ユニコーンの夫婦に起きた異変とは!?
とある魔界に近い森の一角に、一組のユニコーンの夫婦が住んでいた。
ヒーツイノーク・ベルベクスという、何処にでもいそうな風貌の男。
こいつが十数年守ってきた童貞をユニコーンに捧げた男であり、ユニコーンと結婚して夫となり、そして今はユニコーンの求めるままに精を与え続けるオスである。
そのヒーツイノークの陰茎を、日常的に咥え込んで寄り添うのが彼の妻であり、底なし淫獣ユニコーンと化したジャイナ・ベルベクスであった。
二人が結婚してからのこの半年、交わらない日は無い程――という表現が生温い位の性行為が、この二人の間に繰り広げられていた。
まずヒーツイノークが起きる前に、ジャイナは朝立ちした男根をくわえ込み、朝の一番絞り精液を飲み、そのまま朝食まで三回本番行為を行う。
朝からふらふらになって起きてきたヒーツイノークに、ジャイナは精のつく食材で作った朝食を回復の魔力を込めて口移しでヒーツイノークへと与えるのだが、その間にも常にジャイナの片手はヒーツイノークの陰茎に巻きつき、食事が終わるまで強制的に二回は精液を吐き出させる。
朝食が終われば昼食までの数時間は交わりの時間。ヒーツイノークが主体で三回。ジャイナ主体で五回。
ここまでやれば出が悪くなるものなのだが、悪くなればなったでジャイナはヒーツイノークの睾丸を揉み込み、回復魔法を流して精を増産させた。
そんな様子が昼と夕と続くのだが、ジャイナにとってここまでがコース料理で言うところの前菜の様なもの。
夕食が終わってからは、ジャイナはヒーツイノークの陰茎の感触に嬌声に嬌声を重ね、ヒーツイノークは精液の上に精液を降りかけて、ジャイナのシミの無い白い裸体を更に白く染め上げる。
それはジャイナの回復魔法が追い付かず、ヒーツイノークが出し過ぎで気絶するまでその行為は続けられる。
これで一日が終わりとなるわけなのだが、その次の日も次の日も同じような行為が当たり前のように繰り返される続ける。
そんな普通の人間相手では逃げ出してしまうような拷問に近しい行為ではあるのだが、ジャイナはこの行為に幸せを感じているし、ヒーツイノークも最初はきつかったものの、惚れた弱みで邪険に扱う事も出来ず、仕舞いには段々と慣れてきて、今ではジャイナの愛情表現と受け取っているぐらいだった。
しかしながらこれだけやるだけやれば、当然起こりえる出来事がある。
それは男の魔物化――つまりはインキュバス化だ。
つい先日、とうとうといった感じでインキュバス化したヒーツイノークは、インキュバス化した際に起こった身体の変化を診断してもらうために、知り合いのインキュバス化を研究している魔女に診てもらった。
三日ほど魔女に入念に検査とサンプル採取をされた後、ヒーツイノークは妻が待ちわびているであろう愛しい我が家へ向かって歩いていた。
その脳裏に件の魔女に告げられた、彼の体の変化の理由を反芻しながら。
「ただいま〜」
程なくして家へ辿り着いたヒーツイノークが、その木造の家の扉を開けて中を見ると、何処にもヒーツイノークの愛する妻の姿は見当たらなかった。
何時もはヒーツイノークが帰ってくる度に、玄関で待ち構えて飛び掛り性行為を強請ってくる彼女がいないというのは、ヒーツイノークの脳内に嫌な想像をもたらす。
「も、もしかして……」
夫婦の寝室へと足を向けると、段々とヒーツイノークの耳に、粘ついた水音と声を押し殺して呻くジャイナの嬌声が聞こえてきた。
嫌な予想が当たったと、ヒーツイノークが音を立てないように気を使って扉を開けてみれば、そこには彼の予想通りにジャイナがヒーツイノークの寝巻きを着て、使用済みの彼の下着に顔を埋めながら、馬の四肢で立ったまま人間の方の秘所を一心不乱に弄り回してるジャイナの姿があった。
「ふっくぅーー!!」
人間の身体を震わせ、馬の蹄をカパカパ鳴らしながら絶頂するジャイナの痴態に、このまま見なかった事にしようかという思いが脳裏をよぎるヒーツイノーク。
しかしこれもジャイナの愛情の裏返しと自分に言い聞かせたヒーツイノークは、開けたままの扉を二・三度ノックしてジャイナにヒーツイノークの存在を知らせた。
その音に性的快楽に濁ったジャイナの目がヒーツイノークを捕らえるが、幻覚を見ていると彼女は思ったのかボーっとヒーツイノークを見ていた。
「ただいま、ジャイナ。僕が帰ってくるまで待てなかったの?」
そんな愛しい妻の様子に苦笑しながら、幻覚じゃないよと言いたげにヒーツイノークがジャイナに告げると、ジャイナの瞳に光が戻る。
もっともそれは、獲物を見つけたサキュバスのような、色と欲に塗れた歪んだ光りである。
「お帰りなさいヒーツ!三日もわたくしを待たせるなんて罪作りな人です。あの魔女に何か悪戯されなかった?あ、貴方の身体に魔法薬とあの魔女の臭いがこびりついてるう!!これはいけない、早く洗い流さないと」
はぁはぁと淫熱に浮かれた吐息を漏らしながら一息で言葉を吐くと、ジャイナはヒーツイノークの衣服を脱がし始める。
時折布の裂くような音が衣服から走るが、ヒーツイノークは極力気にしない事にした。
「ジャイナ、ちょっと落ち着いて、僕の話を……」
「ヒーツ、ひーつぅ……三日ぶりのヒーツの生の匂い、股間にキュンキュンくる〜〜――」
完全に理性を飛ばした様子のジャイナを見て、ヒーツイノークはしょうがないと両手を上げる。
そしてジャイナの両頬をばしりと強めに叩き、そのまま頬を押さえつけて強制的にヒーツイノークの眼を見させる。
「ジャイナ。僕の話を聞いてって言ったよね」
「ご、ごめんなさぃ……」
何時に無く強気に出るヒーツイノークの様子に、ジャイナは許しを求めて縋す目つきでありながらも、ジャイナの眠っていた被虐心が揺り動かされたのか、更に酷い事をして欲しいという感情がその瞳に見え隠れしていた。
「今日は君と僕との初めてのセックスだよ。それをちゃんと祝いたいと思う僕は我侭なのかな?」
「は、初めてって、わたくしとヒーツは毎日……」
「それは人間だった僕とだよね。インキュバスになった僕とは初めてだったと思うけど、僕の気のせいかな?」
