図鑑世界童話全集「カラスの話」
昔々、あるところに魔法使いの女の人がおりました。そしてその魔法使いは男の子と女の子の双子の赤ちゃんを産みました。
お母さんになった魔法使いは子供達が元気で健やかに育つようにとの願いを込めて、そっくりな形をしたおまじないの指輪を2つ作りました。
しかし、この人の夫が出稼ぎで遠くに出かけ、魔法使いが独りで双子の赤ちゃんをお世話しなければならなくなると、彼女は次第に朝から晩まで疲れ切った顔をするようになりました。
そしてある日、女の子の方の赤ちゃんが大声で泣き出して何をしても泣き止んでくれなくなってしまい、魔法使いのお母さんは思わずこう叫んでしまいました。
「そんなにずっと大声で泣き続けたかったら、カラスになって飛んでいくといいわ!」
すると、女の子を抱えていた魔法使いの腕の中から、突然1羽のカラスが飛び出しました。間違えて本当の呪いをかけてしまったのです。
魔法使いは慌てて呪いを解こうとしますが、カラスになった女の子はベッドの傍らで光る指輪を片方掴むと、あっという間に窓の外へと飛んで行ってしまいました。
魔法使いは出稼ぎから帰ってきた夫と一緒に、カラスになってしまった娘を探し回りましたが、結局娘を見つけることができませんでした。
2人はせめてもの償いにと残った男の子に精一杯の愛情をもって育て、この子には双子のお姉ちゃんがいることを黙っておくことにしました。
ところが、それから10年の月日がたったある日、男の子はお父さんに聞きました。
「お父さん、僕にお姉ちゃんがいるって本当なの? そのお姉ちゃんはどこに行っちゃったの?」
どうやら町の人達があることないこと噂しているのを聞いてしまったようです。お父さんはこれ以上隠し立てできないと思い、本当の事を話しました。
「お母さんだって本当にお姉ちゃんが憎くてあんな事をしてしまったんじゃない。ただ……本当に疲れていたんだ」
悲しそうに俯くお父さんを見て、男の子はこう答えました。
「お父さん。僕、お姉ちゃんを探しに行くよ」
「だめだ! お父さんやお母さんだって今まで何度も思い当たる場所を全部探して回った。それでもお姉ちゃんは見つからなかったんだぞ」
「そうよ。あんたまで失うなんて考えたくもないわ」
お父さんもお母さんも男の子を必死に止めようとしましたが、男の子の決意は固い物でした。彼はお母さんが作ったおまじないの指輪と小さなパンを1つ、そして喉が渇いたときのための水筒と疲れた時のための小さな椅子だけを持って旅に出ました。
男の子はどこまでも歩き続け、とうとう世界の果てにある太陽の所までたどり着きました。そこではとても暑い日差しがじりじりと照り付けてきます。
その日差しを避けようとして男の子が深い森に入っていくと、女の子の慌てたような声が聞こえてきました。
「やめて! 私に乱暴する気でしょ? エロ小説みたいに!」
そちらへと歩みを進めた男の子は言葉を失ってしまいました。彼よりも小さな女の子が何人もの大きなお兄さんに力ずくで取り押さえられ、槍のように硬くまっすぐになったおちんちんを身体の色々なところに乱暴にねじ込まれていたのです。
あの子を助けないと。そう思った男の子でしたが、その足はがくがくと震えて動こうとしませんでした。
(でも、僕が助けに入ろうとして、あのお兄さんたちに勝てなかったらどうしよう)
自分もあの女の子のように乱暴されてしまうかもしれない。そう思うととても怖くなってきました。自分は女の子ではありませんが、口やお尻は男の子にも付いているのです。
「……ごめん」
とうとう男の子は泣きながらその場から逃げ去ってしまいました。
実は小さな女の子は魔女という魔物娘で、大好きなお兄ちゃんに分身薬を飲んでもらって「無理やり乱暴されている」という設定の「ごっこ遊び」を楽しんでいただけなのですが、男の子にその事を知る由はありませんでした。
それから再び男の子は歩き続け、今度は月のある所までたどり着きました。太陽の所とは反対に、凍えるような寒さです。
