読切小説
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色街での一夜
うーん……どうしたものか……

とある親魔物国家からやってきたこの男は、無数にある煌びやかで妖艶な店の前で頭を悩ませていた。
ここは歌声響く水の都、コートアルフの一角である色欲の街デ・リューア。
その娼館街にて男はどの店に入るか悩んでいた。
なにせ、入ったからには一生を共にする相手と出会うことになるのだから。
つい最近結婚した幼馴染の嫁が魔物だったために、この男は目の前でイチャついているのを見せつけられ、たまらず長期の休みを取ってこの島へ魔物との出会いを求めてやってきたというわけだ。

サキュバス……獣人……マーメイドも居るのか……やべぇぞ、全然決まらねぇ……

しかし、勢いに任せるままここまで来たもののいざどの店に入るかという段階になって、男は今後の人生を左右する選択を前に尻込みしてしまったのだ。
もちろんここまで来て何もせずに引き下がる選択肢はとうにない。男としても、あんな美人とセックスできるチャンスを手放したくなかった。

「そこのにーちゃん、なに突っ立ってんだ?」

頭を抱え悩みに悩んでいた男の背に突然声がかけられる。
背後を見ると、そこに居たのはパーカーのポケットに両手を突っ込み、フードを被った少女だった。
何故ここにこんな娘が、と思ったがその背にある羽と尻尾を見て人ではないことに気づいた。

「その……どの店に入るか迷ってな……」

彼女はチラリと男の後ろにある店を見ると

「テキトーに決めればいいんじゃねーの?ヤることヤって気持ちよくなる店なんだし、別にそんな考え込まねーでも」

「いや、ここの魔物と夜を過ごすとなると一回だけで終わりとはならないだろ?そうなるとそうホイホイ決めれないと思って、考えこんじまって……」

「ふーん、こんな島に来た割りにはその辺細かく気にすんだな」

「うぐっ!」

確かにさぁ……出会いを求めるとか綺麗な事言ってるくせに、一番ヤりたい放題出来そうなエロい島を選んでる自覚はあったけどさぁ……

自分でも気にしていたことを言われ、がっくりと膝をつく男。
そんな男の姿を面白がったのか、彼女は二ヒヒと笑いながら一歩男に近づき、男の顔を見ながらある提案をしてきた。

「なあにーちゃん、良かったらアタシがこの街を案内してやろうか?」

「案内……?」

「ああ、街を回ってちょっと頭冷やしゃあ考えもまとまるんじゃねぇかな。それに、わざわざコートアルフまで来て娼館だけ行って帰るんじゃもったいないだろ?だからアタシが案内してやるよ」

「いいのか?ガイドさんは別に居るんだろう?」

まぁ魔物とはいえ女性と一緒にこんなところに来る勇気がなくてガイドを着けなかったんけど……

「ああ、アタシも暇だったし、アタシの散歩のついででにーちゃんも来ねーか?」

なるほど……確かに、せっかく旅行地に来たんだから出来る限り楽しまなきゃ損だもんな

「じゃあお願いしていいか?」

男がそう言うと、少女は両手を握りしめ飛びあがった。

「よっしゃ!じゃあ早速行こうぜにーちゃん!」

彼女は尻尾を手招きするように振ると、早足で街の奥へと向かおうとする。

「ちょっと待ってくれ!キミはなんて名前なんだ?」

男の声に、彼女はその場でくるりと振り返ると

「アタシ?アタシはスピサだ、よろしくな♪」

そう言って彼女は男に手を差し出しながら、ニッコリと笑った。



―――――――――――――――――――――――――――――

「そういや、スピサはここに住んでるのか?」

「まーそうだな、知り合いがここに住んでてな、一か月前くらいから一緒に住ませてもらってる」

二人は「まずは中心街に行こーぜ」という彼女の案の元、この島の深部へと歩みを進めていた。

「なるほど、だから詳しいんだな」

「アタシ……というかパイロゥってホントは火山とかある場所に住んでんだぜ。だから初めてここに来たときは周りが水だらけでなかなか慣れなかったなぁ」

「へぇ〜、なんでわざわざ故郷を離れてコートアルフに来たんだ?」

「そりゃあ出会いを求めてさ!イイ男を探してるってその人に言ったら、ここに誘われたのさ」

「ほ〜ん」

そんな他愛のない会話をしながら歩いていると、徐々に道幅が広くなり、人や魔物の数も一気に増え始める。
左右には店が立ち並び、卑猥な衣服を纏った呼び子が一人で歩く男を自身の店に連れ込んでいる。
その騒がしさはまさしく大通りの雰囲気だった。

