娘？妹？いーや、嫁っ！
俺は木漏れ日の照らす森の中の街道を、馬車に乗って進んでいた。馬の手綱を手に握りながらボーっとして、次の町までが暇でしょうがなかった。
この辺に魔物が出るなんて噂は聞かないし、周りに目を光らせる必要も無い。
ともかくこのおっさんはボーっとしていた。すると、道の脇に何かがある。近づくと誰かが倒れていると言った方がいいことに気付いた。
盗賊の罠かも知れないと思って、俺はナイフの刀身が付いた折り畳み式の弓を片手に近寄り、周りを警戒した。しかし、周りには意に反して誰かがいる気配もなく、俺は警戒を解いた。
「なっ…」
灰色い毛と尻尾、頭の上から突き出た犬耳。間違いなく魔物だった。だが俺が驚いたのはそこじゃない。
彼女はかなり痩せていて自分で立つ力も無いらしく、身につけている物はビリビリに破れてしまった小汚い布だ。意識は朦朧としているようだし、か細い呼吸の音がヒィ…ヒィ…と聞こえている。そして何より…彼女はまだ幼い子供だった。
俺は目の前の汚れた幼い魔物を馬車の荷台に担ぎ乗せた。そして毛布を巻き、積んでいた食料で出来るだけカロリーの高い、同時に栄養のありそうな物を探した。
しかし、干し肉くらいしかそういう物がなかった。彼女の今の状態だと噛み切るのも飲み込むのも困難だ。
いや、あった。俺の目に映ったのは銀色の大きな容器。
（いや…あれはだめだ…）
あの中にあるのはホルスタウロスのミルクだ、だがあれは俺の仕事の運送業で預かっているものだ。私物ではないので使うわけには行かないが、今俺の横で倒れ込んでいるこの少女はいまそれを必要としている。しかし―
（…心を鬼にするしかないか…）
「ほんっとにすみませんっ！」
「いやいや、お気になさらずに。必要だったのなら仕方ないですよ、命には代えられません」
俺は深々と頭を下げたが、その人は笑顔でそう言ってくれた。俺はあの銀の容器から少しばかりミルクを頂戴した。それを少しずつ彼女にゆっくり飲ませた。ホルスタウロスのミルクはおいしくて栄養価も高い。カロリーもそこそこあるだろうし、打って付けだった。
「それに分量が少し多かったようで、欲しかった分量はちゃんとありますから」
「そうですか…ですが、申し訳ありませんでした」
「いえいえ、これからもよろしくお願いしますよ」
「はいっ。ありがとうございますっ」
俺はもう一度頭を下げ、そう言った。
俺は客の元を後にして馬車でその町を出ると川辺の道にでた。そして適当な場所を見つけると、少しだけ体力の回復した彼女を下ろした。
彼女は少しだけ不安そうな顔をしているが、俺にはそれが俺に対する恐怖なのか、ここで置いて行かれる事かも知れないということが不安なのか分からない。
だが俺は彼女に酷いことをする気はないし、置いていくなんて気も毛頭無い。
彼女を抱えたまま川の側へ行き一旦下ろすと、靴と上の服を脱いで傍に置いた。そして再び彼女を抱え踝（くるぶし）が浸かるくらいの深さまで川に入り彼女を下ろした。
「ひんっ―」
「おっと、悪ぃ。冷たかったか？」
俺が訊くと、彼女は首を横に振った。一度彼女に手で優しく水をかけ、持ってきていた手ぬぐいで彼女の体をゆっくり拭ってやった。
体中が汚れていて毛並みもケバケバだったが、やがて汚れは落ちて毛も元の綺麗さを取り戻したようだった。
しかし、こうして拭ってやれば彼女の体が細いことがより分かる。もし俺があそこを通りかからなければ、彼女は間違いなく…いや、仮定の話はなしにしよう。人生、『あの時もし』なんて事はやまほどある。
救えた命だ、それでいいじゃないか。
俺はタオルで彼女の体と髪を乾かした。耳の水を拭った時、彼女が少し足を動かしたがその時は気にしなかった。
さっきも言ったとおり、彼女はあのミルクのお陰で少しだが回復した。物を食べることは出来るようになったようで、試しに干し肉を少し水で戻して与えてみたところ、ゆっくりとだが食べることが出来た。だがまだ大きいままだと食べ辛そうだ。
「ちょっと貸しな」
俺はそう言って少しふやけた干し肉を彼女から受け取り、一口大に千切って彼女に渡した。
「ほれ」
『ガブッ』
彼女は俺の手ごと肉を口に入れた。
「………」
すこーしずつ汗が出てくる。
「…いやイタイタイタイタイタイタイタイタイタイタイッ！」
俺が痛がっていると、彼女は今気付いたかのように俺の手を離した。
「ふぅ～、ふぅ～…」
彼女は俺の指先を労るようにぺろぺろと舐めた。
「平気？」
「…平気だよ」
「良かった」
「君、名前は？」
「リャナ…」
「リャナか、良い名前じゃないか。
俺はクレヴァ」
「クレヴァ…クレヴァ、ありがと」
「いいってことよ」
それから一緒に過ごしていくと、彼女はどんどん回復していった。それに色々聞くことも出来た。
