与えられた罰(性的)
「あっ、ああっ……きもち、いい……っ」
少年の甘く震える声が、古い遺跡跡に小さく聞こえた。
人気のないその場所に、粗末なキャンプがひとつ設置されていた。
口淫の快感に身を震わせる少年の姿が、焚火の光に照らされる。
「ちゅう……じゅぽ、じゅ、ぽ……」
少年の吐息や喘ぎに上塗りするように、ぬめついた淫猥な水音が響く。少年の足首にはズボンが下着ごと降ろされ、上着をたくし上げ晒した自身のモノをしゃぶられる快感に熱く息を荒げた。
「んちゅっ……ん、じゅぽっ……」
「ぅぁっ……はぅ、はぁっ……」
少年の小さなモノを咥え込んでいるのはゴーレムと呼ばれる魔物娘だ。ゴーレムは床に跪き、そそり立った少年のモノへと、かしずくように顔を埋めて口淫を行っている。じっと少年を見上げながらその美しい顔を前後に揺さぶると、さらさらと金色の髪が揺れる。褐色の口元は自身の唾液と少年の先走りで濡れていた。
「じゅぽ、ちゅぷ……ちゅぽ、ちゅっぽ……」
「ああっ、はぁあっ……っ!」
少年が息を吐きながら身を震わせても、ゴーレムは特に反応を返すことなく一定のリズムで口淫を続ける。ぷるりと弾力ある唇はすぼめられ小さな少年のモノをぬるぬると扱き、ぬるついて温かな液体に塗れた口内で少年のモノを包み込む。
「ちゅぷ、くぽ、ちゅぷ……」
「あっ、ああっ、ひぅ……っ」
少年がひときわ切ない声をあげるとゴーレムは一瞬動きを止め、それから顔の動きを速めた。水音がいっそう大きくなり、少年の足は快感でがくがくと震えだし、快感を逃がそうとしてか、たくし上げた服の裾をぎゅっと掴んだ。
「ちゅる、ちゅぷ、ちゅっぽ、ちゅっぽ……」
「うぁっ、はぁっ、あぁあっ……!」
きゅっと結ばれぬるついた柔い唇が、にゅるにゅると竿を扱き、カリ首をくぽくぽと弾く。熱くぬめった舌が亀頭をぬる、ぬる、と一定のリズムで舐めまわし、少年の未発達なそこはびくびくと震えっぱなしになっていた。
あまりの快感に少年の腰が砕けると、ゴーレムはすかさず彼の腰に手を回して支え、更に深く咥え込み、顔の動きを速めた。舌や唇の愛撫が激しくなるのに加え、じゅるじゅると吸引されるような快感に一気に射精感が高まる。
「じゅっ、じゅるぅ、じゅっぷ、ちゅっぽっ、じゅるる……っ」
「うぁあっ、あっ! はぁあっ! は、げしっ! んあっ、ぅぁっ!」
ゴーレムはあくまで無表情のまま、少年のモノを咥えたまま顔を前後に振る。ぷるりとした唇が竿をぬるぬると擦り続け、舌先でカリ首を機械的な動きで何度も何度も舐めまわし、時折頬肉に少年のモノを押し付け、彼女の頬が内側からぷくりと膨れる。
「ぅあっ、出る、出ますっ……あっ、その、まま……――っ!」
「じゅぶっ、じゅろろ、ぢゅぷぅっ……んむっ、んんっ……」
少年の言葉に従い、ゴーレムは彼の射精を口内で受けた。彼女は嫌がる様子も驚く様子もなく、びゅくびゅくと口内に放たれる精を無表情で受け入れていた。口内でびくびくと跳ねる肉竿を唇でゆっくりと扱き、精の溢れる先端を舌の上へと固定する。
どろどろとした白濁で舌の上を満たしながら、ゴーレムはまた一定のリズムで顔を前後に動かす。射精が収まると、少年の腰を支えていた手の片方を離し、彼の竿へと持って行く。色素の薄いぬるついた竿を扱き上げ、尿道に残された精を押し出した。
「んちゅ……ぷあぁ……」
ゴーレムは無表情のまま少年に向けて口を開け、舌の上にできた白溜りを見せた。白濁した液体が彼女の唾液と混ざりふるふると舌の上で揺れている。白濁の生臭い匂いと、どこか甘いような彼女の唾液の匂いが混ざり、立ち昇る。
少年が荒い吐息のままそれを見つめていると、ゴーレムは口を閉じてなんの躊躇もなく少年の精を飲み込んだ。こくん、ごくんと喉を鳴らして飲み込んだゴーレムは再び口を開け、白濁を飲み干したことを少年に伝えた。
「精飲完了、お疲れさまでしたマスター」
色気もなにもない無機質な声でゴーレムは少年に声をかけ、まだ足腰の定まらない少年をそっと座らせた。射精の快感が引いてきた少年は、どこかバツが悪そうに身じろぎして、美しいゴーレムの顔を見た。
「陰部の清掃が必要ですね、湯を用意します」
「あ、あの……!」
「どうかなさいましたか、マスター」
「……いや、なんでも……」
少年が言いよどむと、ゴーレムは「清掃の準備をします」と言って粗末なテントの中へと入って行った。少年は喉まで出かかった言葉を飲み込み、その背中を罪悪感のこもった目で見ていた。
◆
ある日、少年は旅の途中に立ち寄った遺跡跡地でゴーレムを見つけた。土と瓦礫に埋まるようにして彼女は打ち捨てられていた。それをみつけた少年は、その美しさに見惚れた。そして、ある噂を思い出した。
『ゴーレムの腕に魔法文字を書けば自分の物にできる』という噂。ほんの少しだけ魔法文字を知っていた少年は、うるさい鼓動の音を抑えながら、彼女の腕に、よれた字で自分の名を刻んだ。
噂は本当だった。
その日から、ゴーレムは少年の物となった。
少年も初めは頼れる旅の仲間としてゴーレムを扱った。邪魔な障害物を排除し、山賊や野盗を威嚇し張り飛ばし守ってくれる。そんな頼れる仲間。だが、数日のうちに少年の頭は別の噂でいっぱいになった。
『ゴーレムは、男の精をエネルギーにしている』という噂。
そしてある日、ゴーレムがエネルギーが切れそうだと伝えてきた。少年はどきりと心臓が跳ねるのを感じた。そうして「仲間を失う訳にはいかない」「ゴーレムさんも望んでいる」と自分に言い訳しながら、彼女に口淫を命じた。
またしても噂は本当だった。やわらかな口内の感触に、少年はすぐに射精した。それから毎日、少年は彼女に自分の性欲をぶつけた。これは彼女のためでもある、そう自分に言い聞かせながら。
女性を性処理の道具としてつかっている。そんな自分を嫌悪しながらも、性の快感を知った幼い性欲はとめどなく溢れてしまう。それでも最後の一線を越える事は少年はできず、口や手、胸で射精させてもらうだけだった。
