優しく脱がせましょう
「アナタ…そろそろなの…お願い…ね?」
腰布だけを身に纏い、ベッドでとぐろを巻いて、その青い目で上目遣いに俺を見つめる最愛の妻、エレン。
甘えるような声色でそう言いながら、綺麗な赤い長髪をかきあげ、細くしなやかな指先を、可愛らしく尖った耳の先端から、ほんのり朱の差した頬を撫で、赤く瑞々しい唇に触れ、それを見せ付ける。
彼女と向かい合って座る俺の視線は唇に吸い込まれるが、その指がさらに下に動くと、今度はそちらを目で追ってしまう。
そして、視線を奪った指は、露わな胸…豊満かつ、重力に逆らう張りを持つ双丘を揺らしながらその間を抜けて、腰の辺り、蛇体との境目にそっと手を置く。
「ああ…優しく…だろ?分かってるよ、エレン」
既に俺も裸で、臨戦体制となった肉棒を隠す事もせずに、脚を伸ばしてエレンの傍に座り、寄り添う。
そして、お姫様抱っこのような状態になるように抱き寄せて、ゆっくりと膝の上に下ろしてやる。
流石に彼女の蛇体全てを持ち上げるのは無理だが、上半身に近い一部だけなら普通の女性をそうするのと大差ないはずで、エレン以外の女性を抱き上げた事が無いから分からないが、事実、そこまで負担では無かった。
近づくだけで、俺が病み付きになってやまない、彼女の甘い体臭が鼻腔をくすぐり、胸を満たす。
母性的で優しく、俺を安心させる、それなのに、俺を興奮させる、そんな魔性の甘さだ。
「あんっ…ふふ…それじゃ、優しく脱がして…ね?とっても敏感なんだから……」
甘えるようにその細い腕を首に回してきて、耳元で囁くエレン。
いつもなら此処で俺を押し倒し、巻きつきながら、膣で肉棒を貪り、その長い舌で俺の口内を蹂躙する彼女だが…
一週間程前からだんだんと甘えるような言動、行動が増えてきて、今日に至る。
ラミアであるエレンは脱皮をするのだが…脱皮前後というものは生物にとって無防備になる期間だからかは知らないが、理由も無く、少し不安になるらしい。
元々寂しがり屋でもあるし、攻めっ気があるとはいっても、そういう時は、一方的に責めて俺のよがる姿を見るよりも、互いを求めあうような、愛情たっぷりの交わりがしたくなるのだろう。
「それじゃ……」
蛇体との境目を撫でてやってから、浮いた皮を摘まんで、ゆっくりと境目から蛇の皮を剥がし、皮とその下の蛇体の間に、丁寧に指を差し入れる。
「んっ…あんっ…ふふ…そうよっ…上手、上手っ…」
それだけで、ぴくりと身体を震わせるエレン。
指が動くたびに、耳元で甘く声を跳ねさせて、それがまた欲望を掻き立てて堪らない。
皮の下の蛇体は、ぬるりとした体液に覆われていて、そして、いつものすべすべとした感触ではなく、ぷにぷにと弾力的で、吸い付く柔肌のような感触だ。しかし、確実に彼女の肌とは違ったもので、いつもは味わえない、脱皮直後だけの魅惑の感触だ。
脱がし終えれば、この感触を全身で味わえる…
期待にはやる気持ちを抑えつつ、ゆっくり指を滑らせて、境目でくっついている皮をどんどんと剥がして、半周し、逆向きにもう半周。
「っと……はぁ…」
目の前に横たわる蛇体から、靴下を裏返しにしながら脱ぐような形で、皮を少しずつ脱がしていく。
体液で濡れて、てらてらと、妖しく光を反射する蛇体は、まるでローションをぬりたくったようで、それがまた俺を興奮させる。
しかも、彼女の愛液のように、むせかえる程に甘い匂いを放っていて、息を吸えば、それが胸を満たし、身体中に染み渡り、頭の中に入り込んで来て、俺をくらくらとさせる。