彼女はまだ１０才で以前は群れにいたが、数日前の災害の際に群れとはぐれてしまったらしい。それから何とか一人で生活していたが、狩りをしようにも獲物がその辺りには少なく飢えてしまっていたのだ。
あれがもう五年も前の話だ、時の流れは速い。
リャナは１５になって、つたなかった言葉も流暢になった。運送業も手伝ってくれるし、お陰で仕事の範囲が広がった。
そして俺はあと三年で三十路だ。ホント早いよ…
リャナは野生だったはずだが、小さい時から俺と一緒にいたせいなのか大人しい方に育ってくれた。顧客にも人気があって、うちの看板娘になりつつある。リャナは嬉しいことに俺が買ってやった服を大切に来てくれている。まぁサイズが小さくなったもの（特に胸とか）は流石に着ないが、それでも大切にとっていてくれるらしい。
リャナが好んで着るのは俗に言う「ヘソ出し」で、スカートは大きめのバンダナや布を使った左右で長さの違う手作りのモノだ。一見バンダナや布を腰で結んだようにしか見えないが、ちゃんと衣服として成立している。
「クーレヴァんっ！！」
「うおっ―」
…それなりの大きさの柔らか～いモノが背中に当たっている。それに首にはさらさらとした灰色の毛の生えた腕が巻き付いている。
「クレヴァ～、荷積み終わったよ～♪」
ところが俺は返答しない。
「クレヴァ？」
と言うか出来ない。
「どしたの？」
締まってるから、首が。
「うがっ…がっ…うごごっ…」
俺は堪らずタップした。以下、心境。
（死～ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっ！無理っ、ダメっ、苦しっ、ギブッ、ギブーッ！！）
「あ、ごめん…」
「げほっ…けほっ……はぁ、はぁ、一瞬走馬燈が…」
「ごめんなさい、ぼーっとしてたから驚かそうと思って…」
耳と尻尾を垂らしながらリャナは謝った。
「いいよ、まぁ実際驚いたしな。色々と…」
そう言って俺が頭をワシャワシャっと撫でてやると、癖毛を手櫛で直しながら「もうっ…」と少し怒った口調で言ったが、耳も尻尾も上を向いたし、尻尾に至っては横にフリフリと振られている。嬉しかったんだろう。
リャナは頭を撫でられるのが大好きだった。いや、今もそうだ。リャナは頭を撫でられることと、シャワーの後で髪の毛を俺に拭いて貰うのが好きなようだ。お肉が大好物で、干し肉がお気に入り。本人曰く「固さがいいｄ」らしい。
野菜は食べれるがあまり好きではないらしい。グリーンピースが苦手で、耳や尻尾は触られるのが嫌いなのだ。
「さて、出発するか…」
俺とリャナは馬車に乗り込み、出発した。
人が走る速度で進む馬車の荷台の屋根の上で、リャナは大あくびをした。
「ふぁ～～あ…風気持ぢぃぃ。寝ちゃいそぉ」
「おいおい、落ちるなよ？」
「分かってるって」
リャナは楽しそうに答えた。
こうして、俺とリャナは仕事を続けていた。そんなある日だった。
その日、俺とリャナは少し遠くまで配達の仕事を請け負っていた。つまりは長旅だったわけだが、その道のりには霧の深い岩山があって当然そこを越える必要があった。
そこはほぼ毎日、それも一日の大半を霧が覆い隠しているのであまり馬車を走らせることが出来ない。なのでそこでペースが落ちて、そこを抜けるまでには約五日を要する見込みだった。
人通りは殆ど無い上に、霧が濃いので五メートル先もよく見えない。ずっと壁に囲まれているようだった。
周りが暗くなり始めたので、俺たちは道の脇に馬車を止めて一宿することにした。
寝場所は荷台の中。万一雨が降ってきたとしても濡れる心配はないし、このごつごつとした岩の上ではとても寝られたモノではない。
「よっと…」
俺は荷台に移って毛布を広げた。荷物は積んでいたが俺たちが並んで寝られるだけのスペースは軽くあった。
「リャナ、寝るぞ」
「…うん」
リャナは俺の横へ潜り込んで、俺の方を向いて目を閉じた。リャナの顔を少し見てから、俺も目を閉じた。
目を閉じてからどれくらい経っただろうか。少し荒い呼吸音、それにガサガサという何かを摺り合わせる様な音。
「…どうした？」
俺はリャナの様子を伺った。
「…クレヴァ…」
「ん？」
「…もう、我慢できないっ…！」
リャナは明らかに違う様子でそう言うと、あっと言う間に俺に馬乗りになった。
「あ…えっと…リャナ？」
リャナは俺の服を引き裂くと、抵抗しようとした俺の腕を押さえつけて身体をペロペロと舐め始めた。
「おいっ…！？」
この華奢っぽい腕のどこからそんな力が出るのか、俺は全く抵抗できなかった。
だが、このままにしておく訳にはいかない。
「リャナ、おい、リャナッ、いい加減にしろッ！」
俺の荒げた声にリャナはビクッとして、舐めるのをやめた。
「…クレヴァ…」
「…何の冗談だ？いきなりこんなことをして…」
「…わかんない…分かんないよっ！
