稲荷様に聞いてみた！〜ショタとお狐様のまぐわい〜
我と夫のなれそめを聞きたいとな？
魔物娘としては当たり前の流れじゃし、聞いても面白うないと思うが。そうじゃな、言ってしまえば幼きおのこを手籠めにしただけじゃ。それでも聞いてみたいと言うなら仕方がない。他の魔物娘たちのためになれば良いのじゃが。
さて、どこから話そうかの。あれはそう、ちょうど去年の今頃じゃな。桜と長雨の境の頃じゃ。その日も何時ものように我が夫が……その頃はまだ友人と言った感じじゃったが、とにかく、『ほたる』という名の少年が訪ねてきた。そうじゃ『ほたる』じゃ。ふふ、かわいい名じゃろう。蛍のように儚く大人しい光を放つ、そんなおのこじゃった。風流者は蛍を愛でるものじゃが、我もまたそういった風流者の一人じゃったのかの。
話がそれたな。とにかく、ほたるはいつも我のところに来ておった。学校もない小さな村じゃったから友達もおらんいなかった。両親もおらず、年老いた祖父母と、我が治める小さな村のボロ屋に暮らしておった。治める、といってもたいそうな事はできんかった。その時の我は尾が二本の弱い稲荷じゃったからの。信仰心も薄れて行って若い者はどんどん出て行き、残ったのはほたるを抜かせば両手で収まるほどの年寄りのみじゃった。
ほたるの祖父母は信心深い者たちでの、弱い我の事でも稲荷様と呼んで色々と世話をしてくれた。掃除やら供え物やら毎日な。ほたるが二人に引取られてからは、それらはほたるがやるようになっておった。我は蛍が来るたび、礼として読み書きなんぞを教えておった。ほたるは素直な良い子でな、我を見つけると、小さな鈴を転がしたような可愛らしい声で「稲荷様、稲荷さま」と言いながら寄ってくるんじゃ。
祖父母が「稲荷様の世話をするならばきちんとしなければ」と身だしなみも精一杯整えてくれたようでの。黒髪はいつも指どおりがよかったし、白い肌は柔く香しい匂いじゃった。大きく丸い瞳は汚れのない宝石のようじゃった。寂れた村で良かった。ほたるのような眉目秀麗なおのこがいたら魔物娘でない人間の娘でも好意を抱いていたじゃろう。まあとにかく、そんなほたると我は日中いつも一緒に過ごしておった。
その日は村で集まりがあっての。作物のことやらなんやらと話し合う場じゃが、終われば酒盛りと決まっておった。じゃから、ほたるは我の社に泊まるのが常となっておった。くぁいいほたると夜を過ごせるのは我も楽しかった。ほたるもいつも以上に楽しそうに笑っておるので、楽しみにしてくれてたのだと分かって、我も嬉しかった。いつものように学び、遊び、湯浴みをして簡単な夕餉を囲んだ。それから我は酒を飲みつつ、行燈の小さな明かりのなか、ほたるが眠くなるまで話をするのがいつもの流れじゃった。
我の話をほたるはいつも素直に聞き入り、鈴の音のような声で笑うのじゃ。その日は我も上機嫌じゃった。手招きするとほたるは首をかしげながらも警戒なんぞせずに我に近づいてきた。我は小さなほたるを抱きしめ、その頭を撫でながら「ほたるは可愛いのう」と繰り返し口にした。段々と気持ちが高ぶってきての、「ほたるが好きじゃ」と口走ると、ほたるは薄闇の中で恥ずかしそうに身をよじり、控えめな声で「ぼくも好きです」なんて言っての。
ほたるはまだ幼かったからのう、我も油断しておった。魔力を抑え込むのが不十分じゃったせいでほたるが我の魔力にあてられてしまった。ほたるの身じろぎが羞恥から性の興奮に意味を変えたところで我は気が付いた。その時、我は気付いて慌ててほたるから体を離した。「そろそろ寝ようかの」と誤魔化して布団を敷いたのがいけなかったのう。いつも二人で寝ておったから、布団は一つしかない。しかもその上には、小さな男根を張り詰めた愛しきおのこ。
