連載小説
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五月六日 転校生は同居人とロリ
桜は散り辺りにはまだ桜の花びらが道に落ちて桜色に染まった場所を僕こと河野翔は歩いている。
今日からリリムのマリアが転校生として僕と同じ花白高校の生徒になる。
そして僕は登校して学校の入り口付近で靴を指定されたロッカーに入れて僕は上靴の履き替えてかr教室に入る。

「オッス翔」
「おはよう徹」

僕が自分の席に着くと後ろから腐れ縁の徹が声をかけてきた。

「なぁ、聞いたか?」
「何を?」
「決まってるだろ?転校生だよ転校生ッ!!」
「あぁ、転校生ね?」

徹がいう転校生は恐らくマリアのことだろう。
しかし僕は徹の発言により固まる。

「そうだぜ?しかも二人だ(・・・)」
「…はい?」

◇〜翔視点〜

現在はSHR(ショートホームルームの略)であり僕は席についている。
そして教卓側にあるスライド式の扉が開きそこから僕の担任の小さなロリ先生の狐火の姫野香里(かおり)先生が出席簿を持って教卓に上る。

「起立…礼」
「「「「「おはようございます」」」」」
「はい、おはようございます」
「着席」

僕らは学級委員であるハーピーの染芳志乃(しの)さんの合図で起立礼をしてから座る。
そして香織先生が黒板の溝にある白いチョークを取り出し何かを書き出した。
その文字は『転校生』という文字である。
しかしマリアが転校してくるのはわかるがこの時期に転校してくるものは珍しい。

「皆さん注目ッ!今日から新しくこのクラスに転校してきた者たちを紹介します。どうぞ入ってきて」

香織先生の合図でスライド式の扉が開きそこからセーラー服のマリアと同じ服装のインプかな…、いやあの薄紫色の羽と尻尾や髪色からするとアークインプだろうと判明した。

「ではまずはマリアさんから自己紹介をしてね?」
「はい、わかりました」

どうしてだろうか?
僕以外の男子生徒が鼻の下を伸ばしている。
それもそのはずであるだろう…、だってあんなに胸が歩くたびに小刻みに揺れているのだから。
そしてマリアはチョークで黒板に『マリア・シルヴァーノ』と書いてからこちらに振り向く。

「初めまして魔界から来ました、マリア・シルヴァーノです。よろしくね?」
「「「「「うおおおおおおおおおッ!!!!」」」」」

突然男子生徒(僕と徹以外)が発狂し始めた…、恐るべしリリムの魅了。
そして香織先生が微笑みながらマリアの席を指定する。

「ではマリアさんは翔君の隣の席に座ってください」
「分かりました」

マリアは僕の隣の席に座りこちらに振り向き微笑む。
それは間違いなく獲物を狙う獣の目で…―

(よろしくね?)
(よろしく。とりあえずは後で話そうか?)
(わかった)

僕とマリアは陰口で話していると…―
男子生徒の視線が怖い…、それも殺意の目だった。
そして次はアークインプの子の自己紹介である。
彼女も同じくマリアと同様に『阪野レヴァン』と書いた。
まさかの和名で驚きです…―

「どうも〜ッ!!咲園女学園から来ました阪野レヴァンです。みんなよろしくねッ!!」
「「「「「うおおおおおおおおッ!!!」」」」」

こちらでも男子生徒が発狂していた。
このクラスは一体どうなるのだろうか怖いです。

◇〜マリア視点〜

SHRが終わり私は翔と一緒に屋上にいるの。
その屋上から眺める景色はかなりの絶景よ?
そして翔は口を動かし始める。

「マリアに言っておくことがある」
「何かしら?」

翔は私に近寄り見つめる。
その…、見つめられる私は顔を赤くしていった。

「まずは僕と一緒に暮らしていることは秘密にしてくれる?」
「それは彰三から聞いているから気にしないで」
「それなら問題ないけど…、あとは女子生徒を勝手に魔物にしないこと」
「それは紗代から聞いたわ?それも怖かった…」
「そうだったんだ…、なら問題ないかな?あぁとッ…」
「んッ?まだあるの?」

翔は深呼吸して私に言う。

「僕以外の男子を勝手にインキュバスにしないこと」
「あらッ?それは翔ならしても良いってことよね?」
「もちろん嫌だけどね?君の魔力には精が必要なのは知ってるから」

「それじゃあ」と言って翔は顔を赤くして屋上を離れる。
えッ?ちょっと待って…、それって…―

「私とシたいってことッ!?」

私は今日ほどうれしいことはないはッ!!
そして私は自分の教室に戻る。
12/04/06 14:40更新 / パンドラ
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■作者メッセージ
どうしてこうなった…orz
はい三話目終了です。
この作品はかなり長くいきます。

感想や指摘がありましたら何なりと言ってください。

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