でも、我慢できなかったんだもんっ！」
俺は彼女が不意に見せた涙にギクッとした。その手からは力がなくなり、やがて離れた。
「ねぇ…クレヴァ、私のこと、嫌い？」
「え…？」
「嫌い？」
「いや、嫌いって訳じゃ…」
「じゃあ、好き？」
「好きって…好きだけど、そう言う意味じゃなくて…でも…
あ～ほら、色々面倒見てきたから何か娘みたいっつーか、なんつーか…」
「私も…」
リャナは俺の言葉を遮るように喋り始めた。
「私も最初はそうだったよ…お父さんやお兄ちゃんみたいって…
でも…」
俺はそれ以上聞きたくないと思った。
「でもっ、私はクレヴァがそう言うんじゃなくて―」
「言うなっ！」
「ッ！」
「…それ以上…言うな」
俺は堪らずにそう怒鳴っていた。リャナは俺の足の上に跨ったまま怯えていた。
「あっ…ゴメン、ビックリさせて―」
怯えるリャナを見て俺は我に返った。そしてなだめようとした。
「…やだよ…」
「え？」
「クレヴァに…嫌われるの、やだぁ………
私…どうしたらいいの…好きなのに…なのに…」
リャナの目から大粒の涙が溢れ、彼女はそれを拭うように手で目を擦った。
「…やだよ…一人になるの…ヤダよ…」
「！…」
俺は…俺は何をやってんだ…。なんでリャナを泣かしてんだよ…
歳が離れてるからか…？魔物と人間だからか…？小さい時から世話してたからか？
ちがうだろっ…なんにも拒否する理由なんか無いんだ。たしかに、俺はリャナが動けない間は食事の世話もしたし、下の世話もしたし、色々した。
最初はそりゃ保護者気取りだったさ…けど今は…。そうだ………今は―
「っ―！？
クレヴァ…？」
俺はリャナを抱きしめていた。
「ごめんな…嫌いにならないから…一人になんてしないからな…
…なんで怒鳴ったりしたんだろうな…ちゃんと考えたらさ、リャナ…俺の好きってさ…」
「…クレヴァ…」
「…やっぱり、お前と同じ『好き』だったわ…」
俺はリャナの耳元で囁いた。
「クレヴァ…」
「リャナ…おわっ！」
リャナは突然俺を押し倒し、赤くなった顔を俺の顔に近づけた。
「…良いんだよね…？お願い、良いって言って…我慢できない…」
リャナは一旦俺の腹の上に座ると、上の服を脱ぎ胸を露わにした。そして俺のズボンに手をかけ、ホックとジッパーを外すと俺のモノを取り出した。
「まだだ」
俺は腰を沈めようとしたリャナにそう言いながら、そのお尻を押さえた。
「あぁん…なんでぇ…？」
「こういうのにはな…前戯ってのがあんだよ」
俺はそういうと、片方の手を腰に回してグイッと引き寄せて、リャナのスカートを捲り、ワレメを前にした。リャナはパンツを履いていない。
そこには少しフサフサした、真っ直ぐめの灰色い陰毛がワレメの上の方に生えていた。少しもわっとした匂いがして、ワレメからは透明な液体が流れていた。
「ああんっ！」
俺は右手で胸を揉み、左手でリャナの腰を支えながらワレメの横を舌先で舐めた。舌先に液体が付いてネットリとした感触がした。
俺はわざとワレメに触れないように下を這わせた。そして胸もそっとそっとさわり、つまりリャナを焦(じ)らせていた。
「クレヴァぁ…クレヴァあぁ…意地悪しないでぇ…」
悩めかしい声でリャナは懇願した。そしてついに我慢できなくなったのか、あっと言う間に身体を振り返らせると、俺の身体の上に俯せになり俺のモノを掴んで口に頬張った。
「ぅっ…」
舌が絡み付いて、カリ首にも巻き付いて動いている。リャナの長い舌が俺の男根を舐め回す感覚がとても快感だった。リャナは首を動かし、その度にグチュグチュと淫らな音がした。
俺も目の前のワレメの指で左右に開き、ワレメの奥を露わにさせた。綺麗なピンク色で、愛液が零れてきた。
俺はその溢れ出た蜜をジュルジュルと音を立てて吸った。
「んん～っ、んっ、んはぅ～んっ…」
身体が敏感に反応し、尻尾が縮こまっているように緊張して毛が逆立っている。アソコに歯が当たる若干の痛さを感じながらも、俺は愛撫を続けた。
両手の親指でリャナの秘部上部の両側を軽く押さえ、皮膚を少しずらしてやると、そこには小さな突起が現れた。かの有名な『女性の一番敏感な部分』だ。
舌先でその突起を弄んでやる。すると、淫らな声と身体の反応が大きくなり、俺の顔の両側にあるリャナのつま先に力が入り、指が折れ曲がった。背筋はだんだん丸みを帯びてきて、やがて―
「んはっ―
あっ、あぁぅっ…！ダメッ…変になっちゃうっ…どっかっ、飛んでっちゃうッ！」
リャナは堪らず俺の男根から口を離した。あのままでは俺のモノが神千切られていても不思議ではないので、後から考えれば少しゾッとする。
「―あっ！ ―あっ！ ―ああぁぁぁぅっ―っ！」
リャナの呼吸が少し止まった風な様子だった。一気に身体が硬直して、目の前の穴がキュッと閉じたのだが分かった。その硬直が終わると、大きく息継ぎをしてリャナは再び俺のモノをくわえた。
