読切小説
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新人魔法使いくんの過ち
「これで、よし……」

 ローブを羽織った少年が、魔法陣の前で呟いた。簡素な杖を地に立てると、魔法陣が淡く紫色に輝いた。彼が今行っているのは使い魔を召喚する儀式。魔法学校の落ちこぼれの彼は、皆を見返そうと召喚魔法に挑んだのだった。
学校が長期休みなのをいいことに、自室に籠り何度も召喚魔法を試した。クラスメイトは皆実家へ帰省しているが、彼には帰る家などなかった。身寄りのない少年だったが、少々の魔法の才があったため魔法学校に入学することはできた。
 だが、学費は決して安くはない。彼は日銭と学費を稼ぐことに精一杯で、勉強がおろそかになっていた。貧困が学力の低下につながる現実の例だ。だが彼はこの夏休みで取り返そうと、勉学に励み、上位の召喚魔法にまで手を出したのだ。

それが今、成功しそうなのだ。

「使い魔よ! きっ、来たれ!」

 少年の言葉に答えるように魔法陣の光は増し、その中心に粒子となって集まっていく。紫色の光塊は人の形を成して飛び散り、一人の悪魔が――インプが魔法陣の中に降り立った。

「やっ、やった……!」

 喜ぶ少年の瞳には涙が滲んでいた。今日ついに彼は目的を達成したのだ。これで同級生に馬鹿にされることもなくなる。誰にも求められず、誰にも必要とされない自分の人生に打ち勝つことができるんだ。そんな風に悲願の達成を喜ぶ少年をよそに、インプは大きなあくびした。目をこすりながら周囲を見回し少年の姿を見留めると、小さく笑った。

(へたっぴな魔法陣だなあと思ったけど、やっぱり子供だったのね)

インプはふわりと宙を移動し、魔法使いの少年に近づいた。

「やっほー♪あたしを呼んだのはボクかな?」
「ボ、ボク……?」

 自分と同じか、あるいは年下に見えるインプに子供扱いされている。そう理解した少年は怒りを口にしようとしたが、ふいに口を閉じ、押し黙ってしまった。 少年は召喚した存在が女であると今気がついた。インプの女体からは幼くも甘い雌の香りが立ち昇り、柔らかそうな白い艶肌にはリボンのようなものが巻かれているだけで、ほぼ裸だった。

 落ちこぼれで女の子と関わりも持てない彼には刺激が強すぎた。それでもなんとか気持ちを切り替え、「きみは僕の使い魔になるんだよ!」と精一杯虚勢を張る少年に、インプはまた小さく笑った。

(あは♡からかいがいがありそう♡)

 虚勢を張る少年に向かい合わせになるようにインプが身を寄せた。少年は自分に従わない魔物にわずかに恐怖を感じ始め、想わず目をそらしてしまった。くす、と小さく笑う声が聞こえ、インプはするりと少年の手に指を触れさせた。
 両手の指と指の根元だけをゆっくりと絡めてから、柔らかな女の子の手が、自身の手をぎゅっと握りしめた。少年は「あっ」と小さな声をあげて、顔を赤く染めた。そんな少年の様子を面白がり、インプさらに顔を近づけた。

「あれぇ?顔真っ赤だねぇ?女の子と手を繋ぐの初めて?」
「っ……!」
「あは♡じゃあこれも初めてだよねえ……?」

 すっと顔を近づけられ、少年は赤い顔のままぱちぱちとせわしなく瞬きした。また、インプの小さな笑い声が聞こえると。むちゅ、と柔らかな唇が触れあい、そして離れた。幾分頬を染めたインプの顔が、鼻が触れるほど近くにある。

「えっ、あ……えっ?」
「ふふ、初めてのチューはどうだった?」

 インプは囁くように少年に尋ねた。

「ど、どうって、あの、なんで、ああぅ……?」
「ん〜?そっか、よく分かんなかったかぁ♡じゃあもう一回してあげるね♡」
「え、あのっ……!」
「今度は激しくするね♡」

 インプは繋いだ両手に力を込めて少年を押し倒した。下級悪魔の自分に力負けする少年の非力さに、インプは背筋にぞくぞくと快感がかけ登るのを感じた。少年の両手をしっかりと捕らえたまま、インプは嗜虐的な快感に身を任せて口内をむさぼった。

