クリスマスイブ〜恋物語は突然に〜
メリークリスマス!みんな聖夜をどうお過ごしかな?
俺こと後藤太一(ごとうたいち)は今年も独りでクリスマスを絶賛お過ごし中だ!
…ったんだけど…
「メ、メリークリスマース…プレゼントですよ、太一君…(真っ赤)」
家の窓から突然幼なじみでエンジェルの天空 麗(あまぞら うらら)が
サンタガールのコスで現れたことでそんな夜じゃ無くなった…
「…何で窓から?ウチ扉ちゃんとあるぞ」
「サンタといえば煙突と言いますから、でも無かったので…」
「顔真っ赤って事は恥ずかしいんだろ?そのコスプレ…よく着たな…」
「うぅ…(赤)でもこうすれば太一君が喜ぶだろうって太一君のお父さんが…」
「(親父め…グッジョブだけど…)…喜ぶって何だよ、まるで俺が落ち込んでるみたいに…」
「た、太一君のお友達で、健司君いましたよね?か、彼女ができたって聞いt
「それを言うなあぁぁぁぁっ!(泣)」っきゃあっ!?」
今一番思い出したくない事を思い出させられ、
俺は近所迷惑など考え無しに大声を上げた!
そう、俺はついこの間親友である登呂 健司(とろ けんじ)に
彼女を先に作られるという裏切りにあったのだ…
いやわかってる、アイツに悪気は無い。裏切りなんてのは俺が勝手に言っているだけだ。
でも、それでもやっぱり・・・!
「畜生めぇっ!!健司の奴マジ許っ羨っ!!あんなに、あんなに可愛い娘を彼女にしてぇっ!!」
「許せんって…し、親友なんですよね?おめでとうって思いは無いんですか?」
「そりゃ嫉妬オンリーじゃねぇさ。祝う気持ちもある…でもよぉ、
女っ気欠片も出さなかったアイツに彼女出来て、何で俺には全く出来ないわけ!?」
「な、何ででしょう?わかんないです;」
「自慢みたいになっちまうけどさぁ、俺女友達結構多いよ!?
何!?友達なら良いけど恋人としては見れないってのか!?
違うよな、違うと言ってくれよぉ、天空ぁっ!!」
「わ、私に言われたって分からないですってばぁ;」
その日の夜は雪が降っていながら静かな夜だった。さぞ俺の心の叫びは響いただろう。
・
・
・
「で、サンガルのコスプレにその袋って事は俺に何か恵んでくれるって事だよな?」
一通り泣き喚いたので気も落ち着き、冷静になる。麗の手にはサンタとよくセットで見る
あの袋が握られていた。どうやらコスプレだけで済ませてはいないようだ。
「ひ、人をサンダルか何かみたいに言わないで下さいよ…それに恵むなんてそんな言い方…」
「何でも良いからくれよぉ、ほら中身は何だぁ?プレゼントフォアミー!!」
「だから言い方…はぁ、分かりましたよ;
中身は私も知らないんです、ちょっと待ってて下さい」ガサガサ
そう言いながら袋の中をあさり始めた。サンタガールのコスプレは
下が結構なミニスカなのでもう少し腰を曲げれば…あぁあともうちょい!
…がもう少しという所で中身を手に入れたのか姿勢を元に戻してしまった。
…ちぇっ…
そのまま麗は手にプレゼントを持ったまま振り返って…
「あの、太一君…」
と思ったが様子がおかしい。手にはプレゼントの影も見当たらなかった。
それと何故か麗の顔が赤くなっている。まさか…
「何?まさか空とかふざけた展開じゃねぇよな?」
「ち、違うます、けど…太一君はプレゼント何でも良いんですよ、ね?…」
「ん?あぁそう言ったけど、ちゃんと形を持ったものが欲s「そ、それなら…」」
顔をさらに真っ赤にしながらモジモジし始めた…おい、まさかエロ本だったとか?
女の子前にしてそれはシャレになんねぇぞ親父;
「私の事…貰ってくれますか?」
「……え?」
ちょっと待て、今何て?聞き違いでなければ
エロ本以上にとんでもないものがプレゼントみたいだけど…
「ご、ごめん、もう一回言って?」
「私を太一君の彼女にして下さいって言ったんです!!