「ここは?」

「快楽通り、デ・リューアの名物の一つだ」

水路の横にある道を彼女と並んで歩きながら男は周りを見回していた。
さっきの場所とは異なる娼館に飲食店、怪しげな店にストリップバーまである。
そして、何よりも男の目を引いたのは

「すげぇな、どうやってるんだ……」

水路の周りにある棒に艶めかしく肢体を絡ませ上へ下へと優雅に踊る魔物達の姿だった。

「アタシにもさっぱり。すげーよなぁ、アタシにはこれくらいしか出来ねぇわ」

彼女は誰も使っていないポールに近づくと、股でポールを挟み擦りつけるように腰を動かした。
その艶めかしい動きに、男の脳内は彼女との行為の妄想で一気に占められ股間に血が集まる。
そんな状態の男に彼女は気づいてる様子はなく、今度はぐりぐりと腰を押し付けたり胸までも擦り付け、男の性欲をますます滾らせる。

やばい……ものすごく勃起しちまってる……!

「やっぱりアタシに踊りは無理があ……って、どうしたにーちゃん?前屈みになんてなって」

ポールから戻ってきた彼女に声を掛けられ驚くが、なんとか誤魔化そうとする。

「いや!なんでもない!大丈夫だ!」

「ふーん……」

そう言うと彼女は男の前に立つと

「なぁにーちゃん、今ムラムラしてんだろ?」

あぐっ……

あまりに早く自身の状態がバレ、男は誤魔化すことを諦め素直に頭を縦に振る。

「や、ごめんごめん、そんなにエロかった?」

「ああ……エロかった……」

「そっかー……まぁそのままじゃ流石に観光の続きをするわけにはいかねーし、抜いとくか?」

「そう……だな……ちょっとここで待っててくれ、どこか近くにトイレとかあればいいんだが……」

女の子に勃起してるのを指摘されるなんて……と一人考えてる男に、彼女は不思議そうに首を傾げて言った。

「ん?別に一人で抜きに行く必要ねーだろ。アタシがいんだし」

え……?

「だから、アタシが抜いてやれば解決すっだろ?」

「いやでも、ムラムラしてるからってそんな性欲処理みたいな……」

男は慌てて彼女を止めようとするが

「気にすんなって、それに、アタシのこと見て勃たせちまったんだし、アタシが抜くのが筋ってもんさ」

彼女の説明に、男の抵抗感がどんどん薄れていく。

確かにそうかもしれない……それに、スピサがシてくれるって言ってるし別に気にする必要なんてないよな……

「じゃあ、お願いしていいか?」

「ヒヒッ♥決まりだな!んじゃ、あっちの路地裏行こーぜ、イイトコロあんだよ♥」

そう言う彼女に手を引かれて来たのは、人気の少ない脇道。

「別にアタシはもっと目立つところでもいーけど、にーちゃんはこっちの方がヤりやすいだろ?」

彼女はフードを下ろしジッパーに手をかける。

「よぉく見てろよ?これからにーちゃんのザーメンたっぷり抜いて気持ちよくしてやるカラダなんだからな♥」

ジジーッとパーカーのジッパーを下に降ろすと、汗の滲んでいる彼女の褐色の肌が晒されていく。
露になるビキニのようなブラと、とてつもなく短いホットパンツ。
男のペニスは服の上からでもはっきりとわかるほど勃起し、男はこの痛みから解放されたくてしょうがなかった。

