砂の踊り子
目の前の美女に少年は釘付けになっていた。
乳房や秘部、口元を透けた布で隠しただけという妖艶な姿をした美女が、ステージの上でポールを手にくるりと回った。薄い布がふわりと持ち上がり、黄金色の髪が空を泳ぎ、褐色の肌を更に見せつけると品の無い歓声があがる。
その声を聞きながら、少年は静かに喉を鳴らした。
その美女は人間ではなかった。下半身が蛇になっているラミアという魔物娘だ。それ故男たちの歓声も半分は見世物に向けるような感情も混じっていた。そんな中、少年だけがただ純粋に彼女の姿に見惚れていた。
ここは砂漠の町。オアシスから少し離れた中継地のような場所で、商人や旅人を休ませる宿が立ち並んでいる。娯楽施設もいくつかあり、その中のひとつがここである。酒や軽食と共に薄着の女性が躍るのを楽しむ店である。
男ばかりの長旅へ向かう前の楽しみに、長旅を終えた褒美に、二つの需要が重なり、それなりに繁盛している店だった。適度に楽しみ休むもよし、ダンサーを誘って更に夜を楽しむもよし、男たちの慰めの場として設けられた店であった。
そんな場所に彼のような少年が居るのは珍しい事だった。
彼はオアシスから水をこの町に運ぶ仕事をしていた。身寄りもなく学もない彼はそういった仕事に着くしかなかった。けれども決して不幸ではなく、少年は最低限の暮らしができる事に感謝すらしていた。
少年が彼女の姿を見たのは客としてではなかった。たまたまこの店に水の搬入に来て、遠巻きに彼女のダンスを見たのだ。その美しく妖艶な踊りは、人生で見てきたどんなものよりも彼を惹き付けた。
仕事も忘れ、遠くからぼうっと火照った頭のままラミアの踊りを眺めていた。ポールに大蛇のように巻き付くラミアが、ふとその動きを止めた。その視線は少年へ向けられているが、彼自身はそれに気が付かず、ラミアもまた踊りを再開した。
雇い主に「早く戻ってこい」と怒鳴られた少年は、後ろ髪を引かれる思いをしながらも、急いで店を出ていった。
ラミアはその背を横目で見ながら、長い舌をちろりとのぞかせた。
◆
「はあ……」
少年はベッドの中で熱っぽいため息を吐いた。
今回の雇い主は粗暴だが支払いはよかった。日雇いの少年には十分な額であり、こうしてベッド付きの個室に泊まることができた。普段ならばふかふかのベッドに横になったらすぐに眠くなるのに、今日はそう言うわけにはいかなかった。
先ほど見たラミアの姿が忘れられなかった。彼女の踊る姿を思い出しては体の芯が熱くなってきて、もぞもぞと体を動かさずにはいられなかった。ただの性欲だけではなく恋慕感情が少年の身を焼いていた。
「また、見に行こう……」
少年はもぞもぞと動きながら考える。
あのお店は大人向けだった。仕事以外で入れて貰えるだろうか。それにお金もかかるんじゃないだろうか。だったらあそこに搬入する仕事につこう。ああでもラミアさんが居ない時に行っても意味がない。
どんな方法でもいい。あの綺麗な姿をもう一度みたい。褐色の肌と金色の髪、人とは違う長い耳、鱗が赤く輝く蛇の体、こちらを射止めるような綺麗な瞳、ぜんぶ、ぜんぶ綺麗で頭から離れない。
「ラミアさん、すっごく綺麗だった……」
「あら、嬉しいわ」
ぽつりと呟いた独り言に突然返事を返され、少年はベッドから飛び起きた。声のした窓際の方に目を向けると、そこには踊り子のラミアが月明かりを背に佇んでいた。口元と胸、秘部を薄布で隠した、少年が見た時のままの姿だった。
一瞬幻覚かと思った少年だったが、「こんばんは」と言いながらするりと近寄って来た彼女は本物だった。少年は状況が理解できずに「え?え?」と繰り返し呟いては頬が熱くなっていくのを感じた。獲物を逃がさぬよう、蛇の半身が自分の周囲にくるりと円を描いている事も知らずに。
「今日、私を見てた子よね?」
「え、あ……はっ、はい!!」
「ふふ、私の体……どうだった?」
「か、からだ?」
「とぼけなくてもいいのよ、おませさん♥」
少年が首をかしげると、ラミアも「あら?」と同じように首を傾けた。
「きみ、『ここ』に泊まったってことはそういうことでしょ?」
「え、ここって?」
「なぁんにも知らないのね……♥」
ラミアはベッドから降りると、壁際に移動して少年を手招きした。少年もベッドから降りて壁に近づき、ラミアに促されるままに壁に耳を当て、そしてすぐに目を見開いた。壁の向こうから僅かに聞こえるのは、間違いなく男女の交わりの嬌声だった。
「ここはね、さっきキミがいたお店の女の子を連れ込む場所なの。だからキミもそのつもりだと思ったんだけど……違うのかしら?」
少年は壁から耳を離して真っ赤な顔で首を振った。そういったことに興味はあれど、まったく耐性の無い少年はバクバクとうるさい心臓を落ち着かせるため、目を閉じて深呼吸した。少し落ち着いたかなと目を開けると、ラミアの顔が目の前にあり、心臓の鼓動はさっきよりも大きく跳ね上がった。
「ま、どっちでもいいわ……♥」
「何……んむっ!」
ラミアは口元の布をたくし上げ、その顔を更に近づかせ、唇を押し付けた。ラミアの柔らかな唇が、1回りも2回りも小さい少年の口に密着する。少年の口を瑞々しい唇でふさいだまま、ちゅっちゅと音立てて吸い付き唇を吸い開け、蛇のような長い舌を挿し込んだ。
「んんっ!? んむっ! んんぅ……ッ!!」
「ちゅる、じゅるる……んふふ、ちゅるるる……」
唾液に濡れた細長い彼女の舌が、少年の口内を隅々まで犯していく。少年がなにか喋ろうとしても、ラミアは優しくもしっかりと頭を固定し、べろべろと少年の口内を舐めまわした。自身の口内を艶めかしく動き回る舌の快感に、少年の体から力が抜けていく。
舌の根元部分を少年の舌と擦り合わせながら、細い舌先で歯茎や歯列を味わうように舐めまわす。少年の舌が快感でだらりと緩まると、しゅるりと舌を巻きつけ擦り合わせ、舌先で上顎をちろちろとくすぐるように舐める。
「んちゅ、ちゅる……れろれろ、じゅるるる……」
「んむっ、んっ……んむ……んんんっ!」
「じゅる……ぷあっ……♥」
ラミアが口を離すと唾液が幾筋も糸を引いた。月明かりに照らされきらきらと光り、少年の口の周りは二人の唾液で濡れていた。少年はそれを気にする余裕もなく、唾液で濡れた口で荒く呼吸をすることしかできなかった。
「ふふ、お姉さんとのキスはどうだった?」
「ふぁ、はぁっ……は、ぁ……!」
「お返事できないほど気持ちよかったかな?」
「はあっ、ん……あ……っ」
「それじゃあ勝手に頂いちゃうわね♥」
ラミアは蛇の下半身で軽々と少年を持ち上げ、ベッドにゆっくりと寝かせた。意識の定まらない少年の衣服をはぎ取り、股間へと顔を近づけた。少年のモノは既に限界まで張り詰め、先端から透明な先走りを漏らしていた。
「ふふ、もう準備万端って感じね」
「あ……そん、な……」
「残念だけど、もう逃がさないわ」
「う、うぁあ……」
「あんな熱っぽい目で私のこと見て……やらしい子……♥」
「ひぅ……ごめんな、さ……ひぁあ!」
ラミアは舌で布を押し上げ、少年の小さなモノを舐め上げた。舌先でれろりと少年の皮を剥き始め、未発達の少年の桃色の亀頭を外気に晒した。
「だぁめ、許さない……♥」
ラミアの細い舌先が、少年の鈴口にぴちゃ、と触れると少年はびくんと体を跳ねさせた。だが、ラミアの長い舌は一度触れただけで離れてしまった。鈴口からゆっくりと離れた舌先からは、粘っこく透明な糸が引いている。
「う、うぅ……っ」
少年が切ない声をあげると、ラミアの楽しそうな笑い声の後にもう一度舌先が鈴口に触れた。ぴちゃりとくっつくだけで、すぐに離れる。ぺと、と少しだけ長くくっつき、また離れる。
先端から漏れ出る少年の性欲のを味わうように、少年の薄い色のモノと長い舌が粘ついた水糸で結ばれる。ラミアはその様子を楽しむように、舌先で鈴口と短いキスを繰り返す。ちょんちょん、と触れては離れてを繰り返す。
「あう、うぅ……っ」
「ふふ、かわいい……ん……ちゅ♥」
ラミアは少年の反応に顔をほころばせると、亀頭の先端に唇の先端を当てた。少し唇に力を込めて閉じると、ちゅぷ、と水音を鳴らして唇が少年のモノと密着した。ラミアはそのまま動きを止め、じっと少年を見つめた。
「んぁっ……まって、きたないです……!」
少年はわけもわからぬまま目に涙を浮かべ、自分のモノに唇を当てたラミアを気遣うような台詞を吐いた。純粋な少年の気遣いは、歪みとろけた意味に変わってラミアに届く。ラミアは妖艶な笑みを浮かべて唇を離し、
「あら、汚いのを舐めさせるのが好きなの?」
「ち、ちが……!」
「でも残念、全然汚くないわ。綺麗だし美味しい……♥」