漸くヒーツイノークの言いたい事を理解したのか、ジャイナは淫欲から多少落ち着きを取り戻したが、今度は散々愛し合ったはずの愛しい人との初性交という、意味の合わない行為に心を躍らせていた。
「ね、ねえヒーツ。はやく交わりましょう……」
「駄目だよジャイナ。まずは二人の誓いからだよ」
慌てるジャイナを押し留めながら、ヒーツイノークはジャイナから寝巻きを取り払い、ユニコーン独自の新婦を思わせる衣服を着させていく。
本来ならば真っ先にでも交わりたいのに、逆に交わりを遠ざけるかの様な行為に、ジャイナは思わず焦れて足踏みをしてしまう。
「本当にジャイナはこの服似合うよね」
「そんな事はいいの〜。続きをはやくぅ〜」
「慌てない慌てない」
ヒーツイノークはジャイナのベールのような被り物を前に垂らすと、一歩後ろに下がりジャイナから離れた。
離れてしまったヒーツイノークを追いかけようとしたジャイナを、手で押しとめてヒーツイノークは口を開いた。
「汝ヒーツイノークは、ジャイナを妻とし、健やかなる時は常に妻の子宮に愛を注ぎ、病める時は妻に愛をささやき、困難も喜びも二人で分かち合いながら共に歩んでいく事をここに誓うか――誓います」
堕落神式の文句を真似たヒーツイノークの言葉を受けて、ジャイナも性行為に逸る身体を押さえつけ、ヒーツイノークの次の言葉を待つ。
「汝ジャイナは、ヒーツイノークを夫とし、健やかなる時は夫の愛を子宮で受け止め、病める時は夫の愛に身体を預け、困難も喜びも二人で分かち合いながら共に歩んでいく事をここに誓うか」
「誓います」
誓いの言葉を口にしたジャイナは、先ほどまでの淫乱メス馬ではなく、伝説の聖獣と謳われる気品と威厳に満ち溢れた一人の女になっていた。
「ならば新たな夫婦となる二人。堕落神の御前で誓いのキスを」
ヒーツイノークはジャイナの純白の前垂れを捲り上げて、露になったジャイナの瞳をまっすぐ見つめながら、ジャイナの腰布を取り払う。
ジャイナもヒーツイノークのズボンから男根を取り出すと、擦り上げて完全に勃起させる。
「ジャイナ。改めて、僕と一緒になってくれて有難う」
「ううん。わたくしもヒーツと一緒になれて、本当に嬉しいのです」
そう言葉を掛け合い、ゆっくりと二人の顔がお互いに近づく。
やがて二人の顔が重なり合い、二人の舌が重なり絡み、二人の両の腕がお互いを確りと抱き合うと、ジャイナの秘所にヒーツイノークの男根が滑り込んで中へと埋まる。
「ううぅうう!!」
先ほどまで散々弄り回していた所為か、ジャイナはヒーツイノークの亀頭が子宮に口付けしただけで、キスしたまま絶頂してしまった。
「ちゅぱ…・・・ここに新たな夫婦が誕生した。二人に堕落神のご加護があらんことを」
絶頂感に全身を震わせて目も性感に濁らせたジャイナから、ヒーツイノークは口を離して締めの誓いの文句を口に出した。
「さてこれから初夜だね――まあまだ昼なんだけどね」
「ヒーツ、わたくし辛いの。動いて、貪ってぇ〜」
「駄目だよジャイナ。僕らは新婚なんだから、まずはお互いの身体を確かめるセックスじゃなきゃ。それにインキュバスになった僕の体の味を、ジャイナに確りと教え込まないといけないしね」
ジャイナの膣内に挿入したまま、再度口付けしたヒーツイノークは、人間の時とは比べ物にならない程の絶妙な舌の動きを発揮し、ジャイナの口内を舐め上げて喜ばせる。
今まではジャイナのされるがままだったヒーツイノークのその変化に、ジャイナの身体は震えながら歓喜の悲鳴を上げた。
キスだけで恍惚の表情となったジャイナの身体に纏っている薄絹の服を、ヒーツイノークは滑らかに動かせるようになった指で、ジャイナの身体を愛撫しつつ脱がしていく。
全ての衣服を脱がしても、ヒーツイノークの身体への愛撫は続く。
キスを続けながらも、指先でジャイナの頬を撫で下ろし、指の腹のフェザータッチで喉元を撫で下ろし撫で上げる。
そしてジャイナのキスの快感と指の感触に震える肩を指全体で撫で回してから、ヒーツイノークはゆっくりと胸の上部を一撫でして、大きめでありながら均整のとれた胸を下から救い上げるように持ち、形が少しだけ変わる位の軽さで揉み始める。
「はぁん……ふぅうん……はっぁん――――」
ピアノの鍵盤で音楽を奏でるかのようなヒーツイノークの指使いに、ヒーツイノークから口を離したジャイナは気持ち良さそうな声を上げる。
「随分と気持ち良さそうだね。僕のキスを拒否してまで集中するなんて」
怒ったかのようにそう耳元で呟いたヒーツイノークは、手の動きはそのままに、ジャイナの額から伸びる角の根元を齧り取るかのように、犬歯を突き立ててカリカリと音を奏でる。
「角の根元をカミカミしちゃらめぇ、脳に、脳に響くの〜〜――!!」
直接脳髄を揺り動かされるかのような刺激に、馬の下半身が逃げようとガクガクかぱかぱともがくものの、人間の上半身はもっと刺激が欲しいとばかりにヒーツイノークへ身体を差し出す。
「良いのかな、角ばっかり気を取られてても」
「ひひゃああああん――――!」
突如ヒーツイノークの柔らかに動いていた指が、乳房を握りつぶそうかというほどに力強いものへと変わり、思わずジャイナの馬の足がガクガク震えて座り込もうとするものの、ヒーツイノークの男根が金剛力のような力強さを発揮し、子宮を持ち上げ支えてジャイナを座らせない。
「ほらしっかり立って。まだ前戯は終わってないよ」
角から口を離したヒーツイノークは、今度はジャイナの胸へと移り、ジャイナの左胸の乳首を噛むと、力任せに引っ張った。
「ぎゃひぃーーん!取れちゃう、乳首が取れちゃうーー!!!」
そんな事は知った事ではないと言わんばかりに、ヒーツイノークは乳首を噛んだまま、首を上下左右に力強く振り回し、右胸の乳首も人差し指と親指でぎゅっと摘むと、思いっきり引っ張った。
「だ、だめえぇえぇぇえーー!!」
両乳首に走る痛みが魔物の身体によって快感へと変わった瞬間、ジャイナはカパカパと地面を踏みしめながら、人間の秘所からバシャバシャと愛液を振りまいて最高潮へ達した。
本格的に絶頂が足に来たのだろう、ヒーツイノークも支えきれずに、ジャイナの馬の下半身がその場にしゃがみこんでしまった。
入れたままになっていた男根をジャイナの膣に引っ張られて、引き摺り下ろされるように座らされたヒーツイノークは、多少憮然とした表情をしていた。