「ほら、にーちゃんもチンポ出せよ、じゃなきゃヤれねーだろ♥」

彼女の体に釘付けになっていた男は、その事に言われて初めて気づき、慌ててズボンとパンツを一気に降ろしペニスを晒す。

「おっ♥ヤりがいのあるチンポだなぁ♥そもそもにーちゃんはコートアルフにヤりに来たわけだし、ここにたっぷり溜めてんだろ♥」

彼女の両手が睾丸に触れる。
熱いくらいの彼女の手が優しく男の睾丸を揉みしだき、ますます性欲は高まっていく。
既に余裕がなく快楽に支配されつつある男に、彼女は顔を近づけると

「なぁキスしよーぜ♥どうせヤるなら一番キモチヨクヤろーぜ♥」

男は返事をする前に彼女の口を奪っていた。

「んんっ!んふふ♥……じゅるるっ♥れろっ♥れるっ♥ちゅるっ♥……ああ〜♥にーちゃんとのキス最高だ♥アタシもどんどんヤりたくなっちまう♥って、あっ♥」

彼女は腹になにか温かいものが当たる感触がし下腹部を見ると、彼女の下腹部には男のペニスからぴゅるっ……ぴゅるっ……と、ペニスが脈打つのに合わせて先端から飛び出た精液がかかっていた。

「玉揉まれながらキスされんのそんなに気持ちよかったか♥いいぜ、もっと漏らしちまえ♥」

彼女はさっきよりも強めにむにむにと男の睾丸を揉みしだく。
それに合わせてさらにぴゅるるっ……と白い線が吹き出す。
彼女の褐色の肌が大量の白濁に染められた頃、ようやく射精が止まる。
緩やかで長い射精によって、すでに男の息は切れていた。

「ふぅぅぅ…人にされるのがこんなに気持ちいいなんてな……」

彼女は下腹部にかかった精液を指で掬うと、口へ持っていき味わっていた。
その淫猥な姿を見ると、出したばかりの男のペニスはすぐに硬さを取り戻していく。
それを見て彼女はニヤリと笑うと

「まだ出し足りねぇだろ?さっきの甘射精じゃ満足できねぇだろうし、もっとガッツリ抜いてやるよ♥」

彼女は男の前でしゃがみ込み、ちょうどペニスが顔の目の前に来る位置に移動すると、そそり立つペニスに頬ずりしながら、チロリと竿を舐める。

「熱い……♥それにこんなにビクビクして、アタシに"早く気持ちよくしろ"って急かしてるみたいだぜ♥」

頬からペニスを離すと一方の手で睾丸を揉み始め、もう一方の手で竿を扱きだす。

「おっ、さっき出したから少し耐えれるようになったか?ヒヒッ♥その方がアタシとしてもたっぷり扱けてヤリ甲斐があるなぁ♥ああ、もちろん出したくなったら好きなだけ出していいぞ♥キンタマの中のザーメン、全部搾ってやるからな♥」

さっきよりももっと直接的な快感が男を襲い始める。
既にほとんど出し切っていたのにも関わらず、彼女に睾丸を揉まれるたびに精液を作られるかのように性欲が高まり、彼女にペニスを扱かれるたびに射精感が駆け上がってくる。
「そらっ、アタシの口にたっぷり出せ♥んああぁ……はむっ♥」

男のペニスを彼女は一気に咥え、とどめを刺す。

「あああっ!あっつい……!もうっ…出る……!」

瞬間、男はまるで彼女を逃がさないようにするように両手で彼女の頭を押さえると、一気にペニスを喉奥への突き入れ射精する。

ビュプッ!ビュグビュグッ!ビュルルッ!

「んんんんっ♥んぐっ♥んぐっ♥おごっ♥……ぷはぁっ♥キンタマの中身、一気に出し切って気持ちよかった見たいだなぁ♥アタシも腹ン中イッパイにされて満足だ♥」

彼女は立ち上がりペロリと唇に付いていた精液を舐めとると、もう一度ニヤリと男に笑った。



路地裏から出た二人は、次の目的地へ向かい始めた。

「その、凄いんだな、魔物に抜かれるの。いや、そもそも他人に触れられること自体初めてだったが……」

圧倒的な快楽を体に刻み込まれ、いまだに男はその余韻で若干足下がおぼつかなかった。

「魔物の嫁さんとなら毎日コレが出来るんだからな、たまんねぇだろ?」

これが、毎日……!

