュバス)へと近づき、そのおちんちんが通常の人間の限界をはるかに超える量と濃さの精液を蓄えていたのです。そしてまさに今、精のたっぷり詰まったおちんちんの重さを手で感じながら、お嬢様は心の中で歓喜の声を上げます。
(本当は毎朝毎晩ハンスに足を触られるたびに、すぐにでもトロトロになったおマンコを見せつけて交尾に入りたかったんだけど、必死に我慢した甲斐があったニャ)
ケット・シーのお嬢様がハンスに自分の靴を脱がせたり履かせたりする役割を与え、毎回お股の部分が見えそうで見えないような動きでハンスをからかっていたのも、おマンコから出てくるフェロモンを振り撒くことでハンスの身体と本能に「お前の仔を孕みたがっているメス猫がいるぞ」と刷り込み、メス猫に種付けするための精液を蓄えさせるのが目的だったのです。
「うぅ……お嬢様。もう……」
そんな状態でケット・シーのお嬢様の身体を全身に擦りつけられ、彼女の温かさと柔らかさを感じさせられたハンスのおちんちんは限界まで張り詰め、ビクビクと震えてカウパーが溢れ、今にも精液が漏れ出しそうになっていました。お嬢様はハンスのおちんちんの上に陣取るように脚を広げて立ちながら言います。
「これで最後ニャ。だけどここは一番デリケートな所だから、他と同じブラシは使えないニャ」
お嬢様は右手でハンスのおちんちんを握りつつ、左手を自分のおマンコに手を添え、トロトロの愛液を滴らせながらくぱぁと開きます。
「だから、こっちも一番柔らかいブラシで擦るニャ」
そして一気に腰を落とし、おマンコでおちんちんを根元までずっぽりと咥えました。ハンスは自分のおちんちんがお嬢様のおマンコの中で何かを引き裂くような感触を覚えます。しかし、それが何なのか考える余裕はありませんでした。
「うぐっ、出る」
ただでさえいつ精液が漏れ出してもおかしくない状態だったおちんちんをおマンコの中の柔らかいブラシで擦り上げられたハンスは、長い時間をかけてため込んだ精液を一気に噴き出してしまったのです。
「あぐっ、出てるニャッ。とびっきり濃ゆいオスの精液が、一気に私のナカにっ!」
そしてお嬢様の方も、男の人を迎え入れた事のないおマンコが一突きで愛するオス猫の精液に満たされる感触に、頭の中がメス猫の本能的な悦びでいっぱいになりました。2人とも圧倒的な快感で動けなくなり、対面座位でぎゅっと抱き合いながら、荒い呼吸に肩を激しく上下させ、その間もハンスのおちんちんだけは勢いよく震えてお嬢様のおマンコに精液を注ぎ続けています。そしてその肩とおちんちんの動きがようやく収まり始めたその時、ケット・シーのお嬢様の眼が鋭く光り、彼女の腰が激しく上下し始めました。
これは、ロプロット・サバトというサバトが編み出した獣魔法と呼ばれる魔法の1つ、「ビースト・ブースト」と呼ばれる魔法です。獣としての本能に身を委ね、意識的に制御するよりも効率よく身体を強化する魔法でした。ケット・シーのお嬢様はおマンコの内側で愛するオス猫の存在をもっと感じたい、そして子宮に子種を搾り取って愛するオス猫の仔を産みたいという本能だけで頭をいっぱいにし、ハンスの腰の上で腰を跳ねさせます。ただでさえ絶頂したばかり、それどころか射精も治まりきっていないハンスは圧倒的な快感に押し流されるしかありません。
「また、出るっ」
ようやく射精が治まりつつあったおちんちんが、勢いよく新しい精液を噴き出しました。
それから何度目かの射精を経て、ケット・シーのお嬢様はようやく腰の動きを止めました。ハンスにしなだれるようにして抱き着きます。
「ゴロゴロゴロ……」
嬉しそうに喉を鳴らしながら目を細め、体を休めます。