ラミアはにっこり微笑み、再び唇を押し当ててその顔を沈め始めた。じゅぷぷ、と淫猥な水音をたてて彼女の唇が少年のモノを扱き下ろしていく。薄布で隠された口元が、少年にいけないことをしているという感覚を与え、更なる興奮を煽った。
「ひあっ! ……ふああっ!」
未体験の快楽に少年はびくびくと体を震わせた。固く結ばれたままのぷるんとした唇の隙間に少年のモノが飲み込まれていく。まるで少年のモノの形を覚えるかのようにゆっくり、ゆっくり……それは獲物を飲み込む蛇のようだった。
唇が少年の未発達のカリ首にじゅるりと吸い付くと、少年はまた快感で体を跳ねさせた。悲鳴にも似た喘ぎを少年は発したが、ラミアは楽しそうな笑みを浮かべたまま、決して動きを止めない。
カリ首を通過した唇は、圧力を弱めることなくずるずると少年のモノを口内へと引きずり込んでいく。じっくり、じっくり、ラミアの美しい顔が沈んでいく。ようやく根元まで唇が下りるとその状態のままもごもごと口を動かした後、ラミアは口を離した。
「ぷは……うん、だいたいわかった……」
ラミアが少年のモノに口をつけてから離すまで、1分もの時間が経過していた。じっくりじっくりとぬるついた刺激を与えられた少年のモノはびくびくと震え、更なる快感を求めている。
「なに、これ……なにこ、れぇ……」
「気持ちよかった? でもこんなもので満足しないでよね」
「ふえ……?」
「ふふっ、さっきのはキミのおちんちんの弱いところを調べてただけなのよ?」
ラミアは妖しく笑ってそう言うと、横になっている少年の体に蛇の半身をゆるく絡ませた。少年の上体を持ち上げて自分の口元の薄布を外すと、少年のモノを咥え込もうとする自分の顔が良く見える姿勢で彼の体を固定した。
「ラミアの本気フェラ♥ あたまの中まっしろにしなさい……♥」
嗜虐と情欲が混じった微笑みを少年に向け、ラミアは唇を少年のモノに押し当てた。ちゅっと亀頭を唇全体で覆い、ぴっとりと吸い付いたまま顔を埋め、じゅぷ、と水音を響かせながら降りていく。
「じゅる、ちゅぷ……んふ……♥」
「ひぁ……うっ……うぁあっ!」
唇がカリ首を通過した瞬間、少年はびくんと体を震わせた。ラミアの長い舌がくにゅりとカリ首に巻き付いてきたのだ。それだけでなく、少年が感じるポイントに舌が巻き付き、どうやっているのか舌先で裏筋や鈴口をちろちろと舐めているのだ。
「うっ、うぅっ! あっ! んあぁあっ!!」
快楽に暴れる少年の体を、ラミアの体はしっかりと抑え込んでいた。自身の体で縛り付けられたまま快楽に溺れる少年の姿に、彼女はゾクゾクとした嗜虐的な快感を覚えた。根元まで到達した彼女は動きを止め、じっくりと少年のモノを味わった。
「んあっ、やぁっ! あんっ、んあぁあっ!」
(女の子みたいな声……かわいいわぁ……♥)
カリ首に巻き付いた肉の輪がずりゅずりゅと緩く回転する度、少年の口からは切ない喘ぎ声が漏れる。ちろちろと裏筋を舐めると少年は歯をぐっと噛んで快感に体を震わせる。激しい快楽にも関わらず射精できないのは、ラミアが舌で少年のモノの根元をぎゅっと締め付けているからだった。
「はぁうっ! あはっ、んんぅっ! んぁあっ♥」
(声が甘くとろけてきた……もっと聞きたい……♥)
ラミアはきゅっと口内の圧を高めると、じゅぽぽ、と音を立てながら顔を引き上げ、じゅぽんと一気に根元まで沈ませた。それを繰り返す激しいピストン運動に加えて、緩く動かしていた舌も動きを激しく変え、少年の感じる部分を削り取るかのように強烈な快楽を与えていく。
「ひぁあっ! やめ、あぁあっ♥ ひぁああんっ♥」
少年はあまりの快楽に手足をばたつかせたが、ラミアは慣れた様子で少年の体を蛇の下半身で固定し、じゅるじゅるとフェラチオを続けた。少年の感じる部分を正確に刺激する極上の口淫に、少年の頭は快楽で焼かれていた。
「んぶ、じゅる、じゅるるう♥ じゅぶ……じゅぅるるるるっ♥」
「ひぅううっ♥ あっ! ふああんっ♥」
少年は快楽で涙を溢れさせながら、叫ぶような喘ぎ声をあげた。自分に抑え込まれた小さなオスが快楽に泣き叫ぶ姿に、ラミアは淫靡に顔を歪ませた。鈴口にあてていた舌先をそっと少年の陰嚢にもっていき、どくどくと脈打つ感触を楽しみ、
(精子がぐつぐつ煮えてるみたい……もういいわね……♥)
するり、と根元を抑えていた舌を緩めた。
(ほら、出しなさい……♥)
「うあ! ああっ……ひぁああ――――っ♥」
ラミアの心の声に従ったかのように、少年は射精した。
それと同時に、ラミアもピストン運動を止めた。根元まで咥えたまま動きを止め、びゅくびゅくと腰の奥深くから放たれる精を喉奥で味わい、少年のモノに巻き付かせた舌でにゅるにゅると締めあげ、尿道に残された精を搾り上げた。
射精を押さえつけられていた反動で、少年は今までに出したことの無い量の精液を放った。びゅくびゅくと喉の奥へ送り込まれる熱い感触と若々しい白濁の味に、ラミアは満足げに顔を歪めていた。
快楽でたっぷりと熟成させた熱い白濁、それが彼女にとって一番のごちそうであった。少年が腰を震わせ溜まっていた精を吐き出し終わるのを確認すると、ラミアは満足げに口を離した。
「とっても濃いの……御馳走様でした♥」
「ふぁ……あぁ……」
「キミにはちょっと刺激が強かったわね」
「うぅ、あう……」
「ふふ、キミもおっぱい好きかなぁ……?」
「ふぇ……?」
射精の快楽が抜けきっていない少年の体をベッドに寝かせると、ラミアは少年の顔の近くに薄布で隠された乳房をもっていった。うっすらと見える突起を、少年は思わずじっとみつめてしまった。
ラミアは自身の胸を困惑した顔で凝視する少年に笑みを見せると、薄布をとめている紐に手をかけた。少年がそれに気が付き、落ち着きかけていた息が荒くなり始めるのを確認し、ゆっくりと、もったいつけるように薄布をとりはらった。
「はぁい……♥」
音も無く取り払われた薄布の下から、褐色の乳房が少年の前に晒された。大人の手にも余ってしまいそうな豊満に少年は息を荒くした。乳房の先端の色素の薄い突起が、更に少年の興奮を煽る。
「うあ……あぁ……!」
「うふふ、私のおっぱい見れて嬉しい?」
「あ、はい……嬉しい、です……」
「あはは! 嬉しいなんて言っちゃうんだぁ」
「すごく、綺麗で、ああ、すごい……!」
性欲だけではなく、本当に美しい物をみているんだという少年の反応に、ラミアは気を良くして少年の上に覆いかぶさった。蛇の尾で少年の体を少し持ち上げると、「はぁい♪」と少年を抱きしめて胸の中に顔を埋めさせた。
「んぷ、ふぁ……あぁ……」
「幸せそうな声出しちゃって」
「すごい、です……柔らかくて、いい匂いで……」
「いい匂い? それならほら、もっと嗅ぎなさい?」
「はい……すぅ……はぁ……」
「あはは、素直にやっちゃうのね……かわいいんだから♥」
ラミアは笑顔になり、更にぎゅっと少年を抱きしめた。
「んむ、んう……すぅ、はぁ……」
「おっぱい自分でぎゅってしていいのよ」
「ふぁい、んむ、んう……すぅ……」
数分の間、ラミアは胸の中で深く呼吸する少年を抱きしめていた。実のところ、胸を押し当てるのは二度目の精を搾り取る時の彼女の常套手段であり、乳房に興奮した男に勃起を促し、口なり性器なりで二回目の精にありつくのが常だった。
だが、今はただ少年を抱きしめ、更にはその頭を優しく撫で始めていた。胸の谷間で耳まで真っ赤にしながら、心底幸せそうに呼吸する姿、指をさらりと流れる幼い柔さの髪、ラミアは今まで持ったことのない感情を少年に向けていた。
(私って、そういう趣味あったのね……)
すっと体を離すと、少年は取り残された子供ような寂しそうな顔をした。ラミアはそんな少年が愛おしくてたまらなくなり、そっと顔を近づけて口づけをした。それからするすると彼の体に指を這わせ少年のモノに触れ、硬さを取り戻し始めている事を確認した。
「いいわ、特別におっぱいでしてあげる……♥」
「え……」
「あんまりしたことないから、お口みたいにはできないかもだけど」
「うあ、あぁ……」
ラミアは豊満な胸を少年の胸に押し付け、そのまま乳房で少年の体を撫でるように下半身まで這って行った。柔らかな乳房の感触を体に擦りつけられ、少年のモノは完全に固くなっていた。ラミアはちろりと舌を出して笑うと、自身の乳房で少年のモノを包み込んだ。
「ほら、挟んであげる……」
「ふあ、はぁあ……っ」
少年は柔らかな乳房の感触に甘い息を吐いた。快楽を求めて痛いくらいに張り詰めたモノが温かな柔肉に包まれ、少年は快感と共に胸の底から安息感のようなものが湧き出てきているのを感じた。
「はぁっ、ふぁ……」
「どうかしら? おっぱい気持ちいい?」