内心で幼馴染への羨ましさが爆発するが、男はすぐに自分のいる場所と目的を思い出す。

そう、俺はここに嫁を見つけに来たんだ!必ず帰ったらするぞ、毎日セックス性活……!

そうやって暫く妄想に耽っていると、どうやら目的地に到着したようで彼女が足を止める。

「はいとうちゃーく、ここがデ・リューアで一番のホテル、ホテル・デ・リューアだ!」

「すげぇ……とんでもないデカさだ……」

恐ろしく巨大な二枚貝のような建物、ここに来る前にパンフレットで知ってはいたが、いざみるとその壮大さに圧倒されてしまう。

「さっ、遊びに行こーぜ。まさか外から眺めて終わりなわけないだろ?」

躊躇いなくホテルへ向かう彼女を追いかけながら、男は問うた。

「遊ぶって何するんだ?」

「決まってんだろ!」

彼女はパーカーのポケットから財布を出しニヤリと笑うと

「カジノだ!」



「今度は勝てるって!間違いねぇ!」

「やめとこうぜスピサ、もう4連続で負けてるし……」

赤のマスにドンッとチップを置きルーレットを凝視する彼女を見ながら、男は山のようなチップを黒のマスに置く。
ルーレットの中を回転していた球がポケットの上で跳ねだし、動きが止まろうとする。

「今度こそ!今度こそ!今度こそってああああああ!!!!」

球が入ったのは黒の15、驚きの5連敗である。

「おかしーだろ!色だったら2分の1で当たるはずだろぉ!?なんでこんなに外れるんだよ!しかもにーちゃんは5連続で勝ってるしよぉ!」

男はそんな彼女の姿を見て笑いながら、5回目の勝利によって2つの山になったチップを手元に持ってくる。

「カジノで遊ぶのは初めてだが超勝てるな!ビギナーズラックってやつか?なら、今のうちに稼いどかねぇとな」

そうやって楽しんでいると、紳士服を着た角を持った魔物が2人の元へやってきた。

「少年、なかなか強いね。それに比べてスピサ、まさか5連続で負けてスッカラカンになるなんて、はははっ!」

「あっ、クエイク姉さん!」

「知ってる人か?」

「ああ、この人がさっき言ったアタシの知り合いで、部屋を借りてる相手のクエイク姉さんだ」

「初めまして♪私はここのディーラー達のリーダーをしているクエイクさ」

「ど、どうも……ん?ていうか少年?」

「気にしないでくれ♪ところでどうだい少年、キミの運をもう一回試すのは」

「試す……?」

男が聞き返すと、クエイクはポケットから黄金色のチップを取り出した。

「キミが勝ったらそのチップを10倍にしよう」

「「じゅっ、十倍!?!?」」

驚き顔を見合わせる男とスピサ、その意気ぴったりな姿に笑いながら、クエイクは指を立てて「その代わり、私が勝ったら」と言うと、滑らかな動きで男のあごに指を当てクイッと男の顔を自分に向ける。

