始まり始まり
青野響、年齢15高校生。
普段通り学校へ登校していたら車に轢(ひ)かれそうな同じ高校生を助け、あっさり死んでしまう。
−バットエンドー
「はぁ・・・俺はいい事をしたんだろうか・・・」
暗い暗い闇の中にう〜んっと悩む響、重力がないのでくるくると回ったりして考える。
「いや・・・これでいいかもな・・・だって俺は良い事をしたんだ、俺の命一つで女子高生を助けたんだし・・・きっとそうだ」
無理に納得しようとするとぽろぽろっと涙があふれてくる響。
「あ・・・れ・・・なんで涙が・・・出てくるんだよ・・・」
「それは〜」
「未練があるからで〜す」
「だ、誰だ!」
何処からか声がして周りを見ると突然闇の奥から光が満ちていく。
「な・・・なんだ・・・ま、眩しい・・・」
そしてあっという間に光が闇を払うと二人の少女がいた。
しかしただの少女ではい、一人は天使のように神々しい光に満ちていて。
もう一人は黒く禍々しい闇に満ちている堕天使ということに直ぐに気付く。
「「パンパカパーンおめでとうございまーす」」
いきなり現れ、おめでとうございますと言われて首をかしげ、はぁ?っと言う顔をしてしまう響。
「ちょっとノリが悪いですよ〜」
「そうですよ〜」
「あ・・・えっとすみません」
思わず謝ってしまう響。
「って違うなんだよ、おめでとうって?」
「「よくぞ聞いてくれましたー」」
二人は響の周りを左右に回る。
「貴方は自分の命を引き換えに、女子高校生をたすけました〜」
「しかし貴方は惜しくも車にぶつかって、死んでしまいました」
回るのをやめ立ち止まる。
「「そこで貴方にもう一つの人生をプレゼントしま〜す」」
すると天使と堕天使の後ろから一つの扉が現れる。
「この扉をあけますと」
「二度目の人生を歩めま〜す」
「つまり・・・新しい高校生活ができるって・・・事か?」
響の言葉に胡散臭(うさんくさ)いと思いつつ聞いてみると。
「「その通りで〜す」」
あっさり答える天使と堕天使。
「しかも貴方が一番したかった恋愛もしたい放題」
「死ぬこともありませんので安心してください」
「恋愛!」
恋愛それは響が高校生になって一番したかった事の一つだった。
中学の頃はあまり恋愛事には興味がなかった響。
しかし中三の時、友達の5割が彼女ができ少しずつ羨ましく高校生になったら絶対に恋愛をすると決めていたからだ。
「ほ・・・本当に、恋愛できるんだな?」
「「はい!!」」
扉を見つめ・・・生唾を飲み込み扉を触りゆっくり開け。
「ありがとう・・・俺行ってくるよ」
全開に開けた扉の中に入る響。
「入っちゃったね」
「そうだね」
くすくすと笑う天使と堕天使。
「「行ってらしゃい響さん素敵な非日常を堪能して下さい」」
天使と堕天使も扉の中へ入ると、扉はゆっくりと閉まり闇に消えるのであった。
普段通り学校へ登校していたら車に轢(ひ)かれそうな同じ高校生を助け、あっさり死んでしまう。
−バットエンドー
「はぁ・・・俺はいい事をしたんだろうか・・・」
暗い暗い闇の中にう〜んっと悩む響、重力がないのでくるくると回ったりして考える。
「いや・・・これでいいかもな・・・だって俺は良い事をしたんだ、俺の命一つで女子高生を助けたんだし・・・きっとそうだ」
無理に納得しようとするとぽろぽろっと涙があふれてくる響。
「あ・・・れ・・・なんで涙が・・・出てくるんだよ・・・」
「それは〜」
「未練があるからで〜す」
「だ、誰だ!」
何処からか声がして周りを見ると突然闇の奥から光が満ちていく。
「な・・・なんだ・・・ま、眩しい・・・」
そしてあっという間に光が闇を払うと二人の少女がいた。
しかしただの少女ではい、一人は天使のように神々しい光に満ちていて。
もう一人は黒く禍々しい闇に満ちている堕天使ということに直ぐに気付く。
「「パンパカパーンおめでとうございまーす」」
いきなり現れ、おめでとうございますと言われて首をかしげ、はぁ?っと言う顔をしてしまう響。
「ちょっとノリが悪いですよ〜」
「そうですよ〜」
「あ・・・えっとすみません」
思わず謝ってしまう響。
「って違うなんだよ、おめでとうって?」
「「よくぞ聞いてくれましたー」」
二人は響の周りを左右に回る。
「貴方は自分の命を引き換えに、女子高校生をたすけました〜」
「しかし貴方は惜しくも車にぶつかって、死んでしまいました」
回るのをやめ立ち止まる。
「「そこで貴方にもう一つの人生をプレゼントしま〜す」」
すると天使と堕天使の後ろから一つの扉が現れる。
「この扉をあけますと」
「二度目の人生を歩めま〜す」
「つまり・・・新しい高校生活ができるって・・・事か?」
響の言葉に胡散臭(うさんくさ)いと思いつつ聞いてみると。
「「その通りで〜す」」
あっさり答える天使と堕天使。
「しかも貴方が一番したかった恋愛もしたい放題」
「死ぬこともありませんので安心してください」
「恋愛!」
恋愛それは響が高校生になって一番したかった事の一つだった。
中学の頃はあまり恋愛事には興味がなかった響。
しかし中三の時、友達の5割が彼女ができ少しずつ羨ましく高校生になったら絶対に恋愛をすると決めていたからだ。
「ほ・・・本当に、恋愛できるんだな?」
「「はい!!」」
扉を見つめ・・・生唾を飲み込み扉を触りゆっくり開け。
「ありがとう・・・俺行ってくるよ」
全開に開けた扉の中に入る響。
「入っちゃったね」
「そうだね」
くすくすと笑う天使と堕天使。
「「行ってらしゃい響さん素敵な非日常を堪能して下さい」」
天使と堕天使も扉の中へ入ると、扉はゆっくりと閉まり闇に消えるのであった。
12/03/25 13:10更新 / さわ
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