読切小説
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浮浪児くんが下水道で見つけたしあわせ
 少年が生ごみを漁っていた。

 身寄りも働き先もないこの少年が、空腹を紛らわすにはそれしか方法がなかった。ゴミ箱からパンや野菜の屑を拾い上げ、幼い口元に運ぶ。腐りかけのひどい味と臭いに吐き戻しそうになるが、それでも何も食べないよりマシだった。口に入れた生ごみを無理やりに嚥下すると、少年は今日の寝床を探しにふらふらとスラム街を彷徨う。

 少年の幼い黒髪はごわごわと絡まり、汚れきっていた。服も薄汚れボロボロの布切れ一枚で、もはや着ている意味がないくらいだった。その下の細く骨ばった体にも垢がこびりつき、すえた臭いが漂っていた。

 そんな姿になってもなお、少年は生きるために歩いていた。
 ただ死にたくないから日々を生きる。
 少年の人生はおおむねそのようなものだった。

 ふと、少年の視線の先にいびきをかいて眠る男が映った。近づいてみると強い酒の匂いがした。スラム街で酔って寝るなど命知らずな男だ、少年はそう思った。男の身なりは悪くなく、少なくとも少年のような浮浪者ではなかった。男の懐を探ればきっと幾ばくかの金貨が出てくるはずだ。少年は眠っている男のポケットに手を伸ばしかけ、やめた。浮浪児になって垢にまみれてなお、少年の心は汚れてはいなかった。

「……はぁ」
 
 少年は寝こけている男を隠すようにゴミ袋を乗せると、また行く当てもなく歩き始めた。雨露をしのげる場所を探して歩くうち、少年は人気のない路地裏に入り込んでいた。薄暗いその場所で少年はよろけて壁にもたれかかった。

 もう動けなかった。死にはしないだろうが、体力の限界だった。大通りで寝るよりかはマシだろうが、せめてゴミでもいいから柔らかいものの上で寝たい。そう思った少年がふらつく足を一歩踏み出した、その時だった。

「――――あっ!」

 足元のマンホール蓋が外れ、少年は下水道に落下してしまった。不意に真っ暗な空間に投げ出された少年は死を覚悟したが、落下地点は意外にも柔らかかった。どぷん、と水のクッションのような感触が全身の衝撃を受け止めてくれた。少年は安堵したが、すぐに顔をしかめた。強烈な臭いが鼻をついたからだ。排泄物とは違う、どこか金属的な激臭は、目の前に浮かぶ薄緑の泡のようなものが弾けると、いっそう強く臭った。

「なんだ……これ……っ、くさい……っ」

 少年は息を止めながら、早くここから離れようと立ち上がった。ぶにぶにと不安定な足場によろける少年の行く先を、何かが塞いだ。それは、緑色のゼリー状の体を持った半透明の生き物――スライムだった。少年が落下した水のクッションはバブルスライムの体だったのだ。

 その生物を見た瞬間、少年の背筋にはぞっと悪寒が走った。本能的に感じ取ったのだ。この生物は危険だと。少年は慌ててその場を離れようとしたが、すでに遅かった。ずるり、とその不定形の体が少年に巻き付いてきた。

「うぁあっ、嫌だ! 助けて!!」

 必死に抵抗するも、体力の消耗が激しい少年はすぐにぬめぬめとした粘液に包まれ、完全に体を取り込まれてしまった。鼻をつく激臭がさらに強まり、少年は意識がもうろうとして来た。それでも最後の力を振り絞って抵抗をする少年の目の前に、またしても何かがずるんと音立てて現れた。

 それは緑色のスライムだったが、その姿は人間を模していた。胸の部分には少年の頭ほどの大きく膨らみがあることから、女性を模しているのだとわかった。下半身の部分は膝のあたりまでは人間の足のような形をしていて、そこから下は異臭を放つ粘液の塊だった。女型のスライムはその両手を伸ばすと、少年の顔に触れた。

(ひっ……!?)