「はいっ、あったかくて、やわらかくて……あぅっ……」
ラミアは舌を出し乳房の隙間に埋もれる少年のモノに唾液を垂らした、十分に濡らしたところで両手で乳房を寄せ、そのままゆっくりと上下に動かし始めた。少年の小さなモノは完全に柔い乳肉に包まれ、甘い快感の肉の中に閉じ込められた。
「どう? 痛くない?」
「ああっ、う……きもち、いいです……んっ……!」
「ふふ、よかった♥」
柔く押し付けられる快楽に顔をとろけさせる少年。その顔を見て乳房を揺さぶるラミアもまた満足げに目を細めている。ふたりの吐息と、ラミアの乳房がちゅぱちゅと少年の股間を打つ水音が部屋に響く。
「あっ、あっ……うぅ……っ」
「普段はこんなことしないのよ? キミだけ特別……♥」
「あぅ……うれ、しいです……っ!」
彼女の唾液と少年の先走りでぬるついた褐色の乳房が一定のリズムで少年の股間に打ち付けられる。次第にラミアも慣れてきて、ぎゅっと圧を強めて押し付けたり、乳房を擦り合わせ揉み込んだり、ゆっくりと撫で下ろしたりと、緩急をつけて少年の快感を高める。
「少し分かってきたかも……♥」
「うあ、あぁ……んっ……!」
少年も腰を無意識に動かし、更なる快感を求めていく。ラミアも、自身の乳房に性器を押し付ける少年の姿を愛らしく感じ、穏やかで淫靡な笑みを零しながら、奉仕ともとれる胸での性行為を続けた。
「んぅっ、あぁ……うぁあ……!」
「おっぱいの中でおちんちんぴくぴくしてきた……♥」
「あぁっ、はぁっ……うぅ……っ!」
「今度は……ゆっくりとぷとぷお射精しなさい……♥」
ラミアはあえて動きを遅くし、ゆっくりと乳房で少年のモノを扱いた。にゅるりと音立ててまとわりつく乳肉が、ずりゅ、りゅ、とじっくりと少年のモノを扱きあげる。ゆったりとした快感に少年の顔はとろとろに崩れ、それを見るラミアの顔も似たように蕩けていた。
「うっ、くぁ……ぁあっ……んっ」
「いつでも出しなさい、受け止めてあげるから……♥」
ラミアは微笑み、扱き上げた乳房をゆっくりと下ろしていく。二つのぬるついた乳肉の間に挿入するかのような形になり、少年はぎゅっと目を瞑り快感に体を震わせた。ぬるり、にゅるりと柔肉にもまれ、少年の限界が近づいてきた。
「あっ、だめですっ……もう、出ます……っ!」
「いいわ、おっぱいの中に出しなさい……♥」
「あっ、ああっ……う、ふぁ……――ッ!」
ラミアが体重をかけ、更に柔い圧を高めると同時に、少年は二度目の射精を迎えた。緩く与えられた快感は緩やかな射精を促し、少年は自分の睾丸からゆるゆると精液が送り出される快感に息を吐いた。
少年の白濁した液が、まるで泉が湧き出るかのようにラミアの乳房の間を満たしていく。ラミアは少年の緩やかな射精が終わるまで、ぎゅっと乳肉を寄せ合い、射精の快感に震える少年の顔を愛おしそうに眺めていた。
「はぁっ、あぁ、う……あぁう……!」
「さっきあんなに出したのに、またこんなに出してくれて嬉しいわ♥」
射精が終わると、ラミアは乳房の圧を更に高め、残された精をしっかりと乳房に扱き出した。ラミアが己の乳房から手を離すと、褐色の乳房の間で白濁が糸を引く。彼女は赤く長い舌でそれを綺麗に舐めとると、恍惚とした表情を浮かべた。
「れろ、んれ……ちゅる……こく……はあ、おいしい♥」
「はぁっ、あ……」
「ふふ、でもまだ足りないかな♥」
ラミアは乳房の唾液を拭き取ると、射精の余韻で動けない少年の上に自身の体を移動させ、するりと自身の秘部を少年の眼前に持って行った。薄布はしっとりと濡れて張り付き、そのむこうにあるものの形が分かってしまうほどだった。
「キミも、ここに入れたいよね……♥」
「あ……はぁ……あぁ……っ」
「ここ、見たことある?」
「あ、う……ないです、ない、です……!」
「ふふ、今見せてあげる……♥」
ラミアが湿った薄布を取り去ると、湯気がたつほど濡れそぼった秘部が少年の瞳に映った。彼女の秘部は、少年のモノを心待ちにしているかのようにひくひくと蠢き、熱い愛液が一筋、少年の首元に流れ落ちた。
「どう? 想像と違った?」
「ぁ……すごく、綺麗です……!」
「ふふ、これからここでキミのおちんちんたべちゃうのよ♥」
ラミアはそっと少年に顔を寄せ、耳元でぽそぽそと囁いた。
「ラミアのここってすっごいの、柔くてとろとろのえっちなお肉がぎゅう〜♥ぎゅう〜♥って君のおちんちんに絡まってくるの。大人の男でも耐えられない気持ちよさ……キミみたいな子がシたらどうなるのかしら……もう普通の女の子じゃ満足できなくなるかも♥」
ねっとりと絡みつくような淫靡な言葉が、耳から少年の中へと入り込んでいく。もうすでに完全に魅了されている少年は、口をきゅっと結んでただラミアの声に頷くしかできなかった。
「頷いたってことは、私と本気えっちしたいってことかしら?」
「はい、はいっ……!」
「ふふ……じゃあはじめるから……♥」
ラミアはしゅるりと体を動かし、熱く濡れた秘部を少年の先端へと当てた。少年のモノに秘部を押し付けながら、焦らすように腰をくねらす。体を反らして豊満な乳房をゆさゆさと揺らし、更に視覚から欲を煽る。
自身の上で妖艶に体を揺らすラミアに、少年が荒く息を出しながら「早く挿入れてほしい」と視線で懇願すると、彼女は妖しく笑った。それから少年の顔をじっと見つめたまま、勢いをつけて腰を落とした。
「んはぁあっ!!」
じゅぽんと一息に、熱くうねる膣内に飲み込まれた快感に少年は腰を跳ねさせ叫んだ。熱く締め付けてくる膣肉の中でビクビクと跳ねる自分のモノを制御できずに、少年は快感で顔をとろけさせた。
そんな少年を見て、ラミアは余裕の笑みを浮かべる――。
(〜〜〜〜〜ッ!!!???♥♥♥)
――はずだった。
いつもならば、ねっとりとまつわりつくようないやらしい言葉をかけながら、快感に震える男へ腰を打ち付け、熱く滾った精を一方的に搾り取る。そうやって一夜だけお互いに楽しみ別れるだけ、それがいつもの彼女だった。
だが今回は全く違っていた。それもそのはず、ラミアはすでにこの少年を夫にしたいという段階まで好ましく思ってしまっていたのだ。魔物娘がそうなってしまったが最後、その相手と交われば余裕などなく、最上の快楽を感じてしまうのだ。
(なに、なんなの……これ、えぇ……♥)
ラミアは少年の上でがくがくと体を震わせ、あっさりと達してしまった。膣内でぴくぴくと震える小さなモノにイかされたことは、何人もの男を快楽で圧倒してきたラミアにとって屈辱でもあったが、彼女は今それどころではなかった。
少年の小さなモノが快感にぴくんと震える度に、「あんっ♥」「んあっ♥」と甘い喘ぎを口から漏れてしまう。ただ中でぴくぴくと小さなモノが震えているだけなのに、繰り返し与えられる全身に電流が走ったかのような快感。
ようやくそれに慣れ、快感でぼやけた視界が徐々に戻ってきた。このままではいけない、余裕を取り戻すんだと、快楽で震える呼吸を繰り返しているうちに、少年の顔に焦点が合った。
「らみあ、さ……気持ち、よすぎて、ぼく……」
快楽にとろけた顔、さっきまで何度も見てきたはずの顔。だが今の彼女にはとどめの一撃となった。『手ごろな男から精を搾る』という当初の目的が『夫との子作り』に変貌した瞬間だった。
「…………」
「らみあさ……んぁあっ!!」
ラミアは少年に覆いかぶさり抱えるように抱き締めると、腰を持ち上げて勢いをつけて打ち付けた。少年の足が、突然の快楽を逃がすためにぴんと伸びた。快感に叫ぶ少年の顔を胸に押し付け、ラミアが何度も繰り返し腰を打ち付けた。
「もっとぉ♥ もっとキミのおちんちんで気持ちいいがほしいのぉ♥」
「あっ! ひぁっ、んあっ! うぅああっ……ッ!!」
「気持ち良すぎなのぉ♥ ちっちゃくてかわいいおちんちんなのにぃ♥」
ぱちゅんぱちゅんと淫猥な水音立てながら、ラミアの腰が打ち付けられる。腰の動きだけでなく、ラミアの膣内は柔くぬるついた蛇が何匹ものたうち、絡みついてくるような動きも加えて、少年の射精を激しく促していた。
「あっ、すごっ♥ きもちいいっ♥ あっ、あっ、ああんっ♥」
「ラミアさっ、んっ、ああっ! ぼく、もです……うあぁ……っ!」
ラミアが腰を上下させる度に少年は背筋を逸らし、勝手に腰が持ち上がった。快感で脳が処理しきれなくなったのか、少年の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ち、彼は無意識にラミアに抱きついていた。
「ああん♥ もっと、もっとぎゅっとして♥」
「ひぃあっ、は、はい……っ!」
少年がラミアをぎゅっと抱き締めると、彼女の腰の動きが小刻みなものに変わった。膣肉の蛇たちもその熱くぬるついた体で少年のモノを締め上げ、降りてきた子宮口が獲物を飲み込む蛇のように少年の先端に吸い付いた。