「んちゅ、じゅるる、れるれるれる……じゅろろろっ♡」

 小さな舌が口内を舐め回す。自分でも知らない敏感な部分ににゅるりと舌が這い、びくんと体が震えてしまう。インプは舌を絡めながら笑うと、そこを舌先でちろちろしつこく舐める。少年はびくびくと体を震わせ、彼の股間はテントを張り、濡れていた。

「んちゅ、ちゅぅるるっ♡んちゅ……んぅ?んふ〜♡」

 インプがそれに気づかないはずもなく、覆い被さり、脚をズボンの上から少年のモノに擦り付けた。柔らかな太ももで少年の性器を刺激し、更なる快感と勃起を促す――つもりだった。

「んぁっ、だめっ!うぁ、ぁあっ!」

 少年はそのままあっけなく射精してしまった。下着の中にびゅるびゅると精が放たれ、彼の小さなペニスにまとわりついた。下着の中に押し込められた精液たちの臭気が布を通り抜け、インプの鼻腔をくすぐる。

「んぅ、んんっ?……えぇ〜♡でちゃったんだぁ♡」
「う……っ」
「なんでぇ?まだ直接触ってもないんだよぉ?」

 心底楽しそうに笑うインプに、少年は羞恥で逃げ出したかった。けれども、両手をがっしりと掴まれ身動きが取れない。少年は顔を隠すこともできないままインプのからかいを受けなければならなかった。

「ズボンの上から触られただけで出しちゃうなんてぇ♡」
「うぅ……っ」
「あは♡よわよわちんちんだぁ♡」
「う、うぅ……っ」
「こんなよわよわちんちんのクセに、あたしを使い魔にしようとしてたんだぁ♡ねぇねぇ気持ちよかった?下級悪魔のちゅーだけで出した無駄射ち射精気持ちよかったぁ?」

 少年は自分が情けなくて泣きそうになり、唯一動く顔背けて精一杯抵抗した。だが、少女のようなインプにすら力負けする自分の情けなさを実感するだけだで、目の奥から涙が溢れてきてぽろぽと流れ出した。

「うっ、うぅ〜……っ!」
(あ〜泣いちゃった♡この子カワイすぎ♡)

 少年の手を解放したインプは、そのまま少年の頭をなで始めた。こぼれ落ちる涙を拭い、慰めるように背けた顔の頬に触れるだけのキスをしていく。

「ちゅ、ごめんね♡いじわるだったね♡」
「う、う……」

 徐々に落ち着いてきた少年は、頭を撫でるインプの手の優しさや、頬に触れる唇の柔らかさに意識が向いてきた。自分の情けなさに泣いたばかりなのに、また興奮の火が自分の中に広がり始めたことに、少年は困惑した。
 気がつけば、頬にキスをしていたインプの顔が少年の目の前に来ていた。綺麗な青い瞳には熱が籠っており、その視線がじっと自分に注がれていることに気がつき、先程とは別の恥ずかしさでそっと顔を背けた。

(きゃ〜♡カワイイ〜♡)

 背けた頬にちゅっとキスを落としてから、インプは少年の耳に顔を寄せた。
 
「ねぇ、おちんちん舐めてあげよっか?」
「えっ!」
「だってほら、どろどろだよ?」

 インプは少年のズボンに躊躇なく突っ込み、精液で汚れた少年のペニスをぬるぬると撫で始めた。

「あっ、あうぅっ」
「だからさ、お口で綺麗にしてあげる♡」
「そ、そんなっ、だって……」
「普通にお湯で流すほうがいいのかな?あたしの涎でぬるぬるほかほかのお口で、おちんちんお掃除してもらったほうが気持ちいいと思うんだけどなぁ〜♡」

 無論、出された精液をむざむざ流して捨てるようなことを魔物娘がするはずもない。放っておいてもインプは少年の精液に口をつけ、啜りとるだろう。だが、そんな事情を知らない少年は、更なる快感への期待で、インプの掌の上にのってしまう。

「う、じゃ、じゃあ……」
「ん〜それじゃ分からないなあ♡『お願いします、ぼくのおちんちんナメナメして綺麗にして下さい』って言ってくれたらしてあげる♡」
「そ、そんな……」
「してほしくないのかなぁ〜?」

 ふぅーと息を吹き掛けられ、少年はびくびくと体を震わせた。インプはくすくす笑いながら、少年の真っ赤な耳に顔を近づけ、「あたしのお口きもちいいよ?」「言わないならさよならだね」とぽそぽそ囁き、その合間に期待を高めるように口内で下をぺちゃぺちゃと鳴らした。

