読切小説
[TOP]
無理やり、夫婦になる話
「やぁっ♡ だめです……♡ ひぁあっ♡」
「ごめっ、なさいっ♡ でもっ♡ 気持ちよくてっ♡ ああっ♡ うぁっ♡」

 ぼくは今、女の子を無理やり犯している。嫌がる女の子にペニスを突き入れて、乱暴に腰を打ち付けて……こんな酷いことはすぐにやめるべきだ、そう頭ではわかっているのに、身体が言うことを聞かない。

「あっ♡ だめ、ダメですぅっ♡」
「あぁっ♡ ごめんっ♡ でも、きもちっ♡ よすぎて……っ♡」
「やぁっ♡ おちんちん♡ ずぷずぷされるのやですっ♡ んあっ、やめてっ♡ あぁうぅ……っ♡」
「ごめん……っ♡ あぁ……きもちいいっ♡ あぁっ♡」

 どうしてこんなことになってしまったんだろう。ぼくはただ、いつものように山菜を集めに山に登っただけだ。新しい採取場所を開拓しようといつもと違う道を進んだら、彼女に出会った。一目で魔物娘と分かる、鶏のような姿をした女の子だった。白い羽毛が綺麗だな、いい匂いがするな。そんなことを思ったのもつかの間、目が合い彼女が駆けだした瞬間、引き寄せられるようにぼくも駆け出していた。怯え、逃げ惑う彼女に追い付き、押し倒し、気がつけばこうして無理やり犯していた。

「あぅ♡ ひゃうぅ♡」
「ごめ……あぁっ♡ 締め付けすごぉ……っ♡」

 自分の手でするのと全然違う。ヌルヌルの自分の手でするのと全然違う。彼女の中にびっしりと生えたぬるぬるの肉ひだが、嫌がる彼女の様子とは反対にねっとりとペニスに絡みついて締め付けてくる。パンパンと腰を打ちつける度に彼女の胸がふるふると揺れるのがたまらない。ずっとこうしていたい、もっと奥まで入れたい、もっとたくさん腰を振って気持ちよくなりたい。それしか考えられなくなっていく。
 
「ほんとにだめですっ♡ これ以上したらっ♡ わたしぃ……っ♡」
「ごめんなさいっ♡ ほんとに、止められなくて……っ♡ う、く……っ♡」

 ビクビクと痙攣する彼女の瞳からは、大粒の涙がこぼれ落ちていた。それでもぼくは止まれなかった。もっと奥まで突き入れたくて、ぐっと体重をかける。前傾姿勢になると、涙を浮かべた彼女の顔が目の前に来る。小さな口から吐き出される熱い吐息がぼくの唇にあたって、その熱さと香りに頭がクラクラして──ぼくはそのまま彼女に唇を押し当てた。

「むぅっ!? んんっ! んぅ……♡」
「んちゅ、んむっ♡」

 口までも好き勝手に犯しながら、ぼくは腰を動かし続けた。彼女は涙を流したままだけど、キスは拒まなかった。お互いの唇を押し当てあい、時々ちゅっと吸い付くとビクンと体を跳ねさせる。そのうちに、彼女の方から舌をのばしてきた。

「んれ、ちゅっ♡ はむ、んちゅ♡」
「んっ♡ んむっ、れる、んちゅう……♡」

 たどたどしく舌を絡めてくる彼女に、ぼくの行為が許されたような気になって、さらに強く腰を叩きつけてしまう。びくんと跳ねる身体を押さえつけるようにして抱きしめると、彼女の脚が背中に回された。鱗に覆われ鋭い爪の生えたその脚は、その気になればぼくなんか簡単に引き裂けるだろう。でも彼女はその脚でぼくをぎゅっと引き寄せる。ぼくを受け入れてくれたように錯覚して、彼女の肉ひだをこするペニスがびくんと跳ねる。