最後までしてしまったら、ゴーレムさんの顔を見れなくなる。彼はそんな気がして、彼女との性交に踏み切れなかった。都合のいい自己弁護だと分かってはいたが、それが彼の最後の一線だった。
だが、隣にいつでも精を出させてくれる美女がいる。そうなれば性欲を抑えるのはよほどの賢者でなければ無理だ。いけないと思いつつも、彼はずるずると問題を先延ばしにして快楽に溺れてしまっている。
「あぅ、ああっ……うっ……」
そうして少年はまた、ゴーレムへと性欲をぶつけてしまっていた。膝立ちになり、褐色の乳房をぎゅっと寄せたゴーレムに向けて腰を振っている。ゴーレムは相変わらず無表情のまま、自身の乳房に腰を打ち付ける少年をみつめていた。
「あぅ、あっ、ああっ……」
「気持ちいいですか、マスター」
「はいっ、柔らかくて、ぬるぬるで……ああっ」
体を綺麗にして休むはずが、ゴーレムの乳房を見ていたらまた興奮してしまった。ゴーレムさんを何度も性処理に使うなんていけない、少年はそう思い勃起してしまったモノを隠そうとしていた。
だが、ゴーレムは彼の異変に気が付き、乳房で精を出すことを提案した。少年の言葉を待たずにゴーレムはぷるんと乳房を少年の眼前に晒し、膝立ちになって乳房を寄せて唾液を垂らしてみせた。そんな光景を見せられては、抑えがきかなくなるのも仕方がない。
「はぁっ、あっ、うぁあ……」
少年が腰を打ち付ける度に、ゴーレムの褐色の乳房がむにゅりと潰れ、唾液と先走りでぬるついた乳肉が少年のモノを包み込む。きめ細かい肌が少年のモノにまとわりつき、むにむにと亀頭が擦れるのが気持ちよく、少年は腰の動きが止められなかった。
ぱちゅぱちゅと音立てて腰を押し付ける度に柔らかく抵抗してくる乳房の重量感と肉感が、少年の性感を高める。乳房の柔らかな快感にとろけた少年の顔を、ゴーレムはじっと見ていた。
「あぁ、うっ……」
「乳房の中でぴくぴくしています」
「はあ、あっ、きもち……っ」
「快感が高まっていますね、マスター」
茶色くすべすべとしたゴーレムの乳房の間を、少年の小さなものが何度も行き来する。時折ゴーレムが口を開けて舌を伸ばして乳房の隙間へと唾液を垂らす、その唾液と少年の先走りが混じりあい、揺れる褐色の乳肉がてらてらと光る。
「はあっ、あぁっ、うぁあ……」
「声が甘い響きを含んできました、射精が近いようです」
「あっ、あっ、ふっうぅ……」
「どうぞそのまま、乳内へ射精してください」
ゴーレムの無機質な声に、少年の心にまた僅かに罪悪感が湧き戻ってきたが、それは射精が近づいてきた快感に押し戻された。少年は欲望のままに腰を打ち付け、快感にとろけた顔で乳肉に自分のモノを出し入れする。
「はあっ、あっ、ああっ……!」
「陰茎の震えが激しくなってきました、射精しますね?」
「あっ、ああっ、うあっ……」
「どうぞ、乳内射精を行ってください」
「あ、ぐっ……んんんっ――!」
少年は思い切り腰を打ち付け、ゴーレムの乳房の最奥で射精した。少年の射精と同時にぎゅっと胸が寄せられ、射精の勢いが抑えられた。乳房に抑え込まれた射精口から、とぷとぷと漏れ出るような緩やかな射精が行われる。
ゴーレムは無表情で少年をみつめたまま、ゆっくりと乳房で少年のモノを揉みほぐすような動きをした。漏れ出した精液が乳房でにちゅにちゅと混ぜられ、ゴーレムの褐色の乳房が白濁で汚れる。
「ふあぁ…やらか……あぅっ……!」
ゴーレムは最後に精液を絞り出すように乳房を寄せ、にゅるりと扱きあげた。その快感に少年は腰が砕けその場にへたり込んでしまった。ゴーレムは乳房に纏わりついた精液を指で掬い、舐めとり、こくんと飲み干した。
「乳肉性交完了、お疲れでした」
「はぁ、あ……うん……」
「それでは清掃させていただきます、マスター」
ゴーレムは沸かしていた湯に清潔な布を浸し、搾ってちょうどいい温度に冷ましてから少年の股間を拭き始めた。暖かな布で汚れが拭き取られ、少年はほっと落ち着いたような気分になった。
だが、また心の奥底から罪悪感が湧き出てきた。性処理の道具のように使い、その後処理までさせている。性奴隷、などという言葉が少年の頭をよぎった。何か、自分がとてつもない悪者のように思えてしまった。
「どうかなさいましたか、マスター」
自身の乳房を拭き終わったゴーレムが少年の視線に気が付き問いかけるが、少年は曖昧に答えた。罪悪感はあるが、彼女を手放すことはできなかった。性をぶつける相手以上に、少年はゴーレムに恋慕の情を抱いてしまっていた。
「あの、さ……なにか欲しいものある、かな?」
だから少年は自分の心に蓋をして、安直な罪滅ぼしに走った。ゴーレムが何かを求めるならそれを叶えたい、そうして罪悪感をすこしでも薄めたいという安直で幼稚な問いかけだった。
「欲しい物、ですか」
「そう! してほしい事とかでもいいよ!」
いつもの無機質さが少し薄れた反応が返ってきたことに少年は喜び、身を乗り出した。ゴーレムは少年の顔を見つめたまま数秒何かを考え、そして口を開いた。
「私に、マスターの名前を削り取るよう命令して下さい」
少年は、全身の血の気が一気に引くのを感じた。
「マスター、申し訳ありませんがもう耐えられないのです」
「ぇ……ぁ……」
「長い間放置されていた影響か、自らの意思で削ることができないのです」
「ぁ、ぁ……」
「お願いいたします。マスター」
少年は何も言えなかった。心の奥底から抑え込んでいた罪悪感が一気に溢れ出し、少年の全身を満たし、体温を奪った。自分勝手に性をぶつけ続けた相手からの拒絶、自分が愛した相手からの拒絶。少年の目には涙が浮かんでいた。
「マスター……お願いいたします」
「ぅ、ぁ……ぅ、ん……わか、っ……た……」
少年はかすれた細い声で、途切れ途切れに「ぼくの名前を削って」とゴーレムに命じた。ゴーレムは無表情のまま「ありがとうございます、マスター」とだけ言って少年の名前を削り始めた。