ジパングの魔物娘といえど、それほどの据え膳を前にしてはのう？
我はほたるの背後に回り、その肩に顔をのっけるようにして寄りかかった。乳房を押し付けるとほたるが息を震わせてのう。それがまた初々しくて可愛くて我はもう目の前の雄とまぐわうことしか考えられんかった。それでも我は一応奉られている身、そこいらの魔物娘のように獣のようにまぐわうわけにはいかん。我はそのままほたるの耳元で、我がいかにほたるを愛しているかを、ねっとりと吐息混じりに囁いてやった。
ほたるは可愛くて大好きじゃ。だが男としてもちゃんと見ているぞ。その張り詰めたものの使い方は分かるか。知らぬなら我がいつものように教えてやろう。これからほたるは我とまぐわい夫婦になるのじゃ。我はほたるの子を孕みたいのじゃ。そんなことを囁いていると、ほたるは小さな体を震わせながらか細い声で「ぼくでいいのですか」などと下らぬことを言い始めたので、我はほたるの首を優しく掴んで後ろを向かせ、その口を塞いでやった。
ほたるとの口吸いのなんと甘美なことか。魔物娘が夫とする口吸いとはこうも官能的なものであったかと驚きながら、ほたるの小さな口内を舐め貪った。水菓子やら砂糖菓子やらとは比べ物にならぬ甘味に我は夢中になった。ほたるは綺麗な目をこれでもかと開き驚いていたようじゃったが、そのうちに目が蕩けてきてのう。頬は極上の桃のように染まり、口吸いの甘味が増すようじゃった。ほたるの瞳がどんどん潤み、涙がいくつかこぼれ落ちた。快楽に支配され流れ落ちた夫の涙は、どんな宝石より輝いて見えたのう。
密着させた乳房の向こうから、ほたるの心臓が大きな音を立てておっての。我がそっと右手で着物の中の男根に触れると、更にとんでもなく心臓が跳ねて愛おしかった。ほたるは体を跳ねさせたが、脚の下に敷かれておる布団を小さな手で握りしめるのみじゃった。口吸いをしながら手淫をしてもよかったがの、あのか細く綺麗な声色のほたるがどのような嬌声をあげるのか、興味をそそられた。我がそっと口を離すと、ほたるはどうしていいか分からず我から目をそらして前を向いてしまった。
密着したほたるの身体はたいそう熱くなっておった。荒い息を短く、緊張した様子で繰り返していてのう。桃を通り越して林檎のように赤くした顔でじっと我の手に扱かれる己の男根を見ておった。我はそっと行燈を動かし、男根がより見えるようにしてやった。ふと、うなじを流れる汗に気が付き舐め上げるとほたるはおなごのような声を上げた。その自分の声に驚いたように、ほたるは口を手で押さえおった。せっかく声を聞くために甘美な口吸いを中断したというのに不届きな。
我は不届き者な夫をずっと責め続けた。音立てて男根を扱き上げ、うなじを舐め上げ、口づけし、「好きじゃ」と何度も囁いてやった。ほたるはぷるぷると全身を震わせることしかできず、我のなすがままになっておった。ほたるの身体は面白いように反応した。爪で軽く乳首を搔いてやると「ひゃあっ」とおなごのように喘いでの。淫靡な粘液が出る尿道を指でこすったり、亀頭の冠を指の輪で扱いたり……いいところに触れると漏れる甘い声がたまらなくてのう。