「んちゅ……ぷぁっ♡ あぁ……っ♡ おちんちん、おっきくなって……っ♡ んぁあっ♡」
「ごめ、ん……♡ あぁっ♡ イクっ♡ ごめんなさいっ♡ 出ちゃう♡ あっ♡ 出るっ♡」
「ひあっ♡ だめですっ♡ だめだめだめぇっ♡ 中に出されたら、私もう……っ♡」
「ごめんなさ……♡ がまん、できなっ♡ あっ♡ でるでるっ♡ 出ちゃ……あぁあ──ッ♡」

 射精の快感で目の前が真っ白になる。ぼくは彼女の中にたっぷりと精液を放ってしまう。どくどく、びゅくびゅくと精液をあふれさせる射精は自分でも驚くほど長く続いた。びゅるりと精を放つ度に彼女は「あぁっ♡」と、か細い悲鳴を上げながら体を震わせ、白い翼でぼくを強く抱きしめる。ほんのりと冷たい脚の鱗と、ふわふわとあたたかい羽毛の感触に包まれながら、ぼくは射精を終えて脱力した。

「はぁっ♡ はぁ……♡」
「うぁ……♡ あぁ……♡」
「あ……! ごめんなさい! ぼく、なんてこと……」

 ずるり、ペニスを引き抜くとまだ硬度を保ったままのそれがぬらぬらと濡れ光っているのが見えた。それは彼女を犯したなによりの証拠であって、自分がしたことなのに思わず目を背けたくなった。彼女は荒い息を繰り返し、ぼんやりとした様子で視線を彷徨わせている。

「無理矢理こんなことして……あの、本当にごめんなさい……っ!」
「ん……♡ あぁ……♡」

 ぼくは必死になって謝った。謝ってすむことではないとはわかっていたけれど、今のぼくにはこれしかできない。力なく横たわっていた彼女はゆっくりと体を起こすとぼくの萎えかけたペニスを見て──ぱくりと咥えこんでしまった。

「うぁうっ!?」
「はむ♡ んちゅう♡」

 突然のことに頭が追いつかず、固まってしまう。いったい何が起きているのか理解できない。さっきまで無理やり犯され涙を流していた彼女が、ぼくのモノを美味しそうに頬張っている。精液まみれのぼくのものを小さな口にほおばり、れろれろちゅうちゅうと吸い付いてくる。

「なに、して……あぁうっ♡」
「んぶ♡ じゅる♡ おいひいれふ♡ れろれろ♡ じゅるるるっ♡」

 彼女はじゅぽじゅぽと下品な音を立てながらぼくのペニスに奉仕する。ぼくのモノをじっと見るその目は、本当に愛おしそうなものを見つめる眼差しのように見えて、ますます頭が混乱する。

「ちょっ、ちょっと! ダメだよそんな、あぁあ……っ♡」
「ちゅる♡ はぁむ♡ じゅるるっ♡」

 自分の事を棚にあげて、慌てて引き剥がそうとするも、彼女の力は驚くほど強くて離れない。さっきまでぼくに組み敷かれて犯されていたのが嘘みたいな強さで、思い切り力を込めても押し返せない。

 抵抗できない、と頭が理解した瞬間、戸惑いでぼやけていた口奉仕の快感が脳を貫く。やわらかい唇が硬くなった竿の形に沿うように吸い付き、舌がカリ首や裏筋を舐め上げては鈴口をちろちろとほじくり、精液交じりの粘液をすすり取ってくる。

「あっ、だめっ、ほんとに……っ♡ でるっ♡ 出ちゃうっ♡ あぁ、だめ……っ♡」
「ぢゅるるっ♡ んむ♡ らひてくらはい♡ わらひの中にらひたみはいに♡ んぶっ♡ じゅるるっ♡ おくちにくらはい♡」

 しかし彼女は口を離すどころかさらに強く吸い付いてくる。口内の肉圧が高まり、じゅぽじゅぽと音立てて上下に頭を揺さぶりペニスを刺激する。もう耐えられない、とうとう限界を迎えた瞬間──彼女はぼくのものを根元まで飲み込んだ。喉奥がきゅうっと締まり、まるで精液を搾り取るかのように動く。