遠くで大きな火が上がっているのを見つけた男の子は、温まろうと近づいていきました。すると、そこでは赤や青の肌をして頭に角の生えた大きな魔物が何人も焚火の周りを取り囲み、お酒を飲んで大声で騒いでいました。怖くなった男の子は近くの物陰で様子を伺います。すると、赤い肌をした魔物が鼻をひくつかせながら言いました。
「匂う。匂うぞ。まだ小さくて元気な男の子の匂いだ」
「本当だ。美味しそうな匂いだなあ」
「ひっ」
魔物達はニヤニヤと笑いながら、男の子が隠れている方へと歩み寄ってきます。その光景は男の子の目には、太陽の所で女の子に乱暴していたお兄さん達の姿に重なって見えました。
「助けて!」
男の子は慌てて逃げだします。
「待てよ。お姉さん達と楽しい遊びをしようぜ」
魔物達はお酒の臭いをぷんぷんさせ、ゲラゲラと大声で笑いながら追いかけてきます。男の子はどうにか振り切ることができましたが、とても生きた心地がしませんでした。
それから再び男の子は歩き続け、今度はお星さまのある所まで着きました。そこには小さな教会が建っていて、優しそうなシスターさんが出迎えてくれました。
男の子から今までの話を聞いたシスターさんは、彼のお姉ちゃんがガラスの山の上にあるシュトロームベルクの金の城にいるのではないかと教えてくれました。
「あのお城に行くにはガラスの山へ入るところにある大きな門を通らないといけません。この鍵が必要になるでしょう」
そう言ってシスターさんは小さな鍵を取り出します。しかし、男の子がお礼を言って鍵を受け取ろうとすると、急にシスターさんの目の色が変わりました。
「ところで、この鍵を渡す代わりにというわけではありませんが、よかったら今日は私の部屋に泊まって――」
「失礼しました!」
なぜか猛烈に嫌な予感がした男の子は、ダークプリーストのシスターさんの元から慌てて走り去りました。
それからシスターさんに教えてもらった通りの方向へと歩き続けた男の子は、とうとうガラスの山の門にたどり着きました。しかし、そこで男の子はあることに気づきます。
「しまった。シスターさんから鍵を受け取り損ねた!」
そう。彼は門を開ける鍵を持っていないのです。教会の所に戻るには時間がかかりますし、あのシスターさんが彼を自分の部屋に泊めようとしたときのあの目つきを思い出すと、教会には戻るのはまずいような気がします。
門の前に立ったままどうすべきか悩み続けていた男の子はズボンのポケットに手を突っ込み、布越しに自分のおちんちんを触り始めました。彼は考え事をしていると、自分でも気付かないうちにそうしてしまう癖があったのです。すると、今までにない不思議なことが起こりました。男の子が生まれてからずっと柔らかかったおちんちんの感触が、手の中で急に硬くなり始めたのです。まるで鍵のように。
男の子はおもむろにズボンを下ろし、鍵のようになったおちんちんを門の鍵穴に差し込んでみます。すると、扉は音もなく開きました。
シュトロームベルクの金の城に入り、男の子が辺りをきょろきょろ見回していると、1人のフェアリーがやってきました。
「おや。かわいいお客さんだね。何を探しているの?」
「カラスになって飛んで行ったお姉ちゃんを探しにきたんだ」
「それなら思い当たる娘がいるよ。今はお留守みたいだけど、あの部屋に住んでいるからそこで待っていたらいいんじゃないかな」
男の子がフェアリーから教えてもらった部屋に行ってみると、テーブルの上にキラキラ光るガラスの小物と皿の上に乗った大きな干し肉、そしてジュースのビンとグラスが置いてありました。彼は干し肉とジュースを少し口にすると、おまじないの指輪をジュースが入ったグラスに入れ、ベッドの下に身を隠します。
すると程なくして、男の子と背丈がおなじくらいのブラックハーピーが部屋に入ってきました。
「おや。誰が私の皿のものを食べて、私のグラスのものを飲んだのかな?」
そして、グラスに入ったジュースを飲んだブラックハーピーは、その底に隠れていた指輪を見つけました。すると、彼女はとても驚いた様子で自分の胸元に提げている物を取り出しました。それは、男の子がお母さんからもらったのと全く同じおまじないの指輪だったのです。