 冷たい指先で触れられた少年は思わず身をすくませた。このまま溶かされて食べられる、少年がそう思った次の瞬間、バブルスライムはぐっと顔を近づけて、少年に口づけをした。舌を入れられ、唾液と共に生暖かいどろりとしたものが喉の奥に流れ込んできて、少年はむせ返った。

「んむっ!? んぐっ、けほっ、んむうぅっ!!」

 いやいやと首を振って抵抗する少年に構わず、バブルスライムは舌を差し込む深いキスを続けた。どろりとしたものが少年の喉を通りすぎると、彼に異変が起きた。先ほどまで感じていた激臭がなくなっていたのだ。それどころか、少年の鼻孔を抜ける香りは、甘く、脳髄を蕩かすようなものに変わっていた。

「んむ、んちゅ……れろぉ……」
「あぅ、んっ、やめっ……んむ、んんっ……!」

 少年の言葉などお構いなしに、バブルスライムはなおも少年の小さな口内を嘗め回し、粘液を喉奥へ送り込む。少年がいくら暴れても、バブルスライムの体はびくともしなかった。次第に少年は抵抗する力を弱め、ついには自分から舌を絡め、口内に注がれる粘液を舐め取り始めた。少年はバブルスライムとの接吻に夢中になり、そのこと以外考えられなくなっていた。

「んちゅ、ちゅぱ、んく、こく……」
「ちゅぷっ……ん〜……もうくさくないかな〜……?」

 口づけをやめたスライムが突然話し始めて、少年は驚いた。陰気な声だったが、確かに人間の言葉であった。スライムが喋れるとは知らなかった少年は、驚きの表情を浮かべたまま、目の前のスライムを――彼女を見た。

 その顔は下水道のよどんだ空気に似合う陰気なものであったが、目鼻立ちは美人と言って差支えの無い美しさだった。少し視線を落とせば少年の頭ほどもある大きな粘液の乳房がぷるりと震えている。陰気な視線を向けてくるバブルスライムを魔物ではなく、一人の女性と認識してしまった少年は、先ほどした初めての接吻を思い出し、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

「あ、あの……お姉さん……?」
「くさいって言われてショックだった……」
「ご、ごめんなさい。今は、その……とってもいい匂いです」
「いひひっ……ならよかった〜……もっと飲みたい……?」

 少年がこくりと頷くと、バブルスライムはにやついた笑みを浮かべて、また少年に口を寄せた。幼く柔らかい少年の頬を粘液の腕で押さえつけ、口内からどろどろ大量の粘液を少年に飲ませ続けた。少年はそれを一滴たりともこぼさないように飲み干し、幸せそうな表情を浮かべている。少年はもはや自分がなぜここにいるのかすら忘れ、ただひたすらに粘液を嚥下する快楽に身を任せた。

「んく、こくっ、ごく……んんうっ♡」
「ちゅる、れろ……じゅるるっ……」

 少年の喉を粘液が滑り落ちる度に、少年の股間の部分が熱を持ち始める。今まで味わったことのない感覚に戸惑いながらも、少年はそれが快感であるということだけは理解できた。バブルスライムは少年の変化に気付くと、自分の体液を変化させ、少年の衣服を溶かしていく。流動する体で少年の体を包み込み、しゅわしゅわと粗末な布切れが泡になっていく。

「ひっ、なに……っ!」
「いひっ……大丈夫〜、溶けるのは邪魔な服だけ〜」

 流動する緑色の粘液の中で、少年は全裸になった。まだ毛も生えていない幼い性器が自身の体の中で勃起していることを確認すると、スライムはにやりと笑った。顔が見える位置に少年を移動させ、肩から上だけを粘液の外に出す。そのまま、粘液の体の中で、小さなペニスを包み込むようにして掴み、そしてゆっくりと上下に動かし始めた。

 ―――ぐちゃ、ぬち、ぬちょ、にゅぷ♡

 緑色の粘液が小さな陰茎に絡みつき、卑猥な音を立てて扱かれる。少年は未知の刺激にびくんと身体を跳ねさせ、腰を引いた。だがスライムの拘束から逃れることはできず、むしろより強く抱きしめられる形となった。スライムは少年の反応を楽しむかのように手の動きを速めた。

「いひっ、きもちいい? 気持ちいいよね〜……」
「あっ、なんかっ、なんか変だよっ、おねえさん……っ」
「変じゃないよ〜きもちいいでしょ〜……?」
「んあっ、おしっこ出ちゃうっ! お姉さんの中で出ちゃうよ!」
「いひひっ……いいよ〜そのまま出して〜……」
「だめっ、ほんとにでちゃうっ! あっあっ……ああぁあっ♡♡♡」