我もすっかり興奮してほたるの耳たぶを噛んだり、首筋に歯を立てたりしても、ほたるは甲高い声を漏らしてぎゅっと布団を握る力を強くしてのう。粘着質な音が我の小さな社を満たしておった。我はそっとほたるの耳元で「まじないをかけた、音は外に漏れぬぞ」と囁いた。それくらいの魔力は我にもある。少し間を開け、ほたるの口から臆面もない煽情的な声が上がった。愛しき人の喘ぎはいかんの、抑えがきかなくなってしもうた。
我はほたるの弱いところを責め続けた。ほたるは布団から手を離し、男根を扱く我の右腕を握っていた。それは我の右腕を拒むものではなかった。もっとしてほしいのか、気持良くしてくれる礼か、激しく動く腕への気遣いか。どれかは我には分からなかったが、なんにてもとにかく我の胸を愛おしさで満たす効果は十二分にあったのう。絶頂を味わわせてやりたいと我は更に手淫を強め、それに伴ってほたるの声どんどんと甘く切ないものに変わって行った。
ほたるは震える声で途切れ途切れに「稲荷様おしっこが出てしまいます」と言いおった。それは尿ではない、遠慮せずに出せと伝えると、ほたるがひときわ可愛らしく甲高い声を上げ、震えながらしらみづをぴゅるりと出しおった。ほたるの汗が我の腕や布団の上にこぼれ、しらみづは畳の上に落ちた。我はほたるの火照った体を落ち着かせるように、ゆっくりと頭を撫で、びくびくと震える太ももをなだめるように擦った。
じゃが、畳に堕ちたしらみづの青臭い匂いが我の鼻まで届いてしまった。ほたるの体臭、布団やら畳のい草やらの匂い、それらに交じって香るしらみづの匂いは我の理性を取り去るのに十分じゃった。我はほたるを寝かせてから、着物を脱ぎ去った。思ったより汗をかいておったからのう。体臭がきつくないかと不安であったが、我の裸体を見るほたるの鼻がひくりと動き、それに連動して男根がぴくんと震えるのを見て、安心した。
我はほたるに覆いかぶさるようにしてその顔をみた。ほたるは夢を見ているようにぼうっと頬を上気させて、我のことを見ていた。我はほたるの顔を抑え込み、先ほどより激しく口吸いを行った。防音のまじないをしておるからの、先ほどより淫らに音立ててほたるの口内を味わったのじゃ。ほたるは嫌がりもせず、おずおずと舌を我の動きに合わせようとしてくれた。健気でかわいい子じゃ。
目を閉じ、ほたるの舌の感触と甘味に集中した。視界を遮ったおかげで、味覚や触覚聴覚に集中できた。ほたるの甘い唾液、ぬめらかな舌の感触、重なる肌のきめ細かな感触、淫らな湿った音、ほたるの吐息。どれも我の性を高ぶらせるに十分じゃった。どれくらい口吸いしていたのかのう。ふと目を開けると、行燈油が切れて明かりが消えておった。上体を起こし、油を補充しようかと思ったが、目を閉じて暗闇になれていた目には、むしろ月明かりのほうが明るく思えたのでやめた。
ふと、股下で横たわるほたるを見下ろしてみると、唾液がほたる顎や頬を伝い、布団の上に染みができていた。我とほたるの唾液が混ざり合ったものが、月明かりに照らされほたるの口元で光っておった。ほたるは甘く息を吐き、潤んだ瞳でねだるように我を見上げておった。獣のようにほたるを貪りたい欲を理性と愛おしさで抑え込み、我はそっと腰を持ち上げてほたるの男根を我の蜜壺へ押し当てた。不安と期待の入り混じった視線を受け、「よくみておけ、ここで繋がればほたると我は夫婦になれるぞ」と囁くと、ほたるの幼顔が喜色に染まった。
流石の我も、その愛おしい顔に理性を保つのは無理な事じゃった。一気に腰を落とし、ほたるの小さいがしっかりと硬く熱い男根を根元まで飲み込んだ。ほたるはまたがる我の体が浮くほどに腰を跳ねあげ、我の蜜壺に吐精した。ナカに愛する者のしらみづを受けては、もう止まれぬ。我は大きく足を広げ、繋がった部分をほたるに見せつけるようにして腰を振り揺さぶった。我の魔力で充満した社内ではほたるに休まる暇などなかった。我の中で跳ねまわる男根はしらみづの水源のようだった。汗にまみれ、淫らな格好で、乳房が跳ねまわるのも気にせず我はほたると交わった。