「お姉ちゃんだ!」
男の子はとても嬉しくなってベッドの下から飛び出し、ブラックハーピーに今までのいきさつを話しました。
「嘘。こんなにかわいい男の子が私の所まで向こうからやってくるなんて。しかも……私の弟ですって!?」
ブラックハーピーはとても嬉しそうに男の子に飛びつきました。彼はバランスを崩し、ベッドの上に押し倒されるようにして倒れこみます。
興奮した様子で自分を見下ろすブラックハーピーの姿に、男の子は今までのように今すぐ逃げ出さなければならないような気持ちになりました。しかし、ずっと会いたかったお姉ちゃんとようやく会えたんだと思うと、彼は顔を真っ赤にしながらも意を決して言いました。
「怖いけど、お姉ちゃんになら……いいよ」
ブラックハーピーの黒く柔らかい翼が男の子を包み、双子の姉弟はかたく抱き合ってキスをしました。唇だけでなく、お互いの舌が激しく絡み合います。
「んっ。ちゅ。くちゅ」
更に、ブラックハーピーのお姉ちゃんは抱き合った姿勢のまま、ホットパンツのお股の所を弟のズボンにすりすりと擦り付けてきました。すると、弟のズボンの中でおちんちんがさっきのように大きく硬くなっていきます。さらにすりすりされるとおちんちんがビクビクと震え、ゾクゾクと何かがこみ上げてくるような感覚がしました。
(どうしよう。おしっこが出ちゃう)
弟は慌ててお姉ちゃんを引き離そうとしましたが、ブラックハーピーのお姉ちゃんはむしろ弟を引き離すまいとするようにしっかりと抱きしめ、お股を更に激しくすりすりさせてきます。
「んっ、んんっ……」
弟の背中にゾクゾクと甘い痺れが駆け上がり、ズボンの中でおちんちんから何かが噴き出すのを感じました。普段おしっこをする時とは比べ物にならない気持ちよさと疲れが全身を駆け巡ります。
ここでようやく、ブラックハーピーのお姉ちゃんは弟を抱きしめる腕の翼を緩めました。解放された弟が自分のパンツの中を見てみると、内側に白くてドロドロした物がべっとりとこびりついていました。
「何これ。おしっこじゃ……ない?」
すると、ブラックハーピーのお姉ちゃんは恥ずかしそうに脚をもじもじとこすり合わせながら言いました。
「ねえ。私もパンツの中がべとべとになってきちゃったんだけど……」
そう言って、ブラックハーピーのお姉ちゃんがホットパンツを中の下着ごとずり下ろすと、お股がおしっことも弟のパンツの中を汚している物とも違う透明なねとねとした液体で濡れていて、下ろされた下着との間に糸を引いていました。それから、お姉ちゃんは自分の両足を翼で抱え、足の間を弟に見せつけるような姿勢で、ベッドの上に座ります。そこには弟のようなおちんちんは無く、変わりに小さな割れ目が見えました。
そういえば大きなお兄さん達に乱暴されていた女の子も、この辺りにおちんちんをねじ込まれていたっけ、と弟は思い出しました。
「お姉ちゃん。これ、触ってみてもいい?」
お姉ちゃんが小さくこくりとうなずいたのを見ると、割れ目に両手を添えて左右に引っ張ります。くぱぁと割れ目が開き、鍵穴のような物が姿を現しました。ただその穴は普通の鍵穴と違い、お股と同じようにねとねとした物で濡れていて、ヒクヒクとうごめいています。気が付けば弟は、その穴の中に誘われるようにして指を入れていました。
「んっ……ああっ!」
お姉ちゃんが大きな声を上げるのを耳にして、弟はようやく自分が何をしているのかに気が付きました。
「ごめん、お姉ちゃん」
そう言って弟は慌ててお姉ちゃんのお股の鍵穴から指を抜き去ろうとしましたが、お姉ちゃんは大きく首を横に振って言いました。
「やめないで! もっと、私のナカをくちゅくちゅしてぇ」
それを聞いた弟は内側がぬるぬるになったお姉ちゃんの鍵穴を更に激しく指でこすっていきます。
「あぁん。もっとぉ。指だけじゃ足りないの。もっと太くて、硬い物で、おねえちゃんをぐちゅぐちゅにして」
「もっと太くて、硬い物……」