手の動きをだんだん速くして、舌先で尿道口を執拗に責めてきた。俺ももう限界だった。
「リャナ…出るっ―」
「んっ―」
音が聞こえそうな勢いだった。リャナは一度口を離し、ゴクンッと飲み干すとまた口を付け、チュルチュルと残った分を吸い取った。それがまた気持ちよかった。
「クレヴァ…気持ちよかった？」
「…ああ、気持ちよかったよ…。リャナもイッたんだな？」
「うん、リャナ…イッた…」
リャナは絶頂に達するのを、あの初めての感覚を『イッた』というのだと言うことを認識したようだ。
幼い頃、いやついたった五年前なんだが、その頃から世話をして来た１２歳も歳の離れたリャナとこんな事をして、イかせて、イかされて、俺は少し罪悪感を覚えていた。
だが長年積み溜めてきた何かが、もちろん最初からこんなつもりでいたわけではないが、その何かが一気に解き放たれた解放感がその罪悪感を凌駕していた。
「まだ満足した訳じゃないだろう？」
「…え？……うん」
リャナは返事をして身体を起こして向きを変え、またさっきの様に仰向けの俺の顔とリャナの顔が見える体勢になった。俺のモノはまだ、文字通りにピンピンしている。
それの先がリャナのそこに触れた時、初めてと言うことから来る恐怖のせいか一瞬ビクッとして腰を浮かせたが、すぐに元の位置に戻った。
俺は無言で少しずつ腰を上げ、肉棒をその穴へと押し込んでいった。大量の愛液は進入を支援し、そのキツさが進入を拒んだが、この騎乗位と言う体位は下からの突き上げと、重力によって相手の身体が下がることで比較的入りやすい体位らしい。
そのキツさを押しのけ、俺の肉棒はとうとうその穴に収まった。
「はっ…ぐっ…はぁ…はぁ…」
「少し落ち着けよう」
初めてだ、痛くて当然血も出ている。しかしだと言うだけでココまでキツいのではなく、彼女の体格が少し小さいのと俺のモノが少し大きいのが要因の一つになっているのはお互いに認識している。
「…クレヴァ…すっごく熱い…」
「お前もな…」
「…動いて、良いよ…」
俺は待ってましたとばかりに腰を動かし始めたが、最初から激しくするわけには行かない。ゆっくりとだ、腰を感覚的には前後に、状景的には上下に動かした。それに合わせてリャナの身体も跳ねた。
「あんッ…あッ…んッ…あんッ…」
下から喘ぐリャナを見上げるのも良いが…何分少し動かしにくい。俺は体位を変えることにした。
正常位に体位を移すと俺は求めるままに腰を振った。
「あんッ…あんッ―あはッ―んあッ―あッ…あッ…あッ―！
クレヴァッ―激し過ぎッ―あんッ―！」
リャナが俺の腕を掴む力が強くなっていった。
「やあぁッ―ぅぅッ！」
締め付けが強くなって、暫くしてから少し緩くなった。だが依然としてやはりキツい。
「あぁッ…ホントに…ダメぇ…あッ――っくあ…！」
リャナはもう何回イっただろう…俺はまだイっていない。俺がただ不感症気味なのか、リャナが敏感過ぎるのか。
だが、そろそろイってくれそうだ。腰の動きを速くする。
「あッ、あッ、あッ―！あァァんッ―！」
「―っあぁ…はぁ…はぁ…」
「はぁ…死んじゃうかと…はぁ…思った…はぁ…はぁ…」
「…気持ちよかったろ？」
「うん。…あのさ…」
「ん？」
「…おしっこ行きたいんだけど…」
リャナは目を反らしながら言った。
「あぁ、悪ぃ」
俺は突っ込んだままのモノを抜こうとした。
「待ってッ………頭ぼーっとして足に力入んない…それに抜いたら出ちゃう…」
「………あ～、つまりは？」
「このまま外に連れ出して…」
…思っても見なかった展開だった。まさか…繋がったままで外におしっこに連れ出すなんて。
そう言えば彼女と出会ってすぐの時、リャナはまだ歩く程回復してはいなかった。だが当然入れば出ていく。
「クレヴァ…おしっこ」
この一言が俺は少し悩みのタネだった。だって連れて行って、抱えて、させて、最後に拭かなきゃ行けないのよ！？お・れ・がっ！
ここからは音声でお送り致します。
「…抜くぞ」
「ああん、しゃがんでからっ」
「じゃ、抜くぞ。ひっかけんなよ」
「引っ掛けないわよ、クレヴァのへ・ん・た・いッ」
「…誰が変態だ…このッ」
「きゃッ！なにすんの！？…あっ、ちょ、出ちゃうってっ！」
俺はリャナを後ろから足を持って抱え上げた。
「ほぉ～よく見えるわ。元気ね～」
「見るなぁっ！！」
「目ぇ塞いでも聞こえるよぉ」
「聞くなぁっ！！」
「目が開いたよぉ～」
「うッ…うぅ～」
「わぁ、ちょ、泣くなって…」
「だってぇ…」
「ゴメン、ゴメン、ゴメン」
「いいもんっ！クレヴァにはずっとお世話してもらうもんっ！責任とって貰うもんっ！」
「おい、それって…」
「女の子をあんなに滅茶苦茶にして、おしっこするとこまで見た代償は高いからねっ！」