お、女の子にこんなこと言わせないで下さい…恥ずかしいです…(真っ赤)」
どうやら聞き違いで無いらしい…え?いや、ちょ、マジで…?
「え、あ、いや、お前、もしかして無理してない!?
中身が空だったからさっきの話に合わせて…」
「ほ、本当です!!ほら、これ見てください…」スッ
麗の手の中にあったのは一枚のメモ用紙。そこに書かれてあったのは…
『お前もあと数年で大人だろ?そろそろ彼女が欲しいだろうと思って
パパサンタから恋人のプレゼントだ!大丈夫!お前ら二人なら上手くヤれるって☆』
・・・うわぁ;
「…これって…;」
「中には紙一枚だったからたぶん私がってことなんですよ…」
「…マジ?」
「マジ…だと思います…」
「…そっか…」
「…私じゃ、イヤですか?」
「いやそんなことは…お前の方こそ良いのか?イヤだってんなら今のうちに…」
「イヤなわけありません!だって私・・・
ずっと前からあなたのことが好きだったんですから(赤)」
「えっ!?初めて知ったんだけど…;」
「今初めて言いましたから…;」
「いやそれもそうだけど、中学は別だったし
高校だって一緒になったのに話すどころか
顔を合わす事も少なかったから、てっきり脈無しかと…」
「そ、それは、いつも太一君の周りにたくさん女の子がいて、
私みたいな背も胸も小さい子、入った所で迷惑かなって…
でもさっき、『そんなことは…』と言ったという事は
お互い嫌じゃない、好き同士という事で良いんですよね?」
「お、おう、そういう事で良い…ん…?」
「相思相愛って事で良いんですよね?」ずいっ
「お、おぉ、そう…だな…?」
「そ、それじゃあ…これからよろしくお願いします(ペコリ)…えへへ(赤)」
「…あぁ;こ、こちらこそ、よろしく…」ペコ
こうしてある年のクリスマスの日より俺には彼女が出来ることになった。
いきなり過ぎてこの時はまだ今いち実感沸かなかったけど;
俺こと後藤太一(ごとうたいち)は今年も独りでクリスマスを絶賛お過ごし中だ!
…ったんだけど…
「メ、メリークリスマース…プレゼントですよ、太一君…(真っ赤)」
家の窓から突然幼なじみでエンジェルの天空 麗(あまぞら うらら)が
サンタガールのコスで現れたことでそんな夜じゃ無くなった…
「…何で窓から?ウチ扉ちゃんとあるぞ」
「サンタといえば煙突と言いますから、でも無かったので…」
「顔真っ赤って事は恥ずかしいんだろ?そのコスプレ…よく着たな…」
「うぅ…(赤)でもこうすれば太一君が喜ぶだろうって太一君のお父さんが…」
「(親父め…グッジョブだけど…)…喜ぶって何だよ、まるで俺が落ち込んでるみたいに…」
「た、太一君のお友達で、健司君いましたよね?か、彼女ができたって聞いt
「それを言うなあぁぁぁぁっ!(泣)」っきゃあっ!?」
今一番思い出したくない事を思い出させられ、
俺は近所迷惑など考え無しに大声を上げた!
そう、俺はついこの間親友である登呂 健司(とろ けんじ)に
彼女を先に作られるという裏切りにあったのだ…
いやわかってる、アイツに悪気は無い。裏切りなんてのは俺が勝手に言っているだけだ。
でも、それでもやっぱり・・・!
「畜生めぇっ!!健司の奴マジ許っ羨っ!!あんなに、あんなに可愛い娘を彼女にしてぇっ!!」
「許せんって…し、親友なんですよね?おめでとうって思いは無いんですか?」
「そりゃ嫉妬オンリーじゃねぇさ。祝う気持ちもある…でもよぉ、
女っ気欠片も出さなかったアイツに彼女出来て、何で俺には全く出来ないわけ!?」
「な、何ででしょう?わかんないです;」
「自慢みたいになっちまうけどさぁ、俺女友達結構多いよ!?
何!?友達なら良いけど恋人としては見れないってのか!?