「っ…もうっ…気が早いんじゃないっ…?先走りなんて出しちゃって…あんっ…」
皮を脱ぎ終えた分だけ、俺に巻きついてくるエレン。
最初は俺の右側に居たのが、今は左側まで来ている。
当然、目の前の蛇体も、するすると動いていくのだが、服を脱いで、膝元に蛇体を置いているこの体勢は、丁度肉棒が蛇体と俺の腹の間に挟まれる形となっていて…
ぬるぬるとした蛇体が動くたびに、肉棒と擦れて、もどかしい快感をもたらす。
「擦れるんだってっ…」
もどかしさを我慢しながら、皮を脱がし続ける。
その分だけ、上半身に蛇体が巻きついてきて、吸い付くような柔らかさとぬるぬるとした感触を堪能出来る。
しかも、彼女の匂いを擦り付けるかのように、蛇体を蠢かせ、締め付けてきて、それがまた愛しくて堪らない。
「あんっ…ふふ…そうね…気持ち良い…?」
後ろから俺を抱きすくめて、その豊満な胸を背中に押し当て、唇を俺の耳に触れさせて、甘く囁いてくる。
はっきりと聴き取れる息遣いは、エレンも興奮しているという事を俺に教えてくれる。
「言うまでもないだろ…?」
もうエレンとは長いが…直接気持ち良いと言うのも何か気恥ずかしさが抜けないので、そう言って、手早く皮を脱がし続ける。
その最中も、やはり、皮を脱ぎたての蛇体が擦れて快感をもたらしている。
「だから…言ってもらいたいのよ…ほら、気持ち良いって言って?」
そして、俺の内心を察した上で…今日は、甘えるような声を出してせがんでくる。
いつもなら、気持ち良いと言うようになるまで俺を犯すのに、だ。
その普段とのギャップもあいまってか、やけにその姿が可愛らしい。
「…気持ち良いよ、エレン」
一瞬の間を置いて、エレンの望み通りに言葉を発する。
少し恥ずかしいけど、愛する妻の頼みを断る事は出来ない。彼女の言葉には半ば強制力のような物がある。別に強制されているわけでもないのだが、その気にされてしまうのだ。
「ふふっ…いつになっても…本当、可愛い…」
今度は正面から抱きついてきて、唇同士が触れそうな近い距離で眼を見つめてくる。
そして、淫靡に微笑んで、艶のある声でそう言うエレン。
視線に晒され、その言葉を聞くだけで、背筋にゾクゾクとした甘い快感が走る。
「可愛い…って…」
可愛いと言われて嬉しくないわけでは無いが…
彼女にとって褒め言葉なのも分かるが、なんというか、男として釈然としない部分もある。
なので、いつもの様に、少しだけ抗議の意味を込めて言葉を紡ぐが…
「私は可愛いアナタが大好きよ?」
これもやはりいつものように、何が不満なの?と言いたげな様子で、エレンは言う。
愛情に裏打ちされた圧倒的な自信が見て取れる。
「………」
そして、それを聞くと、愛されてるからそれでいいか…
と思えてしまう。
これもいつも通りだ。飽きずに繰り返すこの遣り取りは、妙な心地良さを持っている。
結局、俺は何も言い返せないまま、手を動かし続けて…
蛇体から皮を脱がし終える。
甘い匂いを発し、破れる事なく一繋ぎに脱げたそれを横に置く。
「そういう所も大好き…ふふふ…ほら、もっと気持ち良くしてあげる…待ち遠しかったんでしょう?…はむっ…ちゅ…」
そして、待っていたと言わんばかりの様子でエレンは
、俺の後ろに回り込み、俺を抱き締めて、抱き絞める。
上半身の自由を奪われた俺の耳元で囁いてから、耳たぶを甘噛みしてきて、耳全体にキスを降らせてきた。