「ふーっ。ふーっ」
しかし、しばらくすると、そんな彼女の反応とは裏腹に、ハンスの方は次第に目を赤く血走らせながら荒い鼻息を漏らし始めました。お嬢様のおマンコに咥えられているおちんちんも、既についさっき何度も激しく射精したのが嘘のように、再び硬くなっていきます。実はこの時も、ケット・シーのお嬢様は獣魔法を使っていました。「ビースト・ブースト」とは正反対に、「自分のつがいとなるメスを孕ませたい」というオスの獣の本能を相手から引き出させる「ワイルド・フェロモン」と呼ばれる魔法です。
とうとうハンスは勢いよく立ち上がり、ケット・シーのお嬢様のおマンコから抜け出したおちんちんが交尾を始める前と同じかそれ以上に力強く頭を持ち上げました。床に崩れ落ちたお嬢様の身体をうつ伏せに寝かせ、後ろから強引におちんちんを突き込んでいきます。
「ミャアアーォ。ミャアアーォ」
しかし、ケット・シーのお嬢様はぐったりした所を後ろから強引に犯されながらも、苦しむどころか嬉しそうに甘えるような鳴き声を上げています。その声を聞いたハンスの心はますます1匹のオス猫へと近づき、お嬢様を犯していく動きが激しくなっていきました。
「おい。着替えるだけにしては随分と時間がかかったな。それになんかやけにゲッソリしていないか」
ハンスがケット・シーのお嬢様と一緒に馬小屋から出てきた時には、既にだいぶ日が高くなっていました。これでもまだ完全なインキュバスになりきっていないハンスの顔には、心なしか疲れの色が浮かんでいます。反対にケット・シーのお嬢様はというと、とても濃い精を子宮でたっぷりと飲み込んだためツヤツヤとしていました。
ケット・シーのお嬢様は粉ひき屋の親方に尋ねました。
「それで、水車小屋を引き継ぐのは誰ニャ?」
「もちろんハンスです」
それを聞いたケット・シーのお嬢様は水車小屋の隣にハンスが作った小さな銀色の猫小屋を置き、何やら呪文を唱えます。すると、ハンスにたっぷり精を注がれた事によって得た膨大な魔力を使った大掛かりな魔法が発動し、猫小屋がみるみるうちに大きくなっていきました。それはやがて、お嬢様のご両親のお屋敷にも勝るとも劣らない大きさになりました。
「さあ、これが私達の新居だニャ」
そう言って新しいお屋敷の中へ入っていくケット・シーのお嬢様の後についてハンスが中を見てみると、お屋敷の中にある物はすべて金や銀でできていました。その光景に言葉を失うハンスに対し、お嬢様は言いました。
「たくさん魔力を使ったからお腹がすいたニャ。これから早速新婚初夜に入るニャ」
「えっ。まだこんなに日が高いのに」
「猫にとって昼間は寝る時間ニャ。だからベッドで初夜に入るのニャ」
「そんな。俺まだ疲れているのに」
ところで粉ひき屋の親方と2人の年上の若者達はというと、そうしてハンスの姿がお屋敷の奥へと消えていくのを呆然と眺めていたのですが、3人の後ろから音もなく近づいてくる影がありました。ワーキャットの使用人達です。ビースト・ブーストの魔法を使い、四つん這いの体勢で身体を低くして気配や物音を隠しながらにじり寄ってきます。
ケット・シーのお嬢様がワイルド・フェロモンを使ってハンスに後ろから犯されながら上げていた甘えるような鳴き声は、実は「ハウリング・フォース」という獣魔法になっていました。これは自分にかかっている強化魔法の効果や精神の昂りを群れの仲間に分け与える魔法です。ケット・シーのお嬢様が連れてきていたワーキャットの使用人達は皆、未婚で処女の娘達ばかりだったのですが、馬小屋の中から聞こえてくるハウリング・フォースの声を耳にした事で、おマンコの処女膜を突き破って子種を注がれるメス猫の本能に根差した高揚感と、メス猫の本能に従いオスの子種を絞り出すための動きを強化して動くビースト・ブーストの魔法が全員に伝わってしまい、発情期と同じような状態になってしまったのです。