「お……お願いします、なめ、舐めて、下さい……っ」

 少年は主従が逆転するような台詞にも関わらず、快楽の期待に負けて口にしてしまった。インプはにんまりと笑うと、少年の顔を両手でつかんで自分の方に向けさせ、ちゅっと唇にキスを落とした。

「ちょっと違うけどいいよ♡お口で綺麗にしてあげる♡」

 精液の匂いを嗅がされ続けたインプももう我慢の限界だった。少年のズボンをさっさと降ろし、精液まみれのペニスを掴んだ。そうして竿や亀頭にまとわりついた白濁を舌で舐めとり始めた。

「んれ、れろれろ……ちゅるっ」
「あぁっ!ふぁあ……っ」

 今まで感じたことの無い快感。熱くぬめった柔らかな舌が、少年の半立ちになったペニスを這いまわる。付着した精液を吸い取るために押し付けられる、ぷるんとした唇の柔らかさも、少年に激しい快楽を与えた。
 まともに女子と話もしたこともなかったような少年は、半ば夢心地でインプの舌の感触を味わっていた。外側を舐め終わると、インプはまだ柔らかさの残る少年のペニスを咥え込んだ。半立ちの竿を扱きながら、尿道に残された精液を啜り上げる

「んちゅ、んっ、はむ♡んちゅ、ちゅう、こく……♡」
「はぅっ、あっ、あっ……ぅくっ……!」
「んふふ♡かわいい声……ちゅむ、ちゅるるるっ……」

 インプが口を離すころには、少年のペニスはすっかり硬さを取り戻していた。ぷくりと先端から漏れ出る先走りと、インプの唾液で小さく色素の薄いペニスは、てらてらと輝いていた。

「あは♡またおっきくなっちゃったね♡」
「ああっ、はぅ……」
「どうしよっか、このままお口でしてあげよっか?」
「えっ、えと……っ!」
「ただするだけじゃつまんないよね〜?」

 うーんと考え出したインプをよそに、少年の頭は少しずつ正気を取り戻しつつあった。このままではいけない、この悪魔を自分の使い魔にしなければならない。でもそのためにどうしたらいいか分からない。少年が思考を巡らせ始めると同時に、インプがにたりと笑った。

「そうだ、1分耐えられるかな?」
「いっ、ぷん?」
「そうそう、あたしのフェラに1分耐えるの」
「ふぇ、フェラ……」
「そうしたらー……そうだ、キミの使い魔になってあげる。」

 少年はハッとしてインプを見た。願ってもない申し出だった。これからどうしたらいいのか分からなかった少年にとって、それは願ってもない提案だった。少年が頷いて了承すると、インプはにんまりと笑った。

「それじゃあ始めるね〜♡」

 インプは大きく口を開けて、少年のモノを咥え込んだ。手を使わずにゆっくりと根元に向けてぬぷ、ぬぷぷ、と顔を埋めていく。柔らかな口内の感触に射精しかけた少年だったが、なんとか耐えた。根元まで顔が沈むと、インプはじっと少年を見上げた。

「はぁっ、あ、っく……!」
「……んむ、んふふ♡」

 インプの瞳が妖しく光ると同時に、少年のペニスを激しい快感が襲った。インプが激しく顔を揺さぶるようなストロークで少年を責め立てたのだ。じゅるじゅると唾液が口内で渦まき、その合間を縫って舌や頬肉がぬるぬるとペニスにまとわりついてくる。

「んぶ、じゅるるっ、じゅぞぞっ、じゅぅるるるっ♡」
「ひぁあっ!あっ、だめっ、あっあっ……〜〜〜〜ッ!!」

 少年は再びあっけなく射精してしまった。一本の筋のような白い線がインプの喉奥に飛び込んでいき、どろどろと精液が射出される。インプはじゅぷじゅぷと激しいフェラチオをやめようとはせず、痛いほど快感を少年のペニスに刻み込んでいく。

「んむぅ、じゅるぅっ、じゅっじゅっ、じゅぞぞぉおおっ♡」
「んぁあっ!やらっ!らめぇっ!でてるっ、でてるからぁっ!!」

 激しい快楽を与えられ続け、少年は止まらない射精の快感にぶんぶんと頭を振った。インプの頬がぷくりと膨れるまで射精は続き、終わった頃には少年はだらんと四肢を弛緩させていた。
 そんな少年を見上げると、インプは少年に顔を近づけた。ぼんやりとした視線を向けてくる少年の前で「んぱぁ」と口を開いて見せた。ほかほかと湯気のたつような精液を、舌で転がして見せた。