「ああっ、だめぇ! でる、でちゃいま、す……ああっ!」
「出して、出してぇ♥ 沢山出してぇ♥」
「ああっ、う……あああっ――――ッ!」
先ほどまでの態度から想像もできないほどの甘い声に誘われ、少年は精を放った。それと同時にラミアも絶頂し、膣内がぎゅうっと締まった。彼女の膣内は少年の精を一滴たりとも逃すまいと蠢き、どくどくと放たれる精を子宮で全て受け止めた。
「あはっ、あっ♥ すご、なかに出てるぅ……♥」
「ああっ、はぁっ、うあ……わっ……!」
ラミアは仰向けになるように倒れ、射精の余韻に浸っている少年を自分の体の上に乗せるような姿勢になった。胸の谷間から上目遣いにこちらを見る少年にラミアは、
「まだ足りないわ♥ キミの精子もっとちょうだい♥」
甘く鼓膜を揺らすラミアの声に少年は一瞬固まり、そして自身の奥底から湧き上がる熱を再び感じた。僅かに硬さを取り戻した少年のモノを中に感じ、ラミアはだらしない笑みを浮かべた。
「嬉しい♥ またぴゅっぴゅしてくれるのね♥」
「ら、ラミアさんなら、何度でも……できそうです……」
「はぁああ……もうっ、キミって最高……♥」
言いながら顔を赤くする少年に、ラミアの顔は愛おしでどろどろに溶けていた。
「今度はキミに動いてほしいの♥」
「は、はいっ……がんばり、ます……っ!」
しかし、すでに多量の精を吐き出した少年のモノは少しづつしか回復しなかった。ラミアは少年の頭を撫で、「がんばって♥」「お願い♥」と甘い声をかけ続けた。ラミアの甘いささやきに促され、数分後には少年のモノはしっかりと射精できる硬さになっていた。
「ああ、よかった♥ またおっきくしてくれた♥」
「うごき、ます……っ!」
すっかり硬さを取り戻した少年は、ゆっくりと腰を打ち付け始めた。腰を引くたびに蛇のような膣肉がぬるぬると巻き付いてきて、腰の動きを止める。挿入していけば迎え入れるようにぎゅむぎゅむと締め付けてくる。
人並外れた快楽であったが、何度も射精した少年は少しだけ頑張ることができた。ゆっくりと、たどたどしくだが少年が腰を打ち付けると、その度にラミアは上ずった甘い嬌声を口から漏らした。
「あんっ♥ ……ひぁんっ♥ んんんっ♥」
「はぁっ、あぅう……くぅっ……!」
「もっと、もっと激しくしてぇ……っ♥」
「はいっ……あっ、う……んっ、んっ、んんっ……っ」
ぱちゅぱちゅと音立てて少年は腰を激しく打ち付けた。ずりゅずりゅと膣肉がカリ首や竿を扱き、柔くぬるついた膣全体がぎゅっとまとわりついてくる。あまりの快感に少年はもう自分の意思では腰を止められなくなっていた。
「あっ♥ うぅんっ♥ んやぁっ♥ はぁあんっ♥」
ラミアは人間の腕と蛇の体をすべて使い、少年の体をがっしりと抑え込んだ。もう少年は腰と顔くらいしか動かせる部分がない。少年は腰を打ち付けながら、汗でしっとりとはりついてくる乳房の間からラミアを見上げ、ラミアは蕩けた瞳でそれを受け止めた。
「はぁっ♥ あっ♥ 好きっ♥ キミのこと好きになっちゃったのぉ♥」
「ぼくも……ぼくも好きです……あぁっ、はっ……」
「嬉しいっ♥ 嬉しいよぉ……♥」
「ぼくも、ぼくも嬉しい……あっ、うあっ、んんっ、はぁっ……!」
必死に腰を振る少年は、イってしまわないよう懸命にこらえているようだった。もっと気持ちよくなってほしい、出してしまったら終わってしまう。そんな思いがぴっとりとくっついた体から伝わってくるようで、ラミアは熱く甘い息を吐いた。
「はあぁぁぁ♥ また子宮降りてきちゃった……♥」
「らっ、らみあさんっ♥ それだめっ♥」
ちゅぷ、とラミアの子宮口が再び少年の先端に吸い付いた。少年が腰を引いても彼女の子宮口は得物に食らいついた蛇のように少年のモノからはなれない。吸い付いたまま、快楽の白濁をねだるように、ちゅうちゅうと少年の精が混じった先走りを飲み込む。
「これだめっ、おかしくなるくらい気持ち、いいからぁ……っ♥」
「おかしくなりましょ♥ 一緒に頭まっしろにしちゃいましょ♥」
甘くとろけたラミアのささやきは、僅かに残っていた少年の理性、強烈な快楽への抵抗を取り払った。少年は引いたまま固まっていた腰の動きを再開し、ラミアの奥へと小さなモノを突き入れた。
「あゃっ♥ んああっ♥ んぅうっ♥」
「ふあっ、あっ…ぅくっ……あぁあっ♥」
快楽と恋慕で濡れそぼったお互いの顔、お互いの快感に拍車をかけていた。少年興奮で顔を真っ赤にしながら、懸命に腰を振り、ラミアはそんな少年が愛おしくてたまらないといったとろけ顔だった。
「ああっ、おちんちんのびくびく止まらない♥ もうイくのね♥」
「ごめんな、さ……っ、も、むりで、すっ……でちゃいますぅ……っ♥」
「舌出して♥ ベロでチューしながらイキたいの♥」
ラミアは長い舌を伸ばし、健気に舌を出す少年のそれに絡ませた。べろべろと舌を絡め合わせ、少年の唇や口内を舐めまわし、這い回るように動かした。少年は、ラミアに自分のすべてを舐め溶かされているような快感に頭がぼうっとしたのを感じた。
「れろ、んちゅ、んんっ、んっ……――――っ♥」
「んれ、ちゅる、んぅっ、んちゅ……んんん――――っ♥」
そしてそのまま、ラミアの中に精を放った。
少年は自分の根元からどくどくと精液が噴き出していく快感に震えた。ラミアもまた、自分の中を愛する人の快楽の雫で満たされる感覚に絶頂を迎えていた。二人とも気持ちいい、愛しい、それ以外の思考が全てなくなっていた。
「あったかいのが♥ 出てるぅ……♥」
「あう、ぅう……はぁあ……っ♥」
どくんどくんと波打つように少年のモノが動き、白い液でラミアの中を満たしていく。彼のモノの脈動に合わせるようにぬるついた膣肉が蠢き、子宮がきゅうきゅうと吸い付き、彼の最後の一滴まで吸い取った。
「んれっ♥ ちゅる♥ んれ、れろれろ……♥」
「はむ、んむ……んれ……♥」
ラミアと少年は、射精が終わった後もずっと舌同士を舐め合わせていた。お互いの想いをつたえるように、唾液をお互いの舌に擦り合わせる。膣内の少年のモノが本来の大きさにもどるまで、ぴちゃぴちゃとした水音は続いていた。
「すっごく良かった……♥」
「ぼくも、夢みたい、です……」
「ほら、おいで……♥」
ラミアは蛇の体で少年を持ち上げ、唇と唇でキスをした。僅かに触れさせたまま互いの体温と愛を確かめるような口付けだった。塞ぐものが無くなったラミアの秘部から、濃い白濁がとろりと漏れ出た。
「ねえキミ、私と夫婦になって……?」
そっと唇を離してラミアは小さな声で囁いた。
「え……」
「もう駄目なの、キミじゃないと、私……」
魅了のための言葉ではなない、彼女の心の底からの願いだった。少年は驚いたように目を見開いたが、真剣な顔でしっかりとうなづいた。
「嬉しい……っ♥」
ラミアはまた、少年と口づけを交わした。
◆
それから、その街で彼女を見ることは無くなった。一度彼女に相手をしてもらった男たちは残念がったが、すぐに代わりを見つけた。元々彼らにとっては一夜限りの相手、踊り子としての彼女に惹かれた男はいなかった。
彼女の夫である、少年を除いて。
ラミアの里のとある家、大きなベッドの上で彼女は踊っていた。観客はただ一人、愛する少年だけだ。あの日のままの姿であったが、ベッドの上の少年は全裸でありその踊りも少年を交わりに誘うものに変わっていた。
「さあ、あなた……♥ 今日はなにからしてほしいの……♥」
ラミアはたっぷりの愛を込めたささやきを少年に向ける。
「まずはやっぱり、お口かしら……♥」
ラミアは口元の薄布をそっと持ち上げ、長い舌をしゅるしゅると動かして見せる。少年は自分のモノにまとわりつく舌のぬめりと温かさ、すぼまり吸い付いてくるラミアの口内を思い出し、ごくりとつばを飲み込む。
「それとも、あなたが大好きなおっぱいかな……♥」
口元の布から手を離し、今度は乳房を隠す布をたくし上げ、肘でぎゅっと寄せてみせた。柔く優しく包み込んでくれる褐色の乳肉の感触を思い出し、少年はは熱い吐息を更に荒くした。
「じゃなかったら……いきなりココに挿入れちゃおうか……♥」
ラミアは自分の秘部を隠す薄布をそっと持ち上げ、ひくひくと動く秘部を少年に晒した。甘く激しく精を搾り取ってくれる膣内の快感が脳裏に浮かび、少年のモノははち切れそうになり、先走りがぷくりと先端から漏れ出した。
「さあ、どれがいいかしら……♥」
「あ……うう……♥」
「……残念、時間切れよ♥」
「あ……そんな……」
「ぜぇんぶしちゃうから、いっぱい気持ちよくなってね♥」
ラミアはしゅるりと少年の体を巻き取り、体ごと押し付けるように口づけをかわした。