えと…俺、嫁が決まったようです…
この辺に魔物が出るなんて噂は聞かないし、周りに目を光らせる必要も無い。
ともかくこのおっさんはボーっとしていた。すると、道の脇に何かがある。近づくと誰かが倒れていると言った方がいいことに気付いた。
盗賊の罠かも知れないと思って、俺はナイフの刀身が付いた折り畳み式の弓を片手に近寄り、周りを警戒した。しかし、周りには意に反して誰かがいる気配もなく、俺は警戒を解いた。
「なっ…」
灰色い毛と尻尾、頭の上から突き出た犬耳。間違いなく魔物だった。だが俺が驚いたのはそこじゃない。
彼女はかなり痩せていて自分で立つ力も無いらしく、身につけている物はビリビリに破れてしまった小汚い布だ。意識は朦朧としているようだし、か細い呼吸の音がヒィ…ヒィ…と聞こえている。そして何より…彼女はまだ幼い子供だった。
俺は目の前の汚れた幼い魔物を馬車の荷台に担ぎ乗せた。そして毛布を巻き、積んでいた食料で出来るだけカロリーの高い、同時に栄養のありそうな物を探した。
しかし、干し肉くらいしかそういう物がなかった。彼女の今の状態だと噛み切るのも飲み込むのも困難だ。
いや、あった。俺の目に映ったのは銀色の大きな容器。
（いや…あれはだめだ…）
あの中にあるのはホルスタウロスのミルクだ、だがあれは俺の仕事の運送業で預かっているものだ。私物ではないので使うわけには行かないが、今俺の横で倒れ込んでいるこの少女はいまそれを必要としている。しかし―
（…心を鬼にするしかないか…）
「ほんっとにすみませんっ！」
「いやいや、お気になさらずに。必要だったのなら仕方ないですよ、命には代えられません」
俺は深々と頭を下げたが、その人は笑顔でそう言ってくれた。俺はあの銀の容器から少しばかりミルクを頂戴した。それを少しずつ彼女にゆっくり飲ませた。ホルスタウロスのミルクはおいしくて栄養価も高い。カロリーもそこそこあるだろうし、打って付けだった。
「それに分量が少し多かったようで、欲しかった分量はちゃんとありますから」
「そうですか…ですが、申し訳ありませんでした」
「いえいえ、これからもよろしくお願いしますよ」
「はいっ。ありがとうございますっ」
俺はもう一度頭を下げ、そう言った。
俺は客の元を後にして馬車でその町を出ると川辺の道にでた。そして適当な場所を見つけると、少しだけ体力の回復した彼女を下ろした。
彼女は少しだけ不安そうな顔をしているが、俺にはそれが俺に対する恐怖なのか、ここで置いて行かれる事かも知れないということが不安なのか分からない。
だが俺は彼女に酷いことをする気はないし、置いていくなんて気も毛頭無い。
彼女を抱えたまま川の側へ行き一旦下ろすと、靴と上の服を脱いで傍に置いた。そして再び彼女を抱え踝（くるぶし）が浸かるくらいの深さまで川に入り彼女を下ろした。
「ひんっ―」
「おっと、悪ぃ。冷たかったか？」
俺が訊くと、彼女は首を横に振った。一度彼女に手で優しく水をかけ、持ってきていた手ぬぐいで彼女の体をゆっくり拭ってやった。
体中が汚れていて毛並みもケバケバだったが、やがて汚れは落ちて毛も元の綺麗さを取り戻したようだった。
しかし、こうして拭ってやれば彼女の体が細いことがより分かる。もし俺があそこを通りかからなければ、彼女は間違いなく…いや、仮定の話はなしにしよう。人生、『あの時もし』なんて事はやまほどある。
救えた命だ、それでいいじゃないか。
俺はタオルで彼女の体と髪を乾かした。耳の水を拭った時、彼女が少し足を動かしたがその時は気にしなかった。
さっきも言ったとおり、彼女はあのミルクのお陰で少しだが回復した。物を食べることは出来るようになったようで、試しに干し肉を少し水で戻して与えてみたところ、ゆっくりとだが食べることが出来た。だがまだ大きいままだと食べ辛そうだ。
「ちょっと貸しな」
俺はそう言って少しふやけた干し肉を彼女から受け取り、一口大に千切って彼女に渡した。
「ほれ」
『ガブッ』
彼女は俺の手ごと肉を口に入れた。
「………」
すこーしずつ汗が出てくる。
「…いやイタイタイタイタイタイタイタイタイタイタイッ！」
俺が痛がっていると、彼女は今気付いたかのように俺の手を離した。
「ふぅ～、ふぅ～…」
彼女は俺の指先を労るようにぺろぺろと舐めた。
「平気？」
「…平気だよ」
「良かった」
「君、名前は？」
「リャナ…」
「リャナか、良い名前じゃないか。
俺はクレヴァ」
「クレヴァ…クレヴァ、ありがと」
「いいってことよ」
それから一緒に過ごしていくと、彼女はどんどん回復していった。それに色々聞くことも出来た。
彼女はまだ１０才で以前は群れにいたが、数日前の災害の際に群れとはぐれてしまったらしい。それから何とか一人で生活していたが、狩りをしようにも獲物がその辺りには少なく飢えてしまっていたのだ。