そして、尻尾の先を肉棒に巻き付けてきて…
ぐにゅぐにゅと激しく肉棒全体を揉みたて始める。
「うぁっ…ぁ…あぁ…エレン……」
脱皮の際の体液が潤滑油になって、激しい動きも快感に変えられて行く。
脱皮直後の柔らかい蛇体は弾力的で、吸い付くような感触。
それは強烈な絞めつけと合わさって、全身、そして肉棒に甘い密着感をもたらす。
熱く火照ったエレンの身体、その体温…それが、余す事なく俺の身体に伝えられる。
息を吸えば、甘く妖しいエレンの匂いが、内側から、俺の身体を火照らせる。
それらの甘い熱によって、意識は朦朧とさせられ、エレンと、エレンから与えられる快感の事しか考えられなくなっていく。
「んっ…はぁ…アナタの身体…熱くてっ…気持ち良いっ…融けちゃいそう…おちんちんもビクビクってしてて…凄く熱くてっ…」
耳元に吹きかかる熱い吐息、快感の滲む声。
快感に震えるその動きが、密着した肌と肌で伝わる。
そして、エレンの尻尾は、揉みたてるような動きから、扱きあげ、搾り取るような強烈な蠕動に変わり、俺を一気に射精へと導こうとする。
尻尾の先は、執拗に裏スジを擦り、責め立ててきて、その度に腰が引けるような快感が俺を襲い、肉棒は跳ね、先走りを溢れさせる。
「あぁっ…出るのねっ…?言わなくても分かるわっ…ふふ…いただきますっ…、んっ、ちゅっ…!」
尻尾によって絶頂に導かれるその寸前、身体を締め付ける力が弱まり、亀頭が尻尾から解放されたと思うと、横から、エレンが亀頭の先端を咥えてくる。
そして、跡が残りそうな程に強く吸いついて、絶頂寸前の俺に追い打ちをかける。
「っ…あ、ぁぁ…!」
腰に溜まった、痺れるような熱い感覚は最高潮に達して、肉棒の中を熱い奔流が通っていくのが分かる。
そして、射精中の脈動に合わせて、尻尾は蠢き、精液を搾り取ろうとする。
「っ…ふっ…っ…んっ……っ……」
射精の最中も吸いつきをやめず、それどころか、精液の溢れる尿道口をその細い舌先でチロチロと、激しく擦るように責め立ててくる。
「っ…はっ…!」
ただでさえ敏感な尿道口を、射精中の敏感極まりない状態で責められるそれは、甘く、そして灼けつくような快感を身体の芯に叩きつけてくる。
ただただ漏れる息、快感に跳ねる身体。
「っ…ふぅっ…っ……っ…んくっ…はぁっ……美味しいっ……」
そしてエレンは、俺を責め立てながらも、精液は逃さずに、しっかりと口内で受け止めて…飲み干す。
蕩けた声をあげて、正面に回って、俺の目を見つめてきた。
腰布には、愛液がべっとりとついていて、まるでお漏らしをしたかのように、染みが出来ている。
ピンと勃った桜色の乳首、上気した肌。
精液の味に蕩け切った表情の中、俺を見つめるその青い眼は、さらなる快感を求め、欲望に燃えている。
「ふふふっ…今度はこっちでっ……んっ…あんっ…!」
腰布に手をかけ、取り払い、ひくひくと動き、蜜を流す、淫らで美しい秘所を露わにするエレン。
そして、射精直後の敏感な肉棒に向かい、一気に腰を落とし、俺を再び抱き締め、絞めつけ直す。
「はぁっ…あぁっ……」
肉襞だらけの膣内、強烈な締め付けとともに絡みつくそれを強引に抜けて、奥へと進む肉棒。
まるで肉棒を肉のやすりで削られるような、激しい快感に、ただただ、喘ぎ声を漏らし、エレンにしがみ付く。
「んっ…はぁんっ…!奥まで来たっ…もう離さないわよっ…」