乳房や秘部、口元を透けた布で隠しただけという妖艶な姿をした美女が、ステージの上でポールを手にくるりと回った。薄い布がふわりと持ち上がり、黄金色の髪が空を泳ぎ、褐色の肌を更に見せつけると品の無い歓声があがる。
その声を聞きながら、少年は静かに喉を鳴らした。
その美女は人間ではなかった。下半身が蛇になっているラミアという魔物娘だ。それ故男たちの歓声も半分は見世物に向けるような感情も混じっていた。そんな中、少年だけがただ純粋に彼女の姿に見惚れていた。
ここは砂漠の町。オアシスから少し離れた中継地のような場所で、商人や旅人を休ませる宿が立ち並んでいる。娯楽施設もいくつかあり、その中のひとつがここである。酒や軽食と共に薄着の女性が躍るのを楽しむ店である。
男ばかりの長旅へ向かう前の楽しみに、長旅を終えた褒美に、二つの需要が重なり、それなりに繁盛している店だった。適度に楽しみ休むもよし、ダンサーを誘って更に夜を楽しむもよし、男たちの慰めの場として設けられた店であった。
そんな場所に彼のような少年が居るのは珍しい事だった。
彼はオアシスから水をこの町に運ぶ仕事をしていた。身寄りもなく学もない彼はそういった仕事に着くしかなかった。けれども決して不幸ではなく、少年は最低限の暮らしができる事に感謝すらしていた。
少年が彼女の姿を見たのは客としてではなかった。たまたまこの店に水の搬入に来て、遠巻きに彼女のダンスを見たのだ。その美しく妖艶な踊りは、人生で見てきたどんなものよりも彼を惹き付けた。
仕事も忘れ、遠くからぼうっと火照った頭のままラミアの踊りを眺めていた。ポールに大蛇のように巻き付くラミアが、ふとその動きを止めた。その視線は少年へ向けられているが、彼自身はそれに気が付かず、ラミアもまた踊りを再開した。
雇い主に「早く戻ってこい」と怒鳴られた少年は、後ろ髪を引かれる思いをしながらも、急いで店を出ていった。
ラミアはその背を横目で見ながら、長い舌をちろりとのぞかせた。
◆
「はあ……」
少年はベッドの中で熱っぽいため息を吐いた。
今回の雇い主は粗暴だが支払いはよかった。日雇いの少年には十分な額であり、こうしてベッド付きの個室に泊まることができた。普段ならばふかふかのベッドに横になったらすぐに眠くなるのに、今日はそう言うわけにはいかなかった。
先ほど見たラミアの姿が忘れられなかった。彼女の踊る姿を思い出しては体の芯が熱くなってきて、もぞもぞと体を動かさずにはいられなかった。ただの性欲だけではなく恋慕感情が少年の身を焼いていた。
「また、見に行こう……」
少年はもぞもぞと動きながら考える。
あのお店は大人向けだった。仕事以外で入れて貰えるだろうか。それにお金もかかるんじゃないだろうか。だったらあそこに搬入する仕事につこう。ああでもラミアさんが居ない時に行っても意味がない。
どんな方法でもいい。あの綺麗な姿をもう一度みたい。褐色の肌と金色の髪、人とは違う長い耳、鱗が赤く輝く蛇の体、こちらを射止めるような綺麗な瞳、ぜんぶ、ぜんぶ綺麗で頭から離れない。
「ラミアさん、すっごく綺麗だった……」
「あら、嬉しいわ」
ぽつりと呟いた独り言に突然返事を返され、少年はベッドから飛び起きた。声のした窓際の方に目を向けると、そこには踊り子のラミアが月明かりを背に佇んでいた。口元と胸、秘部を薄布で隠した、少年が見た時のままの姿だった。
一瞬幻覚かと思った少年だったが、「こんばんは」と言いながらするりと近寄って来た彼女は本物だった。少年は状況が理解できずに「え?え?」と繰り返し呟いては頬が熱くなっていくのを感じた。獲物を逃がさぬよう、蛇の半身が自分の周囲にくるりと円を描いている事も知らずに。
「今日、私を見てた子よね?」
「え、あ……はっ、はい!!」
「ふふ、私の体……どうだった?」
「か、からだ?」
「とぼけなくてもいいのよ、おませさん♥」
少年が首をかしげると、ラミアも「あら?」と同じように首を傾けた。
「きみ、『ここ』に泊まったってことはそういうことでしょ?」
「え、ここって?」
「なぁんにも知らないのね……♥」
ラミアはベッドから降りると、壁際に移動して少年を手招きした。少年もベッドから降りて壁に近づき、ラミアに促されるままに壁に耳を当て、そしてすぐに目を見開いた。壁の向こうから僅かに聞こえるのは、間違いなく男女の交わりの嬌声だった。
「ここはね、さっきキミがいたお店の女の子を連れ込む場所なの。だからキミもそのつもりだと思ったんだけど……違うのかしら?」
少年は壁から耳を離して真っ赤な顔で首を振った。そういったことに興味はあれど、まったく耐性の無い少年はバクバクとうるさい心臓を落ち着かせるため、目を閉じて深呼吸した。少し落ち着いたかなと目を開けると、ラミアの顔が目の前にあり、心臓の鼓動はさっきよりも大きく跳ね上がった。
「ま、どっちでもいいわ……♥」
「何……んむっ!」
ラミアは口元の布をたくし上げ、その顔を更に近づかせ、唇を押し付けた。ラミアの柔らかな唇が、1回りも2回りも小さい少年の口に密着する。少年の口を瑞々しい唇でふさいだまま、ちゅっちゅと音立てて吸い付き唇を吸い開け、蛇のような長い舌を挿し込んだ。
「んんっ!? んむっ! んんぅ……ッ!!」
「ちゅる、じゅるる……んふふ、ちゅるるる……」
唾液に濡れた細長い彼女の舌が、少年の口内を隅々まで犯していく。少年がなにか喋ろうとしても、ラミアは優しくもしっかりと頭を固定し、べろべろと少年の口内を舐めまわした。自身の口内を艶めかしく動き回る舌の快感に、少年の体から力が抜けていく。
舌の根元部分を少年の舌と擦り合わせながら、細い舌先で歯茎や歯列を味わうように舐めまわす。少年の舌が快感でだらりと緩まると、しゅるりと舌を巻きつけ擦り合わせ、舌先で上顎をちろちろとくすぐるように舐める。
「んちゅ、ちゅる……れろれろ、じゅるるる……」
「んむっ、んっ……んむ……んんんっ!」
「じゅる……ぷあっ……♥」
ラミアが口を離すと唾液が幾筋も糸を引いた。月明かりに照らされきらきらと光り、少年の口の周りは二人の唾液で濡れていた。少年はそれを気にする余裕もなく、唾液で濡れた口で荒く呼吸をすることしかできなかった。
「ふふ、お姉さんとのキスはどうだった?」
「ふぁ、はぁっ……は、ぁ……!」
「お返事できないほど気持ちよかったかな?」
「はあっ、ん……あ……っ」
「それじゃあ勝手に頂いちゃうわね♥」
ラミアは蛇の下半身で軽々と少年を持ち上げ、ベッドにゆっくりと寝かせた。意識の定まらない少年の衣服をはぎ取り、股間へと顔を近づけた。少年のモノは既に限界まで張り詰め、先端から透明な先走りを漏らしていた。
「ふふ、もう準備万端って感じね」
「あ……そん、な……」
「残念だけど、もう逃がさないわ」
「う、うぁあ……」
「あんな熱っぽい目で私のこと見て……やらしい子……♥」
「ひぅ……ごめんな、さ……ひぁあ!」
ラミアは舌で布を押し上げ、少年の小さなモノを舐め上げた。舌先でれろりと少年の皮を剥き始め、未発達の少年の桃色の亀頭を外気に晒した。
「だぁめ、許さない……♥」
ラミアの細い舌先が、少年の鈴口にぴちゃ、と触れると少年はびくんと体を跳ねさせた。だが、ラミアの長い舌は一度触れただけで離れてしまった。鈴口からゆっくりと離れた舌先からは、粘っこく透明な糸が引いている。
「う、うぅ……っ」
少年が切ない声をあげると、ラミアの楽しそうな笑い声の後にもう一度舌先が鈴口に触れた。ぴちゃりとくっつくだけで、すぐに離れる。ぺと、と少しだけ長くくっつき、また離れる。
先端から漏れ出る少年の性欲のを味わうように、少年の薄い色のモノと長い舌が粘ついた水糸で結ばれる。ラミアはその様子を楽しむように、舌先で鈴口と短いキスを繰り返す。ちょんちょん、と触れては離れてを繰り返す。
「あう、うぅ……っ」
「ふふ、かわいい……ん……ちゅ♥」
ラミアは少年の反応に顔をほころばせると、亀頭の先端に唇の先端を当てた。少し唇に力を込めて閉じると、ちゅぷ、と水音を鳴らして唇が少年のモノと密着した。ラミアはそのまま動きを止め、じっと少年を見つめた。
「んぁっ……まって、きたないです……!」
少年はわけもわからぬまま目に涙を浮かべ、自分のモノに唇を当てたラミアを気遣うような台詞を吐いた。純粋な少年の気遣いは、歪みとろけた意味に変わってラミアに届く。ラミアは妖艶な笑みを浮かべて唇を離し、
「あら、汚いのを舐めさせるのが好きなの?」
「ち、ちが……!」
「でも残念、全然汚くないわ。綺麗だし美味しい……♥」