違うよな、違うと言ってくれよぉ、天空ぁっ!!」
「わ、私に言われたって分からないですってばぁ;」
その日の夜は雪が降っていながら静かな夜だった。さぞ俺の心の叫びは響いただろう。
・
・
・
「で、サンガルのコスプレにその袋って事は俺に何か恵んでくれるって事だよな?」
一通り泣き喚いたので気も落ち着き、冷静になる。麗の手にはサンタとよくセットで見る
あの袋が握られていた。どうやらコスプレだけで済ませてはいないようだ。
「ひ、人をサンダルか何かみたいに言わないで下さいよ…それに恵むなんてそんな言い方…」
「何でも良いからくれよぉ、ほら中身は何だぁ?プレゼントフォアミー!!」
「だから言い方…はぁ、分かりましたよ;
中身は私も知らないんです、ちょっと待ってて下さい」ガサガサ
そう言いながら袋の中をあさり始めた。サンタガールのコスプレは
下が結構なミニスカなのでもう少し腰を曲げれば…あぁあともうちょい!
…がもう少しという所で中身を手に入れたのか姿勢を元に戻してしまった。
…ちぇっ…
そのまま麗は手にプレゼントを持ったまま振り返って…
「あの、太一君…」
と思ったが様子がおかしい。手にはプレゼントの影も見当たらなかった。
それと何故か麗の顔が赤くなっている。まさか…
「何?まさか空とかふざけた展開じゃねぇよな?」
「ち、違うます、けど…太一君はプレゼント何でも良いんですよ、ね?…」
「ん?あぁそう言ったけど、ちゃんと形を持ったものが欲s「そ、それなら…」」
顔をさらに真っ赤にしながらモジモジし始めた…おい、まさかエロ本だったとか?
女の子前にしてそれはシャレになんねぇぞ親父;
「私の事…貰ってくれますか?」
「……え?」
ちょっと待て、今何て?聞き違いでなければ
エロ本以上にとんでもないものがプレゼントみたいだけど…
「ご、ごめん、もう一回言って?」
「私を太一君の彼女にして下さいって言ったんです!!
お、女の子にこんなこと言わせないで下さい…恥ずかしいです…(真っ赤)」
どうやら聞き違いで無いらしい…え?いや、ちょ、マジで…?
「え、あ、いや、お前、もしかして無理してない!?
中身が空だったからさっきの話に合わせて…」
「ほ、本当です!!ほら、これ見てください…」スッ
麗の手の中にあったのは一枚のメモ用紙。そこに書かれてあったのは…
『お前もあと数年で大人だろ?そろそろ彼女が欲しいだろうと思って
パパサンタから恋人のプレゼントだ!大丈夫!お前ら二人なら上手くヤれるって☆』
・・・うわぁ;
「…これって…;」
「中には紙一枚だったからたぶん私がってことなんですよ…」
「…マジ?」
「マジ…だと思います…」
「…そっか…」
「…私じゃ、イヤですか?」
「いやそんなことは…お前の方こそ良いのか?イヤだってんなら今のうちに…」
「イヤなわけありません!だって私・・・
ずっと前からあなたのことが好きだったんですから(赤)」
「えっ!?初めて知ったんだけど…;」
「今初めて言いましたから…;」
「いやそれもそうだけど、中学は別だったし
高校だって一緒になったのに話すどころか
顔を合わす事も少なかったから、てっきり脈無しかと…」
「そ、それは、いつも太一君の周りにたくさん女の子がいて、
私みたいな背も胸も小さい子、入った所で迷惑かなって…
でもさっき、『そんなことは…』と言ったという事は
お互い嫌じゃない、好き同士という事で良いんですよね?」
「お、おう、そういう事で良い…ん…?」
「相思相愛って事で良いんですよね?」ずいっ
「お、おぉ、そう…だな…?」
「そ、それじゃあ…これからよろしくお願いします(ペコリ)…えへへ(赤)」
「…あぁ;こ、こちらこそ、よろしく…」ペコ
こうしてある年のクリスマスの日より俺には彼女が出来ることになった。
いきなり過ぎてこの時はまだ今いち実感沸かなかったけど;
23/01/09 00:21更新 / うたたねこっくりk
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