ワーキャット達はメス猫どころか狩りをするメスライオンの群れのように連携の取れた動きで、3人の未婚の男達に悟られないようにじわじわと取り囲んでいきます。男装の従者達は履いているズボンのお股の所にまるでおもらししたような大きな染みが出来ていて、メイドさん達はエプロンドレスの短いスカートからチラチラと見えるショーツがぐしょぐしょになり、そこから溢れ出した愛液が太ももにいくつもの筋を作っていました。
「フシャーッ!」
そしてとうとう、7頭目の馬を連れてきた従者がひと声上げると同時に、ワーキャット達が一斉に男達へと飛びかかっていきました。ここでようやく彼女達に気付いて慌てて振り返る彼らに、逃れる術はありません。
男達は取り押さえられ、鋭い爪で服を引き裂かれました。自分達も邪魔くさそうに服を脱ぎ捨てたワーキャット達が、それぞれに気に入った男の口や手や全身におマンコやそこから溢れる愛液を擦りつけていきます。これは、自分のつがいとなるオスの存在をどこからでも感知できるようにする「センス・マーキング」という獣魔法でした。
こうして、ハンスはケット・シーのお嬢様と結婚し、水車小屋の隣にできた立派なお屋敷で暮らすようになり、粉ひき屋の親方と2人の年上の若者達も、このお屋敷で働くワーキャット達の夫になりました。
粉ひき屋の親方はオス猫(インキュバス)になったことで少し前まで引退を考えていたのが嘘のように元気になり、その後も3人の若者達と一緒に働いています。今でもこの水車小屋ではケット・シーやワーキャット達が屋根や床の上で昼寝をしたり、発情期になると仕事中の夫を物陰に連れ込んで交尾にいそしんだりしているそうです。
「私もだいぶ年だし、粉ひき屋の仕事もきつくなってきた。そろそろお前たちの誰かにこの水車小屋を引き継がせようと思う。これから3人で旅に出て、それぞれ1頭ずつ馬を連れて帰って来なさい。そのうち最も立派な馬を連れて帰ってきた奴に水車小屋を任せる事にするよ」
そんなわけで3人は旅に出る事になりましたが、そのうち年上の2人は少しでも自分が選ばれる可能性を増やしたいと考え、年下のハンスをなんとか出し抜いて置き去りにしようと企みます。彼らがとある山の中にある洞窟に差し掛かった時、いちばん年上の若者はハンスに言いました。
「まだ夕方だが、暗くなってから山の中をむやみに歩き回るのは危ない。今日はここで野宿して、3人が交代で周囲を見張る事にしよう」
その言葉を信じたハンスは洞窟の中で眠ってしまい、あとの2人の若者は彼を置き去りにしてどこかへと立ち去ってしまいました。
翌朝、ようやく騙されたことに気付いたハンスは途方に暮れました。
「こんな所で一人ぼっちで置き去りにされて、どうやって馬を手に入れろというんだ」
そしてハンスが森の中をさ迷い歩いていると、ぶち模様のあるケット・シーが彼の前に現れ、こう告げました。
「私がおまえの願いを叶(かニャ)えてやるニャ」
ハンスは呆れたように言います。
「俺が欲しい物が何かも知らないくせに」
「いい馬が欲しいんでしょ、ハンス」
驚きに目を見開いたハンスに、ケット・シーは続けて言いました。
「その代わり、おまえには私の召使いとして働く栄誉を与えよう」
(どうせ他に行く当てがあるわけでもなし、この猫の言う事が本当か試してみるのもいいかもしれないな)
そう思ったハンスはケット・シーに付いていく事にしました。