ラミアはにっこり微笑み、再び唇を押し当ててその顔を沈め始めた。じゅぷぷ、と淫猥な水音をたてて彼女の唇が少年のモノを扱き下ろしていく。薄布で隠された口元が、少年にいけないことをしているという感覚を与え、更なる興奮を煽った。
「ひあっ! ……ふああっ!」
未体験の快楽に少年はびくびくと体を震わせた。固く結ばれたままのぷるんとした唇の隙間に少年のモノが飲み込まれていく。まるで少年のモノの形を覚えるかのようにゆっくり、ゆっくり……それは獲物を飲み込む蛇のようだった。
唇が少年の未発達のカリ首にじゅるりと吸い付くと、少年はまた快感で体を跳ねさせた。悲鳴にも似た喘ぎを少年は発したが、ラミアは楽しそうな笑みを浮かべたまま、決して動きを止めない。
カリ首を通過した唇は、圧力を弱めることなくずるずると少年のモノを口内へと引きずり込んでいく。じっくり、じっくり、ラミアの美しい顔が沈んでいく。ようやく根元まで唇が下りるとその状態のままもごもごと口を動かした後、ラミアは口を離した。
「ぷは……うん、だいたいわかった……」
ラミアが少年のモノに口をつけてから離すまで、1分もの時間が経過していた。じっくりじっくりとぬるついた刺激を与えられた少年のモノはびくびくと震え、更なる快感を求めている。
「なに、これ……なにこ、れぇ……」
「気持ちよかった? でもこんなもので満足しないでよね」
「ふえ……?」
「ふふっ、さっきのはキミのおちんちんの弱いところを調べてただけなのよ?」
ラミアは妖しく笑ってそう言うと、横になっている少年の体に蛇の半身をゆるく絡ませた。少年の上体を持ち上げて自分の口元の薄布を外すと、少年のモノを咥え込もうとする自分の顔が良く見える姿勢で彼の体を固定した。
「ラミアの本気フェラ♥ あたまの中まっしろにしなさい……♥」
嗜虐と情欲が混じった微笑みを少年に向け、ラミアは唇を少年のモノに押し当てた。ちゅっと亀頭を唇全体で覆い、ぴっとりと吸い付いたまま顔を埋め、じゅぷ、と水音を響かせながら降りていく。
「じゅる、ちゅぷ……んふ……♥」
「ひぁ……うっ……うぁあっ!」
唇がカリ首を通過した瞬間、少年はびくんと体を震わせた。ラミアの長い舌がくにゅりとカリ首に巻き付いてきたのだ。それだけでなく、少年が感じるポイントに舌が巻き付き、どうやっているのか舌先で裏筋や鈴口をちろちろと舐めているのだ。
「うっ、うぅっ! あっ! んあぁあっ!!」
快楽に暴れる少年の体を、ラミアの体はしっかりと抑え込んでいた。自身の体で縛り付けられたまま快楽に溺れる少年の姿に、彼女はゾクゾクとした嗜虐的な快感を覚えた。根元まで到達した彼女は動きを止め、じっくりと少年のモノを味わった。
「んあっ、やぁっ! あんっ、んあぁあっ!」
(女の子みたいな声……かわいいわぁ……♥)
カリ首に巻き付いた肉の輪がずりゅずりゅと緩く回転する度、少年の口からは切ない喘ぎ声が漏れる。ちろちろと裏筋を舐めると少年は歯をぐっと噛んで快感に体を震わせる。激しい快楽にも関わらず射精できないのは、ラミアが舌で少年のモノの根元をぎゅっと締め付けているからだった。
「はぁうっ! あはっ、んんぅっ! んぁあっ♥」
(声が甘くとろけてきた……もっと聞きたい……♥)
ラミアはきゅっと口内の圧を高めると、じゅぽぽ、と音を立てながら顔を引き上げ、じゅぽんと一気に根元まで沈ませた。それを繰り返す激しいピストン運動に加えて、緩く動かしていた舌も動きを激しく変え、少年の感じる部分を削り取るかのように強烈な快楽を与えていく。
「ひぁあっ! やめ、あぁあっ♥ ひぁああんっ♥」
少年はあまりの快楽に手足をばたつかせたが、ラミアは慣れた様子で少年の体を蛇の下半身で固定し、じゅるじゅるとフェラチオを続けた。少年の感じる部分を正確に刺激する極上の口淫に、少年の頭は快楽で焼かれていた。
「んぶ、じゅる、じゅるるう♥ じゅぶ……じゅぅるるるるっ♥」
「ひぅううっ♥ あっ! ふああんっ♥」
少年は快楽で涙を溢れさせながら、叫ぶような喘ぎ声をあげた。自分に抑え込まれた小さなオスが快楽に泣き叫ぶ姿に、ラミアは淫靡に顔を歪ませた。鈴口にあてていた舌先をそっと少年の陰嚢にもっていき、どくどくと脈打つ感触を楽しみ、
(精子がぐつぐつ煮えてるみたい……もういいわね……♥)
するり、と根元を抑えていた舌を緩めた。
(ほら、出しなさい……♥)
「うあ! ああっ……ひぁああ――――っ♥」
ラミアの心の声に従ったかのように、少年は射精した。
それと同時に、ラミアもピストン運動を止めた。根元まで咥えたまま動きを止め、びゅくびゅくと腰の奥深くから放たれる精を喉奥で味わい、少年のモノに巻き付かせた舌でにゅるにゅると締めあげ、尿道に残された精を搾り上げた。
射精を押さえつけられていた反動で、少年は今までに出したことの無い量の精液を放った。びゅくびゅくと喉の奥へ送り込まれる熱い感触と若々しい白濁の味に、ラミアは満足げに顔を歪めていた。
快楽でたっぷりと熟成させた熱い白濁、それが彼女にとって一番のごちそうであった。少年が腰を震わせ溜まっていた精を吐き出し終わるのを確認すると、ラミアは満足げに口を離した。
「とっても濃いの……御馳走様でした♥」
「ふぁ……あぁ……」
「キミにはちょっと刺激が強かったわね」
「うぅ、あう……」
「ふふ、キミもおっぱい好きかなぁ……?」
「ふぇ……?」
射精の快楽が抜けきっていない少年の体をベッドに寝かせると、ラミアは少年の顔の近くに薄布で隠された乳房をもっていった。うっすらと見える突起を、少年は思わずじっとみつめてしまった。
ラミアは自身の胸を困惑した顔で凝視する少年に笑みを見せると、薄布をとめている紐に手をかけた。少年がそれに気が付き、落ち着きかけていた息が荒くなり始めるのを確認し、ゆっくりと、もったいつけるように薄布をとりはらった。
「はぁい……♥」
音も無く取り払われた薄布の下から、褐色の乳房が少年の前に晒された。大人の手にも余ってしまいそうな豊満に少年は息を荒くした。乳房の先端の色素の薄い突起が、更に少年の興奮を煽る。
「うあ……あぁ……!」
「うふふ、私のおっぱい見れて嬉しい?」
「あ、はい……嬉しい、です……」
「あはは! 嬉しいなんて言っちゃうんだぁ」
「すごく、綺麗で、ああ、すごい……!」
性欲だけではなく、本当に美しい物をみているんだという少年の反応に、ラミアは気を良くして少年の上に覆いかぶさった。蛇の尾で少年の体を少し持ち上げると、「はぁい♪」と少年を抱きしめて胸の中に顔を埋めさせた。
「んぷ、ふぁ……あぁ……」
「幸せそうな声出しちゃって」
「すごい、です……柔らかくて、いい匂いで……」
「いい匂い? それならほら、もっと嗅ぎなさい?」
「はい……すぅ……はぁ……」
「あはは、素直にやっちゃうのね……かわいいんだから♥」
ラミアは笑顔になり、更にぎゅっと少年を抱きしめた。
「んむ、んう……すぅ、はぁ……」
「おっぱい自分でぎゅってしていいのよ」
「ふぁい、んむ、んう……すぅ……」
数分の間、ラミアは胸の中で深く呼吸する少年を抱きしめていた。実のところ、胸を押し当てるのは二度目の精を搾り取る時の彼女の常套手段であり、乳房に興奮した男に勃起を促し、口なり性器なりで二回目の精にありつくのが常だった。
だが、今はただ少年を抱きしめ、更にはその頭を優しく撫で始めていた。胸の谷間で耳まで真っ赤にしながら、心底幸せそうに呼吸する姿、指をさらりと流れる幼い柔さの髪、ラミアは今まで持ったことのない感情を少年に向けていた。
(私って、そういう趣味あったのね……)
すっと体を離すと、少年は取り残された子供ような寂しそうな顔をした。ラミアはそんな少年が愛おしくてたまらなくなり、そっと顔を近づけて口づけをした。それからするすると彼の体に指を這わせ少年のモノに触れ、硬さを取り戻し始めている事を確認した。
「いいわ、特別におっぱいでしてあげる……♥」
「え……」
「あんまりしたことないから、お口みたいにはできないかもだけど」
「うあ、あぁ……」
ラミアは豊満な胸を少年の胸に押し付け、そのまま乳房で少年の体を撫でるように下半身まで這って行った。柔らかな乳房の感触を体に擦りつけられ、少年のモノは完全に固くなっていた。ラミアはちろりと舌を出して笑うと、自身の乳房で少年のモノを包み込んだ。
「ほら、挟んであげる……」
「ふあ、はぁあ……っ」
少年は柔らかな乳房の感触に甘い息を吐いた。快楽を求めて痛いくらいに張り詰めたモノが温かな柔肉に包まれ、少年は快感と共に胸の底から安息感のようなものが湧き出てきているのを感じた。
「はぁっ、ふぁ……」
「どうかしら? おっぱい気持ちいい?」
「はいっ、あったかくて、やわらかくて……あぅっ……」