その時、弟は自分のズボンの中でおちんちんが再び鍵のように硬くまっすぐになってきているのに気が付きました。
(もしかして、おちんちんが鍵みたいになるのって……)
そう思った弟はズボンを下着ごと脱ぎ捨て、鍵のようになったおちんちんを鍵穴のようになったお姉ちゃんのお股の割れ目にぴたりと宛がいます。そして、お姉ちゃんがそれを止めようとする様子がないのを見ると、おちんちんの鍵を一気に差し込みました。
「ああああっ!」
指よりも太く硬くなった弟のおちんちんを差し込まれてお姉ちゃんは大きな声を上げ、弟はお姉ちゃんのお股の中で何かが裂けるのを感じます。しかしお姉ちゃんの声は、痛みではなく悦びに満たされておりました。
「もっとぉ。もっとしてぇ」
「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
弟は小さい身体ながらに腰を精一杯動かし、おちんちんの鍵でお姉ちゃんのお股の鍵穴を擦っていきます。すると、またさっきのようにゾクゾクとおちんちんに何かがこみ上げてくる感覚がしてきました。
「お姉ちゃんどうしよう。さっきの、白くてヘンなのがまた出ちゃう」
そう言って弟はおちんちんを抜こうとしましたが、お姉ちゃんは自分の脚を弟の腰に絡めておちんちんが抜けないようにしてしまいました。
「出して、いいから。もっとちょうだい。私のナカ、ぐちゅぐちゅにしてぇ」
「そんな。……うっ、出る!」
弟の身体がびくりと跳ね、その腰がお姉ちゃんのお股に押し付けられるようにして、弟のおちんちんからさっきのようなドロドロした物がお姉ちゃんの中に注がれていきました。お姉ちゃんもそれを悦ぶように、翼と脚で弟を抱きしめる力を強め、気持ち良さそうにビクビクと震えています。
そして、2人はほぼ同時に呟きました。
「「気持ちいい……」」
それからも双子の姉弟は互いに幼い欲望を思いっきりぶつけ合い、疲れ切って眠くなると生まれたままの姿で寄り添うようにしてベッドの上で眠りました。
そして2人はお父さんとお母さんが待つ家に帰り、結婚していつまでも仲良く幸せに暮らしましたとさ。
お母さんになった魔法使いは子供達が元気で健やかに育つようにとの願いを込めて、そっくりな形をしたおまじないの指輪を2つ作りました。
しかし、この人の夫が出稼ぎで遠くに出かけ、魔法使いが独りで双子の赤ちゃんをお世話しなければならなくなると、彼女は次第に朝から晩まで疲れ切った顔をするようになりました。
そしてある日、女の子の方の赤ちゃんが大声で泣き出して何をしても泣き止んでくれなくなってしまい、魔法使いのお母さんは思わずこう叫んでしまいました。
「そんなにずっと大声で泣き続けたかったら、カラスになって飛んでいくといいわ!」
すると、女の子を抱えていた魔法使いの腕の中から、突然1羽のカラスが飛び出しました。間違えて本当の呪いをかけてしまったのです。
魔法使いは慌てて呪いを解こうとしますが、カラスになった女の子はベッドの傍らで光る指輪を片方掴むと、あっという間に窓の外へと飛んで行ってしまいました。
魔法使いは出稼ぎから帰ってきた夫と一緒に、カラスになってしまった娘を探し回りましたが、結局娘を見つけることができませんでした。
2人はせめてもの償いにと残った男の子に精一杯の愛情をもって育て、この子には双子のお姉ちゃんがいることを黙っておくことにしました。
ところが、それから10年の月日がたったある日、男の子はお父さんに聞きました。
「お父さん、僕にお姉ちゃんがいるって本当なの? そのお姉ちゃんはどこに行っちゃったの?」
どうやら町の人達があることないこと噂しているのを聞いてしまったようです。お父さんはこれ以上隠し立てできないと思い、本当の事を話しました。
「お母さんだって本当にお姉ちゃんが憎くてあんな事をしてしまったんじゃない。ただ……本当に疲れていたんだ」
悲しそうに俯くお父さんを見て、男の子はこう答えました。
「お父さん。僕、お姉ちゃんを探しに行くよ」
「だめだ! お父さんやお母さんだって今まで何度も思い当たる場所を全部探して回った。それでもお姉ちゃんは見つからなかったんだぞ」