「駄目じゃないか、ちゃんと立っててって言ったよね」
「だってぇ、ヒーツが急に……」
「口答えする悪い子は、お仕置きだね」
「あひゅぅう!」
子宮口に一発強く陰茎を叩き込んでジャイナを黙らせたヒーツイノークは、ジャイナを抱きしめたまま、人間同士だったら対面立位と対面座位の間のような体勢で、容赦なく腰を降り始めた。
「ふ、ふ、ふ、ふ――」
「あひゃああん、ヒーツ、もっと、もっとぅ――!」
ジャイナがもっと激しくなのかもっと優しくして欲しいのか判らないが、ヒーツイノークは乱暴とも取れる腰つきでジャイナの膣内を犯していく。
「はぅん、ひゃあぁん、ふひゅん――――!!」
がつがつごつごつという打撃音が膣内から迸り、にちゃにちゃぐちゃぐちゃという淫音が二人の繋がっている場所から溢れる。
やがて二人の身体から珠の汗が出てくると、ヒーツイノークは歯を食いしばって射精を堪え、ジャイナは絶頂を押し殺して更に高い場所で果てようとしていた。
しかしこれほど激しい交わりでは、そうそう堪えきれるわけも無く、やがてヒーツイノークの睾丸から精液が前立腺へと送られ始め、ジャイナの性感も押し殺せるほど小さいものではなくなってきた。
「はあ、はぁ、もうそろそろ、出すよ、ふぅ、はぁ……」
「いいよ、だしてぇ〜。わたくしのお腹をぱんぱんにしてぇ―――!」
お互いに最高潮の場が近い事を確認し、ヒーツイノークは更にジャイナの奥へ陰茎を押し込もうと、ジャイナの胸の間に顔を埋めて背に回した腕に力を込めながら、腰をより一層激しく振って前立腺に精液を溜め込む。
ジャイナも胸に埋まったヒーツイノークの頭を抱き、眼を瞑って押し殺し続けて最大級に大きくなった快感の波に身を任せる。
そしてヒーツイノークは精液が自分の尿道を駆け上ってきたのを感じると、一度腰を引いて膣口の限界まで一物を抜くと、一気に膣内を押し滑らせて子宮口へと陰茎を叩き込み、子宮口に空いた穴と鈴口をぴったり合わせる。
「うぐうぅうぅう――――!!!」
「き、たぁ……きた、きたああぁあぁああ――――!!」
ヒーツイノークは放尿であるかのように、鈴口から途切れなく精液をジャイナの子宮の中に押し込んでいき、ジャイナもギリギリまで蓄えた絶頂感に全身を――それこそ人間のと馬の区別無く震わせ、子宮が精液を注ぎ込まれて膨らんでお腹が苦しくなる事すら快感へと変える。
「ふぅ、ふぅ……」
「はぁぁぁん――――」
やがて一分ほど文字通りにヒーツイノークが精液を注ぎ込んだ結果、大量の精を注ぎ込まれて恍惚とした表情のジャイナのお腹は、数ヶ月子供が子宮にいる妊婦のように膨れていた。
「ジャイナ、抜くよ」
「ゆっくり抜いてね。こぼれちゃうから」
射精が止まっても勃起したままの男根を、ヒーツイノークはジャイナの申し出通りに、ゆっくりと時間をかけて抜いていき、ジャイナはヒーツイノークの陰茎が抜け出るたびに、子宮口と膣内に力を入れて、注ぎ込まれた精を逃がさないように気をつける。
程なくして湯気を立ち上らせたヒーツイノークの陰茎がジャイナから引き抜かれても、ジャイナの膣からは精液が一滴たりとも零れ落ちることは無かった。
「ふふっ♪ お腹の中がたぷたぷ言ってる♪」
嬉しそうにそう呟いたジャイナは、身体を小刻みに揺らして子宮の中にある愛しい人の子種が揺れる感触を楽しんでいるようだった。
そんな様子のジャイナを横目に、ヒーツイノークはジャイナの後ろに回りこむと、尻尾を持ち上げて隠されていた馬体の方の秘所を曝け出した。
「え、な、ヒーツ、どうしたの?」
「うん?いやね、僕がインキュバス童貞を捧げたから、ジャイナの馬処女を貰おうかと」
「え、だって……」
ヒーツイノークが人間の頃にジャイナはそこの処女を捧げようとして、ジャイナの発達した馬尻筋肉に阻まれて、膣の入り口に亀頭をつけるので精一杯だった事があった。
インキュバス化したヒーツイノークの陰茎が、人間のときより多少大きくなっているといっても、それで馬膣内に挿入れられるとはジャイナには思えなかったのだ。
「大丈夫だよ、見ててごらん」
そんなジャイナの疑念を振り払うかのように、ヒーツイノークがジャイナに見せ付けるように一物に力を入れると、これ以上は無いと言うほど勃起していたはずの男根は、見る見るうちに更に大きく膨れ上がり、やがてヒーツイノークの股間から胸まである程に長く、ヒーツイノークの手首の太さ位ある巨大な陰茎――それこそ雄馬の一物以上のモノがそこに聳え立っていた。
「ど、どうして……」
口ではそう疑問を投げかけているジャイナだったが、その目はヒーツイノークの異形の男根を期待の眼差しでまじまじと見つめ、心臓はその一物がどんなに気持ちよいのかという想いで血潮をドクドクと押し出し、突き立てられる予定の馬の秘所には、待ちきれないとばかりに淫液がとろりと零れ出始めた。
「なんでも、インキュバスは相手の魔物が望む通りに身体を変化させる事が出来るんだってさ。だからこのチンコは、ジャイナが僕にこうなって欲しいと思っていたという結果生まれたんだって」
「い、いえ、わたくしは別にそんな事を……」
「嘘だね。ならなんで、そんなに興味津々な目で見ているのかなぁ?」
そうヒーツイノークに指摘されて、咄嗟にその場所から視線を外そうとしたジャイナだったが、結局は視線を外す事は出来ず、むしろ更に熱っぽい視線をその陰茎に纏わりつかせる結果になった。
「ほら、ジャイナも欲しいんでしょ。この淫乱牝馬おまんこに」
ぐちゃりと濡れそぼった馬秘所に、ヒーツイノークの握りこぶし程の大きさに変化した亀頭が触れると、ジャイナの馬の身体は足踏みをして反応を示した。
「ほらほら、どうなの欲しいの?それとも欲しくないの?」
亀頭で陰唇を撫で上げ撫で下ろしながら、ヒーツイノークはジャイナに明らかに答えが決まっている事を尋ねる。
自分の大きい馬尻で隠れて見えないヒーツイノークの男根の感触に、最初は打ち震えていたジャイナだったが、ただ撫でられるだけでは物足りなくなり、ついには顔を淫獣のモノへと変えると、腹に力を入れて叫ぶようにヒーツイノークへ懇願を始めた。