ハンスがぶち猫のケット・シーの後についていくと、森の中に立派なお城があり、このぶち猫によく似たケット・シーとその夫らしき男性がいました。
「お父様お母様。今日からこいつを私専用の召使いにするニャ」
ぶち猫のケット・シーのお嬢様は、そう言ってハンスを自分の両親に紹介します。すると、父親は涙ぐみながら言いました。
「娘よ。ついにこの日が来たんだなあ」
そして母親のケット・シーは尻尾を立てて嬉しそうに言います。
「今日はお祝いね。盛大に宴を開きましょう」
(たかだか召使い1人雇うぐらいで大げさだなあ)
ハンスが不思議そうに見守る中、お城の大広間では豪勢な料理が並べられ、ワーキャットの音楽隊がチェロやバイオリンにトランペットを演奏していきます。
食事が終わると、今度は舞踏会が開かれました。ケット・シーやワーキャットだけでなくジパングに住むネコマタや不思議の国に住むチェシャ猫までもが、音楽隊の奏でる曲に合わせて夫とダンスを踊ります。それは人間が躍るダンスとは大きくかけ離れていました。
猫の魔物娘の夫たちがそれぞれに猫じゃらしを手にして立ち、妻の頭の上で振ります。猫の魔物娘達はそれを追いかけてぴょんぴょんと飛び跳ね、気持ちが昂ってくると顔を興奮で真っ赤にしながら身を乗り出し、身体を夫に擦りつけていきます。そして更に興奮が高まってくると、夫を押し倒してその場で交尾を始めるのです。
「なんだ、これ」
ハンスは人間の常識とはかけ離れた目の前の光景に呆然としながらも、刺激的な光景に顔を真っ赤にし、ズボンを盛り上がらせています。そんなハンスに対し、ケット・シーのお嬢様は平然とした様子で言いました。
「ふぁー。眠くなってきたニャ。ハンス、私は寝るから着替えを手伝うニャ」
それから、ハンスは何人かのワーキャットのメイドさん達と一緒に、ケット・シーのお嬢様の寝室に向かいます。この日から、夜にはワーキャットのメイドさん達が着替えさせる前にケット・シーのお嬢様の靴を脱がせ、朝にはメイドさん達に着替えさせてもらったお嬢様に靴を履かせるのがハンスの役目になりました。
ケット・シーのお嬢様は毎晩寝る前になると、ベッドの上に座って片足を持ち上げます。ハンスがその前に跪き、差し出された足から靴を脱がせようとすると、ちょうどケット・シーの足と足の間の部分が目に入りそうになります。ケット・シーのお嬢様は服を着なくても充分温かいモフモフした毛皮に覆われているため、ズボンやショーツのようなものを履いておらず、ハンスにとっては気が気ではありません。ケット・シーのお嬢様はそんなハンスの様子をニヤニヤと眺めながら、脚の間が見えそうで見えない絶妙な動きをしたりするのでした。
宴の時だけでなく、普段の生活でもケット・シーのお屋敷の様子は人間の住むお屋敷のそれとは大きく異なっていました。よく晴れた日にはワーキャットやその夫の使用人達が、仕事を放り出して屋根の上や庭先なんかで日向ぼっこをしています。ワーキャット達が発情期に差し掛かった時なんかはもう大変で、そこらじゅうの物陰で彼女達がオナニーに耽ったり夫と交尾しては疲れて眠りこけるという繰り返しです。
使用人達のこんな態度に主人も咎める事はありません。何しろお嬢様のご両親も使用人達と一緒になって日の当たる場所を奪い合うように寝転がったり、発情期にはせっせとお嬢様に妹を作ってあげようとしているのですから。
また、ハンスは朝と夜にお嬢様の靴を履かせたり脱がせたりする以外にも、お嬢様から変わった仕事を仰せつかっていました。斧で木を切り倒して薪にするのですが、その斧はなぜか鉄ではなく銀でできているのです。同じように草を刈って干し草にするように言われたと思ったら、銀の草刈り鎌と金の砥石を渡された事もあります。