エレンの腰が落ちきると同時に、亀頭の先端が、弾力に富んだ天井にぶつかる。
亀頭に優しく吸いつき、受け止めてくれるそれは、エレンの子宮口だ。
そして、腰に巻きついた蛇体は、締め付けを増して、肉棒をさらに奥に押し込んでいく。
「うぁ…はぁ…気持ち良い…」
奥の奥、子宮口にぐりぐりと押し付けられる肉棒。
子宮口は優しくそれを包み、押し返しながら、ぐにゅにゅと蠢いて、蕩けるような甘い快感を与えてくる。
しかし、膣はそうでなく、激しい締め付けと、肉壁のうねり、肉襞の絡みつきをもって、容赦無く、俺を射精へと追い込もうとする。
「あっ…はぁんっ…止まらなっ…んっ…ちゅ…れるっ…」
そして、膣内は断続的に、痙攣するような締め付けを繰り返していて、エレンが幾度もの絶頂を続けている事を、俺に理解させる。
しかし、絶頂の最中でも乱れない彼女は、俺の唇を奪い、細く長い舌を、口内に差し入れてくる。
それに応えて舌を伸ばせば、細長い舌に絡め取られ、巻き付かれて、舌を根元から扱きあげられて、徹底的に
先程俺が彼女に放った精は綺麗さっぱり無くなっていて、舌と舌を絡ませあえば、感じるのは彼女の唾液の甘い味だけだ。
「んっ…ふっ……はっ…んむ……」
後頭部に回された彼女の手。
逃げるわけも無い俺の頭を、逃がさないと言わんばかりに、強く、がっちりと固定する。
そうした上で、真っ直ぐに俺の瞳を見据えて、口内を貪り続ける。
もとより目を逸らす気は無いが、愛情に裏打ちされた独占欲に塗れた熱烈な視線は俺を射抜き、目を逸らす事などさせず、そして、考えさせない。
舌を絡ませ合いながら、鼻で息をするが、激しいキスの最中では、それだけでは足りず、息苦しさが思考を蝕む。
しかし、それ以上に、彼女とのキスは蕩けるように気持ち良く、息苦しさをも塗り潰して、さらに、俺から思考を奪っていく。
余計な事は考えず、考えられず、ただただ感覚に任せて、貪り貪られて。
舌を絡ませれば蕩けるように甘く、息を吸えば、エレンの匂いが身体を満たし、耳に入るのはエレンの喘ぎ声、呼吸の音、そして淫らに響く水音。
視界はエレンの眼前に固定されて、エレン以外は目に入らない。
そして、全身を包み、締め付けるエレンの温もりと身を焦がす熱さ、胸板に感じる鼓動。
膣が蠢き、肉棒を締め付け、擦りあげる度に、どろどろとした熱い快感が渦巻いていく。
ついにそれは、最高潮に達して…
「っ…ぅ…!」
声にならない声、空気の漏れる音を出しながら、最高潮に達したその迸りを、どくどくと、エレン最奥に注ぎ込む。
放出感が下半身を灼き、快感に感覚が塗りつぶされる。
「っ…はぁっ…!あぁぁぁんっ!」
小刻みに絶頂を迎えていたエレンも、それに呼応して、一際大きな絶頂を迎え、大きく嬌声をあげながら、その腕で俺を抱きしめ、蛇体の締め付けは強まり、膣は蠢き、痙攣し、今までとは比べ物にならない程激しく強い動きで、貪欲に肉棒から精を搾り取ろうとする。
「ぁはっ…幸せぇっ…!んっ…ちゅ…んむ…!」
とろんとした目で俺を見つめて、幸せそうに表情を蕩けさせて、再び熱烈にキスをしてくるエレン。
その身体は断続的に震えて、未だ絶頂の最中にある彼女の膣の蠢きは堪え難い快感を生み出す。
射精中の肉棒はさらなる射精に追い込まれ、まるで吸い上げていくかのような勢いで、俺はエレンに精を放ち続ける。
未だに彼女には疲れは見えず、その瞳には、欲望の炎が燃え盛っていて…
長い、長い夜の間、俺はただひたすらに、エレンを感じていた。