あれがもう五年も前の話だ、時の流れは速い。
リャナは１５になって、つたなかった言葉も流暢になった。運送業も手伝ってくれるし、お陰で仕事の範囲が広がった。
そして俺はあと三年で三十路だ。ホント早いよ…
リャナは野生だったはずだが、小さい時から俺と一緒にいたせいなのか大人しい方に育ってくれた。顧客にも人気があって、うちの看板娘になりつつある。リャナは嬉しいことに俺が買ってやった服を大切に来てくれている。まぁサイズが小さくなったもの（特に胸とか）は流石に着ないが、それでも大切にとっていてくれるらしい。
リャナが好んで着るのは俗に言う「ヘソ出し」で、スカートは大きめのバンダナや布を使った左右で長さの違う手作りのモノだ。一見バンダナや布を腰で結んだようにしか見えないが、ちゃんと衣服として成立している。
「クーレヴァんっ！！」
「うおっ―」
…それなりの大きさの柔らか～いモノが背中に当たっている。それに首にはさらさらとした灰色の毛の生えた腕が巻き付いている。
「クレヴァ～、荷積み終わったよ～♪」
ところが俺は返答しない。
「クレヴァ？」
と言うか出来ない。
「どしたの？」
締まってるから、首が。
「うがっ…がっ…うごごっ…」
俺は堪らずタップした。以下、心境。
（死～ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっ！無理っ、ダメっ、苦しっ、ギブッ、ギブーッ！！）
「あ、ごめん…」
「げほっ…けほっ……はぁ、はぁ、一瞬走馬燈が…」
「ごめんなさい、ぼーっとしてたから驚かそうと思って…」
耳と尻尾を垂らしながらリャナは謝った。
「いいよ、まぁ実際驚いたしな。色々と…」
そう言って俺が頭をワシャワシャっと撫でてやると、癖毛を手櫛で直しながら「もうっ…」と少し怒った口調で言ったが、耳も尻尾も上を向いたし、尻尾に至っては横にフリフリと振られている。嬉しかったんだろう。
リャナは頭を撫でられるのが大好きだった。いや、今もそうだ。リャナは頭を撫でられることと、シャワーの後で髪の毛を俺に拭いて貰うのが好きなようだ。お肉が大好物で、干し肉がお気に入り。本人曰く「固さがいいｄ」らしい。
野菜は食べれるがあまり好きではないらしい。グリーンピースが苦手で、耳や尻尾は触られるのが嫌いなのだ。
「さて、出発するか…」
俺とリャナは馬車に乗り込み、出発した。
人が走る速度で進む馬車の荷台の屋根の上で、リャナは大あくびをした。
「ふぁ～～あ…風気持ぢぃぃ。寝ちゃいそぉ」
「おいおい、落ちるなよ？」
「分かってるって」
リャナは楽しそうに答えた。
こうして、俺とリャナは仕事を続けていた。そんなある日だった。
その日、俺とリャナは少し遠くまで配達の仕事を請け負っていた。つまりは長旅だったわけだが、その道のりには霧の深い岩山があって当然そこを越える必要があった。
そこはほぼ毎日、それも一日の大半を霧が覆い隠しているのであまり馬車を走らせることが出来ない。なのでそこでペースが落ちて、そこを抜けるまでには約五日を要する見込みだった。
人通りは殆ど無い上に、霧が濃いので五メートル先もよく見えない。ずっと壁に囲まれているようだった。
周りが暗くなり始めたので、俺たちは道の脇に馬車を止めて一宿することにした。
寝場所は荷台の中。万一雨が降ってきたとしても濡れる心配はないし、このごつごつとした岩の上ではとても寝られたモノではない。
「よっと…」
俺は荷台に移って毛布を広げた。荷物は積んでいたが俺たちが並んで寝られるだけのスペースは軽くあった。
「リャナ、寝るぞ」
「…うん」
リャナは俺の横へ潜り込んで、俺の方を向いて目を閉じた。リャナの顔を少し見てから、俺も目を閉じた。
目を閉じてからどれくらい経っただろうか。少し荒い呼吸音、それにガサガサという何かを摺り合わせる様な音。
「…どうした？」
俺はリャナの様子を伺った。
「…クレヴァ…」
「ん？」
「…もう、我慢できないっ…！」
リャナは明らかに違う様子でそう言うと、あっと言う間に俺に馬乗りになった。
「あ…えっと…リャナ？」
リャナは俺の服を引き裂くと、抵抗しようとした俺の腕を押さえつけて身体をペロペロと舐め始めた。
「おいっ…！？」
この華奢っぽい腕のどこからそんな力が出るのか、俺は全く抵抗できなかった。
だが、このままにしておく訳にはいかない。
「リャナ、おい、リャナッ、いい加減にしろッ！」
俺の荒げた声にリャナはビクッとして、舐めるのをやめた。
「…クレヴァ…」
「…何の冗談だ？いきなりこんなことをして…」
「…わかんない…分かんないよっ！
でも、我慢できなかったんだもんっ！」
俺は彼女が不意に見せた涙にギクッとした。その手からは力がなくなり、やがて離れた。