「キミに、私の部屋に来てもらおう、フフッ♪」

ペロリと唇を舐めるクエイクに

「貴女みたいな美人さんのお誘いを受けちゃ断れないな、その勝負乗った!」

男は自信満々に答えた。
その返答を聞いた瞬間、スピサは男に突っ込むように抱き着き上目遣いで叫んだ。

「にーちゃん!負けんなよ!ぜってぇ負けんなよ!負けたら、その……怒るからな!」

クエイクはテーブルを挟んで2人の前に立つと、手元のチップを弄びながら声をかけてくる。

「彼女、可愛いだろ?」

「ああ、今夜会ったばかりだがよく知ってるよ」

「フフッ……私の妹分にかっこいいところを見せてあげてくれ、少年♪」



―――――――――――――――――――――



「やったなにーちゃん!あんだけあれば1週間か2週間は遊べるな!」

今夜必要な分以外の金を併設されている銀行に預け、二人はホテル・デ・リューアの出口に向かっていた。

「でも、なんでにーちゃんはあんな自信満々に黒に賭けたんだ?」

その問いに、男は言うか言わないかしばらく悩んでいると、恥ずかしがりながら口を開いた。

「赤か黒かって考えてたら、なんかこう、色合い的にスピサの姿ばかり浮かんじまったから……その、どうにでもなれって……さっき見た下着の色の黒に賭けたんだよ……あああああ!言うんじゃなかった!」

頭を掻きながら恥ずかしそうに顔を逸らす男に対し、彼女もまた頬を赤くしていた。

「ふ〜ん、アタシで頭いっぱいだったんだ……そっか……そっかぁ……♥」

嬉しそうに笑う彼女に男は暫く見惚れていたが、突然前から嬌声が聞こえ二人はそっちへ視線を向ける。
そこに居たのは互いの性器を服の上から弄りあい、隣にある宿泊エリアへと向かう男と魔物。

「……お熱いカップルだな」

「ここに泊まるのはカップルばかりだからな、間違いなく泊まってるヤツは全員部屋でヤってるだろな」

みんなヤってる……

「ヒヒッ♥興奮しちまったか?」

彼女はピタリと男にくっつくと、服の上から股間の膨らみを撫でまわす。

「なぁにーちゃん、せっかくあんだけ稼いだんだし、さっそく使わねーか?」

「使うって、何にだ?」

「ここはホテルだぜ?それで使うってなったら、そら『お・泊・り』に決まってんだろ♥」

股間を撫でまわしてた手が、今度は揉むような動きに変わる。

「二人っきりの部屋でよ、ヤりたいだけヤりまくろうぜ♥セックス♥」

「セッ……!?いやっ、流石に本番までするってのは……」

「気にすんなって、アタシもさっきからムラついてたんだ。ヤりたい男女がここに1組、なんの問題もない。だろ♥」

……そうかもしれない、俺も彼女とヤりたくてしょうがない、そして、彼女もそれを受け入れてくれると言うなら、うん、何も問題ない……よな……

男に残っていたなけなしの理性は、胸の内から湧いてくる熱に溶かされてしまい、更にその熱に突き動かされるままに彼女の提案に乗った。



ロビーで渡された鍵に付いてる札の番号と同じ部屋を見つけると、男は鍵を差し込み扉を開ける。
ホテルなんて初めての経験で、中を覗き込むようにしながらおずおずと部屋の中に入る。
男が部屋に入ると続いて彼女も入り、後ろ手でドアを閉め鍵をかける。

「こっからは二人っきりだな♥」

カチリという鍵のかかった音が引き金となったのか、男はここに来た目的を思い出し息を荒くし始める。

「もう我慢できそうにないなぁ♥じゃあさっそくここでヤろうか♥ほら、脱がしてやるよ♥」

されるがままに男はズボンとパンツを脱がせられると、はち切れんばかりに肥大化したペニスが外気に触れ震える。
男もこれから行われる行為への期待かさらに呼吸が荒くなる。
そんな男の姿とペニスを見て、彼女はますます淫らな笑みを深めながら極短のホットパンツのチャックを下ろし、玄関の壁に背を当てて腰を突き出す。

「ほら♥アタシパンツ履いてねーから、あとはチンポぶち込むだけでヤれるぜ♥」

彼女に誘われるまま、男は躊躇いなく自分の腰を彼女に押し出しペニスを挿入し始めた。

「ああああっ♥キタッ♥にーちゃんのチンポ来たぁっ♥」

愛液で濡れそぼった膣内に、ペニスは驚くほどスムーズににゅるりと挿入される。
しかし、まだ半分ほどペニスが入っただけだがこの時点で男は動けずにいた。
熱い膣内と愛液に包まれ、もう僅かに腰を動かしただけで射精してしまうような状態、腰を止め更に歯を食いしばって何とか耐えていた。
そんな男の腰に彼女は腕を回しながら

「腰動かしちまえよにーちゃん♥どうせ満足するまでヤんだからな、いくらでも出しちまえ♥」

そう言って彼女は、腰を突き出すと同時に腕を引いた。
腰が激しく打ち付けられ、2人は絶頂する。

ビュルルルッ!ビュグッ!ドビュゥッ!