「うぁっ♡ ああぁっ♡ イクッ♡ 出るぅうっ♡」
「んぶっ♡ んぐぅうぅ〜〜〜〜っ♡♡♡」

 びゅくっと勢いよく吐き出される熱い液体を喉奥へ注ぎ込む。彼女は一瞬苦しそうな顔をしたけれど、すぐにぼわんと蕩けた顔になり、ごきゅごきゅと喉を鳴らして精液を飲み下していく。射精が落ち着くと、もっとほしいと言うかのように顔をぐりぐりと押し付けてきたあと、ぬるぬるの口内をきゅっと締めて、萎えかけたぼくのペニスに圧着させながらずるずると音立てて頭を上げていく、

「ふあっ♡ あぁ、ああ……っ♡」
「ごっく♡ んく♡ じゅぞぞっ♡ んぅ〜……ぷあっ♡」

 ちゅぽん、と口から引き抜き、ぼくを見上げてぺろりと唇を舐めると「おいしかったです……♡」と微笑んだ。彼女の口淫は、今まで味わったことのないほどの快感で、ぼくはしばらく動けずにいた。性感の熱が冷めてくると、また罪悪感が込み上げてくる。

ぼくは無理やり彼女を犯した。嫌がる彼女を押し倒して挿入して、口をふさいで中に出した。彼女がした口淫の理由はわからないけど、自分は犯されたわけではないのだと心を守るための防衛本能かなにかからの行動だったのかもしれない。そう考えだすと、ぞわぞわと全身から後悔と自責の念が噴き上がる。

「ご、ごめん! ぼく、なんてことを……っ!」
「え……?」
「無理矢理こんなことをして……本当にごめんなさい!」

 ズボンをはく余裕もないまま立ち上がって、頭を下げる。許してもらえるはずもないけれど、このまま黙っておくわけにはいかなかった。彼女はきょとんとした様子でしばらく固まっていたけれど、やがてくすくすと笑い出し、ぼくと同じように立ち上がって目線を合わせてくる。

「大丈夫ですよ♡」
「でも……」
「いいんですよ♡ だって……もう夫婦なんですから♡」

 彼女はそう言って微笑む。ぼくは彼女の笑顔に見惚れると同時に、言葉の意味が理解できずに固まった。

「え……? ふうふ?」
「はい♡ 今したのは夫婦の営みですよね♡ だから私たちは夫婦になったんです♡」

 ぼくの手をとって自分の胸へと導く。ふわふわの羽毛ごしにふにゅりと指が沈み込む柔らかな感触に、ぼくは戸惑いや疑問も忘れて息を吞む。彼女に促されるままにふにふにと胸を揉んでいると、甘い香りが立ち昇ってくるようで、だんだん頭がぼーっとしてくる。

「で、でも……ぼく……ふぁ……♡」
「もう♡ 聞き分けのない旦那様はこうですよ♡」

 じっと彼女に見つめられると、どんどん体の力が抜けてくる。手足がまるで石になってしまったかのようで、彼女が何を言っているのかも、自分が何をしているのかもよくわからなくなってくる。

「体をかちこちにして、動けなくしちゃいますねー……♡」
「うぁ、あうぅ……♡」
「ほら、どんどん重くなってきました♡ 動かなくなっちゃいましたねー♡」
「ふ、あぁ……♡」

 蛇かトカゲのような尻尾がしゅるりとのびてきて、石のように動かないぼくの体に巻き付き優しく横たえる。手足が重い、動かせない。頭がふわふわして何も考えられない。ただ彼女の言葉だけが甘く響く。彼女はぼくの服を脱がせて裸にすると、自分も服を脱いで裸になる。そしてぼくの上に跨るとにゅるにゅると割れ目をすりつけてくる。

「旦那様♡ ここにまた入れますね♡ かちかちのおちんちん♡ 私のおまんこでたべちゃいます♡」
「はぁっ♡ うぁ、ああ……♡」

 ぼんやりとした頭が現状を理解する前に、彼女はゆっくりと腰を下ろしてきて──ずぷ……っ♡ と、下半身が、ペニスが熱い肉の中に飲み込まれていくような感覚だけが頭の中に入り込んでくる。彼女の肉ひだはぼくを待ちわびていたかのようにきゅうきゅうとまとわりついてきて、思考が甘くぼやける。彼女はぼくの上に腰を下ろし切って、ほうっと息をつく。