ラミアは舌を出し乳房の隙間に埋もれる少年のモノに唾液を垂らした、十分に濡らしたところで両手で乳房を寄せ、そのままゆっくりと上下に動かし始めた。少年の小さなモノは完全に柔い乳肉に包まれ、甘い快感の肉の中に閉じ込められた。
「どう? 痛くない?」
「ああっ、う……きもち、いいです……んっ……!」
「ふふ、よかった♥」
柔く押し付けられる快楽に顔をとろけさせる少年。その顔を見て乳房を揺さぶるラミアもまた満足げに目を細めている。ふたりの吐息と、ラミアの乳房がちゅぱちゅと少年の股間を打つ水音が部屋に響く。
「あっ、あっ……うぅ……っ」
「普段はこんなことしないのよ? キミだけ特別……♥」
「あぅ……うれ、しいです……っ!」
彼女の唾液と少年の先走りでぬるついた褐色の乳房が一定のリズムで少年の股間に打ち付けられる。次第にラミアも慣れてきて、ぎゅっと圧を強めて押し付けたり、乳房を擦り合わせ揉み込んだり、ゆっくりと撫で下ろしたりと、緩急をつけて少年の快感を高める。
「少し分かってきたかも……♥」
「うあ、あぁ……んっ……!」
少年も腰を無意識に動かし、更なる快感を求めていく。ラミアも、自身の乳房に性器を押し付ける少年の姿を愛らしく感じ、穏やかで淫靡な笑みを零しながら、奉仕ともとれる胸での性行為を続けた。
「んぅっ、あぁ……うぁあ……!」
「おっぱいの中でおちんちんぴくぴくしてきた……♥」
「あぁっ、はぁっ……うぅ……っ!」
「今度は……ゆっくりとぷとぷお射精しなさい……♥」
ラミアはあえて動きを遅くし、ゆっくりと乳房で少年のモノを扱いた。にゅるりと音立ててまとわりつく乳肉が、ずりゅ、りゅ、とじっくりと少年のモノを扱きあげる。ゆったりとした快感に少年の顔はとろとろに崩れ、それを見るラミアの顔も似たように蕩けていた。
「うっ、くぁ……ぁあっ……んっ」
「いつでも出しなさい、受け止めてあげるから……♥」
ラミアは微笑み、扱き上げた乳房をゆっくりと下ろしていく。二つのぬるついた乳肉の間に挿入するかのような形になり、少年はぎゅっと目を瞑り快感に体を震わせた。ぬるり、にゅるりと柔肉にもまれ、少年の限界が近づいてきた。
「あっ、だめですっ……もう、出ます……っ!」
「いいわ、おっぱいの中に出しなさい……♥」
「あっ、ああっ……う、ふぁ……――ッ!」
ラミアが体重をかけ、更に柔い圧を高めると同時に、少年は二度目の射精を迎えた。緩く与えられた快感は緩やかな射精を促し、少年は自分の睾丸からゆるゆると精液が送り出される快感に息を吐いた。
少年の白濁した液が、まるで泉が湧き出るかのようにラミアの乳房の間を満たしていく。ラミアは少年の緩やかな射精が終わるまで、ぎゅっと乳肉を寄せ合い、射精の快感に震える少年の顔を愛おしそうに眺めていた。
「はぁっ、あぁ、う……あぁう……!」
「さっきあんなに出したのに、またこんなに出してくれて嬉しいわ♥」
射精が終わると、ラミアは乳房の圧を更に高め、残された精をしっかりと乳房に扱き出した。ラミアが己の乳房から手を離すと、褐色の乳房の間で白濁が糸を引く。彼女は赤く長い舌でそれを綺麗に舐めとると、恍惚とした表情を浮かべた。
「れろ、んれ……ちゅる……こく……はあ、おいしい♥」
「はぁっ、あ……」
「ふふ、でもまだ足りないかな♥」
ラミアは乳房の唾液を拭き取ると、射精の余韻で動けない少年の上に自身の体を移動させ、するりと自身の秘部を少年の眼前に持って行った。薄布はしっとりと濡れて張り付き、そのむこうにあるものの形が分かってしまうほどだった。
「キミも、ここに入れたいよね……♥」
「あ……はぁ……あぁ……っ」
「ここ、見たことある?」
「あ、う……ないです、ない、です……!」
「ふふ、今見せてあげる……♥」
ラミアが湿った薄布を取り去ると、湯気がたつほど濡れそぼった秘部が少年の瞳に映った。彼女の秘部は、少年のモノを心待ちにしているかのようにひくひくと蠢き、熱い愛液が一筋、少年の首元に流れ落ちた。
「どう? 想像と違った?」
「ぁ……すごく、綺麗です……!」
「ふふ、これからここでキミのおちんちんたべちゃうのよ♥」
ラミアはそっと少年に顔を寄せ、耳元でぽそぽそと囁いた。
「ラミアのここってすっごいの、柔くてとろとろのえっちなお肉がぎゅう〜♥ぎゅう〜♥って君のおちんちんに絡まってくるの。大人の男でも耐えられない気持ちよさ……キミみたいな子がシたらどうなるのかしら……もう普通の女の子じゃ満足できなくなるかも♥」
ねっとりと絡みつくような淫靡な言葉が、耳から少年の中へと入り込んでいく。もうすでに完全に魅了されている少年は、口をきゅっと結んでただラミアの声に頷くしかできなかった。
「頷いたってことは、私と本気えっちしたいってことかしら?」
「はい、はいっ……!」
「ふふ……じゃあはじめるから……♥」
ラミアはしゅるりと体を動かし、熱く濡れた秘部を少年の先端へと当てた。少年のモノに秘部を押し付けながら、焦らすように腰をくねらす。体を反らして豊満な乳房をゆさゆさと揺らし、更に視覚から欲を煽る。
自身の上で妖艶に体を揺らすラミアに、少年が荒く息を出しながら「早く挿入れてほしい」と視線で懇願すると、彼女は妖しく笑った。それから少年の顔をじっと見つめたまま、勢いをつけて腰を落とした。
「んはぁあっ!!」
じゅぽんと一息に、熱くうねる膣内に飲み込まれた快感に少年は腰を跳ねさせ叫んだ。熱く締め付けてくる膣肉の中でビクビクと跳ねる自分のモノを制御できずに、少年は快感で顔をとろけさせた。
そんな少年を見て、ラミアは余裕の笑みを浮かべる――。
(〜〜〜〜〜ッ!!!???♥♥♥)
――はずだった。
いつもならば、ねっとりとまつわりつくようないやらしい言葉をかけながら、快感に震える男へ腰を打ち付け、熱く滾った精を一方的に搾り取る。そうやって一夜だけお互いに楽しみ別れるだけ、それがいつもの彼女だった。
だが今回は全く違っていた。それもそのはず、ラミアはすでにこの少年を夫にしたいという段階まで好ましく思ってしまっていたのだ。魔物娘がそうなってしまったが最後、その相手と交われば余裕などなく、最上の快楽を感じてしまうのだ。
(なに、なんなの……これ、えぇ……♥)
ラミアは少年の上でがくがくと体を震わせ、あっさりと達してしまった。膣内でぴくぴくと震える小さなモノにイかされたことは、何人もの男を快楽で圧倒してきたラミアにとって屈辱でもあったが、彼女は今それどころではなかった。
少年の小さなモノが快感にぴくんと震える度に、「あんっ♥」「んあっ♥」と甘い喘ぎを口から漏れてしまう。ただ中でぴくぴくと小さなモノが震えているだけなのに、繰り返し与えられる全身に電流が走ったかのような快感。
ようやくそれに慣れ、快感でぼやけた視界が徐々に戻ってきた。このままではいけない、余裕を取り戻すんだと、快楽で震える呼吸を繰り返しているうちに、少年の顔に焦点が合った。
「らみあ、さ……気持ち、よすぎて、ぼく……」
快楽にとろけた顔、さっきまで何度も見てきたはずの顔。だが今の彼女にはとどめの一撃となった。『手ごろな男から精を搾る』という当初の目的が『夫との子作り』に変貌した瞬間だった。
「…………」
「らみあさ……んぁあっ!!」
ラミアは少年に覆いかぶさり抱えるように抱き締めると、腰を持ち上げて勢いをつけて打ち付けた。少年の足が、突然の快楽を逃がすためにぴんと伸びた。快感に叫ぶ少年の顔を胸に押し付け、ラミアが何度も繰り返し腰を打ち付けた。
「もっとぉ♥ もっとキミのおちんちんで気持ちいいがほしいのぉ♥」
「あっ! ひぁっ、んあっ! うぅああっ……ッ!!」
「気持ち良すぎなのぉ♥ ちっちゃくてかわいいおちんちんなのにぃ♥」
ぱちゅんぱちゅんと淫猥な水音立てながら、ラミアの腰が打ち付けられる。腰の動きだけでなく、ラミアの膣内は柔くぬるついた蛇が何匹ものたうち、絡みついてくるような動きも加えて、少年の射精を激しく促していた。
「あっ、すごっ♥ きもちいいっ♥ あっ、あっ、ああんっ♥」
「ラミアさっ、んっ、ああっ! ぼく、もです……うあぁ……っ!」
ラミアが腰を上下させる度に少年は背筋を逸らし、勝手に腰が持ち上がった。快感で脳が処理しきれなくなったのか、少年の瞳からぽろぽろと涙がこぼれ落ち、彼は無意識にラミアに抱きついていた。
「ああん♥ もっと、もっとぎゅっとして♥」
「ひぃあっ、は、はい……っ!」
少年がラミアをぎゅっと抱き締めると、彼女の腰の動きが小刻みなものに変わった。膣肉の蛇たちもその熱くぬるついた体で少年のモノを締め上げ、降りてきた子宮口が獲物を飲み込む蛇のように少年の先端に吸い付いた。