「そうよ。あんたまで失うなんて考えたくもないわ」
お父さんもお母さんも男の子を必死に止めようとしましたが、男の子の決意は固い物でした。彼はお母さんが作ったおまじないの指輪と小さなパンを1つ、そして喉が渇いたときのための水筒と疲れた時のための小さな椅子だけを持って旅に出ました。
男の子はどこまでも歩き続け、とうとう世界の果てにある太陽の所までたどり着きました。そこではとても暑い日差しがじりじりと照り付けてきます。
その日差しを避けようとして男の子が深い森に入っていくと、女の子の慌てたような声が聞こえてきました。
「やめて! 私に乱暴する気でしょ? エロ小説みたいに!」
そちらへと歩みを進めた男の子は言葉を失ってしまいました。彼よりも小さな女の子が何人もの大きなお兄さんに力ずくで取り押さえられ、槍のように硬くまっすぐになったおちんちんを身体の色々なところに乱暴にねじ込まれていたのです。
あの子を助けないと。そう思った男の子でしたが、その足はがくがくと震えて動こうとしませんでした。
(でも、僕が助けに入ろうとして、あのお兄さんたちに勝てなかったらどうしよう)
自分もあの女の子のように乱暴されてしまうかもしれない。そう思うととても怖くなってきました。自分は女の子ではありませんが、口やお尻は男の子にも付いているのです。
「……ごめん」
とうとう男の子は泣きながらその場から逃げ去ってしまいました。
実は小さな女の子は魔女という魔物娘で、大好きなお兄ちゃんに分身薬を飲んでもらって「無理やり乱暴されている」という設定の「ごっこ遊び」を楽しんでいただけなのですが、男の子にその事を知る由はありませんでした。
それから再び男の子は歩き続け、今度は月のある所までたどり着きました。太陽の所とは反対に、凍えるような寒さです。
遠くで大きな火が上がっているのを見つけた男の子は、温まろうと近づいていきました。すると、そこでは赤や青の肌をして頭に角の生えた大きな魔物が何人も焚火の周りを取り囲み、お酒を飲んで大声で騒いでいました。怖くなった男の子は近くの物陰で様子を伺います。すると、赤い肌をした魔物が鼻をひくつかせながら言いました。
「匂う。匂うぞ。まだ小さくて元気な男の子の匂いだ」
「本当だ。美味しそうな匂いだなあ」
「ひっ」
魔物達はニヤニヤと笑いながら、男の子が隠れている方へと歩み寄ってきます。その光景は男の子の目には、太陽の所で女の子に乱暴していたお兄さん達の姿に重なって見えました。
「助けて!」
男の子は慌てて逃げだします。
「待てよ。お姉さん達と楽しい遊びをしようぜ」
魔物達はお酒の臭いをぷんぷんさせ、ゲラゲラと大声で笑いながら追いかけてきます。男の子はどうにか振り切ることができましたが、とても生きた心地がしませんでした。
それから再び男の子は歩き続け、今度はお星さまのある所まで着きました。そこには小さな教会が建っていて、優しそうなシスターさんが出迎えてくれました。
男の子から今までの話を聞いたシスターさんは、彼のお姉ちゃんがガラスの山の上にあるシュトロームベルクの金の城にいるのではないかと教えてくれました。
「あのお城に行くにはガラスの山へ入るところにある大きな門を通らないといけません。この鍵が必要になるでしょう」
そう言ってシスターさんは小さな鍵を取り出します。しかし、男の子がお礼を言って鍵を受け取ろうとすると、急にシスターさんの目の色が変わりました。
「ところで、この鍵を渡す代わりにというわけではありませんが、よかったら今日は私の部屋に泊まって――」
「失礼しました!」
なぜか猛烈に嫌な予感がした男の子は、ダークプリーストのシスターさんの元から慌てて走り去りました。
それからシスターさんに教えてもらった通りの方向へと歩き続けた男の子は、とうとうガラスの山の門にたどり着きました。しかし、そこで男の子はあることに気づきます。
「しまった。シスターさんから鍵を受け取り損ねた!」