「はぁあ♡ また一つになれました♡」
「ああっ♡ ぅぁ……♡」
「動き、ますね♡ 一緒に気持ちよくなりましょう♡」

 彼女はそう言うとぼくの胸に純白の翼を置いてゆっくりと腰を持ち上げる。ぬぷ……っ♡とペニスが彼女の膣内から引き出されると、中が吸い付くように絡みついてくるのがわかる。そしてまた腰が下ろされると同時に、ずぷんっと一気に奥まで飲み込まれた。その繰り返しだ。彼女は何度も、何度も、腰を上下させる。そのたびに膣ひだが絡みついてぼくの射精を促す。

「うぁ……っ♡ あぅ……っ♡」
「んっ♡ はぁん♡ きもちいい♡ おちんちん気持ちいいです♡」

 ぼくは為す術もなく喘ぐことしかできない。頭がおかしくなりそうだ、いや、もうおかしくなっているのかもしれない。彼女の中は熱くて柔らかくて気持ちがよくて、ずっとこうしていたいと思うほどに幸せだった。

「はぁ……♡ ん、ちゅっ♡」
「ん、む……っ♡」

 突然、唇が重なる。熱い吐息と共に舌が入り込んできて、口の中を犯してくる。それと同時に下半身では激しいピストン運動が行われる。舌が絡まり合うれろれろじゅぷじゅぷという音が口内から、肌がぶつかるパンパンという音と粘膜が擦れ合うぐちゅぐちゅという音が外から同時に耳に入り込み、鼓膜でぶつかる。それらの淫靡な音が脳髄に直接響くみたいで、全身で彼女を感じられてるみたいで……なんだかとっても幸せな気持ちになっていく。手足が石のように重くて動かせないのが、もどかしくさえ思った。彼女を強く抱きしめて、もっともっと肌を寄せ合いと思った

「ふあ♡ はむ♡ んちゅ♡ んっんっ♡ ちゅう♡」
「ん、く♡ れるれろ♡ ぢゅる♡ ちゅるるっ♡ んれぇろ♡ ちゅうぅっ♡」

 まるで愛し合う夫婦のように、ぼくらはお互いの舌を貪り合った。上も下も交わり合って一つになる感覚。それがたまらなく心地よくて、幸せで、それ以外のことがどうでもよくなっていく。彼女を無理やり犯した罪悪感も、彼女に犯されている戸惑いも、全部を忘れてただひたすらに彼女を求め続ける。

「んちゅ♡ ぷぁっ♡ はぁっ♡ おちんちんびくびくしてます♡ もうイキそうなんですね♡」
「う、ん……っ♡ でそうっ♡ 射精しちゃう……っ♡」
「出してください♡ あなたの精子、またおまんこの中にほしいです♡」

 彼女はゆっくりと覆いかぶさってきて、さらに激しく腰を振りたくった。彼女の胸がむにっとつぶれて、柔らかさと甘い匂いを押しつけくる。中はきゅうきゅうと締めつけてきて、綺麗な瞳でじぃっ♡と見つめられて……目の前が真っ白になる。もう何も考えられない。彼女の中に出したい、孕ませたい……そんな欲望だけが頭を支配していた。そしてついにその時が訪れる。

「んぁっ♡ ああぁっ♡ だしてっ♡ 精液びゅーびゅーしてくださいっ♡」
「あっ♡ ああぁっ♡ でるっ♡ でっ……あぁぁああ──ッ♡♡♡」

 びゅく、どぴゅるるる♡ と熱いねばついた液を快楽に任せてありったけ流し込む。彼女はそれを一滴たりとも逃すまいとするように結合部をぎゅっと押し付けてくる。彼女の子宮口がちゅぷんと先端を咥え込み、ごくごくと精液を飲み込んでくれる。その快感に唯一動く腰が震えて、無意識に彼女の膣肉にペニスを擦りつけてしまう。