「ああっ、だめぇ! でる、でちゃいま、す……ああっ!」
「出して、出してぇ♥ 沢山出してぇ♥」
「ああっ、う……あああっ――――ッ!」
先ほどまでの態度から想像もできないほどの甘い声に誘われ、少年は精を放った。それと同時にラミアも絶頂し、膣内がぎゅうっと締まった。彼女の膣内は少年の精を一滴たりとも逃すまいと蠢き、どくどくと放たれる精を子宮で全て受け止めた。
「あはっ、あっ♥ すご、なかに出てるぅ……♥」
「ああっ、はぁっ、うあ……わっ……!」
ラミアは仰向けになるように倒れ、射精の余韻に浸っている少年を自分の体の上に乗せるような姿勢になった。胸の谷間から上目遣いにこちらを見る少年にラミアは、
「まだ足りないわ♥ キミの精子もっとちょうだい♥」
甘く鼓膜を揺らすラミアの声に少年は一瞬固まり、そして自身の奥底から湧き上がる熱を再び感じた。僅かに硬さを取り戻した少年のモノを中に感じ、ラミアはだらしない笑みを浮かべた。
「嬉しい♥ またぴゅっぴゅしてくれるのね♥」
「ら、ラミアさんなら、何度でも……できそうです……」
「はぁああ……もうっ、キミって最高……♥」
言いながら顔を赤くする少年に、ラミアの顔は愛おしでどろどろに溶けていた。
「今度はキミに動いてほしいの♥」
「は、はいっ……がんばり、ます……っ!」
しかし、すでに多量の精を吐き出した少年のモノは少しづつしか回復しなかった。ラミアは少年の頭を撫で、「がんばって♥」「お願い♥」と甘い声をかけ続けた。ラミアの甘いささやきに促され、数分後には少年のモノはしっかりと射精できる硬さになっていた。
「ああ、よかった♥ またおっきくしてくれた♥」
「うごき、ます……っ!」
すっかり硬さを取り戻した少年は、ゆっくりと腰を打ち付け始めた。腰を引くたびに蛇のような膣肉がぬるぬると巻き付いてきて、腰の動きを止める。挿入していけば迎え入れるようにぎゅむぎゅむと締め付けてくる。
人並外れた快楽であったが、何度も射精した少年は少しだけ頑張ることができた。ゆっくりと、たどたどしくだが少年が腰を打ち付けると、その度にラミアは上ずった甘い嬌声を口から漏らした。
「あんっ♥ ……ひぁんっ♥ んんんっ♥」
「はぁっ、あぅう……くぅっ……!」
「もっと、もっと激しくしてぇ……っ♥」
「はいっ……あっ、う……んっ、んっ、んんっ……っ」
ぱちゅぱちゅと音立てて少年は腰を激しく打ち付けた。ずりゅずりゅと膣肉がカリ首や竿を扱き、柔くぬるついた膣全体がぎゅっとまとわりついてくる。あまりの快感に少年はもう自分の意思では腰を止められなくなっていた。
「あっ♥ うぅんっ♥ んやぁっ♥ はぁあんっ♥」
ラミアは人間の腕と蛇の体をすべて使い、少年の体をがっしりと抑え込んだ。もう少年は腰と顔くらいしか動かせる部分がない。少年は腰を打ち付けながら、汗でしっとりとはりついてくる乳房の間からラミアを見上げ、ラミアは蕩けた瞳でそれを受け止めた。
「はぁっ♥ あっ♥ 好きっ♥ キミのこと好きになっちゃったのぉ♥」
「ぼくも……ぼくも好きです……あぁっ、はっ……」
「嬉しいっ♥ 嬉しいよぉ……♥」
「ぼくも、ぼくも嬉しい……あっ、うあっ、んんっ、はぁっ……!」
必死に腰を振る少年は、イってしまわないよう懸命にこらえているようだった。もっと気持ちよくなってほしい、出してしまったら終わってしまう。そんな思いがぴっとりとくっついた体から伝わってくるようで、ラミアは熱く甘い息を吐いた。
「はあぁぁぁ♥ また子宮降りてきちゃった……♥」
「らっ、らみあさんっ♥ それだめっ♥」
ちゅぷ、とラミアの子宮口が再び少年の先端に吸い付いた。少年が腰を引いても彼女の子宮口は得物に食らいついた蛇のように少年のモノからはなれない。吸い付いたまま、快楽の白濁をねだるように、ちゅうちゅうと少年の精が混じった先走りを飲み込む。
「これだめっ、おかしくなるくらい気持ち、いいからぁ……っ♥」
「おかしくなりましょ♥ 一緒に頭まっしろにしちゃいましょ♥」
甘くとろけたラミアのささやきは、僅かに残っていた少年の理性、強烈な快楽への抵抗を取り払った。少年は引いたまま固まっていた腰の動きを再開し、ラミアの奥へと小さなモノを突き入れた。
「あゃっ♥ んああっ♥ んぅうっ♥」
「ふあっ、あっ…ぅくっ……あぁあっ♥」
快楽と恋慕で濡れそぼったお互いの顔、お互いの快感に拍車をかけていた。少年興奮で顔を真っ赤にしながら、懸命に腰を振り、ラミアはそんな少年が愛おしくてたまらないといったとろけ顔だった。
「ああっ、おちんちんのびくびく止まらない♥ もうイくのね♥」
「ごめんな、さ……っ、も、むりで、すっ……でちゃいますぅ……っ♥」
「舌出して♥ ベロでチューしながらイキたいの♥」
ラミアは長い舌を伸ばし、健気に舌を出す少年のそれに絡ませた。べろべろと舌を絡め合わせ、少年の唇や口内を舐めまわし、這い回るように動かした。少年は、ラミアに自分のすべてを舐め溶かされているような快感に頭がぼうっとしたのを感じた。
「れろ、んちゅ、んんっ、んっ……――――っ♥」
「んれ、ちゅる、んぅっ、んちゅ……んんん――――っ♥」
そしてそのまま、ラミアの中に精を放った。
少年は自分の根元からどくどくと精液が噴き出していく快感に震えた。ラミアもまた、自分の中を愛する人の快楽の雫で満たされる感覚に絶頂を迎えていた。二人とも気持ちいい、愛しい、それ以外の思考が全てなくなっていた。
「あったかいのが♥ 出てるぅ……♥」
「あう、ぅう……はぁあ……っ♥」
どくんどくんと波打つように少年のモノが動き、白い液でラミアの中を満たしていく。彼のモノの脈動に合わせるようにぬるついた膣肉が蠢き、子宮がきゅうきゅうと吸い付き、彼の最後の一滴まで吸い取った。
「んれっ♥ ちゅる♥ んれ、れろれろ……♥」
「はむ、んむ……んれ……♥」
ラミアと少年は、射精が終わった後もずっと舌同士を舐め合わせていた。お互いの想いをつたえるように、唾液をお互いの舌に擦り合わせる。膣内の少年のモノが本来の大きさにもどるまで、ぴちゃぴちゃとした水音は続いていた。
「すっごく良かった……♥」
「ぼくも、夢みたい、です……」
「ほら、おいで……♥」
ラミアは蛇の体で少年を持ち上げ、唇と唇でキスをした。僅かに触れさせたまま互いの体温と愛を確かめるような口付けだった。塞ぐものが無くなったラミアの秘部から、濃い白濁がとろりと漏れ出た。
「ねえキミ、私と夫婦になって……?」
そっと唇を離してラミアは小さな声で囁いた。
「え……」
「もう駄目なの、キミじゃないと、私……」
魅了のための言葉ではなない、彼女の心の底からの願いだった。少年は驚いたように目を見開いたが、真剣な顔でしっかりとうなづいた。
「嬉しい……っ♥」
ラミアはまた、少年と口づけを交わした。
◆
それから、その街で彼女を見ることは無くなった。一度彼女に相手をしてもらった男たちは残念がったが、すぐに代わりを見つけた。元々彼らにとっては一夜限りの相手、踊り子としての彼女に惹かれた男はいなかった。
彼女の夫である、少年を除いて。
ラミアの里のとある家、大きなベッドの上で彼女は踊っていた。観客はただ一人、愛する少年だけだ。あの日のままの姿であったが、ベッドの上の少年は全裸でありその踊りも少年を交わりに誘うものに変わっていた。
「さあ、あなた……♥ 今日はなにからしてほしいの……♥」
ラミアはたっぷりの愛を込めたささやきを少年に向ける。
「まずはやっぱり、お口かしら……♥」
ラミアは口元の薄布をそっと持ち上げ、長い舌をしゅるしゅると動かして見せる。少年は自分のモノにまとわりつく舌のぬめりと温かさ、すぼまり吸い付いてくるラミアの口内を思い出し、ごくりとつばを飲み込む。
「それとも、あなたが大好きなおっぱいかな……♥」
口元の布から手を離し、今度は乳房を隠す布をたくし上げ、肘でぎゅっと寄せてみせた。柔く優しく包み込んでくれる褐色の乳肉の感触を思い出し、少年はは熱い吐息を更に荒くした。
「じゃなかったら……いきなりココに挿入れちゃおうか……♥」
ラミアは自分の秘部を隠す薄布をそっと持ち上げ、ひくひくと動く秘部を少年に晒した。甘く激しく精を搾り取ってくれる膣内の快感が脳裏に浮かび、少年のモノははち切れそうになり、先走りがぷくりと先端から漏れ出した。
「さあ、どれがいいかしら……♥」
「あ……うう……♥」
「……残念、時間切れよ♥」
「あ……そんな……」
「ぜぇんぶしちゃうから、いっぱい気持ちよくなってね♥」
ラミアはしゅるりと少年の体を巻き取り、体ごと押し付けるように口づけをかわした。
21/10/23 19:20更新 / TakoTako