その仕事を終えたハンスは、ケット・シーのお嬢様に聞いてみました。
「馬はまだ貰えないんでしょうか」
「まだニャ。おまえにはいちばん大事な仕事が残っているニャ」
そう言うとお嬢様は、銀でできた斧やその他の道具を使って銀色の不思議な木を切り倒し、小さな猫小屋を作るようにとハンスに命じました。
ハンスがその仕事もどうにか成し遂げると、その頃には粉ひき屋の親方から言われた馬を連れて帰ってくる期限の日が迫っていました。お嬢様がハンスの作った猫小屋の出来を確かめていると、ハンスはお嬢様に尋ねました。
「本当に馬を貰えるんでしょうね?」
「心配はいらニャい。お前は水車小屋に帰りニャさい。私は3日後にやってきて、他の若者が連れてくる馬よりも立派なのを見せてやろう」
ハンスはその言葉を信じて水車小屋に帰ったのですが、ケット・シーのお屋敷では新しい作業着を貰えなかったため、この頃にはハンスの服はボロボロになっていました。風車小屋に付くと、年上の2人の若者達もそれぞれに馬を連れて戻っています。
若者達はニヤニヤしながらハンスに尋ねました。
「お前の馬はどこにあるんだ?」
「あと3日したら連れてきてもらうと約束したんだ」
ハンスはケット・シーのお嬢様の言葉を信じて答えました。
「へー。そりゃあ随分と親切な人に助けられたんだなあ」
年上の若者達はボロボロになったハンスの服を見ながら言います。どうせ騙されたんだろう、と2人の顔に書いてありました。
「こんな格好した奴がうちにいるのを人に見られたら、俺達や親方も大恥だ」
そう言って彼らはハンスを家に入れず、食事も外で摂らせ、寝るときも寝室のベッドの上ではなくガチョウ小屋のわらの上で眠らせました。
それから3日経った朝、ハンスが目を覚ますと、水車小屋の前に6頭立ての馬車がやってきました。その6頭の馬はどれを見ても、年上の2人の若者達が連れてきた馬よりも明らかに立派です。その後ろからはどこかの偉い人の家来らしき人が更に立派な7頭目の馬を連れてきていて、「これはハンス様の馬です」と言いました。出迎えに出てきた粉ひき屋の親方と2人の若者はその人がてっきり男の人だと思っていましたが、声をよく聞くと女の人でした。
それから馬車の扉が開き、何人かのメイドさんと従者達――この従者も全員男装した女の人です――を引き連れた、どこかの国のお姫様かと思うような立派なドレスを着た女の人が出てきます。このお姫様は3人の男達に聞きました。
「この馬の持ち主のハンスはどこ?」
すると、2人の若者のうち年上の方が答えました。
「あいつはボロボロの服を着てみっともないので、ガチョウ小屋に寝かせています」
それを聞いたお姫様が従者に何か囁くと、従者は馬車の中に走って大きなトランクを持ってきました。お姫様はメイドさんや従者達を引き連れ、ガチョウ小屋にいるハンスの元へ向かいました。トランクを提げた従者がそれを開けると、中にはどこの国の王様にも引けを取らないような立派な衣装が入っています。
それを見たハンスは目を丸くしました。
「あなた達は一体……?」
「お前にこれを着せたいところだが、その前にこんな所で寝て汚れた身体を洗わないといけないニャ」
その言葉とともに、お姫様が人化の術を解くと、その姿がケット・シーのお嬢様に変わりました。同時にメイドさんや従者達もそれぞれにネコミミやしっぽが生えてきて、ワーキャットの姿に戻ります。
それからケット・シーのお嬢様は馬小屋の端にある馬の体を水洗いする所にハンスを連れて行きました。ワーキャット達がお嬢様とハンスの服をテキパキと脱がせていきます。
