読切小説
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最後の手紙
○○さんへ

お元気ですか?これを読んでいるとなると私はもうこの世にはいないのでしょうね?
魔女となってからもう何年か経ちます。
バフォ様や仲間たちが私の為に見舞いにきたり果物をいっぱいに詰めた籠を持って来たりもしてくれました。
そしてサバトの活動内容も教えてくれました。
その内容はなんと○○さんが私の為に手術するためのお金を集めるって言ってバフォ様や他のみんなと一緒に活動してくれたみたいですね?
それを聞いた私は涙が止まりませんでした。
しかし私はもう手術をしても助からないと医者に宣告されていましたがでも○○さんやバフォ様やみんなが集めてくれたお金で何とか手術は成功しましたがそれでも一ヶ月しかこの命は持たないと自分でもわかっていました。
それでも私はみんなとサバトで活動したいし何より○○さんとも一緒に居たいと思っていましたが病状が悪化してまたベットでの生活が始まってしまいみんなには申し訳ないと感じていました。
それでも○○さんは「君が元気ならそれでもかまわない」と言ってくれましたね?
私はその言葉を聞いて声も出ないぐらいに泣いていましたね?
それで泣いている私の目の前に指輪を差し出してくれた○○さんはとても笑顔でしたね?
でもごめんなさい。
私はもう赤ちゃんも産めないし一緒に外にもいけない私を○○さんは懸命に看病してくれましたね?
その気持ちは有難う御座います。
でも○○さんは私が寝た後はいつも一人で泣いていましたよね?
私は知っているんですよ?
○○さんが私の前では涙を流さないと決めているのも知っています。
どうか私の為に涙を流すのならどうかその涙は○○さんの為に流してください。
そうしないと私が笑顔でいれないからです。
そういえば私と○○さんは喧嘩をしたことがありませんよね?
それも付き合っていた時も結婚した後も喧嘩していませんよね?
それをみんなにいうと「それはおかしい」と誰もがそう言います。
でもこれが○○さんと私の愛の形なのだと思います。
それも私は○○さんと一緒にいれる時間が私の宝物です。
そして私がこの世を去っても○○さんはどうか泣かないでいてくださいね?
そうしないと怒りますよ?
それでも○○さんの泣いている姿は見たくないです。
それはバフォ様やサバトのみんなも私と同じ気持ちです。
どうか私が死んだら笑顔で私を旅出させてください。
私は見えなくなっても○○さんのことは見えていますからね?
だから泣かないでください。
先ほども申した通りです。
○○さんの泣き顔は見たくないのです。
なぜならそれは○○あんの笑顔が私の病状を遅らせる薬だったからです。
だから私が死んでも泣いても良いですがこれは○○さんと私の約束です。
最後になりましたので○○さんに伝えます。
私は○○さんが大好きです。
この気持ちはだれにも負けません。
たとえバフォ様やサバトのみんなであってもこの気持ちはだれにも負けません。
それでは…―
おやすみなさい…私の大好きな旦那様

魔女より
12/04/21 17:15更新 / パンドラ

■作者メッセージ
どうでしたか短いと思われましたか?
この手紙を書くにあたって後悔はありません。
たとえ皆さんが内容を変えろと言おうが変えることはありません。
これは彼女が大好きなあなたに宛てた手紙なのですよ?
これを不愉快だとおうのであれば彼女は悲しむとは思いませんか?
それでは「僕と魔物と学園と」で会いましょう。
それでは…彼女のために生きて行こうではありませんか。

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