少年はぼろぼろと涙を流しながらその光景を見ていた。名前を削り取って自我を取り戻した彼女に何を言われるのか考えるだけで体が震えた。言葉の限り罵られるだろうか、汚物でも見るような軽蔑した目を向けられるだろうか。
「ごめん、ごめんっ、なさぃ……!」
少年はうつむき涙を流しながら、何度も何度も謝った。その場から逃げ出したかったが、恐怖で震える体には力が入らない。ただひたすらに自分の身勝手な行いを悔いて許しを請うしかできなかった。
「ぼくっ、ぼくずっと、ひどっ、ひどいこと……!」
「……本当ですね、マスターは酷い人です」
呟かれたゴーレムの声。今まで聞いたこと無いほど感情のこもった声に、少年は弾かれるように顔を上げた。どんな罰でも受けるから許して欲しい、そう言おうと口を開いたが、それは何かに塞がれた。そして視界いっぱいに見えるゴーレムの美しい顔。
「んんっ……!?」
「んちゅ、んむ……っ」
キスをしていると分かった瞬間、少年は驚きで目を見開いた。涙が流れ落ちた視界は徐々に焦点が合い始め、顔をとろけさせたゴーレムの顔がいっぱいに映った。じっとこちらを見つめる目は、熱く爛れた感情が宿っていた。
「んむ、ふぅっ、んちゅ……っ」
ゴーレムは少年の頭をがっしりと掴み、小さな口内を舌で舐った。舌と舌が絡まり分泌される少年の唾液を、ゴーレムは甘い蜜でも吸うかのように夢中で舐めとり、吸い付き、飲み込む。一滴も逃すものかという意思が感じられる執拗なキスだった。
「んちゅ、ちゅるる、じゅる、んむぅ……♥」
「んむ、んっ……ぷあっ! ……え、え……?」
唇が離れ、状況の飲み込めない少年が小さく呟くと、ゴーレムは少年の頭を掴んだまま、
「マスターは酷いです、手やお口、胸には出してくれるのに、私の中には全然出してくれないではないですか!! どうして、どうして命じてくれなかったのですかマスター……マスターは私の事がお嫌いですか!?」
今まで少年が触れ合ってきた彼女とは別人のように、感情をむき出しにしてゴーレムは叫んだ。突然の事にまったくついていけない少年は、ゴーレムの腕のパーツに自身の名前が書き直されている事にも気が付かなった。
「キスだって数えるくらいしか……もう我慢できません……!」
そう言うとゴーレムは少年の唇を再び自分のそれで塞いだ。はふはふと息を吐きながら、少年の舌をしつこく舐めまわす。どちらのものかも分からない唾液が口の端からこぼれ、口元から顎、そして首筋を伝っていく。
「んちゅ、はむ、はぁあっ、もったいない……っ♥」
ゴーレムは口を離し少年の首筋を舐め上げた。びくびくと快感で体を震わせる少年の姿を見て、ゴーレムは淫靡な笑みを浮かべ、何度も何度も首筋を舐め上げた。快感で体に力の入らない少年を押し倒し、べろべろと首筋を舐める。
「んれ、れる、んれぇ……っ♥」
「うあっ、あうっ、うぅっ……っ!」
今までの無機質な奉仕とは違う、熱のこもった愛撫の興奮で少年のモノはまた硬くなり始めていた。それに気が付いたゴーレムは一旦動きをとめ、首筋に吸い付いてキスマークを残した。それからちゅっちゅと少年の体にキスを落とし、ぬるぬると舌を這わせる。
「ちゅ、んちゅ、れろ……れろれろ……っ♥」
「ふぁっ、あっ……あっあっ……!」
「はぁあっ……マスターのお体、どこも美味しいです……♥」
うっとりとした顔で笑うゴーレムの顔はメスの顔になっていた。とろけた顔のまま少年の硬い肉棒に手を添えると自分の蜜口に導いた。ぴちゃと水音がして、蜜口と少年のいきり立った先端が触れ合う。いつの間にかゴーレムの下着は脱ぎ捨てられていた。
「マスター、ここに下さい……♥」
「あっ、まって……っ」
「駄目です待ちません……♥」
ゴーレムはゆっくり腰を落とし、少年のモノを飲み込んだ。自身の肉棒がぬるついた膣肉を押し広げていく快感に少年は腰から全身にぶるぶると震えがくるのを感じた。ゴーレムの膣内は岩肌のようにごつごつとしていて、それでいて柔くぬるついていた。
「はぁっ! ああっ、んぁあ……っ」
「見えますかマスター……マスターのおちんちん食べられちゃいましたよ♥」
ゴーレムは少年の腹に手を置き、そのままゆっくりと足を広げてみせた。濡れそぼったゴーレムの秘部に自分のモノが呑み込まれているのがはっきりと見え、少年は頭の中が真っ白になった。
「はいっ、てっ……はいってる……」
「ずっと、ずっとこれが欲しかったんです……♥」
「あぅ、ああっ、あったか……」
「動きますよ……♥」
ゴーレムは足を広げたままゆっくりと腰を上げた。敏感な場所が芯のある膣肉にごりごりと擦り上げられ、少年はびくびくと腰を震わせた。ゴーレムは少年の腹に当てた手のひらか少年の震えを感じ取り、更にその笑みを深めた。
「ひ、あ、ああ……♥」
「気持ちいですかマスター♥」
優しく囁くようなゴーレムの声に、少年の背筋をゾクゾクと快感が伝った。柔い外皮の付いた岩のような膣肉が、ごりゅごりゅと少年のカリ首や裏筋などの敏感で気持ちいい場所を擦る。
抜けるか抜けないかの場所までゴーレムは腰を上げ、一瞬体を止めた。快楽に震ええる少年の顔を見て口角を引き上げ、自重を支える力抜いた。ゴーレムは少年を咥え込んだまま、その場に座り込むかのように一気に腰を落とした。
「ひぁああっ!!」
ごりゅりゅ、と暴力的な快感が少年のモノに襲い掛かる。腰を跳ね上げ快楽に涙を流す少年を見下ろしたまま、ゴーレムは遠慮なく腰を揺さぶりはじめた。上下にごりゅごりゅと扱き上げ、根元まで咥え込んでかき回すように腰を前後に振り、柔固いぬめった膣肉で少年のモノを刺激する。
「はぅうっ、やだっ、気持ちよすぎる、よぉお……っ!」
「いいんですよ♥ たくさん気持ちよくなって♥」