「あ、うぁあ……っ」

 少年の性器がぴくんと反応したのを確認して、インプは口を閉じた。それからさらに顔を近づけ、喉を少年の耳元に近づけた。それからごく、と精液を飲み込む音を聞かせた。大量に出された精液がごく、ごく、と飲み込まれていく音を聞かされ、少年のペニスはぴくんと反応し続けた。インプは目を細めて笑うと、また少年の眼前で口を開いてみた。

「んはぁ♡美味しかった♡」
「あっ、あぁ……っ」
「それにしても、キミ弱すぎだよ〜♡」
「う……」
「一分どころか……あは♡十秒も持たなかったね♡」

 インプは少年の耳元に顔を近づけ、精液臭い息を吐きながら「よわよわちんちん♡」と囁いた。馬鹿にされているはずなのに、少年はそう思いながら反応してしまっている自分に気が付いていた。
 無論、インプもその事には気が付いている。少年に添い寝をするように横たわると、ほんのりと硬さが戻りつつあるペニスを掴んだ。しこしこと扱きながら少年の耳元に顔を寄せ、また小声で囁く。

「ねえ、まだ硬いよ?どうして?」
「う、ぁ……」
「もしかして、あたしと……セックスしたい?」

 手の中で少年のモノがむくりと大きくなるを感じ、インプはにたりと顔を歪めて笑った。扱く手の動きを速め、少年に体を密着させ、すりすりと体を擦り付けながら、小さな小さな声で囁く。

「ねえ、今日初めて会った女の子とセックスしたいなんで、勝手すぎるんじゃない?そういうのが許されるのはね、えっちが上手な人か、カッコイイ人だけなの。ボクくんみたいなよわよわちんちんじゃゆるされないんだよ〜♡」

 侮辱されている、言葉をそのまま受け取ればそうなるのだが、その声色には甘い響きが含まれており、その先の期待を少年は抱いてしまう。インプは耳に唇を押し当て、小さなささやきを続けていく。

「さっきボクくんが私のお口に出したのはね、赤ちゃんの素なんだよ。ボクくんがただ気持ちよく出すためのものじゃないんだよ。つよーいオスが、自分のメスにのなかにびゅ〜って出して、赤ちゃんにするためのものなの♡」

 自分の精液の臭いが立ち上るインプの口から、卑猥な言葉が耳に侵入してくる。少年はもう自分の目的も、自分自身が誰なのかも忘れて、ただインプの言葉に身を震わせていた。

「でもボクくんは……ふふ♡よわよわちんちんだもんね♡そんなよわよわちんちんから出た精液で赤ちゃんつくりたーい、なんて思う女の子はいないよ♡だからね、あたし専用のミルクサーバーにしてあげる♡ボクくんのよわよわおちんちんミルクをあたしが美味しく飲んであげる♡ボクくんの精液はあたしの栄養になるためだけに、タマタマで作るの♡」

 かりかりと玉を引っかかれ、少年はびくびくと体を跳ねさせた。

「毎日毎日、何度も何度も、お手々でぬきぬきしてあげる♡お口でにゅぽにゅぽじゅるじゅる気持ちよくしてあげる♡それにね……あは♡ぬるぬるキツキツのオ・マ・ン・コ♡ボクくんに使わせてあげる♡ほんとだったらボクくんみたいなよわよわちんちんじゃ一生できないオマンコでのえっち♡あたしならしてあげる♡」

 少年の背を、ぞくぞくと快感が駆けのぼる。

「はなにも考えずに気持ちいいよ〜ってお射精してればいいの♡それとも他の女の子を探す?でも、ボクくんみたいな落ちこぼれのよわよわちんちんを好きになってくれる女の子なんて、あたし以外にいるのかなぁ〜……♡」

 少年のモノはガチガチに硬くなっていた。

「あたしはね、ボクくんが好きだよ♡」

 ぴく、と反応した性器に、インプはにやりと笑った。するり、と少年のペニスの根元をインプの尻尾が縛り付ける。それと同時に扱く手の速さは増すが、根元を抑え込まれた少年のペニスは射精まで到達することができない。絶頂に向かう寸前で止められ、快感で混濁していく少年の意識の上から、インプが早口で幾度も囁く。

「ボクくん好き、好きだよ。ボクくんのよわよわちんちんが大好き。すきすきすき。大好き。だからね、あたしとず〜っと一緒にいよう?嫌なこと全部忘れて、大好きなあたしにびゅ〜って精液を気持ちよく出すだけの精液タンクになっちゃお♡」