気が触れたように「ほたる、ほたる」と名を呼び、ほたるもまた我を呼んだがそれは『稲荷様』という言葉じゃった。我は回らぬ呂律で「我の名を呼んでくれ、我は巴じゃ」と叫んだ。ほたるは驚いたように息を飲み、可愛らしく上ずった声で「ともえ様」と呼んでくれた。その瞬間、我はもうほたるの妻となるのだと全身で感じていた。
そこからはもう、我とほたるは夜が明けるまでまぐわい続けた。蜜壺から引き抜き男根からあふれ出るしらみづを口で受け止め、そのまま口淫にふけった。ほたるの男根がふやけるまで舐めまわし、愛しい人の生臭い汁で臓腑全体に満ちるようだった。ほたるは我の大きな乳房も好んでくれた。汗と唾液でぬめらせた乳房でほたるの男根をすっぽり包み込み、乳房で揉み扱いた。ほたるは蕩けた顔で我の乳房が「気持ちいい」と何度もうわ言のように言いながら、乳房を白く染め上げるほど何度も出した。
それ以上に交わりも行った。最初のように我が上で跳ね、抱きかかえるようにして受け入れ、獣のように後ろから突いてもらい、素面では言えぬような愛の言葉を叫び合っては、ほたるの子を宿すための奥の秘壺をしらみづで満たしてもろうた。休憩がてら口吸いで互いを慰め、またすぐにまぐわった。ほたるが動けなくなったら我が動き、我が足腰立たなくなったらほたるが腰を振った。最後には二つの尾でほたると我の身体を寄せ、蜜壺のうねりと男根の顫動のみで身体を動かさぬままに互いに果てた。
ほたるは我の欲望に健気に応え続け、頭が真っ白になると我の名『巴』を何度も呼び「巴様、好きです」と切なげに声を上げた。愛する人にそんなことを言われては我もますます欲望が増してしまい、ほたるの細い体にずいぶんと無茶をさせた。夜が明け空が明るくなってきて、我らはようやくまぐわうのをやめた。おたがい、もう何度果てたかわからぬまま、ぐったりと布団に横たわった。布団は、いや社じゅうが我らの混ざり合った汗やら体液やらで濡れておった。
全てを使い切った我は、荒い呼吸で横たわるほたるを眺めた。ほたるの綺麗な瞳は放心したように虚ろで、頬は上気して赤く、喉や首筋まわりに、我が残した口吸いの跡や歯型がたくさんついていた。無茶をさせたと思いつつも、愛しいおのこと結ばれた嬉しさの方が大きかった。我は愛しい夫の髪をゆっくりと梳いてやった。指に伝わるしめった髪の感触すら愛おしく、我はほたるの頬に唇を寄せた。
それからほたるの顔じゅうに口づけを落としていった。ねぎらいと感謝と、独占欲が混じった我ながら稚拙な行為であった。ほたるの息が整うまで、我はゆっくりと、休むことなくほたるに口づけを続けた。ほたるの瞳がだんだんと焦点が合っていくのを見て一安心し、ゆっくりと体を離すと、ほたるはゆっくりとした動作で我に手を伸ばして来た。両手が我の腕を掴み、そして精一杯力を込めてくるではないか。
我は従い、ほたると一緒に布団に横になった。汗や体液で濡れた布団は不快だったが、隣にほたるがいるなら気にならぬ。ほたるの頭を抱えて我の胸に寄せると、ほたる我の背中に手を回して、強く抱きしめてくれたのじゃ。
と、まあそんな感じじゃのう。
そうして我は愛しき夫と結ばれたという訳じゃ。
ん？ 夫婦生活はどうなのかじゃと？
我の九つの尾と、栄えた村を見れば分かるじゃろう？