 少年はスライムの中でびくびくと全身を震わせ、そのまま射精してしまった。まだ精通を迎えていなかった少年にとって、初めての射精だった。ぴゅるりと吐き出された白濁液がスライムの体内で塊となり、緑色の粘液の中を漂い、泡となってバブルスライムに吸収されてしまった。スライムは少年の絶頂を間近で見届けると、その粘液状の肉体を膨張させた。少年の体がスライムの中に沈んでいく。少年は一瞬パニックになったが、呼吸できる空間があることに気が付き、安堵した。そこにはバブルスライムの甘い香りで満たされていたため、少年は呼吸するたびに彼女への強い依存心を植え付けられていた。

「いひひっ……ボク、体細いね〜……頭もごわごわ……」
「ふぁ……おねえさん……」
「ひひっ……お姉ちゃんが綺麗にしてあげるね〜……」

 そう言うと、バブルスライムは自身の体の中にいる少年の髪を粘液でごしごしと洗い始めた。髪についた汚れが泡となって流れ落ちていく。シャンプーのように頭を洗われながら、少年はうっとりとした表情を浮かべている。更に、スライムは粘液の体を波打たせ、少年の全身を揉みほぐし始めた。ぬるり、にちゅ、ぐちゅり。少年の体の汚れは瞬く間に泡となって消え、髪も肌も年相応の柔らかい清潔感を取り戻していた。

「きれいになった〜……これで大丈夫〜」
「ありがとう、ございます……」
「いひひっ、じゃあ次は〜……こっちの番〜……♡」

 バブルスライムは自身の体を粘液のベッドのように変化させ、その上に少年を寝かせるように移動させた。泡立つ緑の粘液に横たわる少年に、バブルスライムは覆いかぶさるように移動してきた。そして、その柔らかな体の一部――胸を少年の体に密着させる。ぬるりとした弾力の乳房を押し付けられ、少年の小さな性器がぴくりと反応した。バブルスライムはニヤついた笑みを浮かべると、そのままずるずると乳房を擦りつけながら、少年の下腹部まで移動した。

「いひっ、おっぱいで気持ちよくしてあげる〜……」
「ああっ、おねえさんっ……」

 少年の小さなペニスはバブルスライムの粘液の乳房で包み込まれた。ぬるぬるとした粘液の塊がむにゅりとペニスにまとわりつき、少年はスライムベッドの上で身もだえして喘いだ。

「ふあっ、なにこれっ、きもち……っ♡」
「んふぅ……っ、わたしのおっぱいきもちいい〜……?」
「きもちいっ、おねえさんのおっぱい、きもちいいですっ……♡」
「よかった〜……もっと気持ち良くなってね〜……♡」

 泡立つ緑色の粘乳で性器を包まれ、扱かれ、少年の体はびくびくと震えた。先ほど達したばかりの少年だったが、スライムの乳愛撫によって再び勃起させられてしまう。少年が無意識のうちに腰を動かしてしまっているのを見ると。スライムは胸の谷間をぎゅっと寄せて上下に揺さぶった。泡立った粘液がにゅるにゅるじゅぷじゅぷと揺れ動き、性器を刺激する。

「ああっ、おねえさんっ、それっ、すごぃっ♡」
「いひひひっ、どうすごいのかな〜? 言ってみて〜……?」
「おちんちんがっ♡ にゅるにゅるできもちいいですっ♡」
「そっか〜嬉しいな〜……お姉ちゃんも興奮しちゃう〜……っ♡」

 スライムは少年のペニスを粘液の胸に挟み込んだまま、激しく動かし続けた。泡立った粘液が潤滑油の役割をし、少年のモノに強烈な快感を与える。スライムはその巨大な乳房を両手で持ち上げ、上下左右に動かすことで少年の陰茎を扱き上げた。その度に卑猥な水音が響き渡り、スライムの乳房と少年の下半身の間で薄緑の糸が引く。少年は快楽に耐え切れず、腰を突き上げてしまう。スライムはそんな少年の様子を見て、嬉しそうな声を上げた。

「いひひ、可愛い〜♡ もうイキたいんだね〜……♡」
「う、うん、ぼく、また出ちゃいそうっ……♡」
「いいよぉ♡ いっぱい出して〜……お姉ちゃんのおっぱい、どろどろに汚してぇ……っ♡」

 スライムはそう言い放つと、自分の胸を左右から押さえつけた。そして、そのまま一気に粘液を流動させ、少年の肉棒を包み込む。少年は突然訪れた強い刺激に思わず腰を引いてしまったが、スライムはそれを許さず、ベッドに変形させた粘液の体を持ち上げ、そのまま少年の体を抱きしめ、胸を圧迫し続けた。

