連載小説
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5ページ 決意
俺こと雅人は現在亡くなった村人たちとマリシャさんの墓をつくっていた。
そんな中でメデューサのマーシャルは落ち込んでいた。
それもそのはずであるいつも一緒にいた姉を亡くしたのだから…―

「…マーシャル」
「…今は話しかけないで」
「…わかった」

俺はマリシャさんの墓の前にいるマーシャルを見守るしかできなかった。



「なるほどのぅ、あのマリシャが…」
「…はい」
「ふむぅ…、まったく残酷なことをするですなぁ…」

俺はつい先ほど現れたアルタイドという新魔物領専属の教会の神父に村のことを話して現在その跡地にいる。

「このような行為までするのですか教団は…、まさか罪のない魔物や人々を殺めて何が残るのやら…、あなたも大変でしたね?」
「同情はしないで貰えないですかアルタイド紳士」
「ご無礼をお許しください。しかし、魔物も人間も命は一つしか無いのです。それでも教団は魔物を毛嫌いしては殺めるそれは間違いです」
「そうですよね。でも俺は…俺はッ」

俺は俯き地あくの石に座る。
それをみてアルタイドは空を見上げる。

「マサトよ、憎しみや悲しみは良くないとはいえ必ずも生きているからこそ生まれるものです。考えてもみてごらんなさい、人や魔物も同じ生のもとで生きては死にまた生きては死ぬを繰り返します。それは生命の定めなのです」
「…」
「いいですかマサトよ。あなたには今やるべきことがあるはずでしょう。それは貴方がこの世界でやり通すべき運命なのです」
「…アルタイド紳士…、俺は…マーシャルを守れるのか不安だよ」
「誰とて不安や悩みはつきものです。貴方にはやるべきものがあるならそれを全うしなさい。貴方にこれを授けましょう」

アルタイド紳士は俺に剣を差し出しながら微笑む。
そして俺はその剣を受け取り微笑み立ち上がりその場を後にする。

「行きなさいマサトよ。その剣を持って愛するものを守りなさい」



「マーシャルッ!!」
「…マサト」

俺が大声を発しながら呼ぶとまだ落ち込んだままのマーシャルは振り向く。

「なぁ、マーシャル」
「何よ?」
「旅に出ないか?」
「どうして?」

俺はマーシャルの前で微笑みマーシャルの手を握る。
マーシャルは驚いたがすぐに顔を俯く。

「貴方が羨ましい。まるで迷いがなくなったような顔ね?」
「…マーシャル、俺さ…」
「旅は貴方だけで生きなさいよ…」
「でも…俺は誓ったんだ。俺は、お前を守ると誓ったんだッ!!」
「…マサト、ふふッ、そうね?」
「…マーシャル?」

急に微笑み立ち上がるマーシャルを見て俺は見つめる。
そしてマーシャルは真剣な顔つきになる。

「行きましょう、ともに歩みましょう」
「…あぁ、行こうッ!!これからが俺たちの旅の始まりだッ!!」

こうして俺たちは旅をすることにした。
12/03/27 01:48更新 / パンドラ
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■作者メッセージ
誠に申し訳ありません。
本日をもちましてこのお話を打ち切り致します。
勝手ながら申し訳ありません。

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