「ヒーツの、極太馬並チンポを、わたくしの涎塗れの膣内にぶち込んで欲しいのです!おまんこを、目茶目茶のグチャグチャにして、どろどろのザーメンを叩き込んでほしいのです!!」
そう言葉を発しながら、ジャイナの膣は大口を開けてヒーツイノークの陰茎を受け入れようとしていた。
「じゃあほらそこの柱を、上半身で抱え込んで待機して」
しかし直ぐにヒーツイノークは入れようとせず、ジャイナの寝室の中にある一本の柱の前に身体を移動させて、ジャイナに柱を抱きつかせたあと、その場にジャイナを座らせた。
そこまでさせてようやくジャイナの大きい馬尻に埋もれた秘所に、ヒーツイノークは人間で言うところの後背位の形になると、手で陰茎の位置を調節してぴったりと膣口と亀頭をくっ付けた。
「それじゃあ、挿入れるネッ!!!」
「おほはああああぁああ――――!!」
槍の様に腰溜めで突き出されたヒーツイノークの男根は、ジャイナの長い膣道を瞬く間に通り抜け、その奥にある馬子宮の口へと突き刺さる。
人間の膣では感じられないほどの長々とした挿入感と、馬の骨盤と背骨から駆け上ってくるゾクゾクとした快感に、ジャイナは思わず大きな嬌声を出してしまった。
「挿入れただけでそんなに喜んでもらえるなら、抜くとどうなるのかなぁ〜♪」
今度は挿入したのとは反対に、ゆっくりと遅々とした動きでジャイナの膣内を引き戻して行くヒーツイノークの陰茎。
「はうぅぅぅふぅううぅう――――……」
襞一枚につき一秒もかけてゆっくり雁首に大きく刻まれた段差で削られると、その襞一枚が膣そのものになったかのような快感がジャイナの馬体から迸り、馬の体が自分の体ではなくなったかのように、各部の筋肉が飛び跳ねるかのように収縮してしまう。
そしてその快感に耐えるように、ジャイナは柱に爪を立てながらも、耐えられずに人間の体を震わせる。
「気に入ってもらえたようだね。じゃあ今度はリズミカルに」
ジャイナの馬尻を掴んだヒーツイノークは、彼の大きな陰茎の根元から先までを使った大きなストロークで、パンパンと腰を尻に打ち付けつけてジャイナの膣内を責め立てていく。
ジャイナの膣内に全て埋まった陰茎が、淫液と湯気を迸らせながら馬膣から抜かれる様は、人間同士の営みでは在り得ないはずの姿――それこそ主神を冒涜しているかのような異様な光景だった。
「ああぁあ――ッゥッ―――うあんぁああぁ――!!!」
こんこんと子宮口をノックされ、膣道の気持ちよい場所を雁首で撫で上げられ続けるジャイナは、口から意味のない叫び声を上げ続ける。
しかしヒーツイノークの腰は止まらない。
それどころか、ジャイナの気持ちよい場所を記憶する度に、より一層激しい腰つきで突き入れると、腰を回して子宮の口周りを執拗なまでに嬲り、引き抜く際には膣内全ての弱い場所を撫で上げていく。
初めてのはずの馬膣で味わうことになった、在り得ないほど大きな初めての性感に、ジャイナは我慢しきれなくなり、馬膣がぞろぞろと収縮をはじめる。
「は、はぁ、はぁああぅあ! いっっっくううぅうぅぅううぅううう――――!!!」
馬の後ろ足を立てて尻を持ち上げたジャイナは、ヒーツイノークが果てるのも待たずに絶頂した。
何時もは早漏気味ですらあるヒーツイノークなのだが、大きく長くなった分だけ性感を感じにくいのか、ヒーツイノークは射精する様子も無く、そのまま持ち上がったジャイナの尻に圧し掛かり腰を振り続ける。
「ほら僕ももうちょっとでイケると思うから。頑張ってそのままイキ続けてね」
「ぐひぃいぃいぃいい――――!!!」
ジャイナは逝き続けてしまう体をなんとか抑えようと、柱の木皮を剥ぐかのように力を込めて爪を立て、馬の体の後ろ足で足踏みをして見るものの効果は薄い。
しかも堪えようとすればするほどに、体から力が抜けていき、先ほど人間の子宮に注がれた精液がちょろちょろと人膣内から漏れ出してしまう。
「ヒーツ、ヒーツぅ!お願いしますからぁん、早くしてんぁあああん!!」
「丁度いま昇って来たところだから、もう直ぐだよもう直ぐ」
「漏れちゃう、漏れちゃうのおぉおぉうう!!!」
そのジャイナの言葉通りに、馬の子宮を一突きされる度に、人間の子宮から漏れる精液の量が増えていく。
しかしヒーツイノークの言葉も真実だったようで、巨大な男根が射精前を知らせるかのように膨らんでいく。
「出るよ、ジャイナ、出るよぉ!!!」
「止まって、とまってぇえええ!だめぇぇええ!!」
ヒーツイノークが馬尻に体を預けたまま、馬子宮に陰茎から昇ってきた子種を大量に注ぎ込むと、ジャイナが手で押さえていたのにもかかわらず、それと入れ替わるかのようにジャイナの人間子宮から全ての精液が膣の外へと漏れ出してしまった。
「ぐぅはぁ……はぁはぁ……」
全身に力を入れて射精したヒーツイノークが一息つき馬膣から一物を引き抜くと、馬の体は引き抜かれた感触でわき腹と尻に力が入り、大きくその場所を震わせ、そして馬膣からはとろりと膣液と精液の混じったものが流れ出て、床の上に染みを作った。
しかしジャイナは精液が漏れ出てしまった人子宮が寂しいのか、性感に顔を真っ赤にしたまま、泣き出しそうな顔で下腹を撫で続けていた。
「どうしたのジャイナ?」
「だって、折角お腹いっぱいの精液が……」
「何だそんな事か」
ジャイナの不安を取り除こうと、ヒーツイノークはジャイナの唇を奪うと、そのまま彼女の口内を我が物顔で舌で舐め尽していく。
たっぷりと三分ほどそのまま味わい、ヒーツイノークが顔を放す頃には、ジャイナの顔には一片たりとも悲しみの痕跡はなくなっていた。
「心配しなくても、君が寂しくならないほどに、これからたっぷりと注いであげるよ」
「ヒーツ……」
そう宣誓するように告げたヒーツイノークの言葉に、ジャイナは子宮と胸をキュンとさせてしまう。
「それにジャイナもまだまだ満足して無いでしょ」
「『も』っていうことは、ヒーツも満足してないのでしょう?」
「そりゃそうさ、なんたって僕は君の夫だよ」
「ふふっ。それもそうですね」
もう何度目になるか判らない口付けをし、ヒーツイノークは陰茎を通常の大きさへ戻すと、零れ出てしまった子宮の中に再度精液を詰めなおす作業を始めた。
この後この日の内に、幾度と無く交わる事になる二人の性欲は、それこそ本当に馬並だった。