――ぐちゃ、にちゃ、じゅぷっ、にゅぶぶっ、ずぷぷっ♡

 粘液の音と共に、少年の体が粘液の中に沈み込んでいく。身動きが取れなくなった少年は、バブルスライムのいいように快楽を与えられ、甲高い声をあげた。少年はそのままバブルスライムに抱きかかえられるような姿勢のまま、絶頂を迎えた。

「あっ、でちゃうっ、さっきのでちゃうっ♡ あ、あ、あぁああっ♡♡♡」

 ――びゅるっ♡ どくっ♡ ぴゅーっ♡ ぴゅるるるっ♡♡

 勢いよく吐き出された精液が、緑色のスライムの体内へと流れ込んでいった。バブルスライムは精液を吐き出す少年の体を抱きしめたまま、陰気な笑い声をあげた。粘液の体に閉じ込められたまま、少年の体がびくんびくんと跳ねる。少年が射精している間も、バブルスライムは容赦なく粘液の愛撫を続けた。少年は絶頂を迎えながら、暖かい粘液に抱擁され、更に精液を搾り取られていった。放たれた幼い白濁は、全てバブルスライムの栄養源となって消えていく。

「はぁーっ、はぁーっ……♡」
「いひひひっ♡ よくできました〜……えらいえらい〜……♡」

 長い射精を終えた後も、スライムは少年を離さなかった。胸のあたりに抱えるようにしたまま、少年の頭を優しく撫でる。少年の息が落ち着くまで、スライムはそうしていた。やがて少年が呼吸を整えと、スライムは顔を近づけて再び少年に口づけをした。少年もそれに答えるように舌を差し出し、互いの粘液を交換し合う。二人の唇が離れると、そこには唾液と粘液の混ざった薄緑の橋がかかった。その光景を見ながら、バブルスライムは妖しく微笑む。

「ごちそうさま〜……おいしかったよ〜……♡」
「ああっ……ふぁあ……♡」
「でもまだ元気だねぇ〜……いひっ♡ じゃあもっと気持ち良くなろっか〜……♡」」

 スライムは胸を揺らしながら移動し、少年の顔の前に大きな乳房をおしつけた。ぷるんとした感触と共に、少年の視界が泡立つ乳房で覆われる。そしてそのまま、バブルスライムは抱きかかえるようにして少年の全身を包み込んだ。少年もまた、バブルスライムの人間の部分を抱きしめるように手足を絡ませ、甘えた声をあげた。バブルスライムは少年の全身を愛撫するように粘液を動かした。

「いひっ……おねえちゃんの体きもちいい〜……?」
「おねえさんっ、おねえさんっ……!」
「急に甘えんぼさんになっちゃったね〜……いひひっ、かわいい〜……♡」

 今まで一人で生きてきた少年にとって、バブルスライムとの行為は、ただ性欲を満たすための行為ではなくなりつつあった。少年は本能的に、バブルスライムへ母性を求めていた。そのことに気づいたのか、バブルスライムはより一層強く少年を抱き寄せた。少年の頭を抱え込み、乳首をしゃぶらせるようにすると、少年もそれに応えるように乳首を口に含んで吸い付いた。

「んむ、ちゅぱっ、れろっ、ちゅうっ♡」
「いひひっ♡ かぁわいい……お姉ちゃんのおっぱい美味しいかなぁ〜……?」
「うん、おいしい……おねえさんのおっぱい……♡」

 少年は夢中になって乳首を吸っていた。乳輪ごと口に含み、まるで赤ん坊のように音を立てて吸い付く。その姿に、スライムも興奮を抑えきれないようだった。スライムは粘体を激しく蠢かせ、少年の全身を淫靡に擦り上げる。

――じゅぽ、ぐじゅじゅっ、にちゃっ、ぬちゃっ♡

 バブルスライムのが動く度に激しい水音が響き、少年の体がスライムの中へと沈んでいく。少年はもう抵抗することも無く、バブルスライムのされるがままになっていた。全身を包む粘液から与えられる快楽に、少年は身を任せ恍惚とした笑みを浮かべていた。そんな少年の様子を見て、バブルスライムも満足げに笑う。

「いひひひっ♡ お姉ちゃんの中にすっぽり入っちゃったね……おいでぇ♡ ちゅーしよぉ……♡」
「う、うん、するぅ……♡」
「いひひひぃ、ほんと可愛いね〜……こっちにおいで……♡」