そう。彼は門を開ける鍵を持っていないのです。教会の所に戻るには時間がかかりますし、あのシスターさんが彼を自分の部屋に泊めようとしたときのあの目つきを思い出すと、教会には戻るのはまずいような気がします。
門の前に立ったままどうすべきか悩み続けていた男の子はズボンのポケットに手を突っ込み、布越しに自分のおちんちんを触り始めました。彼は考え事をしていると、自分でも気付かないうちにそうしてしまう癖があったのです。すると、今までにない不思議なことが起こりました。男の子が生まれてからずっと柔らかかったおちんちんの感触が、手の中で急に硬くなり始めたのです。まるで鍵のように。
男の子はおもむろにズボンを下ろし、鍵のようになったおちんちんを門の鍵穴に差し込んでみます。すると、扉は音もなく開きました。
シュトロームベルクの金の城に入り、男の子が辺りをきょろきょろ見回していると、1人のフェアリーがやってきました。
「おや。かわいいお客さんだね。何を探しているの?」
「カラスになって飛んで行ったお姉ちゃんを探しにきたんだ」
「それなら思い当たる娘がいるよ。今はお留守みたいだけど、あの部屋に住んでいるからそこで待っていたらいいんじゃないかな」
男の子がフェアリーから教えてもらった部屋に行ってみると、テーブルの上にキラキラ光るガラスの小物と皿の上に乗った大きな干し肉、そしてジュースのビンとグラスが置いてありました。彼は干し肉とジュースを少し口にすると、おまじないの指輪をジュースが入ったグラスに入れ、ベッドの下に身を隠します。
すると程なくして、男の子と背丈がおなじくらいのブラックハーピーが部屋に入ってきました。
「おや。誰が私の皿のものを食べて、私のグラスのものを飲んだのかな?」
そして、グラスに入ったジュースを飲んだブラックハーピーは、その底に隠れていた指輪を見つけました。すると、彼女はとても驚いた様子で自分の胸元に提げている物を取り出しました。それは、男の子がお母さんからもらったのと全く同じおまじないの指輪だったのです。
「お姉ちゃんだ!」
男の子はとても嬉しくなってベッドの下から飛び出し、ブラックハーピーに今までのいきさつを話しました。
「嘘。こんなにかわいい男の子が私の所まで向こうからやってくるなんて。しかも……私の弟ですって!?」
ブラックハーピーはとても嬉しそうに男の子に飛びつきました。彼はバランスを崩し、ベッドの上に押し倒されるようにして倒れこみます。
興奮した様子で自分を見下ろすブラックハーピーの姿に、男の子は今までのように今すぐ逃げ出さなければならないような気持ちになりました。しかし、ずっと会いたかったお姉ちゃんとようやく会えたんだと思うと、彼は顔を真っ赤にしながらも意を決して言いました。
「怖いけど、お姉ちゃんになら……いいよ」
ブラックハーピーの黒く柔らかい翼が男の子を包み、双子の姉弟はかたく抱き合ってキスをしました。唇だけでなく、お互いの舌が激しく絡み合います。
「んっ。ちゅ。くちゅ」
更に、ブラックハーピーのお姉ちゃんは抱き合った姿勢のまま、ホットパンツのお股の所を弟のズボンにすりすりと擦り付けてきました。すると、弟のズボンの中でおちんちんがさっきのように大きく硬くなっていきます。さらにすりすりされるとおちんちんがビクビクと震え、ゾクゾクと何かがこみ上げてくるような感覚がしました。
(どうしよう。おしっこが出ちゃう)
弟は慌ててお姉ちゃんを引き離そうとしましたが、ブラックハーピーのお姉ちゃんはむしろ弟を引き離すまいとするようにしっかりと抱きしめ、お股を更に激しくすりすりさせてきます。
「んっ、んんっ……」
弟の背中にゾクゾクと甘い痺れが駆け上がり、ズボンの中でおちんちんから何かが噴き出すのを感じました。普段おしっこをする時とは比べ物にならない気持ちよさと疲れが全身を駆け巡ります。
ここでようやく、ブラックハーピーのお姉ちゃんは弟を抱きしめる腕の翼を緩めました。解放された弟が自分のパンツの中を見てみると、内側に白くてドロドロした物がべっとりとこびりついていました。
「何これ。おしっこじゃ……ない?」