「あああああっ!!!」

「にーちゃんのザーメン来たぁっ♥アタシのマンコよりも熱い濃厚ザーメン、たっぷりナカに出されまくってるぅぅっ♥」

挿れただけで与えられる快楽に男は翻弄され、膝をがくがくさせながら立っているのがやっとの状態、にも関わらず彼女は男に追い打ちをかける。

「ほらっ♥もっと動いていいんだぜっ♥にーちゃんの性欲処理なんだからなっ♥好きなだけヤってくれよっ♥」

ビュルッ!ビュクッ!ドビュッ!

ぱちゅんっ、ぱちゅんっと彼女が腰を動かすたびに射精が繰り返され、一度目の射精が延ばされていく。
その間、彼女の愛液と男の精液によって結合部からはぐちゃぐちゃと淫らな音が鳴り響く。
そうやって出し続けていると、ようやく腰を動かしても射精が止まり、彼女も動きを止めた。

「はぁ……はぁ……アタシとにーちゃんのカラダの相性サイコーだな♥ベッド行こーぜ♥にーちゃんももっとヤりたいだろ♥」

ベッドルームに入ると早速着ていた服を脱ぎ去り、生まれたままの姿でベッドに乗るスピサ。

「どーしたい?アタシの口でも胸でもマンコでも、にーちゃんが使いたいところで好きにヤってくれていいぞ♥」

男の脳内で彼女との様々な交わりの妄想でいっぱいになる中、街を歩いてた時ついつい見てしまっていた尻への情欲が高まる。

「スピサの尻で抜きたい……!」

「ヒヒッ♥アタシの褐色尻でチンポ挟みたいんだなぁ♥いいぜ♥ほら、どーぞ♥」

ベッドの上で這いつくばるような姿勢になり、腰を男に向けるように突き上げる。
ニヤニヤと自分を見つめる瞳と手招きするような尻尾の動き、その扇情的な姿に誘われ男はたまらず飛びつくと、ペニスを尻の間に挟み前後運動を始める。
ペニスに付着した愛液が潤滑油となり、彼女のハリの良い尻を滑るように往復する。
同時に男は鷲掴みにしている尻をぐにぐにと揉みしだきペニスだけでなく両手でもその柔らかさを堪能する。

「あんっ♥気持ちいいっ♥にーちゃんのチンポが擦れるのも、めちゃくちゃに揉まれるのもすげぇ気持ちいいぃぃっ♥」

快楽に体を震えさせる彼女の動きも、快楽に喘ぐ声も男のペニスに刺激を与える。
腰の動きが早まり尻を揉む力が強くなる。

「で、出るっ!スピサの尻に出すからなっ!」

「出してっ♥アタシの尻にザーメンぶっかけてぇぇぇっ♥」

絶頂の瞬間、男は尻からペニスを離すと自分で扱きながら彼女の褐色尻へ向かって射精する。
極上の尻を使って限界まで射精感を高めてから、それまで好き放題に使っていた尻をオカズにしながらの自慰。
男は射精が止まるまでひたすら絞り出す様に扱き続ける。
間違いなく男の人生で最も気持ちのいいオナニーをしながら、彼女の褐色の肌を白濁で染めていく。

「ひ、ヒヒッ♥アタシの尻……にーちゃんにマーキングされちまった……♥にーちゃん専用の尻オナホになっちまった……♥」

そして男が最後の一滴を彼女に吐き出すと、ふと頭がピリピリして、全身が浮き上がりそうな感覚に包まれ始める。
決して不快ではないが、時々睡眠不足の時の様に意識が途切れそうになる。