魔物娘としては当たり前の流れじゃし、聞いても面白うないと思うが。そうじゃな、言ってしまえば幼きおのこを手籠めにしただけじゃ。それでも聞いてみたいと言うなら仕方がない。他の魔物娘たちのためになれば良いのじゃが。
さて、どこから話そうかの。あれはそう、ちょうど去年の今頃じゃな。桜と長雨の境の頃じゃ。その日も何時ものように我が夫が……その頃はまだ友人と言った感じじゃったが、とにかく、『ほたる』という名の少年が訪ねてきた。そうじゃ『ほたる』じゃ。ふふ、かわいい名じゃろう。蛍のように儚く大人しい光を放つ、そんなおのこじゃった。風流者は蛍を愛でるものじゃが、我もまたそういった風流者の一人じゃったのかの。
話がそれたな。とにかく、ほたるはいつも我のところに来ておった。学校もない小さな村じゃったから友達もおらんいなかった。両親もおらず、年老いた祖父母と、我が治める小さな村のボロ屋に暮らしておった。治める、といってもたいそうな事はできんかった。その時の我は尾が二本の弱い稲荷じゃったからの。信仰心も薄れて行って若い者はどんどん出て行き、残ったのはほたるを抜かせば両手で収まるほどの年寄りのみじゃった。
ほたるの祖父母は信心深い者たちでの、弱い我の事でも稲荷様と呼んで色々と世話をしてくれた。掃除やら供え物やら毎日な。ほたるが二人に引取られてからは、それらはほたるがやるようになっておった。我は蛍が来るたび、礼として読み書きなんぞを教えておった。ほたるは素直な良い子でな、我を見つけると、小さな鈴を転がしたような可愛らしい声で「稲荷様、稲荷さま」と言いながら寄ってくるんじゃ。
祖父母が「稲荷様の世話をするならばきちんとしなければ」と身だしなみも精一杯整えてくれたようでの。黒髪はいつも指どおりがよかったし、白い肌は柔く香しい匂いじゃった。大きく丸い瞳は汚れのない宝石のようじゃった。寂れた村で良かった。ほたるのような眉目秀麗なおのこがいたら魔物娘でない人間の娘でも好意を抱いていたじゃろう。まあとにかく、そんなほたると我は日中いつも一緒に過ごしておった。
その日は村で集まりがあっての。作物のことやらなんやらと話し合う場じゃが、終われば酒盛りと決まっておった。じゃから、ほたるは我の社に泊まるのが常となっておった。くぁいいほたると夜を過ごせるのは我も楽しかった。ほたるもいつも以上に楽しそうに笑っておるので、楽しみにしてくれてたのだと分かって、我も嬉しかった。いつものように学び、遊び、湯浴みをして簡単な夕餉を囲んだ。それから我は酒を飲みつつ、行燈の小さな明かりのなか、ほたるが眠くなるまで話をするのがいつもの流れじゃった。
我の話をほたるはいつも素直に聞き入り、鈴の音のような声で笑うのじゃ。その日は我も上機嫌じゃった。手招きするとほたるは首をかしげながらも警戒なんぞせずに我に近づいてきた。我は小さなほたるを抱きしめ、その頭を撫でながら「ほたるは可愛いのう」と繰り返し口にした。段々と気持ちが高ぶってきての、「ほたるが好きじゃ」と口走ると、ほたるは薄闇の中で恥ずかしそうに身をよじり、控えめな声で「ぼくも好きです」なんて言っての。
ほたるはまだ幼かったからのう、我も油断しておった。魔力を抑え込むのが不十分じゃったせいでほたるが我の魔力にあてられてしまった。ほたるの身じろぎが羞恥から性の興奮に意味を変えたところで我は気が付いた。その時、我は気付いて慌ててほたるから体を離した。「そろそろ寝ようかの」と誤魔化して布団を敷いたのがいけなかったのう。いつも二人で寝ておったから、布団は一つしかない。しかもその上には、小さな男根を張り詰めた愛しきおのこ。