ゴーレムは少年の気持ちのいいところを探すのに夢中になった。いいところを探し当て少年が高い声を上げると、彼女は達成感と共に強烈な快感が押し寄せてくるのを感じた。何度も何度も夢想した愛するマスターとの交わりに、ゴーレムも快感がとめどなく溢れてくるのを感じた。
「ああっ! はぁあっ、あぁあっ!!」
「マスターおっぱい好きでしたよね、ほら、ほらぁ……♥」
ゴーレムは少年の腹に当てていた手を背後の地面へと降ろし、体を反らすようにした。彼女の動きに合わせて形のいい褐色の巨乳がぷるぷると震える。その柔い弾力は視覚だけで少年の精感を煽る。
開いたままの脚の間からは彼女の秘部に出入りする自分のモノ、その上にはリズミカルに弾む褐色の乳肉、褐色の肌を滴る汗、しっとりと濡れたままきらきらと揺らめく金色の髪、そして甘くとろけた喘ぎ声。それぞれが少年の精感を一気に高め、射精へと誘う
「もっ、だめ……でる、でちゃうよぉっ!!」
「出して下さいマスター♥ 中に沢山ほしいです♥」
「あっ、あぅう……あっあっ……あぁあああ―――――ッ」
少年はひときわ大きな声を上げ、精を彼女の中へと放った。びゅるびゅると放たれる精液はゴーレムの膣内を流れすすみ、最奥の壁を撫でた。それと同時にゴーレムも絶頂し、体を反らして絶頂に震えた。
びくびくと体を痙攣させ合う二人のつながりがにゅるりと外れた。ひくひくと震える少年のモノは彼の腹の上に残った精を漏らし、絶頂に震えるゴーレムの膣からはとろりと濃い白濁が流れ出た。ゴーレムはそれを指で押し戻し、そのまま指を膣に出し入れし始めた。
「あんっ、はあぁ……足りません、もっとくださいマスター♥」
じゅぷじゅぷと自分の指で白濁を潤滑油にして自慰を始めたゴーレムの姿に、少年は欲望が湧き出るのを感じた。その気配を少年の瞳の色から読み取ったゴーレムは恍惚の表情を浮かべ、両手を広げた。
「来てください、マスター♥」
少年は広げられたゴーレムの腕に飛び込み、唇を押し付けた。触れ合うだけのキスからすぐに深いキスへ変わったが、少年の舌遣いはたどたどしかった。けれどもゴーレムはそれすらも楽しむように、じっくりと少年の舌を味わった。
「んれ、んちゅ……るろ、れろ……」
「んむ、んっ、んぅ……ちゅ……」
数分間舌を絡めあっていれば、少年のモノは固さを取り戻していた。少年は余裕なく体をずらし、腰を押し付けるがぬるぬると擦るばかりで挿入できず、小さく呻いた。ゴーレムは少年の頭を撫でると、「ここです」と濡れそぼった膣に少年のモノをあてがった。
「そのまま腰を沈めて……あぁあっ♥」
「はぁっ、はぁ……ゴーレム、さん……っ♥」
にゅるにゅるとした岩のような膣を掻き分け、少年は腰をぴったりとゴーレムに押し付けた。ようやく彼女と繋がれたという実感の沸いた少年は、愛欲と性欲に満たされながら腰を振り始めた。
「はぁっ、ああっ、ゴーレムさん♥ ゴーレムさんっ♥」
「あんっ、ひぁっ、マスター♥ マスタぁ♥」
「すきっ♥ しゅきですっ♥ ごぉれむさんっ♥」
「わたしもっ♥ わらひもだいしゅきですっ♥ ますたぁ♥」
聞いていられないほどの甘い声で愛を伝え合いながら、二人は交わり続けた。少年が腰を打ち付ける度にゴーレムは快感に顔をとろけさせ、少年もまたきつく柔固いゴーレムの膣肉の快感にだらしなく口を開けた。
ぱんぱんと腰を打ち付ける音すらかき消すように、二人はほとんど叫ぶような喘ぎ声をあげていた。指を絡め合いぎゅっと握りしめて、互いのとろけた顔を眺めながら激しく交わる。
「でるっ♥ でちゃう♥ またでちゃうっ♥」
「だしてくださいっ♥ たくさんたくさん♥ びゅーびゅーしてください♥」
「はぁっ♥ うぁっ♥ う……あ、あぁあああ――――っ♥」
少年が絶頂の嬌声をあげると、ゴーレムは少年の腰に足を回し、決して逃がさないように力を込めた。彼女の脚に抑えられ、少年のモノは更に深いところまで挿入り、少年の体を快楽が駆け巡って上り詰め、世界が白く弾けた。
ゴーレムは絡めた指を解き、少年をぎゅっと抱きしめ、射精の震えのひとつさえも逃がすまいとした。少年はちょうど乳房の間に頭を押し付けられ、濡れそぼった褐色の谷間で彼女の温もりと匂いに包まれながら精を放出した。
「はぁぁ……♥ 沢山出てます……♥」
「うぁっ、ああっ……はぁ……っ」
四度も精を放った少年は起き上がる体力もなく、だらりと力の抜けた体でゴーレムのしっとりと濡れた褐色の体に覆いかぶさっていた。ゴーレムは自身の体の上で射精の余韻で息を震わせる少年の頭を、ゆっくりと何度も撫でた。
「好きですマスター、愛してます♥」
「……ぼ、ぼくでいいの?」
「マスターじゃなきゃ嫌なんです♥」
「……だって、ぼくずっとゴーレムさんに酷い事……」
「そうですね、ずっとおまんこしてくれないなんて酷いです♥」
「おまん……えっ、と……」
動揺する少年に、ゴーレムは愛欲に塗れた瞳を向ける。
「マスターには罰を与えます、毎日私の中に射精しないと許しません♥」
「そ、それは……これ以上ない、ご褒美かな……?」
「マスターったら……♥」
「ゴーレムさん……♥」
「でしたら毎日10回はお願いしますね♥ お口や胸はカウントなしです♥」
「そ、それはさすがに……んむっ!?」
ゴーレムは少年の体を持ち上げ、その口を唇で塞いだ。
「はむ、んむぅ、すき♥ んちゅ、しゅきれふ、ますたぁ♥ んむぅ……♥」
「んっ、ちゅ……んむ、んぅう……っ」
「ちゅうっ……んはっ……10回です、いいですねますたぁ♥」
「が、がんばるね……」
「うれしいです♥ さ、またおっきくしてくださいマスター♥」
ゴーレムはそう言うとまた少年に顔を近づけ唇を押し当てた。ねっとりと繰り返される口づけと、ゴーレムの熱っぽい喘ぎ声に、少年はまた股間に熱が溜まってくるのを感じた。五度目の勃起に痛みすら感じ始めていた少年だったが、ゴーレムは離そうとしてくれない。
「確かにこれは罰かもしれない……」
そうつぶやきながらも、少年は今日の分あと8回。ゴーレムの中に気持ちよく射精したのだった。