腰布だけを身に纏い、ベッドでとぐろを巻いて、その青い目で上目遣いに俺を見つめる最愛の妻、エレン。
甘えるような声色でそう言いながら、綺麗な赤い長髪をかきあげ、細くしなやかな指先を、可愛らしく尖った耳の先端から、ほんのり朱の差した頬を撫で、赤く瑞々しい唇に触れ、それを見せ付ける。
彼女と向かい合って座る俺の視線は唇に吸い込まれるが、その指がさらに下に動くと、今度はそちらを目で追ってしまう。
そして、視線を奪った指は、露わな胸…豊満かつ、重力に逆らう張りを持つ双丘を揺らしながらその間を抜けて、腰の辺り、蛇体との境目にそっと手を置く。
「ああ…優しく…だろ?分かってるよ、エレン」
既に俺も裸で、臨戦体制となった肉棒を隠す事もせずに、脚を伸ばしてエレンの傍に座り、寄り添う。
そして、お姫様抱っこのような状態になるように抱き寄せて、ゆっくりと膝の上に下ろしてやる。
流石に彼女の蛇体全てを持ち上げるのは無理だが、上半身に近い一部だけなら普通の女性をそうするのと大差ないはずで、エレン以外の女性を抱き上げた事が無いから分からないが、事実、そこまで負担では無かった。
近づくだけで、俺が病み付きになってやまない、彼女の甘い体臭が鼻腔をくすぐり、胸を満たす。
母性的で優しく、俺を安心させる、それなのに、俺を興奮させる、そんな魔性の甘さだ。
「あんっ…ふふ…それじゃ、優しく脱がして…ね?とっても敏感なんだから……」
甘えるようにその細い腕を首に回してきて、耳元で囁くエレン。
いつもなら此処で俺を押し倒し、巻きつきながら、膣で肉棒を貪り、その長い舌で俺の口内を蹂躙する彼女だが…
一週間程前からだんだんと甘えるような言動、行動が増えてきて、今日に至る。
ラミアであるエレンは脱皮をするのだが…脱皮前後というものは生物にとって無防備になる期間だからかは知らないが、理由も無く、少し不安になるらしい。
元々寂しがり屋でもあるし、攻めっ気があるとはいっても、そういう時は、一方的に責めて俺のよがる姿を見るよりも、互いを求めあうような、愛情たっぷりの交わりがしたくなるのだろう。
「それじゃ……」
蛇体との境目を撫でてやってから、浮いた皮を摘まんで、ゆっくりと境目から蛇の皮を剥がし、皮とその下の蛇体の間に、丁寧に指を差し入れる。
「んっ…あんっ…ふふ…そうよっ…上手、上手っ…」
それだけで、ぴくりと身体を震わせるエレン。
指が動くたびに、耳元で甘く声を跳ねさせて、それがまた欲望を掻き立てて堪らない。
皮の下の蛇体は、ぬるりとした体液に覆われていて、そして、いつものすべすべとした感触ではなく、ぷにぷにと弾力的で、吸い付く柔肌のような感触だ。しかし、確実に彼女の肌とは違ったもので、いつもは味わえない、脱皮直後だけの魅惑の感触だ。
脱がし終えれば、この感触を全身で味わえる…
期待にはやる気持ちを抑えつつ、ゆっくり指を滑らせて、境目でくっついている皮をどんどんと剥がして、半周し、逆向きにもう半周。
「っと……はぁ…」
目の前に横たわる蛇体から、靴下を裏返しにしながら脱ぐような形で、皮を少しずつ脱がしていく。
体液で濡れて、てらてらと、妖しく光を反射する蛇体は、まるでローションをぬりたくったようで、それがまた俺を興奮させる。
しかも、彼女の愛液のように、むせかえる程に甘い匂いを放っていて、息を吸えば、それが胸を満たし、身体中に染み渡り、頭の中に入り込んで来て、俺をくらくらとさせる。