 バブルスライムは少年にのしかかって抱きかかえるような体制になり、ぷるぷるの粘液の唇を少年のそれに押し当てた。半透明な舌を差し込み、少年の小さな口内を犯していく。スライムの粘液が少年の口内を満たしていくと、少年はごくんと飲み込んで甘ったるい満足げ声を漏らす。更に少年は自ら積極的に粘液を求めるように舌をスライムのそれに絡み付けていく。ぴちゃぴちゃ、くちゃくちゃ、じゅぷじゅぷと二人の粘膜が絡み合う音が、下水道に響き渡る。

「じゅるっ、ぺちゃっ、れるっ♡ はぁっ、んく、こく……♡」
「んっ、じゅるるっ♡ いひひっ、おいし……♡ このままちゅーしながらおっぱいでぱちゅぱちゅしてあげるねえ……♡」

 スライムは舌を絡ませながら少年の下腹部を覆っていた乳房の部分の粘液を揺さぶり始めた。キスと粘液の接種で勃起していた少年の小さなペニスを、にゅちにゅちと粘液の巨乳が擦り上げる。少年はたまらずに腰を突き上げてしまう。その反応を楽しむかのように、スライムは胸の動きを続けた。そうして少年の顔以外を緑の粘液で覆いながら、バブルスライムはゆっくりと身体を上下させ、少年の全身を愛撫していく。

「ちゅっ♡ んぅうっ、んっ、ちゅぅ……っ♡」
「いひっ♡ おねえちゃんのなかきもちいい〜? もっとおっぱいで気持ちよくなっていいからねぇ……いひっ♡」
「おねえさんっ……おねえさん……! ああっ、気持ちいいよぉ……♡」
「いひひっ♡ うれしいなぁ……♡ じゃあこのままおっぱいでいっぱいイカせてあげるね〜……♡」

 そう言うとスライムは更に激しく粘液の愛撫を続けていった。スライムの体の中で、少年は再び絶頂を迎えようとしていた。スライムはそれを感じ取り、少年の体をぎゅっと抱きしめて胸に押し付けた。そしてそのまま一気に、大量の精液が吐き出された。

 ――びくんっ、どくっ、どくっ♡

 勢いよく放たれた白濁はスライムの体内へと流れ込み、その栄養源となって消えていく。それでもまだ物足りないのか、スライムは射精を続ける少年の男性器を飲み込むようにして体内に取り込み続けた。

「いひっ、いひひぃ〜っ♡ こんなにたくさん出してぇ……お姉ちゃん嬉しいなぁ〜……♡」
「お、おねえさんっ♡ そんなにぎゅってしたら、またっ出ちゃ……ああうっ♡」
「いひっ♡ お姉ちゃんの中に全部出しちゃお〜……っ♡」

 バブルスライムは少年の全身を包み込み、離そうとしなかった。少年の体はすっかり粘液で覆われてしまい、呼吸をする度にバブルスライムの甘い香りが肺を満たしていく。少年はスライムに抱かれたまま、そのぬるぬると柔らかな感触に身をゆだねて蕩けた顔をしていた。バブルスライムもまた、小さな少年を抱きしめたまま幸せそうな笑みを浮かべていた。

 少年は、バブルスライムが与えてくれる愛に酔いしれた。甘えた声を出して粘液の体に抱き着き、深い口づけを何度も求め、赤子のように乳房に吸い付き、彼女の豊満な粘乳に腰を打ち付け、そして最後には彼女の中へと再び大量に精を放った。バブルスライムの粘液の体が白く濁るほど、何度も何度も射精し続けた。バブルスライムはその度に嬉しそうに笑い、少年を更に強く抱きしめた。

 やがてバブルスライムの体内で少年はぐったりと脱力し、泡立つ粘液に包まれた状態で気を失った。バブルスライムは気を失った少年を愛おしげに見つめると、少年を抱いたまま下水道のパイプの奥へと消えていった。



     ◆



「あむ、んちゅ……んぅう……っ♡」
「んむ、ぷあ……いひひっ♡ むちゅ、ちゅるる……♡」

スラム街の地下深く、複雑に入り組んだ下水道のパイプの一部を緑色の粘液が覆っていた。小部屋ほどもあるその粘液の内部には少年が捕らえられ、バブルスライムと深い口づけを交わしていた。少年を覆い隠すように広げられた粘液の壁は、下水道の不快な異臭を完全に遮断しており、内部には少年の精を沸き立たせるバブルスライムの匂いのみが充満していた。