少年の甘く震える声が、古い遺跡跡に小さく聞こえた。
人気のないその場所に、粗末なキャンプがひとつ設置されていた。
口淫の快感に身を震わせる少年の姿が、焚火の光に照らされる。
「ちゅう……じゅぽ、じゅ、ぽ……」
少年の吐息や喘ぎに上塗りするように、ぬめついた淫猥な水音が響く。少年の足首にはズボンが下着ごと降ろされ、上着をたくし上げ晒した自身のモノをしゃぶられる快感に熱く息を荒げた。
「んちゅっ……ん、じゅぽっ……」
「ぅぁっ……はぅ、はぁっ……」
少年の小さなモノを咥え込んでいるのはゴーレムと呼ばれる魔物娘だ。ゴーレムは床に跪き、そそり立った少年のモノへと、かしずくように顔を埋めて口淫を行っている。じっと少年を見上げながらその美しい顔を前後に揺さぶると、さらさらと金色の髪が揺れる。褐色の口元は自身の唾液と少年の先走りで濡れていた。
「じゅぽ、ちゅぷ……ちゅぽ、ちゅっぽ……」
「ああっ、はぁあっ……っ!」
少年が息を吐きながら身を震わせても、ゴーレムは特に反応を返すことなく一定のリズムで口淫を続ける。ぷるりと弾力ある唇はすぼめられ小さな少年のモノをぬるぬると扱き、ぬるついて温かな液体に塗れた口内で少年のモノを包み込む。
「ちゅぷ、くぽ、ちゅぷ……」
「あっ、ああっ、ひぅ……っ」
少年がひときわ切ない声をあげるとゴーレムは一瞬動きを止め、それから顔の動きを速めた。水音がいっそう大きくなり、少年の足は快感でがくがくと震えだし、快感を逃がそうとしてか、たくし上げた服の裾をぎゅっと掴んだ。
「ちゅる、ちゅぷ、ちゅっぽ、ちゅっぽ……」
「うぁっ、はぁっ、あぁあっ……!」
きゅっと結ばれぬるついた柔い唇が、にゅるにゅると竿を扱き、カリ首をくぽくぽと弾く。熱くぬめった舌が亀頭をぬる、ぬる、と一定のリズムで舐めまわし、少年の未発達なそこはびくびくと震えっぱなしになっていた。
あまりの快感に少年の腰が砕けると、ゴーレムはすかさず彼の腰に手を回して支え、更に深く咥え込み、顔の動きを速めた。舌や唇の愛撫が激しくなるのに加え、じゅるじゅると吸引されるような快感に一気に射精感が高まる。
「じゅっ、じゅるぅ、じゅっぷ、ちゅっぽっ、じゅるる……っ」
「うぁあっ、あっ! はぁあっ! は、げしっ! んあっ、ぅぁっ!」
ゴーレムはあくまで無表情のまま、少年のモノを咥えたまま顔を前後に振る。ぷるりとした唇が竿をぬるぬると擦り続け、舌先でカリ首を機械的な動きで何度も何度も舐めまわし、時折頬肉に少年のモノを押し付け、彼女の頬が内側からぷくりと膨れる。
「ぅあっ、出る、出ますっ……あっ、その、まま……――っ!」
「じゅぶっ、じゅろろ、ぢゅぷぅっ……んむっ、んんっ……」
少年の言葉に従い、ゴーレムは彼の射精を口内で受けた。彼女は嫌がる様子も驚く様子もなく、びゅくびゅくと口内に放たれる精を無表情で受け入れていた。口内でびくびくと跳ねる肉竿を唇でゆっくりと扱き、精の溢れる先端を舌の上へと固定する。
どろどろとした白濁で舌の上を満たしながら、ゴーレムはまた一定のリズムで顔を前後に動かす。射精が収まると、少年の腰を支えていた手の片方を離し、彼の竿へと持って行く。色素の薄いぬるついた竿を扱き上げ、尿道に残された精を押し出した。
「んちゅ……ぷあぁ……」
ゴーレムは無表情のまま少年に向けて口を開け、舌の上にできた白溜りを見せた。白濁した液体が彼女の唾液と混ざりふるふると舌の上で揺れている。白濁の生臭い匂いと、どこか甘いような彼女の唾液の匂いが混ざり、立ち昇る。
少年が荒い吐息のままそれを見つめていると、ゴーレムは口を閉じてなんの躊躇もなく少年の精を飲み込んだ。こくん、ごくんと喉を鳴らして飲み込んだゴーレムは再び口を開け、白濁を飲み干したことを少年に伝えた。
「精飲完了、お疲れさまでしたマスター」
色気もなにもない無機質な声でゴーレムは少年に声をかけ、まだ足腰の定まらない少年をそっと座らせた。射精の快感が引いてきた少年は、どこかバツが悪そうに身じろぎして、美しいゴーレムの顔を見た。
「陰部の清掃が必要ですね、湯を用意します」
「あ、あの……!」
「どうかなさいましたか、マスター」
「……いや、なんでも……」
少年が言いよどむと、ゴーレムは「清掃の準備をします」と言って粗末なテントの中へと入って行った。少年は喉まで出かかった言葉を飲み込み、その背中を罪悪感のこもった目で見ていた。
◆
ある日、少年は旅の途中に立ち寄った遺跡跡地でゴーレムを見つけた。土と瓦礫に埋まるようにして彼女は打ち捨てられていた。それをみつけた少年は、その美しさに見惚れた。そして、ある噂を思い出した。
『ゴーレムの腕に魔法文字を書けば自分の物にできる』という噂。ほんの少しだけ魔法文字を知っていた少年は、うるさい鼓動の音を抑えながら、彼女の腕に、よれた字で自分の名を刻んだ。
噂は本当だった。
その日から、ゴーレムは少年の物となった。
少年も初めは頼れる旅の仲間としてゴーレムを扱った。邪魔な障害物を排除し、山賊や野盗を威嚇し張り飛ばし守ってくれる。そんな頼れる仲間。だが、数日のうちに少年の頭は別の噂でいっぱいになった。
『ゴーレムは、男の精をエネルギーにしている』という噂。
そしてある日、ゴーレムがエネルギーが切れそうだと伝えてきた。少年はどきりと心臓が跳ねるのを感じた。そうして「仲間を失う訳にはいかない」「ゴーレムさんも望んでいる」と自分に言い訳しながら、彼女に口淫を命じた。
またしても噂は本当だった。やわらかな口内の感触に、少年はすぐに射精した。それから毎日、少年は彼女に自分の性欲をぶつけた。これは彼女のためでもある、そう自分に言い聞かせながら。
女性を性処理の道具としてつかっている。そんな自分を嫌悪しながらも、性の快感を知った幼い性欲はとめどなく溢れてしまう。それでも最後の一線を越える事は少年はできず、口や手、胸で射精させてもらうだけだった。