「では、あとはお2人でごゆっくり」
そう言ってワーキャット達は馬小屋の外へと出ていきました。
「さあ。お前の体をきれいにしてやるニャ」
そう言うとケット・シーのお嬢様は自分の胸やお腹のモフモフした毛並みで石鹸を泡立て、椅子に座るハンスの背中を擦っていきました。ハンスは柔らかく温かい毛並みやその下の胸やお腹のフニフニした感触を背中に感じ、おちんちんが頭を持ち上げていきます。それが済むと、お嬢様は今度はハンスの前へと回り込んできました、
「次は胸を洗うニャ」
「い、いや。前は自分で洗えますよ」
「召使いが口答えするニャ」
ハンスは慌ててケット・シーのお嬢様を止めようとしましたが、お嬢様は聞く耳を持ちません。前からハンスをぎゅっと抱きしめるようにしながら、お互いの胸を擦り合わせていきます。密着した状態でお嬢様の息遣いや鼓動を感じたハンスは、ますますおちんちんが硬くなってきました。
「今度は足ニャ」
そう言うとケット・シーのお嬢様は椅子に座ったハンスの足に、石鹸塗れとなった胸の毛並みを擦りつけていきます。同時にハンスのおちんちんに手を伸ばし、精を作り出す袋をそっと持ち上げて嬉しそうに言いました。
「うは。タプタプだニャ」
何人もの猫の魔物娘が夫と交わって魔力を発散させているお屋敷で過ごし、猫の魔物達が夫を誘うフェロモンを嗅いだり、目や耳でも彼女達が夫を誘って交わりを愉しむ様子を目の当たりにしてきたハンスの体は、本人も気づかないうちに少しずつ、メス猫とつがいになって孕ませるオス猫(インキュバス)へと近づき、そのおちんちんが通常の人間の限界をはるかに超える量と濃さの精液を蓄えていたのです。そしてまさに今、精のたっぷり詰まったおちんちんの重さを手で感じながら、お嬢様は心の中で歓喜の声を上げます。
(本当は毎朝毎晩ハンスに足を触られるたびに、すぐにでもトロトロになったおマンコを見せつけて交尾に入りたかったんだけど、必死に我慢した甲斐があったニャ)
ケット・シーのお嬢様がハンスに自分の靴を脱がせたり履かせたりする役割を与え、毎回お股の部分が見えそうで見えないような動きでハンスをからかっていたのも、おマンコから出てくるフェロモンを振り撒くことでハンスの身体と本能に「お前の仔を孕みたがっているメス猫がいるぞ」と刷り込み、メス猫に種付けするための精液を蓄えさせるのが目的だったのです。
「うぅ……お嬢様。もう……」
そんな状態でケット・シーのお嬢様の身体を全身に擦りつけられ、彼女の温かさと柔らかさを感じさせられたハンスのおちんちんは限界まで張り詰め、ビクビクと震えてカウパーが溢れ、今にも精液が漏れ出しそうになっていました。お嬢様はハンスのおちんちんの上に陣取るように脚を広げて立ちながら言います。
「これで最後ニャ。だけどここは一番デリケートな所だから、他と同じブラシは使えないニャ」
お嬢様は右手でハンスのおちんちんを握りつつ、左手を自分のおマンコに手を添え、トロトロの愛液を滴らせながらくぱぁと開きます。
「だから、こっちも一番柔らかいブラシで擦るニャ」
そして一気に腰を落とし、おマンコでおちんちんを根元までずっぽりと咥えました。ハンスは自分のおちんちんがお嬢様のおマンコの中で何かを引き裂くような感触を覚えます。しかし、それが何なのか考える余裕はありませんでした。
「うぐっ、出る」
ただでさえいつ精液が漏れ出してもおかしくない状態だったおちんちんをおマンコの中の柔らかいブラシで擦り上げられたハンスは、長い時間をかけてため込んだ精液を一気に噴き出してしまったのです。