少年はバブルスライムと舌を絡めながら、その甘い香りを肺いっぱいに満たした。甘い香りを吸い込む度に少年は絶頂を迎えてしまい、もはやその身も心も、バブルスライムの彼女なしでは生きられないものになってしまっていた。呼吸するたびに彼女の匂いを吸い込み続ける少年は、すでに理性も知性も溶かされ、ただただ、目の前の快感におぼれ、自分を包み込むバブルスライムにの愛に甘えることしか頭にない。

「んむ、ちゅ……ふぁ♡ あっあっ♡ ああっ♡」
「いひひっ♡ おっぱいにおちんちんへこへこぱんぱんするの上手になったね〜……♡」
「おねえちゃん、おねえちゃんっ♡ おねえちゃんのおっぱいきもちいいよぉ……♡」

 少年は自分のことを全て受け入れてくれるスライムのことを心の底から信頼して甘え切り、スライムの豊乳に溺れるようにしながら、ひたすら快楽を貪り続けていた。スライムはそんな少年の求めをすべて受け入れ、を愛しげに抱きしめながら、その全身を粘液で愛撫し射精を促す。そして射精の瞬間には、その精を余さず搾り取るために全身で少年を締め上げるのだ。少年は与えられる愛に応えるように、精根尽き果てるまでスライムの胸の中で狂ったように腰を振り続け、何度も何度もバブルスライムの体内で絶頂を迎える。

「ああっ、でるぅっ♡ またきもちいいおしっこでちゃうっ♡ ふあっ、んぁああっ♡」
「いひひっ♡ またイッちゃったね〜……♡ でもまだまだ足りないよね〜……?」
「うんっ、もっと欲しいっ♡ もっとおねえちゃんにきもちよくしてほしいよぉっ♡」
「いひひぃっ♡ ほんと可愛いねぇ〜……♡ いいよ、もっとおねえちゃんでパンパンして気持ち良くなって……♡」

 そう言ってバブルスライムは少年の体をさらに強く抱きしめた。それと同時に、少年は粘液の中でへこへこと腰を動かして、バブルスライムの粘乳に硬く熱い性器を擦りつけ、すぐに絶頂を迎える。

もう何日も、何週間も、何か月もこうして二人は過ごしていた。少年は何も考えずにスライムにされるがままに快楽に身を任せていた。バブルスライムはインキュバスとなった少年から片時も離れず、無尽蔵に生み出される少年の精を飽きることなく啜っていた。少年はただ、スライムの乳房に色素の薄いペニスを打ち付けながら、快楽の海に沈み続けるだけだった。

「いひひ、気持ち良いね〜♡ へこへこ♡ ぱんぱん♡ おねえちゃんに白いおしいこちょうだい……♡」
「ああっ、おねえちゃんっ♡ おねえちゃんっ♡ ふぁあああ……っ♡」

 ただただ快楽を求め、バブルスライムの乳房に向けて腰をへこへこ打ち付ける少年の姿は、完全にスライムに依存した哀れなものでしかなかったが、それを咎める者は誰もいない。それに少年がかつて置かれていた状況では、いずれ命を落としていただろう。この下水道に迷い込んだ彼は、バブルスライムという救いの手を、愛を与えてくれる伴侶を得ることが出来た。

「でるっ♡ おねえちゃんのおっぱいに出るっ♡ んぁあぁあ〜……っ♡」
「いひっ♡ またきたぁ……っ♡ おねえちゃんのおっぱいの中にどぴゅどぴゅきてる……っ♡ んぅううっ♡」

 そして、彼女もまた少年を決して手放さない。自分の体で作った粘液の部屋で、ようやく手に入った自分だけのオスを――伴侶をバブルスライムは永遠に離すことはしない。外界から隔絶された二人だけの世界で、いつまでも続く交わりの日々は、二人にとって幸福そのものであった。

「すきっ♡ おねえちゃん、すきっ♡ おねえちゃ……っ♡ ああっ♡」
「いひひっ♡ おねえちゃんも好き〜……っ♡ キミの全部がだーいすきだよぉ……♡」

 少年はスライムの胸に抱かれ、幸せそうな笑みを浮かべながら、もう一度射精した。
23/03/30 19:04更新 / TakoTako

■作者メッセージ
またしても不幸ショタが主人公になってしまいました。
だって好きなんだもの!!!!

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