最後までしてしまったら、ゴーレムさんの顔を見れなくなる。彼はそんな気がして、彼女との性交に踏み切れなかった。都合のいい自己弁護だと分かってはいたが、それが彼の最後の一線だった。
だが、隣にいつでも精を出させてくれる美女がいる。そうなれば性欲を抑えるのはよほどの賢者でなければ無理だ。いけないと思いつつも、彼はずるずると問題を先延ばしにして快楽に溺れてしまっている。
「あぅ、ああっ……うっ……」
そうして少年はまた、ゴーレムへと性欲をぶつけてしまっていた。膝立ちになり、褐色の乳房をぎゅっと寄せたゴーレムに向けて腰を振っている。ゴーレムは相変わらず無表情のまま、自身の乳房に腰を打ち付ける少年をみつめていた。
「あぅ、あっ、ああっ……」
「気持ちいいですか、マスター」
「はいっ、柔らかくて、ぬるぬるで……ああっ」
体を綺麗にして休むはずが、ゴーレムの乳房を見ていたらまた興奮してしまった。ゴーレムさんを何度も性処理に使うなんていけない、少年はそう思い勃起してしまったモノを隠そうとしていた。
だが、ゴーレムは彼の異変に気が付き、乳房で精を出すことを提案した。少年の言葉を待たずにゴーレムはぷるんと乳房を少年の眼前に晒し、膝立ちになって乳房を寄せて唾液を垂らしてみせた。そんな光景を見せられては、抑えがきかなくなるのも仕方がない。
「はぁっ、あっ、うぁあ……」
少年が腰を打ち付ける度に、ゴーレムの褐色の乳房がむにゅりと潰れ、唾液と先走りでぬるついた乳肉が少年のモノを包み込む。きめ細かい肌が少年のモノにまとわりつき、むにむにと亀頭が擦れるのが気持ちよく、少年は腰の動きが止められなかった。
ぱちゅぱちゅと音立てて腰を押し付ける度に柔らかく抵抗してくる乳房の重量感と肉感が、少年の性感を高める。乳房の柔らかな快感にとろけた少年の顔を、ゴーレムはじっと見ていた。
「あぁ、うっ……」
「乳房の中でぴくぴくしています」
「はあ、あっ、きもち……っ」
「快感が高まっていますね、マスター」
茶色くすべすべとしたゴーレムの乳房の間を、少年の小さなものが何度も行き来する。時折ゴーレムが口を開けて舌を伸ばして乳房の隙間へと唾液を垂らす、その唾液と少年の先走りが混じりあい、揺れる褐色の乳肉がてらてらと光る。
「はあっ、あぁっ、うぁあ……」
「声が甘い響きを含んできました、射精が近いようです」
「あっ、あっ、ふっうぅ……」
「どうぞそのまま、乳内へ射精してください」
ゴーレムの無機質な声に、少年の心にまた僅かに罪悪感が湧き戻ってきたが、それは射精が近づいてきた快感に押し戻された。少年は欲望のままに腰を打ち付け、快感にとろけた顔で乳肉に自分のモノを出し入れする。
「はあっ、あっ、ああっ……!」
「陰茎の震えが激しくなってきました、射精しますね?」
「あっ、ああっ、うあっ……」
「どうぞ、乳内射精を行ってください」
「あ、ぐっ……んんんっ――!」
少年は思い切り腰を打ち付け、ゴーレムの乳房の最奥で射精した。少年の射精と同時にぎゅっと胸が寄せられ、射精の勢いが抑えられた。乳房に抑え込まれた射精口から、とぷとぷと漏れ出るような緩やかな射精が行われる。
ゴーレムは無表情で少年をみつめたまま、ゆっくりと乳房で少年のモノを揉みほぐすような動きをした。漏れ出した精液が乳房でにちゅにちゅと混ぜられ、ゴーレムの褐色の乳房が白濁で汚れる。
「ふあぁ…やらか……あぅっ……!」
ゴーレムは最後に精液を絞り出すように乳房を寄せ、にゅるりと扱きあげた。その快感に少年は腰が砕けその場にへたり込んでしまった。ゴーレムは乳房に纏わりついた精液を指で掬い、舐めとり、こくんと飲み干した。
「乳肉性交完了、お疲れでした」
「はぁ、あ……うん……」
「それでは清掃させていただきます、マスター」
ゴーレムは沸かしていた湯に清潔な布を浸し、搾ってちょうどいい温度に冷ましてから少年の股間を拭き始めた。暖かな布で汚れが拭き取られ、少年はほっと落ち着いたような気分になった。
だが、また心の奥底から罪悪感が湧き出てきた。性処理の道具のように使い、その後処理までさせている。性奴隷、などという言葉が少年の頭をよぎった。何か、自分がとてつもない悪者のように思えてしまった。
「どうかなさいましたか、マスター」
自身の乳房を拭き終わったゴーレムが少年の視線に気が付き問いかけるが、少年は曖昧に答えた。罪悪感はあるが、彼女を手放すことはできなかった。性をぶつける相手以上に、少年はゴーレムに恋慕の情を抱いてしまっていた。
「あの、さ……なにか欲しいものある、かな?」
だから少年は自分の心に蓋をして、安直な罪滅ぼしに走った。ゴーレムが何かを求めるならそれを叶えたい、そうして罪悪感をすこしでも薄めたいという安直で幼稚な問いかけだった。
「欲しい物、ですか」
「そう! してほしい事とかでもいいよ!」
いつもの無機質さが少し薄れた反応が返ってきたことに少年は喜び、身を乗り出した。ゴーレムは少年の顔を見つめたまま数秒何かを考え、そして口を開いた。
「私に、マスターの名前を削り取るよう命令して下さい」
少年は、全身の血の気が一気に引くのを感じた。
「マスター、申し訳ありませんがもう耐えられないのです」
「ぇ……ぁ……」
「長い間放置されていた影響か、自らの意思で削ることができないのです」
「ぁ、ぁ……」
「お願いいたします。マスター」
少年は何も言えなかった。心の奥底から抑え込んでいた罪悪感が一気に溢れ出し、少年の全身を満たし、体温を奪った。自分勝手に性をぶつけ続けた相手からの拒絶、自分が愛した相手からの拒絶。少年の目には涙が浮かんでいた。
「マスター……お願いいたします」
「ぅ、ぁ……ぅ、ん……わか、っ……た……」
少年はかすれた細い声で、途切れ途切れに「ぼくの名前を削って」とゴーレムに命じた。ゴーレムは無表情のまま「ありがとうございます、マスター」とだけ言って少年の名前を削り始めた。