ヒーツイノーク・ベルベクスという、何処にでもいそうな風貌の男。
こいつが十数年守ってきた童貞をユニコーンに捧げた男であり、ユニコーンと結婚して夫となり、そして今はユニコーンの求めるままに精を与え続けるオスである。
そのヒーツイノークの陰茎を、日常的に咥え込んで寄り添うのが彼の妻であり、底なし淫獣ユニコーンと化したジャイナ・ベルベクスであった。
二人が結婚してからのこの半年、交わらない日は無い程――という表現が生温い位の性行為が、この二人の間に繰り広げられていた。
まずヒーツイノークが起きる前に、ジャイナは朝立ちした男根をくわえ込み、朝の一番絞り精液を飲み、そのまま朝食まで三回本番行為を行う。
朝からふらふらになって起きてきたヒーツイノークに、ジャイナは精のつく食材で作った朝食を回復の魔力を込めて口移しでヒーツイノークへと与えるのだが、その間にも常にジャイナの片手はヒーツイノークの陰茎に巻きつき、食事が終わるまで強制的に二回は精液を吐き出させる。
朝食が終われば昼食までの数時間は交わりの時間。ヒーツイノークが主体で三回。ジャイナ主体で五回。
ここまでやれば出が悪くなるものなのだが、悪くなればなったでジャイナはヒーツイノークの睾丸を揉み込み、回復魔法を流して精を増産させた。
そんな様子が昼と夕と続くのだが、ジャイナにとってここまでがコース料理で言うところの前菜の様なもの。
夕食が終わってからは、ジャイナはヒーツイノークの陰茎の感触に嬌声に嬌声を重ね、ヒーツイノークは精液の上に精液を降りかけて、ジャイナのシミの無い白い裸体を更に白く染め上げる。
それはジャイナの回復魔法が追い付かず、ヒーツイノークが出し過ぎで気絶するまでその行為は続けられる。
これで一日が終わりとなるわけなのだが、その次の日も次の日も同じような行為が当たり前のように繰り返される続ける。
そんな普通の人間相手では逃げ出してしまうような拷問に近しい行為ではあるのだが、ジャイナはこの行為に幸せを感じているし、ヒーツイノークも最初はきつかったものの、惚れた弱みで邪険に扱う事も出来ず、仕舞いには段々と慣れてきて、今ではジャイナの愛情表現と受け取っているぐらいだった。
しかしながらこれだけやるだけやれば、当然起こりえる出来事がある。
それは男の魔物化――つまりはインキュバス化だ。
つい先日、とうとうといった感じでインキュバス化したヒーツイノークは、インキュバス化した際に起こった身体の変化を診断してもらうために、知り合いのインキュバス化を研究している魔女に診てもらった。
三日ほど魔女に入念に検査とサンプル採取をされた後、ヒーツイノークは妻が待ちわびているであろう愛しい我が家へ向かって歩いていた。
その脳裏に件の魔女に告げられた、彼の体の変化の理由を反芻しながら。
「ただいま〜」
程なくして家へ辿り着いたヒーツイノークが、その木造の家の扉を開けて中を見ると、何処にもヒーツイノークの愛する妻の姿は見当たらなかった。
何時もはヒーツイノークが帰ってくる度に、玄関で待ち構えて飛び掛り性行為を強請ってくる彼女がいないというのは、ヒーツイノークの脳内に嫌な想像をもたらす。
「も、もしかして……」
夫婦の寝室へと足を向けると、段々とヒーツイノークの耳に、粘ついた水音と声を押し殺して呻くジャイナの嬌声が聞こえてきた。
嫌な予想が当たったと、ヒーツイノークが音を立てないように気を使って扉を開けてみれば、そこには彼の予想通りにジャイナがヒーツイノークの寝巻きを着て、使用済みの彼の下着に顔を埋めながら、馬の四肢で立ったまま人間の方の秘所を一心不乱に弄り回してるジャイナの姿があった。
「ふっくぅーー!!」
人間の身体を震わせ、馬の蹄をカパカパ鳴らしながら絶頂するジャイナの痴態に、このまま見なかった事にしようかという思いが脳裏をよぎるヒーツイノーク。
しかしこれもジャイナの愛情の裏返しと自分に言い聞かせたヒーツイノークは、開けたままの扉を二・三度ノックしてジャイナにヒーツイノークの存在を知らせた。
その音に性的快楽に濁ったジャイナの目がヒーツイノークを捕らえるが、幻覚を見ていると彼女は思ったのかボーっとヒーツイノークを見ていた。
「ただいま、ジャイナ。僕が帰ってくるまで待てなかったの?」
そんな愛しい妻の様子に苦笑しながら、幻覚じゃないよと言いたげにヒーツイノークがジャイナに告げると、ジャイナの瞳に光が戻る。
もっともそれは、獲物を見つけたサキュバスのような、色と欲に塗れた歪んだ光りである。
「お帰りなさいヒーツ!三日もわたくしを待たせるなんて罪作りな人です。あの魔女に何か悪戯されなかった?あ、貴方の身体に魔法薬とあの魔女の臭いがこびりついてるう!!これはいけない、早く洗い流さないと」
はぁはぁと淫熱に浮かれた吐息を漏らしながら一息で言葉を吐くと、ジャイナはヒーツイノークの衣服を脱がし始める。
時折布の裂くような音が衣服から走るが、ヒーツイノークは極力気にしない事にした。
「ジャイナ、ちょっと落ち着いて、僕の話を……」
「ヒーツ、ひーつぅ……三日ぶりのヒーツの生の匂い、股間にキュンキュンくる〜〜――」
完全に理性を飛ばした様子のジャイナを見て、ヒーツイノークはしょうがないと両手を上げる。
そしてジャイナの両頬をばしりと強めに叩き、そのまま頬を押さえつけて強制的にヒーツイノークの眼を見させる。
「ジャイナ。僕の話を聞いてって言ったよね」
「ご、ごめんなさぃ……」
何時に無く強気に出るヒーツイノークの様子に、ジャイナは許しを求めて縋す目つきでありながらも、ジャイナの眠っていた被虐心が揺り動かされたのか、更に酷い事をして欲しいという感情がその瞳に見え隠れしていた。
「今日は君と僕との初めてのセックスだよ。それをちゃんと祝いたいと思う僕は我侭なのかな?」
「は、初めてって、わたくしとヒーツは毎日……」
「それは人間だった僕とだよね。インキュバスになった僕とは初めてだったと思うけど、僕の気のせいかな?」
漸くヒーツイノークの言いたい事を理解したのか、ジャイナは淫欲から多少落ち着きを取り戻したが、今度は散々愛し合ったはずの愛しい人との初性交という、意味の合わない行為に心を躍らせていた。