「っ…もうっ…気が早いんじゃないっ…?先走りなんて出しちゃって…あんっ…」
皮を脱ぎ終えた分だけ、俺に巻きついてくるエレン。
最初は俺の右側に居たのが、今は左側まで来ている。
当然、目の前の蛇体も、するすると動いていくのだが、服を脱いで、膝元に蛇体を置いているこの体勢は、丁度肉棒が蛇体と俺の腹の間に挟まれる形となっていて…
ぬるぬるとした蛇体が動くたびに、肉棒と擦れて、もどかしい快感をもたらす。
「擦れるんだってっ…」
もどかしさを我慢しながら、皮を脱がし続ける。
その分だけ、上半身に蛇体が巻きついてきて、吸い付くような柔らかさとぬるぬるとした感触を堪能出来る。
しかも、彼女の匂いを擦り付けるかのように、蛇体を蠢かせ、締め付けてきて、それがまた愛しくて堪らない。
「あんっ…ふふ…そうね…気持ち良い…?」
後ろから俺を抱きすくめて、その豊満な胸を背中に押し当て、唇を俺の耳に触れさせて、甘く囁いてくる。
はっきりと聴き取れる息遣いは、エレンも興奮しているという事を俺に教えてくれる。
「言うまでもないだろ…?」
もうエレンとは長いが…直接気持ち良いと言うのも何か気恥ずかしさが抜けないので、そう言って、手早く皮を脱がし続ける。
その最中も、やはり、皮を脱ぎたての蛇体が擦れて快感をもたらしている。
「だから…言ってもらいたいのよ…ほら、気持ち良いって言って?」
そして、俺の内心を察した上で…今日は、甘えるような声を出してせがんでくる。
いつもなら、気持ち良いと言うようになるまで俺を犯すのに、だ。
その普段とのギャップもあいまってか、やけにその姿が可愛らしい。
「…気持ち良いよ、エレン」
一瞬の間を置いて、エレンの望み通りに言葉を発する。
少し恥ずかしいけど、愛する妻の頼みを断る事は出来ない。彼女の言葉には半ば強制力のような物がある。別に強制されているわけでもないのだが、その気にされてしまうのだ。
「ふふっ…いつになっても…本当、可愛い…」
今度は正面から抱きついてきて、唇同士が触れそうな近い距離で眼を見つめてくる。
そして、淫靡に微笑んで、艶のある声でそう言うエレン。
視線に晒され、その言葉を聞くだけで、背筋にゾクゾクとした甘い快感が走る。
「可愛い…って…」
可愛いと言われて嬉しくないわけでは無いが…
彼女にとって褒め言葉なのも分かるが、なんというか、男として釈然としない部分もある。
なので、いつもの様に、少しだけ抗議の意味を込めて言葉を紡ぐが…
「私は可愛いアナタが大好きよ?」
これもやはりいつものように、何が不満なの?と言いたげな様子で、エレンは言う。
愛情に裏打ちされた圧倒的な自信が見て取れる。
「………」
そして、それを聞くと、愛されてるからそれでいいか…
と思えてしまう。
これもいつも通りだ。飽きずに繰り返すこの遣り取りは、妙な心地良さを持っている。
結局、俺は何も言い返せないまま、手を動かし続けて…
蛇体から皮を脱がし終える。
甘い匂いを発し、破れる事なく一繋ぎに脱げたそれを横に置く。
「そういう所も大好き…ふふふ…ほら、もっと気持ち良くしてあげる…待ち遠しかったんでしょう?…はむっ…ちゅ…」
そして、待っていたと言わんばかりの様子でエレンは
、俺の後ろに回り込み、俺を抱き締めて、抱き絞める。
上半身の自由を奪われた俺の耳元で囁いてから、耳たぶを甘噛みしてきて、耳全体にキスを降らせてきた。
そして、尻尾の先を肉棒に巻き付けてきて…