「ねぇ…クレヴァ、私のこと、嫌い？」
「え…？」
「嫌い？」
「いや、嫌いって訳じゃ…」
「じゃあ、好き？」
「好きって…好きだけど、そう言う意味じゃなくて…でも…
あ～ほら、色々面倒見てきたから何か娘みたいっつーか、なんつーか…」
「私も…」
リャナは俺の言葉を遮るように喋り始めた。
「私も最初はそうだったよ…お父さんやお兄ちゃんみたいって…
でも…」
俺はそれ以上聞きたくないと思った。
「でもっ、私はクレヴァがそう言うんじゃなくて―」
「言うなっ！」
「ッ！」
「…それ以上…言うな」
俺は堪らずにそう怒鳴っていた。リャナは俺の足の上に跨ったまま怯えていた。
「あっ…ゴメン、ビックリさせて―」
怯えるリャナを見て俺は我に返った。そしてなだめようとした。
「…やだよ…」
「え？」
「クレヴァに…嫌われるの、やだぁ………
私…どうしたらいいの…好きなのに…なのに…」
リャナの目から大粒の涙が溢れ、彼女はそれを拭うように手で目を擦った。
「…やだよ…一人になるの…ヤダよ…」
「！…」
俺は…俺は何をやってんだ…。なんでリャナを泣かしてんだよ…
歳が離れてるからか…？魔物と人間だからか…？小さい時から世話してたからか？
ちがうだろっ…なんにも拒否する理由なんか無いんだ。たしかに、俺はリャナが動けない間は食事の世話もしたし、下の世話もしたし、色々した。
最初はそりゃ保護者気取りだったさ…けど今は…。そうだ………今は―
「っ―！？
クレヴァ…？」
俺はリャナを抱きしめていた。
「ごめんな…嫌いにならないから…一人になんてしないからな…
…なんで怒鳴ったりしたんだろうな…ちゃんと考えたらさ、リャナ…俺の好きってさ…」
「…クレヴァ…」
「…やっぱり、お前と同じ『好き』だったわ…」
俺はリャナの耳元で囁いた。
「クレヴァ…」
「リャナ…おわっ！」
リャナは突然俺を押し倒し、赤くなった顔を俺の顔に近づけた。
「…良いんだよね…？お願い、良いって言って…我慢できない…」
リャナは一旦俺の腹の上に座ると、上の服を脱ぎ胸を露わにした。そして俺のズボンに手をかけ、ホックとジッパーを外すと俺のモノを取り出した。
「まだだ」
俺は腰を沈めようとしたリャナにそう言いながら、そのお尻を押さえた。
「あぁん…なんでぇ…？」
「こういうのにはな…前戯ってのがあんだよ」
俺はそういうと、片方の手を腰に回してグイッと引き寄せて、リャナのスカートを捲り、ワレメを前にした。リャナはパンツを履いていない。
そこには少しフサフサした、真っ直ぐめの灰色い陰毛がワレメの上の方に生えていた。少しもわっとした匂いがして、ワレメからは透明な液体が流れていた。
「ああんっ！」
俺は右手で胸を揉み、左手でリャナの腰を支えながらワレメの横を舌先で舐めた。舌先に液体が付いてネットリとした感触がした。
俺はわざとワレメに触れないように下を這わせた。そして胸もそっとそっとさわり、つまりリャナを焦(じ)らせていた。
「クレヴァぁ…クレヴァあぁ…意地悪しないでぇ…」
悩めかしい声でリャナは懇願した。そしてついに我慢できなくなったのか、あっと言う間に身体を振り返らせると、俺の身体の上に俯せになり俺のモノを掴んで口に頬張った。
「ぅっ…」
舌が絡み付いて、カリ首にも巻き付いて動いている。リャナの長い舌が俺の男根を舐め回す感覚がとても快感だった。リャナは首を動かし、その度にグチュグチュと淫らな音がした。
俺も目の前のワレメの指で左右に開き、ワレメの奥を露わにさせた。綺麗なピンク色で、愛液が零れてきた。
俺はその溢れ出た蜜をジュルジュルと音を立てて吸った。
「んん～っ、んっ、んはぅ～んっ…」
身体が敏感に反応し、尻尾が縮こまっているように緊張して毛が逆立っている。アソコに歯が当たる若干の痛さを感じながらも、俺は愛撫を続けた。
両手の親指でリャナの秘部上部の両側を軽く押さえ、皮膚を少しずらしてやると、そこには小さな突起が現れた。かの有名な『女性の一番敏感な部分』だ。
舌先でその突起を弄んでやる。すると、淫らな声と身体の反応が大きくなり、俺の顔の両側にあるリャナのつま先に力が入り、指が折れ曲がった。背筋はだんだん丸みを帯びてきて、やがて―
「んはっ―
あっ、あぁぅっ…！ダメッ…変になっちゃうっ…どっかっ、飛んでっちゃうッ！」
リャナは堪らず俺の男根から口を離した。あのままでは俺のモノが神千切られていても不思議ではないので、後から考えれば少しゾッとする。
「―あっ！ ―あっ！ ―ああぁぁぁぅっ―っ！」
リャナの呼吸が少し止まった風な様子だった。一気に身体が硬直して、目の前の穴がキュッと閉じたのだが分かった。その硬直が終わると、大きく息継ぎをしてリャナは再び俺のモノをくわえた。