少年はぼろぼろと涙を流しながらその光景を見ていた。名前を削り取って自我を取り戻した彼女に何を言われるのか考えるだけで体が震えた。言葉の限り罵られるだろうか、汚物でも見るような軽蔑した目を向けられるだろうか。
「ごめん、ごめんっ、なさぃ……!」
少年はうつむき涙を流しながら、何度も何度も謝った。その場から逃げ出したかったが、恐怖で震える体には力が入らない。ただひたすらに自分の身勝手な行いを悔いて許しを請うしかできなかった。
「ぼくっ、ぼくずっと、ひどっ、ひどいこと……!」
「……本当ですね、マスターは酷い人です」
呟かれたゴーレムの声。今まで聞いたこと無いほど感情のこもった声に、少年は弾かれるように顔を上げた。どんな罰でも受けるから許して欲しい、そう言おうと口を開いたが、それは何かに塞がれた。そして視界いっぱいに見えるゴーレムの美しい顔。
「んんっ……!?」
「んちゅ、んむ……っ」
キスをしていると分かった瞬間、少年は驚きで目を見開いた。涙が流れ落ちた視界は徐々に焦点が合い始め、顔をとろけさせたゴーレムの顔がいっぱいに映った。じっとこちらを見つめる目は、熱く爛れた感情が宿っていた。
「んむ、ふぅっ、んちゅ……っ」
ゴーレムは少年の頭をがっしりと掴み、小さな口内を舌で舐った。舌と舌が絡まり分泌される少年の唾液を、ゴーレムは甘い蜜でも吸うかのように夢中で舐めとり、吸い付き、飲み込む。一滴も逃すものかという意思が感じられる執拗なキスだった。
「んちゅ、ちゅるる、じゅる、んむぅ……♥」
「んむ、んっ……ぷあっ! ……え、え……?」
唇が離れ、状況の飲み込めない少年が小さく呟くと、ゴーレムは少年の頭を掴んだまま、
「マスターは酷いです、手やお口、胸には出してくれるのに、私の中には全然出してくれないではないですか!! どうして、どうして命じてくれなかったのですかマスター……マスターは私の事がお嫌いですか!?」
今まで少年が触れ合ってきた彼女とは別人のように、感情をむき出しにしてゴーレムは叫んだ。突然の事にまったくついていけない少年は、ゴーレムの腕のパーツに自身の名前が書き直されている事にも気が付かなった。
「キスだって数えるくらいしか……もう我慢できません……!」
そう言うとゴーレムは少年の唇を再び自分のそれで塞いだ。はふはふと息を吐きながら、少年の舌をしつこく舐めまわす。どちらのものかも分からない唾液が口の端からこぼれ、口元から顎、そして首筋を伝っていく。
「んちゅ、はむ、はぁあっ、もったいない……っ♥」
ゴーレムは口を離し少年の首筋を舐め上げた。びくびくと快感で体を震わせる少年の姿を見て、ゴーレムは淫靡な笑みを浮かべ、何度も何度も首筋を舐め上げた。快感で体に力の入らない少年を押し倒し、べろべろと首筋を舐める。
「んれ、れる、んれぇ……っ♥」
「うあっ、あうっ、うぅっ……っ!」
今までの無機質な奉仕とは違う、熱のこもった愛撫の興奮で少年のモノはまた硬くなり始めていた。それに気が付いたゴーレムは一旦動きをとめ、首筋に吸い付いてキスマークを残した。それからちゅっちゅと少年の体にキスを落とし、ぬるぬると舌を這わせる。
「ちゅ、んちゅ、れろ……れろれろ……っ♥」
「ふぁっ、あっ……あっあっ……!」
「はぁあっ……マスターのお体、どこも美味しいです……♥」
うっとりとした顔で笑うゴーレムの顔はメスの顔になっていた。とろけた顔のまま少年の硬い肉棒に手を添えると自分の蜜口に導いた。ぴちゃと水音がして、蜜口と少年のいきり立った先端が触れ合う。いつの間にかゴーレムの下着は脱ぎ捨てられていた。
「マスター、ここに下さい……♥」
「あっ、まって……っ」
「駄目です待ちません……♥」
ゴーレムはゆっくり腰を落とし、少年のモノを飲み込んだ。自身の肉棒がぬるついた膣肉を押し広げていく快感に少年は腰から全身にぶるぶると震えがくるのを感じた。ゴーレムの膣内は岩肌のようにごつごつとしていて、それでいて柔くぬるついていた。
「はぁっ! ああっ、んぁあ……っ」
「見えますかマスター……マスターのおちんちん食べられちゃいましたよ♥」
ゴーレムは少年の腹に手を置き、そのままゆっくりと足を広げてみせた。濡れそぼったゴーレムの秘部に自分のモノが呑み込まれているのがはっきりと見え、少年は頭の中が真っ白になった。
「はいっ、てっ……はいってる……」
「ずっと、ずっとこれが欲しかったんです……♥」
「あぅ、ああっ、あったか……」
「動きますよ……♥」
ゴーレムは足を広げたままゆっくりと腰を上げた。敏感な場所が芯のある膣肉にごりごりと擦り上げられ、少年はびくびくと腰を震わせた。ゴーレムは少年の腹に当てた手のひらか少年の震えを感じ取り、更にその笑みを深めた。
「ひ、あ、ああ……♥」
「気持ちいですかマスター♥」
優しく囁くようなゴーレムの声に、少年の背筋をゾクゾクと快感が伝った。柔い外皮の付いた岩のような膣肉が、ごりゅごりゅと少年のカリ首や裏筋などの敏感で気持ちいい場所を擦る。
抜けるか抜けないかの場所までゴーレムは腰を上げ、一瞬体を止めた。快楽に震ええる少年の顔を見て口角を引き上げ、自重を支える力抜いた。ゴーレムは少年を咥え込んだまま、その場に座り込むかのように一気に腰を落とした。
「ひぁああっ!!」
ごりゅりゅ、と暴力的な快感が少年のモノに襲い掛かる。腰を跳ね上げ快楽に涙を流す少年を見下ろしたまま、ゴーレムは遠慮なく腰を揺さぶりはじめた。上下にごりゅごりゅと扱き上げ、根元まで咥え込んでかき回すように腰を前後に振り、柔固いぬめった膣肉で少年のモノを刺激する。
「はぅうっ、やだっ、気持ちよすぎる、よぉお……っ!」
「いいんですよ♥ たくさん気持ちよくなって♥」
ゴーレムは少年の気持ちのいいところを探すのに夢中になった。いいところを探し当て少年が高い声を上げると、彼女は達成感と共に強烈な快感が押し寄せてくるのを感じた。何度も何度も夢想した愛するマスターとの交わりに、ゴーレムも快感がとめどなく溢れてくるのを感じた。