「あぐっ、出てるニャッ。とびっきり濃ゆいオスの精液が、一気に私のナカにっ!」
そしてお嬢様の方も、男の人を迎え入れた事のないおマンコが一突きで愛するオス猫の精液に満たされる感触に、頭の中がメス猫の本能的な悦びでいっぱいになりました。2人とも圧倒的な快感で動けなくなり、対面座位でぎゅっと抱き合いながら、荒い呼吸に肩を激しく上下させ、その間もハンスのおちんちんだけは勢いよく震えてお嬢様のおマンコに精液を注ぎ続けています。そしてその肩とおちんちんの動きがようやく収まり始めたその時、ケット・シーのお嬢様の眼が鋭く光り、彼女の腰が激しく上下し始めました。
これは、ロプロット・サバトというサバトが編み出した獣魔法と呼ばれる魔法の1つ、「ビースト・ブースト」と呼ばれる魔法です。獣としての本能に身を委ね、意識的に制御するよりも効率よく身体を強化する魔法でした。ケット・シーのお嬢様はおマンコの内側で愛するオス猫の存在をもっと感じたい、そして子宮に子種を搾り取って愛するオス猫の仔を産みたいという本能だけで頭をいっぱいにし、ハンスの腰の上で腰を跳ねさせます。ただでさえ絶頂したばかり、それどころか射精も治まりきっていないハンスは圧倒的な快感に押し流されるしかありません。
「また、出るっ」
ようやく射精が治まりつつあったおちんちんが、勢いよく新しい精液を噴き出しました。
それから何度目かの射精を経て、ケット・シーのお嬢様はようやく腰の動きを止めました。ハンスにしなだれるようにして抱き着きます。
「ゴロゴロゴロ……」
嬉しそうに喉を鳴らしながら目を細め、体を休めます。
「ふーっ。ふーっ」
しかし、しばらくすると、そんな彼女の反応とは裏腹に、ハンスの方は次第に目を赤く血走らせながら荒い鼻息を漏らし始めました。お嬢様のおマンコに咥えられているおちんちんも、既についさっき何度も激しく射精したのが嘘のように、再び硬くなっていきます。実はこの時も、ケット・シーのお嬢様は獣魔法を使っていました。「ビースト・ブースト」とは正反対に、「自分のつがいとなるメスを孕ませたい」というオスの獣の本能を相手から引き出させる「ワイルド・フェロモン」と呼ばれる魔法です。
とうとうハンスは勢いよく立ち上がり、ケット・シーのお嬢様のおマンコから抜け出したおちんちんが交尾を始める前と同じかそれ以上に力強く頭を持ち上げました。床に崩れ落ちたお嬢様の身体をうつ伏せに寝かせ、後ろから強引におちんちんを突き込んでいきます。
「ミャアアーォ。ミャアアーォ」
しかし、ケット・シーのお嬢様はぐったりした所を後ろから強引に犯されながらも、苦しむどころか嬉しそうに甘えるような鳴き声を上げています。その声を聞いたハンスの心はますます1匹のオス猫へと近づき、お嬢様を犯していく動きが激しくなっていきました。
「おい。着替えるだけにしては随分と時間がかかったな。それになんかやけにゲッソリしていないか」
ハンスがケット・シーのお嬢様と一緒に馬小屋から出てきた時には、既にだいぶ日が高くなっていました。これでもまだ完全なインキュバスになりきっていないハンスの顔には、心なしか疲れの色が浮かんでいます。反対にケット・シーのお嬢様はというと、とても濃い精を子宮でたっぷりと飲み込んだためツヤツヤとしていました。
ケット・シーのお嬢様は粉ひき屋の親方に尋ねました。
「それで、水車小屋を引き継ぐのは誰ニャ?」
「もちろんハンスです」