ジパングの魔物娘といえど、それほどの据え膳を前にしてはのう？
我はほたるの背後に回り、その肩に顔をのっけるようにして寄りかかった。乳房を押し付けるとほたるが息を震わせてのう。それがまた初々しくて可愛くて我はもう目の前の雄とまぐわうことしか考えられんかった。それでも我は一応奉られている身、そこいらの魔物娘のように獣のようにまぐわうわけにはいかん。我はそのままほたるの耳元で、我がいかにほたるを愛しているかを、ねっとりと吐息混じりに囁いてやった。
ほたるは可愛くて大好きじゃ。だが男としてもちゃんと見ているぞ。その張り詰めたものの使い方は分かるか。知らぬなら我がいつものように教えてやろう。これからほたるは我とまぐわい夫婦になるのじゃ。我はほたるの子を孕みたいのじゃ。そんなことを囁いていると、ほたるは小さな体を震わせながらか細い声で「ぼくでいいのですか」などと下らぬことを言い始めたので、我はほたるの首を優しく掴んで後ろを向かせ、その口を塞いでやった。
ほたるとの口吸いのなんと甘美なことか。魔物娘が夫とする口吸いとはこうも官能的なものであったかと驚きながら、ほたるの小さな口内を舐め貪った。水菓子やら砂糖菓子やらとは比べ物にならぬ甘味に我は夢中になった。ほたるは綺麗な目をこれでもかと開き驚いていたようじゃったが、そのうちに目が蕩けてきてのう。頬は極上の桃のように染まり、口吸いの甘味が増すようじゃった。ほたるの瞳がどんどん潤み、涙がいくつかこぼれ落ちた。快楽に支配され流れ落ちた夫の涙は、どんな宝石より輝いて見えたのう。
密着させた乳房の向こうから、ほたるの心臓が大きな音を立てておっての。我がそっと右手で着物の中の男根に触れると、更にとんでもなく心臓が跳ねて愛おしかった。ほたるは体を跳ねさせたが、脚の下に敷かれておる布団を小さな手で握りしめるのみじゃった。口吸いをしながら手淫をしてもよかったがの、あのか細く綺麗な声色のほたるがどのような嬌声をあげるのか、興味をそそられた。我がそっと口を離すと、ほたるはどうしていいか分からず我から目をそらして前を向いてしまった。
密着したほたるの身体はたいそう熱くなっておった。荒い息を短く、緊張した様子で繰り返していてのう。桃を通り越して林檎のように赤くした顔でじっと我の手に扱かれる己の男根を見ておった。我はそっと行燈を動かし、男根がより見えるようにしてやった。ふと、うなじを流れる汗に気が付き舐め上げるとほたるはおなごのような声を上げた。その自分の声に驚いたように、ほたるは口を手で押さえおった。せっかく声を聞くために甘美な口吸いを中断したというのに不届きな。
我は不届き者な夫をずっと責め続けた。音立てて男根を扱き上げ、うなじを舐め上げ、口づけし、「好きじゃ」と何度も囁いてやった。ほたるはぷるぷると全身を震わせることしかできず、我のなすがままになっておった。ほたるの身体は面白いように反応した。爪で軽く乳首を搔いてやると「ひゃあっ」とおなごのように喘いでの。淫靡な粘液が出る尿道を指でこすったり、亀頭の冠を指の輪で扱いたり……いいところに触れると漏れる甘い声がたまらなくてのう。
我もすっかり興奮してほたるの耳たぶを噛んだり、首筋に歯を立てたりしても、ほたるは甲高い声を漏らしてぎゅっと布団を握る力を強くしてのう。粘着質な音が我の小さな社を満たしておった。我はそっとほたるの耳元で「まじないをかけた、音は外に漏れぬぞ」と囁いた。それくらいの魔力は我にもある。少し間を開け、ほたるの口から臆面もない煽情的な声が上がった。愛しき人の喘ぎはいかんの、抑えがきかなくなってしもうた。