「ね、ねえヒーツ。はやく交わりましょう……」
「駄目だよジャイナ。まずは二人の誓いからだよ」
慌てるジャイナを押し留めながら、ヒーツイノークはジャイナから寝巻きを取り払い、ユニコーン独自の新婦を思わせる衣服を着させていく。
本来ならば真っ先にでも交わりたいのに、逆に交わりを遠ざけるかの様な行為に、ジャイナは思わず焦れて足踏みをしてしまう。
「本当にジャイナはこの服似合うよね」
「そんな事はいいの〜。続きをはやくぅ〜」
「慌てない慌てない」
ヒーツイノークはジャイナのベールのような被り物を前に垂らすと、一歩後ろに下がりジャイナから離れた。
離れてしまったヒーツイノークを追いかけようとしたジャイナを、手で押しとめてヒーツイノークは口を開いた。
「汝ヒーツイノークは、ジャイナを妻とし、健やかなる時は常に妻の子宮に愛を注ぎ、病める時は妻に愛をささやき、困難も喜びも二人で分かち合いながら共に歩んでいく事をここに誓うか――誓います」
堕落神式の文句を真似たヒーツイノークの言葉を受けて、ジャイナも性行為に逸る身体を押さえつけ、ヒーツイノークの次の言葉を待つ。
「汝ジャイナは、ヒーツイノークを夫とし、健やかなる時は夫の愛を子宮で受け止め、病める時は夫の愛に身体を預け、困難も喜びも二人で分かち合いながら共に歩んでいく事をここに誓うか」
「誓います」
誓いの言葉を口にしたジャイナは、先ほどまでの淫乱メス馬ではなく、伝説の聖獣と謳われる気品と威厳に満ち溢れた一人の女になっていた。
「ならば新たな夫婦となる二人。堕落神の御前で誓いのキスを」
ヒーツイノークはジャイナの純白の前垂れを捲り上げて、露になったジャイナの瞳をまっすぐ見つめながら、ジャイナの腰布を取り払う。
ジャイナもヒーツイノークのズボンから男根を取り出すと、擦り上げて完全に勃起させる。
「ジャイナ。改めて、僕と一緒になってくれて有難う」
「ううん。わたくしもヒーツと一緒になれて、本当に嬉しいのです」
そう言葉を掛け合い、ゆっくりと二人の顔がお互いに近づく。
やがて二人の顔が重なり合い、二人の舌が重なり絡み、二人の両の腕がお互いを確りと抱き合うと、ジャイナの秘所にヒーツイノークの男根が滑り込んで中へと埋まる。
「ううぅうう!!」
先ほどまで散々弄り回していた所為か、ジャイナはヒーツイノークの亀頭が子宮に口付けしただけで、キスしたまま絶頂してしまった。
「ちゅぱ…・・・ここに新たな夫婦が誕生した。二人に堕落神のご加護があらんことを」
絶頂感に全身を震わせて目も性感に濁らせたジャイナから、ヒーツイノークは口を離して締めの誓いの文句を口に出した。
「さてこれから初夜だね――まあまだ昼なんだけどね」
「ヒーツ、わたくし辛いの。動いて、貪ってぇ〜」
「駄目だよジャイナ。僕らは新婚なんだから、まずはお互いの身体を確かめるセックスじゃなきゃ。それにインキュバスになった僕の体の味を、ジャイナに確りと教え込まないといけないしね」
ジャイナの膣内に挿入したまま、再度口付けしたヒーツイノークは、人間の時とは比べ物にならない程の絶妙な舌の動きを発揮し、ジャイナの口内を舐め上げて喜ばせる。
今まではジャイナのされるがままだったヒーツイノークのその変化に、ジャイナの身体は震えながら歓喜の悲鳴を上げた。
キスだけで恍惚の表情となったジャイナの身体に纏っている薄絹の服を、ヒーツイノークは滑らかに動かせるようになった指で、ジャイナの身体を愛撫しつつ脱がしていく。
全ての衣服を脱がしても、ヒーツイノークの身体への愛撫は続く。
キスを続けながらも、指先でジャイナの頬を撫で下ろし、指の腹のフェザータッチで喉元を撫で下ろし撫で上げる。
そしてジャイナのキスの快感と指の感触に震える肩を指全体で撫で回してから、ヒーツイノークはゆっくりと胸の上部を一撫でして、大きめでありながら均整のとれた胸を下から救い上げるように持ち、形が少しだけ変わる位の軽さで揉み始める。
「はぁん……ふぅうん……はっぁん――――」
ピアノの鍵盤で音楽を奏でるかのようなヒーツイノークの指使いに、ヒーツイノークから口を離したジャイナは気持ち良さそうな声を上げる。
「随分と気持ち良さそうだね。僕のキスを拒否してまで集中するなんて」
怒ったかのようにそう耳元で呟いたヒーツイノークは、手の動きはそのままに、ジャイナの額から伸びる角の根元を齧り取るかのように、犬歯を突き立ててカリカリと音を奏でる。
「角の根元をカミカミしちゃらめぇ、脳に、脳に響くの〜〜――!!」
直接脳髄を揺り動かされるかのような刺激に、馬の下半身が逃げようとガクガクかぱかぱともがくものの、人間の上半身はもっと刺激が欲しいとばかりにヒーツイノークへ身体を差し出す。
「良いのかな、角ばっかり気を取られてても」
「ひひゃああああん――――!」
突如ヒーツイノークの柔らかに動いていた指が、乳房を握りつぶそうかというほどに力強いものへと変わり、思わずジャイナの馬の足がガクガク震えて座り込もうとするものの、ヒーツイノークの男根が金剛力のような力強さを発揮し、子宮を持ち上げ支えてジャイナを座らせない。
「ほらしっかり立って。まだ前戯は終わってないよ」
角から口を離したヒーツイノークは、今度はジャイナの胸へと移り、ジャイナの左胸の乳首を噛むと、力任せに引っ張った。
「ぎゃひぃーーん!取れちゃう、乳首が取れちゃうーー!!!」
そんな事は知った事ではないと言わんばかりに、ヒーツイノークは乳首を噛んだまま、首を上下左右に力強く振り回し、右胸の乳首も人差し指と親指でぎゅっと摘むと、思いっきり引っ張った。
「だ、だめえぇえぇぇえーー!!」
両乳首に走る痛みが魔物の身体によって快感へと変わった瞬間、ジャイナはカパカパと地面を踏みしめながら、人間の秘所からバシャバシャと愛液を振りまいて最高潮へ達した。
本格的に絶頂が足に来たのだろう、ヒーツイノークも支えきれずに、ジャイナの馬の下半身がその場にしゃがみこんでしまった。
入れたままになっていた男根をジャイナの膣に引っ張られて、引き摺り下ろされるように座らされたヒーツイノークは、多少憮然とした表情をしていた。
