読切小説
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素直すぎる猫と直球すぎる人間
猫は気まぐれなイメージがある
近づこうとすれば離れ、離れようとすると近づく
猫の獣人であるワーキャットもそうで、大半のワーキャットは気まぐれだ
しかし何事も例外はあるもので………



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「ラッキー、僕のこと好き?」

「えへへ〜大好きニャ!」

朝から道端でこんな会話をしているからご近所さん全員からこの街一番のバカップルと言われるのだ
しかし、ならば世界一のバカップルを目指そうというのが僕たちカップルの共通目標であり、今日も今日とて目標達成のためお互いの愛を確認しあっているわけだ

「僕もね〜ラッキーのこと大好きなんだ〜」

「ニャニャ!?そんなはっきり言われたらハツジョーしちゃうにゃぁ♥ここであたしをママにするつもりかにゃぁ?♥」

しかし、僕が彼女にべた惚れになるのも仕方ないだろう、なにせすべてが可愛い、表情、身体、声、しゃべりかた、動作、おまけに隙あらば愛を囁いてくる
初めて会った時もそうだった
突然「お前が好きニャ!あたしと恋人になるニャ!」なんて告白をされたら驚く、しかし僕はその時すでに彼女に魅了されていた
だから僕の返答は「僕の方が好きです!夫婦になってください!」だった
それからずっとこうだ、互いに好きと言わなかった日はないし、もう何度も性交している
彼女はワーキャットにしては珍しく、非常に素直な個体らしい
実際、彼女の友達にあった時、彼氏に対してからかうように接していたのを見たので、確かにラッキーとは違うなと思った
どちらがいいのかというと人にもよるだろうが、僕は断然ラッキーのように素直なのが好きだ
なにせ「好き」といった分、いやそれ以上に「好き」が帰ってくるのだ
確かに一般的なワーキャットも行動で言われてた分以上の好意を示すだろうが、やはり言葉にされるというのは何とも幸せだ、悶えてしまう

「確かにそれもいいけど、今日は夜に取っておかないかい?せっかく新しい服を買うんだしね」

「そうだにゃぁ…じゃあ早く行って早く帰るニャ!」

そういってラッキーは僕の手を引いて走りだす
急ぐが決して手は離さない、こういうところもかわいいのだ

「にゃふふ〜可愛い洋服がいっぱい買えたニャ!」

「どれもよく似合ってるよ、でもどうして急に服を買いたいなんて言ったんだい?」

「それはだニャ、あたしの可愛いところをもっと見てほしいからだニャ!」

なんて可愛さだろう、もう昇天してしまう、たとえ幽霊になっても彼女と一緒にいる自信はあるが、まだ現世での人生を楽しみたいので何とか踏みとどまる

「それに〜この服、君がすごいやらしい目で見てたにゃ♥きっとこれを着てシたら、きっとめちゃくちゃにされちゃうにゃぁ♥楽しみだニャァ♥」

帰り道、今度は僕が彼女の手を引いていた


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あたしのオスは直球すぎる
ママがパパを誘う時、いつもパパの顔は赤くなっていた、そんなパパをからかうのが楽しいといつもあたしに言っていた
あたしのオスが出来たとき、あたしもママのようにからかってやろうと思った
あたしのこのおっぱいやお尻で誘惑すれば、オスはたちまち赤くなって動けなくなると思った
そんな動けなくなってしまった愛しいオスの顔を舐めてやろうと思ったのに
一目惚れだった
初めて彼を見たときはっきりと分かった、彼が自分のオスだと、自分は彼のメスだと
ママを見て覚えたからかいの言葉も誘惑のポーズも全部頭から飛んで、残ったのは抑えきれない愛と告白の言葉だった
驚いたのは告白してすぐに彼から告白の言葉を返されたことだ、もはや何も考えられなかった、嬉しくて幸せで、これからが楽しみで、ニヤニヤが止まらなかった
その日の夜に初夜を迎えたが、終始彼にペースを握られてしまった
ちょっと悔しかったけどそれ以上に幸せだった、もはやからかってやろうなんて気は全然湧いていなかった
自分の中にあったのは、からかいの言葉や意地悪な笑みで抑えきれないほどの愛欲
もはやあたしは四六時中猫撫で声でオスを誘惑する発情期の雌猫になってしまった
幸せすぎていつだってほかのワーキャットに自慢したいくらいだ
ママとパパもいいつがいだと褒められた!

「にゃぁ今日は家から出たくないにゃぁ〜」

「確かに今日は寒いね、じゃあこのまま一緒に布団で過ごそうか」

「にゃふふ〜相思相愛以心伝心なオスで助かるにゃぁ、さああたしを湯たんぽだと思ってギュッと抱きしめるニャ!」

「うーんもこもこで温かくて抱きしめやすいいい湯たんぽだなぁ」

「にゃんとこの湯たんぽ、お湯を交換しなくても、セックスするだけでずっと暖かいままニャ!ぜひとも今からスることをお勧めするにゃぁ♥」

「そっかぁ、確かに体を動かすのは温まるのにもいいし、早速しよっか」

「にゃはぁ、今日はこのまま布団で一日コービするにゃっ♥」

なんて素敵なオスだろう
シたい時にすぐシてくれて、あたしをいつでも抱きしめ、撫でてくれる
誘惑なんてしなくても、する前にあたしを襲って無茶苦茶にしてくる
好きと言えば好きと言いながらキスしてくれる
愛してるといえば愛してると言いながら犯してくれる
最高で最愛のオスだ
ならば自分は彼の最高で最愛のメスになろう
あたしたちが世界で一番のつがいになるんだ

「ねぇ〜あたしのこと好き〜?♥」

「もちろん、大好きだとも」

どうにも止まらない、自分の愛を抑えきれない
ならば突き進むのみだ、自分の愛のままに、彼を襲い彼に襲われる
そうやってずっと一緒にいるのだ、ずっとずっと幸せに


「あたしもね〜君のことが大好きなのにゃ♥」

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22/01/02 23:04更新 / ゆうさん

■作者メッセージ
小説初めて書きました
内なる欲望をすべて表現できたと思います
皆軽率に魔物娘とイチャラブしてくれーーー!

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