それを聞いたケット・シーのお嬢様は水車小屋の隣にハンスが作った小さな銀色の猫小屋を置き、何やら呪文を唱えます。すると、ハンスにたっぷり精を注がれた事によって得た膨大な魔力を使った大掛かりな魔法が発動し、猫小屋がみるみるうちに大きくなっていきました。それはやがて、お嬢様のご両親のお屋敷にも勝るとも劣らない大きさになりました。
「さあ、これが私達の新居だニャ」
そう言って新しいお屋敷の中へ入っていくケット・シーのお嬢様の後についてハンスが中を見てみると、お屋敷の中にある物はすべて金や銀でできていました。その光景に言葉を失うハンスに対し、お嬢様は言いました。
「たくさん魔力を使ったからお腹がすいたニャ。これから早速新婚初夜に入るニャ」
「えっ。まだこんなに日が高いのに」
「猫にとって昼間は寝る時間ニャ。だからベッドで初夜に入るのニャ」
「そんな。俺まだ疲れているのに」
ところで粉ひき屋の親方と2人の年上の若者達はというと、そうしてハンスの姿がお屋敷の奥へと消えていくのを呆然と眺めていたのですが、3人の後ろから音もなく近づいてくる影がありました。ワーキャットの使用人達です。ビースト・ブーストの魔法を使い、四つん這いの体勢で身体を低くして気配や物音を隠しながらにじり寄ってきます。
ケット・シーのお嬢様がワイルド・フェロモンを使ってハンスに後ろから犯されながら上げていた甘えるような鳴き声は、実は「ハウリング・フォース」という獣魔法になっていました。これは自分にかかっている強化魔法の効果や精神の昂りを群れの仲間に分け与える魔法です。ケット・シーのお嬢様が連れてきていたワーキャットの使用人達は皆、未婚で処女の娘達ばかりだったのですが、馬小屋の中から聞こえてくるハウリング・フォースの声を耳にした事で、おマンコの処女膜を突き破って子種を注がれるメス猫の本能に根差した高揚感と、メス猫の本能に従いオスの子種を絞り出すための動きを強化して動くビースト・ブーストの魔法が全員に伝わってしまい、発情期と同じような状態になってしまったのです。
ワーキャット達はメス猫どころか狩りをするメスライオンの群れのように連携の取れた動きで、3人の未婚の男達に悟られないようにじわじわと取り囲んでいきます。男装の従者達は履いているズボンのお股の所にまるでおもらししたような大きな染みが出来ていて、メイドさん達はエプロンドレスの短いスカートからチラチラと見えるショーツがぐしょぐしょになり、そこから溢れ出した愛液が太ももにいくつもの筋を作っていました。
「フシャーッ!」
そしてとうとう、7頭目の馬を連れてきた従者がひと声上げると同時に、ワーキャット達が一斉に男達へと飛びかかっていきました。ここでようやく彼女達に気付いて慌てて振り返る彼らに、逃れる術はありません。
男達は取り押さえられ、鋭い爪で服を引き裂かれました。自分達も邪魔くさそうに服を脱ぎ捨てたワーキャット達が、それぞれに気に入った男の口や手や全身におマンコやそこから溢れる愛液を擦りつけていきます。これは、自分のつがいとなるオスの存在をどこからでも感知できるようにする「センス・マーキング」という獣魔法でした。
こうして、ハンスはケット・シーのお嬢様と結婚し、水車小屋の隣にできた立派なお屋敷で暮らすようになり、粉ひき屋の親方と2人の年上の若者達も、このお屋敷で働くワーキャット達の夫になりました。
粉ひき屋の親方はオス猫(インキュバス)になったことで少し前まで引退を考えていたのが嘘のように元気になり、その後も3人の若者達と一緒に働いています。今でもこの水車小屋ではケット・シーやワーキャット達が屋根や床の上で昼寝をしたり、発情期になると仕事中の夫を物陰に連れ込んで交尾にいそしんだりしているそうです。
18/10/26 22:22更新 / bean