「駄目じゃないか、ちゃんと立っててって言ったよね」
「だってぇ、ヒーツが急に……」
「口答えする悪い子は、お仕置きだね」
「あひゅぅう!」
子宮口に一発強く陰茎を叩き込んでジャイナを黙らせたヒーツイノークは、ジャイナを抱きしめたまま、人間同士だったら対面立位と対面座位の間のような体勢で、容赦なく腰を降り始めた。
「ふ、ふ、ふ、ふ――」
「あひゃああん、ヒーツ、もっと、もっとぅ――!」
ジャイナがもっと激しくなのかもっと優しくして欲しいのか判らないが、ヒーツイノークは乱暴とも取れる腰つきでジャイナの膣内を犯していく。
「はぅん、ひゃあぁん、ふひゅん――――!!」
がつがつごつごつという打撃音が膣内から迸り、にちゃにちゃぐちゃぐちゃという淫音が二人の繋がっている場所から溢れる。
やがて二人の身体から珠の汗が出てくると、ヒーツイノークは歯を食いしばって射精を堪え、ジャイナは絶頂を押し殺して更に高い場所で果てようとしていた。
しかしこれほど激しい交わりでは、そうそう堪えきれるわけも無く、やがてヒーツイノークの睾丸から精液が前立腺へと送られ始め、ジャイナの性感も押し殺せるほど小さいものではなくなってきた。
「はあ、はぁ、もうそろそろ、出すよ、ふぅ、はぁ……」
「いいよ、だしてぇ〜。わたくしのお腹をぱんぱんにしてぇ―――!」
お互いに最高潮の場が近い事を確認し、ヒーツイノークは更にジャイナの奥へ陰茎を押し込もうと、ジャイナの胸の間に顔を埋めて背に回した腕に力を込めながら、腰をより一層激しく振って前立腺に精液を溜め込む。
ジャイナも胸に埋まったヒーツイノークの頭を抱き、眼を瞑って押し殺し続けて最大級に大きくなった快感の波に身を任せる。
そしてヒーツイノークは精液が自分の尿道を駆け上ってきたのを感じると、一度腰を引いて膣口の限界まで一物を抜くと、一気に膣内を押し滑らせて子宮口へと陰茎を叩き込み、子宮口に空いた穴と鈴口をぴったり合わせる。
「うぐうぅうぅう――――!!!」
「き、たぁ……きた、きたああぁあぁああ――――!!」
ヒーツイノークは放尿であるかのように、鈴口から途切れなく精液をジャイナの子宮の中に押し込んでいき、ジャイナもギリギリまで蓄えた絶頂感に全身を――それこそ人間のと馬の区別無く震わせ、子宮が精液を注ぎ込まれて膨らんでお腹が苦しくなる事すら快感へと変える。
「ふぅ、ふぅ……」
「はぁぁぁん――――」
やがて一分ほど文字通りにヒーツイノークが精液を注ぎ込んだ結果、大量の精を注ぎ込まれて恍惚とした表情のジャイナのお腹は、数ヶ月子供が子宮にいる妊婦のように膨れていた。
「ジャイナ、抜くよ」
「ゆっくり抜いてね。こぼれちゃうから」
射精が止まっても勃起したままの男根を、ヒーツイノークはジャイナの申し出通りに、ゆっくりと時間をかけて抜いていき、ジャイナはヒーツイノークの陰茎が抜け出るたびに、子宮口と膣内に力を入れて、注ぎ込まれた精を逃がさないように気をつける。
程なくして湯気を立ち上らせたヒーツイノークの陰茎がジャイナから引き抜かれても、ジャイナの膣からは精液が一滴たりとも零れ落ちることは無かった。
「ふふっ♪ お腹の中がたぷたぷ言ってる♪」
嬉しそうにそう呟いたジャイナは、身体を小刻みに揺らして子宮の中にある愛しい人の子種が揺れる感触を楽しんでいるようだった。
そんな様子のジャイナを横目に、ヒーツイノークはジャイナの後ろに回りこむと、尻尾を持ち上げて隠されていた馬体の方の秘所を曝け出した。
「え、な、ヒーツ、どうしたの?」
「うん?いやね、僕がインキュバス童貞を捧げたから、ジャイナの馬処女を貰おうかと」
「え、だって……」
ヒーツイノークが人間の頃にジャイナはそこの処女を捧げようとして、ジャイナの発達した馬尻筋肉に阻まれて、膣の入り口に亀頭をつけるので精一杯だった事があった。
インキュバス化したヒーツイノークの陰茎が、人間のときより多少大きくなっているといっても、それで馬膣内に挿入れられるとはジャイナには思えなかったのだ。
「大丈夫だよ、見ててごらん」
そんなジャイナの疑念を振り払うかのように、ヒーツイノークがジャイナに見せ付けるように一物に力を入れると、これ以上は無いと言うほど勃起していたはずの男根は、見る見るうちに更に大きく膨れ上がり、やがてヒーツイノークの股間から胸まである程に長く、ヒーツイノークの手首の太さ位ある巨大な陰茎――それこそ雄馬の一物以上のモノがそこに聳え立っていた。
「ど、どうして……」
口ではそう疑問を投げかけているジャイナだったが、その目はヒーツイノークの異形の男根を期待の眼差しでまじまじと見つめ、心臓はその一物がどんなに気持ちよいのかという想いで血潮をドクドクと押し出し、突き立てられる予定の馬の秘所には、待ちきれないとばかりに淫液がとろりと零れ出始めた。
「なんでも、インキュバスは相手の魔物が望む通りに身体を変化させる事が出来るんだってさ。だからこのチンコは、ジャイナが僕にこうなって欲しいと思っていたという結果生まれたんだって」
「い、いえ、わたくしは別にそんな事を……」
「嘘だね。ならなんで、そんなに興味津々な目で見ているのかなぁ?」
そうヒーツイノークに指摘されて、咄嗟にその場所から視線を外そうとしたジャイナだったが、結局は視線を外す事は出来ず、むしろ更に熱っぽい視線をその陰茎に纏わりつかせる結果になった。
「ほら、ジャイナも欲しいんでしょ。この淫乱牝馬おまんこに」
ぐちゃりと濡れそぼった馬秘所に、ヒーツイノークの握りこぶし程の大きさに変化した亀頭が触れると、ジャイナの馬の身体は足踏みをして反応を示した。
「ほらほら、どうなの欲しいの?それとも欲しくないの?」
亀頭で陰唇を撫で上げ撫で下ろしながら、ヒーツイノークはジャイナに明らかに答えが決まっている事を尋ねる。
自分の大きい馬尻で隠れて見えないヒーツイノークの男根の感触に、最初は打ち震えていたジャイナだったが、ただ撫でられるだけでは物足りなくなり、ついには顔を淫獣のモノへと変えると、腹に力を入れて叫ぶようにヒーツイノークへ懇願を始めた。
「ヒーツの、極太馬並チンポを、わたくしの涎塗れの膣内にぶち込んで欲しいのです!おまんこを、目茶目茶のグチャグチャにして、どろどろのザーメンを叩き込んでほしいのです!!」