我はほたるの弱いところを責め続けた。ほたるは布団から手を離し、男根を扱く我の右腕を握っていた。それは我の右腕を拒むものではなかった。もっとしてほしいのか、気持良くしてくれる礼か、激しく動く腕への気遣いか。どれかは我には分からなかったが、なんにてもとにかく我の胸を愛おしさで満たす効果は十二分にあったのう。絶頂を味わわせてやりたいと我は更に手淫を強め、それに伴ってほたるの声どんどんと甘く切ないものに変わって行った。
ほたるは震える声で途切れ途切れに「稲荷様おしっこが出てしまいます」と言いおった。それは尿ではない、遠慮せずに出せと伝えると、ほたるがひときわ可愛らしく甲高い声を上げ、震えながらしらみづをぴゅるりと出しおった。ほたるの汗が我の腕や布団の上にこぼれ、しらみづは畳の上に落ちた。我はほたるの火照った体を落ち着かせるように、ゆっくりと頭を撫で、びくびくと震える太ももをなだめるように擦った。
じゃが、畳に堕ちたしらみづの青臭い匂いが我の鼻まで届いてしまった。ほたるの体臭、布団やら畳のい草やらの匂い、それらに交じって香るしらみづの匂いは我の理性を取り去るのに十分じゃった。我はほたるを寝かせてから、着物を脱ぎ去った。思ったより汗をかいておったからのう。体臭がきつくないかと不安であったが、我の裸体を見るほたるの鼻がひくりと動き、それに連動して男根がぴくんと震えるのを見て、安心した。
我はほたるに覆いかぶさるようにしてその顔をみた。ほたるは夢を見ているようにぼうっと頬を上気させて、我のことを見ていた。我はほたるの顔を抑え込み、先ほどより激しく口吸いを行った。防音のまじないをしておるからの、先ほどより淫らに音立ててほたるの口内を味わったのじゃ。ほたるは嫌がりもせず、おずおずと舌を我の動きに合わせようとしてくれた。健気でかわいい子じゃ。
目を閉じ、ほたるの舌の感触と甘味に集中した。視界を遮ったおかげで、味覚や触覚聴覚に集中できた。ほたるの甘い唾液、ぬめらかな舌の感触、重なる肌のきめ細かな感触、淫らな湿った音、ほたるの吐息。どれも我の性を高ぶらせるに十分じゃった。どれくらい口吸いしていたのかのう。ふと目を開けると、行燈油が切れて明かりが消えておった。上体を起こし、油を補充しようかと思ったが、目を閉じて暗闇になれていた目には、むしろ月明かりのほうが明るく思えたのでやめた。
ふと、股下で横たわるほたるを見下ろしてみると、唾液がほたる顎や頬を伝い、布団の上に染みができていた。我とほたるの唾液が混ざり合ったものが、月明かりに照らされほたるの口元で光っておった。ほたるは甘く息を吐き、潤んだ瞳でねだるように我を見上げておった。獣のようにほたるを貪りたい欲を理性と愛おしさで抑え込み、我はそっと腰を持ち上げてほたるの男根を我の蜜壺へ押し当てた。不安と期待の入り混じった視線を受け、「よくみておけ、ここで繋がればほたると我は夫婦になれるぞ」と囁くと、ほたるの幼顔が喜色に染まった。
流石の我も、その愛おしい顔に理性を保つのは無理な事じゃった。一気に腰を落とし、ほたるの小さいがしっかりと硬く熱い男根を根元まで飲み込んだ。ほたるはまたがる我の体が浮くほどに腰を跳ねあげ、我の蜜壺に吐精した。ナカに愛する者のしらみづを受けては、もう止まれぬ。我は大きく足を広げ、繋がった部分をほたるに見せつけるようにして腰を振り揺さぶった。我の魔力で充満した社内ではほたるに休まる暇などなかった。我の中で跳ねまわる男根はしらみづの水源のようだった。汗にまみれ、淫らな格好で、乳房が跳ねまわるのも気にせず我はほたると交わった。