「契約しよ♡ほら、言って言って『ボクはご主人様専用の精液タンクになります』って♡そしたら毎日一緒だよ♡朝も昼も夜もず〜っと一緒、ボクくんはあたしにとぷとぷ精液注ぐことだけ考えてればいいの♡」

「あたしはボクくんのこと好きだよ、大好き、すきすき、だ〜いすき♡あたしはボクくんの赤ちゃん欲しいな♡一緒に気持ちよくなろ♡あたしたちだけの場所で、ず〜っと気持ちいい事だけ考えようよ♡ほら、言っちゃえ♡契約してあたしのものになっちゃえ♡」

 繰り返される淫猥な言葉の激流に、少年が耐えきれるはずもなかった。

「ぼ、ぼくは……ぼくはご主人様専用の精液タンクになります……っ!」
「あは♡言っちゃったね♡」

 インプが今日一番、いや、インプの生きてきた中で一番の笑みを浮かべると、少年の睾丸に紫色の細い光が幾筋も走った。光が消え去ると、少年の両の睾丸に淫紋が浮かんでいた。悪魔との契約、もうこれで少年がインプの所有物だ。

「契約成立♡これで今日からボクくんはあたしのもの♡」
「あぁっ、ぼく、ボク……!」
「あは♡そうだね、約束は守らないとね♡」

 インプは少年に跨ると、尻尾を器用に使って硬く張り詰めた少年のものを自身の秘部に押し当てた。インプはリボンのような下着を脱ぎ去り、ベールの下の濡れそぼった秘部を少年に晒した。

「あぅ、あぁっ……!」
「それじゃ、オマンコしよっか……♡」

 インプは少年を見下ろしたまま、腰を落としていく。にゅぷ、と先端が飲み込まれ、にゅるんと柔らかでキツい膣内に少年のペニスが収まった。根元まで飲み込んだところで、しゅるりと尻尾の拘束が解ける。

「ああっ♡ふぁあっ♡♡♡」
「ああんっ♡あっつい……♡」

 あれほど出したはずなのに、少年の精液は噴水のように膣内で吹きあがった。その勢いはインプの子宮にまで届き、熱い奔流を子宮内に感じたインプは体を震わせて快感に浸った。少年もまた、今までにないあたたかな快楽に全身を震わせて射精した。
 どくどくと射精する度にインプが体を震わせ、乳房がぷるぷると震える。その震える裸体を眼前に、少年はがくがくと腰が震えるのを感じた。どくどくとあふれ出る精液がようやく収まりそうだと思った、その瞬間だった。

「出して、たくさん出して♡」
「ああぅうっ!?!!?♡♡♡」

 インプの言葉に誘われるように、収まりかけていた射精がまた勢いを取り戻した。それに比例して性感も跳ね上がり、少年は背を反らせて射精した。なにかがおかしい、そう思っても射精の快感で脳が塗りつぶされる。インプは上体を倒して少年に身を寄せると、耳元で囁き始めた。
 
「もっともっと出して♡出せ♡だせだせだせだせ♡」
「あぅうっ♡やぁっ♡んぁあっ♡あぁあっ♡」

 インプの言葉に合わせて、無理やり射精が引き起こされる。少年はもう何も考えることもできずに、ただただ射精を繰り返していた。恐怖すら覚える快感に、少年は恐怖の元凶であるインプにすがるように抱き着いた。ぎゅっと抱き着いてくる少年を愛おしく思いながらも、インプは繰り返し「だせだせだせ♡」と囁いた。
 少年とインプの下に、いつの間にか新しい法人ができていた。少年の淫紋と同じような紫色に光るそれの中に、交わる二人が沈んでいく。少年はその事に気が付かず、鳴き声のような嬌声をあげ続ける。

「はあんっ♡好き好き♡もっともっと出してぇ♡」
「あぁあっ♡はぅっ♡ひぃっ♡あっあっ♡あ——」

 突然、二人の声が聞こえなくなった。
 少年が居た部屋には、もう誰も居なくなっていた。

 数週間後、再開した授業に少年が顔を出さないことを不審に思った教員たちが、もぬけの殻になっている少年の部屋を訪れた。教員たちはわずかに残された魔法陣の名残を見て何が起きたのか察した。だが、騒ぎにならぬよう表向きは彼は退学したと発表するにとどめ、不用意な召喚魔法をしないよう周知した。同級生たちは逃げ出したんだと彼を嘲笑した。