ぐにゅぐにゅと激しく肉棒全体を揉みたて始める。
「うぁっ…ぁ…あぁ…エレン……」
脱皮の際の体液が潤滑油になって、激しい動きも快感に変えられて行く。
脱皮直後の柔らかい蛇体は弾力的で、吸い付くような感触。
それは強烈な絞めつけと合わさって、全身、そして肉棒に甘い密着感をもたらす。
熱く火照ったエレンの身体、その体温…それが、余す事なく俺の身体に伝えられる。
息を吸えば、甘く妖しいエレンの匂いが、内側から、俺の身体を火照らせる。
それらの甘い熱によって、意識は朦朧とさせられ、エレンと、エレンから与えられる快感の事しか考えられなくなっていく。
「んっ…はぁ…アナタの身体…熱くてっ…気持ち良いっ…融けちゃいそう…おちんちんもビクビクってしてて…凄く熱くてっ…」
耳元に吹きかかる熱い吐息、快感の滲む声。
快感に震えるその動きが、密着した肌と肌で伝わる。
そして、エレンの尻尾は、揉みたてるような動きから、扱きあげ、搾り取るような強烈な蠕動に変わり、俺を一気に射精へと導こうとする。
尻尾の先は、執拗に裏スジを擦り、責め立ててきて、その度に腰が引けるような快感が俺を襲い、肉棒は跳ね、先走りを溢れさせる。
「あぁっ…出るのねっ…?言わなくても分かるわっ…ふふ…いただきますっ…、んっ、ちゅっ…!」
尻尾によって絶頂に導かれるその寸前、身体を締め付ける力が弱まり、亀頭が尻尾から解放されたと思うと、横から、エレンが亀頭の先端を咥えてくる。
そして、跡が残りそうな程に強く吸いついて、絶頂寸前の俺に追い打ちをかける。
「っ…あ、ぁぁ…!」
腰に溜まった、痺れるような熱い感覚は最高潮に達して、肉棒の中を熱い奔流が通っていくのが分かる。
そして、射精中の脈動に合わせて、尻尾は蠢き、精液を搾り取ろうとする。
「っ…ふっ…っ…んっ……っ……」
射精の最中も吸いつきをやめず、それどころか、精液の溢れる尿道口をその細い舌先でチロチロと、激しく擦るように責め立ててくる。
「っ…はっ…!」
ただでさえ敏感な尿道口を、射精中の敏感極まりない状態で責められるそれは、甘く、そして灼けつくような快感を身体の芯に叩きつけてくる。
ただただ漏れる息、快感に跳ねる身体。
「っ…ふぅっ…っ……っ…んくっ…はぁっ……美味しいっ……」
そしてエレンは、俺を責め立てながらも、精液は逃さずに、しっかりと口内で受け止めて…飲み干す。
蕩けた声をあげて、正面に回って、俺の目を見つめてきた。
腰布には、愛液がべっとりとついていて、まるでお漏らしをしたかのように、染みが出来ている。
ピンと勃った桜色の乳首、上気した肌。
精液の味に蕩け切った表情の中、俺を見つめるその青い眼は、さらなる快感を求め、欲望に燃えている。
「ふふふっ…今度はこっちでっ……んっ…あんっ…!」
腰布に手をかけ、取り払い、ひくひくと動き、蜜を流す、淫らで美しい秘所を露わにするエレン。
そして、射精直後の敏感な肉棒に向かい、一気に腰を落とし、俺を再び抱き締め、絞めつけ直す。
「はぁっ…あぁっ……」
肉襞だらけの膣内、強烈な締め付けとともに絡みつくそれを強引に抜けて、奥へと進む肉棒。
まるで肉棒を肉のやすりで削られるような、激しい快感に、ただただ、喘ぎ声を漏らし、エレンにしがみ付く。
「んっ…はぁんっ…!奥まで来たっ…もう離さないわよっ…」
エレンの腰が落ちきると同時に、亀頭の先端が、弾力に富んだ天井にぶつかる。