手の動きをだんだん速くして、舌先で尿道口を執拗に責めてきた。俺ももう限界だった。
「リャナ…出るっ―」
「んっ―」
音が聞こえそうな勢いだった。リャナは一度口を離し、ゴクンッと飲み干すとまた口を付け、チュルチュルと残った分を吸い取った。それがまた気持ちよかった。
「クレヴァ…気持ちよかった？」
「…ああ、気持ちよかったよ…。リャナもイッたんだな？」
「うん、リャナ…イッた…」
リャナは絶頂に達するのを、あの初めての感覚を『イッた』というのだと言うことを認識したようだ。
幼い頃、いやついたった五年前なんだが、その頃から世話をして来た１２歳も歳の離れたリャナとこんな事をして、イかせて、イかされて、俺は少し罪悪感を覚えていた。
だが長年積み溜めてきた何かが、もちろん最初からこんなつもりでいたわけではないが、その何かが一気に解き放たれた解放感がその罪悪感を凌駕していた。
「まだ満足した訳じゃないだろう？」
「…え？……うん」
リャナは返事をして身体を起こして向きを変え、またさっきの様に仰向けの俺の顔とリャナの顔が見える体勢になった。俺のモノはまだ、文字通りにピンピンしている。
それの先がリャナのそこに触れた時、初めてと言うことから来る恐怖のせいか一瞬ビクッとして腰を浮かせたが、すぐに元の位置に戻った。
俺は無言で少しずつ腰を上げ、肉棒をその穴へと押し込んでいった。大量の愛液は進入を支援し、そのキツさが進入を拒んだが、この騎乗位と言う体位は下からの突き上げと、重力によって相手の身体が下がることで比較的入りやすい体位らしい。
そのキツさを押しのけ、俺の肉棒はとうとうその穴に収まった。
「はっ…ぐっ…はぁ…はぁ…」
「少し落ち着けよう」
初めてだ、痛くて当然血も出ている。しかしだと言うだけでココまでキツいのではなく、彼女の体格が少し小さいのと俺のモノが少し大きいのが要因の一つになっているのはお互いに認識している。
「…クレヴァ…すっごく熱い…」
「お前もな…」
「…動いて、良いよ…」
俺は待ってましたとばかりに腰を動かし始めたが、最初から激しくするわけには行かない。ゆっくりとだ、腰を感覚的には前後に、状景的には上下に動かした。それに合わせてリャナの身体も跳ねた。
「あんッ…あッ…んッ…あんッ…」
下から喘ぐリャナを見上げるのも良いが…何分少し動かしにくい。俺は体位を変えることにした。
正常位に体位を移すと俺は求めるままに腰を振った。
「あんッ…あんッ―あはッ―んあッ―あッ…あッ…あッ―！
クレヴァッ―激し過ぎッ―あんッ―！」
リャナが俺の腕を掴む力が強くなっていった。
「やあぁッ―ぅぅッ！」
締め付けが強くなって、暫くしてから少し緩くなった。だが依然としてやはりキツい。
「あぁッ…ホントに…ダメぇ…あッ――っくあ…！」
リャナはもう何回イっただろう…俺はまだイっていない。俺がただ不感症気味なのか、リャナが敏感過ぎるのか。
だが、そろそろイってくれそうだ。腰の動きを速くする。
「あッ、あッ、あッ―！あァァんッ―！」
「―っあぁ…はぁ…はぁ…」
「はぁ…死んじゃうかと…はぁ…思った…はぁ…はぁ…」
「…気持ちよかったろ？」
「うん。…あのさ…」
「ん？」
「…おしっこ行きたいんだけど…」
リャナは目を反らしながら言った。
「あぁ、悪ぃ」
俺は突っ込んだままのモノを抜こうとした。
「待ってッ………頭ぼーっとして足に力入んない…それに抜いたら出ちゃう…」
「………あ～、つまりは？」
「このまま外に連れ出して…」
…思っても見なかった展開だった。まさか…繋がったままで外におしっこに連れ出すなんて。
そう言えば彼女と出会ってすぐの時、リャナはまだ歩く程回復してはいなかった。だが当然入れば出ていく。
「クレヴァ…おしっこ」
この一言が俺は少し悩みのタネだった。だって連れて行って、抱えて、させて、最後に拭かなきゃ行けないのよ！？お・れ・がっ！
ここからは音声でお送り致します。
「…抜くぞ」
「ああん、しゃがんでからっ」
「じゃ、抜くぞ。ひっかけんなよ」
「引っ掛けないわよ、クレヴァのへ・ん・た・いッ」
「…誰が変態だ…このッ」
「きゃッ！なにすんの！？…あっ、ちょ、出ちゃうってっ！」
俺はリャナを後ろから足を持って抱え上げた。
「ほぉ～よく見えるわ。元気ね～」
「見るなぁっ！！」
「目ぇ塞いでも聞こえるよぉ」
「聞くなぁっ！！」
「目が開いたよぉ～」
「うッ…うぅ～」
「わぁ、ちょ、泣くなって…」
「だってぇ…」
「ゴメン、ゴメン、ゴメン」
「いいもんっ！クレヴァにはずっとお世話してもらうもんっ！責任とって貰うもんっ！」
「おい、それって…」
「女の子をあんなに滅茶苦茶にして、おしっこするとこまで見た代償は高いからねっ！」
えと…俺、嫁が決まったようです…
10/08/29 21:38更新 / アバロンⅡ世