気が触れたように「ほたる、ほたる」と名を呼び、ほたるもまた我を呼んだがそれは『稲荷様』という言葉じゃった。我は回らぬ呂律で「我の名を呼んでくれ、我は巴じゃ」と叫んだ。ほたるは驚いたように息を飲み、可愛らしく上ずった声で「ともえ様」と呼んでくれた。その瞬間、我はもうほたるの妻となるのだと全身で感じていた。
そこからはもう、我とほたるは夜が明けるまでまぐわい続けた。蜜壺から引き抜き男根からあふれ出るしらみづを口で受け止め、そのまま口淫にふけった。ほたるの男根がふやけるまで舐めまわし、愛しい人の生臭い汁で臓腑全体に満ちるようだった。ほたるは我の大きな乳房も好んでくれた。汗と唾液でぬめらせた乳房でほたるの男根をすっぽり包み込み、乳房で揉み扱いた。ほたるは蕩けた顔で我の乳房が「気持ちいい」と何度もうわ言のように言いながら、乳房を白く染め上げるほど何度も出した。
それ以上に交わりも行った。最初のように我が上で跳ね、抱きかかえるようにして受け入れ、獣のように後ろから突いてもらい、素面では言えぬような愛の言葉を叫び合っては、ほたるの子を宿すための奥の秘壺をしらみづで満たしてもろうた。休憩がてら口吸いで互いを慰め、またすぐにまぐわった。ほたるが動けなくなったら我が動き、我が足腰立たなくなったらほたるが腰を振った。最後には二つの尾でほたると我の身体を寄せ、蜜壺のうねりと男根の顫動のみで身体を動かさぬままに互いに果てた。
ほたるは我の欲望に健気に応え続け、頭が真っ白になると我の名『巴』を何度も呼び「巴様、好きです」と切なげに声を上げた。愛する人にそんなことを言われては我もますます欲望が増してしまい、ほたるの細い体にずいぶんと無茶をさせた。夜が明け空が明るくなってきて、我らはようやくまぐわうのをやめた。おたがい、もう何度果てたかわからぬまま、ぐったりと布団に横たわった。布団は、いや社じゅうが我らの混ざり合った汗やら体液やらで濡れておった。
全てを使い切った我は、荒い呼吸で横たわるほたるを眺めた。ほたるの綺麗な瞳は放心したように虚ろで、頬は上気して赤く、喉や首筋まわりに、我が残した口吸いの跡や歯型がたくさんついていた。無茶をさせたと思いつつも、愛しいおのこと結ばれた嬉しさの方が大きかった。我は愛しい夫の髪をゆっくりと梳いてやった。指に伝わるしめった髪の感触すら愛おしく、我はほたるの頬に唇を寄せた。
それからほたるの顔じゅうに口づけを落としていった。ねぎらいと感謝と、独占欲が混じった我ながら稚拙な行為であった。ほたるの息が整うまで、我はゆっくりと、休むことなくほたるに口づけを続けた。ほたるの瞳がだんだんと焦点が合っていくのを見て一安心し、ゆっくりと体を離すと、ほたるはゆっくりとした動作で我に手を伸ばして来た。両手が我の腕を掴み、そして精一杯力を込めてくるではないか。
我は従い、ほたると一緒に布団に横になった。汗や体液で濡れた布団は不快だったが、隣にほたるがいるなら気にならぬ。ほたるの頭を抱えて我の胸に寄せると、ほたる我の背中に手を回して、強く抱きしめてくれたのじゃ。
と、まあそんな感じじゃのう。
そうして我は愛しき夫と結ばれたという訳じゃ。
ん？ 夫婦生活はどうなのかじゃと？
我の九つの尾と、栄えた村を見れば分かるじゃろう？
22/05/16 18:13更新 / TakoTako