「はぁ♡ でてます♡ 旦那様の熱いの……とぷとぷって注ぎ込まれてます♡」
「あぅ……っ♡ あ、あぁ……っ♡」

 どくっ、どぷっと脈打ちながらぼくのモノは精液を吐き出し続ける。その間、彼女はうっとりとした視線をぼくに向け、自分のお腹をさすり始めた。その中に吐き出されているものをを慈しむような手つきに、どくんと親族が跳ねて、血液を下半身に集めてしまう。

「あ♡ またおっきく……♡ わたしもまだ足りないです♡」
「ぼくも、ぼくもまだしたいっ♡」
「うれしいです♡ もっとカチカチにしましょうね♡」

 ぼくのものを飲み込んだまま、腰をぐりぐりと押し付けてくる。その度に中がうねって絡みついてきて、出したばかりの敏感なペニスを刺激するものだからたまらない。あっという間に硬さを取り戻してしまったそれを彼女がぎゅっと締め付けてくる。

「あは……♡ それじゃあまたパンパンしますね♡」
「うあっ♡ まって、まっ……ふぁあっ♡」
「待ちません♡ もう逃げられないんですよ♡ あなたは私の旦那様です♡」
「ちが、くて……っ♡ ぼくも、ぼくもぎゅってしたい……♡」
「え……?」

 彼女は動きを止めると、きょとんとした顔でぼくを見た。ぼくは重い腕をなんとか彼女の方へ伸ばそうとするけれど、石のように固まって動かない。

「ぎゅって、したいのに……っ♡ だきしめたいのにぃ……♡」
「あぁそんなっ♡ そんなの……っ♡」

 彼女はぼくの上に倒れ込んでくると、またぎゅっと抱きしめてくれた。羽毛の心地いい肌触りの向こうに温もりを感じると同時に、彼女の甘い香りが鼻腔を満たす。その心地良い香りを嗅ぐと、腕や足の重さが嘘のように軽くなった。

「あっ……うご、く……」
「ふふ、もう大丈夫ですよ♡ さあ、ぎゅってしてください♡」

 彼女はそう言ってぼくの頭を胸に抱くようにして抱きしめてくれるので、ぼくも優しくしっかりと彼女を抱きしめる。柔らかな胸の感触と甘い香りに包まれて幸せな気分になると同時に、下半身に甘い痺れを感じた。彼女の中に入ったままのペニスがぴくんと反応してしまったのだ。

「あんっ♡ もう、旦那様ったら……♡」
「だしたいっ♡ またきみと気持ちよくなりたいっ♡」
「もちろんです♡♡♡ さあ、はじめますね……♡♡♡」

 彼女は嬉しそうに言うと、また腰を振り始めた。今度はさっきよりも激しくはないけれどねっとりと絡みつくような腰使いで責め立ててくる。艶めかしい腰遣いと共に、年度の高い快感が押し寄せてきた。彼女の腰が上下左右に揺れるのに合わせるように、ぼくも腰を押し付ける。すると、亀頭がこつんと子宮口にぶつかった。

「あぅ……っ♡ あたっ、ちゃった……♡」
「はぁ……♡ 旦那様のおちんちん♡ また奥まで……んぅうっ♡」

 彼女はぼくのものを根元まで飲み込んだまま、ぐりぐりと押し付けるように腰を動かす。その動きに合わせて彼女の中がきゅっと締まって搾り取ろうとしてくる。またぼくばっかりきもちよくなってる気がして、彼女の細い腰に腕を回して腰を振り上げる。

「はあっ♡ はっ♡ はっ♡ くぅっ♡」
「あぅんっ♡ 旦那様っ♡ いきなりっ♡ 激しいですっ♡」
「だって……っ♡ あぅうっ♡ ぼく、ぎゅってしたいのにっ♡ できなかったからぁっ♡」
「あぁっ♡ ごめんなさいっ♡ 私が旦那様を石にしてたからっ♡ もうしませんから、思いっきり抱きしめてください♡ パンパンしてくださいっ♡」