亀頭に優しく吸いつき、受け止めてくれるそれは、エレンの子宮口だ。
そして、腰に巻きついた蛇体は、締め付けを増して、肉棒をさらに奥に押し込んでいく。
「うぁ…はぁ…気持ち良い…」
奥の奥、子宮口にぐりぐりと押し付けられる肉棒。
子宮口は優しくそれを包み、押し返しながら、ぐにゅにゅと蠢いて、蕩けるような甘い快感を与えてくる。
しかし、膣はそうでなく、激しい締め付けと、肉壁のうねり、肉襞の絡みつきをもって、容赦無く、俺を射精へと追い込もうとする。
「あっ…はぁんっ…止まらなっ…んっ…ちゅ…れるっ…」
そして、膣内は断続的に、痙攣するような締め付けを繰り返していて、エレンが幾度もの絶頂を続けている事を、俺に理解させる。
しかし、絶頂の最中でも乱れない彼女は、俺の唇を奪い、細く長い舌を、口内に差し入れてくる。
それに応えて舌を伸ばせば、細長い舌に絡め取られ、巻き付かれて、舌を根元から扱きあげられて、徹底的に
先程俺が彼女に放った精は綺麗さっぱり無くなっていて、舌と舌を絡ませあえば、感じるのは彼女の唾液の甘い味だけだ。
「んっ…ふっ……はっ…んむ……」
後頭部に回された彼女の手。
逃げるわけも無い俺の頭を、逃がさないと言わんばかりに、強く、がっちりと固定する。
そうした上で、真っ直ぐに俺の瞳を見据えて、口内を貪り続ける。
もとより目を逸らす気は無いが、愛情に裏打ちされた独占欲に塗れた熱烈な視線は俺を射抜き、目を逸らす事などさせず、そして、考えさせない。
舌を絡ませ合いながら、鼻で息をするが、激しいキスの最中では、それだけでは足りず、息苦しさが思考を蝕む。
しかし、それ以上に、彼女とのキスは蕩けるように気持ち良く、息苦しさをも塗り潰して、さらに、俺から思考を奪っていく。
余計な事は考えず、考えられず、ただただ感覚に任せて、貪り貪られて。
舌を絡ませれば蕩けるように甘く、息を吸えば、エレンの匂いが身体を満たし、耳に入るのはエレンの喘ぎ声、呼吸の音、そして淫らに響く水音。
視界はエレンの眼前に固定されて、エレン以外は目に入らない。
そして、全身を包み、締め付けるエレンの温もりと身を焦がす熱さ、胸板に感じる鼓動。
膣が蠢き、肉棒を締め付け、擦りあげる度に、どろどろとした熱い快感が渦巻いていく。
ついにそれは、最高潮に達して…
「っ…ぅ…!」
声にならない声、空気の漏れる音を出しながら、最高潮に達したその迸りを、どくどくと、エレン最奥に注ぎ込む。
放出感が下半身を灼き、快感に感覚が塗りつぶされる。
「っ…はぁっ…!あぁぁぁんっ!」
小刻みに絶頂を迎えていたエレンも、それに呼応して、一際大きな絶頂を迎え、大きく嬌声をあげながら、その腕で俺を抱きしめ、蛇体の締め付けは強まり、膣は蠢き、痙攣し、今までとは比べ物にならない程激しく強い動きで、貪欲に肉棒から精を搾り取ろうとする。
「ぁはっ…幸せぇっ…!んっ…ちゅ…んむ…!」
とろんとした目で俺を見つめて、幸せそうに表情を蕩けさせて、再び熱烈にキスをしてくるエレン。
その身体は断続的に震えて、未だ絶頂の最中にある彼女の膣の蠢きは堪え難い快感を生み出す。
射精中の肉棒はさらなる射精に追い込まれ、まるで吸い上げていくかのような勢いで、俺はエレンに精を放ち続ける。
未だに彼女には疲れは見えず、その瞳には、欲望の炎が燃え盛っていて…
長い、長い夜の間、俺はただひたすらに、エレンを感じていた。
11/10/09 23:00更新 / REID