すると、ブラックハーピーのお姉ちゃんは恥ずかしそうに脚をもじもじとこすり合わせながら言いました。
「ねえ。私もパンツの中がべとべとになってきちゃったんだけど……」
そう言って、ブラックハーピーのお姉ちゃんがホットパンツを中の下着ごとずり下ろすと、お股がおしっことも弟のパンツの中を汚している物とも違う透明なねとねとした液体で濡れていて、下ろされた下着との間に糸を引いていました。それから、お姉ちゃんは自分の両足を翼で抱え、足の間を弟に見せつけるような姿勢で、ベッドの上に座ります。そこには弟のようなおちんちんは無く、変わりに小さな割れ目が見えました。
そういえば大きなお兄さん達に乱暴されていた女の子も、この辺りにおちんちんをねじ込まれていたっけ、と弟は思い出しました。
「お姉ちゃん。これ、触ってみてもいい?」
お姉ちゃんが小さくこくりとうなずいたのを見ると、割れ目に両手を添えて左右に引っ張ります。くぱぁと割れ目が開き、鍵穴のような物が姿を現しました。ただその穴は普通の鍵穴と違い、お股と同じようにねとねとした物で濡れていて、ヒクヒクとうごめいています。気が付けば弟は、その穴の中に誘われるようにして指を入れていました。
「んっ……ああっ!」
お姉ちゃんが大きな声を上げるのを耳にして、弟はようやく自分が何をしているのかに気が付きました。
「ごめん、お姉ちゃん」
そう言って弟は慌ててお姉ちゃんのお股の鍵穴から指を抜き去ろうとしましたが、お姉ちゃんは大きく首を横に振って言いました。
「やめないで! もっと、私のナカをくちゅくちゅしてぇ」
それを聞いた弟は内側がぬるぬるになったお姉ちゃんの鍵穴を更に激しく指でこすっていきます。
「あぁん。もっとぉ。指だけじゃ足りないの。もっと太くて、硬い物で、おねえちゃんをぐちゅぐちゅにして」
「もっと太くて、硬い物……」
その時、弟は自分のズボンの中でおちんちんが再び鍵のように硬くまっすぐになってきているのに気が付きました。
(もしかして、おちんちんが鍵みたいになるのって……)
そう思った弟はズボンを下着ごと脱ぎ捨て、鍵のようになったおちんちんを鍵穴のようになったお姉ちゃんのお股の割れ目にぴたりと宛がいます。そして、お姉ちゃんがそれを止めようとする様子がないのを見ると、おちんちんの鍵を一気に差し込みました。
「ああああっ!」
指よりも太く硬くなった弟のおちんちんを差し込まれてお姉ちゃんは大きな声を上げ、弟はお姉ちゃんのお股の中で何かが裂けるのを感じます。しかしお姉ちゃんの声は、痛みではなく悦びに満たされておりました。
「もっとぉ。もっとしてぇ」
「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
弟は小さい身体ながらに腰を精一杯動かし、おちんちんの鍵でお姉ちゃんのお股の鍵穴を擦っていきます。すると、またさっきのようにゾクゾクとおちんちんに何かがこみ上げてくる感覚がしてきました。
「お姉ちゃんどうしよう。さっきの、白くてヘンなのがまた出ちゃう」
そう言って弟はおちんちんを抜こうとしましたが、お姉ちゃんは自分の脚を弟の腰に絡めておちんちんが抜けないようにしてしまいました。
「出して、いいから。もっとちょうだい。私のナカ、ぐちゅぐちゅにしてぇ」
「そんな。……うっ、出る!」
弟の身体がびくりと跳ね、その腰がお姉ちゃんのお股に押し付けられるようにして、弟のおちんちんからさっきのようなドロドロした物がお姉ちゃんの中に注がれていきました。お姉ちゃんもそれを悦ぶように、翼と脚で弟を抱きしめる力を強め、気持ち良さそうにビクビクと震えています。
そして、2人はほぼ同時に呟きました。
「「気持ちいい……」」
それからも双子の姉弟は互いに幼い欲望を思いっきりぶつけ合い、疲れ切って眠くなると生まれたままの姿で寄り添うようにしてベッドの上で眠りました。
そして2人はお父さんとお母さんが待つ家に帰り、結婚していつまでも仲良く幸せに暮らしましたとさ。
18/06/28 23:07更新 / bean