そう言葉を発しながら、ジャイナの膣は大口を開けてヒーツイノークの陰茎を受け入れようとしていた。
「じゃあほらそこの柱を、上半身で抱え込んで待機して」
しかし直ぐにヒーツイノークは入れようとせず、ジャイナの寝室の中にある一本の柱の前に身体を移動させて、ジャイナに柱を抱きつかせたあと、その場にジャイナを座らせた。
そこまでさせてようやくジャイナの大きい馬尻に埋もれた秘所に、ヒーツイノークは人間で言うところの後背位の形になると、手で陰茎の位置を調節してぴったりと膣口と亀頭をくっ付けた。
「それじゃあ、挿入れるネッ!!!」
「おほはああああぁああ――――!!」
槍の様に腰溜めで突き出されたヒーツイノークの男根は、ジャイナの長い膣道を瞬く間に通り抜け、その奥にある馬子宮の口へと突き刺さる。
人間の膣では感じられないほどの長々とした挿入感と、馬の骨盤と背骨から駆け上ってくるゾクゾクとした快感に、ジャイナは思わず大きな嬌声を出してしまった。
「挿入れただけでそんなに喜んでもらえるなら、抜くとどうなるのかなぁ〜♪」
今度は挿入したのとは反対に、ゆっくりと遅々とした動きでジャイナの膣内を引き戻して行くヒーツイノークの陰茎。
「はうぅぅぅふぅううぅう――――……」
襞一枚につき一秒もかけてゆっくり雁首に大きく刻まれた段差で削られると、その襞一枚が膣そのものになったかのような快感がジャイナの馬体から迸り、馬の体が自分の体ではなくなったかのように、各部の筋肉が飛び跳ねるかのように収縮してしまう。
そしてその快感に耐えるように、ジャイナは柱に爪を立てながらも、耐えられずに人間の体を震わせる。
「気に入ってもらえたようだね。じゃあ今度はリズミカルに」
ジャイナの馬尻を掴んだヒーツイノークは、彼の大きな陰茎の根元から先までを使った大きなストロークで、パンパンと腰を尻に打ち付けつけてジャイナの膣内を責め立てていく。
ジャイナの膣内に全て埋まった陰茎が、淫液と湯気を迸らせながら馬膣から抜かれる様は、人間同士の営みでは在り得ないはずの姿――それこそ主神を冒涜しているかのような異様な光景だった。
「ああぁあ――ッゥッ―――うあんぁああぁ――!!!」
こんこんと子宮口をノックされ、膣道の気持ちよい場所を雁首で撫で上げられ続けるジャイナは、口から意味のない叫び声を上げ続ける。
しかしヒーツイノークの腰は止まらない。
それどころか、ジャイナの気持ちよい場所を記憶する度に、より一層激しい腰つきで突き入れると、腰を回して子宮の口周りを執拗なまでに嬲り、引き抜く際には膣内全ての弱い場所を撫で上げていく。
初めてのはずの馬膣で味わうことになった、在り得ないほど大きな初めての性感に、ジャイナは我慢しきれなくなり、馬膣がぞろぞろと収縮をはじめる。
「は、はぁ、はぁああぅあ! いっっっくううぅうぅぅううぅううう――――!!!」
馬の後ろ足を立てて尻を持ち上げたジャイナは、ヒーツイノークが果てるのも待たずに絶頂した。
何時もは早漏気味ですらあるヒーツイノークなのだが、大きく長くなった分だけ性感を感じにくいのか、ヒーツイノークは射精する様子も無く、そのまま持ち上がったジャイナの尻に圧し掛かり腰を振り続ける。
「ほら僕ももうちょっとでイケると思うから。頑張ってそのままイキ続けてね」
「ぐひぃいぃいぃいい――――!!!」
ジャイナは逝き続けてしまう体をなんとか抑えようと、柱の木皮を剥ぐかのように力を込めて爪を立て、馬の体の後ろ足で足踏みをして見るものの効果は薄い。
しかも堪えようとすればするほどに、体から力が抜けていき、先ほど人間の子宮に注がれた精液がちょろちょろと人膣内から漏れ出してしまう。
「ヒーツ、ヒーツぅ!お願いしますからぁん、早くしてんぁあああん!!」
「丁度いま昇って来たところだから、もう直ぐだよもう直ぐ」
「漏れちゃう、漏れちゃうのおぉおぉうう!!!」
そのジャイナの言葉通りに、馬の子宮を一突きされる度に、人間の子宮から漏れる精液の量が増えていく。
しかしヒーツイノークの言葉も真実だったようで、巨大な男根が射精前を知らせるかのように膨らんでいく。
「出るよ、ジャイナ、出るよぉ!!!」
「止まって、とまってぇえええ!だめぇぇええ!!」
ヒーツイノークが馬尻に体を預けたまま、馬子宮に陰茎から昇ってきた子種を大量に注ぎ込むと、ジャイナが手で押さえていたのにもかかわらず、それと入れ替わるかのようにジャイナの人間子宮から全ての精液が膣の外へと漏れ出してしまった。
「ぐぅはぁ……はぁはぁ……」
全身に力を入れて射精したヒーツイノークが一息つき馬膣から一物を引き抜くと、馬の体は引き抜かれた感触でわき腹と尻に力が入り、大きくその場所を震わせ、そして馬膣からはとろりと膣液と精液の混じったものが流れ出て、床の上に染みを作った。
しかしジャイナは精液が漏れ出てしまった人子宮が寂しいのか、性感に顔を真っ赤にしたまま、泣き出しそうな顔で下腹を撫で続けていた。
「どうしたのジャイナ?」
「だって、折角お腹いっぱいの精液が……」
「何だそんな事か」
ジャイナの不安を取り除こうと、ヒーツイノークはジャイナの唇を奪うと、そのまま彼女の口内を我が物顔で舌で舐め尽していく。
たっぷりと三分ほどそのまま味わい、ヒーツイノークが顔を放す頃には、ジャイナの顔には一片たりとも悲しみの痕跡はなくなっていた。
「心配しなくても、君が寂しくならないほどに、これからたっぷりと注いであげるよ」
「ヒーツ……」
そう宣誓するように告げたヒーツイノークの言葉に、ジャイナは子宮と胸をキュンとさせてしまう。
「それにジャイナもまだまだ満足して無いでしょ」
「『も』っていうことは、ヒーツも満足してないのでしょう?」
「そりゃそうさ、なんたって僕は君の夫だよ」
「ふふっ。それもそうですね」
もう何度目になるか判らない口付けをし、ヒーツイノークは陰茎を通常の大きさへ戻すと、零れ出てしまった子宮の中に再度精液を詰めなおす作業を始めた。
この後この日の内に、幾度と無く交わる事になる二人の性欲は、それこそ本当に馬並だった。
11/08/20 17:23更新 / 中文字