 彼女が言った前の半分は理解できず、後の半分だけを脳が認識して、彼女を強く抱きしめながら激しく腰を振りたくる。彼女の中はぼくのものを優しく包み込んでくれて、それでいてしっかりと締め付けてくる。ばちゅ♡ばちゅんっ♡と淫らな水音が結合部から響き、激しく繋がっていることを実感する。

「あっ♡ あぅっ♡ 旦那様っ♡」
「んぁっ! はぁっ、あぅうっ♡」
「好きっ♡ 好きですっ♡ 大好きですっ♡」
「ぼくもっ♡ ぼくも大好きっ♡」
「はぁあん♡ 嬉しいですぅっ♡ あんっ♡ あぁんっ♡」

 何がきっかけでこうなったんだっけ、どうしてこんなことしてるんだっけ。そんな疑問は大好きな奥さんと腰を打ち付け合う快感に全部とろかされて頭の中から抜け落ちていく。ただ今はこの幸せと快感を味わっていたい。

「あぁっ♡ イっちゃうっ♡ もうイッちゃいますぅっ♡」
「ぼくもっ! ぼくもでるっ♡♡♡」
「あぁっ♡ きてっ♡ 中にくださっ♡ あっ、イクっ♡ あっ……〜〜〜っ♡♡♡」

 ぎゅうっと彼女の中が締まると同時に、ぼくは彼女の一番深いところでぼくは今日一番の量を吐き出した。さっき出したばかりなのに信じられないくらいの量がどくどくと尿道をのぼり、彼女の子宮へ吐き出されていく。彼女もまた体をびくびくと震わせながら絶頂を迎えていたようで、ぼくの射精に合わせてぐちゅ♡ぐちゅ♡と音立てて腰を寄せてくる。ぎゅうっと抱きしめ合いながら、ぼくらは長い時間をかけて何度も繰り返される絶頂を味わった。

「あぁ……♡ あぅ……っ♡」
「はぁ……♡ ふぅ……♡」

 お互いに荒い呼吸を繰り返しながら見つめ合う。ぼくはまだ硬さを保ったままのそれを引き抜くと、そのまま彼女に覆い被さるようにして倒れ込んだ。

「はぁ……っ♡ はぁ……っ♡」
「はぁ……旦那様……♡」

 彼女は優しく微笑みながらぼくを抱きしめる。ぼくもそれに応えるように強く抱きしめ返した。互いの体温を感じながら見つめ合っているうちに自然と顔が近づいていく。そして唇同士が触れ合うだけの軽いキスを交わして、微笑み合った。

「ふふ♡ 旦那様とのキス♡ 好きです♡」
「ぼくも、ぼくもすき……っ♡」

 いまいち現状を理解しきれていないぼくの頭を撫でながら、彼女はまたキスしてくれる。舌を絡ませる気持ちいいキスだ。唾液に濡れた舌を舐めあっていると、細かいことはどうでもよくなってくる。ただ目の前の女の子が好きで、彼女もぼくのことが大好きだということだけわかっていればそれでいい。

「ん……ぷぁ……♡」

 長いキスを終えて口を離すと、銀色の橋がかかった。それがぷつんと切れて彼女の口元に落ちる。彼女はそれをぺろりと舐め取ると、ぼくの耳元に口を寄せて囁いた。

「旦那様……もう一回お願いします♡」
「うん……♡」

 ぼくは起き上がって彼女と向かい合うように座ると、そのまま抱き合ってキスをした。なんでこんなことをしているんだろうという疑問を甘く舐めとかされながら、ぼくは彼女のふわふわで柔らかな体に溺れていく。
 腰を打ち付け、舌を絡め合う音と快感を全身で味わいながら、ぼくは彼女なしでは生きられない体にされていくのが分かる。でも、それのなにが悪いんだろうか。ぼくは彼女を──自分の妻を強く抱きしめながら、幸福に満たされていた。

 ぼくの頭は彼女のことしか考えらない様に、固められてしまったようだ。
24/04/28 14:06更新 / TakoTako

■作者メッセージ
無理やり犯していた筈なのにいつのまにかラブラブえっちになってるのいいよね!!しっかり責任取れば無罪だよ!!

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33