「今日一日たぁっぷりアタシに出したからなぁ♥そろそろキモチよすぎて限界みたいだな♥なぁにーちゃん♥」

彼女はベッドの上にコロンっと仰向けに寝転がると、男を受け入れるように両手を広げる。

「最後はキスしながらしよーぜ♥にーちゃん好きだろ♥初めてシたときにこれでイっちまったからよく知ってるぜ♥まぁあんときアタシもイっちまったしな♥」

男が彼女に覆いかぶさると、2人はお互いの背に腕を回し、隙間が出来ないようピタリと抱き合い、舌を激しく絡める。

「ちゅるっ♥れろぉっ♥んぐっ♥じゅるるっ♥好きぃっ♥もっとしてぇっ♥」

息をするのも忘れるほど2人は互いの口内を貪り合う。
そうやって2人の唾液がぐちゃぐちゃに混ざり合った頃、我慢できなくなった2人は一度口を離す。

「んんっ♥ぷはぁ……♥入れて、にーちゃんっ♥」

男のペニスに擦りつけるように上げられた女性器に、男はズププププ……とゆっくり挿入した。

「ああああぁぁ……♥入っ……たぁ……♥マンコのナカ、ぴったり埋まってて、気持ちいいぃぃ……♥」

玄関でシた時とは違う、スローペースな抽挿。お互いの性器の温度を味わうようにゆっくりと2人は腰を動かしていた。

「にーちゃん♥アタシのこと、好き?♥」

「ああ……すげぇ好きさ……!」

「ヒヒッ♥アタシら相思相愛だなぁ♥なら、これからはいつでもヤりまくろうぜ♥にーちゃんがヤりたいときはいつでもヌイてやるし、アタシがムラムラしたときはにーちゃんのチンポでスッキリさせてくれよ♥」

2人の抱きしめる力が強くなり、膣内が脈打ちペニスが震え始める。
絶頂が近くなり、彼女は男の耳元でささやいた。

「いっぱいナカに出してくれよ♥気持ちよくなるためだけの射精じゃなくて、お嫁さんを孕ませるつもりの射精♥アタシの奥ににーちゃんの孕ませミルク、たぁっぷり出して♥」

ビュグッ……ドプッ……ドプッ……ビュルッ……

男はぐりぐりとペニスの先端を子宮口に押し付け、確実に子宮に精液を届けようとする。
彼女も脚と腕で男を抱きしめ、決して逃がさないようにホールドする。
そうやってお互いを逃がさないようにしたままの長い密着射精が終わると、男の視界が暗くなり始める。
瞼を閉じていく男に彼女は優しくキスすると、ニコリと笑った。

「おやすみ、にーちゃん♥明日も遊ぼうな♥」

――――――――――――――――――――――

2人はホテルをチェックアウトしてどこへ行くでもなく指を絡めながら街を散歩していると、気づけば最初に出会った娼館街の入り口に来ていた。
出会ったのはつい昨日の夜のことのはずなのに、まるでずっと昔のように男は感じていた。
それほどまでに濃密な一夜だった。
男が店を眺めていると、彼女はニヤニヤしながら男に聞いてきた。

「行かなくていいのか?元々そのためにここに来たんだろ?」

「ああ、俺にはスピサが居るから」

それを聞くと彼女は男の前に回り込み胸に顔をスリスリと擦りつけていたが、しばらくして満足したのか顔を離しニッコリと男に笑いかけた。

「ヒヒッ♥ここでアタシを置いて行くようだったら、この場で押し倒して犯すところだったぜ♥」

「そうやって犯されるのもたまらないな」

「ヒヒッ♥」と笑う彼女に男も笑い返しながら、歩みを再開する。

「さぁて、どうするにーちゃん?また街へ行くのもいいし、別の島に行くのもいいな。新婚旅行の資金はにーちゃんがたんまり稼いでくれたしな!それじゃあ、にーちゃん?」



「昨夜の続き、シにいこうぜ♥」
21/12/05 23:11更新 / ゆうさん

■作者メッセージ
こちら私の欲望と願望の全てとなっております

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