 念のため行方不明者の届けも出されたが、身寄りのない彼を進んで探す者はなく、やがて彼の捜索願いは書類の山に埋もれた。この魔法学校に、彼の居場所はなかったのである。少年の事は、ひと月も待たずに皆が忘れた。


  ◆


 魔界に連れていかれた少年は、インプの家に囚われた。彼女が気まぐれに散歩に連れ出すとき以外、彼は寝室に閉じ込められた。昼夜を問わず性行を繰り返し、寝室は幼い男女の交わりの匂いが籠っていた。

「んぶ、じゅるるる……♡」
「あっ♡あっ♡だめえっ♡」
「じゅぷ、じゅるる……んれぇ♡」

 少年は今日もまた、インプ『たち』に快感を与えられていた。彼のペニスに舌を這わせ、咥え込んでいるのは一人ではなかった。少年を魔界に連れ去ったインプより一回り小さなインプもいる。顔立ちがどこか少年にも似ている彼女は――。

「はむ、んちゅ……はぁっ♡パパのチンポおいし……♡」

 インプと少年の娘だった。親子で性行為に及ぶなど人間では許されることではないが、魔物娘たちの間では珍しい事ではなかった。母と娘は、息の合った性技で少年の性器を舐めしゃぶっていた。不思議な事に、少年はかつてままだった。インプはアークインプへと変貌しているのにも関わらずである。妻のインプ、アークインプは少年の姿がひどく気に入っていたので、そのままの姿で居られる魔法を使ったのだった。そんな魔法が使えるほどに、アークインプは大きな魔力を持っていた。それだけ、少年の精を搾り取ったのである。

「そうよ、パパはそこがすきだから、んちゅ♡」
「言われなくてもわかってるよぉ♡んれぇ……♡」
「あっ!あっ……〜〜〜〜っ♡」

 敏感な部分を舐め上げられ、少年は射精してしまった。びゅくびゅくと放たれる精が、母と娘の顔を汚していく。母娘は嫌がるそぶりも見せず、それどころか恍惚とした表情でそれを受け止めた。だが、少年の射精が終わると、二人は同時に意地悪そうな顔に変わり、

「もう♡あいかわらずよわよわちんちんね♡」
「娘に顔射とか♡パパってサイテー♡」
「あぁ……ごめ、ん……っ」
「だぁめ許さない♡今日は中出し40回だからねパパ♡」

 気が付けば妻のアークインプが回ってきていて、抱きかかえるような姿勢で捕らえられ、ベッドに腰掛けさせられた。成長したインプの柔らかい乳房が、少年の頭を挟み込む。娘のインプが妖しげに微笑み、少年の上に跨り腰を落とす。

「あっ、まって……んぅっ♡」
「ほらぁ、我慢しないでよパパ……『だせ』♡」
「ひぁうぅっ♡」

 娘の言葉に従うように少年は膣内に精を放った。射精の快感に震える少年の顔に、娘の慎ましい胸が押し付けられる。妻と娘の乳房に挟まれながら少年は射精を続けた。覆いかぶさる娘の身体小刻みに震え、感じてくれているのだと少年は射精の快感の合間に実感した。

「やっば♡ママの淫紋ちょぉ、便利……♡」
「貴女も成長すればできるようになるわ」
「べつにいいよぉ♡パパがいれば、はぁっ♡いいもん♡」

 娘のインプは腰を激しく前後に揺さぶり、少年のペニスを狭くぬるついた膣内で扱いて行く。妻のインプは娘ごと少年を抱きかかえるようにして、娘は母ごと父を抱くように手を回した。

「んぶ、ふぅうっ♡んうぅっ……♡」
「はぁあ♡パパ♡パパ大好き♡好き好き♡」
「ふふ、ボクくん♡好きだよ♡私も大好き♡」
「ふぅうっ♡んぅっ♡ふぅーっ……♡」

 妻と娘に挟まれ、愛の言葉を囁かれ、性の快感をぶつけられる。少年の人生はもうそれだけのものになっていた。目指していた魔法使いも、皆を見返すことも叶わない。だが、少年は幸福だった。自分を愛し、求めてくれる場所がここに会ったのだから。

(ああ、幸せ……♡)

 もう何度目かも分からない射精をしながら、少年は穏やかに快楽に浸った。
22/07/25 18:24更新 / TakoTako

■作者メッセージ
なんか図らずもラストがインモラルになってしまいました・・・魔物娘さんて娘もパパ大好きみたいな設定ありましたよね!?種族によっては駄目なのかな!?

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