「ああっ! はぁあっ、あぁあっ!!」
「マスターおっぱい好きでしたよね、ほら、ほらぁ……♥」
ゴーレムは少年の腹に当てていた手を背後の地面へと降ろし、体を反らすようにした。彼女の動きに合わせて形のいい褐色の巨乳がぷるぷると震える。その柔い弾力は視覚だけで少年の精感を煽る。
開いたままの脚の間からは彼女の秘部に出入りする自分のモノ、その上にはリズミカルに弾む褐色の乳肉、褐色の肌を滴る汗、しっとりと濡れたままきらきらと揺らめく金色の髪、そして甘くとろけた喘ぎ声。それぞれが少年の精感を一気に高め、射精へと誘う
「もっ、だめ……でる、でちゃうよぉっ!!」
「出して下さいマスター♥ 中に沢山ほしいです♥」
「あっ、あぅう……あっあっ……あぁあああ―――――ッ」
少年はひときわ大きな声を上げ、精を彼女の中へと放った。びゅるびゅると放たれる精液はゴーレムの膣内を流れすすみ、最奥の壁を撫でた。それと同時にゴーレムも絶頂し、体を反らして絶頂に震えた。
びくびくと体を痙攣させ合う二人のつながりがにゅるりと外れた。ひくひくと震える少年のモノは彼の腹の上に残った精を漏らし、絶頂に震えるゴーレムの膣からはとろりと濃い白濁が流れ出た。ゴーレムはそれを指で押し戻し、そのまま指を膣に出し入れし始めた。
「あんっ、はあぁ……足りません、もっとくださいマスター♥」
じゅぷじゅぷと自分の指で白濁を潤滑油にして自慰を始めたゴーレムの姿に、少年は欲望が湧き出るのを感じた。その気配を少年の瞳の色から読み取ったゴーレムは恍惚の表情を浮かべ、両手を広げた。
「来てください、マスター♥」
少年は広げられたゴーレムの腕に飛び込み、唇を押し付けた。触れ合うだけのキスからすぐに深いキスへ変わったが、少年の舌遣いはたどたどしかった。けれどもゴーレムはそれすらも楽しむように、じっくりと少年の舌を味わった。
「んれ、んちゅ……るろ、れろ……」
「んむ、んっ、んぅ……ちゅ……」
数分間舌を絡めあっていれば、少年のモノは固さを取り戻していた。少年は余裕なく体をずらし、腰を押し付けるがぬるぬると擦るばかりで挿入できず、小さく呻いた。ゴーレムは少年の頭を撫でると、「ここです」と濡れそぼった膣に少年のモノをあてがった。
「そのまま腰を沈めて……あぁあっ♥」
「はぁっ、はぁ……ゴーレム、さん……っ♥」
にゅるにゅるとした岩のような膣を掻き分け、少年は腰をぴったりとゴーレムに押し付けた。ようやく彼女と繋がれたという実感の沸いた少年は、愛欲と性欲に満たされながら腰を振り始めた。
「はぁっ、ああっ、ゴーレムさん♥ ゴーレムさんっ♥」
「あんっ、ひぁっ、マスター♥ マスタぁ♥」
「すきっ♥ しゅきですっ♥ ごぉれむさんっ♥」
「わたしもっ♥ わらひもだいしゅきですっ♥ ますたぁ♥」
聞いていられないほどの甘い声で愛を伝え合いながら、二人は交わり続けた。少年が腰を打ち付ける度にゴーレムは快感に顔をとろけさせ、少年もまたきつく柔固いゴーレムの膣肉の快感にだらしなく口を開けた。
ぱんぱんと腰を打ち付ける音すらかき消すように、二人はほとんど叫ぶような喘ぎ声をあげていた。指を絡め合いぎゅっと握りしめて、互いのとろけた顔を眺めながら激しく交わる。
「でるっ♥ でちゃう♥ またでちゃうっ♥」
「だしてくださいっ♥ たくさんたくさん♥ びゅーびゅーしてください♥」
「はぁっ♥ うぁっ♥ う……あ、あぁあああ――――っ♥」
少年が絶頂の嬌声をあげると、ゴーレムは少年の腰に足を回し、決して逃がさないように力を込めた。彼女の脚に抑えられ、少年のモノは更に深いところまで挿入り、少年の体を快楽が駆け巡って上り詰め、世界が白く弾けた。
ゴーレムは絡めた指を解き、少年をぎゅっと抱きしめ、射精の震えのひとつさえも逃がすまいとした。少年はちょうど乳房の間に頭を押し付けられ、濡れそぼった褐色の谷間で彼女の温もりと匂いに包まれながら精を放出した。
「はぁぁ……♥ 沢山出てます……♥」
「うぁっ、ああっ……はぁ……っ」
四度も精を放った少年は起き上がる体力もなく、だらりと力の抜けた体でゴーレムのしっとりと濡れた褐色の体に覆いかぶさっていた。ゴーレムは自身の体の上で射精の余韻で息を震わせる少年の頭を、ゆっくりと何度も撫でた。
「好きですマスター、愛してます♥」
「……ぼ、ぼくでいいの?」
「マスターじゃなきゃ嫌なんです♥」
「……だって、ぼくずっとゴーレムさんに酷い事……」
「そうですね、ずっとおまんこしてくれないなんて酷いです♥」
「おまん……えっ、と……」
動揺する少年に、ゴーレムは愛欲に塗れた瞳を向ける。
「マスターには罰を与えます、毎日私の中に射精しないと許しません♥」
「そ、それは……これ以上ない、ご褒美かな……?」
「マスターったら……♥」
「ゴーレムさん……♥」
「でしたら毎日10回はお願いしますね♥ お口や胸はカウントなしです♥」
「そ、それはさすがに……んむっ!?」
ゴーレムは少年の体を持ち上げ、その口を唇で塞いだ。
「はむ、んむぅ、すき♥ んちゅ、しゅきれふ、ますたぁ♥ んむぅ……♥」
「んっ、ちゅ……んむ、んぅう……っ」
「ちゅうっ……んはっ……10回です、いいですねますたぁ♥」
「が、がんばるね……」
「うれしいです♥ さ、またおっきくしてくださいマスター♥」
ゴーレムはそう言うとまた少年に顔を近づけ唇を押し当てた。ねっとりと繰り返される口づけと、ゴーレムの熱っぽい喘ぎ声に、少年はまた股間に熱が溜まってくるのを感じた。五度目の勃起に痛みすら感じ始めていた少年だったが、ゴーレムは離そうとしてくれない。
「確かにこれは罰かもしれない……」
そうつぶやきながらも、少年は今日の分あと8回。ゴーレムの中に気持ちよく射精したのだった。
21/11/09 20:35更新 / TakoTako